リリカル龍騎ライダーズinミッドチルダ   作:ロンギヌス

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続けて5話目を更新。

今は毎日更新ができているものの、いつ毎日更新が途切れるかわからないくらい文章の構成とは難しいものですね……うん、果てしなくどうでも良い話だったね。

それではどうぞ。



第5話 占いは当たる

「はぁ!!」

 

『グラゥ!?』

 

エビルウィップの一撃がギガゼールを後退させ、その隙にライアはエビルバイザーにカードを装填。狙いは先程武器を叩き落とされたメガゼールだ。

 

≪FINAL VENT≫

 

『グガ!?』

 

「……ふっ!!」

 

周囲を飛び回っていたエビルダイバーに激突したメガゼールが転倒する中、ライアは近くに飛んできたエビルダイバーの背中に飛び乗り、そのままハイドベノンを発動。メガゼール目掛けて突撃していく。

 

『グル……ッ……ガァァァァァァァァァァッ!?』

 

ハイドベノンが炸裂した事で、メガゼールは跡形もなく爆散。エビルダイバーから飛び降りたライアはすぐさま後方へと振り返るが、その直後にギガゼールの突き立てた槍が命中する。

 

「ぐぁあっ!?」

 

『グルァァァァァァッ!!』

 

吹き飛ばされたライアは街路樹に叩きつけられ、地面に落ちた彼に向かって再びギガゼールが走り出す。既にファイナルベントのカードは使ってしまっている為、ハイドベノンは連続で繰り出せない。

 

(く、どうする……一度引くか……!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪ADVENT≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時だった。

 

『ピィィィィィィィィィッ!!』

 

「ッ……!?」

 

甲高い鳴き声と共に、ライアの頭上を巨大な白鳥のモンスターが通過。どこからか飛来して現れたその白鳥のモンスターは、ギガゼールに向かって勢い良く翼を羽ばたかせ、そこから突風を発生させる。

 

「ッ……白鳥のモンスター……!?」

 

『グルッ!? グルァァァァァァァッ!?』

 

突風で吹き飛ばされたギガゼールは地面を転がり、ライアと大きく距離を離される。自分の方が不利だと本能で理解したのか、立ち上がったギガゼールはその場から高く跳躍し、どこかへ逃げ去って行ってしまった。

 

「!? 待て……ッ!!」

 

『ピィィィィィィ……!!』

 

後を追いかけようとしたライアだが、建物から建物へジャンプしながら逃げていくギガゼールを追いかけるのは流石に無理があった。そんなライアの真横を通過し、白鳥ノモンスターはすぐにどこかへ飛び去り、あっという間にその姿は見えなくなっていった。

 

「ッ……あのモンスター、何故俺を助けた……? まさか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ま、取り敢えずこんな感じで良いかな? これでちょっとは恩を売れただろうし」

 

そんなライアの姿を見届けていた白い仮面ライダーは、すぐにどこかへ姿を消す。自身が戦っているところを彼女が遠くから見ていた事にまでは、さすがのライアでも気付く事はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

その日の午後。機動六課隊舎に設置されている食堂では、昼食を食べる為に多くの局員達が集まってきていた。そんな中、食堂の部屋の隅っこのテーブルを確保していた手塚はと言うと、昼食メニューの注文もせずに、ある事をする為にテーブルの上に白い布を置いていた。

 

そのある事とは……

 

 

 

 

チャリィィィィィン……

 

 

 

 

そう、コイン占いだ。手塚が指で弾いた数枚のコインが宙を舞い、白い布の上へと落ちていく。

 

「……」

 

元いた世界で占い師として活動していた彼は、このミッドチルダに来てからも自らの運命を占い、今後起こりうるであろう出来事を少しでも予測できないかどうか確認を行っていた。ちなみに占いに使われているコインは手塚の所有物で、この世界に来てからも何故か上着のポケットにカードデッキと一緒に入っていた物だ。

 

ざわ……ざわ……

 

周りの局員達から不思議そうな目で見られても全く気にする事なく、手塚はコインが白い布の上に落ちる音を聞きながら、まるで瞑想をしているかのように目を閉じている。意識を集中させていた彼は、やがて脳裏に一つの小さな光景が浮かび上がっていく。

 

「……!」

 

何かを確信した手塚は、閉じていた目を突然パッと開き、その様子を少し離れた位置から見ていた局員達をビクッと驚かせる。手塚はそれも気にせず、脳裏に浮かび上がった光景について推測する。

 

(あの光景……間違いない。だとすれば、あの時現れた白鳥のモンスターは、やはり……)

 

「あのぉ……」

 

「!」

 

そんな彼に、勇気を出して声をかけてくる者がいた。それに気付いた手塚が振り向くと、その視線の先には赤髪の少年とピンク髪の少女が、手塚の顔を下から覗き込むようにジーっと見つめていた。

 

「手塚海之さん……で、合ってますか? 次元漂流者の……」

 

「そうだ。君達は確か、高町の下で訓練を受けていた……」

 

「あ、はい。ライトニング分隊所属、エリオ・モンディアルと言います!」

 

「同じくライトニング分隊所属、キャロ・ル・ルシエです! こっちはパートナーのフリードリヒ」

 

「キュルゥ~」

 

赤髪の少年―――“エリオ・モンディアル”と、ピンク髪の少女―――“キャロ・ル・ルシエ”が自己紹介し、手塚が白い布を置いているテーブルの上にはキャロのパートナーである小さな白い竜―――“フリードリヒ”が降り立ち、手塚の弾いていたコインに興味を持ったのか、鼻でクンクンと匂いを嗅いでいる。

 

「モンディアルにルシエか……それで、俺に何か用かな?」

 

「あ、えっと……食堂で昼食を取ろうと思った時に、たまたま手塚さんを見かけて……」

 

「テーブルの上でコインを弾いているのを見て、何をしているのか少し気になって……」

 

「そういう事か……俺がやっているのは占いだ」

 

「「占い!?」」

 

占いという単語を聞いた瞬間、エリオとキャロの目が輝き始める。

 

「手塚さんって、占い師なんですか!?」

 

「あぁ。元いた世界でも、占い師として活動していた」

 

「「へぇ~……!」」

 

(……憧れの目で見られている気がするのは何故だ)

 

エリオとキャロは尊敬するかのような目で手塚の事を見ている。そんな2人の表情を見た手塚は「部隊に所属する人間と言っても、やはり年相応の子供なんだな」と思わず小さな笑みを零す。

 

「何だったら、君達の事も占ってみようか。もちろんお金は取らない」

 

「「お願いします!」」

 

まさかの即答で返してくるとは思っていなかったのか、手塚は笑みを浮かべてから、3枚のコインを指の上に乗せてからピンと宙に弾く。白い布の上に3枚のコインが落ち、手塚が静かに目を閉じて占う中、エリオとキャロ、そして何故かフリードリヒも一緒になって、ドキドキした様子で占いの結果を待つ。

 

「……」

 

やがて、手塚が静かに目を開ける。

 

「……君達は何か、過去に辛い目に遭ってきている。違うかな?」

 

「「……ッ!!」」

 

手塚の発した一言目に、エリオとキャロは思わず表情が固まる。それを見た手塚はゴホンと咳き込む。

 

「すまない。聞きたくなければ、無理に聞かなくても構わない」

 

「……いえ、僕達は大丈夫です」

 

「話の続き、聞かせて下さい……!」

 

手塚の謝罪の言葉を受けてもなお、エリオとキャロは真剣な表情で占いの続きを促す。フリードリヒもパートナーであるキャロの真似でもしているだろうか、鳴き声も出さず静かに手塚の顔を眺めている。

 

(……優しい子達だな)

 

そんなエリオ達の姿に感心した手塚は、白い布の上に落ちているコインを1枚拾い上げる。

 

「君達は過去に、信じていた人間に裏切られた事がある。そのせいで辛い目に遭ってきた事だろう……そんな時、君達は心から信頼できる人間に出会えた」

 

「「……」」

 

「心から信頼できる人間に出会えた事で、君達は人の優しさをその身に受け、それに影響される形で心優しく育ってきた。だがここから先は、優しいだけでは乗り越えられない困難もたくさん待ち構えている。諦めてしまいそうになる事が、何度あるかもわからないだろう……だからこそ。君達が持っているその優しさは、決して忘れられてはならない」

 

エリオとキャロだけでなく、気付けば周りで昼食を取っているはずの局員達も密かに聞き耳を立て、手塚の話をかなり真剣に聞いている。

 

「どんな困難にぶつかったとしても、決して諦めるな。どんなに挫けそうになっても、その優しさを心の中に抱き続けろ。運命とは受け入れる物ではない……運命は、君達の手で変えられる」

 

「「……!」」

 

「もし自分達の力だけで解決できそうになかったら、周りを頼れ。俺も部隊の所属ではないし、戦いのプロという訳でもないが……君達よりも長く生きている人間として、何かしらのアドバイスはしてやれるかもしれない」

 

「「……はい、ありがとうございます!!」」

 

「「「「「おぉ~…!!」」」」」

 

周りで聞いていた局員達も、手塚の話が終わると同時に一斉に拍手し始めた。それに気付いたエリオとキャロは恥ずかしそうにする中、手塚は平然とした様子で笑みを浮かべる。

 

「どうやら、今の話は全部聞かれていたようだな」

 

「「あ、あははははは……」」

 

「凄い……凄いです! 私、聞いてて感動しちゃいました!」

 

「あ、ちょ、やめなさいよスバル!」

 

そんな時、青髪の少女が感激した様子で手塚に話しかけてきた。その後ろからは制止しようと後に続くオレンジ髪の少女の姿も。

 

「君達も確か、高町の下で訓練を受けていたな」

 

「はい! 初めまして、スバル・ナカジマです! スターズ分隊に所属してます!」

 

「同じくスターズ分隊所属のティアナ・ランスターです。初めまして」

 

「既に自己紹介はしているが、改めて名乗ろう。手塚海之だ、よろしく頼む」

 

「はい、よろしくお願いします!!」

 

「ちょ、馬鹿スバル!! それは流石に失礼過ぎるでしょ!!」

 

「良いんだ、気にするな」

 

手塚が差し出した手を、青髪の少女―――“スバル・ナカジマ”は興奮した様子で両手で掴み、テンションに任せてブンブン上下に振り続ける。それをオレンジ髪の少女―――“ティアナ・ランスター”が慌てて止めようとするが、手塚はスバルの行いを笑って許す。

 

「あ、そうだ! 手塚さん、私達の運勢も占って貰って良いですか!?」

 

「俺は構わないが……ランスターは良いのか?」

 

「あ、えっと……私は良いです。この馬鹿スバルの分だけでも占ってあげて下さい」

 

「えぇ~? 良いじゃんティア~、一緒に占って貰おうよ~」

 

「アンタはアンタで遠慮って物がなさ過ぎるのよ!!」

 

「わかったわかった。少し待て」

 

手塚は再びコインを指で弾き、宙に舞ったコインを右手でパシッとキャッチして目を閉じる。スバルも先程のエリオ達のようにドキドキした様子で待ち、見学するだけに留まったティアナも少しは気になるのか、同じように占いの結果を待っている。

 

そして手塚が導き出した占いの結果は……

 

「……ナカジマ。命に関わるような物ではないが、小さなトラブルが迫ってきている。液体の類に気を付けろ」

 

「へ?」

 

その直後である。

 

「きゃあっ!?」

 

バッシャアン!!

 

「―――熱っちゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「あぁ!? ごめんなさい、大丈夫ですか!?」

 

手塚が警告するも既に遅し。食後のコーヒーを飲もうとしていた女性局員がうっかり足を滑らせ、零れたコーヒーがスバルに思いっきり降りかかったのだ。熱いコーヒーを頭から被る羽目になったスバルは当然のたうち回り、それを見ていたティアナ達は唖然とした様子で見ている。

 

「え、液体の類……」

 

「て、手塚さん、どうしてわかったんですか……?」

 

「そういえば言っていなかったな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺の占いは当たる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャロの疑問に、手塚は堂々と言い切ってみせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もぉ、あかんで2人共。手塚さんに喧嘩を売るような事しちゃ」

 

その頃、はやても書類仕事にある程度の片が付いたのか、なのはとフェイト、更にはシグナムとヴィータも連れて食堂まで向かおうとしているところだった。

 

「しかし、主はやて。あの男はまだ得体がしれません」

 

「そうだよはやてぇ。良いのかよ、そんな簡単に信用しちゃって」

 

「えぇ~? 私から見た感じだと手塚さん、そんなに悪い人だとは思わないけどなぁ」

 

「おいおい、なのはまでそんな事言いやがるのかよ……!」

 

「まぁ確かに、私等と手塚さんはまだ出会ったばっかりやし、そんなすぐに善人か悪人かをハッキリ決めつける事はできへんけどなぁ。フェイトちゃんは手塚さんの事どう思うとるん?」

 

「え? あぁ、うん。私もなのはと同じ、そんなに悪い人だとは思えない……けど」

 

「けど、何だ?」

 

シグナムに問いかけられ、フェイトは病院での出来事を思い出す。

 

 

 

 

 

 

『馬鹿な、何故これが俺の手に……!?』

 

 

 

 

 

 

「……あのカードデッキを手に取った時、手塚さんが言っていた事が気になるかな。まるで、本当なら自分の手元にあのカードデッキはないはず……とでも言っているかのような感じの言い方だったから」

 

「う~ん……確かに、色々謎だらけなんよなぁ。どうして手塚さんが仮面ライダーに変身できるようになったのか、まだ理由もちゃんと聞けてへんし」

 

「んな、良いのかよそれ! やっぱアイツ、信用しちゃいけないんじゃねぇのか!?」

 

「……うん、やっぱりまだ断定するには早いねんな。フェイトちゃんの話が本当なら、手塚さんですら自分の状況を自分で理解し切れないほどの事態になっているのかもしれへん。しばらくは様子見やな。もしかしたらいずれは、手塚さんの方から話してくれるかもしれへんやろ」

 

「は、はやてぇ……」

 

「諦めろヴィータ、主はやての決定は絶対だ。私達は私達で奴の監視を続ければ良い」

 

「まぁとにかく、この話は一旦終わりや。今は腹ごしらえと行こうやないか」

 

そう言って、はやて達が食堂に到着しようとした時だった。なのはは食堂の入り口付近で、何やら長い行列ができている事に気付く。

 

「あれ? 何だか、凄く長い行列ができてない?」

 

「あ、本当だ。混んでるのかな……?」

 

「いや、いくら何でもここまで並ぶ事って普通ないんじゃないのか?」

 

「確認してみればわかる事だ」

 

長い行列ができている原因を確かめるべく、はやて達は食堂の中に入ってみる。そこで5人は、何故こんな長い行列ができているのか理解した。

 

「……何やこの行列!?」

 

その行列は、食堂の昼食メニューを選ぶ為の行列ではなかった。行列の一番先にいたのは、食堂の隅っこのテーブルでコイン占いをしている手塚だ。

 

「……アンタは今、自分が進みたい道を悩んでいる。この機動六課で働く中で、得られる物は多いはずだ。自分に強い自信を持て。その思いは、決してアンタを裏切ったりはしない」

 

「は、はい、ありがとうございます……!」

 

「うぉい!? 何してやがんだテメェは!!」

 

そこへヴィータが割って入り、テーブルをバンと叩きながら手塚に怒鳴る。

 

「あぁ、コイン占いをしている」

 

「お、おぉ、そうか……じゃなくてっ!!」

 

「すまないが、次もまだ並んでいるからな。話があるなら後にしてくれ」

 

「お、お前って奴は……!!」

 

「凄い、手塚さんって占いもできるんだ……!」

 

「……そして今気付いたわ。ここに並んでるのって、全員女性局員やんけ」

 

「あ、あははははは……」

 

はやての言う通り、並んでいるのは全員女性局員だ。大半の女性が興味本位で並んでおり、中には手塚を見て密かに頬を赤らめている女性局員もいる。恐らく占いの当たり外れは関係なく、整った容姿を持つ手塚にお近付きになりたいというのが並んでいる主な理由だろう。

 

「「あ、フェイトさん!」」

 

フェイトが来ている事に気付いたのか、エリオとキャロがフェイトの下まで駆け寄ってきた。

 

「あれ、エリオにキャロもどうしたの?」

 

「手塚さんって凄いんですよ! 占って貰った事が本当に当たったんです!」

 

「私達も、手塚さんに占って貰って、いっぱいアドバイスして貰いました!」

 

「え、2人も手塚さんに占って貰ったの? 良かったね2人共!」

 

「「はい!」」

 

フェイトと楽しそうに話しているエリオとキャロ。そんな3人の様子を、コイン占い中の手塚は遠目で密かに見据えていた。

 

(あの2人はまだ若い、それ故にとても純粋だ。正直な所、彼等の今後が気にならない訳ではないが……)

 

手塚の目に映っているのは、年相応の笑顔を見せるエリオとキャロ。そんな2人の話を聞いて、まるで自分の事のように嬉しそうに笑うフェイトの姿。

 

(……その心配は無用かもな。問題は……)

 

手塚は視線を別方向に向ける。その先には……

 

 

 

 

 

 

「うぇぇぇぇ……コーヒーの匂いが落ちないよぉ~」

 

「まぁ、今回ばかりはどんまいと言っておくわ。スバル」

 

 

 

 

 

 

スバルとティアナの姿。手塚が見据えているのはティアナの方で、実はスバルを占った際、本人には内緒でティアナの分も密かに占っていたのだ。

 

(……心に余裕が感じられない。張りつめ過ぎて、いつ壊れるかわからない危うさ……これは、焦りか)

 

ティアナの悩みまで看破していた手塚。しかしティアナの過去を知らない手塚では、彼女の悩みを見抜く事はできても、彼女の悩みを解決してあげられるとは限らない。

 

(こればっかりは、彼女が自分で運命を切り開くしかないだろうな……さて)

 

「ど、どうですか? 手塚さん……!」

 

手塚はひとまず、現在占っている最中の女性局員―――“アルト・クラエッタ”の方に視線を戻す事にした。

 

(……自分で蒔いた種だからな。まずはこの行列をどうにかしなければ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キィィィィィン……キィィィィィン……

 

 

 

 

『グルルルルル……!!』

 

ミラーワールド。建物の屋上にて、ライアとの戦闘から逃げ延びたギガゼールは、飢えに飢え切った様子で捕食するべき獲物を探し続けていた。

 

『グルルル……!!』

 

そしてギガゼールは獲物を見つけたのか、その獲物を捕食するべくその場から跳躍していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……やっと終わったな」

 

「お疲れ様です、手塚さん」

 

あの後、数時間に渡って女性局員達を占い終えた手塚は、流石に少し疲れた様子で男性寮に戻ろうとしていた。まだ彼の体調が心配なのか、フェイトが同行する形で彼を男性寮まで送っているところだが、どれだけ疲れた状態であっても、手塚のその表情は未だ気を抜いた物ではなかった。

 

(最初の占い……やはり、確かめる必要はあるな……)

 

「手塚さん? どうしたんですか?」

 

「……ハラオウン。少し頼みたい事がある」

 

手塚は歩みを止め、再び取り出したコインを指で弾いてキャッチする。

 

「……占いの中で、今後起こりうるかもしれない出来事を予測できた」

 

「え?」

 

「占いの結果は、近い内にまた新たな出会いがあるという事……それも、俺と同じ力を持っている者と……」

 

「!? それって、まさか……!!」

 

「あぁ、間違いない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そう遠くない内に、俺は俺以外の仮面ライダーと出会う事になるだろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……

 




リリカル龍騎StrikerS!


???「もぉ、一体どこに行ってたのよダーリン♡」

手塚「俺がダーリンだと……?」

謎の男性「くそ、追え!! 絶対逃がすな!!」

手塚「どうやら、面倒な事件に巻き込まれたようだな」

???「私にはもう、守りたい物なんて何もない……」


戦わなければ生き残れない!
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