リリカル龍騎ライダーズinミッドチルダ   作:ロンギヌス

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はいどうも、ロンギヌスです。

いやぁ……ようやく、ここまで書き上げる事ができました。

言いたい事は色々ありますが、それは後書きにでも書くとしましょう。

それではどうぞ。

















EDテーマ:Alive A life










最終話 運命を変えた戦士達

アビスやオーディンとの戦いから、更に月日は流れようとしていた。

 

 

 

 

この長い期間、手塚と夏希は変わらずモンスターと戦う日々が続いており、そのたびに傷付いて帰って来る事がこれまで何度もあった。

 

 

 

 

それでも、2人の帰りを待ってくれている人達がいる。

 

 

 

 

2人を信じてくれる人達がいる。

 

 

 

 

それが2人にとって何よりもの安らぎとなっていた。

 

 

 

 

そんな中、手塚にとって吉報となる1つの出来事があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今まで眠りについていた雄一が、ようやく目を覚ましたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ……」

 

「! 雄一……!」

 

「お兄ちゃん!」

 

深い眠りから目覚め、ゆっくり瞼を開き始める雄一。彼の目覚めを見た手塚が安堵した様子で笑い、一時的に更生プログラムを抜けて来たルーテシアが涙目で嬉しそうに覗き込む。少し離れた位置では手塚に同行していたフェイト、ルーテシアの監視役として同行していたギンガの2人もホッとした表情を浮かべている。

 

「手、塚……ここは……?」

 

「管理局付属の病院だ。あれからずっと、お前はここで眠り続けていたんだ」

 

「病、院……ぐっ……」

 

「!? 待て、無理に動くな!」

 

「落ち着いて下さい、今ベッドを起こしますから!」

 

無理に体を起こそうとした雄一が苦しそうに呻き、慌てて手塚やフェイト達が彼を落ち着かせた後、ギンガがリモコンを操作し、雄一の傷に障らないようベッドの背もたれを少しずつ上げていく。それにより落ち着いた雄一が手塚と視線を合わせる。

 

「ッ……そっか……終わったんだね、全部」

 

「あぁ……お前はもう、戦いの呪縛に苦しむ事はない」

 

「お兄ちゃん……良かった、本当に良かった……ッ……!!」

 

「ルーテシアちゃん……ごめんね、心配かけて」

 

ルーテシアが雄一の右手を両手で握りながら泣き出し、雄一は空いている左手で彼女の頭を撫でる。今までやつれにやつれていたその表情は、どこか穏やかな物に変わっていた。

 

「手塚……信じてたよ。お前なら、俺を止めてくれるだろうって」

 

「俺1人の力じゃない。六課の皆がいてくれたから、俺はお前の運命を変えられたんだ……俺1人だったら、お前を救えずに終わっていた」

 

「それでもだよ。こんな俺なんかの為に、皆が命懸けで止めてくれた事、凄く感謝してるんだ……ごめんな。俺のせいで、大勢の人達を傷つけてしまった」

 

「雄一……」

 

「結局、俺はクアットロさんに操られるままに、ディエチちゃんを襲って、手塚の事もたくさん傷つけた。ルーテシアちゃんのお母さんを目覚めさせる事もできずに……俺はただ、無駄に空回りしてるだけだった。情けないよな……」

 

「……その事なんだが」

 

手塚がチラリと目配せする。それを察したフェイトとギンガが笑顔で頷き、2人は病室の扉へと向かっていく。

 

「雄一、お前に会わせたい人がいる」

 

「……俺に?」

 

「あぁ。もうそこで待機してる」

 

そう言うと共に、フェイトが病室の扉を開け、扉の前にいた車椅子の女性をギンガが後ろからゆっくり押していく。その女性の容姿を見て、雄一は表情を一変させた。

 

その女性は……彼がルーテシアと共に救いたいと思っていた、あの人物だったのだから。

 

「あなたが、斉藤雄一君ね」

 

「ッ……あなたは……!?」

 

その車椅子の女性―――メガーヌ・アルピーノが笑う姿を見て、雄一は言葉を失った。ルーテシアの笑顔を取り戻したいが為に、ガルドサンダーに襲わせまいとしていた人物が今、彼の前に目覚めた状態で姿を見せたのだ。

 

「彼女はお前より先に目覚めたんだ。この世界の医療のおかげでな」

 

「初めまして、メガーヌ・アルピーノです」

 

「あ、えっと……!」

 

いきなり当事者が出て来るとは想定していなかったのか、言葉に詰まった雄一は上手く会話ができない。その様子にメガーヌはフフッと笑みを零す。

 

「ルーちゃんや機動六課の皆さんから、話には聞いているわ。あなたのおかげで、私はこうして今も生き永らえる事ができた」

 

「ッ……それは……俺のおかげじゃなくて、その……」

 

「あなたのおかげでもあるのよ、雄一君。あなたが私をモンスターから守ってくれなかったら、私は今頃死んでこの世にはいなかった。ルーちゃんだって笑顔を取り戻す事はなかった。それだけでも、あなたの頑張りは決して無駄なんかじゃない」

 

「メガーヌ、さん……」

 

「あなたには、感謝してもし切れないほどの恩があるわ。だからここで言わせて欲しいの……私の命を救おうとしてくれた事、そしてルーちゃんの笑顔を守ろうとしてくれた事……感謝します。本当にありがとう」

 

「……ありがとう、お兄ちゃん!」

 

「……ッ」

 

メガーヌとルーテシアの口から告げられた、心からの感謝。

 

その感謝の言葉が、雄一の心に瞬く間に染み渡った。

 

疲弊し、壊れかけていた彼の心を癒していった。

 

あぁ、そうか。

 

自分は、この親子の笑顔を取り戻せたんだ。

 

自分の行いは、無駄な物なんかじゃなかったんだ。

 

そう思った瞬間、雄一の目から何粒もの涙が流れ始めた。

 

「……あり、がとう……ありがとう、ございまず……ッ!!」

 

気付けば、彼の口からも感謝の言葉が零れ出ていた。

 

救おうとしていた人達から告げられた感謝の言葉。

 

それが今、雄一の心をも救ったのだ。

 

アルピーノ親子に両手を優しく握られ、俯きながら泣き続ける雄一の姿を見て、フェイトやギンガは思わず貰い泣きしたのか目元を拭っており、手塚も終始穏やかな笑みを浮かべ続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてそれから、更に月日は流れていった。

 

 

 

 

あの後、回復した雄一は無事に退院し、彼も同じように管理局の下で更生プログラムを受ける事になった。

 

 

 

 

雄一の場合、メガーヌがクアットロによって人質にされていたのもあってか、彼に重い処罰が下る事はないとハラオウンからも告げられている。

 

 

 

 

それもあって雄一は現在、ルーテシアやアギト、そしてナンバーズの面々と共に元気に更生プログラムに励んでいるという。

 

 

 

 

指導役を務めているギンガの話によると、一部のナンバーズが雄一に対し、何やら意味深な視線を向けているような気がするとの事だが……まぁ、この辺りの話は敢えて何も言わない事にしよう。

 

 

 

 

拘置所に収容されたスカリエッティや一部のナンバーズについても、捜査協力こそ拒んでいるものの、今のところ脱獄を企んでいる様子はないとされている。

 

 

 

 

何だかんだで、共に過ごしてきた雄一に対してスカリエッティ達も思うところがあったのか、雄一が無事に目覚めて回復したと知った際は、彼等も素直にそれを祝福してくれていた。

 

 

 

 

また、クアットロが他のナンバーズを用済みとして切り捨てようとした件については流石のスカリエッティも想定外だったようで、雄一やナンバーズ達に謝罪の言葉を伝えて欲しいと彼から頼まれた事もあった。

 

 

 

 

自分の欲望に素直な危険人物ではあるものの、身内に対してはこのように慈悲深い一面を見せたりと……イマイチ心の内が読めない人物だとは俺も思っている。

 

 

 

 

彼等はまだ、クアットロが死亡している事や、彼等の言うNo.02のドゥーエという人物が消息不明になっている件は伝えられていない。

 

 

 

 

前者は二宮が裏で絡んでいた一件である為、後者は死亡しているのかそうでないのか上手く判断できない状態である為だ。

 

 

 

 

JS事件が解決してまだ間もない頃、管理局の武装隊が改めてスカリエッティのアジトへと潜入し、そこから戦闘機人や人造魔導師に関するデータが多数発見された。

 

 

 

 

しかし、モンスターの姿をしたガジェットの開発データ、仮面ライダーの戦闘データ、そしてオルタナティブの開発データなどについては全てが消去されており、何も見つけられなかったらしい。

 

 

 

 

スカリエッティが消したのではないとするなら……恐らく、二宮やオーディン達の仕業なのだろう。

 

 

 

 

この事件の裏で、奴等が一体何を企んでいたのか。

 

 

 

 

これから先、奴等がこの世界で何をしようとしているのか。

 

 

 

 

奴等の計画の全貌がどうであれ、それが人々を犠牲にする物であれば、何としてでも彼等を止めなければならない。

 

 

 

 

だが、ここで1つ問題が生じ始めた。

 

 

 

 

機動六課の試験運用期間が、もうじき終了しようとしていたのだ。

 

 

 

 

機動六課はあくまで試験運用目的で結成された部隊であり、1年の試験運用期間が終了すれば、機動六課は解散して皆がそれぞれの道を行く事になる。

 

 

 

 

そうなれば、俺と夏希がこれまで使わせて貰っていた寮も使えなくなる……つまり、俺達が今後も活動していく為の拠点を、新しく確保しなければならないのだ。

 

 

 

 

それについて色々話し合った結果……まず夏希の場合、ランスターの家で世話になる事にしたようだ。

 

 

 

 

ランスターも最初は渋っていたものの、夏希のゴリ押し染みた頼まれ方もあって仕方なく了承していた。

 

 

 

 

「もぉ、仕方ないですねぇ……」と口にしていたランスターではあるが……やはり1人は心細いのだろうか、その口元が嬉しそうな笑みを浮かべていたのはここだけの話だ。

 

 

 

 

また、夏希をナカジマ家に招待しようとしていたスバルが残念そうにしていたのも記憶に新しい。

 

 

 

 

続いて俺の場合、どうなったかと言うと……

 

 

 

 

「ハラオウンと高町の自宅に?」

 

 

 

 

「は、はい。手塚さん……もし、手塚さんさえ良ければ……!」

 

 

 

 

「……そうか。何から何まで、世話になるな」

 

 

 

 

「! じゃあ……」

 

 

 

 

「あぁ。今後とも、よろしく頼む」

 

 

 

 

「……はい!」

 

 

 

 

……結果として、ハラオウンと高町の住む家で世話になる事が決定した。

 

 

 

 

高町も「手塚さんなら信頼できる」と賛成の意志を示してくれている為、この辺りの問題は割と呆気なく解決する事になった。

 

 

 

 

何かと上手く行き過ぎているような気がしないでもないが……俺が2人の家に住む事が決まった際、ヴィヴィオが今までで一番嬉しそうな笑顔を浮かべていた為、ひとまずは良しとしよう。

 

 

 

 

ちなみにこの一件の後、夏希から「海之、もしかして本当に気付いてるの?」なんて聞かれた事もあった。

 

 

 

 

俺からすれば失敬な台詞だ……ハラオウンが顔を赤くしている(・・・・・・・・・・・・・・)ところをこの目で何度も見ているんだ、いつまでも気付かないほど俺とて鈍くはないつもりだ。

 

 

 

 

ならば、お前は一体何に気付いたのかだと?

 

 

 

 

……今は色々と忙しい時期である為、その詳細については今回は省かせて貰うとしよう。

 

 

 

 

それから色々な出来事があり、色々な戦いがあった。

 

 

 

 

これだけ月日が経過した事で、夏希もようやく顔の傷が完治し、両目が使えるようになった……「いやぁ、両目が使えるって素晴らしい!」とは本人談だ。

 

 

 

 

そして遂に……共に戦い続けてきた機動六課に、解散の時がやって来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「長いような、短いような……そんな1年間でした」

 

今、俺の視線の先では八神が壇上に立ち、静かに並んでいる六課の局員達の前でスピーチを行っている。この時点で季節は春に突入しており、外では桜の花びらが花吹雪となって舞い落ちていく。それは物事の終わりを知らせると同時に、物事の新たな始まりを示す景色でもあった。

 

「本日をもちまして、機動六課の試験運用期間が終わります。これから先、皆さんがそれぞれの道をまっすぐ突き進んで行ける事を、心から祈っています」

 

涙ぐんでいるからか、八神の声がほんの僅かに震えているようにも聞こえる。しかし、この場にそれを咎める者は1人もいない。ここにいる誰もが、八神と同じ気持ちだからだ。

 

「それでは皆さん……これからも、どうかお元気で」

 

八神のスピーチが終わり、拍手の音が聞こえて来る。壇上から降りて来た八神が俺の前を擦れ違い、その際に俺は彼女からマイクを受け取り壇上へ向かう。

 

(あれ、海之も何かスピーチするの?)

 

(外部協力者の代表としてやで)

 

後ろから夏希と八神の話声が聞こえて来るが、今は目の前の事に集中させて貰うとしよう。壇上に上がり、俺はマイクの電源が入ったのを確認した後、先程の八神のようにスピーチを始める事にした。

 

「外部協力者の手塚海之だ。訳あって、この機動六課に滞在させて貰っていたが……約1年間ほど行動を共にして来た身だ。ここにいる皆が既に把握しているだろうから、その辺りの話は省略させて貰うとしよう」

 

壇上から見ても、多くの局員達がこの六課に所属していた事がよくわかる。八神から聞いた話では、ここにいるほとんどが実績の乏しい新人同然の者達ばかりだという……それなのに、よくこれまで一緒に戦ってくれた。

 

「この世界とは異なる鏡の世界……そこに蔓延るモンスター……そのモンスターの力を借りて戦う仮面ライダー……色々な事があり過ぎて、皆も理解が追いつくには相当な時間がかかってしまった事だと思う。俺達も、これまで多くの苦労を皆にかけさせてしまった……その事について、今この場で謝罪させて欲しい」

 

スピーチをしている間、この場にいる全員が真剣な表情で聞いてくれている。それは離れた位置で並んでいる八神達や、夏希とて例外ではない。

 

「同時に……普通なら疑われてもおかしくない俺達を受け入れてくれた事は、感謝の気持ちでいっぱいだ。それは俺だけでなく、今そこで静かに聞いている彼女もきっと同じ気持ちを抱いている事だろう」

 

(ちょ、海之……!?)

 

名前は直接出さなかったものの、この場にいる全員が誰の事を言っているのかすぐに理解しているようだ。当の本人は恥ずかしそうに顔を赤くしており、その様子を見て思わずクスリと笑っている者もいる。

 

「未知の敵を相手に、怖いと思った者もいるかもしれない。こんな戦いから遠ざかりたいと思った者だっているかもしれない……それでも皆は、意志が折れる事もなく、共に戦い続けてくれた。そのおかげで俺達は、変えたいと思い続けていた運命を変える事ができた……共に戦ってくれた皆に、感謝の言葉を送りたいと思う」

 

共に戦う事で切り開かれる可能性。

 

それを見せてくれたのは、他でもない機動六課の仲間達だ。

 

この戦いでそれを間近で見せてくれた事。

 

共に最悪の運命を変えてくれた事。

 

戦いだけじゃない。

 

いくら感謝しても足りないくらい、かけがえのないたくさんの物を、機動六課の皆から貰ってきた。

 

だからこそ、俺は皆に伝えたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「感謝する……本当に、ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺達が抱いている……共に戦ってきた仲間達への、感謝の気持ちを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆、これまでよく頑張ってきました……!」

 

スピーチが終わった後。桜吹雪の舞う隊舎の裏庭に、俺達はやって来ていた。

 

八神はやて率いる隊長陣。

 

スバル・ナカジマを始めとするフォワード分隊のメンバー達。

 

俺と夏希、そしてヴィヴィオ。

 

この面々が同じ場所に集まるのも、恐らくこれが最後になる。そう思ったからか、フォワード分隊は4人全員が別れの寂しさで涙ぐんでおり、よく見るとヴィータも微妙に目が赤く充血しているようにも見えた……後でその事を本人に聞いた結果「アタシは泣いてねぇ!」と脛を強めに蹴られる羽目になってしまったが。

 

「辛い戦いも、困難な任務も、皆は諦めずに一生懸命頑張って、負けずに全部クリアしてくれた……皆、本当に強くなりました!」

 

「「「「ッ……はい、ありがとうございます!!!」」」」

 

高町の言葉で、ナカジマ達はとうとう我慢できずに泣き始めた。それでも、感謝の言葉だけは大声でハッキリと伝えてみせた。彼女達は本当に強くなった。それは俺や夏希から見てもわかる事だった。

 

「さて! せっかくの卒業、せっかくの綺麗な桜……後はもう、湿っぽいのはなし! 皆、準備は良い?」

 

「「「「はい!!」」」」

 

「「……は?」」

 

高町が何を言い出したのか、一瞬理解が追いつかなかった。それは俺だけでなくハラオウンも同じなようだが、それ以外は全員が一斉にデバイスを構え始めている。というより、夏希とヴィヴィオまで驚いていないのは一体どういう事だ。

 

「あれ? もしかして、フェイトちゃんと手塚さんだけ何も知らないっぽい……?」

 

「……どういう事だ八神。説明してくれ」

 

「あぁ~……まぁ要するにこういう事や」

 

 

 

 

 

 

「全力全開!! 手加減なし!! 機動六課の皆で、最後の模擬戦!!!」

 

 

 

 

 

 

高町が堂々と言い放った一言……それは正直に言わせて貰うと、俺とハラオウンにとっては初耳な話だった。

 

「え……いや、ちょっと待って!? 聞いてないよそんな話!!」

 

「……夏希、お前は知っていたのか?」

 

「うん、アタシは知ってたよ。ちょっと前にはやてに聞いたから」

 

「だったら早く言ってよそういう事は!?」

 

「黙ってた方が面白いと思って」

 

「「ねぇ~♪」」

 

「ねぇ~……じゃないよ本当に!?」

 

「「痛たたたたた!?」」

 

どうやら、八神と夏希の2人が今まで内緒にしていたらしい。魔導師ではない俺はともかく、ハラオウンからすれば溜まった物ではないだろうな……今も俺の目の前で、八神と夏希の2人がハラオウンに耳を引っ張られ悲鳴を上げているのだから。

 

「フェイトお姉ちゃん、がんばって~!」

 

「ハラオウン、応援されているぞ。こうなればもうやるしかあるまい」

 

「もぉ~……仕方ないなぁ」

 

「「あぅぅ……」」

 

しかしこれもまた、彼女達にとっては1つの楽しい思い出になる事だろう。ハラオウンも2人に怒っているように思えて、その表情はどこか楽しそうにしているのだから。そう思っていたその時だった。

 

 

 

 

 

 

キィィィィィン……キィィィィィン……

 

 

 

 

 

 

「「「「「……ッ!!」」」」」

 

再び聞こえて来た、モンスターの接近を知らせるあの金切り音。

 

それは俺と夏希にとって、命がけの戦いが始まる合図だった。

 

「手塚さん、夏希さん……!!」

 

「あぁ……夏希、行けるな?」

 

「もちろん!」

 

モンスターが出現した以上、俺と夏希は戦いに出向かなければならない。戦わなければ、誰かの命が犠牲になってしまう。下手をすれば、俺達の方が死ぬかもしれない戦いだ。

 

「2人共、お気を付けて……!」

 

「パパ! 夏希お姉ちゃん! 行ってらっしゃい!」

 

だが、今の俺達に死ぬつもりなど毛頭なかった。

 

皆が俺達を信じてくれている。

 

皆が俺達の帰りを待ってくれている。

 

「……あぁ、行って来る……!」

 

「それじゃアタシも、行って来ますっと!」

 

だからこそ、俺達はこうして戦いに出向く事ができる。

 

 

 

 

 

 

『この世界にライダーとしてやって来てしまった以上、その戦いに終わりはない』

 

 

 

 

 

 

『そうやってお前は……他人なんぞの為に、自分の命を捨てられるのか!!』

 

 

 

 

 

 

何とでも言うと良い。

 

 

 

 

 

 

俺達は戦い、そしてこれからも生き続けてみせる。

 

 

 

 

 

 

人々の運命を変える為に戦う戦士……仮面ライダーとして!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「―――変身ッ!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

The end……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方……

 

 

 

 

 

 

「傷は回復したようだな、ドゥーエ」

 

「えぇ……おかげ様で」

 

こちらもまた、新たな段階に突き進もうとしていた。

 

「お前にはこれを託しておく。ヘマはしてくれるなよ?」

 

「任せて」

 

二宮からドゥーエに託される、未契約状態のカードデッキ。彼女はそれを受け取り、強く握り締める。

 

『覚悟はできているようだな』

 

そしてオーディンが、両手を広げて高らかに言い放つ。

 

 

 

 

 

 

『ならば、共に駆け上がって行くとしよう……次のステージにな……!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう……ライダーがこの世にある限り、ライダーの戦いは終わらない……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦わなければ、生き残れない……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……

 




はい、これで『リリカル龍騎StrikerS 運命を変えた戦士』……その第1部ストーリーが完結となりました!

いやぁ~長かった……最初は脳内での妄想から始まり、そこからここまで話を書き上げていくのに一体どれだけ苦労した事か……。

これも全て、ここまで読んで下さった皆様、お気に入り登録をして下さった皆様、感想を書いて下さった皆様、評価を付けて下さった皆様、アンケートやライダー&モンスター募集に応じて下さった皆様のおかげです。皆さんのおかげで私は折れる事なくここまで書き上げる事ができました……本当にありがとうございます!

さて、サブタイトルには『最終話』と付いていますが、これはあくまで【第1部のストーリーとしては最終話】という事であって、物語自体はまだまだ終わりません。今の段階でもまだ、いくつかの謎が残っていますしね。

ここから第2部ストーリーに突入……する前に、EXTRAストーリーとしていくつかの短編ストーリーを更新して行こうと思います。
このEXTRAストーリーとは、簡潔に言うと第1部から第2部の間に起きた出来事、更には一部ライダーの過去などを描いていくストーリーになります。
あくまで短編である為、それほど規模の大きい話にはなりませんが、中にはちょっとだけ第2部のストーリーにも関わって来る要素があるかもしれません。その為、可能であればEXTRAストーリーもぜひ読んで貰えると幸いです。

現在、活動報告では第2回オリジナルライダー募集がまだまだ実施中です。ルールを厳守した上で「こんなライダーの設定を送ってみたい」という方がいらっしゃれば、ぜひ活動報告を覗いてみて下さい。期間内であればいつでも受け付けます。

それでは自分、ここまで書き上げた事でだいぶ疲れが溜まった為、ちょっとばかり休憩に入ろうと思います。

皆様、本当にありがとうございました!
今後とも『リリカル龍騎StrikerS 運命を変えた戦士』をよろしくお願いします!






















































オーディン『まさか、これは……!?』




それは、ある出来事を切っ掛けに始まった……




???「僕の言う事が聞けないなら、消えて貰うだけさ……!」




夏希「どうして……どうしてアイツ(・・・)がここに……!?」




二宮「オーディンの奴、面倒な仕事を押し付けやがって……」




手塚「くっ……邪魔をするな!!」




フェイト「これ以上、誰も死なせる訳にはいかない……!!」




ある戦いの中……白鳥夏希に、再び試練が訪れる。




夏希「まさか……お前は……!?」
















リリカル龍騎StrikerS☆EXTRAストーリー ~エピソード・ファム~
















???「ここは……どこ、だ……?」
















戦わなければ生き残れない!
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