テスト期間もあったのですがそれ以上に3歳の頃から一緒に暮らしてた愛犬の死で全然執筆できていませんでした…
ちゃんと天国に行けたかなあいつ…
湿っぽい話をしてすみません
それでは本編です、どうぞ!
白玉楼
ここではいつも通り妖夢が台所で幽々子の為に大量の料理を作っている中、隣で甲斐甲斐しく出来た料理を幽々子の元へ運んでいるのはレッダーにそっくりだが目や肌以外が全て黒くレッダーと違って目は赤いドラグブラッカー、ことドラブだ
彼のここでの立ち場は妖夢の助手のようなもので基本は妖夢の仕事の補佐をしている
「ドラブ!次お願いします!」
「今日はこれあと何人前まで続きますかね?昨日は30人前程で満足してくれましたが…」
口調の砕けているレッダーとは真逆の敬語口調で話すドラブ、彼としてはこの昼食の後の訓練が楽しみで妙にソワソワしてるが
「おそらく今日の様子からして最低でも後10人前は食べるでしょう!きばっていきますよ!」
「了解しました、我が主」
同時刻 人里 寺子屋
キーンコーンカーンコーン
「ん、時間か。この時間の授業はここまで。さ、皆昼食にしよう」
『はーい!』
チャイムが鳴り慧音が授業の終わりと共に昼食の時間を告げると子供達は元気よく返事し自分達の荷物から弁当を取り出す
「ボルも休憩していいぞ、一緒に昼にしよう」
「ん、わかった〜」
慧音は外で寺子屋の周りを掃除していたオレンジに近い色の金髪と緑色の目の青年、ボルキャンサーことボルにも呼びかけ間延びした返事をしたボルは掃除道具を一旦片付け寺子屋に入る
「わー!先生のお弁当今日は蟹のマークだぁ!」
「そうだな、今日も本当によく作られているな、ボルが作ってくれた弁当は」
慧音が出した弁当はご飯の上に薄い卵焼きや海苔でシザースのマークが作られていておかずも旬の野菜やハンバーグなどで彩りも鮮やかだ
「今日のは自信作だよ〜、おいしそうでしょ〜?」
「ほんとボルさんって手先器用だね!」
「何かを作るのも面白いからね〜、それに料理は作るのも食べるのも好きだし〜」
ボルも自分の弁当を取り出し食べようとすると二人の来訪者が現れた
「いよっす、あたしらも邪魔させてもらっていいかい?」
「すいません、勝手にお邪魔して」
「妹紅、ブラン、人里に来てたのか」
入って来たのは藤原妹紅とそのパートナーであるブランウイングことブランだ
ブランは透き通る様な白い髪の長髪で水色の瞳をした和服の女性でその手には荷物が色々と入った風呂敷を持っている
「ああ、ちょっと近くで狩った猪とかを売りにな」
「運ぶのに苦労したんですよ、わざわざ元の姿に戻って人里まで持ってきたんですから」
この2人は普段は迷いの竹林の案内人兼護衛をして生計を建てているがあまり人が来ない時はこうして狩りや山菜狩りなどの獲物を人里で売って生活費を稼いでいるのだ、ちなみにこの2人に依頼することが凶暴な妖怪達が飛んでいる迷いの竹林上空を普通の人間が安全に渡れる数少ない手段でもある
「それで余った分で作った弁当を食おうもあったしちょうど昼時の時間だから一緒に食おうと思ってな」
「とゆうわけでご一緒していいですか?」
「ああ、もちろん構わない。皆もいいか?」
「もちろん!」「一緒に食べよー」「2人のお弁当はどんななの?」
子供達も妹紅とブランの同席に賛同し2人のお弁当の中身を知りたがる
「あたしらの弁当はそこまで色気のあるやつじゃないけどな」
「私達のはほとんど栄養面重視ですしね」
そう言った彼女達の弁当はご飯の上一面に豪快に猪肉の生姜焼きが敷き詰められおかずの方は旬の山菜オンリーだがバランスのとれた弁当といえるだろう
「なかなか豪快な弁当だね〜」
「男らしい弁当だな、これはまた」
「すげー!」「うまそー!」
妹紅とブランの弁当は男の子達には好評だ、やはりご飯の上に敷き詰められた肉の香ばしい香りに釣られてしまうのだろう
「それじゃそろそろ待ちきれない子もいるみたいだから食べようか〜」
「そうだな、じゃあ皆手を合わせて…」
『いただきます!』
人里 よろず屋『礼傭』
人里の長屋と隣接して繋がっているこの建物はてゐの契約モンスターであるゼルとその部下であるレイヨウ型モンスター達が住みこみで働いている
仕事は護衛に配達、人探しから子供の相手や臨時のバイトなどなんでもごされ、ただ最近退屈している妹と戦ってほしいなどの明らかに自分達では手に負えない依頼は流石に断っているあと人数は多すぎると邪魔になるのでシフト制にしている
「こんにちはー、依頼いいですかー?」
「はいはい、いいっすよー!入って来てください!」
影の薄そうな青年が扉を開け尋ねると奥からここの頭であるゼルの了承の声が聞こえ青年は中へと入っていく
「それで、依頼の内容はなんすか?」
専用の椅子に座っているゼルは座ったまま入ってきた青年に依頼の内容を聞く
「あ、魔法の森に生えてるキノコを取ってきてほしいんですけど」
「なるほど、種類は?」
青年は懐からキノコの種類が書かれた紙を取り出しゼルの前の机に置く、ゼルはそれを見て依頼のレベルや依頼料を考える
「このくらいのレベルなら500貫ってとこっすね。異論は無いっすか?」
「ありません」
「ならこの紙に依頼内容と名前を書いてくださいっす、それでこの依頼は正式に受諾するっす」
「わかりました」
青年は紙に書き終えるとよろしくお願いしますと一言残し帰っていった
「それじゃ今日のシフトなら…んー、メガとオメガとネガで小隊組ませりゃ大丈夫そうっすね」
ゼルはメンバー達のシフト表を見ながらそう言うとケータイを取り出し何名かのメアドに向けて依頼内容とメッセージを送る
すると長屋とよろず屋を繋ぐ扉からオメガゼールの擬人体が1人とメガゼールとネガゼールの擬人体が2人ずつ現れた
5人共容姿は様々で共通点があるとすれば元が同じ種族はその種族のイメージカラーの髪の色をしているということだけだろう
「今メールで送ったこの依頼を頼みたいんすけどいいっすね?」
「頭ぁ、問題ねえけどこのレベルならこんな人数はいらねえんじゃねえか?」
「そんな文句言うならあんた抜けなさいよ、チームワークを乱したらあたし達の死ぬ確率が上がっちゃうんだから」
「んだと!」
「まあまあ、ケンカはやめてくださいっす。でも人数が多いのは我慢してほしいっすよ、何かイレギュラーが無いとも言い切れないんすから。そういう時の対処として人数は最低限より多い方がいいんすよ」
「…頭がそこまで言うなら」
1人のネガゼール(男)が不満そうな顔で抗議するがそれをもう片方のネガゼール(女性)が喧嘩腰に注意してしまい喧嘩に発展しそうになるがゼルがそれを止めネガゼール(男)もしぶしぶといった感じだが納得する
「それじゃ、行ってらっしゃいっすよー」
5人を見送ったゼルは手を振りながら見送るとため息を一つ吐く
「ふう、やっぱり上の立場は疲れるっすねー。ま、これはこれで楽しいからいいんすけど」
「すいません、依頼をお願いしたいんですが」
「はいはいどうぞ、奥へ入ってきてください。依頼内容はそこで聞くっすよ」
ゼルは新しい依頼人を招きいれ今日も仕事に励む
人里は今日も平和である
ミラーモンスター達に聞く今の生活での不満は?
ドラブ「幽々子様の食事量ですね、もう少し自重してほしいものです」
ボル「ん〜、あんまり無いけどたまに子供達が寝てる時に落書きされたりとかすることかな〜」
ブラン「野宿に近い生活だからか虫が多いんですよね、特に蚊やカマドウマがうっとおしくて…」
ゼル「毎月紹介してくれたシャバ代としてマスター(てゐ)に売り上げの15%渡してんすけどもうちょい低くしてほしいんすよ。うちは残りの75%から部下達の給料も払ってるから俺個人の収入が雀の涙くらいっすし…」
まだ後2、3話続きますよー
次回もお楽しみに!