結局、あなたの敗北……敗北というよりなかったことにされた白夜叉との戦いの後、色々あったようだがあなたは女神様の御言葉を終わった後もなお、頂いており特に何も把握していないので適当になんやかんやあった、とだけ伝えておこうと思う。
なんやかんやあってギフトの鑑定とやらを行うことになった、といえばいいのだろうか。
長い話や、面倒な話は聞き流してしまうのはいけない癖だと思ってはいるのだが染みついた癖は直せないのだ。
ひとまず、欠片も理解できていないのでギフトとはなんぞやから説明をしてもらった。
なんでも、神から授かったりした超常現象を起こす力の事のようだ。
おそらく、神々を信仰して神々の力を一時的に授かる神技の事……に近いのだろうか。
まぁ、力を借りずともあなた自身の力で大抵はミンチにできるし、ミンチにすれば全部一緒だ。
少しまえに女神様に力を貸してもらったが白夜叉と対峙したときは必要だと感じた。実際は間違いなくいらなかったが。
とりあえず耐性や魔法、使用してくる特技の種類が増えたとでも考えればいいだろう。
他の三人には素養が高いと判断がされ、あなたには鍛え上げられすぎてて詳しいことはよくわからない。とりあえずちょっと引く。という酷い評価を受けた。なぜだ。
そして、白夜叉からなにやら変な四角いカードを貰った。
いつもの癖で即座に鑑定の魔法をかけてみたところ。
★≪ラプラスの紙片≫
ワァオー。この世界には固定アーティファクトが沢山あるようだ。
この短時間で幾つも見つかったからにはそうに違いない。
判明したのはこの★<<ラプラスの紙片>>、別名を<ギフトカード>という物は……まぁ有り体に言えば持ち運ぶ形の四次元ポケットだろう。
中に色々詰め込めて、本人に重さは適用されない。ただし無くしたり消失したら一貫の終わり。
四次元ポケットの魔法のストックは普段使いするということもあり結構な量を溜め込んでいるから余程無茶な使い方をしなければ尽きるとは思わないがそれはそれ。これはこれ。
便利なものだからありがたく貰っておこう。
さらに、自身の所持している<ギフト>とやらの名前が判明した。
≪称号保持者≫
≪Eternal League of a;eiglkancbv,mnaofheihgughxmclaqnbvqokfnafnab≫
片方はまぁわかる。称号は確かに貰ってる。
もう片方に至ってはバグっているのだが。ゴミを渡されたのだろうか。不良品だろうか。
つまりはポンコツなのでは? もしくはポンコツに類する何かなのでは?
即座に剣を引き抜き粉々にすべく動こうとしたところ、表記がカタカタと治った。
≪Elona.omake.overhaul.modify.SukutuEdition.SouthTyris≫
ちょっと何を言っているのかわからない。
というかこの謎のギフトだとかにまったく身に覚えがない。何が何やらわからない。さっぱりだ。というかなんと読むのだろう。
死亡フラグ少年は<<正体不明>>と出たらしい。<<死亡フラグ>>というギフトじゃないのか。
一刻も早く女神様に会って帰りたくなってきた。爆弾を持たされたような、核のカウントダウン * 1 * の爆発直前のような気分というか。
エイリアンに寄生され毒薬も染料も硫酸も無くて生まれる前にどうにかしたいと考えてウンウンと唸る駆け出し冒険者の様に唸りながら考え込んでいると元の和室に戻ってきていた。
あなたのギフトとやらにはこれから知っていけばいいだろう。なぁに時間は幾らでもある。
女神様に会いに行くのに時間がかかるのは確かだろう。
そもそも、時間などあなたには有り余るほどあるのだ。
あなたの家族の仲間達に長く会えないのはちょっとよりかなりずって心苦しいが。
まぁ、ノースティリスに帰る頃にはわかっているだろうと思いつつギフトカードを懐にしまった。
この後はウサ耳人の家に向かうようだ。
いい加減本当の名前を聞いた方がいいのだろうか。呼びづらい。
*
あなたがウサ耳人に連れられて着いた所はとても広くて風通しの良い心地のいい場所だった。
見張らしもよく、景観を邪魔する高い建物もなく、風は遮られる物もなく異世界でも元気に吹いている。
率直に言えば、からっ風の吹く廃虚群なのだが。
なんでも、魔王に滅ぼされたとの事だ。焼け野原は嫌というほど見慣れているからこういったタイプの廃虚は珍しく感じる。
誰も住んでいないなら綺麗に整地した方がいいだろうに。
終末とメテオと核の三点コンボの整地ならいつでも請け負うつもりだ。
終末によるタイタンとドラゴンの血による大地への栄養補給、メテオ連打による終末の残党の清掃、核による整地。完璧だ。文句の一つも起きないだろう。物理的な意味で。
ずんずんと廃墟群を進んで抜けると廃墟ではないしっかりした屋敷があり、大量の子供が出迎えてきた。あなたがこれから所属するコミュニティの子供達との事だ。
数が数で、例の緑のアレの群れを見ている気分だ。
子供は殺しても労力の無駄な上に、雪玉を投げてきたりする厄介者だからあまり好まないのだが。
とりあえず危害や邪魔がない限り手は出さないといっておこう。
……ウサ耳人が怒って子供が怖がっている。
何故だろう? 当然のことを言っているうえに、邪魔をしなければ手を出さないという温厚かつ下手に出るという自由奔放なあなたの最大限の譲歩だというのに。
子供たちの群れの中に行って轟音の波動を打ったら楽しそうだな、などと思いながら聞き流した。
黒ウサギがもにょもにょした顔をしているがどうしたのだろう。
その後もまぁなんやかんやあって★<<水樹>>が台座に設置されたので耐熱コーティングをこっそりと施しておいた。
消失しない様に祈りながらノースティリスに帰る時に持ち帰ろうと思う。
館の説明を受けたりしながらぶらぶらとしていたら、風呂の準備が整ったようだ。
女性陣に混ざりながら風呂に向かう。
そういえば性別上あなたは女だ。性転換も行ったことはない。
この世界に住んでいるウサ耳人やら少年少女らと雑談していてよく分かる事だが、あなたはこの世界ではかなりおかしいようだ。そもそも廃人なんて皆おかしいから特に気にすることではないが。
一度意見の擦り合わせも必要だろう。まぁ性根は変わらないから咄嗟の判断は何も変わらないとは思う。
厄介なことだが、風呂に入ったら入ったであなたへの質問が絶えなかった。
が、それらを押し退けてまず最初に聞いたのはウサ耳人の名前だ。
……聞いては見たがやはり黒ウサギが本名のようだ。珍しい人種もいたものだと感心した。
まぁ人それぞれだろう。興味はあるが笑いの種にはならない。そもそも名前を笑うのはさすがに性根が腐り過ぎている。
あなたはそこまで腐っているつもりはない。女神様に名前を好いてもらっている事もあり、名前がどれ程の価値と意味を持つかは十分理解している。
普通に黒ウサギと呼ぶことにしよう。
後の二人は身体的特徴において、* good *が飛鳥。* Hopeless *が耀。覚えた。
さて、現在あなたが一番不思議なのはこの世界での『人々の強さ』だ。
身体能力、レベルに関しては見る限り雑魚が多い。だが、ギフトが絡んだらどうなるかわからない。
白夜叉との戦いにおいてはギフトを使われていなかった気がするが慢心かギフトの展開が間に合わなかったのか。あるいは手抜きか。
少なくとも身体能力においては負けている気はしなかった。基準がわからないのを抜きにしても、2桁が箱庭世界の現状の最強だとしたら本当にあの程度なのだろうか。
やはりギフトがこの世界においてかなり重要な要素を持っていると見ていい。
力の一端でも見てみたいものだ。白夜叉の部屋の移動はノースティリスでも見飽きた光景だから除く。テレポートとの違いがわからない。
もしギフトが異常なほどの強さを持つのだとしたら厄介なことこの上ない。
廃人同士の戦いにはレベルはお飾りに等しいが、そうでないならレベルは多少は基準足り得る。基本的にレベルが高いということは経験を積んできているということだ。
ギフトによってあなたの十八番の肉体言語が通じないとなった場合の対処法を模索しなければならないし、自身の持つギフトを知らなければ駆け出し同然の立場になってしまう。
廃人廃人呼ばれている今、駆け出しを名乗るのも少し恥ずかしいし迷惑なことこの上ない。初心者詐欺も立派な詐欺だ。
まずは、目下近づいているピチピチスーツ相手にどこまでやっていいか、どこまでやれるかを試そうと思う。
どこまでやればこの世界の雑魚は死ぬのだろう。楽しみだ。
ギフトが強力ならばきっと雑魚でもしぶとく生き残ってくれるだろう。
この世界の剥製とカードのドロップはどうなのだろうか。それも明日試せばいいだろう。
あなたは風呂から上がって三人と別れ、あなたにあてがわれた部屋に入ると即座に置いてあったベッドをしまってあなたのお気に入りの幸せのベッドに置き換えて就寝した。プチの革製だ。特別製である。
あなたは眠り込んだ。
*
夜が明けた。あなたはリフレッシュした。心地よい目覚めだ。
前略。件のギフトゲームについて。
あなたが把握した限りルールは簡単。あなたの目の前に広がる鬱蒼とした森……のような何かに潜むピチピチスーツを殺せばいい。簡単だ。ミンチを一つ作るだけなのだから。討伐依頼と考えればいい。
どうにも指定武具でないと倒せず、さらに指定武具以外による攻撃は全て無効化されるらしいことはまぁどうでもいいだろう。
要するにあれだ、特定属性しか通らないということだろう。その属性以外の耐性が完璧という風に考えるのが一番正しそうだ。
というより、指定武具が破損した場合はどうなるのだろう。破損しないようになっているのだろうか。それとも残骸も攻撃に利用できるのか。
とりあえず開幕の核、もしくはメテオはやめておこう。資材とストックの無駄だ。
参加するのは、あなた、飛鳥、耀、それとジン。
正直ジンは必要なのだろうか。ほとんどそこら辺の子供と同じ性能だから戦力外どころの騒ぎではないと思うのだが。
参加してもゲームへの影響力はほとんどないだろう。
参加しても足を引っ張るだけなら参加しないでもらいたい。
守るものが多いのは面倒なのだ。一応、鼓舞だけはかけておくが。
鬱蒼とした森……森らしきなにかに入ると同時にゲームが開始した。
ひとまずは指定武具を探さなければならないが、まずは地形などを把握するのが先だろう。
当然の権利の如く『魔法の地図』の魔法を使う。
即座にあなたの脳裏にマップのほぼ全域が映し出された。
どうやら森はそこそこ広く、少し先に館があるようだ。
魔法の効果範囲から少し離れてしまっていた為か、館の構造がやや不鮮明だが木を全て引っこ抜いて採掘しながら全て平らにする方が指定武具ピチピチスーツを見つけるのは早いだろうか。
更地にするのも面倒だから核かメテオを使いたい。やはり使ってしまおうか。
資材ストックがもったいないとかのたまったが、些細な面倒事に手間取られるよりはマシだ。
あなたが小さく消し炭に、と呟いたところ他三人に全力で止められた。
まぁレベルが低い彼、彼女らは間違いなく一瞬で消し炭になるだろう。どうせ二~三日もすれば蘇るからいいのでは、と思いつつため息をついてあなたは館に向けて歩き始めた。
こういう時、ボスがいるのは大抵特殊な形状の部屋や場所。
そういう風に相場が決まっているのだ。
混沌の城しかり、古城やレシマスしかり。
──さて、唐突なのだがピチピチスーツの頭が消し飛んだ。
無残にも頭蓋は粉々に砕け、血の花が咲いている。
ははは。無様。
いや、説明というよりは弁明させて欲しい。
原因は当然あなただ。むしろ他に誰がいるだろう。他にいたら握手したい。
あなた達が館に入ると殺気を感じたので二階にあなたは駆け上がり、大きな扉を蹴り開けたら謎の虎が襲いかかってきて、それがピチピチスーツが姿を変えた獣の姿だと気づかずにあなたが全力で目障りだと顔面を蹴り飛ばしたのだ。
結果、血の花が咲いた。
その後すぐに黒ウサギが焦りながら跳んできた。なにやらおかしなところがあったようなのだ。
ピチピチスーツが指定武具以外で討伐されたのがおかしい、と。
確かにそうかもしれない。だが、指定武具がなにかなどわからないのだ。どうやら銀の剣だったようで壁にかかっているのがソレだと言われた。
言われてみれば確かに壁に銀製の剣が飾ってある。気が付かなった。なにせとてもではないが実用性が無い代物だ。精々高品質程度の品質だろう。つまりゴミだ。
あなたなら軽く握るだけで潰して壊せる。それでも持って叩けば数万回殺して余りあるダメージは出せるが。
ほどなくして黒ウサギから報告がされた。
箱庭側の解答曰く、『問題なし』。不備も不正もなく殺された、と。
なので何も問題はない。弁明完了だ。
きっとあなたの足も指定武具だったのだろう。
殺すのに技術も何もいらないのだ。
斬って叩いて射抜けば死ぬ。
この世の摂理だ。
ルール上問題がないということはあなたの足は高品質の銀の剣みたいなものだという扱いに不満を抱きつつあなたは屋敷を後にした。
もうこの場に用はない。「目隠しして座っていても勝てる」雑魚はやはり雑魚止まりだったのだ。
全員の視線が背中に突き刺さり痛いが、あなたは決して悪くないはずだ。たぶん。
それに剥製もカードも落とさなかったのだ。
せめて剥製だけでも手に入れば。報酬がしょぼすぎる。あなたはガッカリした。
*
その後は、まぁ……なんやかんやあった。
なんやかんや、は、なんやかんやだ。
それ以上でもそれ以下でもない。
正直コミュニティの活動にあなたは興味はないし、横の繋がりや新しい友人を欲しているわけでもない。
今あなたがいるこの箱庭という世界はあくまで、あなたが暇潰しに遊ぶための世界だ。友人を作ってもすぐに去るのだから作っても意味がない。
そもそもに女神様に御言葉を遥か昔から戴いているのだ。
【私の子供達は風の声、何事にも縛られてはいけない。オマエもよ】と。
ならばあなたは何にも、つまりは組織にも、コミュニティのルールにも縛られてはいけないのだ。
自制はするが誰かに縛られるのは嫌なのだ。
黒天使に紐で縛られるのは好きだが。
結局、ピチピチ……ピチピチなんたらを殺した日は夜まで館の庭で魔法の試し打ちをしていた。
使えない魔法や道具があるとイザというときに面倒だろう。
例えば自作魔法の制約の判定はどうなっているのか、などなど。
調べているなかで幾つか魔法の挙動がおかしいものがあったが、特におかしかったのは願いの魔法と神託の魔法だろう。
どちらもあなたの敬愛する女神様に接続されたのだ。
いきなり何の用かと問われたから、魔法のテストをしていたら繋がったと答えておいた。
神託の魔法は、確か最も近くにいる神様が適当に答えてくれているだかなんだかというものだったはずだ。だからだろうか。
神託の魔法の詠唱では少し雑談したが、願いの魔法の方では少し遊ばれてしまった。
いつもの「何を願う?」ではなく「何を願うの子猫ちゃん?」と問いが変わっていたのだ。
これ幸いと女神様を願ったら
【あらあら、定命の分際でそんなおねだりするの? ウフフ……今回は特別よ】
と呼び出した時とは違う、女神様の像に祈りを捧げて天候を変更してもらうときのような返答があり手書きでラベルに付け足された女神様のサイン付きの加速のポーションが落ちてきた。
それはもちろん当然、即座に永久保存が確定した。
その後何度も願いを使っていたところ、いい加減五月蠅いと怒られた上に、何度願おうとも何を願おうとも落ちてきたのは女神様のサイン入りの加速のポーションだけだった。
もれなく全部保存した。
こちらの世界では願いの魔法は女神様と遊ぶための魔法に置き換わったようだ。最高だ。今夜は眠れないな!
……いい加減天罰を受けそうだから唱えはしないが。
そんなこんなして遊んでいたら空をお嬢様の様な姿の誰かがふわふわと飛んで移動し、館の窓に張り付いているのを見かけた。
ノースティリスでは割と見かけ……割と……割と見かけない光景ではある。
井戸からふよふよ浮いてくる黒天使はよく見たが。
翼を装備したお嬢様だろうか。それにしては飛ぶ高さが高く見える。
しばらくしたら死亡フラグ少年が、お嬢様が張り付いた窓から飛び出してきた。
着地と共に少年があなたを見つけて、何をしているのかと問われたから遊んでいたと答えておいた。
間違いではない。女神様と戯れて魔法の実験をついででしていただけだ。
なにやらお嬢様と死亡フラグ少年が遊び始めた。
どうやらお互いに槍を投げあうようだ。あまり面白くもない遊びだ。あなたは見ていることにした。
槍よりも石を投げあった方が風情があるなと思いつつボーっと眺めていたら黒ウサギも交えてくんずほぐれつ変なことをし始めた。
普通にどうでもいいのでかたつむりのエロ本を読んで暇を潰していたら空の彼方から変な人が群れをなして飛んでくるのがチラチラと視界の端に見えた。
どうでもいいので伝える気は更々無い。
よく空から来訪者が来るな、と思いつつスッキリした頭で見ていたら、飛んできていた変な人の群れが変な光を放った。
状況についていけない。
お嬢様が少年や黒ウサギと戯れて、変な群れが来て光を放ったのだ。
おそらく今この状況に最も関係の無いあなたがわかる方が凄いと思う。
謎の怪光線に当たったお嬢様が石になっていた。つまり像になったのだ。
今なら物だろうから鑑定の魔法は適用されるのだろうか。
氷像なら即座に砕けるが石なら物だろう。
鑑定の魔法が通った。結果は、
★≪レティシア・ドラクレアの像≫
ワァオー。殺してでも うばいとる。
冗談はさておき、生物が光を浴びて固定アーティファクト化したということはあの光は固定アーティファクトを生み出す光だったりするのだろうか。
だとするとそっちの方が気になる。量産型固定アーティファクト作成が効果だとしたら量産された方は割とどうでもいい。作り出す方が欲しい。
なにせ、本来ランダムの剥製とは違いこちらは像だ。効果があったりするかもしれない。
自宅の女神様の祭壇への道にずらっと並べたら綺麗そうだ。
やはりこの世界は面白いかもしれない。
珍入者達は像を回収すると空にまた飛び立った。
謎の怪光線を放つ何かを奪うためにもあなたは四次元ポケットから風を纏う弓を取り出し矢を番えたところで、近くからバチバチと雷の音がしだした。ライトニングボルトの魔法だろうか?
……黒ウサギが変な槍を構えていた。鑑定鑑定。
★≪疑似神格・梵釈槍≫
名前からとても強そうな雰囲気が漂っている。
とても欲しい。固定アーティファクトがザクザク出てくる。ここは天国だろうか。あなたのコレクションが潤う。
固定アーティファクト自身、ノースティリスには多くは……割とあるが多くはない。
とはいえ疑似とついてる辺り、本物も存在するのだろう。どちらも欲しい。そろそろ殺して奪ってもいい頃ではないだろうか。
もし、二度と会えない人々だったら回収の機会を失うに等しい。
……などなど、あなたが思いつつ矢を放とうとしたところで珍入者達が懐から兜を取り出し、被って……透明になった。スッと姿が消えたのだ。
初めて見た。透明化する装備だ。
とても気になる。
反射的にというか、即座に察して賢者の兜を被って透明視のエンチャントを用意した。問題なく姿が確認できる。
この世界を訪れられた事を女神様に感謝しつつそのまま矢で射貫こうとしたら死亡フラグ少年に止められた。顔を向けると黒ウサギも槍を既にしまっている。
久しぶりにキレそうになったから剣を抜いた所、理路整然と止めた理由を説明された。
白夜叉と問題を起こしたくない。というより当事者の俺を差し置いて戦おうとするな部外者。
まぁ、そういう事なら許そう。仕方がない。確かに獲物の横取りになってしまう。実は吐いて捨てる程どうでもいいが、あなたは寛容なのだ。廃人だなんだと言われているが思慮深いのだ。
何故か死亡フラグ少年と黒ウサギの顔に胃に穴が開きそうな表情が浮かんでいる気がするが、どうしたのだろうか。
回復なら一応出来るが。黒ウサギにしかかける気は無いが。
そんなあなたを月が生暖かい光をだしながら見ていた。
どうも赤坂です。
知り合いにめっちゃ催促されるので続きがすぐに書きあがりました(徹夜して書いてる)
碌に考えて書いてないのできっと後で設定がめちゃくちゃになると思います。
そういえば、このElona主人公はElonaoomExの住人です。
通常の単体Elonaではないのでご注意を。
まぁ大した差異ではないとは思いますよ。多分。
ではでは。