題名で分かる通り借してもらったキャラは魂魄 妖夢です!あちらの模擬戦を読んだら我慢できなくなって放仮ごさんに頼んで書かせてもらいました!放仮ごさん!もし妖夢はこんな風に言うキャラじゃねえよ、など意見がありましたらすぐ言ってください。すぐにお直し致しますので!
それではあまり自信はありませんがどうぞ!
青い空、白いタイル張りの地面、広がるビル街にスタジアム、普通なら親子連れやカップルなど様々な人が行き交いそうなその場所には俺以外に誰も居らず鳥や虫すらも見当たらない
そんなまるで世界の人間が全ていなくなってしまったような存在自体が歪な場所で俺は一人今回呼んだ人物を待っていた
「……来たか」
銀色のオーロラが俺の前に現れそこから緑色のベストとスカートを着た腰と背中に一振りずつ剣をさした銀髪のセミロングの少女、仮面幻想郷の魂魄 妖夢が現れる
「今回のバトルフィールドにようこそ、仮面幻想郷の妖夢。戦えるのを今か今かと待っていたよ」
「私も貴方と戦えるのを楽しみにしていましたよ。しかし驚きました、まさか擬似的とないえ世界を作るなんて」
そう、ここは、いや、この俺と妖夢がいるこの世界は俺の世界に隣接した所に作った仮面ライダーに出てきた戦闘で使った場所だけで出来た世界だ。その為この世界には生物は存在せずこの世界自体の寿命も数日のみと短い。言うなれば擬似世界と言えるこの世界ならそう簡単に壊れないうえに邪魔も入らない
「流石に世界自体を再現しながら創るのは骨が折れたよ。丸一日かかったうえに少しでも集中が途切れれば途中で崩れるんだから。精神力もかなり持ってかれたしな」
「普通模擬戦をする為だけに世界一つ創るなんてありえませんよ。そちらの世界のにとりさんに戦闘出来るフィールドを作りだす機械でも作ってもらったらよかったじゃないですか」
俺は妖夢の質問に苦笑いで答える
「いや、な、その、仮面幻想郷の戦士達って他の世界の奴らと比べてレベルが違い過ぎるだろ?それこそそっちの世界のにとりが作ったフィールドくらいなきゃすぐ壊れちまうと思ってこの世界を創ったんだ。もし壊して修理代請求されたら俺の小遣いが何ヶ月分もパーになっちまうし……」
ああ……とこちらを少し申し訳なさそうな視線で見る妖夢を尻目に俺は自分の手にエンジンブレードを出現させ肩に担ぐ
「まあ、世間話もそこそこに……。そろそろ始めようか」
「そうですね。私もそろそろ、暴れたくなってきました」
妖夢も好戦的な笑みを見せ腰の楼観剣を抜き構える
俺もそれに応じる形でエンジンブレードをもう一本出し両手に一本ずつ持ち二刀流の構えをとる
俺達は動かず睨み合い場は膠着する
……流石仮面幻想郷の妖夢だ、まったく隙が無い。今踏み込んだらその時点で俺の首が飛ぶな。まあ、隙が無いなら作るだけだ
俺は妖夢の真上にライジングタイタンソードを剣先が下を向いた状態で出す
重力に従い落ちてくるライジングタイタンソードに妖夢が気がついて楼観剣を上に振り上げた今!
「フッ!」
「甘い!」
俺は妖夢の腹に斬りかかったが妖夢はライジングタイタンソードを弾いた勢いのまま俺の脇腹を楼観剣で斬りつけようとする
俺はエンジンブレードを逆手に持つことで迫る楼観剣と自分の脇腹の間にエンジンブレードのを滑りこませ刃の直撃を避ける。更に刃とは反対方向に跳ぶことで衝撃を少しでも緩和させようとするが全ては殺しきれず2m程飛ばされた
『『ENGINE ERECTRIC』』
俺はエンジンブレード二本のカートリッジにエンジンメモリを出現させる形で挿し込みエレクトリックを発動させエンジンブレードの刃に電気を纏わせる
俺は駆け出すと同時に左手のエンジンブレードを妖夢の足元に投げる。するとエンジンブレードに帯電していた電気が周りに放電し妖夢もその電撃に当たる。これで麻痺して少しでも動きが鈍ってくれたら御の字なんだが……
「今の私に電気で攻撃とは……限りなく悪手ですよそれは!二刀流【雷神剣】!」
「チッ!やっぱ駄目か!」
本来自分に雷撃を落とさせその電気を使って楼観剣と白楼剣から雷撃波による攻撃をしてくる剣技、雷神剣。それを妖夢は俺のエレクトリックの電気を使って出してきた
俺は俺に迫る二つの雷撃波の前に鉄骨を出現させそれを身代わりに一度距離を取る
俺は持っていたエンジンブレードを消すと次はロシュオの大剣と烈火大斬刀を両手に持ち烈火大斬刀に炎を纏わせると再び妖夢へと駆け出す
ロシュオの大剣による振り下ろしを妖夢は白楼剣で受け流し受け流され標的から躱されたロシュオの大剣は地面を割る。俺は即座に地面に刺さったロシュオの大剣を地面に刺さったまま妖夢へと叩きつけようする
妖夢は後ろに跳んで避けるがロシュオの大剣によって抉られたコンクリートの瓦礫が砕けることで数を増やし妖夢へと飛んでいく
「剣技【桜花神速】」
妖夢は白楼剣を仕舞うと楼観剣に桜の花びらのような妖力を纏わせ楼観剣のみで高速の連撃を飛んできたコンクリートの塊を浴びせコンクリートの塊は一つ残らず塵となる
それと同時に妖夢の真後ろにヴァルゴ・ゾディアーツの能力でワープした俺はロシュオの大剣と烈火大斬刀で同時に妖夢へ突きを放つ
「神速カウンター!」
しかし妖夢は横に跳んで避け更にマルスに習ったという白楼剣による神速のカウンターでロシュオの大剣を斬り裂いてきた。完全に不意打ちだった筈なのに自信無くしそうだよちくしょう!
「やってくれるぜ!」
俺は柄だけになったロシュオの大剣を消し炎を纏った烈火大斬刀を全力で妖夢目掛けて振るう。それによって発生した太い炎の斬撃と熱風が妖夢へ迫るが妖夢は上へ飛ぶ。それと同時に楼観剣も抜くと両手の刀を上に投げる。そして空中で錐揉み回転をしながらそれをキャッチ、その勢いで振り下ろしてきた
「二大・天・空!」
「うおらああああああ!!」
妖夢の二大・天・空と俺の烈火大斬刀がぶつかり合い火花が散る。くっそ!上からの攻撃の分威力が高いとはいえ重すぎるだろこの一撃!だが、生身の女の子相手に力負けしたら、男が廃る!こん……!
「ちくしょうがああああ!!」
「なっ!?」
バキン!
金属が折れる音がしたと思ったら俺の烈火大斬刀は木っ端微塵に砕け先程のロシュオの大剣と同じように柄だけになってしまっていた。だが妖夢は俺と離れた位置に吹き飛ばされ近くの電灯にぶつかったようだ。どうやら俺が妖夢を吹き飛ばしたと同時に烈火大斬刀が砕けちまったみたいだな……
「くっ、なんて馬鹿力してるんですか。二大・天・空を真正面からましてや生身の状態の筋力で破るなんて」
「あー、蓬莱人の特性の不死の恩恵っていうのかな。筋トレや修行で切れた筋繊維がすぐ治っちまうだろ?そして栄養を取ってればすぐに強く補強される、それの繰り返しでたった二年でここまで力が強くなっちまったんだよ。おかげで修行前に必ずプロテイン飲まなきゃならなくなったがな」
そういやこの前ガメルの完全態とも腕相撲して勝てたな、と俺が呟くと明らかに妖夢の口が引きつっていた。仮面幻想郷にも絶対同じことできる奴が複数いるだろうに……解せぬ
「いや、私もあまり人のこと言えないっていうのは自覚してますけど貴方も大概人外染みてきましたよね」
「確かに蓬莱人になるって決めた時から自分が人間離れするのは予想してたけどな。まあ、うちの姫様も全然動かないのに金閣寺の一枚天井振り回すくらいの怪力は持ってるしこれくらい普通だろ」
(この人も大概思考がぶっ飛んでるなぁ……)
「ま、俺も生身じゃ勝てそうにないからな。そろそろ変身させてもらうぜ。変身!」
『TURN UP』
俺はヘラクレスオオカブトの絵が描かれたスペードのAのラウズカードを入れたバックル、ブレイバックルを腰に着けるとバックルの横からカードが展開され俺の腰を一周するとベルトになる。そしてバックルのレバーを引くとバックルが回転しスペードのマークにひっくり返りそこからスペードのAと同じ絵が描かれた青い光の壁が現れそれを通り抜けると俺は西洋騎士を彷彿とさせるスペードとヘラクレスオオカブトをモチーフにした仮面ライダー、ブレイドに変身する
「目には目を、ブレイドにはブレイドをってな。それと」
俺は更に幅が厚くなった特殊なラウズアブゾーバーを左腕に付けるとそこへ四枚のQのカードを入れていく
『Spade Queen、Dia Queen、Heart Queen、Club Queen、Four Absorb』
これで俺の身体はアンデッドと融合する準備ができた。このフォームを使う時はQ一枚じゃ足りないから面倒なんだ。続いて俺が出したのは四枚のKのカードとジョーカー、俺はそれを次々にラウズアブゾーバーに読み込ませていく
『Spade King、Dia King、Heart King、Club King、Joker』
『Revolution』
俺《ブレイド》の身体は黄金に光輝くブレイド キングフォームになると胸の青いスペードのマークに重なるようにダイヤ、クラブ、ハートそしてラウズカードのジョーカーのマークが現れそれが一つずつ俺の中に入ってくる毎に俺の身体は金色から黒へと変わっていく。ジョーカーのマークも入った時には俺の身体は完全に黒く染まり目だけはキングフォームの時と同じように赤く光っている。その姿もみるみるうちに変わっていき右腕からはジョーカーの禍々しい鎌が突き出て他の四肢も四角形の盾を模した黒い装甲に覆われ身体のアンデッドクレストはスペードのJ、Q、K以外がそれぞれダイヤ、ハート、クラブのJ、Q、Kとジョーカーのマークへと変わる。顔の側頭部のアーマーは後ろに折れ曲がりその先は更に鋭くなっている
「……その姿は?」
「俺の新しい力の一つ、仮面ライダーブレイド レボリューションフォームだ」
ーーートランプの中には大富豪というゲームがある。出されたカードの数字より高い数字のカードを出したり同じ数字をニ〜三枚出したりして誰が先に上がるか競うというゲームだ。それの中で同じカードを四枚、もしくはジョーカーを入れた5枚を出した場合の手を革命《revolution》と言うーーー
「このフォームは自分より実力が上の強者に対する叛逆、革命を起こす為の力だ。一人一人の王では敵わぬ敵を倒す為に四人の王とジョーカーの力が一つになった姿、それがこれだ」
「革命を起こそうとした輝針城異変を解決した貴方がその力を手に入れたというのもなんだか皮肉ですね」
「言わないでくれ。自覚はしてるから」
「そちらがそこまでの力を使うなら、私も使わせてもらいますよ。仮面符【切り札の醒剣《ブレイド》】」
『ターンアップ』
妖夢は緑の服は蒼く染まって動きやすそうな銀の装甲が装備され、瞳は赤くなり髪は一部が蒼くなってブレイドの仮面のような形のアクセサリーが付けられたライダー少女 ブレイドへと変身し更にラウズアブゾーバーを装備しQとジョーカーのカードを取り出す
『アブソーブクイーン』
『ジョーカー』
妖夢はラウズアブゾーバーにジョーカーのカードを読み込ませると蒼いジョーカーアンデットともいうべき装甲が付けられ、右肩にスペードの紋章が、左肩にハートの紋章が、右膝にダイヤの紋章が、左膝にクラブの紋章が、ベルトはカリスの物が蒼く変化したものになって銀髪は黒く染まり、顔の右半分を砕けた仮面ライダーブレイドの仮面で隠れたジョーカーフォームへと姿を変えた
「さて、俺のフォームとそちらのフォーム、どちらの方が強いかな?」
「そんなこと、斬ってみればわかります」
「ふっ、そりゃ、そうだ!」
俺の黒いキングラウザーと妖夢のキングラウザーがぶつかり合い周りの物がその衝撃の余波で吹き飛ぶ
『ジェミニ』
『サンダー、トルネード、ファイヤ、ブリザード、エボリューション』
『フォーカード』
『スペード10、スペードジャック、スペードクイーン、スペードキング、スペードエース』
『ロイヤルストレートフラッシュ』
「四重奏【楼花王斬】」
「王剣【黄金妖々懺】」
一度距離を取ると妖夢はジェミニで二人に分身し片方は属性系のラウズカード四枚とエボリューションを入れたフォーカード、もう片方はスペード10〜Kのロイヤルストレートフラッシュを発動させてきやがった。おいおい、第二ラウンド最初からクライマックス過ぎるだろ
『Gemini』
俺も同じようにジェミニを使い二人に分身すると片方の俺はブレイドのキングラウザーではなく1mはある巨大な銃(S・I・Cのギャレン キングフォームが持っている銃の黒いverです)ギャレンキングラウザーを持ちそれにラウズカードを入れていく
『Thunder、Tornado、Fire、Blizzard、Evolution』
『Four Card』
『Dia10、Dia Jack、Dia Queen、Dia King、Dia Ace』
『Royal Straight Flash』
俺は妖夢と同じフォーカードを、もう一人のギャレンキングラウザーを持った俺はダイヤのロイヤルストレートフラッシュを発動させる
俺と妖夢の四つの属性を纏わせたキングラウザーがぶつかり合う。それと同時にギャレンキングラウザーを持った俺の前にダイヤの10〜Aまでのカードの姿のエネルギーが、妖夢の目の前にはスペードの10〜Aまでのカードの姿のエネルギーが現れる。ギャレンキングラウザーの引き鉄を引くとギャレンキングラウザーの銃口からエネルギー弾が放たれカードの姿のエネルギーを通過する度大きくなっていく。妖夢もキングラウザーからエネルギー弾を放ちこちらと同じようにそれはカード状のエネルギーを通過する度大きくなっていく
「うおおおおおおお!!」
「ウェェェェェェイ!!」
「おらああああああ!!」
「ウェイヤァアアア!!」
二つの斬撃と二つのエネルギーはぶつかり合う。その衝撃は凄まじく地面はどんどん抉れていき周りの物なんて塵と化していく。そしてぶつかり合っていた中心点で爆発が起こり俺も妖夢も吹き飛ばされ分身が消える
そして二人のいる場所も変わりスタジアムから周りが木に囲まれた森の中となる
「くっ、場所が、変わった?」
「はぁ、はぁ、言ったろ。ここは戦闘に使われた場所を再現して繋ぎ合わせた世界。大きく移動すればまったく違う所に出るのさ」
「そうなんです、か!」
「ぬおっ!?」
妖夢め、会話の途中でギャレンラウザーを撃ってくるとはな。咄嗟にワイルドカリスのワイルドスラッシャーで弾かなければ撃たれた隙に一瞬で詰め寄られ斬られてたぜ
「やはり武器の質はキングラウザー以外も使える分そちらの方が上ですか」
「その分そっちは剣術やスピードがこっちより上なんだからお相子だろ?それに勝負は武器の質で決まるものじゃない」
「それもそうですね!」
今度は片手にブレイラウザー、もう片方の手にキングラウザーを持って斬りかかってきたか。俺は黒いワイルドスラッシャーを醒鎌モードのまま両手に持ち受けてたつ
「ウェイ!ウェイ!ウェェェイ!!」
「ふっ!はぁっ!らぁっ!」
鋭い連撃を繰り出してくるが俺も負けてはいられない。キングラウザーに比べ破壊力は劣るが小回りが利くワイルドスラッシャーでブレイラウザーでの攻撃を防ぎキングラウザーでの攻撃をいなしていく
(おかしい……さっきより武器の扱いや鋭さが増している?さっきまでは全力を出していなかった?いや、さっきまでは確実に全力できていた筈です。ということはこの短時間で成長している?でもそれこそ異常だ、たった数分で我流の剣術から私の剣のスピードについてくる程になるなんてありえない)
「俺の技術が上がってることが不思議か?」
「っ!」
俺の一言に妖夢は後ろに跳び退き武器を構えたままこちらを睨んでいる
「そのフォームの力ですか?」
「ご名答、さっきも言った通りこのフォームは自分よりも強い相手に対し使うフォームだ。つまり相手よりも確実に強くなるフォーム、例えそれがパワーでもテクニックでもスピードでもな」
「なっ!?そんなの反則じゃないですか!こちらの世界のメンバーとも戦える程のチートですよそれ!」
俺の説明に妖夢も声をあげ驚く。だけどうまい話にはそれに値する程の代償が必要なのも世の常だ
「もちろんデメリットもある。それは相手が強ければ強い程自分のアンデッド化が早くなることだ。変身しただけでも毎秒アンデッド化が進むんだ。それが更に早くなる。本来なら三分と待たずにアンデッドになっちまうだろうよ」
「まさか、それを蓬莱人の特性で防いでいるんですか?」
「ああ、アンデッド化しているところから破壊して蓬莱人の身体として再生している。おかげで俺の身体はこのレボリューションフォームの中で破壊と再生を繰り返してるんだ。痛いなんてレベルじゃねえよちくしょう」
このフォームの代償に妖夢も顔を少し青くする。こっちもこんな軽口たたいてるが痛みで叫びたくてしょうがない。アイアンメイデンなんて目じゃないレベルの拷問だよほんとこれ
「そこまでの代償を知っていて何故使ったんですか?倒さなければいけない敵との戦闘ならまだしも命をかける必要のないこの模擬戦で」
「俺自身のつまらない意地だよ。キングフォームじゃあ俺が負けるのは目に見えてた。だから勝つ為にこのフォームを使った。負けず嫌いなんだよ、俺は」
「はぁ……貴方もあれですか。頭はいいけどバカってやつですか。そんなんじゃ妻の永琳さんも心配するわけですよ」
「耳が痛いな。まあ、そろそろ俺も我慢がきかなくなりそうだ。勝負を終わらせるとしようか」
「わかりました。ならラストはこちらも全力で繰り出しますよ」
俺と妖夢は互いにキングラウザーを構えると五枚のカードを取り出しキングラウザーへ入れていく
『Spade King、Dia King、Club King、Heart King、Joker』
『Five Card』
『スペード10、スペードジャック、スペードクイーン、スペードキング、スペードエース』
『ロイヤルストレートフラッシュ』
「王剣【黄金妖々懺】!」
俺と妖夢の目の前に五つのカード状のエネルギーが現れる。妖夢の前に現れたのは先程と同じ金色のスペードの10〜Aのカード状のエネルギー。対して俺の前に現れたのは蒼のスペードのK、赤のダイヤのK、緑のクラブのK、ピンクのハートのK、黒のジョーカーのカード状のエネルギー
五枚目のカード同士の間は3m程度、どちらか攻撃を避けられるか当てられた方が負ける。スピードとテクニックの勝負、普通なら勝率は0に等しいがレボリューションフォームで底上げされている今なら50%くらいには上げられる!
俺と妖夢が動き出したのはほぼ同時!このタイミングなら!
「プラス!剣技【楼花閃々】!」
「っ!?」
五枚目を抜け互いのキングラウザーに力が溜まりきった瞬間妖夢は一瞬で俺の目の前まで移動し桜の花びらと共に抜刀するかのようにキングラウザーを振るってきた。まずい!マッハを使っても間に合わない!
瞬間レボリューションフォームの能力が発動し俺の身体は妖夢の攻撃に反応できた。だが代償のアンデッド化のスピードが早まったことでさっきまでより倍近い痛みが身体中に走る。だがその程度のことで俺は止まらない、止まるわけにはいかない。俺だってまだまだ強くならなくちゃいけないんだ!今の俺の実力じゃあ護りたいものも護れねえから!だからこそ!この程度のレベルで満足してる暇はない!
無理やりスピードを上げ妖夢のキングラウザーにぶち当て俺のキングラウザーが唸りを上げる。暗い虹色のオーラを纏う俺のキングラウザーは金色のオーラと桜の花びらのような妖夢の妖力を纏った妖夢のキングラウザーと衝突し拮抗する
「はぁああああああああ!!」
「うおおおおおおおおお!!」
確かに楼花閃々の勢いと妖力も追加されて先程よりもロイヤルストレートフラッシュの威力は増してる。だが!それでも!俺の方が、上だああああああ!!
「おおおおらぁああああ!!」
「ぐっ!ああああああ!?」
俺のファイブカードが妖夢のロイヤルストレートフラッシュを押し返し妖夢を吹き飛ばした。妖夢は近くの木にぶつかるがそれでも勢いは止まらず数本木を折り五本目程でようやく止まり変身が解けた
「はぁ、はぁ、がふっ!?」
俺もベルトを外し変身を解くが吐血し地に膝をつく。やっぱかなりしんどいな、これ。これからはもっと切羽詰まった時にだけ使おう。じゃなきゃ俺の精神がもたない
「おーい、妖夢、だいじょぶか?」
フラフラとした千鳥足のような危ない足取りで妖夢の元まで歩き近くの木に寄りかかりながら怪我の具合を聞く
「割とキツいですよ……。頭打ったせいか少しクラクラしますし」
「そりゃ悪かったな。待ってろ、すぐ回復させる。ふぅっ!」
なけなしの精神力を使い戦闘や修行の後によくお世話になってるアクエリアスのホロスコープスイッチを出しスイッチを押すと両肩に水瓶が装備した水瓶座のホロスコープス、アクエリアスゾディアーツに変身する
そして両肩の水瓶から水が飛び出すとそれは妖夢の身体を包み込み身体中の怪我を一瞬で回復させる。そして次に俺自身も回復させ再生中だった臓器を回復させる。再生してる途中でも痛いものは痛いからな
「ふぅ、楽になりました。ありがとうございます」
「いやいや、元はと言えば俺がつけた傷だしな。それにあのまま帰したらそっちの幽々子さんやメタナイト達に微塵切りにされちまうよ」
しばらく休み精神力を回復させた俺は仮面幻想郷へのオーロラを出現させ妖夢と別れの挨拶をする
「今回は俺の方でもいい経験だった。ありがとよ」
「いえ、こちらこそ本気を出してもらってありがとうございます。やっぱり強者と斬り合ってこそつかめるものがありますからね!」
「ははは、お前もあまり俺のこと言えないくらい脳筋だな」
「みょん!?」
「ああ、それとこれは俺の作った料理の詰め合わせだ。幽々子さん達と食ってくれ」
「重箱十段分も……!ありがとうございます。きっと幽々子様も喜びますよ。それでは、本日はありがとうございました。また模擬戦しましょう。今度は負けませんよ」
「また、俺が勝ち越させてもらうさ。それじゃあな」
そうして妖夢は銀色のオーロラを通って仮面幻想郷へと帰っていった。そして俺も気を緩めると突然地面があちこち割れはじめ崩壊していく
「あー、あの戦闘でダメージ受けすぎてたか。ま、即興で作った割にはよく保った方だよなこの世界も。さて、完全に壊れる前にとっとと帰るか」
俺もすぐに自分の世界へ通じるオーロラを出すとそれを通り崩壊する擬似世界を後にするのだった
放仮ごさん!コラボありがとうございました!最近一人称の文章やってなかったせいかあまり上手いとは言えない文章ですが楽しめていただけたら幸いです!
そして今回出してみました、ブレイド レボリューションフォーム。いやあ、本編で出せるかどうかわからないのでイメージが固まってるうちに出そうと思いましてね。能力は全てのスートのカードとジョーカーのカードを使えるのと相手が自分より何か一つ勝っているものがある場合強制的にそのレベル以上にまで身体能力などを上げるというチート使用
しかしその代償として使用者は一秒ごとにアンデッドへと身体を作り替えられてしまう、しかも能力で身体能力などを上げられるとその上がった分だけアンデッドになるスピードは早くなってしまいます。紀斗の場合は蓬莱人の為アンデッドになった場所から崩壊させ崩壊人の身体に再生させている為レボリューションフォームの中で崩壊と再生を繰り返すという拷問に……。わかりやすく言うと自分の身体を端からミンチにされる痛みを変身中は延々と感じているわけです。しかも身体能力アップされると崩壊のスピードがアップして痛みもアップという鬼畜使用、普通の人なら精神崩壊待ったなしですよ!
それでは次はまた外伝の方を書き始めるので……
次回もお楽しみに!