【FGO百合総受け】立香のとある日常譚   作:yamabiko2

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第1話

ー渋谷のとあるバス停にてー

 

立香「ふぅ~!帰ってきたぁ!」ンバッ

 

立香(戦いも終わったしこれで暫く落ち着ける。少なくとも夏休みの間は!)

 

立香(久しぶりに母さんの顔を見たい!母さんのご飯を食べたい!早く帰らなきゃ!)

 

立香「こっちだよ。えへへ、バス停からすぐ近くなんだ。久しぶりだけどちゃんと道覚えてるから。」

 

立香「・・・・ねぇ。」

 

立香「どうしたの?」

 

アルトリア「マスター、先に彼女が仕掛けて来たんですよ。」

 

アルトリアオルタ「ふん、貴様がバスを降りる時に突き飛ばして来たんだろう。」

 

アルトリア「バスを降りる際貴様がマスターの手を無理に引いたおかげで危なかったからな。咄嗟にマスターを守ったまでだ。マスターを転ばせる気か?はしゃぐのも大概にしろ。」

 

オルタ「はしゃいでるだと?それは貴様だろ。行く前からソワソワしっぱなしで発情期の雄犬のようだったぞ。」

 

アルトリア「貴様が黒服を着ているとどうも不審者に見えて仕方ない。マスターに迷惑を掛けるなよ。」

 

オルタ「貴様はその黒服が似合ってるとでも?その恰好でチラチラ横目でマスターを舐めるように見ている姿は中々変態染みてるぞ。」

 

アルトリア「ほう。」

 

オルタ「やるか。」

 

立香「ちょっと待って!落ち着いて!ここカルデアの中じゃないから!」ワタワタ

 

立香(あうう・・・どうしてこんなことに。)

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

ーカルデア・マイルームー

 

マシュ「先輩、ここに来て初めての休暇ですね。」

 

立香「正直あんな大仕事が終わる前に欲しかったというか。こう、週休二日で。」

 

マシュ「休むどころじゃなかったですし、仕方ありません。でも人理修復の間に溜まりに溜まった休暇の消化を兼ねて、本業の学生としての夏休みを満喫できますし。」

 

立香「はぁ・・・うん。ねぇ、マシュは来ないの?」

 

マシュ「私は事務のお仕事がありますから。まだまだカルデアは忙しいですよ。」

 

立香「何か悪いね・・・」

 

マシュ「いえいえ!お気になさらず!先輩には帰る家があるんですから。」

 

ウイーン・・・

 

アルトリア「失礼します。今度の帰省の件の予定表が出来ましたのでお渡しします。」

 

立香「・・・・?」

 

マシュ「ええと。先輩、前に言ったと思うんですが、念のためにもう一度。先輩の帰省する際、同行して是非先輩のご両親に顔合わせしたいって言うサーヴァント達が沢山いたの覚えてますか?」

 

立香「う、うん。でも流石にマズイんじゃ。」

 

マシュ「ダヴィンチさんから許可がおりたんです。というより連日サーヴァント達が工房に向かって色々説得したというか・・・」

 

立香「ダヴィンチさん大丈夫だった?」

 

マシュ「何とか。大丈夫、生きてますよ。無理やり押さえ付けても何をしだすか分かったもんじゃないから、この際ついて行っていいよ。ただし向こうに行くサーヴァントは一度に二騎まで!」

 

マシュ「・・・ということです。先輩の故郷までカルデアから魔力を供給することは一応可能ですが、二人くらいが無難な数だと言ってました。多いと制御しきれませんし。」

 

立香「正直許可が下りるとは思わなかったから忘れてたよ。で、今日は誰かな?」

 

アルトリア「私です。」

 

オルタ「私もだ。」

 

立香(よりにもよってこの組み合わせ・・・・うう、大丈夫かなぁ。)

 

マシュ「あとカルデアは当面システムメンテナンスに入りますので戻れません。つまり令呪の補給はできませんので、お気をつけください。」

 

立香「うん・・・令呪はあまり使わないから。大丈夫、大丈夫。」

 

マシュ「そんなに自分に言い聞かせるように言わなくても・・・」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・

 

 

 

 

立香(こっちから期間ごとに魔法陣で召喚するってことだけど・・・庭でやればいいかな。)

 

アルトリア「それにしてもマスターの家系の事をお聞きしたことがありませんでしたが。」

 

オルタ「そうだな。ぱっと見普通の住宅街に見えるが・・・ここに家があるのか?魔力的な力は感じんな。」

 

立香「だって私の母さんも父さんも普通の人間だよ。昔はまぁまぁな魔術師の家系だったっぽいけど、今は代々ボロい道具と、知識をほどほど継いでるだけ。」

 

立香「カルデアに来たのも、先祖が魔術師だったってことでアルバイトの話が来てさ。ついでに何か魔術使えるようになったら便利かな~って感じで行ったんだ。」

 

アルトリア「何か意外ですね。ちょっとは耳に挟んだことはありましたが、そこまでとは。」

 

オルタ「実質一般人だな。」

 

立香「あはは・・・ねえ気になってたんだけど人理修復した際、時間って巻き戻ったの?」

 

オルタ「巻き戻ったというか、無かったことになったというか。」

 

立香「つまり私がカルデアに行ってから一週間もしないうちに帰省するわけか。・・・電話した時母さんの口調が変に優しかったのはやっぱり。」

 

オルタ「マスターがクビになって帰って来たと思ったんだろうな。」

 

立香「だよねー。それがサーヴァントまで連れて帰ってくるなんて。一応伝えたけど何か可哀そうにあしらわれたし。絶対驚かせちゃうよ・・・」

 

アルトリア「大丈夫です!私がカルデアでのマスターの戦いを説明させて頂きます!私はマスターのほぼ最初期のサーヴァント。冬木での戦いの時から全部見ていますよ!」

 

オルタ「付き合った時間よりも密度が大事だろう?マスターが戦場でどれほどのものだったか私が詳しく語ってやろう。この私が認めたのだ。一切疑わせないからな。」

 

立香「あ、あはは・・・別にそんな持ち上げなくても。むしろ私が二人の事を母さんに話したいな。えへへ、沢山カッコいい所知ってるんだから!」

 

アルトリア「マスター・・・」

 

オルタ「ふん、期待してるぞ。」

 

 

ザッザッザッザ・・・

 

 

立香「この家だよ!」

 

アルトリア「おお、いいお家ですね。落ち着いた感じの一軒家です。」

 

オルタ「案外広いな。二階建ての庭付きか。気に入った。」

 

立香「生まれたころからずっとここに住んでるんだ。じゃあ早速チャイムを・・・」

 

ブォン! ボシュッ

 

立香「・・・どうしたの?」

 

アルトリア「いえ、我がマスターのお母様の前ですから。正装で臨みます。」

 

オルタ「そうだ。騎士として当然の礼儀だ。」

 

立香「鎧まで着なくても・・・」

 

立香母「あら?その声は。立香!帰って来たの?!」

 

ドタドタ

 

立香「やばっ!ええと・・!」ワタワタ

 

ガチャッ

 

立香母「立香!」

 

立香「あ!ただいま、母さん。ええと、二人は・・・」

 

立香母「あら、可愛いお友達を連れてきたの?」

 

立香「えっ?」

 

アルトリア「サーヴァント、セイバー。アルトリア・ペンドラゴン。」スッ

 

オルタ「同じくサーヴァント、セイバー。アルトリア・ペンドラゴン・オルタだ。」スッ

 

立香母「あらあらあら。ふふ、立香がお世話になってます。」ペコッ

 

アルトリア「いえ!むしろ私がマスターにお世話になっています!」

 

オルタ「・・・ほう。驚かないのか?」

 

立香母「びっくりよ~。まさか電話で言ってたことが本当だなんて。ほら上がって。お茶を出すわよ。」

 

立香「・・・そう言えば母さんはこういう感じの人だった。こっちがびっくりするくらい落ち着いてるというか。」

 

立香(昔から何があっても動じなかったからなぁ。カルデアのバイトの件も母さんが夕飯ついでに持ち掛けてきた感じだったし。)

 

アルトリア「とても聡明な方ですね。それに美しい。」

 

オルタ「肝も据わっている。何というか・・・母性に満ちた佇まいだ。」

 

立香「そうかなぁ。・・・そうかも。こういう人だから。」

 

 

 

 

立香「・・・ええと、分かった?」

 

立香母「立香は私達を助けてくれたんでしょう?立派な子。」スッ

 

ナデナデ

 

立香「えへへ。信じてくれるんだね。」

 

立香母「こうしてサーヴァントのお友達を連れ帰って来たんですもの。それに、立香は嘘を吐けない子だから。」

 

立香「母さん・・・」

 

立香(何だろう。凄い不思議な気持ち。そうだ。私、こうやって撫でて欲しかったんだ。母さんの手、温かい。)

 

立香母「今日は立香の好きなエビフライとソーセージ、沢山買ったから。楽しみにしてなさい。」

 

立香「ありがと。うん、ありがと・・・」

 

立香(うう、ちょっと目頭が熱くなっちゃった。皆もいるのに泣いちゃカッコ悪いよね。)グシグシ

 

アルトリア「エビフライ・・・ソーセージ・・・」

 

オルタ「おい、感動の親子の再会を邪魔するな。落ち着け。」

 

アルトリア「何でもない。・・・しかし、戦いについては多くを語るまでも無かったな。」

 

オルタ「武勇伝は無粋だったようだ。」

 

 

 

 

立香「なんかごめんね。いきなりちょっとしんみりしちゃって。」

 

アルトリア「お気になさらず。もっとお母様と一緒に居てもいいのですよ。」

 

立香「ううん。何だろ・・・母さんも変わりないみたいだったし安心したからいいかな。まずは部屋に荷物を置かなくちゃ。」

 

オルタ「部屋は二階か。」

 

立香「ここだよー。」

 

ガチャッ

 

アルトリア「おお。何だか可愛らしいお部屋ですね。」

 

オルタ「年頃の女の子の部屋って感じだな。人形が好きなのか?」

 

立香「ベットの?うん、寝る時いつもこの中のを抱いて寝てたんだ。」

 

アルトリア「マスター・・・」ニヤニヤ

 

オルタ「おい、何をニヤついている。」

 

アルトリア「何でもない。少し寝姿を想像したまでだ。」

 

オルタ「・・・しかし人形を抱いて寝ていたマスターも、カルデアに行ってからはサーヴァント達の抱き枕だな。」

 

立香「あうー。」カァァ・・・

 

アルトリア「マスター、机の脇のこのフィギュアは。」

 

立香「えへへ、深夜アニメの「ストパン」のだよ!お空をヒューンって飛んで人類を脅かす怪物と戦うんだよ!可愛いでしょ!」

 

オルタ「マスター。」ズイッ

 

立香「ふぇ・・?」

 

オルタ「お前の方が可愛いぞ。」

 

立香「へっ・・・・?」カァァァ・・・

 

アルトリア「おい。マスターはこのフィギュアの造形の感想と共感を求めたのだ。まさかそれが分からぬ貴様ではあるまい。」ジィ・・・

 

オルタ「率直な感想を言ったまでだ。」ニヤリ

 

立香「あうう・・・・」

 

アルトリア「こほん。マスター、先ほど深夜アニメと申されましたがやはりお好きなのですか?」

 

立香「うん!大好き!カルデアに行く前はリアタイで見てたな~。あっ!そうだ。あれからこっちの時間は一週間しか経ってないし、探せば見逃した分の動画があるかも。」

 

オルタ「しかし何故だ。黒ひげのやつが同じセリフを言うと無性にどつきたくなるが、マスターだとこうも愛おしいものだな。」

 

アルトリア「それは同感だ。」

 

立香「あはは・・・」

 

 

 

 

立香「まだ外も明るいし、家の周りを案内するよ。」

 

アルトリア「はい。周囲の地形を知って置いて損はありません。」

 

オルタ「そうだな。」

 

ガチャッ

 

立香「いってきまーす!」

 

立香母「いってらっしゃい!お夕飯までには帰ってね!」

 

立香(カルデアに行く前もこんな風に挨拶したんだっけ。)

 

立香「今度はすぐに帰ってくるから!行くよ、二人とも。」

 

 

テクテクテク・・・・

 

立香「何だか懐かしいなぁ。」キョロキョロ

 

アルトリア「そこの公園に向かってるのですか?」

 

立香「うん。住宅街の中にポンッて感じにあるこの公園。子供のころからよく行ってたなーって。高校に行ってからもちょくちょく友達とここで一緒にゲームしたりして通ってるんだよね。」

 

オルタ「ゲームなら家でも出来るだろう?」

 

立香「あう。そうだけど、何かこの公園の雰囲気好きだから。別に大きくないし、ちょっと緑があって木があって。自然公園って言っても大したことないけど・・・でも好き。」

 

オルタ「そういうものか。」

 

立香「そーいうものー。」

 

アルトリア「そこそこ人がいますね。子供からご老人まで。」

 

立香「意外と人気なんだよ?」

 

「あっ!立香?!」

 

立香「この声は。」

 

立香の友人A「もう帰って来たの?!はやっ!」

 

立香の友人B「つまりあれだね。わざわざ海外までバイトしに行って早々やらかしたか。」

 

立香「あうう!違うよ!」

 

アルトリア「この方達は?」

 

立香「私のお友達だよ!右が矢野で左が望月。」

 

矢野「あ、はじめまして。」ペコッ

 

望月「宜しくだ。」ビシッ

 

アルトリア「アルトリアだ。」

 

オルタ「アルトリアオル・・・いや、オルタでいい。」

 

立香「外国のお友達だよ。」

 

矢野「えー?!マジで?何か友達っていうよりは・・・」

 

望月「このびしっと決まった黒服。SPってやつだな。」

 

立香「違うってば!ええと・・・」チラッ

 

アルトリア「マスター、お友達といいますか・・・いえ!私はマスターをお守りする騎士です。」

 

オルタ「おい。無難にお友達って言っておけ。話がこじれるだろう。」

 

矢野「マスター?!へぇ~・・・」

 

望月「詳しく。」ズイッ

 

立香「あうう!マスターってのはその。」チラッ

 

オルタ「はぁ・・・単にそう呼んでるだけだ。なぁ、立香。」

 

立香「そう・・・」

 

アルトリア「お、おい!本名呼びなど・・!」

 

オルタ「だから黙ってろ。」

 

矢野「何か怪しーなー。」

 

望月「ほうほう・・・ふふふ。分かった。」

 

立香「分かったって?」

 

望月「何か隠したい関係があるようだ。」

 

立香「うぐ・・!」

 

望月「マスターなんて呼び合う仲だ。・・・ふふ、海外でどんな出会いがあったか知らないがどこか百合百合しいものを感じる。」

 

立香「はい?」

 

望月「アルトリアさんの立香に送る視線はまさしく恋する乙女。自然にしているようで立香の仕草一つ一つに目線がつられている。」

 

アルトリア「いや何を言っている。」ギクッ

 

望月「オルタさんは私達を警戒して睨んでくるが、その手は立香の手を握って離さない。」

 

オルタ「ふん、当然だ。」ニヤリ

 

立香「いやそろそろ離してよ・・・」

 

望月「つまり・・・ごちそうさまでした。矢野、冬コミのネタが早速上がったぞ。プロットを立てるから付き合え。」グイッ

 

矢野「あ、あはは。じゃあね~!立香のバイト失業残念会はまた今度~!」

 

立香「ってかクビになったわけじゃないし!」

 

 

 

 

アルトリア「駅前まで来ましたね。」

 

立香「二人と歩いてたらここまで来ちゃった。普段はバス使ってたけど、話しながら歩いてると近く感じるね。」

 

オルタ「二人の楽しい時間は過ぎるのが早く感じるからな。」

 

アルトリア「二人きりの時間は短く感じます。」

 

アルトリア「・・・・・・・」

 

オルタ「・・・・・・・・・」

 

立香(わーお。タイミングピッタリ。息ぴったりなのに何で仲が悪いんだろ。)

 

アルトリア「・・・・クンッ。この匂いは。」

 

オルタ「ジャンクフードの匂いがするぞ。・・・あの店か。」

 

立香「あはは・・・夕飯入らなくなっちゃうよー。」

 

オルタ「私のすきっ腹でマスターの母に迷惑を掛けるわけにはいかないからな。」ドヤッ

 

アルトリア「大丈夫です。少しお腹を事前に埋めておくくらいですよ。ちょっとだけ。」モジモジ

 

立香(やっぱり息ぴったりというか。考えることも同じなのに。まぁ、色々あるんだろうけど。)

 

立香「分かったよ。ハンバーガー一個ずつだよ。あれ思ったよりお腹に溜まるから。」

 

オルタ「恩に着る。」

 

アルトリア「ありがとうございます!マスター!」パァァ!

 

ウイーン イラッシャイマセー

 

立香「Mバーガーかぁ。こういう雰囲気も久しぶり・・・!でも私はまた今度にしないと入らなくなっちゃうし。」

 

アルトリア「ほうほう。チーズバーガー・・・いや、Wチーズバーガーだと?!」

 

オルタ「とっ・・・!TCB(トリプルチーズバーガー)?!おいエミヤのあれより一段大きいぞ!」

 

アルトリア「想像以上だ。」ニヤリ

 

オルタ「この私を満足させてみろ!」

 

アルトリア・オルタ「TCB下さい!」

 

タンピンフタツズツデスネ? 600エンニナリマス 

 

バンゴウフダヲモッテマッテイテクダサイ

 

アルトリア・オルタ「承知した!」

 

立香(本当に気が合う二人だなぁ・・・)

 

 

 

 

アルトリア「うん、うまい。」モッチモッチ

 

オルタ「ジャンク極まっている・・・いい。」

 

立香「うう。私も一気にお腹が空いてきちゃったなぁ。ほんとにその匂いはズルいよ。」クゥ~

 

アルトリア「ならば一口どうですか?」

 

立香「一口・・・」

 

オルタ「一口分くらい大丈夫だろう。元はマスターの金だ。遠慮はいらん。」

 

立香「じゃあ、一口だけ。」

 

アルトリア「どうぞ。」ズイッ

 

オルタ「ほら。」ズイッ

 

アルトリア「・・・・・・」

 

オルタ「・・・・・・」

 

立香「えっと。」

 

アルトリア「どうぞ!」ズィィ!

 

オルタ「どうした?」ズィィィ!

 

立香(ち、近い。)

 

アルトリア「マスター!」ズィィィィィ!

 

オルタ「食べさせて欲しいのか?」ズィィィィィィィ!!!

 

立香「じゃ、じゃあお願い。」

 

オルタ「ふふふ。そうか。」

 

アムッ

 

立香「ん。ムグムグ・・・・美味しい。」ニコッ

 

オルタ「そうだな。チーズを下品なまでに挟み込んだ低俗極まるこのバーガーは・・・中々私好みだ。」

 

立香「こういうの好きだもんね。私も好きだよ。」

 

アルトリア「う~・・・・」ジトー

 

立香「・・・アルトリア。こっちからも一口いい?一口食べたら二口食べても同じだし!」ズイッ

 

ハムッ

 

アルトリア「マスター!」パァァァ!!

 

立香「えへへ、美味しいよ。うん、やっぱりここの粘っこい体に悪そうなチーズはクセになる。」モッチモッチ

 

アルトリア「ですよね!この体に有害そうな感じがなんとも言えない危険な魅力を持っているといいますか。すっごくジャンキーで単調な味なのに無意識に口に運んでしまいます。」

 

立香「二人とも喜んでくれたみたいで良かった。」

 

オルタ「そろそろ日も暮れて来たし、帰るとするか。」

 

立香「だね。帰りも歩く?」

 

アルトリア「マスター、お疲れでしたら私が抱えましょうか?屋根の上を飛んで行けばすぐです。」

 

オルタ「数分で着く。私が連れて行こう。」

 

立香「いやいや。目立つから。」

 

アルトリア「大丈夫です。常人の動体視力ならまともに捉えられるスピードではありませんので。」ズイッ

 

立香「へっ?」

 

ヒョイッ

 

アルトリア「ではぎゅっと捕まっていて下さい!」

 

立香「ちょっ?!」

 

ンバッ!

 

オルタ「抜け駆けか?!」バッ!

 

バッバッバッバッバッバ!!

 

ダンッ!!

 

立香(は、早い!見慣れた街並みが凄いスピードで流れてく!目も開けてられないよ!)

 

立香(怖い!)

 

ギュッ!

 

立香(・・・アルトリアの息遣いを感じる。こんなに早く動いてるのにいつも通りな感じで、ちょっと心強いかも。)

 

ダンッ!

 

立香(一歩着地して跳ねる度に凄い音がする。そう言えば前にもこんなことあったっけ。あの時は霧のロンドンでマシュに・・・・)

 

ダンッ!

 

立香(あの時はマシュに必死に捕まってたけど今回はしっかりと大事に抱え込まれてて。確かアルトリアはエア・・なんちゃらって魔法っぽいの使えたんだっけ。それの応用かな?穏やかな風に包まれてる。)

 

立香(・・・怖くない。アルトリアがしっかり支えててくれるから。)

 

アルトリア「マスター。」

 

立香「うん?」パチッ

 

アルトリア「マスターの家の屋根まで来ました。」

 

立香「・・・わぁ。ねぇ、あの夕日凄い綺麗!今日は晴れてたから!」パァァ!

 

アルトリア「はい、美しいです。それに・・・」

 

アルトリア「マスターも負けずに綺麗で可愛いです。」

 

立香「あう・・!」カァァ・・・

 

オルタ「おい。」

 

アルトリア「マスター。」ジッ

 

立香「何・・?」ジィ・・・

 

アルトリア「そのまま。」スッ

 

立香(えっ?顔近っ!それ以上は・・!だめ・・!!)ビクッ

 

オルタ「ふん。」

 

ドカッ

 

ゴロゴロッ ドスンッ!

 

立香(きゃー?!落ちてった?!)

 

オルタ「いきなりマスターに狼藉とはいい度胸だ。」

 

立香「大丈夫?!」

 

アルトリア「うう。いきなりだな。」

 

オルタ「やるか?」

 

アルトリア「面白い。」

 

立香「だからここはカルデアじゃないって!」ワタワタ

 

オルタ「・・・・っ。」

 

アルトリア「・・・・・っ!」

 

立香「ねえここは一旦・・・」

 

アルトリア「マスター、先に家の方へ。」

 

オルタ「大丈夫だ。ほら、先に帰って夕飯の準備の手伝いをしていろ。」

 

立香「二人共?」

 

アルトリア「すぐ戻ります。」

 

オルタ「まったく。」

 

バッ! バッ!

 

立香「ちょっと?!まって?!」

 

立香(行っちゃった。何だろ。喧嘩とはちょっと違う感じだったけど。)

 

立香(見失っちゃったし、一旦ここは言う通りに先に帰ってたほうがいいかな。何かあったのかもしれないし。)

 

 

 

 

ー渋谷区・某所ー

 

凛「ん~。家の中に入ってったわね。」ゴソゴソ

 

凛(サーヴァントはどこに?一瞬目を離したスキにどこにいったんだか。)

 

凛「あ~!もう!透視能力のある使い魔なんか持ってないのに!・・・多分一緒に家に入ったのね。」

 

凛(見てた感じだともう動きなさそうだし今日はこれくらいでいいかな。)

 

凛「~~~っ!あー!終わった~!」ノビー

 

凛「何でこんな任務をやんなきゃいけないかなぁ・・・」

 

凛(カルデアとかいう怪しい組織の魔術師が、サーヴァントを連れて来るなんて。何を企んでるんだか。それに今日確認しただけでも2騎はいるし。意味わかんない。)

 

凛(一応見張ってろいうけど、どういう無茶振りよ。バレたら殺されかねないのに。)

 

凛「・・・取りあえずカップ麺でも。お湯沸かさないとなぁ。キツネとタヌキどっちにしようかな・・・」

 

カチッ ボー・・・

 

凛(食べたら一応軽く監視しながら横にでもなってスマホ弄ってるか。先にお風呂も沸かしとかないと。)

 

 

ズルズル・・・ ンクッ ズルズル・・・ ンハァ・・

 

 

凛「それじゃあお風呂にでも・・・うん?」

 

凛(使い魔の通信が乱れてる?いや、どこかしら。変なとこを映してるわね。ここは・・・どこ?)

 

凛「コウモリちゃん間違って変な指示だしちゃったかしら。でも何か視線が斜めってるというか変ね。」

 

凛「どこかのアパートに向かって一直線に進んでる。あ、着いた。部屋番号は・・・207番?」

 

凛(207・・・207・・・何か聞いたことある様な。そうだ。私の部屋番ご)

 

ドカァン!!!!!

 

凛「ひぃっ?!」ビクッ!

 

アルトリア「使い魔の痕跡を辿って来てみれば。」

 

オルタ「チンケな魔術師一人か。」

 

凛「ちょちょっちょ?!あんたら!」

 

凛(あのサーヴァント?!何で?!)

 

アルトリア「何が目的だ。」

 

凛「うっさい!こうなりゃヤケよ!私のマジカル八極拳を喰らいなさい!」シャーッ!!

 

凛(一発でもかまして何とか逃げ・・・)

 

ブンッ! ポカッ!

 

ドサッ!

 

凛「キュー・・・・・」

 

アルトリア「何だったんだ。」

 

オルタ「斬らないのか?」

 

アルトリア「まずはマスターに相談する。どこの関係者か分からんからな。」

 

オルタ「面倒だ。微塵切りにして捨てておけばバレないだろ。」

 

アルトリア「とにかく。」

 

ヒョイッ

 

アルトリア「連れて行く。余計な手出しはするなよ。」

 

オルタ「チッ。仕方ないな。とっとと戻るぞ。こいつ一人とは限らん。」

 

 

 

 

立香「ご飯並べたよ。」

 

立香母「帰ってくるかしら?」

 

立香「多分もうすぐ・・・・」

 

ガチャッ

 

アルトリア「マスター。ただ今戻りました。」

 

立香「あっ!おかえり!って。」

 

立香「担いでる子は何?」

 

 

 

アルトリア「・・・というわけです。」

 

立香「この子が監視をしてたのか。」

 

立香(綺麗な黒髪ツインテールに整った感じの顔立ちで可愛いな。モデルさんみたい。でも魔術師なんだ・・・)

 

オルタ「蝙蝠型の使い魔を通してな。大した魔力は持ってなさそうだがどうする?」

 

アルトリア「恐らくどこかの魔術結社の下っ端でしょう。部屋にも大した魔術が掛かってませんでしたし。」

 

立香母「そんなことより、ご飯にしましょ。」

 

アルトリア「は、はい?」

 

オルタ「・・・そうだな。私が見ていよう。」

 

立香「あはは・・・冷めちゃうしね。ソファーの上に寝かせておくよ。」

 

 

凛「う、うん・・・?」

 

立香「起きた。大丈夫?」

 

凛「あてて・・・まだ痛いわよ。あんたは・・・」

 

アルトリア「我がマスターだ。」

 

オルタ「さて、貴様が何をしていたか洗いざらい吐いて貰おうか。そうすれば楽に処分してやろう。」

 

凛(捕まったの?!どどど、どーすれば!)ワタワタ

 

立香「二人はちょっと黙ってて。私が話を聞くから。」

 

凛「カルデアの魔術師さんね。」

 

立香「藤丸立香。あなたは?」

 

凛「遠坂凛よ。・・・時計塔の魔術師。」

 

立香「時計塔・・・あー、たしかロンドンの街の。あの塔かぁ。」

 

凛「知ってるの?」

 

立香「見たことあるよ!・・・廃墟だけど。」

 

凛「はぁ?」

 

立香「あはは。ま、とにかく何で私の事を見てたの?」

 

凛「上からの命令。決まってるでしょ、サーヴァントを何騎も従えてやって来たら警戒するわ。」

 

立香「ごめん。私は休暇を取って帰省しにきただけだよ。えっと。詳しい話はダヴィンチさんに。ちょっと通信するね。」

 

カクカクシカジカ・・・ 

 

立香「分かった。回線繋ぐよ。」

 

ダヴィンチ『やぁ、私はレオナルドダヴィンチ。カルデアのしがないサーヴァントの内の一騎さ。』

 

凛「え?うん。あの・・・」

 

ダヴィンチ『何だい?』

 

凛「いえ、お気になさらず・・・」

 

凛(何で女の子なのよ!いや、何か声色が男っぽいというか。突っ込みどころ満載よ!)

 

ダヴィンチ『この件はもう時計塔の方にも話してある。時計塔の方は監視を付けると言っていたが、キミで間違いないね?』

 

凛「そう。私が監視役。てか事前に話し通ってるならこいつらにも話通しておいてよ。殺されかけたじゃない。」

 

ダヴィンチ『いや、正直時計塔の魔術師さんなら遠巻きに監視するくらい問題なく出来ると踏んでたんだが。サーヴァントもただ遠巻きに見られてるくらいならそうそう敵対しないはずだし。』

 

ダヴィンチ『キミの方から何か余計な事をしたんじゃないのかい?』

 

凛(うぐ。言われてみりゃちょっと調子に乗って使い魔を近づけ過ぎたかもだけど。威嚇と見られても仕方ない・・・かな?)

 

凛「とにかく、私は見てるから!それと情報の開示をお願い!具体的にはサーヴァントの真名!」

 

ダヴィンチ『いいだろう。どうせ時計塔の方にはこちらの有力なサーヴァントの真名も大体バレてるだろうしね。今は時計塔とは無駄に亀裂を生みたくない。』

 

ダヴィンチ『立香、真名の開示を許可するよ。ただし、宝具までは見せる必要はないからね。』

 

立香「はーい!」

 

凛「・・・分かった。言っとくけど!私に何かあったら大変だから!気を付けてね!」

 

ダヴィンチ『・・・?いや、見るのは勝手だが最低限自衛は出来るとこが前提だよ。サーヴァントに喧嘩を売ったり、事故で巻き込まれたりして死んだ場合はこちらの責任ではない。身の安全は保障しないよ。監視するのは自由だが、それによる損害は全て自己責任ということで話はついている。』

 

凛「へっ・・・・?あ、はい。」サッ・・・

 

ダヴィンチ『と、いうわけで宜しく。くれぐれも問題を起こさないように。』

 

立香「はい!」

 

ダヴィンチ『いい返事だ。じゃあ通信切るよ。』

 

プツンッ

 

凛「えっと・・・」

 

アルトリア「ジロ・・・」

 

オルタ「ジロリ・・・・」

 

オルタ「ではマスター、こいつの近くでちょっと素振りを・・・」

 

立香「凜ちゃん!」ズイッ

 

凛「な、何?!」ビクッ!

 

立香「どうせ一緒に居るならお友達になろ!」

 

凛「へ?」

 

立香「監視するんだから一緒に居るんでしょ。それに同じ年代の魔術師の人とあんまり接点ないからさ。凜ちゃんの事気になる!」ニヘッ

 

凛「い、いいの?いや私はいいんだけどさ。その方が動きやすいし。」

 

立香「じゃあ決まり!よろしくね!」スッ

 

凛(そんな人懐こい笑顔で手を差し出して・・・魔術師って感じがしないわ。でも、いいか。)

 

スッ

 

ニギッ

 

凛「宜しく。監視してるから出かける時とかは言って。外出する時は同行するわ。」

 

立香「うん!じゃあライン交換しよ!」

 

凛「はいはい。」ゴソゴソ

 

アルトリア「マスター、いいのですか?」

 

オルタ「あまり気を許し過ぎるなよ。」

 

立香「いいって。魔術師のお友達欲しかったんだ♪」

 

凛「はぁ・・・・じゃあ私は帰るわよ。近くにアパート借りてるから。」

 

立香「じゃあまた明日!」

 

凛「おやすみー。」

 

バタンッ

 

 

 

 

立香「じゃあそろそろ。」

 

ガチャッ

 

アルトリア「お風呂ですね。」

 

立香「・・・一緒に?」

 

アルトリア「お背中お流ししますよ。」

 

立香「う、うん。いいよ。オルタは?」

 

アルトリア「お腹がいっぱいになってお休み中です。」ニコッ

 

立香(う~。これ絶対何かしたな。)

 

アルトリア「ささ、こちらへ。」

 

立香「分かったって。今脱ぐから。」

 

ヌギッ

 

アルトリア「おお・・・」

 

立香「・・・あんまり見ないで。恥ずかしいよ。」カァ・・

 

アルトリア「すいません、マスター。」

 

立香「そう言えばアルトリアのは霊衣だから脱がなくてもいいんだっけ。」

 

アルトリア「はい。こうすれば。」

 

シュンッ

 

立香(一瞬で真っ裸に。便利そうだけど風情が無いというか。)

 

 

シャー・・・・ バシャッ

 

コシコシ・・・

 

アルトリア「マスターのお背中、いつみても綺麗ですね。」

 

立香「そう?アルトリアの丁寧な洗い方、私好きだよ。」

 

アルトリア(この柔肌、指が触れる度にピクピク震える感じ。くすぐったいのを我慢して下さっているのでしょうが・・・本当に愛らしい。)

 

アルトリア(しかし昨日のようにこのまま抱きついてしまうワケにはいきません。私も我慢しないと・・・)ニヘニヘ

 

立香「きゃうっ。」ピクッ

 

アルトリア「くすぐったかったですか?」

 

立香「うん。背中は敏感だから。」

 

アルトリア(不意にそういう可愛い反応をされると・・・マスター、今は振り向かないで下さい。表情を整えることができません。)

 

立香「アルトリア。」

 

アルトリア「な、なんでしょう?」ギクッ

 

立香「昔からずっとお世話になりっぱなしでさ。・・・・ありがと。」

 

アルトリア「マスター?」

 

立香「思えば冬木の最初のころから私を守ってくれて、一緒に戦ってくれて。私、心細かったんだよ。どうしたらいいか分かんなくて。」

 

立香「でもアルトリアがいつも傍に居てくれた。勿論マシュも皆も居たけど、アルトリアが隣に居ると凄い落ち着くんだ。・・・こうして背中を流してくれて、眠れない夜はそれとなく察して添い寝してくれて。」

 

立香「仲間のサーヴァントが増えて賑やかになった後は寂しさも吹き飛んじゃったけど、でもそれまで一番支えてくれたから。だから・・・・ありがと。」

 

アルトリア「・・・ありがたきお言葉。私はただマスターのサーヴァントとしてではなく、一人の騎士としてお仕えしたい。そう思ったからこうして一緒にいるんです。ひとえにマスターの人徳が成せる業です。」

 

アルトリア(ですが、今は一人の騎士だけではなく・・・・もっと深い仲に。いえ、同性ですし変かもしれませんが。でもこうしていられるだけで私は。)

 

立香「何か急でごめんね。しんみりさせちゃったかな?」

 

アルトリア「いえ、そのお言葉を頂けただけでも救われます。」

 

立香「こういう時じゃないと言えないからさ。・・・恥ずかしいし。でも、言わなくちゃだし!」ニヘッ

 

アルトリア「ありがとうございます。・・・流しますよ。」

 

バシャッ!

 

 

ザプン・・・

 

アルトリア「ふぅ・・・お風呂広いですね。」

 

立香「母さんが私と一緒に入れるようにって大きいの用意したからさ。昔はよく一緒に入ってたなぁ。何か一人で入るの怖かったんだよね。」

 

立香「勿論小学生の頃の話だよ。」

 

アルトリア「私達二人で入ってもそこまで窮屈に感じないくらいって、結構な大きさですよね。」

 

立香「だね。でも結構密着感があるって言うか。」カァ・・・

 

立香(流石に近いな・・・アルトリアの肌が凄いくっ付いてきて恥ずかしい・・・)

 

アルトリア「マスター、あまり大きくありませんが胸を枕にしてください。寄りかかって。その方が楽ですよ。」

 

立香「え・・うん。」

 

立香(でも今の体勢より楽そうだし。いい・・かな?)

 

スッ ムニッ

 

立香(凄い柔らかくて、温かい。お膝の上で抱っこされてる感じで・・・小学生の頃を思い出すなぁ。)

 

立香「流石に重くない?」

 

アルトリア「問題ありません。体重をかけて下さい。」

 

立香「重かったら言ってよ?あとのぼせそうなら先に言ってね。」

 

アルトリア「お気遣いありがとうございます。」

 

アルトリア(マスターの洗いたての髪の匂い・・・いい匂いだ。)クンクンッ

 

立香「・・・そんなに嗅がれたら恥ずかしいよ。」

 

アルトリア「すいません、つい。」

 

立香「アルトリアって何か時折触り方がやらしいよね。」

 

アルトリア「あ、あはは・・・・」

 

立香「あっ。今さり気無く胸触ったでしょ。」

 

アルトリア「マスター、女の子同士ですし。少しくらいスキンシップを・・・どうでしょうか。」

 

立香「だ~め!そういうのいいって言うとホントに触り方いやらしくなるから!敏感なトコ、触っちゃめっ!だからね!」

 

アルトリア「マスター・・・」ニヤニヤ

 

立香(何で嬉しそうなの?うう、そろそろのぼせて来たし上がろっかな。)

 

立香「そろそろ私は上がるよ。」

 

アルトリア「では私も。」

 

ザパッ!

 

 

 

 

立香「ん~!お風呂上がりのアイスはいいねぇ!」モッシュモッシュ

 

 

オルタ「おい。さっき急にどついてきた事と、マスターと貴様がお風呂上りな事の説明をしろ。」

 

アルトリア「何の話だ?いいから早く風呂に入って来い。」

 

オルタ「面白い・・・庭があったな。少し暴れようじゃないか。」

 

アルトリア「臨むところだ。このまま霊基を分解してカルデアに送り届けてやろう。」

 

 

立香(相変わらずだなぁ・・・)

 

立香「程ほどにしてね。あと庭を荒らしちゃだめだからね!」

 

アルトリア「はい!」

 

オルタ「ふん、こいつだけを殴ればいいだけだ。」

 

立香「さてさて、私はそろそろ部屋に戻って深夜アニメの久しぶりのリアタイ視聴&実況を。スマホの再充電も済んでるし、久々に楽しむぞー!」

 

「マスター!」

 

立香(この声。あれ、何で?)

 

ヒロインX「マスター、やっと見つけました。」

 

立香「えっと、何でいるの?」

 

ヒロインX「ちょっと事情が。ですが今ここにいるのはマスターと深夜アニメのリアタイ視聴&実況のため!」

 

立香「あはは、相変わらずハマってるね。」

 

ヒロインX「アニメの面白さを教えてくれたのはマスターですから。責任取って私に付き合って下さい!」

 

立香「いいよ。てっ、どこにいくの?」

 

ヒロインX「この家では少々騒がしいので。近くにいい家がありますよ。ではちょっと抱えさせて頂きます。」

 

ヒョイッ

 

立香「あちょっ?!」

 

バッ!

 

 

 

 

立香「このアパート?」

 

ヒロインX「丁度この部屋207号室。聞けばマスターのご友人の魔術師が住んでるようで。」

 

立香「それってもしかして。」

 

ガチャッ! 

 

バーン!

 

ヒロインX「さあ同胞よ!一緒にリアタイ視聴をしましょう!」

 

凛「なになに?!」ビクッ!

 

ヒロインX「お!流石、もうテレビの準備出来てますね。ちゃんとチャンネルも合わせてある。」

 

凛「急に何よ!てか誰?!」

 

ヒロインX「サーヴァント・アサシン。謎のヒロインXです!」

 

凛「謎の・・・はっ?」

 

立香「あはは・・・夜分に急にごめんね。」

 

凛「あんたか・・・何の用よ。」

 

立香「Xがここでアニメ見たいって。」

 

凛「てかあんたもこういうの見るんだ。」

 

立香「凛ちゃんも見るの?」

 

凛「ま、まぁ。人並に。」

 

ヒロインX「この部屋の事は事前に調べてありますから。ちゃんとアニメを見れる設備があることをね。」

 

凛「・・・いつの間によ。」

 

ヒロインX「アサシンですから。いそいそとアニメを見る準備をしてる凜さんの後ろ姿を見て同胞だと感じたんですよ。」

 

凛「こわっ?!侵入されても気づかないってホントに怖いわね。」

 

ヒロインX「ジュースにスナック菓子、万全ですよ。」

 

凛「・・・はぁ。いいわよ。一緒に見ましょ。」

 

立香「ほんとにごめんね。」

 

凛「そう思うんなら何か埋め合わせしなさいよ。」

 

立香「じゃ、明日遊ぼ!駅前の喫茶のケーキ奢るからさ!」

 

凛「分かったわよ。・・・話が分かるじゃない。」

 

立香「えへへ、楽しみ!」

 

ヒロインX「今日は日常物にシリアス、最後はきらら枠ですよ!」

 

立香「久しぶり!」

 

 

 

 

ヒロインX「きゃっふー!ひゅー!かっこいい!」

 

立香「流石京アニの戦闘シーン。いい作画だね!」

 

凛「おー!やるじゃない!」

 

ワイワイ キャッキャッ!

 

ヒロインX「CMタイム入りましたね。今のうちにジュースで乾いた喉を潤すんです!」

 

立香「~~♪実況盛り上がってるなぁ♪」ポチポチ

 

凛「・・ねぇ、そういえばさ。」

 

立香「どーしたの?」

 

凛「久しぶりって言ってたけど最近見てなかったの?」

 

立香「まぁね。すっごい大変だったから。」

 

凛「・・・そう。」

 

立香「やっぱりアニメは皆で見るのが一番楽しいよね!」

 

凛「そうね。こんなに盛り上がったのは久しぶりよ。」

 

立香「あっ!でもお隣さんに迷惑じゃないかな?」

 

凛「大丈夫。事前に防音の結界くらい張ってるから。」

 

立香「魔術って便利だね~。私も使えたらなぁ。」

 

凛「・・使えないの?」

 

立香「全然。一個も使えないよ。だってほぼ一般人だし。」

 

凛「ええっ?!」

 

立香「そういう家系だったのは昔の話。今はちょっとの知識とボロ道具だけだよ。」

 

凛「じゃあ何でこんなに沢山のサーヴァントを?」

 

立香「カルデアから魔力を送って貰ってんだ。私を介して皆に送るの。」

 

凛「へぇ。でもよく制御できるわね。よっぽどの魔術師じゃないと舐められて制御するどころか逆にやられたりするのが普通だってのに。」

 

立香「えへへ、何でだろ。私も守るために必死で戦って。サーヴァントの皆が私を支えてくれたんだ。」

 

ヒロインX「マスターは何というか、守りたい属性の塊みたいな方ですから!ついつい危なっかしくて放っておけないんですよ。」

 

凛「はぁ。」

 

ヒロインX「・・・それに、マスターは本当にカッコイイ方です。むしろ私達サーヴァントもマスターに支えられてるんですよ。」

 

立香「そう?」

 

ヒロインX「そうですよ!私だって・・・いえ、とにかく。マスターは立派な方です。魔術師だとかどうとかじゃなくて。まぁ、魔術師は家系でしか人を見れないのが多いみたいですけど。」

 

凛「私は違うわよ。ま、人望があるようでなにより。あ~!正直羨ましい。」

 

立香「あはは・・・ね、CMあけるから。」

 

凛「はいはい。」

 

 

 

 

ヒロインX「ふふふ・・・」ニヤニヤ

 

立香「わぁ・・!」ドキドキ

 

凛「・・・・」モジモジ

 

凛(きらら枠を皆で見るってこう、えらく気恥ずかしいわね。)

 

ヒロインX「ああ~、今回は濃厚な百合回ですね~。」

 

立香「う、うん。」

 

ヒロインX「マスター、お手を握っても?」

 

立香「いいけど。」

 

ニギッ ニギニギ・・

 

ヒロインX「ほら、抱いてあげますから。」ズイッ

 

立香「何で?!ひゃっ!」

 

ムギュッ!

 

イチャイチャ・・・

 

凛「何やってんの?」

 

立香「う~!恥ずかしいってば!」

 

ヒロインX「ふふん、女の子同士のスキンシップですよ!」

 

凛「いやそれアニメの中だけだから。」

 

ヒロインX「もしかして妬いてるんですか?」ニヤニヤ

 

凛「んなわけあるか!人の隣でイチャコラされたら気になるでしょーが!」

 

ヒロインX「でも女の子同士って背徳感あっていいですよね。」

 

立香「待って!私はその!まだ心の準備が・・!じゃくてだめー!」ワタワタ

 

バターン!!

 

凛「今度は何?!」

 

アルトリア「こんな所にいたのか。」

 

オルタ「おい、何故貴様がここに居る。」

 

ヒロインX「おっと!セイバー共がやって来ましたね!ただマスターの迷惑になりますから今夜は見逃してあげましょう!ではサラダバー!」

 

ヒュンッ!

 

立香「消えた?!」

 

アルトリア「・・・はぁ。お怪我はありませんか?」

 

立香「大丈夫だよ。ただアニメ見てただけだから。」

 

オルタ「まったく。帰るぞ。」

 

凛「あー!もう!騒がしいわね!早く帰って!」

 

立香「今日は色々ごめんね!また明日!」

 

ドタドタ・・・

 

凛「はぁ・・・何かどっと疲れた。」

 

凛(羨ましいって言ったけど人気があり過ぎるのも大変ね。やっぱり撤回するわ・・・)

 

 

 

 

オルタ「そろそろ就寝だな。」

 

立香「そうだねー。アルトリアは?」

 

オルタ「今日は居間で寝るそうだ。」

 

立香「・・・そ、そう。」

 

立香(またやってる・・・)

 

オルタ「ベットの準備は済んでいる。添い寝してやるぞ。」

 

立香「分かったよ。」

 

立香(最後に一人で寝たのいつだっけ。)

 

立香「じゃあ早速明かりを消して・・・えっと、それは寝巻?」

 

オルタ「ランジェリーだ。まぁ、黒の軽いワンピースに見えなくも無いが。」

 

立香「露出結構多いね・・」

 

オルタ「添い寝のついでにマスターの魔力を補給したい。いいだろう?」ズイッ

 

立香「えっ?いいけど。あの、近いよ?」

 

オルタ「そのまま・・・大人しくしていろ。ほう?そこの可愛いベットランプを使わせて貰おうか。部屋の電気は消すぞ。」

 

カチッ

 

立香(薄暗い部屋でこんな近づいて・・・どきどきする~!)カァァ・・・

 

オルタ「横になれ。ほら、押し倒すぞ。」

 

グイッ・・・ ノシッ

 

立香「ええと、魔力補給って。」

 

オルタ「ただ手を握ったりかざしたりよりももっと効率のいい方法がある。知らないふりをするのなら耳元で囁いてやろう。」

 

オルタ「肌を重ね合わせるのだ。そう、恋人のようにな。」ボソッ

 

立香「あうう・・!女の子同士だよ?!」ドギマギ

 

オルタ「だから何だ。私は構わん。マスターにその気がなくとも、その気にさせてやる。」ニィッ

 

立香「だめっ!エッチなのはだめっ!」

 

オルタ「何だ?何を想像している。肌を重ねるだけだぞ?それとも・・・」

 

オルタ「誘っているのか?」

 

立香「ぎゅって!ぎゅってするだけ!それくらいなら・・・いいから。」モジ・・

 

オルタ「そうか。なら遠慮なく抱き枕にしてやろう。」

 

スルッ・・・・ グイッ 

 

ギュゥ・・・

 

立香(近い近い近い近い近い!!!)ドキドキ

 

オルタ(小さく縮こまってるな。そんなに照れて・・・愛おしい奴め。)

 

立香「あの、ランジェリー姿になった意味は?」

 

オルタ「裸が良かったか?」

 

立香「うう。」

 

オルタ「この姿の方がより多く肌をくっ付けられるだろう?魔力補給もより楽にできる。それに・・・」

 

オルタ「お互いの距離をもっと近づけられると思わないか?」

 

立香「そうだけど・・・」

 

オルタ「可愛い寝巻姿もいいが、マスターももっと脱いでくれた方が私としてはいいんだがな。」

 

立香「脱がないよ・・・」

 

オルタ「ほら、そのまま。好きに甘えろ。」

 

立香(こんなにくっついて。凄い恥ずかしいのに、嫌じゃなくて。変な気分。)

 

立香(密着するとドキドキって音が聞こえる。やっぱり緊張してるのかな。)

 

立香「凄いドキドキしてるね。」

 

オルタ「そうだな。マスターとくっ付いていると私も嬉しいし、胸が高鳴る。お前だけだぞ、こんなになるのは。」

 

立香「女の子同士なのに・・・私もちょっとドキドキする。変だよね。」

 

オルタ「そうか?・・・まぁいずれそう思わなくなる。女の子同士も悪くないぞ。」

 

立香「あうう・・・もう、私は寝るよ。」

 

オルタ「もう遅い。早く寝ろ。私は一晩お前の抱き心地を堪能してるぞ。」

 

立香「そんなこと・・・言って・・・」ウトウト・・・

 

オルタ「お休みだ、立香。」

 

 

 

 

ー渋谷某所ー

 

ヒロインX「ふぅ。戻って来ましたよ。意外ですよね、引きこもりのクセに妙な事に手を貸すなんて。」

 

シェイクスピア「私はただ知的探求心に従ったまでですよ!ほら、本来予定に無いマスター大好きっ子達をポンポン送ったらどんなことになるかな~って。」

 

シェイクスピア「別に!単に面白半分ではないことを表明しておきますよ!」ドヤッ!

 

ヒロインX「まぁ、魔力を分けてくれるのはありがたいんですけどね。正直言うとおっさんの魔力って加齢臭しそうだから嫌なんですけど!」

 

シェイクスピア「ふふ、まぁいいでしょう。全部あのお方のため。精々面白い物を見せて貰いますよ!」

 

ヒロインX(本当に悪いことを考えてる顔してんなぁ。叩き斬ってしまいたいですが、魔力補給を絶たれるのはあれですし。今は泳がせておきますか。)

 

ー続く。

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