そして裏ソウゴ、まぁ見るからに雰囲気も変身音声も邪悪ですねぇ……ていうか裏ソウゴ版のライドウォッチも販売するんかい!?ww
これは次回初登場のジオウⅡの活躍も非常に楽しみですねぇ!!
それはさておき、お待たせしました。第4話の更新です。
ちなみに現在更新中の第2部ストーリーですが、仮面ライダーイーラの素性が判明するまでの間、物語はしばらくViVid編の原作に沿っていく形になります。
それではどうぞ。
「そんじゃ、着替えたらすぐに集合な」
「「「は~い!」」」
ミッドチルダ中央第4区公民館、ストライクアーツ
「でもやっぱ意外だな~。ヴィヴィオもコロナも文系のイメージだったんだけど」
「ん? あぁ、文系も好きだけどこっちも好きなだけだよ」
「それに私は全然、まだ
「えぇ~本当に~?」
現在は楽しそうにストライクアーツの練習に励んでいるヴィヴィオ達3人娘だが、彼女達がストライクアーツをやり始めた時期は3人それぞれで違っている。元々が体育会系であるリオからすれば、ヴィヴィオとコロナは文系のイメージの方が強かったからか、少し意外に思っているようだ。そんな何気ない会話で楽しく盛り上がっている3人娘に対し、既にスポーツウェアに着替え終えていた1人の女性が呼びかけに来た。
「お~いチビ共、準備できたか~?」
「「「は~い!」」」
「おぉ、威勢が良いッスねぇ」
それがこの赤髪の女性―――ノーヴェ・ナカジマだ。元ナンバーズの一員だった彼女だが、たまたまヴィヴィオの練習にアドバイスをしたのが切っ掛けで、現在は気付いたらヴィヴィオだけでなく、リオやコロナに対してもストライクアーツの指導をするようになっていた。ちなみに今回は姉妹のウェンディも見学という形で同行している。
「よし……ふっ!!」
「はっ!!」
「でやぁ!!」
そんなこんなで、早速トレーニングスペースにやって来た彼女達は、それぞれ正拳や回し蹴りなどの技を練習し始めた。3人それぞれが繰り出す技はどれもなかなかにキレがあり、3人の中で一番経験が浅いコロナですら、初心者とは思えない鋭い技を放っている。
「へぇ、なかなかいっちょ前に決まってるッスねぇ」
「だろ?」
可愛いチビっ子達がここまでやれる事は初めて知ったのか、ウェンディは感心した様子で見学している。その感想を聞いたノーヴェもまた、3人に指導している身としては嬉しい物があるのか、ほんの僅かにだが笑みを浮かべてみせている。2人がそんな反応を示している中、リオはヴィヴィオ目掛けてパンチを繰り出しながら語り出す。
「でもヴィヴィオ、勉強も運動も両方できるなんて凄いよねぇ! 文武両道って奴?」
「えぇ~? そんな事ないよ、まだ全然! 自分が将来何をしたいのか、自分に何ができるのかもまだよくわかってないしね」
リオの放つ拳を的確に捌きながら、ヴィヴィオも今の自分を見つめながら語る。
「だから今、こうして色々やってみてるの。そのやってきた物の中に、自分が本当にやりたい事があるかもしれないから……ねっ!」
「おっと!」
ヴィヴィオのカウンターで放った蹴りがリオの両腕に防がれ、互いに少し距離を取る。そんな中、ヴィヴィオは笑顔でリオとコロナに告げる。
「私は、今この時間を存分に楽しんでいきたい。リオやコロナといろんな事、一緒にできたら嬉しいな」
「……うん、そうだね!」
「良いね、一緒にやってこう……!」
今という幸せな時間を楽しく過ごしたい。だからこそ、その幸せな時間を仲間や友達と一緒に過ごしたい。ヴィヴィオの想いを知ったリオとコロナも嬉しそうな笑顔で返事を返し、ヴィヴィオも再度ニカッと笑ってみせた。
「もちろん、先生やウェンディ達も一緒にね!」
「お、言われてるッスよお師匠殿?」
「んな……だからアタシは先生じゃねぇっつーの!」
唐突に話を振られ、しかも先生とまで呼ばれたノーヴェは慌ててそれを否定する。しかしヴィヴィオ達やウェンディはニヤニヤと笑っている。
「えぇ~? 私達からしたら先生だもんねぇ~?」
「「ねぇ~?」」
「ほらほら♪」
「あ~も~うるせぇ!! たく……仕方のねぇチビ共だな」
顔を赤くしながら恥ずかしそうに髪を掻くノーヴェだったが、その表情は柔らかく、どこか満更でもなさそうな雰囲気を醸し出している。その事をわかっているからこそ、ヴィヴィオ達はニヤニヤが止まらないようだ。
「ゴホン……さて、ヴィヴィオ。ぼちぼちやるか?」
「あ、うん! クリス、出番だよ!」
それはさておき、ノーヴェの提案を受けたヴィヴィオはクリスを呼び出し、クリスがヴィヴィオの両手に収まるようにゆっくり降下。ヴィヴィオはクリスを右手で大きく掲げ、バリアジャケットを展開する。
「セイクリッド・ハート……セットアップ!」
ヴィヴィオの全身が光り出し、彼女の体が大人姿に変化していく。バリアジャケットはいつもと違い、トレーニングモード用である練習着を身に纏った。
「よし、準備オッケーだよ!」
「おう」
ノーヴェはヴィヴィオが大人モードに変化したのを確認した後、2人でトレーニングスペースの中心の位置まで移動してから互いに距離を取って構え始める。周囲でトレーニングをしていた人達も、そんな2人の様子に気付いて興味を持ったのか、全員が2人に注目し始めていた。
「おぉ、2人共かなり注目されてるね……!」
「2人の組手は凄いからね。たぶん皆も見たら驚くよ」
「へぇ、それは楽しみッス」
リオとコロナ、ウェンディがそんな事を話している中、ヴィヴィオとノーヴェは静かに構えを取ったまま、その場から少しも動かない。2人に注目している周囲の人達も緊張のあまり言葉を発しておらず、部屋全体がシーンと静まり返っている中で……2人は動き出した。
「……ふっ!!」
「はぁ!!」
まず動き出したのがノーヴェ。彼女が左足で放った蹴りをヴィヴィオが右腕でガードするも、ノーヴェはそこから拳や蹴りを連続で放ち、ヴィヴィオはそれを最小限の動きで的確にかわしていく。一発ほどノーヴェの拳がヴィヴィオの右頬を掠りかけるが、ヴィヴィオはそれに怯む事なくカウンターを放って反撃に出始める。
「お、おぉ……2人共やるもんスなぁ……!」
「ね、凄いでしょ?」
「うんうん!」
2人の凄まじい組手を見て、周りで見ていた人達からも感嘆の声が挙がる。それは2人の組手を初めて見たウェンディも例外ではなく、リオとコロナはまるで自分達の事のように嬉しそうに笑っていた。
「おりゃあ!!」
「でやぁっ!!」
ヴィヴィオとノーヴェの蹴りがぶつかり合い、僅かな衝撃がトレーニングスペース全体に響き渡る。2人の女性が繰り広げる組手に、その場にいた全員が誰1人例外なく魅了されていくのだった。
場所は変わり、時空管理局本局内部。
そこには管理局が創設される前から存在していたとされる、巨大なデータベースとなる書庫が存在していた。
名前は“無限書庫”。
宇宙のような無重力空間となっているその無限書庫には、数多の次元世界で発行された様々な有形書籍が収集され続けている。現時点での最古の書物は、今からおよそ6500年前の物が確認されているようだ。
連綿と連なる世界の歴史が納められている事から、無限書庫は「世界の歴史が眠る場所」……とも称されている。
そんな無限書庫のエリアは、大きく分けて2つ。
1つは、民間人が安全に過ごせて、気軽に読書を楽しむ事ができる一般開放区画。
もう1つは、あまりに広過ぎるが為に書物の整理が未だ完了していない未整理区画。こちらのエリアは未整理故に何があるかわからず、関係者以外は立ち入り禁止となっている。
そんな巨大データベースである無限書庫のとある管理室にて……この日もまた、1人の青年は大量の書物を抱えて忙しく働いていたのだった。
「―――ふぅ、やっと片付いたか」
無限書庫管理室。上から下へ筒状に長く伸びているこの部屋も、例に漏れず無重力空間となっている。その中央部で展開されている巨大な緑色の魔法陣の上で、手塚海之は整理し終えた書物の確認をしているところだった。整理を一通り終えて疲れている様子に手塚に、薄茶色の長い髪を一つ結びにした眼鏡の青年が呼びかける。
「あ、お疲れ海之。今日の分はこれで片付きそう?」
「ひとまずはな。すまないスクライア、昨日は大変だっただろう」
「良いって良いって。昨日はヴィヴィオのデバイスをお披露目する日だったんだから。それにあれくらいの量なら僕も慣れっこだしね」
眼鏡の青年―――“ユーノ・スクライア”と手塚が出会ったのは、今から3年前まで遡る。仮面ライダーベルグが起こした事件から数日後、なのはの友人として紹介されたのが始まりだった。なのはの話だと、実は機動六課時代の時もホテル・アグスタで行われたオークションの品物紹介・鑑定などを任されていたとか(その時、手塚と夏希は戦いに出向いていたので知る由もなかったが)。
「ところで海之。そろそろ、この部屋にも慣れてきたかい?」
「おかげ様でな……今でも気を抜くと、そこらに頭をぶつけてしまいそうになるが」
「あははは。まぁ、こればっかりは慣れるしかないからね」
そんなユーノが働いている無限書庫の話を聞いた手塚は、この無限書庫でなら、このミッドチルダで起きたミラーワールドの発生、ライダーやモンスターが転生した原因に関する情報を探れるのではないかと思っていた。そこで彼は戦いの合間を利用し、ユーノを始めとする周囲の人達から様々な事を教わりながら勉強を開始。しかし日本語やミッド語に限らず、古代ベルカ語や各次元世界の言語なども勉強しなければならなかった為、手塚は必要な資格と知識を得るのに苦労したのだが、何とかこうして、無事に無限書庫での職務に就く事ができたのである。
「それにしても、この世界の技術は本当に凄いな。魔力を持たない人間でも、ここまでの作業ができるとは……」
「管理局の局員は元々、魔力を持たない人間の方が多いからね。そんな人達でも仕事ができるように、ミッドの技術は日々進歩していっているんだ」
何もない空間に投影されているモニターを指で操作しながら、手塚はミッドの技術がどれだけ進んでいるのかを改めて実感させられていた。この無限書庫に限らず、地球ではまだとても使えないであろう様々な技術がこのミッドには存在しており、今となっては元いた地球での感覚を忘れかけてしまうほどだ。
しかし、それだけ便利な技術がこのミッドに存在するという事は……決してプラスな要素ばかりではない。
「……ここもか」
投影されたモニターに映されているニュース映像を見て、手塚は表情を顰める。その流れているニュースで取り上げられていたのは……今から数日前に起こったとされているテロ事件だった。
「また、
「あぁ。今回でもう7回目のテロになる」
ニュース映像に映っていたのは、今はもう存在しないはずの質量兵器―――ガジェットドローンだった。しかも大半のガジェットドローンはあのミラーモンスターを模したモンスターガジェットの姿をしており、ガジェット達により引き起こされたテロ事件が、今のミッドを悩ませる要因の1つとなっていた。
「最初にテロが起こったのは、今からおよそ1年前。場所は第9無人世界『グリューエン』の軌道拘置所……そこで突如ガジェットドローンが発生したのを切っ掛けに、他の無人世界、そしてこのミッドでも、いくらかの感覚を開ける形で起き始めている」
「尤も厄介なのが、1回目のテロが収まった後、グリューエンの独房からジェイル・スカリエッティが何故か姿を消していた事……そうだよね?」
「……その通りだ」
グリューエンで発生したガジェットドローンによるテロ事件。それが終息する頃には、次元犯罪者―――ジェイル・スカリエッティが姿を消していた。スカリエッティが生み出したガジェットドローンの出現と、そのテロの合間に姿を消したスカリエッティ……とても無関係であるとは手塚とユーノは思えなかった。
「おまけにこのテロに乗じて、スカリエッティ以外にも何人かの囚人が脱獄している。かなりマズい状況だ」
「今から半年前くらいか……東部第11区のショッピングモールで起きたテロは一番酷かったよね」
「……あれは最悪な光景だった。今まで起きたテロの中で、死傷者が一番多かったからな」
ガジェットドローンによるテロ事件は、いよいよ街中でも起こり始める事態となっている。かつて機動六課時代に何度も戦ったガジェットドローンが今でも被害を出しているとなれば、手塚にとっても見過ごせる事態ではない。
「けど海之。あまり無理はしちゃ駄目だよ? いくらライダーの力を持っているといっても、生身の状態じゃとてもガジェットドローンには敵わない」
「わかっている。ガジェットドローンやスカリエッティの行方については今、ハラオウンやランスター達が情報を集めている最中だ。俺だけで無理をするつもりはない」
「それなら良いんだけどね……海之。困った時はいつでも皆を頼って欲しい。僕やここの職員達も、できる事があればいくらでも力を貸すよ」
「あぁ。感謝する、スクライア」
ユーノを始め、無限書庫に勤務している一部の職員もまた、手塚のライダー関連の事情は把握している。その職員達は全員、ユーノにとって確かに信頼できる者達ばかりであり、職務中にモンスターが現れた際は手塚がそちらの対応に向かう事も全員が了承してくれている。手塚にとってはとてもありがたい事だった。
(……しかし、いくつか奇妙な点もある)
ガジェットドローンが再び発生した時期と、スカリエッティが姿を消した時期は確かに重なっている。しかしそれならば、独房にいるはずのスカリエッティは如何にして、拘置所の外部にいるガジェットドローン達を使役したのだろうか。そんな疑問が今でも、手塚の頭の中には残っていた。
(まさかとは思うが……二宮達も裏で絡んでいるのか……?)
あれから数年が経過し、手塚達の前に姿を見せる事が少なくなってきた二宮とオーディン。彼等が今どこで何をしているのか全くわからない状況だが、4年前のJS事件で彼等が企てていた計画の事も考えると、彼等の動向も決して無視する訳にはいかない。問題は山積みであった。
「奴め、一体どこで何をしている……?」
それから時間が経過し、時刻は夜。
「ん、あぁ~疲れた……」
この日の練習が終わったノーヴェは、ヴィヴィオ達の送り迎えをウェンディに任せた後、自身が現在受けている救助隊訓練施設での用事を終えて帰宅しているところだった。
(ウェンディの奴、ちゃんとチビ共を送ってやれたのかねぇ……一応連絡してみるか)
あの軽い性格なウェンディに、果たしてヴィヴィオ達の送り迎えという仕事は務まったのか。少なからず不安に思ったノーヴェが念の為、自身のデバイスを通じてヴィヴィオ達に連絡を取ろうとした……その時。
「ストライクアーツ有段者、ノーヴェ・ナカジマとお見受けします」
「……!」
どこからか聞こえて来た女性の声に、ノーヴェはすぐに立ち止まった。ノーヴェが視線を向けた先にある街灯……その上に立っていたのは、碧銀の長髪が特徴の10代後半と思われる容姿の女性。その身はバリアジャケットを纏っており、目元はバイザーで隠れていた。
「……テメェ、何者だ?」
「夜分遅くに失礼……あなたにいくつか伺いたい事と、確かめさせて頂きたい事が」
街灯の上からノーヴェを見下ろしながら、碧銀の女性はそう告げる。その場の空気は一瞬にして、緊迫した物へと変化するのだった。
そして、とある民家……
「―――う、ぅん?」
部屋のベッドにて、あのフードの少女は意識を取り戻していた。
「……ここ、どこ……?」
窓の外から照らされる月光を視界に収めながら、フードの少女はゆっくりベッドから起き上がる。その際、脱げていたフードから彼女の素顔が露わになる。
瑠璃色の長い髪。その下から見える少女の目は、左右で瞳の色が違っていた。
右目は金色で、まるで宝石のよう。
しかしもう片方の左目は……
何故か白く濁っており、その輝きを失っていた。
To be continued……
リリカル龍騎ViVid!
ノーヴェ「ベルカの戦乱も、聖王戦争も!! もうとっくに終わってんだよ!!」
???「終わってないんです。私にとってはまだ何も……」
???「見つけた……倒さなきゃ……ッ!!」
戦わなければ生き残れない!
???「どれ、少し手伝ってあげようかね」