リリカル龍騎ライダーズinミッドチルダ   作:ロンギヌス

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来週のジオウ、遂に門矢士/仮面ライダーディケイドが参戦!!
なお、タケル役の西銘君がTwitterで士の圧倒的存在感に嫉妬してるのが草。





さて、今回はエピソード・アビスの2話目を更新。

現在はエピソード・アビスのストーリー設定を纏めながら『15RIDERS』の執筆も進めている真っ最中。ちなみに『15RIDERS』の最終回は「戦いを続けるEND」と「戦いを止めるEND」の両方を投稿する予定です。

それでは、今回のお話をどうぞ。



エピソード・アビス 2

「この辺りか……?」

 

ミラーワールド、工場跡地付近。ライドシューターでここまでやって来たアビスはライドシューターから降り、察知したモンスターの気配を探るべく周囲を見渡していた。

 

(気配はない、か……どこにいるのやら)

 

周囲にモンスターの気配はない。既に逃げ去ってしまった後か、それとも先に来た湯村が倒してしまった後か。まだミラーワールドに突入したばかりである為、活動時間に余裕のあるアビスはのんびりと周囲を探りながら、ここへ来る前にドゥーエから聞いた話を思い出していた。

 

『夜勤で働いてる同僚から聞いたんだけどね。通路を歩いていると、たまに1枚の黒い羽根が落ちていて、その羽根はすぐに消えてなくなっちゃうらしいの』

 

『消えてなくなる?』

 

『今の時点だと、その黒い羽根を見たって人はほんの数人しかいないわ。けれど、その黒い羽根が目撃されてからおよそ数時間後、局内で上層部に位置する局員が死体となって発見されている……これって、何か関係があると思わないかしら?』

 

「……黒い羽根ねぇ」

 

その情報が正しければ、現在起きている連続殺人事件の犯人はライダーである可能性が高い。できる事なら、管理局に目を付けられるような派手な動きはあまりしないで貰いたい物だと、アビスは事件を起こしている犯人に対して少なからず苛立ちを募らせていた。

 

その時……

 

ドガァァァァァァァァンッ!!!

 

「……!」

 

そう遠くない位置にあるボロボロの建物。そこから聞こえて来た爆発音を、アビスは聞き逃さなかった。

 

「あそこか……湯村の奴が来てるのか、それとも……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どあぁっ!?」

 

建物内部。突然現れてシアゴーストを倒すどころか、いきなりインペラーに襲い掛かって来た謎の戦士―――仮面ライダーシャドウ。彼女が両手で投げつけて来た2本の黒いナイフ―――クロウフェザーがインペラーの胸部装甲に命中した瞬間、爆弾のように破裂して大きな衝撃が発生し、インペラーを大きく吹き飛ばした。倒れたインペラーをシャドウが見下ろす。

 

「ほら、どうしたの? このままじゃ私があなたを殺しちゃうわよ?」

 

「チッ……舐めてんじゃねぇぞゴラァ!!」

 

≪SPIN VENT≫

 

「おっと」

 

倒れた状態からガゼルバイザーにカードを装填し、召喚したガゼルスタッブを振り上げるインペラー。シャドウは後ろに下がって攻撃を回避し、立ち上がったインペラーはガゼルスタッブをシャドウに突きつける。

 

「テメェ、一体どういうつもりだ……いきなり攻撃してきやがって……!!」

 

「こういうつもりよ……はっ!!」

 

「ぬぉっ!? クッソ……あぁそうかい、つまり俺に喧嘩売ってるって事で良いんだなぁ!!!」

 

≪ADVENT≫

 

『『『『『グルアァッ!!』』』』』

 

シャドウが再び投げつけて来たクロウフェザーをガゼルスタッブで防御した後、訳が分からないインペラーは苛立ちを隠さずにカードをガゼルバイザーに装填し、出現したガゼル軍団が一斉にシャドウに襲い掛かる。しかしシャドウは最初に飛びかかって来たメガゼールのパンチをかわし、右手に構えたクロウバイザーで正面から突進して来たギガゼールの顔面を狙い撃つ。

 

『グガ!?』

 

「遅い……はぁっ!!」

 

『グルゥ!?』

 

「チッ……どぉらっ!!」

 

シャドウは正面を向いたままクロウバイザーを後ろに向け、後ろから襲い掛かろうとしたオメガゼールを正確に狙い撃つ。そこに突っ込んで来たインペラーがガゼルスタッブを連続で振り回すも、シャドウはそれを少ない動きで的確にかわしていく。そんな激しい攻防が繰り広げられる中、爆発音を聞いて駆けつけて来たアビスが壁に空いた穴を通ってようやく到着した。

 

「!? あのライダーは……」

 

「……!」

 

シャドウの姿を見たアビスが驚きの反応を示す一方、インペラーのガゼルスタッブと掴んで受け止めていたシャドウもアビスの存在に気付き、インペラーを押し退けて一定の距離を取る。

 

「無駄よ。あなたじゃ私を殺せない」

 

「あぁ!? んだとこのクソアマァ!!」

 

シャドウに挑発され、それに苛立ったインペラーが彼女の頭上目掛けてガゼルスタッブを振り下ろす。しかし彼女が構えているクロウバイザーの装填口が開いている事に気付き、アビスが即座に声を張り上げた。

 

「待て、迂闊に飛び込むな!!」

 

≪TRICK VENT≫

 

「「ふふふ……♪」」

 

「!? 何……ぐぉあっ!?」

 

クロウバイザーにカードを装填した瞬間、ガゼルスタッブを喰らうはずだったシャドウが2人に分裂し、ガゼルスタッブの一撃が空振りに終わる。驚いたインペラーを2人のシャドウがクロウバイザーで銃撃した後、そこから更に複数のシャドウに分裂し、周囲にいるガゼル軍団と相対し始めた。

 

「ほらほら、どうしたの?」

 

「そんなんじゃ私達を……」

 

「倒す事なんかできないわよ?」

 

「ッ……くそ、何がどうなってやがる……ぐぁっ!?」

 

複数のシャドウ達がガゼル軍団を相手取り、クロウバイザーによる銃撃で1体ずつ処理していく。インペラーの方にも3人のシャドウが攻撃を仕掛け、クロウバイザーでガゼルスタッブを弾き飛ばされたインペラーはシャドウの拳を顔面に喰らい、そこに蹴りを叩き込まれて地面に薙ぎ倒される。

 

「あ~あ、やっぱり弱過ぎる」

 

「それじゃあ、ここで殺しちゃおっか」

 

「うん、そうしましょう」

 

「ッ……テメェ等……好き勝手言いやがって……ッ!!」

 

1人のシャドウがインペラーの腹部を踏みつけ、クロウバイザーをインペラーの顔面に向ける。そのままシャドウが引き鉄を引こうとしたその時……

 

 

 

 

ズガァンッ!!

 

 

 

 

「うぁっ!?」

 

「「!?」」

 

別方向から飛んで来た1発のエネルギー弾が、インペラーを撃とうとしたシャドウの背中に命中。吹き飛ばされたシャドウは地面を転がってから消滅し、残る2人のシャドウが後ろを振り返る。そこにはアビスバイザーを向けているアビスの姿があった。

 

「そこまでにして貰おうか。そんなんでも一応、うちの戦力なんでな」

 

「ッ……その言い方、やっぱりあなただったのね……!」

 

「何……?」

 

シャドウの言葉にアビスは首を傾げるも、すぐにアビスバイザーからエネルギー弾を連射。それを左右に避けた2人のシャドウは同時にクロウバイザーでアビスを狙い撃とうとしたが、その動きを予測していたアビスは体を捻らせて大きく回転し、地面に倒れ込みながら飛んで来る銃弾を回避。同時にアビスバイザーからエネルギー弾を発射してシャドウを狙い撃つ。

 

「はっ!!」

 

「きゃあっ!?」

 

「くっ……!!」

 

エネルギー弾を正確に命中させた事で、2人目のシャドウが消滅。残った1人のシャドウは飛んで来るエネルギー弾を回避してから高く跳躍し、それを逃がすまいとしたアビスは1枚のカードをアビスバイザーに装填する。

 

≪STRIKE VENT≫

 

「ぜぁっ!!」

 

≪GUARD VENT≫

 

「ふっ!!」

 

アビスクローを召喚し、右手に装備したアビスは凝縮された水流弾をシャドウ目掛けて発射。しかしシャドウも跳躍しながら同じようにカードをクロウバイザーに装填しており、どこからか飛来した黒い翼を模した盾―――“クロウレジスト”を左手に装備。アビスの放った水流弾を難なく防いでみせたが、威力の高い攻撃だったからか、着地したシャドウは少しだけ足元がフラつきかける。

 

「ッ……流石に、あなたは強いわね……」

 

「……色々聞かせて貰おうか。お前は何故こいつを襲っていた?」

 

アビスは一切警戒を解かず、アビスバイザーをシャドウに向けて構えた状態のままシャドウを睨みつける。それに対し、シャドウは落ち着いた口調でアビスに言葉を返す。

 

「大した理由じゃないわ。そいつを襲っていれば、いずれあなたがここに現れてくれると予想してただけよ」

 

「俺がだと……?」

 

何故そんな事をする必要があるのか。アビスはシャドウの言おうとしている事が理解できず、まずは彼女の正体を知る為に再び問いかける事にした。

 

「ならば2つ目の質問だ……誰だ? お前は」

 

「あなたと同じ、孤独な人間(・・・・・)よ……二宮鋭介」

 

「……ッ!?」

 

こいつ、何故俺の名前を知っている?

 

自分の名前を呼ばれたアビスが困惑する中、シャドウはクロウバイザーを真上に向けて構え、数発の銃弾を発射。それにより崩れた天井がアビスとインペラーの周囲に落下し始めた。

 

「何……どわっと!?」

 

「チッ……!!」

 

落ちて来た瓦礫をアビスとインペラーが避ける中、一瞬の隙を突いたシャドウがアビスの間近まで接近。そして彼女はアビスの横で何かを呟いた。

 

「―――ら」

 

「……!?」

 

シャドウが呟いた言葉。それを聞いたアビスが振り返ろうとしたが、それより前にシャドウは高く跳躍して上の階まで移動し、アビスとインペラーを見下ろしながら告げる。

 

「悪いけど、ここで一度引かせて貰うわ……それじゃ」

 

「あ、おい!? 待ちやがれゴラァ!!」

 

このままやられっぱなしでいられるかと憤るインペラーだったが、シャドウはそれを無視して建物の窓ガラスを破壊し、そのままどこかに立ち去って行ってしまった。散々痛めつけられた挙句、アッサリ逃げられた事でイライラを発散できなくなったインペラーは八つ当たりで1体のギガゼールを思いきり蹴りつけた。

 

『グゥ!?』

 

「だぁクソが!! 何なんだあのクソアマは、生意気な事ばっかほざきやがってよぉ!! つうか二宮、さっきから何黙ってやがんだテメェは!!」

 

(……アイツ)

 

インペラーの怒鳴り声も聞こえていないのか、アビスはシャドウがぶち破っていった窓を見上げながら、彼女が告げていた言葉が脳裏に響き渡っていた。そんな彼の右手には……どこからか舞い落ちて来た、1枚の黒い羽根が掴まれていた。

 

『あなたと同じ、孤独な人間(・・・・・)よ……二宮鋭介』

 

(あの女……俺の事を知っている人物か)

 

仮面ライダーシャドウ。自分が参加していた戦いでは、彼女のようなライダーはいなかったはず。それなのに相手は自分の事を知っているようだった。その事実と、今現在真横でギガゼール達に八つ当たりしているインペラーの存在も考慮したアビスは、シャドウの正体を何となくだが推測していた。

 

「……そういう事か」

 

「あ? 何か言ったかよ二宮」

 

黒い羽根が粒子化して消滅する中、アビスが小さく呟いた言葉。聞き取れなかったインペラーが彼に問い詰めようとするも、アビスは彼の問いかけをスルーしてどこかに立ち去ろうとする。

 

「あ、おい、どこ行く気だよ!? 俺の質問に答えやがれ!!」

 

「……湯村、お前は先に戻ってろ。俺はさっきの奴に用がある」

 

「あぁ!? 何アホな事を言ってやがる、アイツは俺がこの手でぶっ潰さなきゃ気が済まねぇ!! アイツは俺の獲物だ!!」

 

「勘違いするな。俺は戦う為に向かう訳じゃない」

 

「は? おいおい、そりゃどういう事だ……ちょ、待てってのオイ!?」

 

インペラーの呼び止める声も聞かず、アビスも高く跳躍してからシャドウと同じように割れた窓ガラスを通ってどこかに向かって行ってしまった。置いてけぼりを喰らう羽目になり、インペラーはワナワナ震え始めた。

 

「ッ……ど、どいつもこいつも……何で俺をいちいちムカつかせるんだよ畜生がぁっ!!!」

 

『『グガァウ!?』』

 

「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

 

近くに立っていたネガゼールとマガゼールが殴り倒され、インペラーはやり場のない怒りを発散しようとひたすら雄叫びを上げ続ける。当然、今この場にはそんな彼を諫める者は誰もおらず、彼はミラーワールドでの活動時間に限界が来るまで、ガゼル軍団に対して八つ当たりを繰り返すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――よっと」

 

そんな怒り狂ったインペラーを他所に、とある建物の窓ガラスを通じてミラーワールドから帰還したアビス。彼は変身を解除して二宮の姿に戻った後、今いる場所を確認する為に周囲をキョロキョロ見渡す。

 

(あの時、あの女は確かにこう言っていた……)

 

 

 

 

 

 

『臨海第8空港で待ってるから』

 

 

 

 

 

 

「……何でよりによってあそこなんだ」

 

臨海第8空港と言えば、ミッドチルダ北部に存在している()空港だった場所。数年前に発生した大規模火災が原因で空港としての機能を失った事から、現在は危険区域として厳重に封鎖されているはず。そのような場所に自分を呼び出すとは、一体どういうつもりなのか。

 

「今ここで考えても仕方ないか……さて」

 

何にせよ、今から自分はそこに向かわなければならない。ミッドチルダ北部、しかも廃棄都市区画の付近に存在する臨海第8空港まで向かうとなると、それなりに時間を消費する事になる。ならば少し早い段階で向かう必要があるだろうと判断し、二宮は通信端末を取り出してドゥーエに連絡を入れる事にした。

 

『あら鋭介。モンスター退治は終わったかしら?』

 

「用事ができた。昨日の夜からおでんを作って煮込んであるから、昼飯はそれ温めて適当に済ませとけ」

 

『は? え、ちょ、いきなり何言っ―――』

 

ドゥーエの返事を聞き終える前に通信を切り、二宮は再びカードデッキを取り出して窓ガラスに向け、ベルトを出現させる。いちいち公共の交通機関を利用するよりも、ライドシューターでミラーワールド内を移動した方が時間の短縮ができるからだ。

 

「全く、これから面倒な事になりそうだ……それにしても」

 

二宮は1つ、今になって気になり始めている事が1つあった。それはシャドウと真正面から相対した時、彼女が発していた若い少女らしき声。

 

(あの声……どこかで聞いた事が……?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミッドチルダ北部、臨海第8空港跡地付近……

 

 

 

 

 

「―――取り敢えず、これで良しかな?」

 

1人の少女がベンチに座りながら、厳重に封鎖されている空港を金網越しに眺めていた。そんな彼女の左手にはホクホクに温まった肉まんが入った紙袋が持たれており、少女は右手に持った肉まんを美味しく頬張っている。

 

(ちゃんと来るかなぁ、アイツ……一応場所は伝えておいたけど……)

 

場所は伝えている為、後は向こうから来てくれるのを待つだけなのだが、それで本当に二宮がここに来てくれるかどうか少女は若干不安に思っていた。ちなみに、彼女が場所だけ二宮に教えたのには理由がある。

 

「ムグ、ゴクン……場所さえ伝えれば大丈夫だってアイツ(・・・)は言ってたけど……不安だなぁ」

 

1つの肉まんを食べ終え、ベンチに置いてあるペットボトルを手に取った少女はキャップを開け、喉を潤す為にお茶を喉奥に流し込む。水分を補給した彼女はプハァと一息つくが、そこに不穏な輩が近付こうとしていた。

 

「ねぇねぇ、そこのお嬢ちゃん」

 

「……!」

 

片やサングラスをかけた坊主頭、片やピアスやリングを付けた金髪と、見るからに柄の悪いチンピラとわかる風貌の男が2人。彼等はニヤニヤ笑いながら少女に声をかけ、少女は不快そうな目付きを向ける。

 

「……お兄さん達、誰?」

 

「いやね、俺等ちょっと暇しててさぁ。そしたらお嬢ちゃんを見かけた訳よ」

 

「お嬢ちゃん1人なの? せっかくなら俺等と遊ばない?」

 

少女を遊び(・・)に誘おうと、金髪の男が少女の肩に手をかけようとするが、少女は鋭い目付きをしながら金髪の男がかけてきた手を払う。

 

「結構です。人を待ってるので」

 

「えぇ~? 良いじゃんちょっとくらい」

 

「お兄さん達と遊ぼうぜぇ、なぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『どうした? 私の言う事が聞けないのか、小娘……!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――ッ!!」

 

しつこく迫って来たチンピラ達に手を掴まれた瞬間、少女は突如として表情が一変。先程と違い、今度は力強く金髪の男の手を振り払い、強引に突き飛ばした。

 

「痛って!? くそ、何しやがる……!!」

 

「ッ……いや、やめて……触らないで……」

 

「はぁ? おいおい、急にどうし―――」

 

 

 

 

キィィィィィン……キィィィィィン……

 

 

 

 

『カアァァァァァァァァッ!!』

 

「え……な、なぁ!?」

 

「な、何だこりゃ―――」

 

その直後、近くのビルの窓ガラスから飛び出して来たシャドウクロウが猛スピードで飛来し、少女を連れて行こうとしていたチンピラ達を両足で捕縛。即Uターンしてミラーワールドに引き摺り込んでしまった。

 

「ッ……はぁ、はぁ……!」

 

チンピラの男達がシャドウクロウに引き摺り込まれた後、少女は肉まんの入った紙袋を落とし、その場にペタリと座り込んだまま震え始めた。

 

「嫌だ……やめて……私に近付かないで……げほ、ごほっ!!」

 

先程までの不機嫌そうな表情は完全に消え失せ、少女は何かに怯えた様子で自分を必死に抱き締める。呼吸もかなり荒くなっており、何度か咳き込んでしまうほどだった。

 

「お願い……早く……早く、ここに来てよぉ……二宮さん(・・・・)……ッ!!」

 

先程まで自分が戦っていた相手の名前を呼びかけながら、1人寂しく自分を抱き締め続ける少女。その姿はあまりにも小さく、まるで独りぼっちな子供のようだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued……

 




案の定、仮面ライダーシャドウの噛ませ犬にされたインペラー。すまんな湯村、お前は噛ませ犬の役目がピッタリ過ぎるんや←

ちなみにシャドウが使用しているクロウフェザーですが、簡単に言えば敵に当たると爆発する投げナイフみたいな武器です。仮面ライダー鎧武・イチゴアームズのイチゴクナイを想像して貰えればわかるかと。
これ以外にもガードベント、更にはトリックベントも使用しておりますが、トリックベントの方はちょっとした裏事情があったり。詳しい事はいずれ更新するキャラ設定&キャラ解説にて。

そして仮面ライダーシャドウの変身者である少女ですが……どうやら彼女が二宮に会おうとしているのにも、だいぶ複雑な事情がある様子。そんな震える彼女をチンピラ共から守ろうとするシャドウクロウちゃんマジオカンですね←

シャドウの変身者、その名前は次回で判明すると思います。
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