人里とある宿
「今日は永遠亭に行ってみるかな」
そう言い俺は宿を出た
「おーい!海堂!」
「ん?昨日の自警団のおっさん。何か用か?」
「ああ、昨日捕まえたあいつがようやく口を割ったんだ」
「マジか!じゃあメモリーの入手した方法も」
「わかったにはわかったんだが、白衣の連中に声をかけられて金を渡して受け取った程度しかわからないんだ」
「白衣の連中?」
(そんな奴ら財団Xくらいしか思いつかないが…、しかしどうやって幻想郷に…)
「おい、大丈夫か?」
「ああ、大丈夫だ。教えてくれてありがとうな。また何かあったら教えてくれ」
「おう。後俺の名前は山田 管二郎だ。覚えとけよ」
「はいはいよ」
そして俺は人里を出て迷いの竹林へサイドバッシャーで走りだした
迷いの竹林前
「ここが迷いの竹林か」
「妹紅はいねぇみたいだし、空を飛ぶフォームは扱いが難しくてまだ無理だし、どうするかな。…!あ、こいつら使お」
俺は能力でタカカン数十個とガルーダ、グリフォンを出した
「永遠亭を見つけたら、俺に教えて道案内してくれ」
タカカン達は頷くと竹林の中へ入っていった
「さて俺はあいつらが来るまで能力の練習でもするか」
2時間後…
一羽のタカカンが戻ってきた
「お、見つけたのか」
タカカンは頷き竹林の方へ向かった、俺はそれに従い竹林の中に入っていった
(向きと歩数を書いて地図っぽくしてるし迷う心配は無いと思うがなんかいやな予感がするんだよな)
しばらく歩きながら記録しているとこちらを見つけたタカカンやグリフォン達が近づいてきて周りを飛んでいた
「23…24…2のわっ!?」ドシャアッ
「ッ~落とし穴ってことはてゐか」
「さーて、引っかかったのは誰かな~♪」
落とし穴の上からこちらを見てきたのはピンク色のワンピースを着たうさ耳の少女、因幡 てゐだった
「あ、昨日の新聞の外来人だウサ。ププッ!ウケる」
イラッ
「タカカン達、やれ」
俺の言葉と共に空中にいたタカカン達が一斉にてゐをつつき始めた
「あたっ!あたたっ!痛い痛いウサ!わかったから引き上げてあげるから!」
てゐに引き上げてもらった俺はてゐに案内を頼んだ
「しょうがないな、着いてくるウサ」
着いていきながらあまり多いと邪魔なのでそばにいたタカカンを1羽だけ残し他のタカカンやグリフォン達を消した
3分後…
てゐと雑談しながら歩いていると純和風の屋敷[永遠亭]に着いた
「ここが永遠亭ウサ」
そういうとてゐはこちらに向き何か欲しそうな顔で見てきた
「ああ、案内料ってこと?」
俺がそう聞くとてゐはドヤ顔で頷く
「じゃあ金と人参どっちがいい?」
そう言うと俺はバッグの中から金の入った巾着と来る前に人里で買った人参を出した
「え、え、え、う~~」
凄い悩んでいた はっきり言って小動物を見ているようである
可愛かったので人参と1貫あげた
その時の嬉しそうな顔は凄かった
(俺がロリコンだったらやばかった…)
その間にタカカンは缶の状態にしてポケットに入れておいた
そんなてゐを微笑ましく見てから俺は門から入り永遠亭の玄関を開けた
「すいませーん。永琳さん、いますかー?」ガラガラ
「はーい。今いきますよ」
永遠亭の奥から紺と赤のツートンカラーの服に長い銀髪を三つ編みにした女性、八意 永琳が出てきて俺は彼女の姿を見た瞬間体に稲妻が走ったような感覚を覚えた
「あ、あの!」
「?はい。」
「ふー、人参うまかった。ん?」
「一目惚れしました!!付き合ってください!!」
「「え?」」
「「ええぇぇぇぇぇ!?」」
「あ、あの今さっき会ったばかりの人といきなり付き合うっていうのはちょっと////」
「は~、まさかお師匠様にいきなり告白するとはね~。面白くなりそうだ♪」
「答えはいつでもいいです。あと1つお願いがあるんですが」
「何かしら?」
「俺をマッサージ師としてここで雇ってくれませんか?」
「うーん、雇うっていうなら私だけじゃなく姫様にも聞いてみないと」
「輝夜ですか」
「ええ、こっちよ。着いてきて」
輝夜の部屋
「で、こいつがここで雇ってほしいって物好きな奴?」
「お願いします」
「別にいいけどこっちに何かメリットはあるのかしら?」
「俺の今持ってる約2百貫をそちらに譲ります」
「「2百貫!?」」
ヒソヒソ
「姫様、ここは雇った方が。ただでさえ最近赤字なんですから」
ヒソヒソ
「う、だけどこれだけで動いたらなんかこっちの負けみたいな感じがするし」
「さらに外界の最新ゲーム機と人気ソフトも複数譲ります。もちろん充電器付きで」
「もちろんいいわよ!!今すぐ雇ってあげるわ!」
「「よしっ!」」
(しゃっ!住処確保&就職試験クリア!)
(ああ、やっと赤字から脱出出来る!)
俺はバッグから金の入った巾着袋と○SPと3D○を数台、モンハ○3rdなどのソフト数個を輝夜と永琳に渡した
「それじゃ、部屋を案内するわね。てゐ、頼んだわよ」
「りょうか~い。じゃあ着いてくるウサ」
「失礼しました」
そう言って俺は残りの荷物を持って部屋から出ていった
「ここがあんたの部屋だよ。後で中は案内してあげるからそれまで好きにしてていいウサ」
「ああ、ありがとう。あ、てゐ1つ頼みがあるんだが」
「ん?何?」
「迷いの竹林の詳しい地図を描いてくれないか?もちろんただでとは言わない。これを付けるから」
そう言いながら俺はバッグから人参の袋詰を出した
ゴクリ
「しょ、しょうがないね。やってあげるウサ」
「ありがとう。ただしこれは描いてくれた後で渡すからな」
「チッ」
「舌打ち聞こえてるぞ、この野郎」
「そういや、さっきマッサージ師としてと言ってたけど、どうゆう風にやるんだい?永遠亭にマッサージだけでくるって輩もあんまりいないよ」
「ああ、だから俺の方からマッサージに行くんだよ」
「一軒、一軒聞いていく気かい?」
「まさか。宣伝や注文は鈴仙に手伝ってもらうよ」
「鈴仙に?」
「ただいま、戻りましたー」
「お、噂をすれば」
俺は鈴仙に自分のことと明日から頼みたいことを言いに行った
「どうも、今日から永遠亭でマッサージ師として雇われた海堂 紀斗だ。よろしく」
「え?あ、はいよろしくお願いします。ってあなた昨日の新聞の人じゃないですか!?」
「あ、知ってたの。じゃ説明いいやめんどくさいし」
「それより明日から鈴仙にはやってほしいことがあるんだが」
「何ですか?」
「明日から薬の販売と一緒に永遠亭のマッサージ屋として俺のことを宣伝してくれないか?それで頼みたい人がきたらこの紙に名前、住所、やってほしい日にちを書かせてくれ」
「まぁ、その程度ならいいですけど」
「ありがとう!恩にきるよ!」
紀斗が部屋に戻ってから
「鈴仙、鈴仙」
「ん、なに?てゐ」
「紀斗さっきお師匠様に告白したよ」
「へ?」
鈴仙フリーズ中
「ええぇぇぇぇ!?」
「し、し、師匠に告白!?///」
「一目惚れだってさ~」
「そ、そそそそれで答えは?」
「もう少し知り合ってからだってウサ」
「ほっ、よかった」
「そのよかったはお師匠様を取られなくてかな?それとも紀斗に恋をしてかな?」
「ば、馬鹿!///別にそんなんじゃないわよ!///」
「ふーん」ニヤニヤ
台所
「今日の晩御飯は大金も入ったことだし、ちょっと豪勢にしましょ」
「永琳さん、飯作るんなら手伝いましょうか?」
俺はちょうど部屋に戻ろうとしていたら永琳が晩飯を作ろうとしていたので聞いてみた
「あら、悪いわね。じゃあそっちのキャベツを千切りにしてもらえるかしら。あとさんはつけなくていいわよ」
「了解だ、永琳」
トントントン
「………」
(会話が思いつかねえ!好きな人が隣にいるのにまったく何言えばいいのか分からねえ!俺は思春期の中学生かっ!)
「ねぇ」
「ひゃいっ!?」
(やっべ、びっくりして変な返事しちゃった)
「さっきの告白、本気なの?」
そんな問いに俺はテンパっていた頭を冷静にし永琳に向かい合うようにして答えた
「もちろんです」
「私は蓬莱人で不老不死で見た目よりずっと年をとっているのよ」
「そんなこと会う前から知ってます」
「え…」
「俺はそれを知っていてそのうえであなたに恋をしたんですよ」
「だから誓いましょう。俺はあなたと死んで別れてしまうくらいなら蓬莱の薬を飲んで不老不死になった方がましです!!」
それを言った直後の永琳は顔が真っ赤になりうつむいていた
「じゃ、じゃあふつつか者ですが、よろしくお願いします」カシャリ
「「カシャリ?」」
台所のふすまの所をみると輝夜、鈴仙、てゐ、文がこちらをみて鈴仙以外がニヤニヤしていた
「さて明日の記事は決まりましたね。それでは私はここで…」
「「逃がすか!!」」
俺はその瞬間カブトゼクターとベルトを出し変身した
「変身!」
『HENーSIN』
そして俺は銀色のサナギのようなフォルムをした仮面ライダーカブト マスクドフォームになりさらに
「キャストオフ!」
『CAST OFF 』『CHANGE BEATLE』
赤いカブト虫を模した仮面ライダーカブト ライダーフォームになった
「一気に行くぜ!クロックアップ!」
『CLOCK UP』
作『説明しよう!クロックアップを使ったライダーフォームは常人を遥かに超えるスピードで活動出来るのだ!』
何か今変なのが入ってきてたがまぁいい 今はあの鴉天狗を捕まえるのが先だ!
俺は飛んで逃げようとしている文を見つけると何故かちょうどあったロープを使い文をミノムシ状態にした
『CLOCK OVER』
「あやや!?いつの間にこんなグルグル巻きに?咲夜さんを思いだす芸当ですね」
「カメラは没収させてもらうぞ」
「そ、そんな~」
「紀斗、後は私に任せてもらえないかしら?」
永琳の方を向くと凄いいい笑顔だっただが明らかにその裏には純度100%の殺気が含まれていた
「あ、ああ。好きにしてくれていいぞ」
そして文は永琳に引きずられて実験室という部屋に連れていかれた
俺は心のなかで祈るしか出来なかった
(アーメン)
「ぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
そんな叫びが永琳が帰って来るまで迷いの竹林じゅうに響きわたった
永琳が帰って来る前に俺は鈴仙と共に晩飯を作りあげ机の上に並べた
その後、俺の歓迎会ということもあり他の兎達も呼んで永遠亭だけでの宴会を開いた あの量の兎には正直ひびったがてゐのように擬人化出来るのもいて皆で騒いだ
何故か途中で見覚えのある鬼がいたが
そして俺は幻想郷に来れて本当ちよかったと思えた