リリカル龍騎ライダーズinミッドチルダ   作:ロンギヌス

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・ジオウ感想

剣崎と始、両方にとってのハッピーエンドがようやく訪れたんやなって……なんて思った矢先にアナザーアギト増殖してるーっ!?
しかもよく見たらバッタヤミー紛れてるし!!
作者の目を誤魔化せると思うなよ、お前特徴的だからすぐわかるぞ!!ww

それはそうと……翔一君、真魚ちゃん、尾室さん、おかえり!!

・シノビ感想

イッチー……お前さてはポンコツだな?←
あと紅芭ちゃん超可愛い、異論は認めない(まだ言うか)

・龍騎感想

め く る め く 世 界

恐らく多くの龍騎ファンが困惑したであろう例のシーン……すいません、作者はずっと大爆笑してました←







さて、今回は第16話を更新。

イーラ、アイズ、ゾルダ、ホロに続き、今度は龍騎本編にも登場したあのライダーが本格参戦します。

それではどうぞ。










戦闘挿入歌:Revolution











第16話 合宿準備

ヴィヴィオとアインハルトが出会ってから、およそ1ヵ月……

 

 

 

 

 

 

 

「あ! ごきげんよう、アインハルトさん!」

 

「……ごきげんよう、ヴィヴィオさん」

 

あれから、ヴィヴィオは同じ格闘技者のアインハルトとの距離を少しずつ縮めようとしていた。学院の廊下でアインハルトの後ろ姿を見つけたヴィヴィオが挨拶しながら駆け寄り、それに気付いたアインハルトがいつもの無表情な顔で挨拶を返す。

 

「アインハルトさん、今日も元気そうで何よりです!」

 

「私はいつも元気です」

 

真正古流ベルカの格闘武術―――覇王流(カイザーアーツ)の後継者にして、ベルカ諸王時代の王様―――覇王イングヴァルト陛下の正当な子孫。

 

そんなアインハルトと勝負をしたヴィヴィオは、彼女の実力に敵わず負けてしまった。しかし、彼女はそれを切っ掛けにますますアインハルトに興味を持ち、こうして交流を深めていく事で、少しずつ彼女と仲良くなっていきたいという気持ちが強くなっていた。

 

「ヴィヴィオさん。あなたの校舎はあちらでは」

 

「はっ!? そ、そうでした!!」

 

しかし、アインハルトは基本的に不愛想であり、なかなか思うように会話が続かない。それでどんな話題を出すべきか悩みながら、今のように危うく中等科の校舎まで付いて行ってしまいそうになったりとドジも多い。

 

「それでは、私はこれで」

 

「あ……ありがとうございます。アインハルトさん」

 

「……遅刻をしないように、気を付けて下さいね」

 

「!」

 

そんな中、アインハルトがさりげなくかけてくれる言葉。彼女と仲良くなりたいヴィヴィオにとっては、そんな些細な事が物凄く嬉しい事だった。

 

「……はい! 気を付けます!」

 

そんな一喜一憂の日々が続いている2人。

 

今はもうなくなってしまった旧ベルカの出身同士として。

 

同じ「強くなりたい」という想いを抱いた格闘技者同士として。

 

焦らなくて良い。

 

触れ合える機会は多いのだから、少しずつ前進していきたい。

 

ヴィヴィオはそう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……尤も、そんな彼女は今、別件で忙しい毎日を送っている訳なのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――ていうかさぁ、今日も試験だよぉ~! 大変だよぉ~!」

 

「うぅ~……そうなんだよねぇ~……!」

 

「あははは……」

 

初等科も中等科も、現在は一学期前期試験が行われている真っ最中。その為、ヴィヴィオ、リオ、コロナ、そしてアインハルトもストライクアーツの練習はお休み中で、試験勉強に励んでいるところだった。学生にとって苦難の1つであろう試験に、ヴィヴィオ達もなかなか苦労しているようだ。

 

「計算苦手なんだよねぇ~……コロナ~、助けてぇ~……!」

 

「だ、大丈夫だよ! 去年だって問題なく3人揃って花丸評価貰えたんだから! 今回も頑張って乗り切ろう!」

 

「というか、これ真面目に頑張っておかないと後で怖いんだよねぇ……パパもママもこういうのは厳しいし」

 

なお、ヴィヴィオの保護者3人の中で一番厳しいのがなのはで、その次に厳しいのが手塚だ。フェイトは2人に比べると基本的には緩めな方なのだが、なのはの場合は「真面目に勉強しない子にデバイスは必要ありません♪」と笑顔で言っておけており、手塚の場合は彼女ほどではないが、彼からも「勉強ができないならストライクアーツの練習も禁止だ」と言い渡されている為、ヴィヴィオは勉強の時は毎回必死なのである。

 

「でも、試験さえ終われば土日と合わせて4日間の試験休み!」

 

「うん、楽しい旅行が待ってるよ!」

 

「宿泊先も遊び場も、ママ達がもう準備万端だって!」

 

そんな3人だが、彼女達には試験を終えた後で楽しみにしている行事があった。それがコロナの言った、試験休みを利用した合計4日間の異世界旅行だ。なのはとフェイトの引率で組まれた春の大自然旅行ツアーには元機動六課メンバーのスバルやティアナ、エリオやキャロなども集まるらしい。

 

「よーし! じゃあ、楽しい試験休みを皆で迎える為に……」

 

「目指せ、100点満点!!」

 

「「おぉーっ!!」」

 

そんなこんなで、ヴィヴィオ達は楽しい異世界旅行に行けるよう、100点満点を目指して試験勉強を続ける。しかしこの時、ヴィヴィオはリオとコロナにも言っていない事があった。

 

(まぁでも、仕方ないよね。ミッドの安全を守る為だもん……)

 

実は今回の異世界旅行、ヴィヴィオは1つだけ残念だと思っている事が1つあったのだ。

 

それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヴィヴィオには悪いが、俺はこのミッドから出る訳にいかない』

 

「「ですよねぇ~……」」

 

そう。今回の異世界旅行、手塚は残念ながら不参加である。その理由は至ってシンプルだ。

 

『いつどこでエビルダイバーが餌を強請って来るか分からない上に、浅倉やインペラーみたいなライダーが現れない保証もないからな』

 

「う~ん、やっぱりライダーはそこがネックですよねぇ」

 

「となると、夏希ちゃんも無理っぽいかなぁ……」

 

『それから、2人にも話しただろう? 山岡殿の件については』

 

「あぁ、確かはやてちゃんが会ったっていう……」

 

いつどこでモンスターが現れるか。いつどのタイミングで契約モンスターが餌を求めて来るか。いつどんな悪いライダーが事件を起こすか。そういった不安要素がある以上、手塚はミッドから出る訳にはいかないのが現状だ。それから手塚が最近知り合ったライダー……山岡吉兵こと仮面ライダーホロとはまた後日、手塚が改めて八神家で対談する事になっている。彼の予定は既にいっぱいなのだ。

 

『そういう訳だ。宿泊先は確かホテル・アルピーノだったな。3人が楽しい旅行を過ごせる良い機会だ。俺からは1つだけ、アルピーノ達によろしく伝えてくれるだけで構わない』

 

「わかりました。本当にすみません、手塚さん」

 

『気にするな。俺も残念だとは思っているさ……そろそろ仕事に戻る。また後でな』

 

「はい。それじゃまた後で」

 

手塚との映像通信を切り、フェイトはハァと小さく溜め息をつく。それに気付いたなのはが励まそうと、フェイトの右肩にポンと左手を置きながら声をかける。

 

「残念だったねフェイトちゃん。手塚さんが不参加になっちゃって」

 

「うん、本当に……って、べ、べべべ別にそういう意味で残念って思った訳じゃないよ!?」

 

「? 急にどうしたのフェイトちゃん」

 

なのはの言葉を慌てて否定するフェイトだったが、そんな彼女の反応になのはは困惑を隠せない。フェイトは顔を赤くしたまま、ブンブン首を振って必死に自分を落ち着かせようとしていた。

 

(違う違う、手塚さんと4日間顔を合わせられないのが残念だとかそういうのじゃなくて、あくまで4人が揃わない事が残念なのであってえーとえーっとえーっと……ッ!!)

 

この女、だいぶ思考がパニクっているようだ。手塚の事を考えるたびにこんな反応をしてしまうフェイトに対し、なのはは「まぁいつもの事か」とフェイトの奇行についてあまり深く考えず、彼女を放置して旅行の準備に取り掛かる事にしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ナカジマ家でも……

 

 

 

 

 

「皆で旅行、アタシも行きたかったッス~!! ノーヴェとスバルだけってズルいッスよ~!!」

 

「あ~も~うるせぇな~」

 

今回の異世界旅行に招待されたノーヴェもまた、旅行の為の準備を整えている真っ最中だった。今回、ナカジマ家で旅行に行くのはノーヴェとスバルの2人だけらしく、同行できないとわかったウェンディは子供のように駄々をこね始める始末である。

 

「あのなぁ、アタシ等だって別に遊びに行く訳じゃねーんだ。スバルはあくまでオフトレだし、アタシはアタシでガキンチョ共の引率があるんだ。色々忙しいんだよ」

 

「とか言って、通販で水着とか川遊びセットを買ってるのをお姉ちゃん達が知らないとでも?」

 

「何だ、そうだったのかノーヴェ」

 

「ッ!!!」

 

が、そんなノーヴェの荷物の中にはディエチの言葉通り、自分用の水着やヴィヴィオ達が遊ぶ為の川遊びセットなど通販で購入された物も含まれていたようだ。ディエチがニヤニヤ笑みを浮かべながら購入物の入ったダンボールを見せびらかし、それを知ったチンクも面白そうに笑う中、買っている事がバレたノーヴェは顔を赤くしながら慌ててディエチからダンボールを奪い取る。

 

「ちょ、おま、人の荷物を勝手に!!」

 

「いや、発送データに中身書いてあるし……まぁでも良いじゃない。ノーヴェはバイトも救助隊の研修も頑張ってるんだし」

 

「全くだ。少しくらい羽を伸ばして来ても罰は当たるまい」

 

「いやだからぁ、別に遊びじゃねーっての……」

 

「うぅ~、アタシも行きたかったッス~……!」

 

「おめーはいい加減離れろっつーの!!」

 

未だに駄々をこねて離れないウェンディをノーヴェが無理やり引き剥がそうとし、それを見ていたチンクが楽しそうに笑っていた中……

 

「……」

 

ディエチは先程ノーヴェに奪い返されたダンボールを見据えていた。

 

(それにしても、旅行かぁ……)

 

彼女も、これからノーヴェ達が向かう旅行の宿泊先は知っていた。

 

その宿泊先は、あのアルピーノ親子によって建てられた宿泊ホテル。

 

そこで待っているのはアルピーノ親子と、ルーテシアの召喚獣であるガリュー。

 

そして……

 

「……良いなぁ」

 

「む? 何か言ったかディエチ」

 

「へ!? う、ううん!! 何でもないよチンク姉!!」

 

ボソリと呟いた小さな一言。それを上手く聞き取れなかったチンクが問いかけ、ディエチは慌てて首を振って何でもないように見せかける。チンクがそれに首を傾げる中、いつまで経っても離れないウェンディにしびれを切らしたノーヴェが「ウガァーッ!!」と怒号を上げたりと、今日もナカジマ家は忙しい一日を過ごすのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、ウェンディをようやく引き剥がす事に成功したノーヴェは、ある人物と連絡を取り合う事にした。

 

その相手とは……

 

 

 

 

 

「合宿、ですか……?」

 

『おう』

 

そう、アインハルト・ストラトスだ。この日の試験が終わり、早めの帰宅時間となったアインハルトは家に帰った後、異世界旅行を訓練合宿と称したノーヴェから一緒に来ないかと声をかけられているところだった。

 

「すみません、私は練習があるので」

 

『だから、その練習の為に行くんだって。アタシや姉貴もいるしヴィヴィオ達だって来る。練習相手には事欠かねぇさ』

 

「はぁ……」

 

当初、アインハルトは練習があるからと断るつもりでいた。しかしノーヴェの押しの強い言葉を受け、アインハルトはどうするべきか判断に困っている様子だった。その様子に気付いたのか、ノーヴェは彼女が興味を持てそうな話題を出してみる事にした。

 

『しかも魔導師ランクAAからオーバーSのトレーニングも見られるぜ』

 

「! オーバーS……?」

 

よし、喰いついた。アインハルトの反応を見たノーヴェは畳みかけるように、新たな情報を続々と提供していく。

 

『ついでに歴史に詳しくて、お前の祖国のレアな伝記本とか持ってるお嬢もいる。せっかくの機会だ。たったの4日間だし、騙されたと思って来てみろって。もしつまらないと思ったら、1人で走り込みなりトレーニングするなり自由にしてくれて良い』

 

ランクAAからオーバーSまでの魔導師によるトレーニング。

 

旧ベルカの諸王時代に関する伝記本。

 

それらの情報に興味を持ったのか、先程まで考えていた「どう言って断るべきか」という思考は既に消えかけている寸前だった。しかしそれでも、まだ踏ん切りはつかないようだった。

 

「あ、あの……!」

 

『良いから来いって! 絶対良い経験になるからさ!』

 

「……わ、わかりました」

 

ここまで強く押されてしまっては、アインハルトも強引に断ろうとする勇気は出せそうにない。アインハルトは仕方なく了承し、それを聞いたノーヴェは「よっしゃ!」とガッツポーズを取る。

 

『んじゃ、後でまた詳しい事メールすっから! 残りの試験も頑張れよ!』

 

「は、はい。失礼します」

 

ノーヴェとの通信が終わった後、アインハルトは大きく溜め息をついた。その時、部屋のドアをノックする音が鳴るのが聞こえて来た。

 

「入って、大丈夫……?」

 

「あ、イヴさん……どうぞ」

 

アインハルトの了承を得て、イヴがドアを開けて入って来た。イヴはお盆に乗せていたお茶入りのコップを3つ、テーブルの上に乗せていく。

 

「それで、どんな話、だったの……?」

 

「試験休みの4日間、一緒に訓練合宿に行かないかと誘われて……断る間もなく、行く事がほぼ決まってしまっていました」

 

「押しが強いねぇ、そのノーヴェってお嬢さんは」

 

イヴに続いて、家に上がらせて貰っていたウェイブもドアを開けて入って来た。彼が持っているお盆には、彼お手製のチョコカップケーキとフォークがそれぞれ3つずつ乗せられており、ウェイブがテーブルにそれらを順番に並べていく。

 

「ま、良いんじゃないの? 隠れて聞いてみた感じだと、強い魔導師さんもいっぱい来るそうだってね。アインハルトちゃんの練習相手には持って来いな話でしょ」

 

「そ、それは、そうなんですが……」

 

アインハルトはチラリとイヴの方を見据える。チョコカップケーキを先に食べ始めたイヴがフォークでケーキを美味しそうに頬張っているのを見たアインハルトが不安そうな表情を浮かべ、その視線に気付いたウェイブが「やれやれ」といった様子で苦笑いを浮かべる。

 

「こっちの事は心配しなさんなって。アインハルトちゃんがいない間、俺がこの子の面倒見てるからさ。君が思うような心配事は起こさないようにするよ」

 

「……わかりました」

 

「?」

 

何故アインハルトは旅行に行く事に消極的だったのか。アインハルトがイヴに向けている視線から、その理由がすぐに把握できたウェイブは「世話が焼けるなぁ」と思いながら、アインハルトから視線を向けられている事に気付いたイヴが首を傾げるのを見て小さく笑い、自分用のチョコカップケーキとフォークを手に取る。

 

「ま、今はまだ試験期間中だ。まずは目の前の試験勉強に集中しなきゃねぇ」

 

「それについてはご心配なく。試験の方は特に問題ありませんから」

 

「おっと、いらぬ心配だったかな? とはいえ、変に張りつめ過ぎても逆に良くないだろうし、適当に菓子でも食べて糖分補給しときなよ」

 

「ありがとうございます……あ、美味しい」

 

「でしょ? これでも俺、家庭科の成績は優秀だったんだぜ?」

 

「はむはむ……美味しかった……!」

 

チョコカップケーキを一口食べたアインハルトも、その甘過ぎない美味しさに舌を打ち、その様子にウェイブも満足そうな表情で笑ってみせる。なお、一番最初に食べ始めたイヴはもちろん最初に食べ終わり、幸せそうな表情で口元のチョコをペロリと舐め取っていた。

 

「そういえば、ウェイブさんとイヴさんは何か用事はあるんですか?」

 

「ん、ちょっとね。前に話したでしょ? 超金持ちのお嬢様」

 

「はい。その人が何か……?」

 

「そのお嬢様に呼ばれていてね。イヴを連れて一緒に来てくれってさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「~♪」

 

それから数十分後。アインハルトが試験勉強で家に残っている間、イヴはウェイブと共に外出し、街中を出歩いていた。目的地は少し前に立ち寄った眼鏡屋があるショッピングモール前だ。

 

「見える……お外の、景色……いっぱい、見える……♪」

 

「お~い、楽しそうなのは良いけど転ばないでね~?」

 

ショッピングモールに向かう間、最近眼鏡を手に入れたばかりのイヴは左目がちゃんと見えている事を嬉しく思い、街中の景色をグルグル見渡しながら楽しそうに歩いている。そんな子供らしい可愛らしさに和むウェイブだったが、それで彼女が通行人とぶつかるような事になっては元も子もない為、前方を歩いているイヴに軽く声をかけてから注意する。

 

(やっぱり、目がちゃんと見えるってのは嬉しいんだろうねぇ……だからって元気過ぎるのもアレだが)

 

しかし、楽しそうな表情を浮かべている今のイヴに、余計な一言は必要ない事だろう。そう思ったウェイブは被っている帽子のツバを直してから、スキップしているイヴの後ろを付いて行く。

 

そんな時……

 

「よっほっ……!」

 

2人が通りかかろうとしていた建設工事中の建物。その建物の上で作業中だった作業員が忙しく働く中、旋回しようとしていたクレーンに吊るされていた鉄骨が、強い風に揺らされた影響で大きく揺れ出し……

 

「!? 危ないっ!!」

 

「え……?」

 

「!? ちょ、マジかよオイ!!」

 

その影響で、クレーンのワイヤーから鉄骨がズレて落下し始めた。作業員が慌てて叫ぶも、スキップしていたイヴは思わず立ち止まり、アクシデントに気付いたウェイブが慌てて駆け出そうとした……しかし。

 

「はっ!!」

 

「きゃう……!?」

 

ガシャアァァァァァンッ!!!

 

寸前で1人の青年がイヴの手を掴み、後ろに強く引っ張り寄せた直後に鉄骨が地面に落下。鉄骨が堕ちた轟音で周囲の通行人達が驚く中、イヴは自分が先程まで立っていた場所に鉄骨が落ちているのを見て、ようやく自分が危ない状況だった事に気付き顔が青ざめた。

 

「ひっ……!?」

 

「イヴちゃん、大丈夫か!!」

 

そこにウェイブが急いで駆け寄り、イヴは青年の手が離れると共にすぐにウェイブに抱き着いた。イヴがどこも怪我をしていない事を知ったウェイブはホッとした後、目の前の青年と視線を合わせる。

 

「サンキュー。お宅のおかげで助かった」

 

「いえ。僕はたまたま、近くを通りかかっただけですから」

 

寸前でイヴの手を引っ張り助け出したのは、紺色のスーツに水色のネクタイが特徴的な眼鏡の青年だった。眼鏡の青年もまた、イヴが無事に助かった事に安心した様子であり、イヴの前でしゃがみ込んでから彼女の頭を優しく撫でる。

 

「良かった、どこにも怪我がなくて」

 

「あ、ありがとう、ございます……あの、あなたは……?」

 

「ただのしがない社会人さ。工事現場ではたまにこういう事があるから、これからは近くを通る時は充分に気を付けてね。それじゃ、僕はこれで」

 

「おう。本当にサンキューな!」

 

眼鏡の青年はニコリと笑顔を浮かべてから、すぐにその場を歩き去って行く。ウェイブは眼鏡の青年の後ろ姿が見えなくなるまで手を振ってから、イヴの表情を窺う。

 

「ま、さっきのお兄さんも言ってた通りだ。今回は何事もなくて良かったが、これからは気を付けなよ」

 

「うん……ごめん、なさい……!」

 

「良いって今回は。すぐに予測できるような状況じゃないしね、こればっかりは」

 

イヴを始め、誰も怪我人が出なかった事に安堵したウェイブは泣き顔のイヴを抱き締め、彼女の頭を優しく撫でながら事故現場を眺める。そんなウェイブだったが、ある事に気付いた彼は眼鏡の青年が歩き去って行った方角に振り返る。

 

「あれ? そういえばさっきのお兄さん、どっかで見た事のある顔だったような……気のせいか……?」

 

そんな時だった。

 

 

 

 

ズキン……

 

 

 

 

「……ッ!?」

 

突然イヴが頭を抱え、その場に蹲り出した。それに気付いたウェイブが慌てて彼女の前でしゃがみ込む。

 

「イヴちゃん、どうした!?」

 

「ッ……大、丈夫……ちょっと、ズキンって、しただけ……」

 

「何……?」

 

イヴが頭痛を感じる姿など、ウェイブはこれまで一度も見た事がなかった。何故こんなタイミングで頭痛を感じたのか。それを考えている時間は、今のウェイブ達にはなかった。

 

何故なら……

 

 

 

 

 

 

キィィィィィン……キィィィィィン……

 

 

 

 

 

 

「「……ッ!!」」

 

こうしてまた、モンスターの接近を察知してしまったからだ。ウェイブはすぐに周囲を見渡し、イヴも頭痛はすぐに収まったのか同じように周囲を見渡す。

 

「イヴちゃん、本当に大丈夫かい?」

 

「ん……もう、大丈夫……!」

 

「本当に? 無理はしなさんなよ」

 

2人はすぐにその場から駆け出し、人目のない場所へと移動を開始する……が、その2人が走り去って行くそのすぐ近くで、外出していた夏希もモンスターの気配を察知していた。

 

「!? モンスター、こんな時に……!!」

 

夏希も真剣な表情でその場から駆け出し、鏡のある場所を探し始める。それとほぼ同じタイミングで、事故現場から遠くへ歩き去ろうとしていた眼鏡の青年もまた、モンスターの接近を察知していた。

 

「ッ……また奴等か……!!」

 

眼鏡の青年はスーツのポケットからカードデッキを取り出す。そのカードデッキは青色で、中央には虎の顔を象ったエンブレムが存在していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『『ギギギギギ……!!』』』

 

「お、いたいた。アイツ等だな?」

 

「ッ……3体も、いる……!!」

 

それから数分後。ミラーワールドに突入したイーラとアイズはライドシューターで移動し、巨大スタジアム付近をうろついていた黒と銀色のボディを持つ兵隊アリのような3体の怪物―――“トルパネラ”を発見した。ライドシューターの接近に気付いたトルパネラ達は不気味な鳴き声を上げながら振り返り、ライドシューターから降りた2人は即座にそれぞれの武器を構え出す。

 

≪SWORD VENT≫

 

「ほんじゃ、さっさと倒しましょっかね……!!」

 

「絶対、倒す……はぁっ!!」

 

『ッ……ギギギ!!』

 

伸ばしたカードキャッチャーに1枚のカードをセットし、それをディスバイザーに戻して装填したアイズはディスパイダーの足を模した長剣―――“ディスサーベル”を召喚して右手でキャッチ。イーラはデモンバイザーを構えて1発の矢を発射し、1体のトルパネラが手に構えた片手剣でそれを防いだのを合図に、3体のトルパネラが一斉に動き出した。

 

『ギシャアッ!!』

 

「おっと、そんな危ない物は向けなさんなよ……!!」

 

片手剣を構えた個体―――“トルパネラ・ソード”がアイズと対峙し、互いの剣がぶつかり火花を散らす中、武器を装備していない残り2体のトルパネラはイーラの方へと走り、イーラはデモンバイザーから放つ矢で2体の両足を狙い撃つ。

 

「当たって……!!」

 

『ギギィ!?』

 

『ギッ……ギシャア!!』

 

「!? くっ……!!」

 

1体のトルパネラは足を撃たれて転倒したが、もう1体のトルパネラが跳躍して飛んで来る矢を回避。そのままイーラに飛びかかり、回避が間に合わないと踏んだイーラが両手で身構えたその直後……

 

ズドォォォォンッ!!

 

『ギギャアッ!?』

 

「……!?」

 

別方向から飛んで来た砲弾が、イーラに飛びかかろうとしていたトルパネラを吹き飛ばした。砲弾の飛んで来た方向にイーラが振り向くと、その先にはギガランチャーを構えているゾルダの姿があった。

 

「ゴロー、さん……!!」

 

「……フッ!!」

 

『ギギィッ!?』

 

ゾルダはすぐにもう1発砲弾を放ち、立ち上がろうとしているもう1体のトルパネラも吹き飛ばす。ゾルダが高い火力でトルパネラ達を圧倒しているのを見て、イーラは彼なら大丈夫だろうと判断し、トルパネラ・ソードと剣を交えているアイズの助太刀に向かって行く。

 

「ハッ!!」

 

『『ギシャアァァァァァァッ!!?』』

 

その後、ゾルダはギガランチャーから連続で放った砲弾により、2体のトルパネラを難なく撃破。爆散した2体のトルパネラが消滅したのを確認し、すぐにイーラ達の方に助太刀に向かおうとするゾルダだったが……

 

(! 戦いの音……?)

 

そう遠くない場所から聞こえて来た、刃と刃がぶつかり合っているかのような金属音。それを聞き取ったゾルダは音のした方へと振り返り、そちらへ駆け出していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁっ!!」

 

『『ギシャアッ!?』』

 

そこから少し離れた場所では。夏希もファムに変身してミラーワールドに突入し、巨大スタジアム付近の広場でトルパネラ達と相対しているところだった。ウイングスラッシャーで2体のトルパネラを同時に斬りつけ、倒れたところに追撃を仕掛けようとする。

 

『ギシャシャ!!』

 

「!? 何……うわっ!!」

 

しかしそこに、両手に鋭利な爪を生やした個体―――“トルパネラ・クロー”が真横から出現し、その長い爪でファムの胸部を強く斬りつけた。突然の不意打ちを受けてしまったファムが地面を転がり、立ち上がろうとしているところにトルパネラ・クローが両手の爪で斬りかかって来た。

 

『ギシャシャシャシャシャ!!』

 

「くそ、コイツ……!!」

 

『『ギギャ!!』』

 

「うあぁ!?」

 

素早い動きで連続攻撃を仕掛けて来るトルパネラ・クローに翻弄され、起き上がって来た2体のトルパネラが掌から放って来たエネルギー弾で吹き飛ばされるファム。仰向けに倒れたファムの体の上に跨ったトルパネラ・クローが爪を振り下ろし、ファムは手離してしまったウイングスラッシャーの代わりにブランバイザーで防御する。

 

「この、降りろっての……!!」

 

『ギギギギギ……!!』

 

ブランバイザーと爪から火花が散る中、トルパネラ・クローは口元の開いた牙をファムの顔面に近付けていく。それを見たファムは顔を別方向に向け、何とか噛みつかれないよう抵抗していたが……

 

チュドォン!!

 

『ギシャアァッ!?』

 

『『ギギッ!?』』

 

「……!?」

 

そこに飛んで来た1発の砲弾。吹き飛ばされたトルパネラ・クローが他のトルパネラ達を巻き込んで倒れる中、飛んで来た砲弾を見たファムはすぐに振り向き、その先に立っているゾルダの存在に気付いた。

 

「ッ……北岡……!!」

 

「……ハッ!!」

 

『『『ギギギィ!?』』』

 

ギガランチャーの砲弾が再び放たれ、トルパネラ達がファムに接近できないようにするゾルダ。その姿を見ていたファムは、仮面の下で苛立ちの表情を浮かべていた。

 

(また、アタシを助けるつもりかよ……)

 

かつてイーラがゾルダを庇った時もそうだった。このゾルダは今、本気で自分を助けようとしている。それはファムもわかってはいた。わかっていたからこそ……

 

 

 

 

 

 

(ふざけるな……今更、余計なお世話だよ!!!)

 

 

 

 

 

 

その事が、彼女にとっては余計気に入らなかった。

 

頭ではわかってはいても、湧き上がって来る憤怒を抑えられそうにはなかった。

 

「もう良い……これ以上手は出すな!!」

 

「……ッ!?」

 

立ち上がったファムはサバイブ・烈火のカードを引き抜き、彼女の周囲を灼熱の炎が包み込み始める。それに驚いたゾルダが砲撃をやめ、トルパネラ達もファムの周囲から飛び散る火の粉に怯まされる。

 

≪SURVIVE≫

 

「はっ……!!」

 

(!? あの姿は……)

 

ブランバイザーはブランバイザーツバイとなり、そこにサバイブ・烈火のカードを装填したファムは全身が炎に包まれ、一瞬でファムサバイブの姿に変身。初めてサバイブ形態を見たゾルダが仮面の下で目を見開く中、トルパネラ達が一斉に掌を向け、ファムサバイブに向かってエネルギー弾を放ち始めた。

 

『『『ギシャアッ!!』』』

 

≪SHOOT VENT≫

 

「はぁっ!!」

 

しかしその程度の攻撃などファムサバイブは物ともしなかった。ファムサバイブはカードの装填されたブランバイザーツバイをブランシューターに変形させ、トルパネラ達の放ったエネルギー弾を全て相殺。そのまま矢を連射し続け、逆にトルパネラ達を圧倒した。

 

『『『ギギャシャアッ!?』』』

 

「ぬるいよ、そんな攻撃は……!!」

 

≪SWORD VENT≫

 

ブランシューターからブランバイザーツバイに戻した後、カードを装填してブランセイバーを引き抜いたファムサバイブは素早くトルパネラ達に接近。炎を纏ったブランセイバーを横に振るい、目の前に立っていたトルパネラ達を2体同時に斬り裂いた。

 

『『ギシャアァァァァァァァッ!!?』』

 

『ッ……ギギギギギ!!』

 

「遅い!!」

 

2体のトルパネラが爆死させられ、残るトルパネラ・クローも負けじと爪で斬りかかろうとしたが、その攻撃はファムサバイブが左腕に構えているブランシールドで難なく防がれる。その上からブランセイバーが力強く振り下ろされ、トルパネラ・クローの両手の爪を纏めて叩き折ってみせた。

 

『ギィ!?』

 

「終わりだ……でやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

『ギ、ギャシャアァァァァァァァッ!!?』

 

両手の爪を折られてしまった以上、振るわれるブランセイバーを防ぐ術はない。炎の斬撃を叩き込まれたトルパネラ・クローは大きく吹き飛んだ後、空中で大爆発を引き起こし、跡形もなく消滅してしまった。

 

「ッ……!!」

 

ファムサバイブの圧倒的な戦闘力を前に、ゾルダはただ魅了されていた。元いた世界で、彼は彼女の戦いを直接見た事は一度もなかった。サバイブの力を差し引いたとしても、彼女がこれほどまでの強さを持っていたという事は、彼にとっては衝撃的な事だった。

 

「はぁ……はぁ……」

 

トルパネラ達の消滅を確認したファムサバイブは、乱れた呼吸を整えながらサバイブ形態を解除。通常の姿に戻ってから、彼女はゾルダの方へと静かに振り返った。

 

「北岡……!」

 

「……!」

 

名前を呼ばれただけだ。呼ばれただけでわかってしまった。仮面の下の表情は見えていないはずなのに。彼女がこちらを仮面越しに睨んで来ている事は、彼も容易に察する事ができてしまった。

 

「どういうつもりか知らないけど……アンタに助けられる義理はない」

 

「ッ……」

 

ゾルダが何も言わず俯く。その様子を見るだけで、ファムは苛立ちが更に増したような気がしていた。

 

「前の分も含めて、一応礼は言っとく……けどこれ以上、アタシに付き纏うなよ……! アンタの姿を見るだけで、今にも攻撃したくなる……!」

 

意地を張っているだけなのは自分でもわかっていた。しかしそれでも、北岡への恨みは消えそうになかった。今もまだ、彼を攻撃してしまいそうになる自分がそこには存在していた。

 

「もう、アタシの前に姿を見せないでくれ……頼むから……!」

 

そう告げた後、ファムはそれ以降ゾルダの方には一度も振り向く事なく、その場を後にしていく。1人その場に残されたゾルダはと言うと、そんな彼女の後ろ姿を、ただ見ている事しかできなかった。

 

(ッ……先生、俺……)

 

彼女の怒りを受け止めるつもりだった。そんな自分の考えは間違っていたのだろうか。自分が余計な事をするべきではなかったのだろうか。

 

「俺は……ッ」

 

俺は、どうすれば良かったんでしょうか。

 

その疑問の返事が、返って来る事はなかった。

 

彼の疑問に答えてくれる者は、その場には誰1人として存在してはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ギシャシャシャシャアッ!!』

 

「うぉっと!?」

 

「あぅ……!?」

 

一方、場面は変わりイーラとアイズはと言うと。2人は現在、トルパネラ・ソードの巧みな剣術を前に苦戦しているところだった。トルパネラ・ソードが振るう片手剣によってアイズのディスサーベルが弾き飛ばされ、イーラはトルパネラ・ソードに右足で蹴り倒される。

 

「くそ、思ったより厄介だな……!!」

 

『ギギギッ!!』

 

「!? 何……うぉあっ!?」

 

「ウェイブさ……がっ!?」

 

引き抜いたカードをディスバイザーのカードキャッチャーにセットしようとしたアイズだが、それより前にトルパネラ・ソードが片手剣で斬りかかり、カードの装填を失敗させる。すぐに援護しようとしたイーラもデモンバイザーを叩き落とされ、振り上げられた片手剣で強く斬りつけられ地面に薙ぎ倒されてしまう。

 

『ギギギギギギ!!』

 

苦戦する2人。そこに片手剣を振り上げて攻撃を仕掛けようとするトルパネラ・ソードだったが……それを邪魔する存在がいた。

 

 

 

 

ズバァッ!!

 

 

 

 

『ギギャッ!?』

 

「……え?」

 

「何……ッ!?」

 

イーラに飛びかかろうと跳躍したトルパネラ・ソードが、どこからか回転しながら飛んで来た斧に斬りつけられ撃墜される。斧はそのままスタジアムの階段を上がった先の高所まで飛んで行き……そこに立っていた1人の戦士が、飛んで来た斧を右手でキャッチしてみせた。

 

「!? アレは……」

 

「……」

 

 

 

 

青と白銀の装甲。

 

 

 

 

白虎の意匠を持った仮面。

 

 

 

 

虎の爪を彷彿とさせる両肩。

 

 

 

 

虎の顔を持つ斧型の召喚機。

 

 

 

 

そして虎の顔を象ったカードデッキのエンブレム。

 

 

 

 

それは白虎のモンスターと契約した青と白銀の戦士―――“仮面ライダータイガ”だった。高所から地上を見下ろしているその戦士の姿を見て、イーラとアイズは驚愕した。

 

「また、新しいライダー……!?」

 

「おいおい、また続々と来るもんだねぇ……!!」

 

『ギギ、ギギギ……ッ!!』

 

「……ハッ!!」

 

イーラとアイズの後ろでは、タイガの攻撃を受けたトルパネラ・ソードが起き上がろうとしている。それを見たタイガは斧型の召喚機―――“白召斧(びゃくしょうふ)デストバイザー”を両手で握り締め、柵を飛び越えてトルパネラ・ソード目掛けて落下して行く。

 

「ハァァァァァァァァァァァッ!!」

 

『ギシャアァァァァッ!?』

 

振り下ろされたデストバイザーの刃が、トルパネラ・ソードの胴体を斬りつける。斬りつけた衝撃で火花が周囲に飛び散る中、タイガは仮面の複眼越しに目の前の標的をまっすぐ見据えていたのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……

 




リリカル龍騎ViVid!


???「教えて欲しい。君達が戦っている理由を」

ウェイブ「そうだ、アイツって確か……」

???『グオォォォォォン!!』

夏希「お前、いきなり何すんだよ!?」

???「お前は、僕の手で断罪する……!!」


戦わなければ生き残れない!
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