Fate/zero minus   作:yumeno

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ん~投稿って難しい…
なんか、失敗してます…


2話 呪い

――…

 

一年の時が過ぎた。

重大な案件を抱えてしまった事を先に述べておく。

 

まず、私は、『慈悲の女神』により、転生させられた。

自我をもった私の魂をもう一度殺すためと、これが慈悲なのか?とも、思わないでもないが…。

 

それはいい。

重要なことはそこではない。

 

結論を先に言う。

私は『慈悲の女神』の加護を受けている。

 

な~んだ、異世界転生させられた特典か~、とか思ったかもしれない。

 

断じて違う。

身体的に優れるような効果は無い。

 

精神的に作用する『加護』。

効果は、

 

他人からの『願い』を断れない。

――はあ!?

 

例え殺されようとも、『許しの心』を持つ。

――はあ!?

 

何処の『施しの英雄』だ!?

いや、『施しの英雄』より質が悪い。私の遺志に関係なく、心のスイッチが一八〇度切り替わってしまい、誰であろうと助ける者になる。『正義の味方』か!

 

例えば、私の大切に隠しているお菓子があるとする。誰にも上げないと、決めているような物だ。それを、桜が「ちょうだい」と『願う』と、「これで桜が幸せなら、いいよ」という感情に切り替わる。全てのお願いが『令呪』のように変わるといいってもいい。

 

まるで多重人格に切り替わり、感情が動く。多重人格と言っても、全て記憶しているのだがな…。

 

 

しかもだ、この感情、「貴方は可哀想ですね。持つ者である私が差し上げましょう」というような、上から目線な性格だ。

私の一番嫌いな者が私になっている。

 

これが発覚したのは、幼稚園にいるときだった。

幼稚園で端っこで本を読んでいる時、それを見た他の幼稚園生が、私におふざけで「死んでほしい」という言葉を言ってきた。

それが聞こえた瞬間、心が入れ替わった。

 

私の両の手が首にかかり、力が加わった。

 

 

次に目が覚めたと時、私は病院で両手両足を縛られ、酸素マスクをつけさせられていた。

近くには母と凛、桜がいた。

 

「抑えて!」

 

と、突然頭を押さえつけられ、酸素マスクを押し付けられる。

 

「ん゛~!!!ん゛!ん゛!ん゛!」

 

わけも分からないまま、すぐに来たお医者さんに注射を打たれ、眠った。

 

次に目覚めたときには目は覆われ、耳は塞がれ、ミイラのように体を動かせないようになっていた。

 

おい…どうゆうことだ?なんだこれは?とりあえず魔術を…

発動しない…この布はそうゆう物なのか!?

 

動けない!怖い!暗い!怖い!

 

耳の塞がりがとれる。

誰かがそこにいるのがわかった。

 

「黄泉。聞こえるかい?」

 

父の声だ。小さく頷く。

 

それから、父から加護もとい、呪いの存在を聞いた。

それからは、幼稚園にも行かず、教会の方で効果を抑える修行を行うことが決まった。

 

よって今は教会だ。当分はこっち生活だ。

 

「どうした黄泉。雑念が混ざっているぞ」

 

そういえば、今までも、桜にお願いされた時、断ることが無かったが、妹が可愛いからだと思っていたが、これが原因だったのかもしれん。

 

「ふん、昔のことでも思い出していたか?過ぎたことを気にするとは小さな者だ」

 

しかし、特典とかくれるのなら『スキルを創るスキル』ぐらいくれよ。

なんだこの呪い。私は正義の味方になるつもりはないのだ。

 

「そんなでは加護を抑えるのは何時になるだろうな」

 

ぐっ、さっきから小言を…

言峰綺礼。

私の監督役のような者に選ばれ、私に今、小言をぶつぶつと言っている。

すでに令呪をやどし、父の弟子になっている。

 

「おやおや?集中できないか?なら『集中してほしい』ほら頑張れ」

 

この似非神父いつかぶっ飛ばしてやる!!

ちくしょう…。

 

 

私の今の生活を述べておく。

助けを求める者を見ると動いてしまうため、両の目に目隠しをし、助けを求める者の声が聞こえると動いてしまうため、耳を完全に塞いだ生活に変わった。

 

教会の外では、目が見えない人が使う白杖を使った生活だ。

本当に目が見えない人、申し訳ない。

 

 

さららにもう一つ、問題がある。

それは魔術だ。

私の魔術適正は『エーテル・アイテール』。わかりやすく言うと、『天体魔術』。

星の軌道から魔術を行使する魔術。降霊魔術の応用。

珍しいなんてもんじゃないもので、衛宮士郎の『剣』と同じような存在だ。

 

珍しい属性だから良いなんてことは無い。

衛宮士郎は『アーチャー』の存在と、主人公補正の恩恵により、それを知り、人の身では信じられない力を発揮できるだろう。

 

しかし、私の『エーテル・アイテール』はありえないほどの制約を結び、死すら生ぬるい代償を払ってやっと発動するもの。これは後に説明しよう。

 

黒鍵の扱いをどうにか得る方法と、聖言を扱えるようになっておきたい。のだが、四歳のこの身に教えてくれるだろうか?

 

「ん?何?黒鍵?聖言?それは聖堂教会に所属するということか?」

 

まあ、案の定だった。

所属するつもりも無いので、苦笑いして回れ右だ。

 

「まあ、待て早まるな黄泉」

 

と、綺礼が言うので止まると、何か企んでいるような不敵な笑みを浮かべていた。

嫌な予感しかしない。

 

「乞い願い、私に相談してきた者を無下にはできん。私はこれでも神父の息子。…と、言っても簡単に教えるというわけにもいかん」

 

「何故、黒鍵、聖言が扱いたいのかを説明するのならば教えないこともない」

 

え~と、ゾォルケンを殺すためです!…なんてね。

 

「粗方、吸血鬼を殺すため、いや、違うか蟲駆除かな?」

 

ドキッ、と汗が湧き出るのが感じた。なんだ?この世界の住民は皆、察しが良すぎるのではないか?

というか、ゾォルケンのことをこの時代で、すでに知っているとは…。

 

「何故?と思ったか?お前か桜のどちらかが、間桐に行くのだろう?察しのいいお前はすでに間桐も調べていることだろう。桜が行くかもしれない間桐が、蟲蔵であることを知り、さらに、人食らいまで見抜いた、と言ったところか?」

 

なんだ…この有能神父…。心でも読めるのか?

 

「凛もお前も実に分かりやすい。それは人としては美徳ではあるが、魔術師としては直すべき欠点となるだろう」

「お前は私の親か!?」

 

「私はお前の父の弟子であり、お前は私の弟子のようなものだ。弟子の弟子よ」

 

何はともあれどうやら教えてくれるらしい。

綺礼はツンデレさんだな~。

あれー殺意を感じたきがするー。

 

魔術師というのは神秘さえ秘匿すればなにをやっても咎められない。人道的に非道である間桐を法で裁くには魔術の存在を公にしなければならないだろう。そうすれば殺されるのは私だ。

 

私が殺す。私が生かす。――

 

――…

 

一年後。五歳になった。

原作では来年に桜が間桐に行く。

この数か月で変えなくてはならない。

なぜなら、前に間桐に養子に行くのはどちらかを聞いたとき、に知ったことだ。

 

「間桐はどうやら桜を望んでいるようだ」

 

なん…だと。

 

「お前は―――――だ」

 

自分の養子先になるだろう場所を聞き逃すほどには動揺していた。

しかも、私が養子としてその聞き逃した先に行くのは数か月後という。

 

早ければ来月には遠坂を出るのだ。どうする…。

 

この方法しか選択肢が残っていない。

遠坂の家に久しぶりに入る。

凛や桜は今、学校でいない。よかった。今はあの二人に会いたくなかったから…何せ私を見ると泣き出してしまい、どうすればいいか分からないからな。

 

父の書斎の前に立ってノックする。入りなさい、という声を聴いて中に入った。

父はどうやら聖遺物について調べているようだった。

 

「父様。私が間桐に行くわけには行きませんか?」

 

父に頭を下げながら乞い願う。

頭を下げていたのでどんな顔をしていたのか分からないが、父が小さなため息をつくのが分かった。

私は我儘を余り言わないように、父の言う優雅たれをしっかり守ってきた。そんな息子に失望したのかもしれない。

 

「確かに悔しかろう。お前をそんな風に生んでしまったばっかりに、才ある芽を摘んでしまうなど、まして、お前は魔術に対して、勤勉に努めてきたというのに…すまない」

 

ん?どうゆことだ?

 

「いえ…この体質は父様や母様の所為では――」

「しかし、お前のその体質では聖堂教会の方が良いかも知れないという結論になった」

 

へ?あれ?え?まさか…

 

「あの…聖堂…教会?」

「ん?当然だろう?言峰家に養子にでるのだから」

 

そんな…まさか、私に加えられた『加護(呪い)』の所為で…。

 

「お前を魔術から少し遠くなる位置に置くことを生涯恨んでくれていい」

「つまり…間桐には行けない、と?」

 

「そうだ」

「どうしてもですか?」

 

「お願いです父様!!!」

 

桜のためにも…。

 

「諦めなさい!魔術師の家に生まれるということそういうこともある!」

 

部屋から出された。頭の整理が付かない。

あれ?言峰?何故?まさか黒鍵の扱いや聖言の所為でフラグを立てたのか!?そんな馬鹿な…。

 

もう時間が無くなった。

マキリ・ゾォルケンを殺す選択肢しか残っていない。父を説得するにしても、ゾォルケンが桜を望んでいる以上、無意味に終わる可能性が高い。

 

「どうした黄泉。元気がないぞ。いつものような元気は何処に行った?」

 

部屋から出ると言峰綺礼がいた。

 

「なんでもない」

「ふっ、なんでもない、と、父になる私に何か言うことはないのか?」

 

グッ、と顔を上げ、綺礼の顔を見る。

 

「き、綺礼が父!!??」

 

綺礼は私の表情に笑みを浮かべている。

いやいや、冗談じゃないぞ。この父殺しの綺礼が親だと…。

 

「積もる話もあるだろう、と言う師の配慮により、これから教会に向かう」

「へ?あ、ちょ!」

 

綺礼は私に目隠しと耳あてを瞬時に取り付け、私を担いで教会に向かった。

 

ちょっと待てーーー!!!

 

教会に着く。それまでに周りの人にどんな目で見られていたか…容易に想像できる。

着いてしまえば、耳栓を軽くし、目隠しがとれる。

 

「綺礼」

「ん?どうした?父と呼んでもよい」

 

楽し気に笑う綺礼。ギルに会う前はまだ自分の存在を気づいてないはず…いや、ドSなのは凛をからかうことで証明されているか…。

 

「まず、さしあたって――」

 

綺礼は一通り、何故養子に選ばれたのか、これからどうするのかの説明をしている。

どうやら私の予想は当たっていたらしい。黒鍵や聖言を学ぶにしても秘匿にするべきだった…。後は養子当たって何が駄目で、何が良いかなどの諸注意のようなもの。

ラスボスの子。問題が一つ増えた。

 

「――と、これで終わりだが、先ほどから上の空のようなその顔。どうした?凛のように皮肉の一つでも言ってみたらどうだ?」

 

顔に出ていたのか…。

 

「何を悩んでいる?もう決まっているのだろう?」

 

茶を入れながらこちらも見ないで問いかけた。

これはどうする…いや、もう手は無いか。

 

「綺礼。息子の我儘を聞いてほしい」

 

 




失敗しました…

来週の水曜(20180/1/31/17:00)に投稿します
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