リリカル龍騎ライダーズinミッドチルダ   作:ロンギヌス

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昨日の夜は更新できなくてすみませんでした。

何故昨日の夜は更新できなかったのかと言うと、昨日は遠くの映画館までエグゼイドトリロジー・アナザーエンディングのブレイブ&スナイプ編を見に行ってました。ネタバレしない程度に感想を言いますと……この次のパラドクスwithポッピー編の予告で全裸で高笑いしている神の姿を見て腹筋崩壊させられました←

そしてその後、ゲームコーナーでVR体験コーナーを発見し、人生初のVRを体験させて頂いてました。取り敢えず言いたい、VRめっちゃ楽しい……!

まぁそんなこんなで、その後に帰宅した私は疲れ果てて1日中眠ってしまい、更新ができませんでした。申し訳ない。

取り敢えず、今回の分をどうぞ。

追記(2018年2月6日):今日明日は個人的な事情で忙しい為、この2日間も更新はできません。ご了承下さいませ。



第14話 焦り

「話だと……?」

 

「そうだ」

 

ミラーワールド、ホテル・アグスタ外部の森林地帯。そこではライアとファムが、突如現れた戦士―――仮面ライダーアビスと対峙していた。ライアとファムが警戒した様子で身構える中、アビスは右手に持ったアビスセイバーで軽く肩を叩きながら2人を見据えている。

 

「何が話をしよう、だよ……そんなもの構えてる奴が言う台詞じゃないだろ……!」

 

「……確かにな。だが、お前達と話をしたいと思っているのは事実だ」

 

ファムに至ってはライア以上に警戒した口調で言い放つも、アビスはそれに淡々とした口調で返す。この時、ライアはファムの言動に疑問を抱き、彼女に問いかける。

 

「美穂、奴を知っているのか?」

 

「知ってるよ……ハッキリ言って、ろくでもない奴だ……!」

 

「酷い言い様だな……自覚はしているが」

 

アビスセイバーの刃先が2人に向けられる。

 

「俺もお前達の事はよく知っている。仮面ライダーライア、手塚海之」

 

「!」

 

「仮面ライダーファム、霧島美穂……だっけか? “今”は」

 

「……ッ!!」

 

アビスがさりげなく告げた一言。その一言にファムは内心でドキリとさせられたが、アビスは構わず話を続ける。

 

「お前達が次元漂流者として、時空管理局の機動六課に保護して貰いつつ、モンスターを倒す為に協力している事は既に把握している……手塚海之、お前がジェームズ・ブライアン少将の逮捕に貢献した事もな」

 

「!? 何故そこまで知っている……?」

 

「ブライアンは俺が始末した」

 

「「ッ!?」」

 

ブライアンは既に始末されていた。その事を初めて知ったライアとファムは驚愕するが、やはりアビスはそんな2人に構わず話を続ける。

 

「犯罪組織と繋がっていた奴は、放っておけば俺達ライダーにとっても面倒な存在となっていた。だから早い内に始末させて貰った……いや、今そんな事は大して重要じゃない」

 

アビスはアビスセイバーを下ろす。

 

「俺がお前達に言いたいのは……奴がやっている事には目を瞑って貰いたい、という事だ」

 

「奴……?」

 

「……あぁ、名乗ってないのかアイツ。インペラーの事だよ。お前達がさっきまで戦っていたライダーだ」

 

「!? ……アイツが民間人をモンスターに襲わせているところを、アタシはこの目で見た。そんな奴と一緒にいる奴の言う事を、アタシ達が素直に聞くと思う?」

 

「あぁ、それについては最もな意見だ。足がつくから民間人を襲わせるのはやめとけって、俺からも何度か忠告はしたんだがなぁ……あの馬鹿、俺が言ったところで全く聞きやしない」

 

「……聞きたい事がある」

 

「ん?」

 

ここでライアが口を開き、アビスに問いかける。

 

「インペラーが言っていた“あの人”とは、一体誰の事だ? 誰がお前達を裏で動かしている?」

 

「……残念だが、それは俺の口からは言える事じゃない」

 

「ふざけるな!!」

 

「!? 待て、美穂!!」

 

ファムがブランバイザーで斬りかかり、アビスはそれをアビスセイバーで防御。2人の剣がぶつかり合う。

 

「はぁ……相変わらず、血の気の多い女だな」

 

「さっきも言っただろう? アンタの事は知ってるって……アンタがそうやって誤魔化す時は、裏で何かろくでもない事を企んでる時だって事も!!」

 

「なるほど……よくわかってるじゃないか」

 

「な……きゃあ!?」

 

「美穂!!」

 

ファムの腹部にアビスバイザーが押し当てられ、零距離で水のエネルギー弾が連射される。ファムがたまらず吹き飛ばされる中、そこにアビスが斬りかかろうとしたところをライアがエビルバイザーで庇いに入る。

 

「ッ……答えろ!! お前達は一体、何をしようとしている!? 民間人に犠牲を出してまで、お前達はこの世界で何を成そうとしている!?」

 

「だから言っただろう? それは俺の口からは言える話じゃないってな。俺達はあくまで、雇われてる身に過ぎない」

 

「ぐぁ!?」

 

「しかしまぁ、普通に頼んだところでお前等が聞き入れる訳もないのはわかってた……だから」

 

アビスはライアの腹部を蹴りつけた後、アビスセイバーを地面に刺し、カードデッキから引き抜いたカードをアビスバイザーに装填する。

 

「邪魔をするのなら、容赦はしない」

 

≪ADVENT≫

 

『『シャァァァァァァァァッ!!』』

 

「な……うわ!?」

 

「ッ……モンスターを2体も……!?」

 

電子音と共に、2本の長剣を構えたホオジロザメの怪物―――“アビスラッシャー”と、胸部の二門砲が特徴的なシュモクザメの怪物―――“アビスハンマー”の2体が出現。2体はそれぞれライアとファムに襲い掛かり、その一方でアビスは更にカードを引き抜き、アビスバイザーに装填する。

 

≪STRIKE VENT≫

 

アビスラッシャーの頭部を模した手甲―――“アビスクロー”がアビスの右腕に装着される。ライアとファムがアビスラッシャー達の攻撃に対応している中、アビスは少し離れた位置からアビスクローを構え出す。

 

「まとめて沈め……!!」

 

『『グルゥ!!』』

 

「!? しま……うぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

アビスラッシャー達がそれぞれ左右に離脱した直後、アビスクローから放たれた水流がライアとファムを強引に押し出し、そのまま大きく吹き飛ばしてしまった。吹き飛ばされた2人が地面を転がったところに、跳躍したアビスがファムの右手に握られていたブランバイザーを左足で遠くまで蹴り飛ばし、そのまま彼女の胸部を力強く踏みつける。

 

「あぐっ!?」

 

「あ、そうだ。お前達に言い忘れていた事があった。俺にとって一番大事な事だ」

 

「ぐぅ……!?」

 

ファムを助けようとしたライアの首を、アビスが右手で絞め上げる。

 

「インペラーについては……まぁ、奴は既に存在を知られ過ぎてるから今は良い。だが、俺の事は管理局の連中には一切口外しないで貰おうか」

 

「ぅ、ぐ……何……!!」

 

「管理局の連中に俺の存在を知られると、こっちも色々都合が悪くてな。もし俺の事を話せば……そうだな」

 

『『グルルルルル……!!』』

 

アビスの後ろに、アビスラッシャーとアビスハンマーが唸りながら立っている。

 

「俺が契約したモンスター達はなぁ、見ての通り気性が荒い。喰っても喰ってもすぐに飢えて、俺に次の餌を早く寄越せと強請ってくる。おかげで餌の確保には苦労しているよ」

 

その言葉で、ライアとファムはすぐに理解した。アビスが何を言おうとしているのかを。

 

「!? お前、まさか……ッ……!!」

 

「お前達が察した通りだ。俺の事を口外した場合……このミッドチルダにいる人間達を、コイツ等が片っ端から襲う事になるだろうなぁ」

 

「ッ……アンタ、最低だよ……元の世界にいた時と、何一つ変わっちゃいない……!!」

 

「ははははは! 最低、か……お前が言えた義理じゃないだろう? 霧島美穂」

 

「がっ!?」

 

「ぐぁっ!?」

 

踏みつけていたファムを左足で蹴り転がしたアビスは、右手で首を絞めていたライアを投げ飛ばした後、蹴り転がしたファムの前でしゃがみ込む。

 

「お前も忘れた訳じゃあるまい? 元いた世界で、自分が一体何をしてきたのか……どんな罪を重ねたのかを」

 

「ッ……」

 

「人助けをするのは別にお前の勝手だが……そんな事をしたところで、お前の罪は消えやしない。永遠にな」

 

「……うるさいっ!!!」

 

「おっと」

 

ファムは倒れた状態からも右足で蹴りを繰り出したが、アビスにはヒラリとかわされる。アビスはファムにアビスバイザーを向けようとしたが、そのアビスバイザーに横から伸びて来たエビルウィップが巻きつけられ、アビスの動きを封じた。

 

「ん?」

 

「それ以上はよせ……!!」

 

「……お前等のようなライダーを見てると、こっちは呆れ返っちまうよ」

 

『『グルァッ!!』』

 

「ッ……ぐぁあ!?」

 

「海之!!」

 

アビスハンマーの二門砲から放たれたエネルギー弾がライアを狙撃し、アビスラッシャーの振り下ろした長剣がエビルウィップを切断。自由になったアビスがライアにもアビスバイザーを向けようとしたが……そこでアビスは気付いた。

 

「……時間切れか」

 

ライアに向けられていたアビスバイザーは、少しずつだがシュワシュワと粒子化し始めていた。アビスはアビスバイザーを下ろし、ライアとファムを交互に見据えてから告げる。

 

「さっき言った事はわかっているな? 余計な犠牲を出したくないのなら、俺の事は誰にも口外しない事だ」

 

アビスは2人に背を向け、その場から一気に跳躍して立ち去っていき、それと共にアビスラッシャーとアビスハンマーも姿を消す。その場にはライアとファムだけが取り残され、ライアはフラフラと未だ倒れているファムの方に歩を進め、彼女に手を差し伸べる。

 

「ッ……美穂、大丈夫か……!!」

 

「うん、アタシは、大丈夫……」

 

「……美穂……?」

 

「……もう、良いから! アタシは大丈夫! ほら、早くインペラーって奴を追わなきゃ!」

 

ファムはライアの差し伸べる手に応じず、自分で立ち上がってからブランバイザーを拾い上げ、インペラーが逃げた方角へと向かっていく。ライアはそんな彼女の後ろ姿に声をかける事ができなかった。

 

 

 

 

 

 

『そんな事をしたところで、お前の罪は消えやしない。永遠にな』

 

 

 

 

 

 

「美穂……まさか、お前も……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わり、現実世界のホテル・アグスタ外部……

 

 

 

 

 

「あぐっ!?」

 

ティアナの誤射を受けてしまい、空中のウイングロードから地面に落下したスバル。その光景を見ていたティアナは手元からクロスミラージュを落としかけ、インペラーはそれを見て高笑いし始めた。

 

「はははははは!! おいおい、おかしな奴だなぁ、自分で自分の味方を撃ってどうすんだ? なぁ?」

 

「ち、違う……私……私は……ッ……!!」

 

「何が違うんだよ? まぁ良い、俺がそいつを楽にしてやるよ!!」

 

『グルルルル!!』

 

「!? だ、駄目!!」

 

「ひっ!?」

 

地面に落ちた際に受け身を取り損ねたのか、上手く動けずにいるスバル。そこにオメガゼールが飛びかかり、スバルが思わず目を瞑った瞬間……

 

 

 

 

「シュワルベフリーゲンッ!!!」

 

 

 

 

ドガガガガァン!!

 

『グルァ!?』

 

「!? 何……!!」

 

左方向から飛んできた鉄球型の魔力弾が複数、オメガゼールに命中。オメガゼールが吹き飛んだ後、ティアナとスバルの下にヴィータが飛来して駆けつけた。

 

「ヴィ、ヴィータ副隊長……」

 

「ここへ来る途中、この目にもハッキリ見えたぞ……この馬鹿!! シャマルの命令を無視した挙句、思いっきり味方を撃ちやがったな!!」

 

「あ、あの、ヴィータ副隊長! 今のも、その、コンビネーションの内で……」

 

「味方を撃つ事の何がコンビネーションだ!! 死にたいのか馬鹿共が!! もう良い、テメェ等まとめて引っ込んでろ!!」

 

ようやく立ち上がれたスバルが必死にティアナを庇おうとするも、ヴィータはそれに聞く耳を持たず、2人まとめて戦力外通告されてしまった。その一方で、インペラーはガゼル軍団の中にコッソリ紛れ、この場からの逃走を図っていた。

 

(さて、今の内に逃げるとすっか……)

 

「あぁそれから」

 

「!? うぉっ!!」

 

そんなインペラーの足元にも鉄球型の魔力弾が撃ち込まれる。

 

「テメェも逃がすつもりはねぇからな……大人しくお縄につきやがれ!!」

 

「チッ……やれるもんならやってみな、このガキャア!!」

 

「ガキ呼ばわりすんじゃねぇっ!!!」

 

ヴィータの振り回すグラーフアイゼンを、インペラーはガゼルスタッブで弾き返す。その時、2人の近くに炎に燃えている他のギガゼール達が吹き飛んできた。そしてヴィータの隣には、駆けつけてきたシグナムが並び立つ。

 

「!? お、お前等!!」

 

「加勢するぞ、ヴィータ」

 

「おう、サンキュー」

 

「……チッ!!」

 

どうやらシグナムのレヴァンテインでギガゼール達を焼き斬ったようだ。燃えながらダメージを受け続けているギガゼール達を見たインペラーが舌打ちする中、ヴィータとシグナムは自分達のデバイスのカートリッジを消費。ヴィータのグラーフアイゼンは後部の噴射口からブースターのように魔力を放出し、シグナムはレヴァンテインの刀身に炎を纏わせていく。

 

「紫電……一閃!!!」

 

「ラケーテン……ハンマァァァァァァッ!!!」

 

「ッ……クソが!!」

 

『『グルッ!? グガァァァァァァァァァァァァァッ!!?』』

 

ヴィータとシグナムが繰り出す強烈な一撃。それを防ぐべく、インペラーはまだ生き残っていたギガゼールとメガゼールの頭を掴んで自身の前に無理やり突き出し、盾代わりにする事で2人の攻撃を防御する事に成功。代わりに攻撃を受けたギガゼールとメガゼールが爆発した後、そこにはインペラーの姿はなかった。

 

「ッ……どこへ行った!?」

 

「あ、あそこです!!」

 

エリオが指差す先には、爆発に紛れて既にホテルの窓ガラスの近くまで移動しているインペラーの姿があった。

 

「へっ……あばよ!!」

 

「テメ、待ちやがれぇっ!!」

 

ヴィータ達がすぐに追いかけるも、インペラーはすぐに窓ガラスからミラーワールドに突入し、一瞬で姿を消してしまった。捕まえ損ねたヴィータが何度目かもわからない舌打ちをした数秒後、別の窓ガラスから飛び出して来たライアとファムがヴィータ達と合流した。

 

「!? いない、もしかして擦れ違っちゃった……!?」

 

「……シグナム、ヴィータ。ここで何があった?」

 

「手塚と霧島か……例の指名手配していたライダーと交戦した。たった今逃げられてしまったがな」

 

「やはりか……2人共、ナカジマとランスターは?」

 

「アイツ等は邪魔だから引っ込ませたよ。ティアナの奴、思いっきりスバルを誤射しやがって……!」

 

「!!」

 

それを聞いたライアは、仮面の下で表情を歪ませる。彼が一番危惧していた事なのに、運命を変えられなかったのだ。

 

「……すまない」

 

「んな、何でお前が謝んだよ……!?」

 

「占いで、彼女達に何らかのトラブルが生じる事はわかっていた。なのに、俺はそれをちゃんと伝えなかった。そのせいで……」

 

「「……」」

 

シグナムとヴィータは顔を見合わせた後、ヴィータがライアの腕を軽く小突く。

 

「……正直に言うと、念話でお前の占いについて聞いた時、アタシ達は半信半疑だった。けどそれが、今こうして現実になっちまったからな。まぁその、何だ……」

 

「どういう形であれ、その運命を変えようと思って私達に伝えてくれたんだろう? ならばお前は悪くない」

 

シグナムがライアの肩にポンと手を置くが、それでもライアは表情が優れない。

 

そして……

 

 

 

 

 

 

「……」

 

 

 

 

 

 

その会話は、ティアナの耳にしっかり入ってしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガリュー、ご苦労様」

 

森林地帯。ルーテシアは自身の前に立っている人型の召喚獣―――“ガリュー”がホテル・アグスタから回収してきたケースの中身を確認した後、そのままガリューにケースをどこかに運ばせていた。それを近くで見ていたゼストがルーテシアの隣に立つ。

 

「本当に良いのか? スカリエッティの言う事など聞いて」

 

「……ゼストやアギトはドクターを嫌ってるけど、私はドクターの事も嫌いじゃないから……それに、お兄ちゃんも……」

 

「そうか……お前がそこまで言うのなら、俺もとやかくは言わん。戻るぞ」

 

「うん……」

 

そう言って、ルーテシアとゼストはすぐにその場を立ち去るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

その後、出現したガジェットやガゼル軍団は殲滅され、ホテル・アグスタでのオークションは何事もなく開催される事になった。それでも会場の警備はまだ終わっていない為、ティアナとスバルはまだ外部で警備を続けている最中だった。

 

「ねぇ、ティア……向こうは終わったみたいだよ?」

 

「そう……なら、アンタだけでも先に行って。私はここでもう少し警備してるから……」

 

スバルが何か声をかけても、ティアナはスバルの方には振り向こうとしない。

 

「……あ、あのね、ティア!」

 

それでも、スバルは必死にティアナをフォローしようと考えた。

 

「ティアは全然悪くないから! あの時だって、射撃の軌道上に出ちゃった私が悪いの! だから……」

 

 

 

 

 

 

「行けって言ってるでしょ!!」

 

 

 

 

 

 

「……ッ!?」

 

「……行って。お願いだから」

 

ティアナに怒鳴りつけられ、スバルは一瞬ビクッとしてしまう。それでハッと我に返ったティアナは、今度は小さい声で告げる。

 

「う、ううん! こっちこそ、ごめんね……」

 

スバルはティアナに頭を下げて謝った後、その場から立ち去って行く。スバルの姿が見えなくなった後、ティアナは左手を目の前の壁に叩きつける。

 

「何がごめんよ……謝らなきゃいけないのは、私の方なのに……ッ……!!」

 

壁に手をつけたまま、ティアナは下を俯いて涙を流し始める。

 

 

 

 

 

 

『占いで、彼女達に何らかのトラブルが生じる事はわかっていた。なのに、俺はそれをちゃんと伝えなかった。そのせいで……』

 

 

 

 

 

 

(何よそれ……副隊長達は知っていて、私達には何も言われなかったとか……最初から、私の腕なんて信用されていなかったってじゃないの……!!)

 

占いなんかで自分の未来を決めつけられていた事に腹が立った。

 

その占いの通りになってしまっている自分の無力さが、何よりも腹立たしかった。

 

「強くなりたい……もっと、強く……ッ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、そのホテル・アグスタを遠くから眺めている者達が2人……

 

 

 

 

「おい、良かったのか? 本当にこんなんで」

 

「問題ない。“奴”も、オークション会場に紛れていたブツは回収できたらしい」

 

ビルの屋上に大の字で寝転がっている湯村と、柵の上で肘を突きながら缶コーヒーを飲んでいる二宮。どうやら2人の目的は、機動六課や手塚達の注意をある物から逸らす事にあったようだ。

 

「んで? 結局、その目的のブツって何だったんだよ?」

 

「さぁな。俺もそこまでは聞かされていない……尤も、そのブツがどんな物であれ、俺達には関係のない話だ」

 

「はん、違いねぇな……あぁくそ!! あのチビガキにデカ乳女、マジでムカつくぜ……アイツ等も次会ったら叩き潰してやる!!」

 

「……程々にしておけよ」

 

大の字で寝転がったまま手足をバタバタさせている湯村を横目で見ながら、二宮は彼に見られないところで懐からある物を取り出した。

 

(少なくとも、こんな馬鹿には渡せねぇよな……しかしあの野郎、何でよりによって俺に託しやがるんだか……)

 

二宮が湯村に見えないように取り出した物、それは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳥の翼が描かれている、赤色と青色に煌めく2枚のアドベントカードだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……

 




リリカル龍騎StrikerS!


手塚「殉職した兄の無念を晴らしたい、という事か」

美穂「アタシのお姉ちゃんもね、犯罪者に殺されたんだ……」

フェイト「ティアナが砲撃!?」

ティアナ「私はもう、誰も傷つけたり、失いたくないから!!!」

なのは「少し、頭冷やそうか」


戦わなければ生き残れない!
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