リリカル龍騎ライダーズinミッドチルダ   作:ロンギヌス

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お待たせしました。やっと念願のライダーバトルに突入です。

ちなみに前回のラストに登場したインペラーについてですが、感想欄にて、既にある事に気付いている人がいらっしゃって内心ドキッとしてました。

それではどうぞ。



第9話 インペラー襲来

深夜0時、ミラーワールドのとある広場……

 

 

 

 

『『キシシシシシ……!!』』

 

獲物を求めて徘徊していた蜘蛛の怪物―――“レスパイダー”と“ミスパイダー”の2体が、ミワーワールドの中を必死に逃げ回っていた。何故ここまで必死に逃げているのかと言うと……それは追われている身だからだ。

 

『グルルルルァッ!!』

 

『キシャ!?』

 

どこからか跳躍してきたギガゼールが、レスパイダーにドロップキックを炸裂させた。そこへ更にメガゼールやオメガゼールも現れ、ミスパイダーに向かって武器を振り下ろし、レスパイダーとミスパイダーが同時に倒れる。そしてギガゼールの肩を踏み台に、ガゼルの特徴を持ったライダーが大きく飛びかかり、ギガゼールを模したドリル状の2本角が生えた武器をレスパイダーに思いきり突き立てた。

 

「どぉらぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

『ギシッ……シャァァァァァァァァァァァァッ!?』

 

ドリル状の角が付いた武器で貫かれたレスパイダーは爆散し、そこから出現したエネルギー体をギガゼールが素早く摂取。その一方、ミスパイダーは口から伸ばした蜘蛛の糸で建物の屋上まで一気に移動し、あっという間にその姿を闇の中へと消してしまった。

 

「あ、逃げやがった!? くっそ……!!」

 

ミスパイダーに逃げられてしまい、ガゼルのライダーは舌打ちしてから、近くに立っていたメガゼールの尻を蹴りつけて薙ぎ倒す。

 

『グルッ!?』

 

「たく……テメェ等がトロくせぇから逃げられちまったじゃねぇか!! さっさと追うぞ!!」

 

『グ、グル……!!』

 

『グルルル!!』

 

『グルァァァァァァァッ!!』

 

ガゼルのライダーの指示で、立ち上がったメガゼールも含め、ガゼルモンスター達は一斉にその場から跳躍して移動を開始。逃げられたミスパイダーの後を追うべく、ガゼルのライダーも移動を開始した……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから翌日……

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、午前中の訓練はこれでおしまい。皆、お疲れ様!」

 

「「「「ぜぇ、ぜぇ、はぁ、はぁ……!」」」」

 

機動六課ではいつものように、高町なのはの下での訓練を終えたフォワードメンバーの4人が、息絶え絶えの状態で地に倒れ伏していた。訓練の様子を見学していた美穂は、近くに立っているヴィータに問いかける。

 

「ねぇ、あのなのはって人の訓練はいつもあんな感じなの? 皆すごい疲れ果ててるけど……」

 

「何言ってんだ、この程度の訓練内容ならまだまだ序の口だぞ。アタシ等が所属してる教導隊じゃこれの数倍の量はこなしてるぞ」

 

「嘘ぉん……アンタ達本当に人間の体力してるの?」

 

「アタシは人間じゃねぇが、なのはは普通の人間だぜ」

 

「あんな量をこなした上で涼しい顔してる奴を人間として認めて良いの!?」

 

「それ本人に聞いたら殺されんぞ。それとも何だ、お前もアタシ等で鍛えてやっても良いんだぜ?」

 

「うぇ!? え、えぇっと……アタシは別に良いかなぁ~? アタシは別にプロじゃないし~……」

 

「何だ、だらしねぇな。そんなんでよく仮面ライダーとやらをやってられるな」

 

「い、良いじゃん別に。これでも一応モンスターは倒せてるんだからさ。それに……」

 

「それに、何だよ?」

 

「……ううん、やっぱり何でもない」

 

「? 変な奴だな」

 

美穂は途中で何かを言いかけるも、敢えて口にはしなかった。ヴィータが首を傾げる中、疲れた様子で訓練所を後にしようとするスバル達が美穂とヴィータの横を通りかかろうとした……が、途中でスバルが仰向けに倒れ、一歩も動けなくなってしまった。

 

「ぜぇ、ぜぇ……な、なのはさんの訓練……めっちゃキツい……!」

 

「はぁ、はぁ……アンタねぇ、体力あんだから、しっかりしなさいよ……!」

 

「たく、テメェ等もしっかりしろよ。鍛えてもない奴が戦場で戦ってんだぞ。お前等がしっかりしてなきゃ、アタシ等教導隊も示しがつかねぇだろうが」

 

「す、すみまぜぇん……ぜぇ、ぜぇ……!」

 

「あ~らら、大丈夫? 途中まで運ぼうか?」

 

「え? ですが……」

 

「良いの良いの、アタシもタダで皆の訓練を見学させて貰ってるからさ。これくらいはさせてよ」

 

「いやお前な、そういう余計な助けは―――」

 

「お、お願いしまぁす……!」

 

「いらな……せめてアタシが言い切ってから頼めコラ!!」

 

ヴィータの考えとは反対に、スバルはアッサリ美穂の助けを受け入れた為、ヴィータの突っ込みが炸裂する。そんなヴィータをなのはが諫める。

 

「にゃははは、良いよヴィータちゃん。皆の成長が嬉しくて張り切り過ぎちゃった私も悪いから」

 

「たく……」

 

「ほら、立てる? スバルちゃん」

 

「あ、ありがとうございます、霧島さん……!」

 

「美穂で良いよ。ほら、ゆっくり一歩ずつ……」

 

美穂はスバルに肩を貸し、彼女を連れて訓練所を後にしていく。なのはのハードな訓練で体力を消費した為、しばらくは息絶え絶えの状態が続くかと思われたが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガツガツガツガツバクバクバクバクムシャムシャムシャムシャモグモグモグモグ!!」

 

「……ごめん、確かにアタシの助けはいらなかったっぽい」

 

「な、だから言ったろ?」

 

その後、食堂ではすっかり復活しているスバルの姿があった。彼女の目の前には食べ終わった料理の皿が何枚も積み重なっており、それを見た美穂はドン引きし、こうなる事を読んでいたヴィータは冷静な口調でコーヒーを口にする。

 

「ムシャムシャ、ゴクン……ぷはぁ、生き返ったぁ!! 美穂さん、さっきはありがとうございます!!」

 

「あ、あぁうん。元気になったなら別に良いんだけど……」

 

「すみません美穂さん。この馬鹿、訓練校にいた頃からこんななんです」

 

「あれ? 美穂さん、箸が全然進んでませんけど、どうかしたんですか?」

 

「アンタのせいよ馬鹿スバル!!」

 

ティアナの突っ込み通り、美穂はスバルが食べ終わった料理の量を見たせいで食事があまり進んでいない。美穂は見てる内に何度か吐き気に襲われかけているが、美味しい料理を食べて幸せそうな笑顔を浮かべているスバルを見た彼女は、それを必死に我慢してすぐに話題を切り替える事にした。

 

「そういえばスバルちゃん。ナカジマって名字はひょっとして……」

 

「あ、はい。私のお父さんのご先祖さんが地球の出身でして」

 

「え、そうなの? なのはとはやてくらいしか、地球出身の人はいないって思ってたけど」

 

「霧島が知らないだけで、このミッドにも地球出身の局員は割といる方だぞ。それに、地球出身の祖先がミッドに地球の文化を持ち込んで来てるから、本来なら地球にしかない文化もここには存在してる。今日も確か、はやてがナカジマのおっさん達と居酒屋で食事をしに行くって言ってたしな」

 

「居酒屋って……色々混ざってるんだなぁ」

 

「あ、そういえば今日だったっけ。お父さんとギン姉が食事しに行くのって」

 

「ギン姉?」

 

この時、美穂がピクッと反応する。

 

「……スバルちゃん、お姉ちゃんがいるの?」

 

「あ、はい。ギンガ・ナカジマ、私と同じ魔導師やってます!」

 

「! ……そっか」

 

美穂は少しだけ間が空いてから小さく微笑む。

 

「なら、お姉ちゃんもお父さんも大事にしなよ? 掛け替えのない家族なんだからさ」

 

「はい、もちろん!」

 

((……?))

 

この時、横で話を聞いていたヴィータとティアナは気付いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

スバルに姉がいると分かった時、美穂が返事を返すまでの数秒間、少しだけ表情が暗くなっていた事に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「以上が、レリックに関するデータとなります」

 

一方、時空管理局首都中央本部からデータを持ち帰ってきたフェイトは、通信主任兼整備主任を務めている女性局員―――“シャリオ・フィニーノ”(以下シャーリー)と共に、例のリニアレール事件で回収したレリック、そして殲滅したガジェットのデータを映像として映し出していた。そこには、本来ならこういったロストロギア関連の調査までは関わらないはずの手塚まで同行しており、ここまで来た際に予め日本語に翻訳されている資料をフェイトから手渡され、その資料を1枚ずつ順番に眺めている最中だ。

 

(こういう時、日本語の文字があると本当に助かるな……)

 

スリ事件の調査で手塚が見ていた資料も、捜査部から資料を持って来る際にフェイトが予め日本語翻訳してから渡してくれた物だ。会話自体は可能な手塚でも、流石にミッド語の文字まではわからない為、こうして日本語に翻訳されている文字を見ると妙に安心感があるようだ。ちなみにミッド語については、現在もリインの指導の下で猛勉強中である。

 

(……文字は読めても、内容はさっぱりだが)

 

流石の手塚も、ロストロギアであるレリックの内部構造などについては専門外なのでわかるはずもない。すると今度は映し出されている画面のデータがガジェットの物に変化し、それに応じて手塚も手にしている資料をガジェットのデータに持ち替える。

 

「ハラオウン、フィニーノ、そろそろ教えて欲しい。こういう事に専門外な俺を、何故ここに呼んだのか」

 

「はい。手塚さんにも、一応知っておいて貰いたい人物がいて……」

 

「知っておいて貰いたい人物?」

 

「はい」

 

フェイトが画面を操作し、画面には破壊されたガジェットのプレート部分のパーツが映し出される。そこには何か文字のような物が彫られており、それを見た手塚は自身の資料に目を向け、翻訳されている文字を読む。

 

「ジェイル・スカリエッティ……?」

 

「ロストロギア関係の事件を始めとする、超広域時空犯罪で指名手配されている、第1級捜索指定の危険な次元犯罪者です」

 

シャーリーの説明に、フェイトが更に補足を入れる。

 

「今、私が執務官として追っているのもこの男です……ですが、この男にはまだ逮捕歴が存在せず、捜査部の方でも行方が全く掴めずにいます」

 

「!」

 

逮捕歴が存在しない。手塚はそれを聞いて、薄々だがフェイトが言おうとしている事に気付いた。

 

「もし、美穂のように転移してきたライダーが他にもいた場合……そのライダーに、この男が先に接触してしまう可能性もあるという事か」

 

今まで一度も逮捕されずにいるスカリエッティ。そのスカリエッティと接触したライダーが、スカリエッティの悪事に加担するような事があったとしたら。そうなれば機動六課だけでなく、手塚達ライダーにとっても非常に脅威な存在となる。ならばせめて、敵の素性だけでもいくらか知って貰った方が良いだろうというフェイトの意図に気付いたのか、手塚は手元の資料を詳しく読んでいく。

 

「生命操作、生体改造、機械技術、様々な分野で高い知能を発揮する科学者、か……生命関連に至っては、にわかに信じ難い話だな。ここまでやっておいて逮捕歴がないとは……」

 

「八神部隊長も仰っていました。もし犯罪者じゃなかったら、確実にミッドの歴史に名が残るほどの天才だと」

 

「だからと言って、人の命を道具のように扱う事は決して許される事じゃない……だから私は、何としてでもこの男の行方を掴みたいんです」

 

(……人の命を道具のように、か)

 

ここで手塚は、ある人物を思い浮かべた。

 

ライダー同士の戦いを止めたい自分。

 

そんな自分に業を煮やし、特殊なカードを渡してでも自分に戦わせようとした男の事を。

 

(こっちの世界でも、そういった思想を持つ存在に関わりを持っていく事になるのか……)

 

手塚はそんな事を思いながら、手元の資料を一字一句しっかり読み込んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

首都クラナガン、人の通りが少ない駐輪場……

 

 

 

 

 

ガシャアンッ!!

 

「ぐはぁっ!?」

 

ガラの悪い風貌をした角刈りのチンピラが、駐輪場に並べられている複数の自転車を薙ぎ倒すように地面に叩きつけられていた。その近くではサングラスをかけた坊主頭のチンピラが、迷彩柄のジャケットを着た茶髪の男性に顔面を思いきり殴りつけられ、近くの建物の壁に力ずくで押さえつけられている。

 

「ぐぅ、く……な、何なんだよ一体……俺達が何をしたって言うんだ……ごぶっ!?」

 

壁に背をつけた坊主頭のチンピラの顔面を、迷彩柄ジャケットの男性は右足で踏みつけるように力強く蹴りを叩き込み、坊主頭のチンピラのかけていたサングラスがパリンと砕け散る。その一方で、迷彩柄ジャケットの男性は左手に持っていた酒瓶から豪快に酒を飲み出した。

 

「んぐ、んぐ、ぷはぁ……いやぁ~それがさぁ。昨日、俺は頑張ってお仕事に励んでいた訳よ? 深夜0時なんて夜遅くまで必死に働いてた訳よ……それなのに獲物に逃げられちまって、今だいぶムカついちゃってんだよなぁ!!」

 

「げほ、おぶ、おごぁっ!?」

 

既に倒れている角刈りのチンピラの腹部を踏みつけ、迷彩柄ジャケットの男性は苛立ちを発散する為に何度も腹部を踏みつける。既に虫の息なチンピラ達は徹底的に叩き伏せられる事になり、迷彩柄ジャケットの男性はチンピラ達が既に抵抗の意志を失っている事に気付き、つまらなさそうに持っていた酒瓶を投げ捨て、壁に叩きつけられた酒瓶がパリンと割れて地面に落ちる。

 

「あ~あ、つまんねぇの。昨日取り逃がしたモンスター、さっさと見つからないもんかねぇ……」

 

 

 

 

 

 

キィィィィィン……キィィィィィン……

 

 

 

 

 

 

「んあ?」

 

そんな彼の願いに応えるかのように聞こえ始める金切り音。それを聞いた迷彩柄ジャケットの男性は不機嫌そうな表情が歓喜の表情に代わり、口笛を吹きながら駐輪場のバイクに近付いていく。

 

「ヒュ~♪ 良いねぇ良いねぇ! このミッドで楽しむんなら、やっぱモンスター狩りに限るぜ!」

 

そして迷彩柄ジャケットのポケットからは、ガゼルのエンブレムが刻まれたカードデッキが取り出される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キィィィィィン……キィィィィィン……

 

 

 

 

 

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

 

「「ッ!?」」

 

一方で、手塚とフェイトもモンスターの接近を察知していた。その直後、歩いていた通路の先から女性の悲鳴が聞こえ、2人は急いで悲鳴の聞こえた場所まで駆け出す。

 

「い、いや、離して!!」

 

『キシャァァァァァァァァァ……!!』

 

悲鳴が聞こえた場所に駆けつけると、そこでは女性局員―――“ルキノ・リリエ”が床に尻餅をついており、その首元には窓ガラスから飛び出して来たミスパイダーの蜘蛛の糸が巻きつけられていた。

 

「「はぁっ!!」」

 

『キシャッ!?』

 

しかし、ミスパイダーがルキノを捕食する事は叶わなかった。ルキノを窓ガラスへ無理やり引き摺り込もうとしていたところに手塚とフェイトが駆けつけ、2人のキックが叩き込まれ強引に窓ガラスに押し戻されたからだ。

 

「大丈夫!?」

 

「は、はい、ありがとうございます!!」

 

「ッ……変身!」

 

フェイトがルキノの首元に巻きついている蜘蛛の糸を取ってあげている中、手塚は窓ガラスにカードデッキを突き出し、出現したベルトにカードデッキを装填しライアに変身する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キィィィィィン……キィィィィィン……

 

 

 

 

 

「美穂さん、この音って……!」

 

「うん、モンスターだよ……ちょっと行って来るね!」

 

食堂で昼食を取り終えた美穂達もまた、女子トイレで手洗いをしている中でモンスターの接近を察知。美穂は左手に持ったカードデッキを女子トイレの鏡に突き出し、出現したベルトにカードデッキを装填する。

 

「変身!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁて、楽しませて貰おうかぁ……!!」

 

そして駐輪場で暴れていた迷彩柄ジャケットの男性も、左手に持ったカードデッキをバイクのミラーに向かって突き出し、出現したベルトを自身の腰に装着。親指と人差し指、中指の3本の指を立てた右手を胸元に突き出すポーズを取ってから、カードデッキをベルトに装填する。

 

「変身!!」

 

カードデッキが装填され、男性の姿が変化。ガゼルの特徴を持った戦士―――“仮面ライダーインペラー”の姿に変身してみせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『キシャァァァァァァ……シャアッ!!』

 

「逃がさん!!」

 

≪SWING VENT≫

 

『シャッ!?』

 

いつものようにライドシューターでミラーワールド内を移動したライアは、壁を張って逃走を図っていたミスパイダーをエビルウィップで捕らえ、強制的に地面に引き摺り下ろす。無理やり落とされたミスパイダーは怒った様子でライアに襲い掛かり、ライアはミスパイダーの振るう爪をエビルバイザーで防御する。

 

「はっ!!」

 

『シャアァ!?』

 

ライアに足元を引っ掛けられたミスパイダーが大きく回転してから転倒し、起き上がろうとしたところをライアに蹴り飛ばされる。そのままライアが追撃を仕掛けようとしたその時だった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そいつは俺の獲物だぁ……邪魔すんじゃねぇよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪ADVENT≫

 

 

 

 

 

『『『『『グルルルルァッ!!!』』』』』

 

「!?」

 

電子音声が鳴り響くと共に、その周囲からはギガゼールを始め、大量のガゼル系モンスター達が出現。ライアとミスパイダーを取り囲むように駆け回る。

 

「何だコイツ等は……!?」

 

『キシシシシ……シャッ!!』

 

「逃がすかゴラァ!!」

 

『キシャア!?』

 

ミスパイダーは口元から蜘蛛の糸を吐き、建物の壁に張り付いて逃げようとしたが、そこへどこからか跳躍してきたインペラーが飛び蹴りを放ち、ミスパイダーを地面に叩き落とした。着地するインペラーを見て、ライアは驚愕した。

 

「仮面ライダー……!?」

 

「あん? 邪魔だ、テメェはそこで指咥えて見てな」

 

「待て!! お前も地球から来たライダーなのか……!?」

 

「うるせぇなぁ……邪魔だっつってんだろ!!」

 

「ぐぁ!?」

 

インペラーは後ろから近付いてきたライアを蹴り飛ばし、ライアが地面に転がされる。その隙を突こうとしたミスパイダーはインペラーに向かって蜘蛛の糸を放つ。

 

『キシシシ……シャアッ!!』

 

「っとぉ……俺に歯向かってんじゃねぇよ虫ケラがよぉ!!」

 

『キシャシャシャシャシャ!?』

 

蜘蛛の糸をかわしたインペラーは高く跳躍し、ミスパイダーの顔面に連続で蹴りを叩き込んだ。顔面を何度も蹴られたミスパイダーはたまらず倒れ、そんなミスパイダーをインペラーが容赦なく蹴り転がしていく。

 

「海之!!」

 

「!! 美穂か……コイツ等をどうにかできないか!?」

 

「え、うわ!? コイツ等、何でこんなにいっぱい……!?」

 

『『『『『グルルルルル!!』』』』』

 

インペラーに蹴り倒されたライアも、救援に駆けつけたファムも、その周囲を跳躍しながら派手に駆け回るガゼル軍団を前に身動きが取れない。その一方で、インペラーはミスパイダーの胸部を蹴りつけた後、カードデッキから1枚のカードを引き抜き、右足を上げる事で開いた右膝のアンクレット型召喚機―――“羚召膝甲(れいしょうしつこう)ガゼルバイザー”に挿し込んだ。

 

「そろそろ終わりにしてやるよ……」

 

≪FINAL VENT≫

 

『『『『『グルルル……グルァァァァァァァッ!!』』』』』

 

「ッ……!?」

 

「な、何……!?」

 

『キシィ!? シャ!? ギシャ、シャア!?』

 

ファイナルベントの発動を見て、ライアとファムを取り囲んでいたガゼル軍団はミスパイダーに狙いを変え、一斉にミスパイダーに向かって突撃し始めた。ギガゼール、メガゼール、オメガゼール……次々と突進を仕掛けて来るガゼル軍団にミスパイダーが怯んで動けなくなっているところに、インペラーがトドメを刺すべく跳躍し……

 

「どぉらぁっ!!」

 

『ギシャァァァァァァァァァッ!!?』

 

ミスパイダーの顔面に、インペラーが左足で繰り出したローリングソバットが炸裂。インペラーの必殺技―――“ドライブディバイダー”で吹き飛んだミスパイダーが爆散する中、インペラーは地面に着地し、膝元を手で軽く払ってから一息つく。

 

「ふぅ、スッキリしたぜ」

 

「す、凄い……」

 

「ッ……アンタ、少し良いか?」

 

「あん?」

 

ライアがインペラーに話しかけ、インペラーは首だけ後ろに回してライアの姿を見る。インペラーはライアの姿を見て何かに気付く。

 

「……へぇ。お前、前にいた世界で見た顔だな」

 

「!? 俺を知っているのか……!?」

 

「まぁな」

 

インペラーの口から出た言葉は、ライアを驚かせる物だった。インペラーはライアの事を知っているような口ぶりだが、ライアはインペラーと会うのは今回が初めてだ。ライアが過去にインペラーと遭遇した事はない。

 

「どういう事だ? 何故俺の事を……」

 

「あぁ、よ~く知ってるぜぇ? 何故ならお前は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪SPIN VENT≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――俺が大っ嫌いなタイプのライダーだからなぁっ!!!」

 

 

 

 

 

 

ズガァァァァァァァンッ!!!

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 

「海之!?」

 

直後、ギガゼールの頭部を模したドリル状の武器―――“ガゼルスタッブ”がライアの胸部に突き立てられ、ライアは大きく吹き飛ばされた。それを見たファムはすかさず助けに入ろうとしたが、それを邪魔するかのようにギガゼール率いるガゼル軍団が立ち塞がる。

 

「な!? ちょ、邪魔だよアンタ達!!」

 

『『『『『グルルルルルッ!!』』』』』

 

ファムがガゼル軍団に足止めされている中、ガゼルスタッブを右手に装備したインペラーは、仰向けに倒れて咳き込んでいるライアに近付いていく。

 

「がは、げほ……お前、何、を……!?」

 

「モンスター狩りの邪魔されるとウザくてたまらねぇしな……いっそ、早い内に潰しとくかぁ」

 

「がっ!?」

 

ライアの腹部を踏みつけ、インペラーはガゼルスタッブの先端をライアの胸部に向ける。

 

「じゃあな。もっかい死んどけ」

 

「……ッ!!」

 

「海之ぃっ!!!」

 

ファムが叫ぶ中、インペラーはライアを仕留めるべく、ガゼルスタッブを勢い良く振り上げる……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……

 




リリカル龍騎StrikerS!


インペラー「あれ? 何でお前がそいつと一緒にいるのさ?」

フェイト「手塚さん、大丈夫ですか!?」

手塚「お前に、人を助けたいという気持ちはないのか……!!」

インペラー「俺はなぁ、俺が気に入らないと思った奴をぶっ潰す為にライダーになったんだよぉっ!!!」

???「あの馬鹿、面倒な事してくれやがって……」


戦わなければ生き残れない!
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