リリカル龍騎ライダーズinミッドチルダ   作:ロンギヌス

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どうも、ロンギヌスです。

今年の更新はこれで最後になります。結局、大して本編を進められなかったこんな駄目な自分を蔑んで下さいな…orz






それはさておき、今回はまた“アイツ”の登場です。

二宮に続いて今度は彼が被害に遭います←

それではどうぞ。








それから、諸事情で『RIDER TIME』のオリジナルライダー募集を再開しました。
詳しくは活動報告にて。



閑話 遭遇

時は、少しだけ遡る……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ~良い絵が撮れちゃったねぇ~これは」

 

タイムラビットによる事件を解決し、その後ギンガの笑っている写真を撮る事ができたウェイブ。ギンガと別れた後も、彼はしばらく上機嫌な様子でギンガの写真を眺めながら、街中を闊歩しているところだった。

 

「ギンガちゃんも何とか前に進めているようだし、これでひとまずは上手くいった……とはいかないよなぁ」

 

しかし、ウェイブには1つ懸念している事があった。それはギンガの写真を撮らせて貰った際に、ウェイブが彼女の前で見せてしまった動き。

 

(やっぱ気付かれちゃってるかなぁ……?)

 

タイムラビットとの戦いで腹部を負傷したウェイブ。今はだいぶマシになったものの、ギンガの写真を撮ろうとカメラを構えた時、腹部の痛みからウェイブは僅かながら苦悶の表情を浮かべ、痛む腹部を手で押さえてしまい、その姿をギンガに見られてしまっている。もしかしたらこの時、彼女に自分の正体がアイズである事が気付かれてしまった可能性があるのだ。

 

「できればバレていないと願いたいけど……どうしたもんかねぇ」

 

ちなみにウェイブの懸念通り、ギンガは彼がアイズである事に薄々だが勘付き始めている。しかしウェイブはまだその事を知る由がなかった。

 

「……ひとまず、今はジークちゃんを探すとするかね。全く、一体どこをほっつき歩いてるのやら」

 

確定できない事柄でいつまでも悩んでいられないと考えたウェイブは、ギンガの件はひとまず置いて、再び姿を晦ましたジークを探す事にした。今度はどこで行き倒れているのやらと思いながら、ウェイブが坂道を上がって行こうとした……その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前が波川賢人だな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……!」

 

ウェイブの後ろから、何者かが声をかけてきたのは。

 

「いろんな女の子に囲まれて、随分楽しそうじゃないか」

 

ウェイブが振り返った先に立っていたのは、ピンク色のシャツに黒スーツを纏った茶髪の男。首元にかけていたピンク色のトイカメラをウェイブに向け、カチッとシャッターを切ったその男は顔を上げると、どこか不敵そうな表情でウェイブと視線を合わせてきた。

 

「……お宅、誰なんだ? 何で俺の名前を知っている?」

 

何故、この男は自分の本名を知っているのか。ウェイブは警戒心を隠す事なく目の前の男を睨みつけるが、男は怯むどころか小さく笑みを浮かべてみせた。

 

「お前にも用があって来たのさ。波川賢人……そして、仮面ライダーアイズ」

 

「……ッ!?」

 

この男、ウェイブが仮面ライダーである事まで知っている。その時点でウェイブはすぐさまアイズのカードデッキを取り出して身構える。

 

「……そう言うって事は、お宅も仮面ライダーなんだな?」

 

「その通り。だが、お前の知っている仮面ライダーとは少し違う」

 

「何……?」

 

「お前はアイツ(・・・)を見た事があるんだろう? なら、俺の言葉の意味もわかるはずだ」

 

男が言っている言葉の意味がわからず、少しだけ困惑の表情を浮かべるウェイブだったが、そんな彼にわかりやすくする為か、男は懐からある物を取り出した。

 

「!? それは……!!」

 

それは19個のエンブレムが描かれた(・・・・・・・・・・・・・・)、マゼンタ色のバックルだった。男がそれを腹部に持って行くと、バックルから伸びたベルトが自動で男の腰に巻きつき、装着が完了される。そして男はバックルを開いた後、左腰に付いているカードホルダー状のデバイスから1枚のカードを抜き取り、それをウェイブがいる正面に向かってかざすと……

 

「変身」

 

≪KAMEN RIDE……DECADE!≫

 

バックルにカードを差し込み、バックルを閉じて装填する。すると男の周囲にいくつものシルエットが出現し、それらが全て男の全身に重なり、男を仮面ライダーへと変身させたのだ。

 

黒とマゼンタ色のボディ。

 

バーコードを思わせる縞々状のフェイス。

 

そして緑色の複眼。

 

その姿は、ウェイブが知っている仮面ライダーとは全く違っていた。

 

「俺は通りすがりの仮面ライダー(・・・・・・・・・・・・)だ。覚えておけ」

 

「まさかお前、あの泥棒ライダーの……!?」

 

「やっぱり知っていたか……海東の奴、どの世界でも相変わらずだな」

 

「ッ……変身!!」

 

男が変身した謎の戦士―――“仮面ライダーディケイド”を前に、ウェイブはすぐにカードデッキを近くのカーブミラーに向けてベルトを出現させ、変身ポーズも取らずにアイズへと変身。アイズとディケイドが対峙する構図が出来上がる。

 

「ほぉ、やる気か。だがここじゃ何だ、場所を変えようか」

 

「言われずともな……ッ!!」

 

ディケイドは両手をパンパンと払ってから駆け出し、アイズ目掛けてパンチを繰り出した。アイズはそれを両手で受け止め、彼と掴み合いの状態になってからカーブミラーへと飛び込み、ミラーワールドに突入する。

 

「はぁ!!」

 

「フンッ……!!」

 

ミラーワールドに突入してからも、すぐにアイズが回し蹴りを放ちディケイドがそれを回避。ディケイドは左腰から取り外したカードホルダー状のデバイス―――“ライドブッカー”を変形させ、長剣型のソードモードにしてからアイズと改めて対峙する。

 

「ッ……お宅、俺に用があると言っていたな。何が目的だ?」

 

「簡単な話だ。お前の力も試させて貰おうと思ってな」

 

「試させて貰う、ねぇ……随分余裕なんだな」

 

「まぁ、実際そうだからな」

 

「その余裕、本物かどうか確かめてやるよ……!!」

 

≪BIND VENT≫

 

ディスシューターを召喚し、両手に装着するアイズ。それを見ても未だ余裕そうな態度で構えているディケイドに対し、アイズは内心余裕はほとんどなかった。

 

(あの泥棒さんと同じ力なら、こいつもきっと……)

 

かつてスレイブ・ダーイン/仮面ライダーベルグが起こした盗難事件の中で、海東大樹/仮面ライダーディエンドの姿を目撃した事があるアイズは、それ故に現在対峙しているディケイドもまた、同じような能力を使えるのではないかと考えていた。そんな彼の予想は的中したのか、ディケイドは腰に装着しているベルト―――“ネオディケイドライバー”のバックルを開き、ライドブッカーから1枚のカードを取り出した。

 

「なら俺も、お前の力を確かめてやるとしよう」

 

≪KAMEN RIDE……KIVA!≫

 

「ッ……!?」

 

カードをネオディケイドライバーに装填し、ディケイドの姿が変化する。

 

人間の筋肉のような形状をした赤い胸部装甲。

 

両肩や右足に鎖で巻き付けられた拘束具。

 

蝙蝠のようにつり上がっている黄色の複眼。

 

吸血鬼(ヴァンパイア)をイメージしたかのようなその戦士―――“仮面ライダーディケイドキバ”を前に、アイズは更に驚愕させられる事となった。

 

「姿を変えた……!?」

 

「驚いている場合じゃないぞ」

 

ディケイドキバはそう言うと、ライドブッカーの刀身を撫でてから駆け出し、アイズに向かって容赦なく斬りかかって来た。アイズはそれを前転して回避するも、彼が立ち上がるタイミングを読んだディケイドキバにより、薙ぎ払うように振るわれたライドブッカーの斬撃がアイズの胸部装甲に炸裂した。

 

「ぐあぁっ!?」

 

「どうした? お前の両腕に付いているそれは飾りか?」

 

「言ってくれる……!!」

 

アイズは倒れた状態からディスシューターを構え、ディケイドキバを捕まえようと蜘蛛の糸を射出。ディケイドキバは伸びて来た蜘蛛の糸をライドブッカーで斬り裂いたが、アイズは怯まず蜘蛛の糸を連続で放ち続け、ライドブッカーの刀身部分に巻きつける事に成功。ディケイドキバは糸の巻きついたライドブッカーを力ずくで引っ張ろうとしたが、そうはさせまいとしたアイズは更に糸を射出し、ディケイドキバの胴体にも両腕ごと巻きつけてみせた。

 

「捕まえたぜ……!!」

 

「……なるほど、便利な武器だな。だが惜しいな」

 

それでもなお、ディケイドキバの余裕そうな態度が崩れる事はなかった。武器を封じ、両腕ごと胴体を縛り上げているのに、何故まだ余裕でいられるのか。そんなアイズの疑問は、この後すぐに解決する事となる。

 

「それだけじゃ、俺を捕まえた事にはならない」

 

「何……うぉあっ!?」

 

ネオディケイドライバーのバックル部分が発光し、そこから飛び出して来た狼を模した青色の長剣(・・・・・・・・・・)が、回転しながらアイズを斬りつけて来たのだ。予想外の攻撃に対応できなかったアイズはたまらず転倒し、その間に青色の長剣は回転しながらディケイドキバの方へと戻って行き、彼を縛っていた蜘蛛の糸を全て斬り裂いてしまった。

 

「ッ……おいおい、反則だろそりゃあ……!!」

 

「ありがたい褒め言葉だな……フンッ!!」

 

「うぉ危ねっ!?」

 

≪SWORD VENT≫

 

ディケイドキバは戻ってきた青色の長剣―――“魔獣剣(まじゅうけん)ガルルセイバー”を左手でキャッチし、ライドブッカーとの二刀流で再びアイズに斬りかかる。アイズは振り下ろされて来たガルルセイバーを地面を転がって回避してから立ち上がり、ディスバイザーにカードを装填してディスサーベルを召喚。ガルルセイバーとライドブッカーの斬撃を同時に受け止める。

 

「ぐっ……!!」

 

「なるほど、良い反応だな」

 

「それは褒めてくれてるって事で良いのかね……っと!!」

 

「むっ……!!」

 

アイズはディスサーベルでガルルセイバーとライドブッカーを弾き上げ、ディケイドキバの腹部を蹴りつける。そしてディケイドキバが後ろに下がった隙に、アイズはすぐに次のカードをディスバイザーに装填した。

 

≪ADVENT≫

 

『ギシャアァァァァァァッ!!』

 

「おっと」

 

建物の壁を伝って現れたディスパイダー・クリムゾンが大きく跳び、それを見たディケイドキバはその場から飛び退く事でディスパイダー・クリムゾンに押し潰されずに済んだ。するとディケイドキバはガルルセイバーをその場に一旦突き刺し……

 

「なら、俺も呼ばせて貰おうか」

 

空いた左手で指を鳴らす。その直後……

 

ズガァァァァァァァンッ!!

 

『ギシャアッ!?』

 

『ギャオォォォォォォォォンッ!!!』

 

「!? おいおい、何だコイツは……!!」

 

建物を豪快に破壊しながら、洋風の城と一体化した巨大なドラゴンが、ディスパイダー・クリムゾンを大きく突き飛ばしてしまった。巨大なドラゴン―――“キャッスルドラン”はディケイドキバの背後に降り立ち、その黄色の瞳でアイズを鋭く睨みつける。

 

「デカいのを呼び出せるのは、お前だけじゃないって事だ」

 

『ギャオォォォォォォッ!!!』

 

「ちょ、待っ……うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

 

キャッスルドランが口から連射した火炎弾が、地上のアイズ目掛けて次々と降りかかる。アイズは慌てて火炎弾をかわし続けたが、そこにディケイドキバが迫り……

 

「はぁっ!!」

 

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 

ガルルセイバーとライドブッカーで×字に斬りつけられ、大きく吹き飛ばされたアイズは地面を転がされる羽目になってしまった。

 

「ぐ、ぁっ……!!」

 

「ここまでやれたのは褒めてやろう。お前も合格だ(・・・・・・)

 

ガルルセイバーを放り捨てながら、ディケイドキバは倒れているアイズにそう言い放った。その言葉にアイズはディケイドキバを睨みつける。

 

「合格、だと……何が目的だ……!!」

 

「いずれわかるさ。これから先、お前達(・・・)はある事件に巻き込まれる事になるんだからな」

 

≪KAMEN RIDE……KUUGA!≫

 

ディケイドキバはそう言ってから、別のカードをネオディケイドライバーに装填し、再び姿を変える。

 

クワガタのような金色の角。

 

赤い胸部装甲。

 

銀色のクラッシャー。

 

古代の力を宿したその戦士―――“仮面ライダーディケイドクウガ”はまた別のカードを抜き取り、それをネオディケイドライバーに装填した。

 

「今回はこれでお開きだ。いずれ、また会う事になるだろう」

 

≪FINAL ATTACK RIDE……KU・KU・KU・KUUGA!≫

 

電子音と共に、ディケイドクウガはその場から大きく跳躍。収束されたエネルギーが熱となって右足に纏われ、ディケイドクウガは立ち上がろうとするアイズ目掛けて、必殺技“マイティキック”を繰り出したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――どわぁっ!?」

 

その後、ミラーワールドから追い出されたアイズはカーブミラーから飛び出し、建物の壁にぶつかってから変身が解除され、ウェイブの姿へと戻った。ウェイブは苦悶の表情を浮かべながらもカーブミラーを睨みつけるも、カーブミラーには既にディケイドの姿はなかった。

 

「いない……奴はどこに……?」

 

 

 

 

 

 

『ここまでやれたのは褒めてやろう。お前も合格だ(・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

『いずれわかるさ。これから先、お前達(・・・)はある事件に巻き込まれる事になるんだからな』

 

 

 

 

 

 

『今回はこれでお開きだ。いずれ、また会う事になるだろう』

 

 

 

 

 

 

「ッ……何なんだ、アイツ……!!」

 

いきなり自身の前に現れては、いきなり変身して戦いを仕掛けてきて、一方的にこちらを圧倒してから突然その姿を消してしまったディケイドの目的が、ウェイブには全く理解ができなかった。彼は体の痛みを我慢して何とか立ち上がり、その場からフラフラながらも歩き去って行く。

 

その様子を物陰から見ていたのは、ディケイドに変身したあの男だった。

 

「悪いな。この事件を解決する前に、お前達の実力を確かめておきたかったのさ」

 

男は再び首元にかけていたトイカメラを構え、フラフラと歩き去っていくウェイブの後ろ姿を捉えてからシャッターを切る。そして男は右手を上げると、彼の背後に銀色のオーロラが出現する。

 

「これで2人目……次は誰を試すとするかな……?」

 

そう言って、男はオーロラの中へと姿を消すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくした後、ウェイブはヴィクター達から連絡を受け、彼女達がガジェットドローンの襲撃を受けた事を知る事になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……?

 




時系列で言うと、第2部の第23話より後くらいです。

二宮に続き、今度はウェイブがディケイドにボコられる羽目になりました。仕方ない、ディケイドが強過ぎるんだもの←

今回ディケイドが繰り出したカメンライドはキバとクウガ。何故この2人なのか、ぜひ考察してみて下さい。

ちなみに何故こんな話を投稿したのかと言うと、本編でジャック・ベイルの事件が一通り片付いた後、ディケイド関連のEXTRAストーリーを投稿する予定だからです。
ただし先に言っておきますと、このディケイド関連のストーリー、初期の構想とはだいぶかけ離れたストーリーになってしまった為、事件の内容や黒幕などは前に載せたプロローグの時とは全く違います。その点はご了承下さいませ。
あ、でも二宮が序盤でディケイドにボコられる展開は変わっていませんのでご安心を←








それでは皆様、良いお年を。

来年こそは、本編の更新速度も上げられると良いなぁ……(※叶わぬ願い)
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