リリカル龍騎ライダーズinミッドチルダ   作:ロンギヌス

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平成が終わり、遂に始まった令和時代。

私からは特に難しい事は言いません。令和になってからも、自分の人生を精一杯楽しんでいくだけです。









はい、そんな作者の呟きはどうでも良いとして(ォィ

令和に入って最初の更新となった第19話。今回は吾郎ちゃんの過去についていくらか触れていきます。
なお、吾郎ちゃんの過去には一部オリジナル要素が加わっている為、ここで語られる内容の全てが公式設定という訳ではない点はご留意下さいませ。

それではどうぞ。












終盤シーンの戦闘挿入歌:果てなき希望











第19話 吾郎の過去

俺は元々、漁師の家庭の中で生まれた。

 

 

 

 

7人兄弟の5男として生まれた俺を含め、その7人兄弟の中から誰か1人が家業を継ぐ事になる。それが由良家におけるルールだった。

 

 

 

 

俺はそれが嫌で、父親と喧嘩し、自分の意志で家を出てから上京した。

 

 

 

 

上京してから様々なバイトをこなして生活してきた。父とは喧嘩別れしてしまったが、母からは多くの金を渡されていた事から、生活面での不自由はなかった。

 

 

 

 

上京してからも問題なく生活できていたからか。自由になれた事を喜んでいる自分がいた。

 

 

 

 

誰も自分の生き方を縛る者はいない。俺は自由なんだと。

 

 

 

 

そう考えていた俺に待ち構えていたのは……ある傷害事件だった。

 

 

 

 

『おい、何をしてる!!』

 

 

 

 

『!? チッ!!』

 

 

 

たまたま殺人現場に遭遇しただけだった。

 

 

 

 

俺は逃げる犯人を捕まえようとした。犯人には逃げられ、犯人が殺人に使用したナイフだけがその場に残った。

 

 

 

 

そのせいで……

 

 

 

 

『きゃあっ!? ひ、人殺しよぉー!!』

 

 

 

 

『!? ち、違、俺は……ッ!!』

 

 

 

 

その光景を他の人間に見られて、俺は冤罪で捕まってしまった。

 

 

 

 

無実を主張しても、誰も信じてはくれなかった。

 

 

 

 

犯罪を起こしたという理由から、家族からも完全に縁を切られる事になってしまった。

 

 

 

 

こんな形で自由を失いたくはなかった。だから俺は……最後に残った1つの希望に、縋り付く事にした。

 

 

 

 

『由良吾郎さんですね? お話は既に伺っています。一緒に無罪を勝ち取りましょう!』

 

 

 

 

その希望こそが、若くしてスーパー弁護士として活躍していた先生だった。

 

 

 

 

先生が弁護人になった事で、俺は無事に無罪を勝ち取る事ができた。

 

 

 

 

だが、それは俺にとって大きな過ちだった。

 

 

 

 

先生は俺の弁護をしてくれた。

 

 

 

 

俺が弁護をして貰ったせいで……先生は、病気の発見が遅れてしまった。

 

 

 

 

後で病気だと判明した時には、もう完治は不可能な領域にまで来てしまっていた。

 

 

 

 

全部俺のせいだ。こんな俺なんかを弁護したから、先生の人生は歪められてしまったんだと。

 

 

 

 

先生は俺の恩人だ。恩人にして、俺にとって最大の後悔だ。

 

 

 

 

その時から俺は、自分が自由に生きる事を禁じた。

 

 

 

 

俺はもう一度、先生に会いに行った。

 

 

 

 

『何、まだ俺に何か用? 由良さん』

 

 

 

 

『……お願いがあります』

 

 

 

 

俺を救ってくれた恩を返す為に。

 

 

 

 

俺が犯してしまった過ちを償う為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『北岡さん……いや、先生。俺をあなたの傍に置いて下さい』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして俺は、あの人に……先生に忠義を尽くす事になった。

 

 

 

 

自らの自由を投げ捨ててでも、先生に尽くし続けた。いつからか、先生からも信頼されるようになって、俺は秘書としての立場を任されるほどになっていった。

 

 

 

 

それから、ある時だった。

 

 

 

 

『生き永らえたいか』

 

 

 

 

先生の前に、あの男が現れたのは。

 

 

 

 

『北岡秀一。お前の願いが叶うチャンスを与えてやる……戦え』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――全ては、俺が犯した過ちなんです。俺のせいで、先生の人生は……」

 

「……何だよ、それ」

 

明かされた吾郎と北岡の過去。北岡の病気が治らなくなってしまった理由。吾郎が犯してしまったという過ち。それらのバックボーンを知る事となった夏希は、開いた口が塞がらずにいた。

 

「嘘だろ……あの北岡が、そんな事を……」

 

「……先生は生き永らえる為に、永遠の命を求めていました。その願いを叶える為には、ライダーが13人揃っていなければならない……そんな時、ある人が先生に忠告して来たんです」

 

「ある男……?」

 

「はい。男の名前は……城戸真司」

 

「!! 真司が……!?」

 

どうしてそこで真司の名前が出て来るのか。まさかここで再び真司の名前を聞く事になるとは思わなかった夏希が驚く中、吾郎は話を続けた。

 

「ある事件に巻き込まれていた彼は、先生にこう言ったそうなんです……『浅倉威がライダーになるから、それを止めてくれ』と」

 

「ッ……!?」

 

「その時の先生はまだ、浅倉がライダーになるとは知りませんでした……けど、さっきも言ったように、ライダーが願いを叶えるには、ライダーになった者が13人揃っていなければならない。だから先生は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『無理だよね。望みを叶える為には13人必要なんだから』

 

 

 

 

 

 

『手こずるだろうけど……仕方ないでしょ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――だから先生は、その忠告を聞き入れませんでした。それからしばらくした後に、実際に浅倉から弁護の依頼があって、先生は彼を弁護したんです。自分の願いを叶える為に……ぐっ!?」

 

「……ッ!!」

 

そこまで言い切った直後、夏希が吾郎をソファに押し倒し、彼の首元を力強く掴みかかった。突然首絞められ、苦悶の表情を浮かべた吾郎の目に映ったのは、憎しみの目を向けている夏希の顔だった。

 

「アンタ達が……アンタ達のせいで、浅倉は死刑にならなかった!!」

 

「ぐ、ぅあ……ッ!!」

 

「アンタ達が……アンタ達が止めていれば!! 今頃……奴は……ッ」

 

首絞められる力が強かったのは、最初の内だけだった。吾郎の首を掴んでいた夏希の手の力が次第に弱まっていき、遂には両手を離し吾郎が呼吸できるようになる。解放された吾郎は喉元を押さえて咳き込みながらも、夏希にやり返そうとはしなかった。

 

「ゴホッ……殺さないん、すか……?」

 

「……まだ聞いてない事がある」

 

夏希は改めてソファに座り直し、吾郎を押し倒した際に落ちたゾルダのカードデッキを拾い上げる。

 

「北岡がそうまでして戦ったんなら……どうしてアイツじゃなくて、アンタがゾルダになってるんだよ」

 

「……先生は後悔していました」

 

呼吸が整い、吾郎は夏希から差し出されたカードデッキを改めて受け取る。

 

「事情がどうあれ、自分が浅倉を解放したせいで、また多くの犠牲者が出てしまったと……先生は責任を感じていました。だからせめて、自分が浅倉と決着を付けなければならないと……でも先生は……」

 

「病気で死んだ……って事?」

 

「はい。だから俺は、先生の代わりにゾルダになりました。先生の意志を継ぐ為に、俺はデッキを手に取ったんです……でも結局、俺の力では浅倉に敵いませんでした」

 

「……それでアンタもこの世界に来たんだ」

 

何故吾郎がゾルダとなって、このミッドチルダにやって来たのか。その理由は夏希にも理解できた。しかし経緯が理解できたからこそ、余計わからない事があった。

 

「……なぁアンタ。もう1つ聞きたい事があるんだけどさ」

 

「?」

 

「今さっき、アタシに首絞められた時……アンタ、全く抵抗しようとしなかったでしょ」

 

「……!」

 

夏希の指摘通り。先程彼女に首絞められた時も、吾郎は全く抵抗しなかった。まるで、彼女からの恨みを自ら受け止めようとするかのように。

 

「それだけじゃない。アタシがあの虎のライダーにやられそうになった時、アンタはアタシを庇った。その上でアンタは奴を倒そうとしただろ」

 

タイガに襲われてたファムをゾルダが庇った時。ゾルダはファイナルベントを発動し、タイガを倒そうとしていた。一歩間違えれば相手を殺していたかもしれないのだ。

 

「どうしてだよ……どうしてそこまでして、アタシを助けようとするんだ!? どうしてそんなにも自分の手を穢そうとするんだ!?」

 

「ッ……過去に犯した過ちは消えない……だから俺は、最後まで償いたいんです」

 

「それでアンタが死んでどうすんだよ!! アンタ、誰かの為なら自分がどうなっても良いってのか……アンタがそうなる事を北岡の奴がそう望んだのかよ!!」

 

「!! それは……」

 

「ッ~~~~~~……あぁもう!!」

 

苛立った様子で自分の髪を掻き毟る夏希。自分は北岡を恨んでいた筈なのに。今ではこうして、吾郎の行いに叱咤している自分がいる。自分がどうしたいのか自分でもよくわかっておらず、それ故に今の彼女は頭の中が滅茶苦茶になりつつあった。

 

「……どうして、君がそこまで言うんですか。先生や俺の事、恨んでるんじゃ……」

 

「あぁそうだよ、今でもずっと恨んでる!! 恨みが消える訳ない!! 消えない筈なのに……なんかもう、自分でもよくわからないんだよ!!!」

 

八つ当たりも混ざっている事は夏希もわかっていた。わかってはいても、それで怒りが消える訳でもなかった。そのせいで夏希は余計にわからなくなってしまっているのだ。自分の中に存在するこのモヤモヤを一体どうすれば良いのか。この気持ちに一体どう折り合いを付ければ良いのか。

 

「ッ……俺は……」

 

吾郎もそれに気付いたのか、夏希に声をかけようと思ってもかけられなかった。自分の頭を抱え込んでいる夏希に対し、どうする事もできなかった。

 

片や一方的に恨んでいた相手に対する複雑な想いから。

 

片や自分を恨んでいる相手に何もしてやれない罪の意識から。

 

その後もしばらくの間、2人はそれ以上何か言葉を発する事もないまま、重苦しい空気の中で時間はどんどん過ぎ去って行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時刻は変わり、その日の夕方……

 

 

 

 

 

「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ……ッ!!」

 

1人の不良らしき少年が、荒い息で必死に地下道を走り抜けようとしていた。立ち止まった彼は時折後ろを振り向きながら、追いかけて来ている者(・・・・・・・・・・)の存在を確認しようとしている。

 

「く、くそ、何なんだよ……何で俺がこんな目に……!!」

 

「逃がさないよ」

 

「ひっ……!?」

 

その時、不良の少年が逃げようとした方向の道から、タイガのカードデッキを握っている椎名が姿を現した。椎名の姿を見た途端、不良の少年は青ざめた表情でその場に座り込んでしまう。

 

「な、何だよアンタ!? 俺が何したっていうんだよ!?」

 

「逆に聞きたい。人に迷惑をかけてばかりの君が、どうして許されると思ってるのかな?」

 

キィィィィィン……キィィィィィン……

 

『グルルルル……!!』

 

「う、うわぁぁぁぁぁっ!?」

 

地下道のカーブミラーに映り込み、現実世界に飛び出して来たデストワイルダー。その姿を見た不良の少年は悲鳴を上げて逃げようとしたが、その前にデストワイルダーが後ろから捕縛し、不良の青年をカーブミラーの鏡面まで一気に引き摺り込んだ。

 

「い、嫌だぁ!! 助け―――」

 

「……ふん」

 

不良の少年がデストワイルダーに引き摺り込まれた後、椎名はそれに振り向いてやる事もなく地下道を去り、地上に上がって行く。その際、彼は苛立ちを隠せない様子で近くの電柱に拳を叩きつけた。

 

「どこだ……どこにいる、霧島美穂……それにあの北岡の秘書も……!!」

 

彼の狙いは夏希と吾郎の2人だ。自分の手で断罪する筈だった2人に逃げられてしまい、椎名は何としてでも逃げた2人を見つけ出そうと躍起になっていた。しかしどれだけ探しても2人を見つける事はできず、そのせいで椎名は更に苛立ちが増し始めていた。

 

「逃がさないぞ悪党め……お前達は必ず、僕がこの手で始末してやる……!!」

 

全てはミッドチルダの平和の為に。

 

そんな過剰な正義をその胸に抱き、自ら正義の執行人となった彼は、その使命を全うするべく再び歩き出す。今もこのミッドにのさばっている悪を裁く為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから翌日……

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ……ッ!」

 

「焦らないで下さい。そのままのペースで、落ち着いて魔力を―――」

 

この日もまた、イヴとウェイブの2人はダールグリュン家の屋敷を訪れていた。そして今、イヴはヴィクター達の元でとある指導を受けているところだった。それは何かと言うと……

 

『魔力の制御ができていない?』

 

『あの大人の姿を保つのに、イヴは余計な魔力を使い過ぎてるのかもしれません。ただでさえ体力がないのに、モンスターと戦いながら魔力も消費し続けるなんて……それじゃあ戦闘が長続きする訳ありませんわ』

 

イヴがイーラに変身する際にいつもやっている、あの戦闘形態(バトルモード)への変身。イヴが現在やっているのは、その為の魔力制御の練習だった。ヴィクターがインターミドルに出場する際に彼女のセコンド役を担当している為、魔法にもある程度精通しているエドガーがイヴの指導を行っており、イヴは彼の指導の通りに魔力制御の練習をしている。

 

その一方で、ウェイブはイヴが練習に励んでいるところをコーヒーを飲みながら眺め、ヴィクターと会話をしている最中だった。

 

「あれ、あの秘書さんまだ戻って来てないの?」

 

「はい。ミラーワールドに向かってから、ずっと連絡が付かなくて。一度私達で探したのですが……ウェイブさん達は彼の行方を知りませんか?」

 

「うぅ~ん、俺は知らないな……OK、わかった。俺の方でも色々探してみるわ」

 

「お願いしますわ。彼の身に何かあったんじゃないかって、凄く心配ですの」

 

「あの秘書さんだし、流石にそう簡単に死んじゃいないだろうさ。彼がどこに行ったか、何か手掛かりになりそうな情報ない?」

 

「手掛かり……もしかして、そういう事なのかしら……?」

 

「うん? どういう事さね」

 

「ここ最近、吾郎さんの様子がおかしかったんですの。仕事にも手付かずな状態でいたから、何か悩み事でもあるのかと思って……そうしたら吾郎さん、こう言っていましたわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『助けたいと思ってる人から拒絶された時……俺は、どうしてやれば良いんでしょうか……?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「助けたいと思ってる人から拒絶……?」

 

連絡が付かなくなる前、吾郎はヴィクターにそう問いかけたらしい。吾郎がそんな事を言う理由について、ウェイブは頭をフル回転させて考えてみたところ、思いついたのは少し前にあった出来事だった。

 

(ひょっとして、あの白いライダーのお嬢さんか……?)

 

ファムがゾルダに剣を向けていた時の光景が、ウェイブの脳裏に思い起こされる。むしろ考えられる可能性はそれくらいしか思いつかなかった。

 

「んで、お嬢様は何て言ったのよ?」

 

「そこはシンプルに答えましたわ……『どれだけ拒絶されようとも、簡単に折れてはいけませんわ』とね」

 

「うわぉ、なんて力強い一言」

 

「簡単に折れるような人の言葉なんて、誰が聞いても説得力を感じませんわ。何があろうとも、自分の中にある芯だけは決してブレてはいけない……私がそう言った時、吾郎さんは何か納得した様子で出向いて行きましたの」

 

「ふむ……なるほどね」

 

となると、吾郎が出向いた理由は何となく想像がついてきた。その真偽を確かめるべく、ウェイブは椅子から立ち上がり飲んでいたコーヒーのカップをテーブルに置く。

 

「うし、んじゃちょっとばかし探してみましょっかね……あ、イヴちゃんは適度に休みなよ。間違っても疲れてる状態でミラーワールドに出向かないでね?」

 

「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ……ッ」

 

「ご安心下さい。とても出向ける状態ではありません」

 

「OK、説得力のある光景を見せてくれてありがとう」

 

そう言って、練習で疲れて動けなくなっているイヴをヴィクターとエドガーに任せ、屋敷を出たウェイブは吾郎を捜索するべく街中へと出向いて行く。その最中、ウェイブは吾郎の事だけでなく、イヴの素性についても考え事をしていた。

 

(記憶を失っていても、体に染みついた癖は消えない物。それなのに魔力の制御が下手って事は、元々イヴちゃんは魔法に関しては素人という事になるけど……)

 

ヴィクターやアインハルト同様、イヴも記憶を失う前はインターミドルのような大会の出場選手ではないかという可能性も考慮していたが、今回の件でその可能性はかなり低くなった。おかげでイヴの素性に関する調査もまた振り出しに戻ってしまった為、ウェイブは「う~ん」と頭を掻く事しかできなかった。

 

「取り敢えず、今はあの秘書さんを見つけ出すのが先かね……全く。一体どこで何をしているのやら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……」

 

場所は変わり、とある公園。あれから吾郎を家で休ませた後、夏希はベンチに座って1人溜め息をついていた。彼女の手には近くの自動販売機で買った缶ジュースが握られているが、今の彼女はジュースを飲みたいという気分でもなかった。

 

(アイツが言ってた事……)

 

 

 

 

 

 

『過去に犯した過ちは消えない……だから俺は、最後まで償いたいんです』

 

 

 

 

 

 

「……あぁもう畜生」

 

缶コーヒーをベンチの上に置き、夏希は再び頭を抱え出した。昨日はあれだけ荒れていたのが嘘のように、今は物凄く冷静になっていた。

 

(何やってんだよアタシ……ちょっと考えてみればわかる話だったじゃんか……)

 

浅倉との決着をつけ、ケジメを付けようとしていた北岡。

 

その北岡に代わり、自らの命を懸けてでも忠義を尽くそうとした吾郎。

 

2人の行動をおさらいする内に、夏希はようやく理解できた。吾郎の話を聞いた時、何故自分が吾郎に対してあんな事を言ったのか。どうしてあんなにも自分が苛立つ事になったのか。

 

(そうだよ……あの2人だって……)

 

 

 

 

 

 

『アタシの事なんか放っといてよ!! アタシには、誰かに助けて貰う資格なんてない……ないんだよ……ッ……!!』

 

 

 

 

 

 

『何度だって言います……あなた達の運命は変えられる!! だからもう、無理して抱え込まないで下さい。辛い時は、私達が支えますから』

 

 

 

 

 

 

『お前はもっと自分の命の価値を知った方が良い。そう簡単に投げ捨てられて良いほど、お前の命は決して軽くはない』

 

 

 

 

 

 

『もう二度と、こんな無茶はしないと約束して下さい。破ったら一生許しませんから』

 

 

 

 

 

 

「あの時のアタシと、全く一緒じゃんかよ……ッ!」

 

それはかつて、罪を犯した以上、前を向いて生きられる筈がないと思っていた頃の自分だった。どこか投げやりになっていて、無茶な事をして仲間達から物凄く怒られた時の自分と。北岡と吾郎がやろうとしていた事は、かつて自分の命を懸けて無茶をした時の自分と重なっていた。

 

「何やってんだよアタシ……!」

 

ちょっと落ち着いて考えてみればわかる事だったのに。北岡に対する恨みばかり前に出てしまって、そのせいで冷静さを失ってしまっていた。同じような事をした経験があるのに、吾郎の行いを一方的に責める資格なんて自分にはなかった。

 

(ほんと、最低だなアタシ……自分の事は棚に上げといて……)

 

その事を今頃になってようやく自覚する事ができ、夏希は昨日までの自分が嫌になってしまっていた。もはや何度目かもわからない溜め息を彼女が付いた時、そこにある人物が声をかけて来た。

 

「夏希さん? どうしたんですか、こんな所で」

 

「!」

 

声をかけて来た人物―――ラグナも近くの自動販売機で買ったのか、その手には缶ジュースが握られていた。ラグナは夏希の隣に座り込む。

 

「何かあったんですか? 凄く思い詰めた顔をしてましたけど」

 

「ラグナちゃん……? どうして……」

 

「ティアナさんが旅行に出かける前、私にメールを送ってくれました。夏希さんの様子がおかしいから、様子を見てあげて欲しいって」

 

「……ほんと、行動が早いなぁティアナは」

 

ティアナは異世界旅行に出かける前、夏希が一方的に通信を切ったのを見て様子がおかしいと判断したのか、ラグナにメールを送ってその事について教えていたらしい。こういうところでも抜け目がないティアナのあまりの行動の早さに、夏希は思わず変な笑いが出てしまいそうになった。

 

「夏希さんがバイトをクビにされて3回目の時。ミラーワールドから戻って来た夏希さん、凄く怖い顔してましたよね? それとも何か関係あるんじゃないですか?」

 

「あれ、何か凄いアッサリ気付かれちゃってる?」

 

「4年間も付き合えば、夏希さんの考えそうな事は何となくわかりますから」

 

「……敵わないなぁ」

 

既にラグナからも、考えている事は何となくながらも見透かされていたらしい。この4年間でラグナも随分成長したものだと思いながら、夏希は彼女に打ち明ける事にした。

 

これまで何度も自分を助けたゾルダの正体が、北岡ではなく吾郎だった事。

 

吾郎が北岡に忠義を尽くす事になった経緯。

 

吾郎が何度も自分を助けようとしていた理由。

 

それらを一度に聞かされて、情報処理が追い付かず頭がゴッチャになっていた事。

 

夏希が話している間、ラグナは黙ってそれを聞き続けていた。そして夏希の話が終わった後、ラグナは静かにその口を開いた。

 

「夏希さん……何で今頃になって気付いたんですかそれ?」

 

「げふっ!?」

 

最初の一言は割と容赦がなかった。ラグナの口から飛んで来た(精神的に)殺傷力のある発言に、夏希の心は多大なダメージを受けた。

 

「そもそも、いくら姉を生き返らせる為とはいえ、ライダーの戦いと関係のない人達に詐欺を働いてる時点で夏希さんが責められる立場ではありませんし」

 

「うぐっ!?」

 

「ミッドに来てからも、事情があったとはいえスリを働いてまた罪を重ねていますし」

 

「がふっ!?」

 

「やめろと言われていたのに人の忠告を無視して、全身大怪我の満身創痍な状態で戦いに出向いた事だってありましたもんねぇ」

 

「ごはぁ!?」

 

「自分の身を顧みずに無茶な行為を働いてるのだって、過去に犯した罪を償おうとしてるのだって、どっちも夏希さんと同じじゃないですか。それでよく自分だけ一方的に相手の事を責めようって気になれましたね? 相手の事を責める前にまずは自分の行いを振り返る事もしてみましょうか?」

 

「ちょ、もう良い、わかった、もうわかったから……ッ!!」

 

既に夏希のライフはゼロである。まさかラグナから冷ややかな目を向けられつつ、こんなにも毒を吐かれるとは思ってもみなかったのか、たった数分間の会話で夏希はだいぶ凹まされていた。

 

「ラ、ラグナちゃん、そこはもうちょっとオブラートに包んでくれても……」

 

「逆です。それくらい言わないと夏希さんは人の話を聞かないじゃないですか」

 

「うっ……そ、それは……」

 

「それにです」

 

ラグナが夏希に対して向けていた冷ややかな目が、穏やかで落ち着いた物に変わる。

 

「そこまで自覚できてるって事は、ちゃんと自分でわかってるんじゃないですか。自分がするべき事を」

 

「え……?」

 

「自分の身を顧みないで、それでも誰かの為に戦おうとしてる……私がそういう人をこの目で見たのは、夏希さんで2人目(・・・)です」

 

「! あ……」

 

2人目(・・・)。ラグナが敢えてそういう言い方をした際に、夏希はすぐにハッと気付いた。よりによって、あのラグナにそういう言わせ方をさせてしまっている事に。

 

「そして今、夏希さんの言うその人も、自分を犠牲にしてでも誰かの為に戦おうとしている……だったら、それを無理やりにでも引き留めてあげれば良いんです。その手のタイプの人間は、誰かが強く引き留めてあげないと聞いてくれそうにありませんから」

 

「ラグナ……」

 

「私や六課の皆さんも、無茶をしていた夏希さんを引き留めた。だから今度は、夏希さんがその人を引き留めてあげる番だと思います。二度と帰って来ない人(・・・・・・・・・・)が出て来るなんて、そんなのは夏希さんだって嫌なんでしょう?」

 

「今度はアタシの番……か」

 

あぁ、そうだ。そんな簡単過ぎる事に、どうして自分はすぐに気付けなかったんだろうか。自分ではなくラグナにその事を気付かされた。二度と帰って来なかった人(・・・・・・・・・・・・)の存在を知っているラグナに、それを言わせてしまっているなんて。

 

(……本当、馬鹿だなぁアタシって)

 

夏希はそんな自分を恥じた。恥じると同時に、ある1つの決意が固まっていた。夏希はベンチから立ち上がり、自分の頬を両手でパンと叩いて自分を戒める。

 

「心配かけちゃってごめんラグナ……それから、ありがとね」

 

「……もう、大丈夫そうですか?」

 

「うん。おかげで、ちゃんと前に進めそうな気がする」

 

夏希の表情には、再び笑顔が戻っていた。それを見たラグナも嬉しそうに笑顔を浮かべ、夏希と同じようにベンチから立ち上がった……その時。

 

 

 

 

 

 

キィィィィィン……キィィィィィン……

 

 

 

 

 

 

「「―――ッ!!」」

 

モンスターの接近を知らせる金切り音。2人の表情はすぐに一変した。

 

「ごめんラグナ、ちょっと行って来る!! あ、それどっちも飲んで良いから!!」

 

「へ? あ、はい、お気をつけて!!」

 

自分が買った缶ジュースもラグナに譲り、夏希はファムのカードデッキを構えて鏡面がある場所へと向かって行く。そんな忙しない様子の夏希を見送る中、ラグナは静かに微笑みながら彼女を激励するのだった。

 

「頑張って下さいね、夏希さん……!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ランスター家の自宅でも……

 

 

 

 

 

「……ッ!!」

 

モンスターの接近を察知した吾郎が、執事服に着替え終えてからミラーワールドに向かおうとしていた。彼はテーブルに置かれているゾルダのカードデッキを手に取ろうとしたが、その手が一瞬だけピタリと止まる。

 

『アンタ、誰かの為なら自分がどうなっても良いってのか……アンタがそうなる事を北岡の奴がそう望んだのかよ!!』

 

「……ッ」

 

夏希から言われた言葉が頭をよぎる。それでも吾郎は止まらなかった。彼はカードデッキを掴み取り、それを窓ガラスに向けて突き出した。

 

(すみません……俺は……!!)

 

自分は戦わなければならない。己の手を穢す事になろうとも。そんな覚悟の下、吾郎は変身ポーズを取りゾルダの姿へと変身する。

 

「変身……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな2人が向かった先のミラーワールド内では……

 

 

 

 

 

『『『『『キシシシシシシシ……!!』』』』』

 

左右反転している繁華街に、トルパネラの大群が出没していた。トルパネラ達は隊列を作った状態で繁華街を進行しており、その進行先から走って来た2台のライドシューターが停車する。

 

「!! 何だこれは……!?」

 

「むぅ……これはまた、嫌な思い出が蘇って来る数じゃな」

 

ライドシューターから降りたライアとホロは、それぞれ自分達の武器を構えながらトルパネラの大群を迎え撃つ。一方で、進行して来るトルパネラの大群の後方から、その大群を率いているボスが姿を現した。アリの大群を率いる女王アリ―――トルパネラ・クイーンだ。

 

『ウフフ……フフフフフフフフ……!』

 

「! アレが奴等の親玉か……!」

 

「だとすれば、アレを倒せば群れの統率も崩れそうじゃの……フンッ!!」

 

『シャアッ!!』

 

ホロがすかさずディノライフルを構えて狙撃するも、トルパネラ・クイーンの傍に仕えていたトルパネラ・シールドが自身の盾で弾丸を防ぎ、トルパネラ・クイーンを護衛する。その狙撃を見たトルパネラ・クイーンは持っていた錫杖で地面を突き、それにより鳴り響く輪の音で部下の兵士達に合図を送った。

 

『フンッ!!』

 

『『『『『キシャアァァァァァァァッ!!』』』』』

 

「ッ……俺が前に出ます!! あなたはサポートを!!」

 

「あいわかった……!!」

 

トルパネラの兵士達が一斉に突撃して来る中、ライアはエビルウィップを構えて前線に向かい、ホロはその後方からディノライフルで狙撃する事でライアをサポートする。ディノライフルの銃撃を受けたトルパネラが数体ほど地面に倒れ、突撃したライアがエビルウィップでトルパネラ達を薙ぎ倒して行く中、繁華街の建物の上からは駆けつけたイーラとアイズが見下ろしていた。

 

「おいおい、あれ前にも見た奴等だな」

 

「数が多過ぎる……私達も、行かなくちゃ……ッ!!」

 

≪SWORD VENT≫

 

「え、あ、おい!?」

 

アイズが制止する前に、イーラはデモンセイバーを装備して建物から飛び降り、着地先に立っていたトルパネラの背中を斬りつける。その様子を見たアイズは世話が焼けるといった様子で頭を抱えたが、すぐに思考を切り替えて自身も戦闘準備に入った。

 

「けどま、こりゃ確かに倒さないとマズいわな……こんな数が現実世界に攻め込んで来たら、被害がとんでもない事になる……!!」

 

≪BIND VENT≫

 

「ほいっと!!」

 

『!? ギシャッ!?』

 

ディスシューターを装備したアイズも飛び降りて着地し、ディスシューターから放出した糸で着地先に立っていたトルパネラを捕縛。そのまま力強く振り回し、他のトルパネラ達にぶつけて次々と薙ぎ倒して行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁっ!!」

 

『ギシャアッ!?』

 

『ギギギギギギ!!』

 

その繁華街からそう遠くない位置にある、いくつかのマンションが並ぶ住宅街。そこでもゾルダがギガランチャーを装備し、数体のトルパネラを相手に交戦しているところだった。

 

「はぁぁぁぁぁっ!!」

 

『『ギギャアァァァァァァァッ!?』』

 

ギガランチャーの砲撃が何発も命中し、トルパネラ達をいとも簡単に葬り去ったゾルダ。トルパネラ達の消滅を確認したゾルダが、その場から移動しようとしたその時……

 

 

 

 

 

 

≪STRIKE VENT≫

 

 

 

 

 

 

「ハァァァァァァァァァッ!!」

 

「!! ぐぁっ!?」

 

突如、背後からデストクローを装備したタイガが飛び掛かり、ゾルダに襲い掛かって来た。不意を突かれたゾルダは振り返ると同時にデストクローの攻撃を受けてしまい、そこにタイガが連続でデストクローを振るって連続攻撃を仕掛けていく。

 

「ッ……お前は……!!」

 

「やっと見つけたよ、北岡の秘書……お前はここで潰す!!」

 

「くっ……うおあぁ!?」

 

振り下ろされたデストクローはギガランチャーを弾き落とし、ゾルダがマグナバイザーを手に取る隙も与えようとしない。ゾルダはデストクローの攻撃を上手く避けながら後ろに下がる事しかできず、マンションの壁際まで追い込まれたところで振り下ろされて来たデストクローを両手で押さえ込む。

 

「お前の主人は多くの不正を犯した……それに付き従っていた、お前も同罪だぁ!!」

 

「ぬ、ぐぅ……フンッ!!」

 

「ぐぁっ!?」

 

ゾルダは即座に右腰のマグナバイザーを掴み、タイガの腹部に銃口を押し当て銃撃を炸裂させる。銃撃を受けたタイガが怯んで後ろに下がり、そこにゾルダがマグナバイザーを連射するが、タイガは両手のデストクローを盾代わりにして銃撃を防ぎ、再びデストクローで斬りかかろうとした。

 

その時……

 

 

 

 

 

 

≪SWORD VENT≫

 

 

 

 

 

 

「はぁっ!!」

 

「なっ……ぐあぁっ!?」

 

「……!?」

 

ゾルダに斬りかかろうとしたタイガの背中を、横方向からウイングスラッシャーを振るったファムが振り上げるように斬りつけ、タイガを薙ぎ払ってみせた。突然現れたファムの攻撃に対応できなかったタイガが倒れ、ゾルダはファムの姿を見て驚いた。

 

「君は……どうして……」

 

「……先に言っておくよ」

 

ファムは振り上げたウイングスラッシャーを降ろし、ゾルダの前に立ちながら言い放つ。

 

「正直、まだ北岡への恨みは残ってるよ。こればっかりはすぐには消えそうにない」

 

「ッ……」

 

「けど……それ以上にもっと気に入らない事がある!!」

 

「デヤァッ!!」

 

立ち上がったタイガが再びデストクローを振り下ろし、ファムはウイングスラッシャーでその攻撃を受け止めながらも語り続ける。

 

「アンタが今もこうして、自分の身を顧みないで戦おうとしてるのが気に入らない!!」

 

「ッ!?」

 

「そして一番気に入らないのは……アンタにそんな事をさせてしまっているアタシ自身だ!!」

 

「くっ……ぐおぁっ!?」

 

ファムはタイガの腹部を蹴りつけ、怯んだタイガにウイングスラッシャーの一撃を炸裂させる。タイガが後退してから膝を突くのを見てから、ファムはゾルダの方へと振り返る。

 

「本当に馬鹿だったよアタシは……!! 過去の恨みが前に出て、自分の事は棚に上げて、一方的にアンタの事を責めてばっかりで……おかげで、友達からもまた怒られちゃったよ」

 

「ッ……それは……」

 

「アンタがそこまでやろうとする気持ちはわかった。けど……もう充分だよ。アンタの気持ちは伝わってる」

 

「……!?」

 

ゾルダの前に、ファムの右手が差し伸べられる。それは少し前までの彼女なら考えられなかった行動だった。

 

「過去に侵した罪は永遠に消えない……でも、償いながらも人は前に歩いて行ける。アンタもさ、過去にばっかり目を向けてないで、ちゃんと前を向いて歩こうよ」

 

「前を、向いて……」

 

「アタシも今はそうしてる。ちゃんと前に進まないと、また皆に怒られちゃうからさ……だから……!」

 

「……」

 

ゾルダはその場で俯き、言葉を発しなかった。しかし、彼女の想いは確かに伝わったらしく……差し伸べられてきたその手を、ゾルダはしっかり掴んで立ち上がった。それを見たファムは、仮面の下で小さく笑ってみせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何をゴチャゴチャと……悪党は黙って裁かれてくれないかなぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪ADVENT≫

 

『グオォォォォォォォンッ!!』

 

「「ッ!!」」

 

デストバイザーの音声と共に飛びかかって来たデストワイルダー。ファムとゾルダはその突進をそれぞれ左右に回避した後、デストクローを構え直したタイガ、突進を回避されたデストワイルダーと1対1で相対する。

 

「取り敢えず、アイツ追っ払うの手伝ってくれない? これじゃきちんと話もできないしさ」

 

「……!」

 

ファムの提案に、ゾルダが無言で頷く。そんな2人の結束を見たからか、タイガの苛立ちは更に増していた。

 

「悪はこの世に存在してはならない……僕が排除する!!!」

 

『グォォォォォォォォォッ!!!』

 

「「ッ……はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」

 

ファムはデストワイルダーを、ゾルダはタイガをそれぞれ迎え撃つ。2つの大きな戦いが、このミラーワールド内で開始したのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……

 




リリカル龍騎ViVid!


椎名「お前達のような悪党が、のうのうと生きて良い筈がない!!」

夏希「人は変われる……それを邪魔しちゃいけないんだ!!」

手塚「全員下がれ!!」

吾郎「俺が一掃します……!!」

≪FINAL VENT≫

マグナギガ『グォォォォォン……!!』


戦わなければ生き残れない!
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