東方masquerade   作:リョウタロス

42 / 59
今回はDr.クロさんとコラボさせていただきました。
時系列的に少し無理がありますが劇場版と同じ感じで受けとってもらえれば幸いです



番外幕Part2 誤解と異世界と闘い

星空町 とある公園

 

ここは紀斗達の世界とは別の世界の星空町という町、その町のとある公園でこの世界の財団Xの幹部の一人、スイッチ部隊のリーダー、長谷部 創護(はせべ そうご)は研究の合間の休憩としてここまで散歩に来ていた

 

「さて、そろそろ基地の方に戻るとするか」

長谷部は公園の出入り口の方へ足を進めようとした瞬間目の前に銀色のオーロラが現れる

「んなっ!?」

 

「くそっ!この距離じゃ逃げられねえ!」

長谷部は踵を返しそのオーロラから逃れようとするがオーロラはそれを許さずそのまま長谷部を呑み込み消えた

 

紀斗達の世界 幻想郷 魔法の森

 

場所というか世界は変わり紀斗達の世界の幻想郷の魔法の森、ここの少し入ったところにあの銀のオーロラが現れ吸い込まれた長谷部がよろけながら現れる

 

「っとと、何処の世界だここ?今の持ち物だと元の世界にも帰れないし狂治になんとかしてもらうしかないか。面倒ごとに巻き込まれなきゃいいが…」

 

そんなことを呟きながら長谷部は周りを見渡すとちょうどこの辺りの見回りに来ていたG6に変身した甲と目が合う

 

「「………」」

(赤いG3-X?ただ色塗っただけか?いや少しだがG3-Xと違う場所があるし改良したのか)

(見かけない顔だな、目つきが悪くて服装は白衣だが財団の人物じゃない可能性もあるし一応聞いてみるか)

 

両者はそんなことを考え先に甲が口火を切る

 

「おい、そこのあんた、そんな格好してるがまさか財団Xの人間か?」

「ん?ああ、そうだけど?」

「よしそこ動くなぶっ飛ばしてやる」

 

長谷部の返事に甲は即座に脚のスコーピオンを両手に持つ

 

(しまったーー!?つい反射的に答えちまったけどうちの部隊はともかく財団Xはライダー達に恨み買うようなことばっかしてるじゃねーか!?言った側から面倒ごとだよ!)

 

「ちょっと待て!俺はここの幻想郷を狙ってる財団Xのメンバーじゃな「これ以上幻想郷に手ェ出される前にぶっ潰す!」うおおおお!?」

 

甲は長谷部の台詞の途中で甲はスコーピオンを撃ちながら叫ぶ

(聞く耳持ってねーー!?)

 

長谷部は近くの木の後ろに隠れるとメテオドライバーの天球を蒼くし銀色の部分を白にしたアキレスドライバーとメテオスイッチの上部分を白くしたアキレススイッチを取り出しアキレスドライバーを腰に巻きアキレススイッチをアキレスドライバーに挿す

 

「こんなところで死ぬわけにはいかないからな!変身!」

『Achilles・Ready?』

 

長谷部はドライバーのエンターレバーを下ろすと天球が回りメテオと同じように長谷部は古代ギリシャやローマの甲冑のような頭部に騎士のようなボディに刃のような籠手を両腕に装備した白と赤を基調とした仮面ライダー、仮面ライダーアキレスに変身した

 

「変身したっ!?メテオと同じタイプのライダーか!」

「あんまり無意味な戦闘はしたくないが仕方ない。仮面ライダーアキレス、星座の力、受けてみな」

 

アキレスは柄の両端に円錐状の槍がついたアキレスジャベリンを装備し甲に向かって突撃する

甲はスコーピオンを連射し牽制しようとするがアキレスは銃弾を避けたりアキレスジャベリンで弾いたりしてどんどん近づいてくる

 

「チッ、なんて反射神経してんだよ!」

 

甲はスコーピオンを脚に付け左肩の部分からGK-06ユニコーン改、背中からGS-07ゴーレムを取り出しユニコーン改のレーザーブレードを展開しアキレスに斬りかかる

 

「オラァ!」

「おっと」

 

アキレスはその攻撃をアキレスジャベリンで受け止めいなすと同時に反対側の槍で甲の頭を狙うが甲はゴーレムでその攻撃を防ぐ

甲はユニコーン改の突きを繰り出すがアキレスはアキレスジャベリンを回転させユニコーン改を弾きユニコーン改は甲の手から離れてしまう

 

「くっ!おりゃ!」

「うおっ!?」

 

甲は腰のGB-09グレムリンをアキレスの足元に投げつけ爆発させる

その爆風を利用し甲は一旦距離を取る、ゴーレムを自分の前に出していたことで甲自身へのダメージは無い

甲はそのままスコーピオンとGX-08オルトロスを装備し構える

 

(今ので少しでもダメージくらってたらいいが…)

 

「ったく、びっくりしたな」

「!?まさか無傷とはな」

 

爆煙が晴れるとそこには無傷のアキレスがいた、甲はそのことに驚くがすぐスコーピオンとオルトロスを連射し始める

それと同時にアキレスの両腕の籠手、アキレスイージスからエネルギー状のソードビットが現れ銃弾を弾いたり斬ったりしていく

 

「なっ!?」

「やれやれ、あまり熱くなるなよ。俺は別にここの幻想郷を狙ってる財団Xのメンバーじゃ「こうなったらGZ弾を使うしかないか!」話聞けよこの野郎」

 

甲は完全に頭に血が上ってるのかアキレスの言葉に耳をかさずオルトロスに2発のGZ弾をセットする

 

「こいつでぶっ飛びやがれ!」

「人の話を聞かない奴は嫌われるぞ!」

 

対するアキレスもあの弾はさすがにくらいたくないと考えアキレスジャベリンの柄の真ん中にあるスイッチソケットにアキレススイッチを挿しこむ

 

「GZ弾、発射ぁ!」

『Javelin・Limit Brake!!』

「ライトニングバースト!」

 

甲の撃った2発のGZ弾とアキレスの投げた雷の槍と化したアキレスジャベリンがぶつかり合い爆発が起きる

しかしライトニングバーストは止まらず少し威力は落ちたもののそのまま甲に向かって突き進む

 

「ぐはっ!?」

甲はギリギリゴーレムを自分の目の前にやり身体に直撃することは免れたがそのまま甲は吹き飛ばされ後方にあった木を何本もへし折りその先にあった岩にぶつかりようやく止まった

 

「やばっ、やりすぎたか?」

 

アキレスはさすがに威力が強すぎたかと心配し甲に駆け寄る、近づくと甲は完全に気絶しているが大した怪我はしていないようだ

 

「よかった、骨折とかはしてないみたいだな」

「おい!お前甲に何してる!」

 

そこへ新たにさっきの爆発を見て甲の身が心配になった紀斗が駆けつけた

 

「お前が甲をそんなにしたのか?」

「いや、確かに俺がやったんだがこれには事情が…」

 

声に怒気を孕ませながら聞く紀斗にアキレスは実際自分が甲を倒してしまったので少々ばつが悪そうに事情を話そうとする、普段の紀斗ならここでちゃんと事情を聞き平和に解決しただろうしかし

 

「お前がやったんなら、仇は取らせてもらう」

「へ?」

紀斗は仲間やダチ、大切な人が傷つけられるのを見るとキレてしまう性格、相手がいつもの財団Xのメンバーならまだしも今回は裏目に出てしまった

紀斗はフォーゼドライバーを腰に巻くとトランススイッチを押す

『THREE TWO ONE』

「変身!」

 

カウントダウンが終わると同時にエンターレバーを押し紀斗は仮面ライダーフォーゼに変身する

 

「最初から最強フォームだ、容赦はしねえ!」

紀斗はコズミックスイッチによく似た全体が黒く所々に星を散りばめたようなスイッチを出し○の所のロケットスイッチと取り替え押す

 

『ENDLESS COSMIC ON』

 

フォーゼの姿は変わり一瞬コズミックステイツなるがその姿は徐々に黒くなり青かった部分は黒くなりメテオフュージョンステイツのように所々に星を散りばめたようになり、黒の部分は白に、銀色の部分は光沢を放つ青色になり黒いバリズンソードを持ったフォーゼ エンドレスコズミックステイツに変身した

 

「無限の宇宙を絆で繋ぐ!仮面ライダーフォーゼ エンドレスコズミックステイツ、タイマンはらしてもらうぞ!」

「フォーゼのオリジナルフォームか、にしてもここは話を聞かない奴ばっかりなのか!」

 

紀斗はダークバリズンソードで斬りかかりアキレスはアキレスジャベリンでその攻撃を受け止める

 

『HAND HAND ON』『STEALTH』『CHAINSAW』

 

紀斗は△のスイッチをハンドに変えステルスとチェーンソーを重ねがけで発動する

 

「ぐおっ!?」

透明になった先がチェーンソーモジュールになっているハンドモジュールが後ろからアキレスの背中を切り裂き仰け反った所を紀斗はアキレスの腹に前蹴りをくらわせさらに□と△のスイッチをランチャーとガトリングに変える

 

『LAUNCHER LAUNCHER ON』『GATLING GATLING ON』

『FREEZE』『STAMPER EREC』

「これでもくらいな!」

「くらうかよ!」

 

紀斗はランチャーとガトリングを放つがソードビット達がミサイルや弾丸を防ぐがミサイルを防いだビットは凍りつく

 

「重ねがけは二つ以上できてどのスイッチでもOKってわけか、単純ながら面倒さい能力だな」

「お褒めの預かり光栄だなぁ!」

『CHAIN ARRAY』

 

紀斗はチェーンアレイをダークバリズンソードに挿しダークバリズンソードの刃はエネルギーで出来たチェーンアレイとなりアキレスに迫る

ソードビットがその攻撃をガードしようとするがいきなり何発もの弾丸に撃たれたように弾かれる

 

「さっきのガトリングにスタンパーが重ねられてたか!くっ!」

「ご名答!」

 

チェーンアレイをアキレスはアキレスジャベリンでギリギリいなし横に転がる

 

「これは少しやばいな、筋肉痛になるからあんまり使いたくないがしょうがない」

アキレスは全体がコズミックスイッチに似た全体が銀色のスイッチ、アキレス・オーディンスイッチを取り出しアキレスドライバーに挿しスイッチを押す

『AchillesOdin・Ready?』

『Go!AchillesOdin!!』

 

するとアキレスの背中に戦闘機のような翼が装着されライダースーツは銀色になり額に大きなV字アンテナが現れた仮面ライダーアキレスオーディンになる

 

「強化フォームか…」

「仮面ライダーアキレスオーディン、お前らの誤解、神の名を持って止めてやるよ」

 

アキレスオーディンは機械的な銀色の大剣オーディンブレードを装備し紀斗のダークバリズンソードとつばぜり合う

 

「ぐぅっ!」

(パワーも上がってやがるな、ならこれだ!)

『ROCKET ON』

「オラァ!」

「うおっ!?」

 

紀斗はロケットスイッチをダークバリズンソードに挿すとダークバリズンソードはロケットの推進力でオーディンブレードを押し返し紀斗は体制が不安定になったアキレスオーディンを何度も斬りつける

 

「いい攻撃だが、痛くもかゆくもねえな」

「なっ!?今の攻撃を無傷だと!?」

「お返しだ!」

「ぐほっ!?」

 

しかしアキレスオーディンは何度も斬りつけられたにもかかわらず全くの無傷、その事実に驚き隙が出来た紀斗の腹にアキレスオーディンは容赦ないボディーブローをくらわせ紀斗は後ろに転がる

 

「くっ、ならこいつならどうだ!」

『N MAGNET ON』

 

紀斗はバックステップで15mくらい距離を取るとNマグネットスイッチをダークバリズンソードに挿す

するとダークバリズンソードの刃から赤いレーザーが放たれアキレスオーディンに当たる

 

「効かないな」

「おいおい嘘だろ…」

 

しかしアキレスオーディンはレーザーを一歩も動かず平然と受けている

 

「くそったれがぁ!」

『ROCKET ON』

『DRILL ON』『SPIKE FIRE』

『LIMIT BRAKE』

 

紀斗はダークバリズンソードに再びロケットスイッチを挿し△のスイッチをドリルに変えさらにスパイクとファイヤーを重ねがけし表面に炎を纏った棘だらけの掘削機のようになったドリルをロケットの推進力を使いアキレスオーディンにぶつける、アキレスオーディンはその攻撃を胸で受け止めながら余裕そうな雰囲気を出す

ドリルはアキレスオーディンの身体を貫こうと必死に回転するが全く効果が出ない

 

「効かねえ、よ!」

「うわっ!?」

 

それどころかアキレスオーディンは身体に力を入れドリルを弾き飛ばした

 

「ぐぅ、こうなったらヤケクソだ!」

『GATLING ON』

「オラオラオラァ!」

 

紀斗はヤケになりダークバリズンソードにガトリングスイッチを挿しエネルギー弾を連射しまくる

 

「!?ぐおぉ!?」

「!?」

 

そのエネルギー弾が数弾当たった時今まで平然とそれ以上の攻撃を受けても平然としていたアキレスオーディンが確かに今、今までの攻撃より威力の低い攻撃で仰け反りダメージを受けた

しかしアキレスオーディンはすぐにバックステップでそのエネルギー弾を避け距離が開くとさらに当たってもさっきと同じように平然としていた

 

(あの弾はNマグネットのレーザーと同じようなエネルギー弾、実弾じゃないと効かないってのは無さそうだ、そして距離を取られた後はまた効かなくなった…。となると無効化の条件は距離!だけどNマグネットのレーザーを放った距離は確か15mくらい、となると効くのはそれよりさらに近く近づきすぎない距離か)

 

紀斗は何度も驚いたおかげで冷静になった頭でアキレスオーディンの攻撃に対しての不可解な防御力について考える

ちなみに紀斗はこれを考えながらアキレスオーディンと斬り合っている

 

(一旦距離を取らないとジリ貧か…)

『ROCKET ON』

「ふんっ!」

「うおっ!?」

 

紀斗は再びロケットを使うと上に飛びアキレスオーディンと距離を取ろうとする

 

「距離を取ろうと思ってただろ、残念、俺も飛べるんだよ」

「チッ、飛行能力付きだったか!」

『AREO ON』『SMOKE』

「そう簡単にやられるか!」

 

しかしアキレスオーディンは紀斗のロケットよりもさらに速いスピードで飛び紀斗に追いつきオーディンブレードで叩き落とそうとする

だが紀斗はエアロにスモークを重ねがけしまずアキレスオーディンの方へエアロモジュールを向け空気を吸いこみそれに一瞬アキレスオーディンは体制を崩す

そして今度は重ねがけしたスモークの煙幕と同時に圧縮した空気を一気に吐き出す

 

「うおわ!?目くらましか!」

「その通り!」

 

紀斗は一旦地上に戻るとアキレスオーディンとの距離を目測で測り×のスイッチをネットに変える

 

『NET ON』『EREC』

「そうらっ!」

「何!うわっあばばばば!?」

「電撃付きのネットだ、痺れな!」

 

紀斗はネットでアキレスオーディンを捕まえると重ねがけしたエレキの効果で電撃がアキレスオーディンを襲う

 

「くっそ!一旦離れるか近寄らねえと…!」

『WINCH ON』『FIRE』

「悪いがそうはさせねえ!」

「おい待てそれって!」

「火炎付きワイヤーくらいやがれ!」

「ぐぅぅぅぅ!」

 

電撃のネットの上からさらに先端からワイヤーにかけて炎を纏ったウインチがアキレスオーディンに巻きつきアキレスオーディンの身体を焼く

 

「こうなったら…」

「なっ!?くそっ!」

『WHEEL ON』

アキレスオーディンは縛られダメージを与えられながら紀斗の方へ低空飛行で突っ込んでいき紀斗はホイールモジュールで近づかれ過ぎないようにしようとするがスピードが違いすぎた

 

「おおおおぉぉぉぉぉ!!」

「がっ!?があぁぁぁぁぁ!?」

 

アキレスオーディンは無理矢理音速の域にまでスピードを上げ紀斗が引きずられる羽目になる

 

「くぅ、ブレーキぃぃぃ!」

「ぬあぁぁぁぁぶがっ!?」

 

アキレスオーディンは近くのちょっとした崖の麓手前で止まると紀斗はそのまま慣性の法則により崖に突っ込み腰まで埋まった

 

「この距離ならもうこいつも効かねえな、ふん!」

「〜〜!!」ジタバタ

 

アキレスオーディンは近距離に入ったので無効化が発動し効かなくなったネットとウインチを引き剥がし崖からなんとか這い出した紀斗を見る

 

「ぶはっ!てめえよくもやってくれやがったな!」

「それはこっちの台詞だ!あんなドSな攻撃しやがって!」

 

紀斗とアキレスオーディンは睨み合い再び激突しようとした時数発のドリルミサイルが2人を襲う

 

「ぬおっ!?」

「なんだ!?」

 

2人がミサイルの飛んできた方向を向くと何体かの怪人とモールアンデッド、そして明らかに焦っている白衣の男が1人

 

「おい、フォーゼ」

「なんだ?」

「ちょっとあそこの奴らシめないか?今の攻撃に少しイラッときた」

「お前あいつらの仲間じゃないのか?」

「あんな奴ら知らないし俺はこの世界の財団Xじゃない」

「それどっちにしろお前財団Xメンバーってことだよな…」

「まあ今はそんなことどうでもいい。とにかくあのふざけた奴らぶっ飛ばすぞ」

「賛成だ!」

 

2人は頷き合い怪人達の方へ駆け出し怪人達は1人焦る白衣の男を置いて2人に襲いかかる

 

白衣の男side

 

俺は鷲井 伸彦(わしい のぶひこ)、このA班の隊長を任せられている、が俺は今かなり後悔している

何故ならうちの隊の十数人はいる怪人達が為す術もなくたった2人の仮面ライダーにぶちのめされているからだ

最初あの2人が戦っていて初めて見る白いライダーがいてZ様に報告したら全滅してでもデータを取れと言われあの2人はガチバトルしてるみたいだからどちらかが倒れたら漁夫の利を狙って隠れてたのにうちの隊の怪人共はアンデッドやグロンギ、アンノウンで構成されてるが言うことを全く聞きやしないせいかあろうことかまだ戦闘を続けようとしている2人に攻撃を仕掛けやがった

案の定2人の仮面ライダーはうちの隊の奴らと戦うことになり今に至る…

 

「ふっとべ!」

『HAMMER ON』『CHAIN ARAY SPIKE』

『ぎゃあぁぁぁぁ!?』

 

海堂の方は左手から伸びた鎖の先に付いてる棘付きハンマーで周りの隊員達を吹き飛ばしてるし…

 

「誤解されてイライラしてた分ここで発散してやるよ!」

「うわあぁぁ!なんだこいつ攻撃が効かなぐほぉ!?」

「ダ、ダグべ…ブバァ!?」

 

あっちの白いライダーは銀色のメカメカしいカッコいい大剣で隊員達を薙ぎ払ってるし…

 

「ふう、後はそこの白衣だけか」

「みたいだな」

 

気がつくと十数人の隊員達は全てやられアンデッドだった隊員も全て封印されていた

 

「くそ!もう俺1人しか残ってねえのかよ!」

俺はヤケクソになりながらスイッチを押し鷲座のゾディアーツ、アクィラゾディアーツに変身する

 

「こうなったらもうヤケだあ!」

俺は低空飛行で突っ込みながら羽手裏剣と装備している矢を放つ

 

「ふん!」「オラァ!」

 

たが羽手裏剣と矢はあいつらの持つ剣の一振りの風圧で全て弾き飛ばされ無力化される

 

「ちっくしょうがぁぁぁぁ!!」

俺は自分の身体に風を纏わせながら回転し一本の矢のように2人目掛けて突っ込む

 

『ファーン ファーン LIMITBRAKE』

『MeteorEnd・LimtBrake!!』

 

俺はその機械的な音声を最後に途轍もない痛みを感じると意識を失った

 

鷲井side end

 

三人称side

 

最後、紀斗はエンドレスコズミックスイッチをダークバリズンソードへ挿しアキレスオーディンはオーディンブレードにアキレスオーディンスイッチを挿し2人の剣のリミットブレイクを同時に受けアクィラゾディアーツは爆発し気絶した鷲井が倒れる

 

「さて、じゃあさっきの…」

「続きといくか」

「待ってくださいデス!」

「待て紀斗!」

 

そして再び2人が戦おうとする直前紀斗達の前に2つの影が飛び出てくる

 

「狂治!?」「甲!?」

 

それは甲と紀斗達もつい最近知り合った異世界の財団Xの天才児、狂治だった

 

「え?甲はわかるが何で狂治がここに?」

「実は俺の早とちりで襲っちまったがこの人が以前狂治が言ってた長谷部さんなんだよ…」

「へ?マジで」

「マジだ」

「マジデス」

「マジだぞ」

 

紀斗は確かに以前狂治の口から家族のような存在である者達の名前は聞いていてその中に長谷部という名も存在した

次の瞬間紀斗の行動は速かった、甲の頭を長谷部の方へ向かせ自分の頭と同時に地面に押さえつける

 

「ほんっとーーに申し訳ございませんっ!!」

「ぼうびわべございばべん…」

 

紀斗は地面に頭をつけとても整ったフォームのDO☆GE☆ZAをしついでに甲も紀斗に頭を地面に押さえつけられながら言葉になっていない謝罪の言葉を言う

 

「ああ、誤解が解けたならいいよ。それより狂治はどうやって俺の場所を特定したんだ?」

「それはデスね、父さんの白衣にこっそり発信機取り付けておいたんデスよ」

 

「それの反応が急に消えたから驚いたデスよ。周りの世界の中からその発信機の信号をやっと見つけてディメンションメモリでここまで来たと思ったら甲さんがボロボロの状態で倒れてるんデスから。」

「いやー、ボロボロのところをヒールメモリで治してもらった時は本当助かったよ」

「でも甲さんの話を聞けば結局この騒ぎの元凶は人の話を聞かずに襲いかかった甲さんなんデスけどね…」

「うっ、本当ごめんなさい」

 

甲は再び罪悪感で頭を下げていると鷲井がうめき声をあげながら体を起こしていた

 

「うぅっ、ここは…確か俺はあの2人にやられたんだったな…」

「目が覚めたようだな」

「うっ、海堂…紀斗…」

 

変身を解いていない紀斗は鷲井の前に立つ

 

「こいつはどうする?捕まえていてもどうせシークレットメモリの効果で情報は何も引き出せないが」

「こ、殺すなら殺せ!どうせこのまま戻ってもまた捨て駒にされるだけだ!それならいっそここで死んだ方がマシだ!」

「なら…」

 

紀斗はその言葉で鷲井の首にダークバリズンソードを突きつける

 

「ちょっと待ってくれ紀斗」

「…なんだ長谷部、狂治に見せたくないなら別の場所でやるが?」

「いや、そいつうちの財団Xにスカウトしていいか?」

「は?」「え?」「マジでか?」

 

紀斗、鷲井、甲は3人とも長谷部の提案に驚きの声を上げ紀斗はダークバリズンソードを下ろす

 

「俺は別にいいが、こいつ自身が決めることでもあるしな」

「…俺がそっちの財団に行ってもどうせ待遇は変わらないだろ」

「ちなみにこっちの財団Xでの待遇はこんな風デス」

 

疑いをかける鷲井に狂治はiPa○によく似た機械を取り出しその画面を見せる、その画面をスライドさせ変える度に鷲井から驚きの声が上がる

 

「で、うちに来るか?」

「よろしくお願いします!!」

 

鷲井は先程の紀斗に負けず劣らずの素晴らしいDO☆GE☆ZAを繰り出しながら涙を流していた

 

「ようやく、無責任な鬼畜上司や不良みたいな部下達から解放される…」

 

どうやら彼も職場でかなり苦労していたようだ

 

「はあ、やれやれ疲れたな、いっつつ!?」

「アキレスオーディンになったせいデスね、また全身筋肉痛頑張って耐えてくださいデス」

 

長谷部はアキレスオーディンの変身を解くと全身が筋肉痛で身体が悲鳴を上げる

 

「それなら迷惑かけた詫びに俺が治そうか?」

「出来るのか?いてて」

「ああ、ちょっとこれに寝てくれ」

 

紀斗は変身を解くと能力でマッサージ屋にある固めのベッド(北岡さんの行きつけのマッサージ屋の物)を出し肩を貸しながら長谷部をそこにうつ伏せに寝かせる

 

「それじゃ、すぐ終わるからな。ふっ!」

ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!ドッ!

「おお!?」

 

紀斗は長谷部の背中の7箇所を勢いよく押し長谷部はその衝撃に驚き一瞬で身体が脱力する

 

「終わったぜ、もう大丈夫のはずだ」

「ほ、本当だ、さっきの筋肉痛が嘘みたいだ。しかも身体も軽くなったように感じる」

「今回は筋肉痛を治すツボ、疲労回復のツボ、回復力増進のツボを押したからな。あと、この前永琳が作ってくれた筋肉痛に効く薬、これもやるよ」

 

長谷部はベッドから起き上がると先程までの痛みによる動きにくさは完全に無くなり軽くなった身体を動かす

紀斗は押したツボの説明をするとポケットから薬のカプセルを出し長谷部に渡す

 

「それじゃ俺達は元の世界に帰るわ。ツボ押しありがとうな」

「また会いましょうデス!」

「海堂さん今まですいませんでした!」

 

「本当今回はごめんな!今度は俺の料理もご馳走するからよ!」

「今度からちゃんと人の話は聞くようにするぜ!またなんか手伝えることがあったら呼んでくれよ!」

 

『Dimension MaximamDrive』

 

長谷部達はそのまま狂治のディメンションメモリのマキシマムドライブで自分達の世界へ帰っていった

 

「さて甲、てめえはよくも人騒がせなことしてくれたな」

「いや、俺さっき謝ったじゃん?それに財団Xっていったらつい、な?」

「問答無用!笑いのツボ!」ドッ!

「ぎゃあぁぁぁ!?あっはっはっはっは!?」

 

紀斗達と異世界の財団X幹部、長谷部との出会いはこうして幕を閉じた




Dr.クロさん今回クロスありがとうございました!
途中でご指摘もいただいて本当に感謝です。

さて次回からまたこちらの世界の財団Xとの対決に戻ります
次回は最後の幹部とのバトル!

次回もお楽しみに!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。