東方masquerade   作:リョウタロス

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最近スランプ気味ですね、どんどん更新スピードが落ちていく、ただ今回は時間をかけたので結構長いです。それでは本編どうぞ!

新しく使えるようになったもの
ギガント
オーディン



第二十八幕 発見

無縁塚の探索を終えた数日後

 

紀斗は朝、紫達と今日の探索場所をどこにするか相談しようと考えていた時突然思いついたことを口に出した

 

「そういやまだ占いを試してなかったな、やってみるか」

 

紀斗はそう言うと占いの準備を始める

 

「スキルコピー『手塚の占い』」

 

紫side

 

ハ〜イ、こちらの時間としてはおはようね。永遠の17歳八雲 紫よ♪

 

…何よその目は、スキマに落とすわよ!

まあそんなことは今はいいわ、今日はいつもなら紀斗がバッタカンやスタッグフォンで今日の探索の場所とメンバーを相談にくるのにまだそれが来ない

私は気になって紀斗の部屋にスキマでお邪魔する

 

「紀斗、いつもの時間に連絡がこなかったけど…何してるの?」

 

紀斗は畳の上に幻想郷の地図を広げその上に外の世界の50円玉を紐にぶら下げそれをじっと見ていた

 

「占いだ、今回の探索場所のな」

「へ〜、あなた占いなんて出来たのね、意外だわ」

「これはライダーの1人のスキルをコピーしただけだ。後静かにしてくれ、気が散る」

 

「…なんかムカつくわね、その言い方」

「このスキルの持ち主の喋り方なんだ、許せ」

 

しばらくすると50円玉が揺れ反応を見せた

「! 出た、場所は…中有の道だ」

「中有の道…確かにまだ調べてはなかったわね」

「紫、今回のここへの探索はいつものメンバー数だと必ず後悔することになる。いつもの倍くらいで行った方がいい」

「あなたに呼び捨てされるのはなんか新鮮ね。わかったわ、今回は6,7人でそこの探索に行かせましょう」

「じゃあ悪いが他のメンバーを決めるのと連絡を任せていいか?集合場所は妖怪の山の麓で」

「任せてちょうだい。集合時間は1時間後でいいわね?」

「ああ、頼む」

 

1時間後 妖怪の山麓

 

3人称side

 

集まったメンバーは紀斗、霊夢、鈴仙、萃香、レミリア、フラン、美鈴の7人だった

 

「紀斗、あんた占いでここって出たそうだけどほんとに信用出来るのそれ?」

 

霊夢は疑うような目で紀斗を見る

 

「安心しろ、あのスキルの時の俺の占いは当たる」

「なんか霊夢さんのいつもの勘に似てますね」

「そういう霊夢の勘はどうしたんだい?」

「最近は全然ね、まったくこないわ」

 

俺たちはそんな雑談をしながら中有の道への移動し始めた

 

中有の道

 

中有の道は普段通り罪人達が屋台を開きほんの少しの賑わいを見せていた

 

「なんだ、いつも通りの光景じゃない。こんなところに流石にあいつらも隠れられないでしょ」

「…少し調べてみる。あと今日はここの屋台の食べ物を食わない方がいいぞ」

 

紀斗はそう言うと近くの屋台のオヤジに話しかける

 

「なあ、おっさんここら辺で怪しい奴見なかった?」

「怪しい奴?見てねえな。それよかにいちゃん、たこ焼き買ってかねえか?」

「いや、今はいいわ。ありがとな」

 

紀斗は同じことを他の何軒かの屋台や少ない客に聞きその近くで立ち止まる

 

「スキルコピー『モモタロスの嗅覚』」

 

紀斗はモモタロスの嗅覚をコピーし辺りの匂いを嗅ぐ

(やっぱりな、ここの奴ら全員偽物か)

 

紀斗は一旦調べた結果を話すために霊夢達の元に戻る

 

「紀斗、何かわかった?」

「ああ、ここの奴ら全員人間じゃねえ」

「いやそれは大体予想出来ますよ。ここの屋台は全部死人が開いてるんですし」

「そういう意味じゃない。俺が言ってるのはここの奴らは全員敵ってことだ。」

『!?』

「ここの奴らからは人間の匂いじゃなく虫みてえな匂いばっかりしやがる。つまりここの奴らは全員ワームだ」

「ばれちまったか、にいちゃんやるねえ」

『!?』

 

いつのまにか紀斗の後ろに最初の屋台のオヤジがおり全員はその場から飛び退く

 

「俺たちは人間より優れた五感を持ってるの知らねえのかい?」

オヤジはそう言うとウデムシの特徴を持ったワーム、ベルターワームに変身した

それを皮切りに周りの屋台の死人達や客全員が大量のワームサナギ態や数種の成虫態に変身する

『フン!フン!』

さらに屋台の影に隠れていたのかかなりの数のダスタード達も出てきて中有の道はかなりの数の敵で埋められた

 

「やっぱり占いは当たってたか!来い!カブトゼクター!」

 

以前能力で出したカブトゼクターがジョウントを通って現れ紀斗の手に収まり他の皆もそれぞれのデッキやベルトを取り出す

 

『変身!』

 

『HEN-SHIN』『カポーン』

 

紀斗達はそれぞれカブト、バース、ガイ、ゾルダ、ナイト、王蛇、龍騎に変身する

 

「それじゃ先手は打たせてもらうよ〜!」

『STRIKE VENT』

 

ガイ萃香(以下G萃香)は左肩のメタルバイザーにストライクベントのカードを投げ入れると契約モンスターのメタルゲラスの頭部を模したメタルホーンを右手に装備する

そしてG萃香は能力の『密と疎を操る程度の能力』でメタルホーンと右手をビル程の大きさに変え屋台ごと敵を叩きつぶす

 

「そりゃーー!」

『ぎゃああああああああ!?』

 

G萃香はメタルホーンを叩きつけた体制のままメタルホーンを押しながら突進し敵を轢いてゆく

 

「萃香、もういいぜ。次はこいつだ」

「あいよ」

 

紀斗がG萃香を呼び止めるとG萃香はメタルホーンを手放しメタルホーンが消えると同時に何かを手渡される

 

「はあ、はあ、とんでもねえ攻撃してくれやがる。だがなんで突進を止…め…」

 

ベルターワームは絶句してしまった何故なら紀斗達が全員こちらに高火力系武器の銃口を向けているのだから

 

『FINAL VENT』『カポーン ブレストキャノン カポーン カポーン セルバースト』

 

紀斗達は全員一列に並んでZ鈴仙はファイナルベントでマグナギガを召喚し既に撃てる状態になっておりその横でB霊夢はブレストキャノンでチャージ完了、紀斗はサイドバッシャーのバトルモードに乗ってNレミリアはジェットスライガーに乗りOフランはギガントをR美鈴はGXランチャーをG萃香はギガランチャーをそれぞれ構え

 

『発射ぁ!』

 

全弾発射した

 

ビーム、砲弾、ミサイル、それらが敵たちを蹂躙し倒していく

気づけば敵は数体のワーム成虫態しかおらずサナギ態やダスタード達は全滅、中有の道はかなりボロボロになった

 

「くっ!こうなったら癪だがあいつを呼ぶしかないか。おい、あの被験体Bを連れてこい」

「わかった」

 

ビエラワームが中有の道の奥の方へと走っていくと同時に紀斗たちの前にベルターワームを含む4体のワームが立ちはだかる

 

「悪いが時間稼ぎくらいはさせてもらうぜ、にいちゃん達」

「くそがっ!いきなり無茶苦茶な攻撃しやがって!」

「俺達もワームじゃなかったら死んでたぜ」

「この戦力差だと1人でも倒せたら上々ってところですかね」

 

紀斗以外の6人は2人組になりそれぞれ一体ずつ対峙する

 

 

レミリア,フランペアVSセクティオワーム

 

『『SWORD VENT』』

『TRICK VENT』

 

OフランとNレミリアはそれぞれソードベントでベノサーベルとウイングランサーを装備しさらにNレミリアはトリックベントで6人に分身しOフランを含む7人でセクティオワームを取り囲む

 

「いくわよ!」

「さっさと倒してあげる!」

「そう簡単にやられるかよぉ!」

 

瞬間セクティオワームはクロックアップで全てのNレミリア達とOフランを吹き飛ばす

 

「くっ!」

「うわっ!?」

 

 

自分がOフランとNレミリア達を吹き飛ばしたのを見たセクティオワームはクロックアップを解除し自分の警戒を馬鹿らしく思い慢心し始めた

 

(そうだよ、こいつらはクロックアップのスピードにはついてこれやしない。何ビビってたんだ俺は。俺達はワーム、こいつらより優れた種族なんだ!)

 

その慢心が自身の敗北のきっかけになるとも知らず

 

『NASTY VENT』

 

「キィィィィィ!!」

 

機械的な音声が聞こえると同時に上空に鏡が出現しそこからナイトの契約モンスター、ダークウイングが現れセクティオワームに超音波攻撃、ソニックブレイカーをあびせる

 

「がっ!?なんだこの耳障りな音は!?」

 

Nレミリアは吹き飛ばされた倒れた瞬間既にカードを入れていたのだ

セクティオワームがもし警戒を続けていたならNレミリアにカードを入れさせることを阻止出来ただろう、しかしセクティオワームは慢心し気づかなかった

 

「なっ!?離せ!離しやがれ!」

 

さらにNレミリアの分身2人がセクティオワームの両腕を封じセクティオワームはソニックブレイカーをあび続けているのでクロックアップも使えない

 

「決めなさいフラン!」

「オッケーお姉様!」

『FINAL VENT』

 

Oフランの後ろに鏡が出現しそこから王蛇の契約モンスター、ベノスネーカーが現れる

Oフランは飛び上がりベノスネーカーが噴き出した毒液の勢いに乗り身動きのとれないセクティオワームに連続蹴り、ベノクラッシュを放つ

 

「はああぁぁぁ!!」

「ち、ちくしょおぉぉぉぉ!?」

 

セクティオワームは爆発しNレミリアの分身も消える

 

「おーわりっと♪」

「相手が慢心してくれる馬鹿で助かったわね」

 

美鈴、鈴仙ペアVSランピリスワーム

 

「くそっ!見えないうえにうっとおしい!イライラすんな、もう!」

 

Z鈴仙とR美鈴は最初から鈴仙の能力、『物の波長を操る程度の能力』で姿を見えないようにし拳による打撃やマグナバイザーによる銃撃を与えていた

鈴仙は以前紀斗がカブトに変身した時のクロックアップを見たことがある、そのスピードは幻想郷1のスピードを誇る文を簡単に捕縛出来るほどのスピードだ、

それをやられたら鈴仙達にはなすすべが無い、それをさせないために鈴仙は能力で自分達の姿を見えないようにし狙いを定めさせなくした

 

『『STRIKE VENT』』

 

ランピリスワームは音声のした方を探ろうとしたが鈴仙の能力で音がどこから聞こえたかも曖昧になる

 

ドラグクローを装備したR美鈴とギガホーンを装備したZ鈴仙はランピリスワームを挟む形で一直線状に向かい合いそれぞれのストライクベントからR美鈴は火炎弾をZ鈴仙は砲弾を撃ちだす

 

「なっ!?ぐわああ!?」

 

「もう一発!」

「ぐっ!?」

 

2人の攻撃が当たりランピリスワームは怯みさらにそこにZ鈴仙のギガホーンで後頭部を殴られランピリスワームは意識が朦朧とし始める

 

「今です!美鈴さん!」

「わかりました!」

 

『FINAL VENT』

 

R美鈴の後ろから鏡が現れそこから龍騎の契約モンスター、ドラグレッターが出てくる

R美鈴はドラグレッターと共に飛び上がりドラグレッターが放射した炎を纏いドラゴンライダーキックを放つ

 

「はああああ!」

「がっ!?」

 

ドラゴンライダーキックがランピリスワームを蹴り抜きランピリスワームは爆発した

「ふう、クロックアップを使われずに済んで助かりましたね」

「はい、私もさっきファイナルベントは使っちゃいましたから使われたら抵抗出来ませんでしたからね」

 

霊夢,萃香ペアVSミュスカワーム

 

『カポーン ドリルアーム』

 

「くらいなさい!」

「おりゃ!」

「そう簡単にいくと思わないことですね!」

 

B霊夢はドリルアームを装備しG萃香は拳で殴りかかるがミュスカワームは短く飛んだりしてその攻撃を避ける

 

「今度はこちらからいきますよ」

「くっ!?」

「ぬわっ!?」

 

ミュスカワームはクロックアップを使い2人を殴り飛ばす

 

(あ〜、確かにこりゃ反応は無理だね、なら紀斗に渡されたあのカード使うしかないか)

G萃香は何度も殴られるが元々の鬼の頑丈さに加え恐らく龍騎系のライダーで一番打たれ強いガイの耐久力もあることで余裕そうに思考する

 

「ちょっと萃香、何か手は無いの?流石にこんなずっと痛ぶられるのは私もイラつくんだけど」

「わかったよ、じゃさっそく」

 

『FREEZE VENT』

「かっ!?」

 

G萃香がメタルバイザーにカードを入れ音声が鳴った瞬間ミュスカワームは突然凍ったように身動きが取れなくなった

 

『カポーン クレーンアーム』

「そりゃ!」

 

さらにB霊夢がドリルアームが先についたクレーンアームでミュスカワームを捕まえ身動きできないようにする

 

「萃香!こいつのトドメ任せたわよ!」

「任せな!」

 

『FINAL VENT』

 

G萃香の後ろに出現した鏡からガイの契約モンスター、メタルゲラスが現れ同時にG萃香の右手にメタルホーンが装備される

G萃香はメタルゲラスの肩に乗りそのままメタルゲラスは猛スピードでミュスカワームに突進し突き出していたG萃香のメタルホーンがミュスカワームを貫く

 

「ぎゃあああああ!?」

 

ヘビープレッシャーを受けたミュスカワームは爆散しメタルゲラスはミラーモンスターを倒した時にでるエネルギー球が出ると思っていたがまず種族が違うワームから出るはずも無く少しがっかりする

 

「ふぃー、助かったよ。お疲れさん。」

「グウォォ♪」

 

しかし主人である萃香にいたわられたのが嬉しかったのか嬉しそうに鳴くと上機嫌でミラーワールドに帰っていった

 

「…私もあんた達みたいにパートナーがいるやつがよかったわね」

「ま、それは戦いが終わったら紀斗に相談した方がいいね」

「それもそうね。はあ、私も癒してくれるようなペットが欲しいわ。食費がかからない子オンリーだけど」

 

ちょっと龍騎系ライダー達が羨ましい霊夢であった

 

紀斗VSベルターワーム

 

『CAST OFF』『CHANGE BEETLE』

『CLOCK UP』

 

その音声が響いた瞬間紀斗とベルターワームは加速した世界で殴りあう

 

「ふっ!」

「らぁっ!」

 

紀斗が右のストレートを繰り出すとベルターワームはそれを顔をずらして避け左足で蹴りを放ってくる

その蹴りを紀斗は左手で殴りその勢いのまま左足で回し蹴りを放つ

 

「ぐおっ!?」

「まだまだいくぞ!」

 

蹴られて地面に転がったベルターワームに俺は右足のかかと落としをくらわせさらに右足に力をこめベルターワームの背中を圧迫する

 

「ぐっうお!?」

 

『CLOCK OVER』

その音と共に俺とベルターワームのスピードは元に戻り普通の人間にも視認できるようになる

 

「すぐに終わらしてやるよ」

 

紀斗はベルターワームを蹴り上げるとカブトゼクターのボタンを押す

 

『1,2,3』

そしてゼクターホーンを元に戻し

「ライダーキック」

また傾ける

『RIDER KICK』

 

「があっ!?」

 

空中に蹴り上げらていたベルターワームはそのままエネルギーの充填された右足の蹴りをまともにくらい爆破した

 

「さて、俺は一足先に奥へ行った奴を追うか」

 

ビエラワームside

 

俺は助っ人に連れてきた被験体Bを隠してあったゲートの洞穴から出て被験体Bを連れて元の場所に戻ると言葉を失った

俺がこいつを連れてくるための時間稼ぎとしてそこに残った同僚4人が既に全員倒されていたから

 

(馬鹿な!?カブトはともかく他の奴らはクロックアップには反応出来ないはずだろ!?なんでそれが数分もしないうちに全滅させられてんだよ!)

 

俺はしょうがなく被験体B専用のメモリを取り出す

 

「お、てめえ戻ってきてたのかってそいつは!?」

 

紀斗side

 

俺はビエラワームが連れてきた奴を見て驚いた

 

「おいおい、あの紅魔館の時以来まったく見ないと思ったら捕まってたのかよ、犬っころ」

「………」

 

被験体Bは以前紅魔館に薬を届けに行くさいにハウンドゾティアーツに変身したあの二足歩行の狼だった、しかも体の右半分はほとんど機械に覆われていてかなり改造か何かされたのがわかる

 

「こいつは捕獲した妖怪を強化改造してサイボーグにした奴だ!そしてこいつのこの体だからこそ耐えられるメモリがこれだ」

『CHIMERA』

 

ビエラワームはキメラメモリを狼の右肩の機械のコネクタに挿す

 

「グッウルァァァァ!!」

狼の体は5mくらいの大きさになりその姿は様々なドーパントの特徴を無理矢理繋ぎ合わせたようなかなりチグハグな姿だった

「こいつは初期のT2メモリAからZまで全てのメモリの記憶が入っている!強さは一級品だぜ!」

 

狼、キメラドーパントはファングの頭、バードの翼、右半分の胴体はメタル左半分の胴体はバイオレンス、右腕はジョーカー、左腕はスカル、足はアクセル、腰にナスカの刀、トリガーの片手銃を装備しているというツギハギだらけの姿だ

 

「グオアァァァァァァァァ!!」

「さあやってしまえ!キメラドーパント!」

「グオォォォォォォォォ!」

 

キメラドーパントは吼えビエラワームは俺たちを倒すよう指示し俺たちが身構えるとキメラドーパントは片手を振り上げビエラワームを潰した

 

『!?』

「え”?」

 

ビエラワームはキメラドーパントに叩き潰されそのままわけがわからないという顔で爆発し死んだ

 

「グオォォォォォォォ!!」

「なるほど、敵も味方もない、ほんとに暴走状態ってわけだ」

「全員でかからないと無理そうね」

「そのようね、しかしカオスな体ね。統一性がまったく無いわ」

「そういうメモリだからしょうがないと思いますけどね」

「とにかくこのお祭りを楽しもうよ、このゾクゾクするお祭りを」

「なんかフランちゃん浅倉さんにどんどん似ていってません?」

「元々そんな感じだった感はあったけどね」

 

全員それぞれの得物を話しながら構える

 

「さて荒れていくか!」

 

「グギャアァァァァ!」

「ぬおっ!?手が伸びやがった!ルナか!」

 

キメラドーパントは右腕を伸ばしこちらに殴りかかる

 

「任せな!おりゃあ!」

 

G萃香は伸びてきた腕をメタルホーンで真っ向から向かいうち拮抗する

 

「ぬうううううりゃあぁぁぁぁ!」

「グガッ!?グウウ!」

 

G萃香はキメラドーパントの右腕を殴り飛ばしキメラドーパントは右腕を戻すと同時に左手で腰の片手銃で撃ってくる

 

『SHOOT VENT』

『SHOOT VENT』

 

「やらせませんよ!」

 

Z鈴仙はギガキャノンとギガランチャーを装備し連続で撃ちキメラドーパントの弾丸を全て撃ち落とす

 

『カポーン カッターウイング』『GUARD VENT』

 

「はあっ!」

「ふっ!」

 

B霊夢とNレミリアがカッターウイングとウイングウォールで飛びドリルアームとウイングランサーで斬りつけるがメタルとバイオレンスの体にはかすり傷程度の傷しかできない

 

「グルルル、ガアッ!」

「ぐっ!寒いじゃないの!」

「ウザい攻撃をしてくるわね!」

 

キメラドーパントは背中の翼で上空に飛び口からアイスエイジの氷点下の息吹とウェザーの吹雪を繰り出す

その攻撃で2人は地面まで押し戻されZ鈴仙の砲弾も届かない

 

「グオォォォ!」

 

キメラドーパントは吹雪と息吹を止め今度は左腕を伸ばし殴ろうとしてくるしかもその腕はヒートの炎でかなりの熱量を持っているといういらないオマケ付きだ

 

『SWING VENT』

 

「やあっ!」

Oフランはエビルウィップをキメラドーパントの左腕に電気を流しながら叩きつける

 

「グウウウウ!?」

キメラドーパントは予想していなかった電撃の痛みに怯み一瞬体が硬直する

 

「本日二度目の活躍だ!でかいもんにはでかいもんだ!ぶちこむぜ!」

 

そこにギガントを担ぎながらサイドバッシャー バトルモードに乗る紀斗が全弾発射する

 

「ガアッ!」

全てのミサイルがキメラドーパントに当たり爆煙でキメラドーパントの姿が見えなくなる

「これなら少しは、なっ!?」

 

しかしキメラドーパントに当たったかのように見えたミサイルは全てキメラドーパントが張ったバリアによって防がれていた

 

「くそっ、クイーンのバリアか!厄介だな」

 

「ガアッ!」

「消えた!?」

「一体どこに…」

 

キメラドーパントはゾーンでその場から消え全員見失ってしまう

 

「! 紀斗後ろだ!」

「グウォウ!」

「ぬおっ!?クロックアップ!」

『CLOCK UP』

 

キメラドーパントは紀斗の後ろにいきなり現れ紀斗をサイドバッシャーごと叩き潰そうとするが紀斗はクロックアップを使いキメラドーパントの上に駆け上がり頭の真横まで登る

 

「これならバリアも張れないな。」

『1,2,3』

「ライダーキック」

『RIDER KICK』

 

『CLOCK OVER』

 

紀斗がライダーキックを放ちキメラドーパントに当たったと同時にクロックアップは切れキメラドーパントはまるで殴られたかのように横に吹っ飛ぶ

 

「少しは効いたか?犬っころ」

「グウウウウ!!」

 

しかしキメラドーパントは今の攻撃でもあまりめだった外傷はなくむしろ怒らせてしまったようだ

 

「グオオオォォォォォォォォ!!」

「おいおいなんて吠え声だよ、モンハンの轟竜かあいつは」

「紀斗、今のままだとジリ貧よ。何か手はないの?」

 

キメラドーパントの吠え声に俺たちは全員怯んでしまう

 

「一応あるぜ。俺のライダーエボリューションを使えば原作に最強フォームがあるやつはそれになれるからな。ただし制限時間は5分、そこで効果は切れる」

「あんたが私と初めて戦った時のあれね。わかったわ」

「全員今の会話聞いたか?」

『コクリ』

 

「そんじゃいくぞ!進化【ライダーエボリューション】!」

 

 

紀斗、レミリア、霊夢、フラン、美鈴の身体が光りその光が収まると紀斗はカブト ハイパーフォーム、霊夢はバースデイ、レミリア,フラン,美鈴はナイト,王蛇,龍騎のサバイブになる

 

「さて最終ラウンドといこうか、犬っころ」

「なんかごちゃごちゃしてて動きづらいわねこれ」

「やっぱり何度なってもいいねこれは。力が溢れてくる」

「私ちゃんと使えますかねこれ?」

「ま、そこは頑張って使いこなすしかないわね」

 

キメラドーパントを最早無視して自分たちの強化フォームを見て感想を言っている霊夢達、流石幻想郷の住人常識にとらわれない

 

「グオオオォォォ!!」

 

そんな隙を見逃す筈もなくキメラドーパントは手や口からロケットのミサイル、オーシャンの水弾、ヒートの火球を放ってくる

 

「負けないわよ!」

『セルバースト』

 

『『SHOOT VENT』』

「こっちもね!」

「射撃はあまり得意じゃありませんが!」

 

「強化フォームばかりにいいカッコはさせません!」

 

B霊夢は胸のブレストキャノンからNレミリアSとR美鈴SはダークバイザーツバイとドラグバイザーツバイからZ鈴仙はギガキャノンとギガランチャーからそれぞれ砲弾やビーム、光弾を放ちキメラドーパントの攻撃を撃ち落としていく

 

そしてその時俺はパーフェクトゼクターを取り出し4体のゼクターを装着させていた

 

『KABUTO POWER THEBEE POWER DRAKE POWER SASWORD POWER』

『ALL ZECTOR COMBAINE』

 

「準備は整った。皆、俺はいけるが皆はどうだ?」

「いつでもいけるわ」

「私も大丈夫です!」

「問題ないわ」

「祭りもクライマックスだね!」

「トドメの方は任せましたよ!」

「あたし達は決め手が無いままだからね、頼んだよ」

 

「そんじゃあいっちょいくか!」

俺はカブテクターを展開しタキオン粒子の翅でキメラドーパントに向かって飛びB霊夢もカッターウイングで同じように飛ぶ

 

『『『FINAL VENT』』』

 

サバイブ形態の3人はそれぞれの強化された契約モンスターが変形したバイクに乗り走る

さらにNレミリアSの乗るダークレイダーの機首からビームが出てキメラドーパントの動きを封じる

 

「がっあっ!?」

 

しかしキメラドーパントはまたクイーンのバリアを張り攻撃を防ごうとする

 

『セルバースト』

「ブレストキャノン、シューーート!!」

「たあああぁぁぁぁ!」

「くらえーーー!!」

 

キメラ「グガッ!?」

 

だがそのバリアにB霊夢のセルバースト、R美鈴Sの乗るドラグランザーの火球、OフランSの乗るベノヴァイパーの毒液の竜巻を受け無惨にも砕け散った

 

『MAXIMAM HYPER TYPHOON』

「いくぜ!マキシマムハイパータイフーン!!」

「かっ!?」

『はああああぁぁぁぁ!!』

 

 

キメラドーパントは胴体を横一文字に斬られさらに腹に正面からNレミリアS、右斜めにR美鈴S、左斜めにOフランSにバイクで突っ込まれ貫通された

 

「ガッガッアアアアァァァァ!?」

 

 

キメラドーパントは爆発しその場には倒れた狼と壊れずに落ちたキメラメモリだけが残った

 

「…狼、お前はまだ生きたいか?」

 

紀斗は倒れた狼に向かって聞く

 

「……」

 

その質問に対して狼はゆっくりと弱々しく首を横に振る

 

「なら、今楽にしてやる」

『DRAKE POWER』

『RIDER SHOOTING』

 

紀斗はパーフェクトゼクター ガンモードのドレイクパワーのライダーシューティングで狼の体を破壊した、塵も残さず

するとちょうど狼が倒れていた場所から透けた最初の機械がついていない状態の狼が現れ奥の方に歩きだしこちらを向くと着いてこいという風に手招きする

 

俺たちがそれに着いていくと狼は途中で急に止まり横の壁を指差す

 

「!この壁映像だわ、中は洞穴よ。」

「ホログラムということはそこがゲートっつうことか。ありがとよ、狼、礼を言うぜ」

 

狼はニッと笑うとそこから更に奥へ死者のいく三途の川へと歩いていった

 


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