東方masquerade   作:リョウタロス

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今回はなんか長くなってしまいました。ちょっとネタで思いついた話だったのに。

新しく出せるようになったもの

モモタロス
ウラタロス
キンタロス
リュウタロス
デネブ
ジーク
テディ
※このイマジン達は電王(オリジナルとは違うパラレルワールド)の世界から呼び寄せるという形


第二十六幕 思わぬ事故

俺が異世界にフランと遊びに行った次の日

 

永遠亭 紀斗の部屋前

 

「よしっそろそろ出かけるとするか」

「あ、紀斗さん今日も探索ですか?」

 

俺は今日も結界の穴の探索に出かけようとしているとトレイに何種類かの液体の入ったフラスコを乗せた鈴仙に話しかけられる

 

「ああ、今日は無縁塚辺りを咲夜さんと早苗と俺で探索するんだよ」

「この調子じゃあ本業に戻るのはまだかかりそうですね。この前も里の人にまだマッサージ屋は休みなのか?って言われちゃいましたよ」

「ははは、ま、少なくともこの事件を解決しないかぎりは本業に復活出来そうにないな。マッサージしている間は何の情報も入ってこないしその間に襲われたら他の人を守りきれる自信が無いし」

 

「ところでさっきから気になってたけどその液体は?」

「ああ、これは薬の材料ですよ。この前紀斗さんがもらった異世界の薬、あれの効果がすごかったから師匠の薬師のプライドに火がついたのと次は自分の薬だけで紀斗さんを全快させてみせるってずっと研究してるんですよ」

「嬉しいこと言ってくれるよ、まったく。体壊さないよう伝えといてくれよ///」

「ふふっわかりました。それじゃ探索頑張ってきて下さい」

「おう、行ってくる」

 

「さて、私も師匠にこれを持ってかないと」

「てゐ!」

「おっと」

 

鈴仙はてゐが張った縄を直前で避ける

 

「そんないつも引っかかる私じゃないのよ」

 

だが鈴仙が着地した瞬間その場所で足を滑らせる

「へ?」

「こんなこともあろうかと着地するであろう場所をツルツルにしておきました(笑)」

 

鈴仙は着地地点で滑りそのせいで薬の材料は紀斗の方へ飛んでいく

 

 

紀斗「ん?大丈夫か?れいせ…」

 

俺はいきなり飛んできた薬の材料を避けれず全てかかってしまった

「あらら、びしょびしょだよ。! か、身体が、身体が熱い!ぐ、うう」

 

俺は身体が異常に熱くなり床に倒れ身体を抑え悶える

 

「の、紀斗さん!大丈夫ですか!」

「やば!お師匠様連れてくる!」

「お願い!私は紀斗さんを見てるから!」

 

永琳の研究室

 

「鈴仙、戸はもう少し静かにって、てゐじゃない。どうしたの?」

「お師匠様!紀斗がやばい!」

「! なんですって!?てゐ、案内して!」

 

てゐは走りながら事情を説明し2人は紀斗と鈴仙のところに着いた

 

「し、ししょお〜」

「」ポカーン

「なんでこんなことに」

 

同時刻 迷いの竹林前

 

「遅いですねえ、紀斗さん。今日借りてたDVD返そうと思ってたんですが」

「何かあったのかしらね」

 

早苗と咲夜は集合時間になっても現れない紀斗を心配していた

 

『ピピピ ピピピ』

「あ!紀斗さんから ピッ もしもし!大丈夫ですか紀斗さん!」

『すいません、私です。鈴仙です』

「鈴仙さん?紀斗さんはどうしたんですか?」

『実は思いがけない事態になっちゃって…』

「わかりました!すぐそっちに行きます!」

『えっちょっとまっ』プッツーツー

 

「さあ、咲夜さん行きますよ!紀斗さんのとこまで!」

「え?ちょっと説明しなさいよ」

「待っててください!紀斗さん、今行きますよぉぉぉぉ!」

「速っ!?待ちなさいよ!早苗!」

 

早苗はものすごい勢いで竹林内を走りまわる

 

「早苗!あなた永遠亭にどう行けばいいかわかってるの?」

「そんなの私の奇跡でどうとでもなります!うおおおぉぉぉぉ!」

 

3分後

 

「本当に着いちゃった…」

「お邪魔します!」

 

紀斗の部屋前

 

早苗と咲夜は紀斗の部屋の前に着くと早苗が襖が壊れる勢いで襖を開ける

 

「紀斗さん!大丈夫ですか!」

「ふぇ?」

 

早苗が襖を開け部屋を見ると何故か永琳の膝の上に座る5歳くらいの男の子がいた

 

早苗と5歳くらいの男の子の目が合う、その瞬間咲夜さんは能力を使っていないのに『世界』が発動されたかのような空間が出来上がった

 

「すいません、部屋間違えましたー」

 

早苗は静かに襖を閉めると頭を抱えてうなる

「あれ、ここ紀斗さんの部屋ですよね、なんで子供が?もしや隠し子いやいやそれは流石にないでしょ。だって永琳さんや永遠亭メンバーのお腹おっきくなってないしまず年齢的に合わないし…」

「なんか頭痛くなってきたわ」

 

「あなた達何やってるの?入るなら入りなさいよ」

 

2人が頭を抱えているとちょうどそこに何かのリストを持った輝夜が現れる

 

「入らないなら先に入るわよ」

「あっ説明をまだ」

「永琳、さっきの材料のリスト持ってきたわよ」

「あ、ありがとうございます姫様」

「廊下のお姉ちゃん達誰?」

「あのお姉さん達は私達の友達だよ」

「じゃあ僕もあのお姉ちゃん達と友達になれる?」

「ええ、きっとなれるわ」

 

永琳は膝の上に乗せている子に暖かい笑みで答えている

 

「あの、その子は一体?」

「その子は紀斗さんですよ」

「鈴仙とてゐ、あなた達そこにいたのとゆうかどういう状況か説明してもらえる?」

 

咲夜が声のした方を向くと鈴仙とてゐが正座をしながらそれぞれ首に『ドジってすいません』『イタズラしません』と書かれたプラカードを下げていた

 

「そうです!説明してください!一体誰の隠し子なんですか!それともつい魔がさしてどこかから連れてきた子なんですか!」

 

早苗が若干パニックになりながら鈴仙達に詰め寄る

 

「別に誰も産んでないし攫ってもないよ。さっきも鈴仙が言った通りあの子は紀斗さ」

「そのプラカードから察するにまたてゐがイタズラを鈴仙に仕掛けて鈴仙はそれを回避するも転んだか何かしてその拍子に紀斗に薬が何かがかかったってとこかしら」

「すごいですね。ほとんど正解ですよ」

 

 

「ねえ、お姉ちゃん達僕とダチになって!」

 

いつのまにか紀斗は永琳の膝からおり早苗達の目の前に来て咲夜と早苗に話しかけていた

 

「確かに紀斗さんの面影は残ってますし、友達をダチって言うのはあの人らしいですけど」

「あう」

(ショタも中々いいわね)

 

早苗は紀斗の頬をつつきながらつぶやき咲夜はまた一つ新しい扉が開きかけている

 

「永琳、紀斗は記憶を完全に失ってるの?」

「ええ、仮面ライダーの情報は全部持ってるみたいだけど他の記憶は全部その当時の記憶まで戻ってるわね」

(なら今の紀斗はちゃんとした無垢な心を持ったショタ!ジュルリ)

 

「どうしたんですか?」

「なんか変な感じがした」

 

いきなり悪寒を感じ周りをキョロキョロする紀斗に早苗は不思議がる

 

「それで、ダチになってくれるの?」

「もちろんです!私と紀斗さんはもう友達ですよ!…出来れば友達以上の関係になりたいですが」

「?後の方なんて言ったの?」

「な、なんでもないですよ。ははは」

「じゃあお姉ちゃんの名前教えて!あとダチの証やろう!」

 

そう言って紀斗は早苗に手を差し出す

「ダチの証?ああ!弦太朗さんのあれですね!私の名前は東風谷 早苗です。よろしくお願いしますね、紀斗さん♪」

「うん!」

ビシッ、バシッ、グッ、グッ

紀斗と早苗は友情のシルシをやり紀斗は満面の笑みを浮かべる

 

「時よ止まれ」

 

カチ

 

瞬間咲夜は能力を使い時を止めかなりのスピードでデジカメを取り出し連射モードにする、まったくもって能力の無駄使いである

 

「そして時は動き出す」

 

紀斗「ひゃあ!?」

能力が解除された瞬間連続シャッター音が鳴り紀斗はかなり驚く

 

「お、お姉さんなに?いきなり僕の写真撮って」

「ハアハア、泣き顔も中々」

(驚かせてごめんなさいね。あなたが可愛かったからつい♪)

「ひい!?」

 

紀斗は生まれて初めて感じる得体の知れない恐怖で永琳の後ろに隠れ震える

 

「えーりん、あのお姉さん怖い」

「ほら、咲夜!紀斗が怖がってるじゃない!しかもあなた多分言ってることと思ってることが逆よ!」

「くっ、ショタに興奮して心の声をさらけ出してしまうなんて。まだまだ修行が足りないわね。でもその怯えた顔もまた ゴッ! あう」

「いい加減にしなさい、まったく」

 

また暴走しそうになる咲夜を輝夜が後ろから殴り気絶させる

 

「優曇華、てゐ、咲夜を縛っときなさい。いつ紀斗を襲うかわかったもんじゃないわ」

「了解しました、でも…足が痺れて動けません」

「だらしないねえ、鈴仙。あたしは普通に立てるよ」

「てゐ、足、震えてるけど」

「こ、これは別に足が痺れてるのを我慢してる訳じゃ」

ツン

てゐ「ッ〜〜!?」

鈴仙はプルプルしていたてゐの足をつつくとてゐは声にならない悲鳴をあげ悶える

 

「しょうがないわね、私が縛っておいてあげるわ」

 

輝夜は袖からか取り出した鎖で咲夜をミノムシ状態にし部屋の隅に転がしておく

「姫様、なんでそんな物を袖から…」

「仕込み武器よ。こういうのは不意打ちにちょうどいいからね」

 

笑いながら言う鎖の理由に若干鈴仙は若干引いてしまう

「うわあ、姫様の思考がいつの間にかかなりバイオレンスに…」

 

「紀斗さん!一緒に仮面ライダー見ましょ!」

「早苗姉ちゃんはあのお姉さんみたいに怖いことしない?」

紀斗は涙目上目遣いで早苗に聞いてくる

(くっ、これは確かに破壊力抜群ですね!ですが今は我慢!我慢です!)

「だ、大丈夫ですよ、私はあんなことしません」

 

早苗は必死に自分の欲望を抑え平静を保ち精一杯の笑顔を見せる、紀斗は若干悩むような仕草をしてからパッと顔をあげ笑顔で返事をした

「わかった!早苗姉ちゃんはダチだし信じる!」

 

そして早苗はそんな輝いた笑顔を見て少し興奮していた数十秒前の自分を殴りたくなった

 

ー少女DVDセット中ー

 

咲夜を紀斗の部屋に放置し輝夜の部屋で早苗はちょうど紀斗に借りていたスーパーヒーロー大戦ZのDVDをセットし永琳の膝の上に乗っている紀斗の隣に座りリモコンの再生ボタンを押す

 

ー映画上映中ー

 

「よかったわ、紀斗が普通にあなた達にも接してくれて」

永琳は紀斗を膝に乗せたままつぶやく

 

「どういうことですか?」

「紀斗ね、さっきこの状態になったばかりの時は記憶が当時のものに戻ってたからここがどこかわからなくて私達のことも誰かわからなくてひどく怯えてたのよ。なんとか私達は紀斗の味方だってことを伝えても最初は本当に5歳かってくらい警戒されてたしね」

「それがどうやってこの短時間でここまで心を開いたんですか?」

「さっきこの部屋に来る前にてゐがツルツルにした床があるのよ。そこで紀斗、転んじゃって泣きそうになったの。それを頭を撫でながらあやしたら心を開いてくれたのよ。この歳の紀斗は人からの愛情に飢えてたのよ」

「そういえば私達、まだ紀斗さんが幻想郷に来る前のこと全然知りませんよね」

「じゃあこの状態が治ったら直接教えてもらいましょう♪かかった材料の量からしても多分明日には戻る筈だしね」

「本当ですか!じゃあ今日こっちに泊まっていいですかね?明日紀斗さんが戻った時に一緒に聞きましょう!」

「いいわよ、ちゃんと逃げられないようにしなきゃね♪」

 

永琳と早苗は笑いあい女子トークに花を咲かせる

ついでにこの会話を紀斗は映画に夢中で聞いていない

 

ー映画鑑賞終了ー

 

「紀斗さん、面白かったですか?」

「ん〜、個人的には前作のスーパーヒーロー大戦の方がよかったかな。まず戦隊側も持ち上げられるべきキョウリュウジャーより前作のゴーバスターズが完全に主役になってるしどうやって他のライダー、戦隊が来たのかっていう設定もわかんない。キョーダインもあんな簡単に退場させちゃったらみんなで宇宙キターの時の弦太朗達が倒した強敵って感じが薄れてる。そして一番はオーズや電王の声が違いすぎるよ!もう誰って感じしかしないよ!」

「……」ポカーン

 

永琳はここまで的確に感想や意見を述べる5歳児の紀斗に驚き言葉を無くしてしまう、確かにこんな5歳児なら少なくとも同年代に友達は出来る確率はかなり低いだろう

そしてそんな紀斗に対して早苗は…

 

「まったくもってそうですよね!イナズマンも出てくるのは5年後のヒーローの筈なのに何故か出てきますしキョーダインもあんな終わり方じゃ浮かばれませんよ!でもメテオの声は結構似てましたね。声やったのってゴーカイシルバーなのに違和感あまりなかったですよ」

「確かにこのパンフさっき出して見たけど見るまでわかんなかったもんね」

 

かなり同調していた、しかもいつの間にか紀斗は能力でパンフまで出している

 

しかしいきなりそこに外から何本もの鋭い針が飛んできて畳に刺さる

『!?』

「ひっ!?」

「誰!出てきなさい!」

 

庭の茂みから出てきたのはGが放っていたあの黒いバッタカンだった

「バッタカン?」

『まさか本当にガキになってるとはな。俺のことも覚えてねえみてえだし、部下に聞いた時は耳を疑ったぜ?海堂』

 

『おら、お前らも出てきな!』

 

外からの塀を飛び越え3人の人影が現れる

 

1人は既に怪人態、カクタスオルフェノクに変身しており他2人は女性の姿をしている

 

「あら、意外と可愛いじゃない、もっと生意気そうかと思ってた」

「ハアハア、ああ、あの子に私のことをお姉ちゃんって呼ばせたい、ぎゅーってしたいわ」

「…鼻血拭きなさいよ」

「おっと失礼」

どうやら相手にも変態はいるらしい、外見が美人のため非常に残念な相手である

「だから言ったろ!あの海堂がガキの姿になってるってよ!」

『そんなもん自分の目で確かめなきゃ信じられるか。ともかく今は再確保のチャンスだしっかりやれよてめーら』

「「「了解」」」

 

瞬間女性Aはクレインオルフェノクに女性Bはジラフオルフェノクに変身する

 

「仕方ないわね、鈴仙あの鶴お願いできる?てゐは咲夜の鎖をほどいてから紀斗と姫様の護衛をお願い!」

「わかりました!」

「ラジャ!」

「早苗も一緒に、早苗?」

 

永琳は顔に影がさし俯いている早苗を不思議がる

 

「フフフ、紀斗さんを連れていく?また?フザけナいでホシいですネェ」

顔を上げた早苗は目からハイライトが消えておりまるで狂気に取り憑かれた時のフランのような顔をしていた

 

「さ、早苗?」

「生まれてきたことを後悔させてあげますよ。変身」

 

『レ・デ・ィ フィ・ス・ト・オ・ン』

 

「その命神にカエしなサい。」

早苗はイクサ バーストモードに変身するとオルフェノク達に向かって走りだす

 

「わ、私も!変身!」

鈴仙も早苗の雰囲気に驚くがすぐに我に返るとゾルダに変身しクレインオルフェノクに銃口を向ける

 

「さ、紀斗、あっちの方に逃げるのよ」

「やだ」

「紀斗、あれは本物の怪人なのよ。中にスタントマンが入ってるような偽物じゃないの。私はまたあなたをどこかに連れ去られるのは嫌なの!」

「えーりん、僕ね。今まで誰にもあんなに優しくしてもらったことないんだ。お父さんもお母さんも構ってくれないし幼稚園にも友達はいない。今日えーりんたちと一緒に映画観れてほんとに嬉しかった!だから、僕はここを守りたい!来て!モモタロス!」

 

紀斗が叫ぶと銀色のオーロラが現れそこから一つの光球が飛び出てくる、そしてそこに白い砂が噴き出てそれが光球の体となり桃太郎の赤鬼を模したイマジン、モモタロスが現れた

 

「あ?俺は紀斗に呼ばれたと思ったんだがよ。どこにもいねーじゃねーか」

「紀斗は僕だよ!」

「はあ!?確かにお前から紀斗の匂いはするが。おい、あんたこれ本当に紀斗なのか?」

 

モモタロスは紀斗を疑うような目で見ながら永琳に尋ねる

 

「ええ、確かにこの子は紀斗よ」

「おいおい、マジかよ。時間軸でも乱れてんのか?良太郎が小太郎だった時より小せえじゃねえか」

「モモタロス!いいから僕に憑依して戦って!」

「いいのか?その体じゃちょいと無理するぜ?」

「いいの!終わったらプリンもあげるからお願い!」

「ったく、しょうがねえな。その約束忘れんなよ。」

 

「紀斗…」

「やめないよ、僕は」

「わかってるわ、だから…がんばってきなさい」

「うん!」

 

瞬間紀斗の中にモモタロスが入り紀斗は髪が少し赤メッシュが入ったオールバックになり瞳も赤のM紀斗になる

 

そしてM紀斗は電王ベルトを腰に巻き赤のボタンを押してパスをセタッチする

 

「変身!」

 

『Sword Form』

 

M紀斗はそのままの身長にまで縮んだ電王、ミニ電王ソードフォームに変身した

 

「いくぜ!いくぜ!いくぜー!」

 

M紀斗はカクタスオルフェノクに向かってデンガッシャーを構え突撃していく

 

「行かせてよかったの?」

「ええ、どうせ言っても聞きませんしそれに、紀斗の大切なものを守りたいっていう信念の根本を少し見れましたから」

そう言って永琳は愛おしそうに微笑む

 

「そう。 それにしてもてゐは遅いわね。鎖ほどくのにかかりすぎでしょ」

 

その頃のてゐ

 

「あーもう!姫様鎖を固く結びすぎだよ!全然取れやしない!」

「早く外しなさい!ショタが連れていかれる前に!」

 

てゐは固く結ばれた鎖に悪戦苦闘していた、変身して引きちぎればいいのに

 

早苗side

 

「あのショタを私に寄こしなさい!」

「黙りなさい、さっさとその変態的なことしか言えない口聞けないようにしてあげますよ」

 

ジラフオルフェノクは槍でI早苗を貫こうとしながらも変態的なことを言うのをやめずI早苗はイクサカリバーでその槍を受け止めながらいつもとは違う静かな口調でジラフオルフェノクを睨む

 

「ふんっ!」

「くっ!?」

「はあっ!」

「があっ!?」

 

I早苗はイクサカリバーで槍をかち上げがら空きになった腹を斬りつける

さらにI早苗は仰向けに倒れたジラフオルフェノクの上にまたがりイクサカリバーをジラフオルフェノクの顔の上に持っていき

 

「紀斗さんをいやラシい目で見テイたのはコノ目でスね?」

「ぎゃあああああ!?」

ジラフオルフェノクの左目に思いっきり刺した

 

「私もね、紀斗さんを、連れてかれた時、本当に、悲しかったんですよ」

「がっ!?やめっぎっ!?いだぐっ!?あぎっ!?ぐうっ!?」

I早苗は言葉をくぎる度にイクサカリバーをジラフオルフェノクに突き刺しジラフオルフェノクは苦痛に呻く

 

「その時!必死に!明るく!ふるまってた!私の!気持ちが!あなたに!」

「うっ!?もっ!?やめっ!?おねっ!?がっ!?しまっ!?す!?」

 

I早苗は声が大きくなり突き刺す強さも増し急に立ち上がり

 

「わかりますかぁぁぁぁ!!」

「ぎゃあああああああ!?」

 

I叫びと共にジラフオルフェノクを肩から胴までを斬りさいた、ジラフオルフェノクは青い炎に包まれI早苗はジラフオルフェノクから離れていく

 

「他の奴もさっさと倒しましょうか」

 

鈴仙side

 

『SHOOT VENT』

 

「当たりなさい!」

「嫌ですよ!」

 

Z鈴仙はギガランチャーを装備しクレインオルフェノクに撃つがクレインオルフェノクは腰から翼状のエネルギーを放出し砲弾を撃ち落とす

 

「さあ、あなたは私をとらえきれるかしら?」

 

そう言うとクレインオルフェノクはいきなり4体に分身する

 

「なっ!?この!」

『残念、ハズレ』

 

Z鈴仙は4体のうちの1体を撃つが簡単にかわされる

 

『今度はこっちの番ですよ!』

「ぐあっ!?」

クレインオルフェノクの口から超音波が放たれZ鈴仙はそれをもろに受けてしまう

 

「くっ、これ範囲が広すぎるからあんまり使いたくなかったけど仕方ないか」

 

『FINAL VENT』

 

Z鈴仙の前に鏡が現れそこからゾルダの契約モンスター、マグナギガが現れる、Z鈴仙はマグナバイザーをマグナギガの背中に装着させるとマグナギガは全身の砲身をクレインオルフェノク達に向ける

 

『まさか…』

「下手な鉄砲数撃ちゃ当たるってやつですよ」

 

Z鈴仙がマグナバイザーのトリガーを引くとマグナギガの全ての砲身からミサイルやレーザーが飛び出しクレインオルフェノク達を容赦無く飲み込む

 

『うわあああああああ!?』

 

クレインオルフェノクは跡形もなく消し飛びそこにはZ鈴仙と壊れた塀だけが残った

 

「あーあ、やっぱり塀も壊れちゃったか。また仕事が増えた。ハア」

 

M紀斗side

 

「どりゃあ!」

「なんだ、お前?身長そのままかよ、ダサいな」

 

M紀斗はデンガッシャーで斬りつけようとするがカクタスオルフェノクはそれを簡単に避ける

 

「るせー!んなこといいからとっとと倒されやがれ!こちとらプリンがかかってんだ!」

「ぶはっ!プリンで買収とかガキかよ!まあいいや、お前がとっとと倒されな!」

「そんなもん当たるかよ!」

 

カクタスオルフェノクは自分の体の針を放ちM紀斗を倒そうとするがM紀斗はその小さい体と身軽さをいかし次々と避けていきカクタスオルフェノクの真後ろに潜り込む

 

「これでもくらいやがれ!」

「ハウア!?」

 

カクタスオルフェノクは男の急所をM紀斗にサマーソルトで蹴られ地面に崩れ落ちる

 

「お、お前それは卑怯だろ」

「知らねえな。こっちにも事情があるからすぐ決めさせてもらうぜ!」

 

『FULL CHARGE』

 

M紀斗はパスをセタッチしデンガッシャーの刃にオーラエネルギーを溜める

 

「俺の必殺技Part2ダッシュ!」

「ちょっお前今はタンマ、マジでお願いだから!」

「知るかぁー!」

「ぐあああああ!?」

 

M紀斗は内股でプルプルしているカクタスオルフェノクをダッシュで横一文字に斬りさく

カクタスオルフェノクは悲鳴と共に青い炎に包まれ死んだ

 

『チッ全員やられちまったか。仕方ねえ一度撤退「させると思う?」あー、そういやいたなあんた」

 

黒バッタカンは逃げようとすると目の前には咲夜さんがナイフ片手にたたずんでいた

 

「これ以上相手を増やされるのも面倒だからここで散りなさい」

 

『あらら、こいつにもそれなりに手間かけたんだけどなあ』

 

咲夜はナイフを黒バッタカンに刺し黒バッタカンは小さな爆発を起こし機能を停止させた

 

 

紀斗はモモタロスが離れると同時に電王ベルトを外すとその場に座りこむ

 

「おいおい、大丈夫か?紀斗」

「うん、ありがとうモモタロス。おかげで僕逃げずに済んだよ」

「へっ、俺はただたんにプリンのためにやっただけだからな!そこ忘れんなよ!」

「うん、分かってるよ。はい、これがお礼のプリン」

 

紀斗は能力で皿に乗ったプリンとスプーンをモモタロスに渡す

 

「ったく、うめえじゃねえか」

「能力で出したやつだけどそう言ってもらえると嬉しいよ」

「紀斗さーん!大丈夫ですかー!って生モモタロスー!?」

「ああ、疲れたって赤鬼!?」

「微笑んでる姿もまたいいわね。ジュルリ」

 

そこに早苗達も合流し約一名以外はモモタロスの存在に驚いていた

 

「そんじゃ紀斗、またなんかあったら呼べよ!良太郎の次くらいには心配しといてやるよ!」

「うん!ありがとうモモタロス!またね!」

「モモタロスの生サイン、これは宝物に出来る!」

 

モモタロスは元の世界に帰り永遠亭にまた少しだけ平和が戻る

 

「鈴仙、てゐこの塀直しときなさいね」

「ハア、わかりました、やってきます」

「鈴仙が壊した塀じゃん、なんで私まで」

「あんたが咲夜の鎖解くのに時間かかりすぎたからよ」

「ちぇー。ボソッ自分で縛ったくせに」

「聞こえてるし鎖は変身して引きちぎればよかってでしょうが。まったく」

 

鈴仙、てゐは塀の修理に行き輝夜はちゃんとやるかそれを見に行く

 

咲夜は危険なのでとっとと帰らせ残ったのは永遠亭メンバーと早苗だけになった

 

その夜

 

紀斗、早苗、永琳は紀斗を真ん中にして川の字で寝ていた

 

紀斗と早苗は既に眠ってしまい今起きているのは永琳だけ

そして永琳は眠っている紀斗の寝顔を愛おしそうに見ている

 

「むにゃ、ぼく…しょーらいえーりんのお婿さんになる、むにゃ」

紀斗は寝言でそんなことを言って永琳は少し顔が赤くなる

「もう…。おやすみなさい、私の未来の旦那さん」

 

永琳は紀斗の頬に軽くキスをしてその日を終えた

 

ちなみに紀斗が元に戻ったのは次の日の昼後だった




どうしてこうなった
咲夜「ちょっと作者!私完全に変態じゃない!どうしてくれるのよ!」
早苗「私もこれじゃあまごうことなきヤンデレじゃないですか。なんでですか!」

いやあ、最初はそんな設定全然考えてなかったんだけど書いている途中でパッと出てきちゃって

咲夜「ああ、またお嬢様からの好感度が下がる」
早苗「私このまま暴走しないか、心配です」

うん、2人共ほんとごめん、だけど早苗は暴走させる気ないからね。

まあこんな思いつきで書いている作者ですが次回もよろしくお願いします。

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