思いついた作品広場   作:The Susano

3 / 3
令和最初の投稿がこちらですみません……。
m(_ _)m
最近ハマり始めたので、試しにやってみます。
なお、アスタリスクの原作すら持ってないので、違う箇所がある場合は教えて下さい。
作中でもある程度語られますが、後書きに主人公と武器のデータがあります。

時系列は、原作1年前の王竜星武祭決勝戦です。

学戦都市アスタリスク×ゴッドイーター作品×李書文(殺)


学戦都市の捕食者

北関東のクレーター湖に浮かぶ、正六角形型のメガフロートに築かれた水上学戦都市「六花」、通称「アスタリスク」。

 

そこで主催される、力を持つ学生同士の大規模な武闘大会「星武祭(フェスタ)」。

 

優勝者には好きな望みを叶えてもらえるこの大会で、今、1人の優勝者が決まろうとしていた。

 

『さぁ、会場の皆様!!お待たせいたしました!!今大会最後の戦い、《王竜星武祭(リンドブルス)》決勝戦の開幕です!実況解説はお馴染み、梁瀬 ミーコと!』

 

『ファム・ティ・チャムでお送りするっす。さて、最後の対戦カードは、一方は誰もが必ず決勝に行くと予想できたから驚きは少ないかもっすが、もう一方は大会における嵐の中心っす。どんな戦いになるか、全く予想ができないっすね』

 

『それではご紹介いたしましょう!前回の王竜星武祭覇者にして六花最強の魔女(ストレガ)、レヴォルフ黒学院序列1位っ!【孤毒の魔女(エレンシュキーガル)】ことオーフェリア・ランドルーフェン!!』

 

紹介と同時に上がってくる昇降機には、白い髪に赤い瞳の少女がいた。ぱっと見るとおとなしそうな雰囲気だが、彼女から吹き出る紫色のオーラがその感想をすぐさま否定させる。

 

『前回と同じように、むしろ全く危なげなくここまで駒を進めてきました!』

 

『仮に瘴気の対策をしていても、限度があるっすからね。力押しを可能にするほどの星辰力(プラーナ)だからできる芸当っす』

 

『さて、瘴気を操る魔女と相対するのは、ほとんどの情報がUNKNOWN!!映像記録もほぼ残っておらず、開示されているのは体術使いということと、純星煌式武装(オーガルクス)ウロボロスの所有者というだけ!!星導館学園序列外、神薙龍弥!!』

 

同じように昇降機から現れたのは、黒髪に青い瞳をした少年。オーフェリアとは対照的に何も漏れ出てはいなかった。

対峙する二人に、観客のボルテージも最高潮になる。

 

『これまでの試合見て思うんすけど、なんで序列外なのかって思うほどの実力っすね。これまでの対戦も体術とウロボロスによる剣だけで、本体の持つ能力は完全に不明。まさにこの大会の特異点(イレギュラー)とも言えるっす。……ここだけの話、何か不正行為でもしてるんじゃないかって運営委員が確認しに行ったんすよ』

 

『ちょっと!?大会の裏事情ばらさないで下さいよ!』

 

『観客でも疑惑があるから、上から許可得て話してるっすよ。で、結果は不正なし。というわけで、皆さんも安心して楽しんでほしいっす』

 

『まあ、許可あるならいいでしょう。ではお届けしましょう!!王竜星武祭決勝戦!!スターーーートです!!!』

 

『Start of the Duel』

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あなたは、私の運命から逃れられるのかしら」

 

「あいにくと、運命の女神からはとことん嫌われているらしい。今になって運命なんかを信じる気はない」

 

「……そう、残念だわ」

 

『Start of the Duel』

 

始まった瞬間にオーフェリアの体から発せられる瘴気の手。対して龍弥には、両腕にかなりゴツい金属の腕輪が現れ、両手には刃が青く輝く黒い剣が2本握られている。純星煌式武装ウロボロスである。

 

クル・ヌ・ギア(塵と化せ)

 

溢れ出る瘴気の手が1つの巨大な腕となり、フィールドに落ちるやいなや龍弥に向かって突撃する。間違いなく命中すると、オーフェリアや観客、実況席の2人が思った刹那、目の前にありえない光景が映った。

 

龍弥が2本の剣を横並びに連結させ、持ち手を思いっきり引っ張る。そこから現れたのは、黒い龍を模した巨大な化け物の顎。その化け物ーーーアラガミを瘴気に向けて突き出すと、大きく口を開いて瘴気を喰らい始めたのだ。

 

まずいと感じたオーフェリアが瘴気の放出をやめると、龍弥はアラガミをしまいながらバックステップで下がり、今度は大口径の銃に変形させてそのまま撃ち放った。

 

「……!」

 

飛んでくるエネルギー弾へ、咄嗟に手を伸ばして星辰力によるガードを行うオーフェリア。そのおかげで無傷ではあるが、さすがに意表を突かれて動揺している。

 

「……それが、あなたの純星煌式武装の力」

 

「ああ。俺のウロボロスの能力だ。しかし、さすがは最強の魔女。意表をついても防がれるとはな」

 

『な、なんだ今のはーー!!ウロボロスの刀身からいきなり現れた口が、オーフェリア選手の瘴気を捕食したー!?』

 

『よ、予想外もいいとこっすよ!?先ほどみたく剣が大型銃に変形するならまだしも、生き物になるって……!』

 

冷静すぎる2人とは別に、周囲はかなり混乱しているようである。まあ、変形機構だけならまだしも、生き物が出てくるとは思わないだろう。

 

「実況の紹介で純星煌式武装と言っていたが、それは間違いじゃない。ただ、ウロボロスは純星煌式武装の意思を使役できないかというコンセプトで生み出されたからな」

 

そこで言葉を切り、

 

「正式名称、生体型(・・・)純星煌式武装ウロボロス。それが名前だ」

 

そう言うと、改めて剣を構える。

 

(ここから先はおそらく博打になるな。何とかして普段通りの状況に持ち込むしかないか?)

 

(私の瘴気を喰らってから反撃した……。おそらく、星辰力を銃のエネルギーに変換するのね。本人を狙うか、持久戦かしら)

 

互いの思いが交錯するなか、先に攻勢に出たのは龍弥である。フィールドを最短で駆け抜け、同時に剣を振るう。即座にオーフェリアは星辰力のバリアを張って弾き、瘴気の手を放っていく。しかし、龍弥は時に躱し、盾で受け流し、アラガミで喰らっては砲撃を放つ。

 

星辰力による攻防一体を行うオーフェリアと、ウロボロスによる4形態でヒット&アウェイを繰り返す龍弥。両者の戦いは硬直状態になっていく。

 

しかし、そんな状況も長くは続かない。なぜなら―――

 

『おおっと龍弥選手!突然ふらついて膝をついたーー!!』

 

『おそらく、オーフェリア選手の瘴気っすね。目に見える瘴気は捕食できても、無味無臭、無色透明な瘴気までは防げなかったようっす』

 

開始直後から溢れ出ていたオーフェリアの瘴気が、龍弥の体を侵食し始めるからだ。いくら瘴気を喰らえても、本人の体を侵食されては意味がない。この戦いの結末が見えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(と、この場にいる全員考えてるだろうな)

 

実はこのふらつき、自分が耐性を得ていることを隠すためのブラフである。しかし、なぜオーフェリアの瘴気が効かないのか。それはウロボロスの能力にある。

 

生体型純星煌式武装ウロボロス―――剣、銃、盾、捕食の4形態を持ち、捕食形態はあらゆる物質を星辰力に変換する。

そして、捕食した物質の性質を解析し、一時的な身体強化と性質に応じた弾丸と耐性を使用者は獲得していく。

 

これによって、龍弥は瘴気の影響をほぼ無効化して戦っているのだ。なお、レギュレーション違反に引っかかる可能性があるために身体強化は切っており、弾丸も効果が薄いと判断して使っていない。

 

「……どうやらそれほど時間もないらしい。これが最後の激突だな」

 

「……悲しいわ。あなたも私の運命には無力なのね」

 

そう言うと更なる量の瘴気が吹き荒れ、フィールド全体を侵食していく。紫色の大波と化した瘴気を前に、龍弥は剣を構える。すると、右の腕輪から透明なチューブが伸び、腕に刺さっていく。血を吸収しているのか、赤い液体が剣に流れて行く。

そして、左の剣からは青い星辰力が、右の剣から赤いオーラが上がり、龍弥を中心に混ざり合う。

 

血流闘技(ブラッドアーツ)

 

そう呟くと、瘴気の大波に突撃していく。そのまま波に呑まれるかと思われた刹那、

 

「双刃衝破!!」

 

放たれた一撃は瘴気の大波を一直線に切断し、相手への最短距離を構築する。瘴気を吹き飛ばした威力に驚いたオーフェリアに間髪いれず、今度は両手に持った剣をどちらも投擲する。

 

瘴気が効いていないことが一目で分かるような速度で迫る二本の剣に、オーフェリアは新たに瘴気で腕を形成して剣を掴む。すると、突然2本の剣が自爆し、その周辺に纏っていた瘴気すら引き剥がす。

重ねられた2連続の奇襲に怯むオーフェリア。爆破は星辰力で防いだが、練り込む時間が足りずに外傷ができる。

 

そして、更なる奇襲が起こる。自爆した剣の煙の中から、龍弥がオーフェリアに肉迫したのだ。爆発の中に突っ込むという博打を行った龍弥だが、幸いにもほぼ外傷なく接近できた。

 

マズイと思ったオーフェリアは即座に後ろへ飛びながら、もう一枚の星辰力による障壁を張るが、さらに驚愕する事態が起こる。肉迫した龍弥が左手を横に払うように障壁へ触れると、障壁が紙のように砕け散る。

 

「百の奥義ではなく一の術理を以て、敵を打ち倒す」

 

こうなると、いくら魔女であっても完全に無防備である。そこに追い打ちをかけるように、龍弥はフィールドに亀裂ができるほどの震脚を行う。着地しようとする瞬間に襲った小規模の地震は、オーフェリアの体勢を崩すには十分だった。

 

「これで終わりだ。偽典・无二打(ぎてん・にのうちいらず)!」

 

着地時にふらついたオーフェリアの鳩尾に、この大会における自身を象徴する拳打が突き刺さる。衝撃が体を貫き、気を失ったオーフェリアの体がフィールドに倒れこむ。

 

意識消失(アンコンシャスネス) End of duel』

 

『し、試合終了ーーー!!!最後の激闘を制したのは!今大会最大のダークホース!星導館学園、神薙龍弥選手〜〜〜!!!』

 

観客席からは歓声が上がり、紙吹雪が宙を舞う。戦いを見ていた全ての人が、この場に現れた優勝者を祝福する。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここに1つの物語を始めよう。守るために力を求める、1人の捕食者(プレデター)の話を。




純星煌式武装(オーガルクス)ウロボロス
形状・左腕(戦闘時に現れる武器は、使用者によって変わる)
能力・剣、銃、盾、捕食の4形態を持ち、捕食形態はあらゆる物質を星辰力(プラーナ)に変換する(腕の状態の場合、少量の星辰力の捕食のみ可能)。
捕食した物質の性質を解析し、性質に応じた弾丸と耐性を使用者は獲得する。
武器は使用者の意思によって爆発させることができる。
代償・感情の抑制(例外有り)、血液(血流闘技(ブラッドアーツ)使用時)

神薙 龍弥 (かんなぎ りゅうや)16歳
細い体に黒髪、黒をベースにした青眼。
星導館学園中等部3年。過去のトラブルによって歳と学年が一致しない。左腕が純星煌式武装となっていることも関係しているようだが……?
幼少期から強くなることに対する意識が高く、両親から体術を学びつつ我流の筋トレも行なっていた。結果、見た目からはありえないほどの筋力を持つ。ウロボロスの形状はバイティングエッジ、ブラスト、シールド。ただし、体術に重点を置いた扱い方をするために、剣自体の実力はそこまで高くない。
ウロボロスの影響もあって常に冷静沈着。感情の起伏が小さく、ギブアンドテイクが信条。


とりあえず、現段階で世界観を壊さずに当てはまる能力は出せたと思います。
武器の種類ですが、レイジバーストしかやってないので、レイガンではなくブラストにさせていただきました。
……何気に、作中にヒロインが出なかった初めての作品ですね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。