東方masquerade   作:リョウタロス

35 / 59
投稿遅れてすいませんでしたぁぁぁぁ!!もうちょい短くしようとしたらかなり長くなってしまい気づけば1万字以上…なんでこんな長くしちゃったんだろ俺。
仮面ライダー×仮面ライダー観てる暇あったらもうちょいちゃんとやればよかったと思ってます

それでは本編どうぞ!


第三十二幕 分かれ道 〜その1〜

紀斗達は地下実験場の出入り口のすぐ近くにあった階段を登り一つ上の階に来たが続きの階段は無く壁にはB1Fと書かれている

そして通路に出ると通路は3つに分かれておりそれぞれの通路の先は見えない

 

「この階は3つのグループに分かれて探索した方がいいわね」

 

紫はそう言うとスキマから紙を出して3つのグループの枠を書きその中にメンバーの名前を書いていく

 

グループA 正面の道

紀斗,レミリア,フラン,美鈴,てゐ,影狼,衣玖,天子,幽香,聖,パルスィ,勇儀

グループB 右通路

霊夢,咲夜,萃香,チルノ,ルーミア,リグル,ミスティア,早苗,藍,妹紅,慧音,紫,大妖精

グループC 左通路

魔理沙,パチュリー,アリス,甲,にとり,雛,豊聡耳神子,布都,屠自古,文,鈴仙,妖夢

 

この組み合わせに早苗と咲夜は若干不服そうな顔をするがしぶしぶ了承した

 

「ちょっと待ってくれ、別れる前に全員に渡しておきたいものがある」

 

紀斗はそう言うとまず16枚のカードを出す

 

「龍騎系のライダーのパワーアップアイテムのサバイブのカードだ、やばくなったら使ってくれ」

 

紀斗は龍騎系のライダーの変身者達にサバイブのカードを渡すとレミリアが話しかけてきた

 

「ねえ、私のデッキにもいつの間にかサバイブのカードはあったけどこれ、絵が違うわよ?」

そう、紀斗が渡したサバイブのカードはレミリアと美鈴、フラン、衣玖,妖夢だけは不死鳥の翼ではなく胴体が描かれ背景は金色の炎のようなものが揺らめいている

 

「このサバイブは特殊だ、俺の能力が生みだしたさらにもう一つ上のサバイブ【進化】。こいつは普通のサバイブの状態からでしかフォームチェンジ出来ないからな」

 

次に俺が出したのはイクサライザーともう一つ白と黒を基調としイクサライザーと同じようなボタンが付いた剣、それを早苗に渡す

 

「イクサライザーと、この剣は?」

「そいつはイクサの新しいパワーアップアイテム、ジャッジメントカリバーだ。フォームチェンジの仕方はライジングになるのと同じでパスワードは461096だ」

「おお!イクサにも新たな強化フォームですか!胸が高鳴りますね!」

 

霊夢には複数のコアメダルを、カブト系ライダーの変身者達にはそれぞれハイパーゼクターを、甲と雛には新たな強化ICチップを、藍にはディエンドのケータッチコンプリートカード、魔理沙にはビーストハイパー、アリスにはチェンジウィザードリングの色違いを数種と新しいウィザードリング、パチュリーにはインフィニティーリングを渡す

 

「それぞれかなりの力を持ったフォームになれるアイテムだ、奴らに奪われたらかなりめんどくさいことになるから注意してくれよ。あと大妖精、ちょっとこっち来てくれ」

「はい、一体何ですか?」

 

紀斗は大妖精を呼び他の皆には見せないように残る最後のデッキとサバイブ【進化】を渡す

 

「最後の龍騎系のデッキだ。お前にだけは自衛の手段が無いからな、念のため渡しておく」

「皆に隠れて渡す必要って…」

「チルノあたりが自分は最強だから大ちゃんも守れるから必要ないとか言って渡せなくなりそうだからな。まあ、紫さんと一緒にいれば問題ないとは思うがな」

 

紀斗は皆に向き直ると自分のグループに戻り大妖精も紫のすぐ近くに行く

 

「それじゃあそれぞれ健闘を祈るわ。散会!」

 

紫の言葉でそれぞれグループは自分達の行く通路を進んでいく

 

グループB

 

霊夢達は右側の通路を探索しているがたくさんある部屋はほぼすべてがここに寝泊まりしていたであろう職員の部屋でまだこれといった収穫は得られていない

 

「しけてるわね〜、ろくなもんありゃしないわ」

「霊夢さん、冷蔵庫ばっかり漁ってないで他の場所も探してくださいよ」

「別にいいじゃない、腹が減っては戦はできぬって言うでしょ」

「それはそうですけど…」

 

B霊夢は職員の部屋の冷蔵庫を漁りI早苗は注意するがまったく聞いてくれない

そこへ能力で小さく分裂した萃香の一体が入ってきて2人を呼ぶ

 

「霊夢、早苗、奥に他のとは違う扉を見つけたぞ」

「ならさっさと行きましょ、行くわよ早苗!」

「待ってくださいよ霊夢さん!」

 

B霊夢とI早苗はミニ萃香に案内され通路の奥へ進むと他の扉より大きく頑丈そうな扉があり周りには他のグループBのメンバーも揃っている

 

「これがその扉?」

「ええ、これでこの通路でのメンバーは全員揃ったわね。それじゃ開けるわよ」

 

紫はそう言うと扉を開ける

しかし中は電気がついておらずまったく中の様子は見えない

 

「よく来たねえ、幻想郷の美少女達!」

 

その声が部屋に響くと同時に部屋の明かりが点くとそこには1人の白衣の男が立っていた

 

「ようこそ、僕の管理するB1格納庫へ。歓迎するよ」

 

「あんたがここを管理してるならなんか私達に有利な情報を持ってるはずね。ぶっ飛ばされたくなかったらとっとと情報を吐きなさい」

 

B霊夢は指を鳴らしながら研究員を脅すが研究員は臆した様子も無く笑っている

 

「ククク、ぶっ飛ばされたくなかったら、か。流石は博麗の巫女、威勢がいいねぇ」

 

「その威勢、実力に見あってるかどうか、確かめてやるよ」

研究員はそう言うとポケットからデッキを取り出す

 

「! そのデッキ、原作には存在しなかった物ですね!」

「原作?何の話か知らないがこいつはあの海堂から搾り取ったアイテムの一つのデッキを元に未契約のデッキを作り出したのさ」

 

I早苗は研究員が取り出したデッキのマークを見てオリジナルの物だとわかるが研究員はI早苗の発言に首をかしげながら説明する

 

「そして俺は運がよかった。ちょうど復活したこいつを見つけ契約出来たんだからな。来な!ディスパイダーリボーン!」

研究員がそう叫ぶと天井からでかい蜘蛛の下半身に人型の上半身がくっついているディスパイダーリボーンが落ちてきた

 

『ギシイィィィィ!!』

 

「ディスパイダーリボーン!?なんて奴と契約してんですか!?」

「はっはっは!僕の相棒はなかなか迫力があるだろう!それじゃ僕も、変身!」

 

研究員はデッキをかざすとベルトが腰に装着されデッキを挿入し変身する

研究員はシザースのような黄土色に蜘蛛のような顔、左手に蜘蛛の顔を模したバイザー、スパイダーバイザーを装備した仮面ライダーに変身した

 

「仮面ライダーネクア、俺の縄張りに入ったことを後悔させてやる。お前らも出てこい!」

 

ネクアが格納庫の奥の方に向かって呼ぶとあちこちから蜘蛛型のモンスターや怪人が出てくる

ズ・グムン・バ,レスパイダー、ミスパイダー,ソロスパイダー,スパイダーオルフェノク,スパイダーアンデッド,タランチュラアンデッド,ツチグモ,ツチグモの童子と姫,ヨロイツチグモ,カエングモ,アラクネワーム 二グリティア,フラバス,ルボア,タランテスワーム パープラ,プラキペルマワーム オーランタム,ビリディス,スパイダーファンガイア,スパイダードーパント 名だたる蜘蛛の平成怪人達が揃い踏みである

 

「B1格納庫、別名蜘蛛の間。楽しんでいくといい!行け!お前達!」

『ギシャァァァァァァァァ!!』

 

「うおー!蜘蛛がいっぱいだー!」

「僕の能力でも操れないからあくまで虫に近い形をした怪人ってことだね」

「蜘蛛ねぇ、屋台でたまに巣を作るからあまり好きじゃないのよね」

「虫なら叩き潰してやろうかねえ」

「いつもなら見逃してあげる蜘蛛だけど、今日は一匹残らず駆除してあげるわ」

「タランチュラアンデッド、嶋さんの自我は完全にないようですね。ラウズカードはありませんがとにかく無力化はさせてもらいます!」

「こいつらも教育が必要なようだな」

「全部焼き払っちまうか」

「蜘蛛の巣はメイドにとっての排除対象、さあ、掃除の時間よ」

「私も主人の目の前で蜘蛛の巣をそのままにはしておけないな」

「期待してるわよ、藍」

「チルノちゃん達ファイトー!」

 

各々が戦闘態勢に入り戦闘が開始される

 

『『STRIKE VENT』』『『SWORD VENT』』『カポーン ドリルアーム』『KAMEN RIDE BRADE』『KAMEN RIDE RANGEL』

「ヴェーイ!!」「俺は最強だー!!」

 

グループBのメンバーはそれぞれ自分の武器を装備しD藍はブレイドとレンゲルを召喚してスパイダーアンデッドとタランチュラアンデッドと戦わせる

 

『SWORD VENT』

「ククク、じっくり痛ぶってくってやるよ」

 

ネクアは蜘蛛の脚を模した双刀、アラクサーベルを交差させるように構えB霊夢に斬りかかる

 

ドリルアームとアラクサーベルが火花を散らしながら連続でぶつかり合う

 

「はっはっはーー!おらおらどうしたこんなもんかーー!」

「あんた!さっきと!キャラが!違うわよ!」

「戦闘になるとキャラが変わるんだよー!血気盛んな蜘蛛の雄ってやつよー!」

 

霊夢はセルメダルを挿入して装備を増やそうとするがネクアはそんな暇を与えずにアラクサーベルで攻撃してくる

 

「蜘蛛の気性が荒いのは雌の方でしょ!」

 

霊夢はなんとかアラクサーベルの連撃をはじき返しセルメダルを2枚挿入しレバーを回転させる

 

『カポーン カポーン クレーンアーム ショベルアーム』

 

B霊夢はドリルアームの他にクレーンアームとショベルアームを装備しネクアに殴りかかるがネクアはアラクサーベルを連結させ薙刀状にしショベルアームをいなして後ろに下がりカードをスパイダーバイザーの口の部分から出る糸に引っ掛けカードが挿入される

 

『STRIKE VENT』

「博識じゃないか、巫女さんも。ご褒美にこれでもくらいな!」

 

ネクアの左手にディスパイダーの顔を模した手甲を装備し口の部分から連続で弾を発射する

 

「こんなもの!って何これ、蜘蛛の糸!?気持ち悪!」

B霊夢はドリルアームではじき返そうとするが弾に触れた瞬間弾ははじけドリルアームにくっつきドリルアーム、クレーンアームが使えなくなる

 

「くっついて伸ばせないし回りもしない!?」

「蜘蛛の糸の強度と粘着力を舐めちゃいけねえぜ!」

 

ネクアは右手のアラクサーベルと左手のアラククローによる斬撃と粘着弾てB霊夢を追い詰めていく

 

(くっ!糸のせいで装備を外せない上にこの連続攻撃!このままじゃ負ける!)

「オラオラァ!最初の威勢はどうしたよぉ!って熱っ!?」

「きゃあ!?」

 

ネクアとB霊夢がたたかっている場所に巨大化したG萃香と戦っているカエングモの炎弾の流れ弾が襲いかかり2人は少し離れた場所に吹き飛ぶ

 

「いつつ、!糸が溶けてる、この糸は熱に弱いのね。」

「霊夢!大丈夫かい!」

「ええ!むしろ好都合だったわ!」

 

糸が溶けてることに気づいた霊夢はすぐに装備を解除しメダルを取り出す

 

「くそっ!カエングモの野郎のせいで拘束が溶けちまったか!まあいい、バースに炎熱系の装備はねえからな。俺の勝ちは揺るがねえ!」

「ええそうね、確かにこの階に来る前の私ならやられてたわ。だけど新しいメダルを入れられる今なら負ける気はしないわ!」

 

そう言ってB霊夢は紀斗に渡されたメダルの中の一枚、龍騎の紋章が描かれたメダル、龍騎メダルをバースドライバーに挿入しレバーを回転させる

 

『カポーン リュウキアーム』

 

B霊夢の右腕にドラグクローによく似たしかしドラグクローよりも倍以上の大きさのリュウキアームを装備する

 

「そんなこけおどしでビビるか!」

「こけおどしかどうか!自分で確かめなさい!」

 

ネクアはアラククローを連射しながら突っ込んでくるがB霊夢はリュウキアームを振り払うように動かすとリュウキアームの口から炎が吹き出て粘着弾とネクアの体を燃やす

 

「あっちぃぃぃぃ!?あっつ!?あっつ!?熱いぃぃぃぃ!?」

「どうこけおどしじゃないのがわかったでしょう?」

 

ネクアは地面に体を転がし体の炎を消してから周りを見るが他の怪人達も劣勢なのがほとんどだ

 

「くっそ!こうなったら…メモリの奴らに借り作るの嫌だったからあんまやりたくなかったが仕方ねえ!てめえら!あのメモリ使え!」

 

ネクアがそう叫ぶと怪人達はメモリを取り出し自分達に挿し何体かはツチグモ達3体に挿す

『GRONGI』『ORPHENOCH』『ANDEAD』『MAKAMOU』『WORM』『FANGIRE』

『グギャアァァァァ!!』

メモリを挿した怪人達はさっきよりも禍々しい姿になり荒々しく吼える

 

「なんですかこいつら!さっきよりもパワーが増してる!?」

 

「はっはっは!それらのメモリにはその怪人の種族の記憶が入っている!人間に挿せばその種族の特徴を手に入れるだけだが、その種族に挿せば力は倍以上に跳ね上がる!」

 

ネクアのその言葉に同調するように徐々に幻想郷メンバーは押され始める

 

「くっ!クロックアップの速さまで上がってる!」

「味方も増やすとしよう!」

『KAMEN RIDE KABTO』『KAMEN RIDE KICKHOPPER』

「俺は天の道を行き総てを司る男。」「今、誰か俺を笑ったか?」

 

アラクネワーム達はクロックアップの速さも上がりSルーミアやGリグルも苦戦を強いられD藍は新たにカブトとキックホッパーを召喚する

 

「それにしても厄介な糸だ、周りに罠のように張り巡らしてある」

「何度燃やしてもすぐに張られるからきりがないよ!」

 

F妹紅とS慧音は周りに張られた蜘蛛の巣を燃やしたり切り刻んだりしながらズ・グムン・バやツチグモの童子,姫達と戦っているがすぐにまた蜘蛛の巣は張られ思ったような動きが取れない

 

「あーー!もう邪魔ーー!あたいが片付けてやるー!」

『FINAL VENT』

「チルノちゃん!?今下手に動いたら!」

「あたいはさいきょーだから大丈夫!」

 

Tチルノはついに我慢が出来なくなりデストバイザーにファイナルベントのカードを入れる、大妖精はチルノを止めようとするがTチルノは聞く耳を持たずデストクローを構える

 

「ガアアァァァァ!?」

 

近くに出現した鏡から出てきたデストワイルダーはソロスパイダーの体を掴みTチルノの方向へ引きずりTチルノはデストクローをソロスパイダーに突きたてそのまま持ち上げる

 

「とりゃああああ!」

「ギャアァァァァァ!?」

 

ソロスパイダーは爆発しTチルノは仮面の下でもわかりやすいドヤ顔をくりだす

 

「ふふん、楽勝ね」

「チルノちゃん危ない!」

「へ?うわっ!?」

「ガアッ!?」

 

隙だらけになったチルノとデストワイルダーは後ろからミスパイダー、レスパイダー、スパイダーファンガイア達に糸で拘束されて動けなくなる

 

「ガーリックックック、隙だらけで助かったぜ、氷精ちゃん♪」

「くうっ!ほどけー!」

「グウッ!」

「ほどけと言われてほどく馬鹿はいないぜ。おらっ!」

「ぐっ!?」

 

スパイダーファンガイアは糸で縛られ倒れているTチルノを踏みつけさらにTチルノの脇腹を蹴る

デストワイルダーも同じように縛られミスパイダーとレスパイダーが痛ぶっている

 

「チルノちゃん!」

「大妖精!今近づいたらあなたもやられるわよ!」

「でもチルノちゃんが!」

 

大妖精はスキマから出ようとするが紫に止められる、他のライダー達も自分達の相手が邪魔をして救出にいけない

このままではチルノは殺されてしまう、その思いが大妖精を焦らせ紀斗に渡されたデッキの存在も忘れさせる

 

「大ちゃん…こっちに、来ちゃ駄目…。あたいなら大丈夫…だから」

「チルノちゃん!」

「おーおー、泣かせるねえ、眩しい友情だねえ。でもおれは痛ぶるのをやめる気ないんで!」

「ぐあっ!?」

 

Tチルノは弱々しい声で大丈夫だと言うがまったくそんな様子は見られない、大妖精は涙を流しながらチルノの名を叫ぶ、紫も今の状況では怪人には効かない弾幕もチルノを盾替りに使うことが目に見えているしチルノの下にスキマを開いてもチルノが落下する前に掴んでしまうだろう

 

大妖精は悔しくて唇を噛みしめる、自分の目の前で友達が傷つけられているのに何も出来ないことに、自分に戦える力がないことに

そして大妖精は自分の服を握りしめるとポケットからデッキが落ちる

「これは…」

 

それは紀斗が別れる前に渡してくれた物、自分が危なくなったら使えと言われていた自衛の為に渡されたオーディンのデッキ、大妖精はそれを拾うと涙を拭いデッキを自分の目の前に掲げる

 

「今助けに行くよ、チルノちゃん。変身!」

 

大妖精は腰に装着されたベルトにデッキを挿入し金色の不死鳥を模した仮面ライダー、仮面ライダーオーディンに変身した

 

「大妖精!?あなたそのデッキは!」

「すいません紫さん、ちょっと行ってきます」

 

オーディンに変身した大妖精(以下O大妖精)は瞬間移動でスキマからいなくなりスパイダーファンガイアの真後ろに移動する

 

「チルノちゃんを!虐めるなぁ!!」

「へ?へぶらっ!?」

 

O大妖精は渾身の力でスパイダーファンガイアを殴り飛ばす

殴り飛ばされたスパイダーファンガイアはデストワイルダーを痛ぶっていたレスパイダー、ミスパイダーにぶつかり転がる

 

『SWORD VENT』

 

O大妖精はオーディンの契約モンスター、ゴルドフェニックスのウイング部分を模したゴルドセイバーを召喚しTチルノとデストワイルダーを縛っていた糸を斬る

 

「大…ちゃん?」

「チルノちゃん、待ってて。すぐチルノちゃんを虐めた奴らを倒すからね?」

「え?」

 

O大妖精はそう言うと呆然とするTチルノをおいてゴルドバイザーにカードを入れる

 

『FINAL VENT』

 

O大妖精の後ろに契約モンスター、ゴルドフェニックスが現れO大妖精の体が宙に浮く

ゴルドフェニックスはO大妖精の身体を掴み金色のオーラを発しながら猛スピードでスパイダーファンガイア達に突撃する

 

「え、ちょっ!?まっ!?」

「死ねぇぇぇぇ!!」

『ぎゃあああああああ!?』

 

O大妖精のエターナルカオスをくらった3体は爆発しO大妖精はTチルノのそばに戻る

 

「チルノちゃん大丈夫!?動ける!?」

「大丈夫だよ、大ちゃん。それより!何その金色ライダー!あたいより目立ってずるい!」

「ええ〜…」

 

Tチルノの言葉にO大妖精はたじろぎTチルノはよろよろと立ち上がりサバイブ【吹雪】のカードを取り出す

 

「デスト!ちょっとふらつくけどまだいくよ!」

 

Tチルノに呼ばれたデストワイルダーはコクリと頷く

Tチルノの持っていたデストバイザーは全体的に大きくなり戦斧槍の姿になりデストバイザーツヴァイとなる

 

『SURVIVE』

 

Tチルノはデストバイザーツヴァイにサバイブ【吹雪】のカードを入れるとTチルノの周りに吹雪が舞い白銀の身体の所々に金色の線が入り胸には白虎の顏の模様が現れる、フェイスの側頭部は刺々しさが増し脚の装甲も強化されたタイガ サバイブになった

 

デストワイルダーの姿も変わりゴツかった身体はスマートになり二足歩行から四足歩行へ、顔の牙も大きくなり白いサーベルタイガーのような姿、デストパニッシャーへと姿を変える

 

「グオオォォォォォ!!」

 

デストパニッシャーは荒々しく吼え先程の名誉挽回をしようとしている

 

「大ちゃん!金と銀!2人で目立ってやろ!」

「うん!やろう、チルノちゃん!」

 

タイガサバイブになったチルノ(以下TSチルノ)とO大妖精は互いに武器を構え狩る獲物を定める

 

「大ちゃん、あの黒くてでかいクモにしよ」

「なんで?」

「大きいから目立つし強そうだから!」

「わかった!」

 

TSチルノは走りO大妖精は地面をスライドするようにヨロイツチグモに近づいていく

この二人の危険度が跳ね上がったのを本能で感じとったのか他のメンバーを相手にしていた怪人達が二人を狙いにくる

 

「ボボデボソグ!」

「データには無いサバイブ!興味深いがリスクが高すぎるからな!死んでもらうぜ!」

「コロス!」

「…」

 

ズ・グムン・バ,スパイダードーパント,スパイダーアンデッド,タランチュラアンデッドが二人に襲いかかるが二人は怯むことなくバイザーにカードを入れる

 

『FREEZE VENT』『BRAST VENT』

 

O大妖精のフリーズベントで4体の動きは止まりそこへデストパニッシャーの口から放たれた絶対零度のビームが4体の身体を本当に凍りつかせる

 

「「邪魔!!」」

 

二人は自分達のバイザーで凍った4体を叩き割るズ・グムン・バとスパイダードーパントはそのまま砕け散ったがアンデッドの二体はまだ息がある

 

「この二体は私が始末しておく!お前達は先へ行け!」

「ありがとうございます!」

「ありがとー!」

 

『ATACK RIDE BRAST』

 

「さて他のメンバーも手助けしないとな」

 

D藍はブラストでアンデッド二体を消し飛ばし別のメンバーのところへ行く

 

TSチルノとO大妖精はツチグモ達のすぐ近くまで近づきカードを入れる

 

『『FINAL VENT』』

 

デストパニッシャーはバイクモードとなりTSチルノはそれにまたがり走り出しO大妖精はリターンベントで復活させたファイナルベントを再び使う

 

「おっと、これは小さくなった方が良さそうだね」

 

デストパニッシャー バイクモードから吹雪の竜巻を放ち三体の巨大クモを凍らせる

G萃香はその竜巻が味方の攻撃だとわかると元の大きさに戻り少し離れておく

 

「くっらえーーー!!」

「はああああああ!!」

 

TSチルノのアイスエイジブレイクとO大妖精のエターナルカオスが凍った三体の巨大クモを貫き巨大クモ達は砕け散る

 

「予定とは違ったけど他の二体も倒しちゃうなんてさすがあたい達!」

「やったねチルノちゃん!さ、次も行こう!」

「うん!」

 

その時I早苗,O咲夜と自分達の相手がチルノと大妖精に倒されたおかげで援護に来たF妹紅とS慧音はタランテスワーム三体に苦戦していた

 

クロックアップに対抗できるのは今の状態では咲夜だけ

他の三人はガードベントなどで防御したりクロックアップが切れた瞬間を狙撃などしているが決定打が決められない

 

「こうなったら!これを使いますか!」

 

I早苗は腰に着けたジャッジメントカリバーを構え紀斗に教えてもらった番号を押しEnterボタンを押す

 

『サ・イ・バ・ン カ・イ・テ・イ』

 

ライジングイクサの身体の色はファングジョーカーのように白と黒になりジャッジメントカリバーともう一つ裁判長が持っている木槌、ガベルを模したハンマー、イクサガベルを持つ

 

「さあ、裁判の時間です!」

「なんか映姫殿を思い出すフォームだな」

「だがクロックアップに対抗できるのか?」

「お任せください!縛鎖【容疑者確保】!」

 

ジャッジメントイクサに変身した早苗(以下JI早苗)は地面をイクサガベルで叩く、すると地面から何十もの鎖が現れ周りを囲みその中の十数本が囲まれた中を罠のように張られる

 

「ギャッ!?」

「グゲッ!?」

「グッ!?」

「容疑者確保、完了。さあ、貴方方の罪を数えてあげましょう」

 

張られた鎖に触れたタランテスワーム三体はクロックアップをしていたにもかかわらず鎖に縛られ床に転がる

その目の前にJI早苗は歩いていきジャッジメントカリバーとイクサガベルを構える

するとJI早苗の後ろに巨大な天秤が地中から現れ片方の皿には白もう片方には黒と描かれている

 

「まず一つ目、貴方達は自分が擬態した人間を殺した」

 

JI早苗がそう言うと黒と描かれた皿に一つの黒い重りが乗せられる、それと同時にジャッジメントカリバーの刀身が3分の1黒く染まる

 

「二つ、ゲーム気分で連れ去った人間達を殺した。」

 

もう一つ黒の皿に黒い重りが乗せられそれと連動してジャッジメントカリバーが3分の2黒く染まる

 

「そして三つ!私を含め私の仲間を傷つけた!」

 

三つ目の黒い重りが乗せられると同時にジャッジメントカリバーの刀身が全て黒く染まり暗く光る

 

「判決、有罪!地獄で悔い改めなさい!有罪【死刑執行】!」

「「「グギャアァァァァァァ!?」」」

 

JI早苗は黒く染まったジャッジメントカリバーで三体を斬り裂く、するとタランテスワーム達から人魂のような物が飛び出し天秤に吸い込まれタランテスワーム達は爆発した

 

「これにて閉廷!」

 

その言葉と共に囲んでいた鎖と天秤は地中に潜り消えた

 

「あら、そっちは終わったの?」

「あ、咲夜さん。はい、こっちの三体は倒しました。私1人で!」

((うぜえ…))

 

そこへO咲夜が戻り現状をJI早苗は胸を張って答える

 

「そ、そう。他の三体のワームも今リグル達と始末したところよ。後は」

「ええ、あのクモライダーだけですね」

 

件のクモライダーことネクアは今だ霊夢と戦っていた

 

『GUARD VENT』

 

「くそったれが!くらいやがれ!」

「そんな攻撃いくらやっても無駄よ!」

 

ネクアはディスパイダーリボーンの胸部を模したアーマー、アラクアーマーを装備し展開するとそこから毒針を発射するがリュウキアームの炎で全て焼き払われる

 

「くそがぁぁ!」

『FINAL VENT』

 

ディスパイダーリボーンが近くの鏡から現れ周りに蜘蛛の巣をめちゃくちゃに張る

ネクアは飛び上がると蜘蛛の巣をトランポリンのように自分を飛ばすそれをめちゃくちゃに張られた蜘蛛の巣で繰り返し同じように飛びそれを繰り返すたびにそのスピードは速くなっていく

 

「さあ!どの方向から俺という名の弾丸が来るかわかるか!博麗の巫女ぉ!」

「……」

 

B霊夢は何も言わずに3枚のメダルを挿入しレバーを回す

 

「死ねぇ!」

『カポーン カポーン カポーン シャチヘッド ウナギアーム タコレッグ シャウタアーマー』

 

ネクアがB霊夢に激突する瞬間その音声が聞こえたがもう遅い、ネクアはB霊夢の身体を貫いた、しかし

「手応えが…無い?」

 

ネクアはすり抜けるようにB霊夢の身体を貫いた、その違和感の正体を見る為に振り向くとそこには先ほどとは違い全身青い装甲に包まれたオーズ シャウタコンボのような姿のB霊夢がいた

 

「残念ね、物理攻撃なら液状化してしまえば問題無い。私の考えは見事に当たってたわ」

「シャウタの液状化!?まさかオーズのコンボまで使えるのか!?」

「そう、そしてあんたはもう終わりよ」

 

B霊夢は2枚のセルメダルを挿入しレバーを回す

 

『カポーン カポーン シャウタフィニッシュ!』

「はあ!」

「ぬお!?」

「ギイッ!?」

 

B霊夢は腕のウナギアームのオーズの物より機械的なウナギウィップを伸ばしネクアとディスパイダーリボーンを捕まえ引き寄せながら電気を流す

 

「がああああっ!?」

「ギイィィィィ!?」

 

そしてB霊夢は飛び上がり捕まえたネクアとディスパイダーリボーンに足を向けるとタコレッグが巨大な水色のドリルとなる(ギガドリルの水色ver)

それが高速で回転しネクアとディスパイダーリボーンに迫る

 

「水激槍【シャウタフィニッシュ】!」

「くそがぁぁぁぁぁぁ!?」

「ギシャァァァァァァ!?」

 

1人と1体は爆発しそこにはB霊夢と壊れた蜘蛛のデッキだけが残った

 

「ふー、蜘蛛掃除完了♪」

 

 

 




オリジナルフォームやオリジナルライダー作るの疲れる…よくこういうのを放仮ごさんや皆さん簡単に生みだせるな、と素直に尊敬しますよ
ちなみに霊夢のあのバースはコアメダルでもその装備が使えるように強化されそのライダーのメダルやコンボのメダルさえあればその効果を持った武装を装備出来ます
次回、多分年明けになると思いますが頑張って年末中に投稿したいと思います!
次回もお楽しみに!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。