リリカル龍騎ライダーズinミッドチルダ   作:ロンギヌス

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やっと第2部でライダーの死亡者が出せた(やり切った表情)







……はい、という訳で散々ミッドで大暴れしてくれたジャック・ベイル/仮面ライダーリッパーについてのキャラ設定と、キャラ造形に関する簡単な解説を載せてみました。

いつも通り、ネタバレが多分に含まれている為、先に本編を最新話まで全て読み終わってからご覧下さいませ。

それではどうぞ。



キャラ設定&キャラ解説⑩(ネタバレ注意!)

ジャック・ベイル/仮面ライダーリッパー

 

詳細:仮面ライダーリッパーの変身者。40歳。第9無人世界の「グリューエン」軌道拘置所第3監房に収容されていた囚人で、ガジェットドローンが軌道拘置所を襲撃した際の騒ぎに乗じて脱獄、ミッドチルダに潜伏していた。顔は傷だらけであり、活動中は盗んだガスマスクで顔を隠している。

幼少期、父親に捨てられたという母親から「愛情の証」と称して虐待を受けたらしく、それが原因で「暴力=愛情表現」という間違った思想を抱いてしまい、女性ばかりを狙っては「愛情」と称して殺害して回る凶悪な殺人鬼へと変貌した。その為、女性は異常とも言えるほど執念深く付け狙うが、一方で男性には全く興味がなく、自分の邪魔をして来る男性に対しては敵意を示す。

かつてティーダ・ランスターとも交戦した経験があり、彼との戦いで手傷を負わされた事が逮捕される遠因となった為、ティーダに逆恨みの感情を抱いている。一方でティーダを殺した犯人とされている為、ティアナも兄の仇としてその行方を追い続けていた。

脱獄後、偶然カードデッキを拾った事でミラーワールドやモンスターの存在を知り、エビルリッパーと契約して仮面ライダーリッパーとなる。その後は殺人鬼としての活動を再開し、イヴや夏希、ドゥーエなどの女性ライダーを次々と襲撃。イヴの心にトラウマを植え付けてしまう。

後にヴィヴィオとアインハルトの2人を誘拐し、彼女達にも暴行を加えようとしたが、トラウマに耐えながらも駆けつけて来たイヴの妨害を受け、更に手塚やティアナも救援にやって来た事で失敗。その場はアビスに助けられる形で一旦は逃走するも、ある理由から既に二宮から用済みと見なされていた為、アビスサバイブから一方的な猛攻を受けて敗北。自分が嫌っている男性によって一方的に切り刻まれるという因果応報の最期を迎えた。

なお、脱獄して間もない頃に一度だけ、記憶を失う前のイヴと会った事があるらしいが……?

 

 

 

 

 

 

仮面ライダーリッパー

 

詳細:ジャック・ベイルが変身する仮面ライダー。基本カラーは赤みを帯びた黒。エビルリッパーと契約しており、仮面や装甲などの形状はライアと似ているが、こちらは後頭部に弁髪がなく、代わりに背ビレのような小さな突起が存在している。

戦闘時はリッパーバイザーやエビルソーを使用した、単調ながらも殺傷力の高い強力な攻撃を披露する。変身者のジャックが殺人鬼である事に加え、女性に攻撃されると喜ぶジャックの性質も相まって、女性ライダー側にとっては非常に脅威な相手となる。

 

 

 

飛召鋸(ひしょうのこ)リッパーバイザー

 

詳細:ノコギリエイを模した鋸型の召喚機。右腕に装備されている。ノコギリエイを模した形状をしており、先端の吻を模した小型の鋸は通常武器としても使用可能。上部のカバーを押し上げて装填口を開き、そこにカードを装填する。

 

 

 

エビルリッパー

 

詳細:ジャック・ベイルと契約しているノコギリエイ型ミラーモンスター。外見的特徴はエビルダイバーと似ているが、こちらはボディが薄紫色であり、背部に小さな背ビレ、頭部にチェーンソーのような形状の長い吻を生やしているのが特徴。

戦闘時は空中を自在に飛び回りながら頭部の吻で獲物をバラバラに切り裂き、確実に仕留めた事を確認してから捕食を行う。また、体内に持つロレンチーニ瓶を利用する事で、隠れている標的を見つけ出す事も可能。

4000AP。

 

 

 

ソードベント

 

詳細:エビルリッパーの長い吻を模したチェーンソー『エビルソー』を召喚する。右腕のリッパーバイザーと合体するように装備される。毎分約5000回もの高速回転を行う刃で、標的を軽々と切り裂く事が可能。直撃すればライダーであっても大ダメージを受けてしまう。3000AP。

 

 

 

サーチベント

 

詳細:特殊カードの1種。ロレンチーニ瓶の能力を持つエビルリッパーが特殊な波動エネルギーを放ち、周囲の電波を探知する事で隠れている敵の位置を特定する。透明化能力や幻影能力を使用する敵に有効である。

 

 

 

ファイナルベント

 

詳細:エビルソーを装備したリッパーとエビルリッパーがコマのように高速回転し、連続で敵を斬りつける『スピニングカッター』を発動する。5000AP。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ここからはジャックのキャラ造形についての簡単な解説です。

 

 

 

Q.ジャックを登場させようと思った切っ掛けは?

 

A.同じ殺人犯である浅倉威/仮面ライダー王蛇が既に第1部のStrikerS編で死亡している為、それに代わる殺人犯系キャラとして彼を登場させました。

 

 

 

Q.ジャックのキャラを作り上げた経緯は?

 

A.感想欄で既に何名かが勘付いていらっしゃいましたが、かつてイギリスに実在していたとされている有名な連続殺人鬼【切り裂きジャック】こと【ジャック・ザ・リッパー(Jack the Ripper)】が元ネタです。

 

あの浅倉と同じ殺人犯系ライダーとして扱う以上、浅倉とは何かしら差別化する必要がありました。そこで、恋愛に興味がない浅倉との対比になるよう、こちらは恋愛に強く執着する人物として描いてみました……その結果、まさかこんなにもド変態なキャラクターに仕上がるとは当初は全く想定しておりませんでした(チュドーン

 

物語上での主な役割は【第2部における序盤のボスキャラ】【イヴが初めて敵対した悪人ライダー】【第2部における最初のライダー脱落者】の3つ。しかし実際はこの3つ以外にも、これから先の展開を描いていく為に必要な要素を複数兼ね備えたキャラクターでもあります。

 

なお、年齢が40歳とありますが、これはホラー映画「13日の金曜日」シリーズに登場する殺人鬼【ジェイソン・ボーヒーズ】の享年が40歳である事が元ネタです。

 

 

 

Q.仮面ライダーリッパーの設定はどのようにして決めていったの?

 

A.【仮面ライダーライアにそっくりな姿】を考慮していた為、デザインは早い段階で決まりました。名前の由来はもはや言うまでもなし。

 

使用武器がチェーンソーですが、これはホラー映画「悪魔のいけにえ」及び「テキサス・チェーンソー」に登場した殺人鬼【レザーフェイス】が元ネタとなっています。結構いろんな殺人鬼キャラクターの要素が詰め込まれている訳ですね。

 

エビルリッパーの名前はすんなり決まりましたが、召喚機はそのままエビルバイザーにしてしまうとライアの召喚機と被ってしまう為、こちらはリッパーバイザーという名称になりました。

召喚機にライダーの名前が付く点は、仮面ライダーシザースのシザースバイザーと同じですね。

 

サーチベントはオリジナルで考案した特殊カードです。ノコギリエイが持つロレンチーニ瓶の機能を利用し、敵の居場所を特定する能力として作り上げました。幻影能力や透明化能力を持つライダーからすれば非常に厄介な能力です。

 

 

 

Q.変身ポーズはどのようにして決まったの?

 

A.ジャック(Jack)という名前から連想する形で、右手の指先でアルファベットの「J」を作るポーズを選定。これは瀬川耕司/仮面ライダーJのあのポーズが元ネタとなっています。

ただし、実際にこれを思いついたのはカゲン/仮面ライダーゾンジスの変身ポーズを見た時だったり←

 

 

 

Q.何でこんなド変態キャラに仕上がったの?

 

A.実を言うと、第2部を書き始めた辺りの段階ではまだ明確なキャラ設定が存在しておらず、どんなキャラクターにするか凄く悩んでいました。

 

そんな時、いろんな意味で凄いヒントになったのが、あの『RIDER TIME 龍騎』です。

劇中で芝浦淳/仮面ライダーガイが言っていた【殺し合うのって、すっごい愛情表現じゃない?】という発言を聞いたその瞬間、作者の頭の中でビビッと閃きが起こり、そこから一気に【暴力と愛情をイコールにしてしまったド変態な殺人鬼】というキャラクターが仕上がっていく事になりました。

まさかあの「┌(┌^o^)┐ホモォ…」な展開から思いつくとは、一体誰が予想できたでしょうか?(予想できるか!)

 

その結果、幼少期時代のジャックは母親が振るって来る暴力を「愛情」と捉えるようになってしまい、「暴力=愛情」という狂った思考回路になってしまいました。男性に対して微塵も興味がないのは、かつて母親を捨てたという父親が原因なのかもしれませんね。

劇中では二宮に殺される結末を迎えましたが、何故二宮に殺させたのかと言うと答えは単純、【女性に殺させると喜んだまま逝ってしまう】からです。だから彼が大嫌いな男性に斬り刻まれて貰いました。どれだけド変態で凶悪な殺人鬼だろうと、死ぬ時はアッサリ死にます。それだけライダーバトルの世界は厳しいものです。

 

ちなみに、ジャックの母親は現在【行方不明】となっています。これは地の文で死に際のジャックが告げた「かつて自分を愛し、そして自分が愛してあげた(・・・・・・・・・)」という一言が全てです……後はもう、言わなくてもわかるよね?←

 

 

 

Q.女性なら相手は誰でも良いの?

 

A.女性であれば年齢は一切問いません。幼女だろうがババアだろうがメスのモンスターだろうが(←!?)、その全てを平等に愛します。おかげでヴィヴィオやアインハルト、イヴの3人は散々な目に遭いました。

ただし本人曰く、男の娘は駄目だそうです(理由:男だと気付いた時に萎えるから)

 

 

 

Q.なんか結構アッサリ死んじゃってない?

 

A.ティーダの死についてだったり、イヴとの関わりだったり、確かにまだ詳しく明かされていない謎は数多く存在しています。

 

ですが、ジャックの場合はこれで良いんです。彼はあくまで【第2部における序盤のボスキャラ】としての役目を担っているだけに過ぎないので、これ以上長生きさせたところで物語的には何の旨味もありません。むしろこれからのストーリー展開を考えていく際、彼の存在はハッキリ言って邪魔になります。

だから今回はアッサリ退場させました。残された謎については、また別の形で明かされていく事になります。

 

そして彼が遺したカードデッキですが、【このデッキは未契約のまま壊される事なく】回収されました。しつこく言いますが、仮面ライダーリッパーのデザインは【仮面ライダーライアとそっくり】です。これが果たして何を意味しているのか……それは今後の展開をお楽しみに。

 

 

 

Q.これから先、どんな展開が待ち構えているの?

 

A.凶悪な殺人鬼ジャック・ベイルが死んだ事で、多少はミッドにも平和が……訪れる訳がありません。まだまだ物騒な展開は数多く発生します。

しかもジャックの死を切っ掛けに、これから【ある人物】が衝撃的な展開を迎える事になります。人によってはかなりショッキングな展開になってしまう可能性が……あるかも?(自信はない←)

 

これから先、ライダー達がどのような運命を辿るのか……今後も『リリカル龍騎ライダーズinミッドチルダ』の物語を楽しんでいって貰えると幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

という訳で、今回の解説はここら辺で切り上げようと思います。

 

それではまた。

 




次回の更新日は未定です。

それでは。

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