東方masquerade   作:リョウタロス

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第ニ章 幻想郷に忍び寄る影
第四幕 人里


人里から少し離れた林の中

ここに1人の町民と複数の白衣の男達がいた

「こ、これで妖怪共を殺せるんだな?」

「ええ、それを使えば妖怪など雑魚も当然です」

「高い金を払ったんだそれなりの効果がなけりゃただじゃおかねーぞ」

「ええ、分かっていますとも。」

 

「よしっ!やってやるぜ!」

 

『VIOLENCE』

そして町民の男は左手の生体コネクタにメモリーを差し込んだ

「うおおおお!」

 

男は屈強な筋肉を持ちと左手が鉄球のようになっているバイオレンス・ドーパントに変身した

 

「力が、力がみなぎるぜ…。この力であの妖怪共をぶっ殺してやる!!」

 

その光景を見て白衣の男達はほくそ笑んでいた

(実験は成功、この計画が成功すれば家の支部の株も上がる)

 

そして男達はその場から去って行った

 

博麗神社

 

「それじゃあ、行くよ。1日泊めてくれてありがとな」

俺は霊夢から人里への行き方を聞き出発しようとしていた

 

「ええ、またお賽銭入れにいらっしゃい」

 

「今度は一緒にお酒飲もうね~」

萃香とは今朝知り合い少し話したら仲良くなった

 

「じゃあな~」

そう言いながら俺は手を振り博麗神社を後にした

 

その後、博麗神社の階段下でカイザのバイクであるサイドバッシャーを出し、荷物をサイドカーに乗せヘルメット(士がOPでかぶっているやつ)をかぶりサイドバッシャーで走り出した

 

博麗神社から人里までの林道

 

サイドバッシャーで走っていたらいきなり近くの林から二足歩行の狼が出てきて道を塞ぐように立ちふさがった

 

「おい!貴様、ここを通りたければo「邪魔」ギャフン!?」

 

邪魔だったのではねたら結構飛んだ後、天然でギャフンって言った奴初めて見た

 

「ん?」

狼を吹っ飛ばした方向をバイクを止めて見ていると林からルーミアが走って出てきた

どうやら追いかけられているみたいで何故か俺のサイドバッシャーのサイドカーに隠れた

 

「おい、いったいどうしたんだ?」

 

「今弾幕が効かない変な奴に追われているの」

「弾幕が効かない変な奴?」

 

「うおおおお!!何処行きやがった!クソ妖怪がー!」

 

そんな声が聞こえその方向を向くと

「!?」

バイオレンス・ドーパントが暴れながら林から出てきた

(なんでドーパントが幻想郷に!?いやまずはルーミアを逃がすのが先か)

 

「ルーミア、しっかり座席につかまっとけよ」

 

「? うん、分かった」

 

「そこにいたか、死ね!妖怪がー!」

バイオレンス・ドーパントが拳の鉄球を振り上げた

 

「行くぜ!アクセル全開!!」

ブオオォォォ!!

ドゴォン!!

「逃がさん!」

 

俺はアクセルをかけ全速力でバイオレンス・ドーパントの一撃を避けそのまま距離を開ける

だがバイオレンス・ドーパントはバイオレンス・ボールとなって追いかけて来た

 

「よしっ!開けた場所に出た!」

 

俺はそこで横にそれバイオレンス・ドーパントはそこから少し進んでボール状態を解いた

こちらもサイドバッシャーを止め降りると電王ベルトとライダーパスを出した

 

「さーて、お前がなんでメモリーを持っているのか。とっとと倒して聞かなきゃな」

 

「ふん、やれるものならやってみろ。このガキが」

 

「何だ!お前は!?」

「あ?」

「ん?」

声がした方を向くとおそらく自警団であろう人が5人くらいいた

 

どうやら人里のすぐ近くだったらしい、ここから肉眼で普通に見える所に人里があった

 

「おい、あんたらここは危ないから下がっとけ。」

 

「な、何を言ってるんだ。君1人残して逃げれるか!」

 

「いいから、いいから」

 

「ええいゴチャゴチャうるさい!貴様から潰してやる!」

 

「ヒッ!?」

 

「まったく、変身」

俺は電王ベルトを巻きライダーパスをセタッチした

 

『Sword form』

 

「俺 参上!!」

 

この場合原作ならイマジンがついているのだがイマジンはこの世界にいないので、紀斗本人の人格である。何故プラットフォーム以外になれたかは本人曰く「ノリと気合いでいけた」だそうだ

 

「それがどうしたぁ!」

 

紀斗はデンガッシャーをソードモードにし切りかかった

 

「行くぜ!行くぜ!行くぜぇ!!」

 

紀斗は何度もバイオレンス・ドーパントを斬りつけるがあまり効いていない

 

「オラオラ、そんなもんかぁ!」

 

「チッ、ならこれだ」

 

『Ax form』

 

赤かった外装が外れ黄色と斧をイメージした外装が付き電王アックスフォームになった

 

「俺の強さは泣けるで!」

 

「いきなり姿が変わりやがった!?」

 

そして紀斗はデンガッシャーをアックスモードに組換え斬りつけていく

 

「ふんっ!ふんっ!おりゃあ!!」

「ぐっ、うあっ、ぐあああ!?」

 

さっきのソードよりも威力がこもった攻撃をくらいバイオレンス・ドーパントは目に見えてダメージを受けている

 

「これで決めたる」

そう言い紀斗はパスをセタッチした

 

『Full Cgarge』

 

デンガッシャーを真上になげ自分も飛び上がり空中でデンガッシャーをキャッチしそのまま急降下しながら、バイオレンス・ドーパントを斬った

「ダイナミック チョップ」

ドオォォォン!

ドーパントは爆発し使用者と割れたメモリーが出てきた

 

「こいつは…」

 

「ん?知ってるのか、おっさん。」

 

「ああ、この前妖怪に友人をやられた奴だ。かなり思いつめてたから精神的に危ないとは思ってたが…」

 

「なるほどね。あ、そういえば」

「ルーミア、大丈夫か?」

 

俺はサイドバッシャーに駆け寄りまだサイドカーに乗ったままのルーミアに尋ねた

 

「うん、助けてくれてありがとう!」

 

「どういたしまして。あ、そうだ」

俺はサイドカーの荷物の中からジャーキーを取り出しルーミアに差し出した

「食うか?」

 

「食べる!!」

ルーミアは嬉しそうにジャーキーを持って林に帰っていった

 

「おい、あんた」

「ん?」

 

「あんた、外来人かい?ここら辺じゃ見慣れない顔だし」

 

「ああ、そうだが」

 

「人里に用なら慧音さんの所に案内してやろうか?」

 

「いいのか?」

 

「ああ、助けてもらったしなんとなくだが悪そうな奴には見えないからな」

「それじゃ、お言葉に甘えて」

 

俺はサイドカーから荷物を出し、サイドバッシャーを消した

 

「あれはお前の能力で出してたのか?」

おっさんが驚きながら聞いてくる

質問に答える前におっさんの隣にいた青年が思い出したように声を出した

「あ!そういえば君どっかで見たと思ったら今朝の新聞の!」

「もしかして文々。新聞?」

 

「ああ、そうだよ」

「何か変なこととか書かれて無いよなぁ」

 

「ハハハ、まぁ後で見せるよ」

「よし、着いたな。ようこそ人里へ」

 

 

その後、ドーパントに変身していた男を詰所まで一緒に連れていくと今朝の新聞を見してもらえた

 

[新たな外来人現る!謎の能力、仮面ライダーとは!?]と堂々と一面を飾っていた

 

「まぁ、仮面ライダーについての説明もしてあるから、いちいち説明しなくてよくなったのはいいけど」

ハアと俺はため息をついた

 

「ハハハ、それじゃあ慧音さんの寺子屋まで案内するよ。着いて来てくれ」

 

案内されている間も視線がすごかった

(ま、こんなでかい荷物持っててさらに今朝の新聞の一面を飾ったんだから当たり前か)

 

「着いたぞここが寺子屋だ。この時間なら今は中で授業中だろうから少し外で暇を潰すといい。それじゃ、私はこれで」

「ああ、ありがとう。また会ったら今度は酒でも飲もうぜ」

 

「ハハハ、そうだな。楽しみにしてるよ」

そう言って自警団のおっさんは去っていった

 

3時間後

 

俺は外で立ち寝をしながら待っていた

 

「ん、ふぁ~あ いかん暇過ぎて寝ていた」

 

寺子屋の出入り口を見てみるともう帰る時間なのか子ども達が出てきていた

すると1人の子どもが俺に気付いた

「あ!今朝の新聞のにーちゃんだ!」

「本当だ!」「変身して!変身して!」

あっという間に男の子達が群がってきた

 

「しょうがねえなあ。よし、俺様のかっこいい変身見せてやるからよく見とけ」

そう言って俺は電王ベルトを出し勢いよく腰に巻きつけ、パスをセタッチした

『Sword form』

そして俺は本日2度目の電王ソードフォームに変身した

「俺 参上!!」

ワー!ワー!

「すげー!」「かっこいい!」

やはり男の子達には仮面ライダーは大人気だった

しかし女の子達は盛り上がっているのは一部だけだった

「!そうだ」

 

俺は自分の能力でカンドロイド、フードロイド、プラモンスター達を出してあげた

「なにこれー」「かわいいー」

どうやら女の子達にもうけているようだ よかった

 

「悪いな、子ども達と遊んでもらって」

声のした方を向くと青い髪に特徴的な帽子を頭に乗せた上白沢 慧音がいた

「ああ、別に俺は子どもも大好きですから」

「私の名前は上白沢 慧音、君は?」

 

俺は変身を解きながら言った

 

「今朝の新聞で一面飾った海堂 紀斗です。よろしく」

 

「ああ、君が噂の仮面ライダーという奴か。それで私に何か用があるのか?」

 

「いやー、今 持っている金が外界の金なんですけどこっちのお金と換金したいんですよ。それでその換金出来る場所と行き方を教えてほしいんです」

 

「なるほど、なら香霖堂に行くといい。今 地図を持ってくる。少し待っててくれ」

 

5分後

 

「待たせたな、これが幻想郷の地図だ。持っていくといい」

 

「え!いいんですか?」

「ああ、まだ家には何枚かあるからな」

 

「ありがとうございます。それじゃ皆またな~」

「バイバーイ」「また遊んでねー」

 

「気を付けていけよー」

俺は荷物と地図を持って人里を後にした

 


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