古代の戦士と9人の女神達   作:クウガに心奪われた男

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雄介とμ'sの関係が壊れこのまま時が進んでいくのか
第10話始まります


第10話 笑顔

あの事件から時が進み1週間が経ちそれでも未確認生命体の脅威は去らない。

 

『中野雄介!今どこら辺まで来ている?』

 

「一条さんから聞いた場所までもう少しです!」

 

『わかった!』

 

雄介は一条との通信を終え未確認が出現した現場へと向かう。

 

「ここ・・・だよな?」

 

雄介は現場に到着し辺りを見渡す。

 

「一条さん現場に到達しましたが未確認の姿はないですね」

 

『何!?もう移動したというのか』

 

「もう少し辺りを見てみます」

 

『わかった我々ももう少しで到着するからくれぐれも気をつけていけ』

 

「わかりました」

 

通信を終え雄介はバイクから降り歩いていく。

 

「いないのか?」

 

建物の中を大方周りそれでも未確認の姿はなくバイクの方へと戻ろうとした瞬間

 

「っ!」

 

何かの気配を感じ雄介はその場に留まる。

 

「今何か」

 

雄介が辺りを見渡すと突然天井から鉄パイプが落ちてくる。

 

「なっ!?」

 

雄介はそれをかわし落ちてきたパイプの天井を見るだが

 

「いない?」

 

雄介はその場所に気を取られ背後から突然首を絞められる。

 

「なっ!?ぐっ」

 

突然の事に雄介は対処できず謎の者にされるがままだった。

 

「くっ、そ」

 

雄介は手を腹中心に構えベルトを出現させる。

 

「っ変・・身!」

 

雄介は左のボタンを押し体が変わると同時に抑えられている者にエルボーを喰らわせる。

 

「グホッ!」

 

「はっ!はぁはぁ」

 

その者がよろけ雄介が解放されたと同時にクウガに変わる。

 

「・・・やっぱり駄目か」

 

クウガは自分の姿を見てそう言うなぜなら本来なら赤い姿に変わるはずが今は白いクウガに変わっている。

 

「キシャアァァーーー!!!」

 

突然大きな雄叫びを上げクウガは瞬時に敵を見る。

 

「クウガ!オレノゲゲルヲジャマスルナー!」

 

ネズミに酷似している未確認生命体'ズ・ネズモ・ダ'が

クウガに向けて叫び突進してくる。

 

「っ!」

 

クウガは咄嗟にガードしネズモの攻撃を止めるがネズモは体制を変え一瞬にしてクウガの後ろに回り込む。

 

「なっしまっ」

 

ネズモに蹴りを喰らわされクウガは地面に転がる。

 

「くそっ!」

 

クウガはすぐに立ちネズモに向けパンチを喰らわすが

 

「ナンダ?ナメテイルノカクウガ!」

 

クウガのパンチが効かず腕を払いのけられ逆にパンチを喰らわされられた。

 

「ぐあっ!」

 

ネズモのパンチに怯み片膝を着くクウガ

 

「(やっぱり白じゃ駄目なのか)」

 

そう考えていると同時にネズモにキックされ

 

「うわあぁ!」

 

クウガは吹き飛び建物の壁に当たった瞬間雄介の姿に戻ってしまった。

 

「くっぐぅまずいこのままじゃ」

 

雄介は立とうとするがダメージが大きく立てないでいた。

 

「トドメダクウガ!」

 

ネズモが雄介に攻撃を仕掛けようとした瞬間

 

「中野ぉ!」

 

その叫びと同時に無数の弾丸が発泡された。

 

「ギャッリントドモメ」

 

一条が率いる沢山の警察達がネズモに向け発泡していく

 

「クッメンドウナヤツラメ!」

 

ネズモはそう言い一気に駆け抜け壁に登って天井を突き破り逃走した。

 

「逃げたのか?」

 

「追え!まだ近くにいるかもしれん!」

 

一緒にいた杉田の指示に他の警察達が一斉に向かっていった。

 

「中野!」

 

「っ一条さん」

 

一条は雄介を抱き抱え

 

「大丈夫か?」

 

「はい何とか」

 

「やはりまだ駄目なのか?」

 

「・・・はい」

 

「そうか、立てるか?」

 

「大丈夫です」

 

「中野俺は奴を追わなきゃいけないだから」

 

「はい行って下さい一条さん俺は大丈夫ですから」

 

「・・・わかった」

 

一条はそう言い未確認を追う雄介は壁にもたれ掛かり天井を見上げる。

 

「・・・くそっ」

 

雄介は悔しさに壁を殴る。

 

 

ー放課後ー

 

μ'sのメンバーが練習前に部室に集まり

 

「今日未確認生命体が出現したって話よ」

 

にこが練習前の準備に取りかかっているなかふとそう言った。

 

「そう、なんだ・・・ゆーくんは?」

 

「いたみたいでも報道によると未確認は逃走したみたいね」

 

「そっか大丈夫かなゆーくん」

 

「どうかしらね」

 

「・・・ねぇことりちゃんゆーすけに連絡取れた?」

 

「ううんだめ」

 

「そっか」

 

「取れるわけないでしょもう私達とは縁を切ったんだから」

 

「真姫ちゃん!そんな言い方!」

 

花陽が真姫の肩を掴み

 

「だってそうでしょ!あいつは!雄介は!私達のライブをめちゃくちゃにした!」

 

「きゃっ」

 

真姫は花陽の手を払いのける。

 

「真姫ちゃん!かよちんに何するにゃ!」

 

「うるさいわね大体凛もいい加減に雄介の事は忘れなさいよ!いつまでもいつまでもゆーすけゆーすけってうっとうしいわ」

 

「なんでそんな酷い事が言えるの!?凛がゆーすけの心配しちゃ悪いって言うの!?」

 

「えぇそうよ!あんな奴の心配したって意味ないじゃない!」

 

「意味ないって、ゆーすけは今も命掛けで戦っているのに・・・そんな事を思っている真姫ちゃんは最低だよ!」

 

「うるさいわね!」

 

「あなた達いい加減にしなさい!」

 

真姫と凛の言い合いに海未が止める。

 

「海未」

 

「海未ちゃん」

 

「今あなた達が言い争ってもそれこそ意味がないでしょう」

 

「でも!」

 

「真姫あなたは少し頭を冷やしなさい簡単に縁を切ったなどと簡単に口にしてはいけません」

 

「でも実際そうでしょ!あいつはライブをめちゃくちゃにしてそれに皆を傷つけた!縁を切って当然よ!」

 

「真姫あなたは!」

 

「真姫ちゃん」

 

「何!?」

 

突然真姫の肩を掴み真姫が振り向いた瞬間パァンっと頬を叩く音が部室に広がった。

 

「っこ、とり?」

 

「もうやめてよ真姫ちゃんは何がそんなに気に食わないの?」

 

「それはあいつが皆を傷つけたから」

 

「確かにあの時のゆーくんはおかしかったでも今の真姫ちゃんも大切な友達を傷つけてるんだよ?」

 

「そんな事」

 

花陽達の方を見ると泣いている凛を慰めている花陽を見て真姫は

 

「何よ、何よ何よ何よ!全部雄介が悪いんじゃない!私達の気持ちを裏切った雄介が!」

 

真姫はそう言い走って部室を出ていった。

 

「真姫!待ちなさい!」

 

「いいよ海未ちゃん」

 

「穂乃果!?ですが」

 

「今はそっとしておこう今無理矢理連れ戻したって逆効果だよ」

 

「そう、ですね」

 

「穂乃果これからどうするの?こんな状態で練習なんて正直無理よ」

 

にこはそう言い椅子に座る。

 

「うん今日は解散かなまた明日集まろうよ」

 

「ねぇ穂乃果正直今のままじゃ駄目だと思うの」

 

「絵里ちゃん?」

 

「こんな状態が続いて皆正直参ってると思うのだから真姫もあんな言いたくないことを言ったんだと思う」

 

「私が雄介を突き放したから?」

 

「っ!誰もそんな事!」

 

「いいんだよそれは事実だしでも私は今のままの雄介に帰って来てほしくない」

 

「穂乃果?」

 

「雄介が大変な事はわかってるよでも皆を傷つけるのは別だよ」

 

穂乃果は椅子から立ち。

 

「絵里ちゃんは今の雄介に帰って来て欲しい?」

 

「それは・・・」

 

「私が雄介を突き放した事を恨んでくれてもかまわないでも未確認生命体を殺す事だけしか目にない雄介にはここに居てほしくない」

 

穂乃果はそう言い部室を出ていった。

 

「穂乃果どうしてしまったのよ?」

 

「正直穂乃果の気持ちわからないでもないかな」

 

「にこ?どういう事?」

 

「あいつもショックだったのよ今まで皆の笑顔の為に戦ってきた雄介が突然冷たくなってしまいには私達を傷つけるような行動をとっただから穂乃果もそんな状態の雄介とは距離をとった」

 

「それでも」

 

突然凛が話しかけ

 

「それでも凛はゆーすけを信じるよあの優しかったゆーすけが戻ってそして皆の所に帰って来ることを」

 

「そうねあんたはそう信じてなさいでも私はね穂乃果と同じで今のあいつには帰って来て欲しくないわ」

 

にこはそう言い部室を出ていった。

 

「凛ちゃん」

 

「ことりちゃん?」

 

ことりは突然凛を抱きしめ

 

「ありがとうゆーくんの事そう言ってもらえて嬉しい」

 

「ことりちゃん・・・ことりちゃん!」

 

凛はことりの腕の中で泣く雄介という大切な存在が近くにいなく悲しみが一気に押し寄せてきた。

 

「えりちの言うとおり正直今のままじゃウチらにとってもよくないんよ最悪μ'sの仲もギクシャクし解散って事も」

 

「希!解散なんて」

 

「あくまで例えばの話や!でもえりちもわかるやろ?」

 

「でもそんな事」

 

「雄介君が戻ってくれば話は別やけど」

 

「ゆーくんが?」

 

「雄介君の行動次第でこの運命は変わるそうカードがウチに告げるんや」

 

「ゆーくんの行動次第」

 

ことりは空を見上げるあの日から変わらないどんよりとした雲に空が覆われ雨が降り続くそれは皆の気持ちと同じように見えた。

 

 

ー翌日ー

 

「じゃあ行って来ます」

 

ことりは玄関を出てドアを開ける

 

「・・・まだ雨やまないんだね」

 

そう言いことりは傘をさし歩き始める。

少し歩いた所に見覚えのある後ろ姿が見えその人物に声を掛ける。

 

「おはよう梓ちゃん」

 

突然声を掛けられ咄嗟に後ろを向く梓。

 

「あっおはようことりちゃん」

 

「なんか珍しいね梓ちゃんと登校中に会うなんて」

 

「そうだね本当偶然」

 

「うん・・・ねぇ梓ちゃん今ゆーくんって・・・」

 

ことりの言葉に少しうつむく梓。

 

「・・・あれからお兄ちゃんと全然話してないの顔を会わせるのもご飯を食べる時くらいかな」

 

「そうなんだ」

 

「μ'sの皆さんを傷つけたあの夜私お兄ちゃんに怒鳴ったのなんであんな事言ったの!って」

 

「梓ちゃん」

 

「そしたらお兄ちゃんただ小さな声でごめんって言うだけだったそんなお兄ちゃんを見てたら何も言えなくなっちゃって」

 

梓は少し涙目になり

 

「あの時は未確認にライブをめちゃくちゃにされて雪穂も殺されそうになってステージも戦いで壊されて皆が悲しい思いをしたでもそれはお兄ちゃんも同じだと思う」

 

「ゆーくんも?」

 

「だってお兄ちゃん毎日苦しそうだったから」

 

「っ!?」

 

「毎日毎日携帯を見て未確認の情報を探して少しの手掛かりでもあればすぐそこに向かって行ったそして未確認に負けた時はいつも悔しそうに拳を握りしめていたそんなお兄ちゃんを思いだしたら何も言えなくなって」

 

梓はことりの方を見て

 

「あの時の事は本当にごめんなさいお兄ちゃんが皆の事を傷つけたのは事実だしそれにラブライブの予選もそれで落ちちゃった訳だしでもこれだけは言わせて下さい

お兄ちゃんを許してあげて?」

 

「・・・梓ちゃん」

 

「お兄ちゃんも皆を守る事で必死になって周りが見えなくなって皆を傷つけたんだと思うのだから」

 

最後まで言う前にことりは梓を抱きしめる。

 

「梓ちゃん、梓ちゃんの気持ち伝わったよ梓ちゃんはやっぱり誰よりもゆーくんの事を見ているんだね」

 

「ことりちゃん」

 

「梓ちゃんに言われるまでわかんなかったよゆーくんの気持ちもだからそんな事がわかる梓ちゃんが少し羨ましいな」

 

「だって世界で1番世話が焼けるお兄ちゃんだから」

 

梓はそう答える。

 

「世話が焼けるお兄ちゃんか」

 

「うん、だから今までお兄ちゃんに助けてもらった分今度は私がお兄ちゃんを助けて支える番」

 

「梓ちゃん」

 

「だからもう少し待ってて」

 

梓と話している内に学校に行く別れ道に着いた。

 

「じゃあ私こっちだから」

 

「うん、気をつけてね梓ちゃん」

 

「うん、ありがと!それじゃ」

 

梓は自分の行く学校に向かい歩いていく。

 

「・・・梓ちゃんはゆーくんの気持ちをわかってたでも私は・・・ゆーくんをどんなに想っても気持ちが伝わらなきゃ意味ないよね」

 

ことりは悲しげに呟き学校に向かう。

 

 

 

ことりが学校に着いた途端こちらに必死で向かう花陽と凛が走ってきた。

 

「ことりちゃん!」

 

「ど、どうしたの2人ともそんなに慌てて?」

 

「こ、ここでは言えません!部室に行きましょう!」

 

花陽はことりの腕を掴み強引に引っ張って走り出す。

 

「ちょっちょっと待ってよ~」

 

花陽に連れて行かれることりを見て凛は若干呆れつつ

 

「まぁ凛はこっちのかよちんも好きにゃ~」

 

そう言い後を着いていく。

 

 

花陽と凛と共に部室に来たことり中に入ると真姫以外全員が集まっていた。

 

「あれ?真姫ちゃんは?」

 

「・・・今日はお休みだそうです」

 

「そ、そうなんだ」

 

多分昨日の事が原因だろうとことりは思った。

 

「ところでどうしたの皆集まって」

 

「そ、それは」

 

「待って花陽ここからは私が話すわ」

 

にこが花陽の変わりに話すと席を立つ。

 

「うんわかったよにこちゃん」

 

花陽はそう言いにこに託す。

 

「ありがと」

 

にこはことりに近づき

 

「ことりもうここにいる皆は知ってるけど今から話す事は私達にとって重要な事よいいわね?」

 

いつもにもない真剣なにこの眼差しに息を飲むことり。

 

「う、うん」

 

「じゃあ話すわ以前ラブライブの予選の時に私達は未確認生命体に襲われライブが中断されラブライブの予選に落ちたここまではわかるわよね?」

 

「うん、そうだね」

 

「でもねラブライブの運営側から連絡が来たのもう一度やらないか?って」

 

「えっ?」

 

ことりは驚くなぜ落ちた私達をもう一度チャンスをくれるのかって

 

「そうよね私も驚いたわでも私達のライブ中継を観ていた人達が問い合わせてきたみたいなのよねもう一度μ'sのライブを最後まで観たいって人が沢山」

 

「そんな事って」

 

「そう普通はありえないわでも未確認に襲われた異例もあってそれで運営側も納得しもう一度チャンスをくれたわ」

 

「それって凄い事だよね!もう一度私達がラブライブに出れるチャンスが出来たったて事でしょ?」

 

「そうそれにその観たいって人の中には意外な人達も頼み込んだみたいなの」

 

「えっ?意外な人達って?」

 

「・・・AーRISEよ」

 

「えっ?」

 

にこの言った言葉に言葉を失うことり。

 

「で、でもAーRISEって」

 

「そう、私達と同じラブライブの予選を受けていた人達でも彼女達はランキングトップで通過したらしいわ」

 

「前回のラブライブ優勝者って事もあるからかなだから運営側も納得したって事?」

 

「そう考えるのが打倒でしょうね」

 

「でも何で私達を?」

 

「それはわからないわ、でもねことりこのチャンスどう考える?」

 

「・・・うん私はやりたいもう一度チャンスがあるなら」

 

「そう、じゃあ全員一致ね!」

 

にこの言葉に部室のいる全員が頷く。

 

「ことりちゃん」

 

突然穂乃果がことりを呼びことりは穂乃果の方を向くと真剣な表情で真っ直ぐ見つめていた。

 

「どうしたの穂乃果ちゃん?」

 

「雄介の事だけど」

 

「っ」

 

「ショックからまだ立ち直れてないよね実際」

 

「・・・うん、そうだね」

 

「実質私が雄介を追い出したようなものだから恨んでもおかしくないよね」

 

「っ違うよ!穂乃果ちゃんは!」

 

「ううんだってことりちゃんあの時から全然元気ないもんね」

 

「っ」

 

「だから私達とまた踊ってくれるか正直不安なんだ」

 

ことりは穂乃果に近づき抱きしめる。

 

「私は穂乃果ちゃんの事を恨んでないよ確かにゆーくんと会えなくて寂しいけど私はもう一度皆と踊りたいそしてまた皆と一緒にいたい」

 

「ことりちゃん」

 

「それにねあの時から元気がないのは穂乃果ちゃんや皆もだよ」

 

「・・・そう、だね」

 

「だから私は戻りたい皆と笑顔でいられるこの9人とそして私達を支えてくれる大切なマネージャーさんと」

 

穂乃果は涙目になりことりに抱きつくそんな穂乃果を優しく包みこむ。

 

「皆の気持ちは一緒誰だって皆と一緒にいたい・・・・ですが」

 

「真姫ちゃん・・・だよね?」

 

花陽の言葉に海未は頷く。

 

「それは私に任せなさい」

 

にこは突然立ち

 

「にこ、いいのですか?」

 

「えぇあの子だって皆と一緒の気持ちよ今回はショックで言いたくないことを言ったかもしれないけど真姫だって戻って来たいはず」

 

だからっとにこは自分の胸にドンっと拳を当て。

 

「えぇ今日の放課後真姫の家に行ってガツンっと一言言ってちゃっちゃと連れ戻してくるわ」

 

「にこちゃん!」

 

「ん?どうしたのよ凛」

 

「真姫ちゃんをお願い」

 

「えぇ任せなさい!」

 

にこはそう言い皆が頷く。

 

「まぁ真姫と対面で話し合うのはにこがてきめんかもね」

 

「そうやね、にこっちと真姫ちゃん案外似た者同士やからね」

 

「ちょっとそれどういう意味よ!?」

 

「えぇそうね、だけど1番の問題が」

 

「無視!?」

 

「雄介君やね?」

 

「えぇ今回の事で本当に雄介は私達と会わないかもしれないわ」

 

「絵里ちゃん」

 

ことりは絵里を呼び

 

「ゆーくんの事私に任せてくれないかな?」

 

「ことり」

 

「私がゆーくんを説得して必ず皆の所に連れてくるよ」

 

「でもいいの?あなたあの時雄介に」

 

絵里の言葉にうつむくことりあの時の雄介の前に立ち払いのけられ拒否されたあの日だけどことりは真っ直ぐ前を見て

 

「あの時ゆーくんは本当に怖くて何も出来なかったでも今は違うよ私はゆーくんに戻って来て欲しいから全力でゆーくんに今の私達の気持ちをぶつける!」

 

ことりの意思に絵里は

 

「そう、強くなったのねことり」

 

「絵里ちゃん」

 

「わかったわじゃああのバカをちゃんと連れ戻して来てね!」

 

「うん!」

 

「ことりちゃん!」

 

突然凛がことりを呼び

 

「凛も一緒にゆーすけの所に行っていいかな?」

 

「凛ちゃん・・・勿論だよ!」

 

「ありがとう!ことりちゃん!」

 

凛は笑顔でそう答えた。

 

「凛ちゃん本当に雄介君の事大好きなんやな~」

 

「本当にねことりもそうだけど本当にこの2人を悲しませたんだからちゃんと戻って来て謝りなさいよバカ雄介そうじゃないと許さないんだから」

 

「あはは怖いなぁえりちは」

 

そう話していると学校の予鈴がなる。

 

「時間ね・・・皆やる事は決まった皆の検討を祈るわ」

 

 

 

時間は放課後にこは真姫の家に向かいことりと凛は雄介の家に向かう。

 

「行ったようね」

 

「そうやね・・・最悪の方に転がらなければいいけど」

 

絵里と希が話している中突然花陽の携帯が鳴り出す。

 

「っ皆!未確認が現れたって情報が!」

 

「なんですって!?」

 

「近いんか?」

 

「ううんここから結構離れている場所」

 

「ならここらは安心やね」

 

「・・・ねぇ未確認が出たって事は雄介はそこに向かうわけだよね?」

 

穂乃果が不安そうな顔で皆に問いかける。

 

「えぇそうだと思いますが」

 

「ことりちゃん達そこに向かわないかな?」

 

「っいくらなんでもそんな事は・・・・」

 

だが皆が思った事は一緒だった今のことりと凛なら向かう可能性が高いと。

 

「ねぇ私凛ちゃんに連絡してみるね?」

 

花陽は凛に連絡を取るが一向に繋がらないそしてコール中ブツっと切られた。

 

「駄目!凛ちゃん出ない!」

 

「こちらも同じですことりに掛けたのですがコール中に切られました」

 

「・・・まさかあの2人」

 

「行ったって事やろね」

 

「っ!今すぐ連れ戻さないと!」

 

「待ち!海未ちゃん!このどしゃ降りでしまいには携帯も繋がらんこの状態でどう探すんや!」

 

「ですがこのままでは!」

 

「海未ちゃん一端落ち着こ」

 

「穂乃果!?でも」

 

「確かにことりちゃん達はそこに向かったかもしれないけど進んで危険な事はしないと思うだから信じよことりちゃんと凛ちゃんを」

 

「っわかり、ました」

 

「・・・穂乃果」

 

穂乃果の言葉に絵里は多少とも驚いていただが1つ確信もあった穂乃果はどこかで信じているんだ雄介の事をあの2人を絶対に守ってくれる事をだから穂乃果はあぁ言ったんだと絵里は思った。

 

「穂乃果何だかんだ言って信じてるんじゃない・・・雄介の事」

 

「ん?なーんの事かなーえーりちゃん」

 

ニシシっと笑う穂乃果に少し苦笑いをする絵里。

 

「(雄介、皆あなたの事信じてるのよだからちゃんと無事にことりと凛と帰って来るのよ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は少し戻りことりと凛は雨の中傘をさし雄介を探していた。

 

「ねぇことりちゃん」

 

「ん?どうしたの凛ちゃん」

 

「ゆーすけ大丈夫かな?」

 

「えっ?」

 

「だって最近のニュースで未確認と白い4号が争っているって聞くけど白い4号ってクウガのあの白い姿だよね?」

 

「うん、そうだと思うけど」

 

「ゆーすけのあの姿になる時って怪我とかした時になる姿だよね?だとしたらゆーすけ怪我しながら戦っているのかな?」

 

雄介が戦いに敗れる度に白い姿になった時を思いだしずっと心配しているようだった。

 

「凛ちゃん・・・大丈夫だよゆーくん怪我したらすぐ治っちゃう体してるでしょ?だから大きな怪我はしてないと思うよ」

 

「でも、じゃあどうして」

 

「多分心の問題かな」

 

「えっ?心の問題?」

 

「・・・うん」

 

ことりはまだ雄介が赤いクウガになれない時雄介の意思がまだ決まってない時だがあの時μ'sの皆と約束を交わし雄介の戦う意思が芽生え覚悟を決め始めて赤いクウガになれただから今回は雄介の意思が揺らいで本来の姿になれないんだとことりは考える。

 

「ゆーくんの戦う気持ちが問題だと思うの」

 

「ゆーすけの気持ち?」

 

凛が疑問に思っているとことりの携帯の通知音が鳴る。

 

「・・・凛ちゃんこの近くに未確認生命体が出現したって今通知が来たんだけど」

 

凛に携帯を見せ

 

「てっ事はゆーすけもそこに?」

 

ことりは頷く。

 

「どうしようでも行くのは危険だし」

 

凛が悩んでいると凛の携帯が鳴り出す。

 

「かよちんからだ」

 

「多分未確認生命体が出た事だと思う」

 

ことりの携帯からも海未から着信が来る。

 

「っごめんかよちん!」

 

凛は着信を拒否し携帯の電源を切る。

 

「凛ちゃん」

 

「ゆーすけに会いたいんだもんここから引き下がる訳にはいかないよ」

 

凛の言葉にことりは頷き

 

「凛ちゃん・・・じゃあ私も」

 

海未からの着信を切り携帯の電源も切る。

 

「ことりちゃんここから近いんだよね未確認が出た所」

 

「うん・・・そうだね」

 

「なら行こうよそこにゆーすけがいるなら凛ゆーすけに会いたい」

 

「うん、私も!」

 

そう言いことりと凛は未確認が出現した場所に走り出して行った。

 

 

 

 

ことり達が未確認生命体の情報が入る少し前橋の下にある工場現場にいる人達が働いている中一人の作業員が何かが近づいてくるのを見つける。

 

「おい、何かいるぞ」

 

「えっなに?」

 

こちらに猛スピードで向かってくる物体が目に見え様子を伺っていると

 

「っうぁ!」

 

一人の作業員が突然声を上げ隣にいた作業員見ると

 

「う、うわあぁぁぁーーー!!!」

 

首から上がなくなったおり腰を抜かす

 

「サァツギハオマエダ」

 

作業員の顔を持ったネズモがそれを投げ捨て作業員に襲いかかる。

 

 

 

通報を受け現場に向かう雄介

 

『中野・・・本当に大丈夫か?』

 

「はい、出来るだけやってみます!」

 

雄介はそう言いアクセルを回しスピードを上げ現場に向かう。

 

「ここだな」

 

雄介が現場に到着しバイクを止めそこの工事現場に向かうすると

 

「っだ、大丈夫ですか!?」

 

そこには未確認にやられたのであろう作業員の全員が倒れ死んでいた。

 

「くっそ!」

 

雄介は一条に連絡を取ろうとバイクの元へと戻ろうとした瞬間

 

「キィエー!」

 

「なっ!」

 

突然現れたネズモにキックされ雄介は吹き飛び川に落ちる。

 

「クウガマタジャマシニキタノカ?」

 

「ってめぇ」

 

雄介は起き上がりベルトを出現させ変身ポーズを取る。

 

「変身!」

 

その言葉と同時に雄介の体は変化しクウガに変わる・・・だが

 

「フッヤッパリシロカ」

 

クウガの姿は前に戦ったまま白色の状態だった。

 

「っこのままでも充分だ!行くぞ!」

 

クウガはネズモに向かってジャンプしそのままネズモにパンチを食らわすが

 

「フン!キカンナクウガ!」

 

ネズモはクウガの腕を払いのけ爪でクウガの体を攻撃する。

 

「うあぁぁ!」

 

ネズモに攻撃された場所から血が吹き出る。

 

「がっくっそ!」

 

「ハハッマダマダイクゾ!」

 

ネズモの攻撃が激しくなりクウガは防戦一方だ。

 

「キィエー!」

 

「ぐぁっ!」

 

ネズモに腹部を蹴られ転がり回るクウガ。

 

「オマエガナゼホンライノチカラガモドランノカソンナノモウドウデモイイ・・・シネ!」

 

ネズモはクウガに向かって腕を一直線に突きクウガの体を貫通させる。

 

「がっ・・・ごふっ」

 

「サラバダクウガ!」

 

腕を引き抜きクウガを川に投げ飛ばす。

 

バッシャーンと音を立ててクウガは川の中へと沈んでいった。

 

「ハハハッモウダレモゲゲルヲジャマスルモノハイナイハーハッハッハッ」

 

ネズモは高笑いをしながらその場から姿を消した。

 

 

 

数分後ことりと凛がその現場に到着し辺りを見渡すと

 

「ひどい・・・沢山の人が」

 

「ゆーくん大丈夫かな?」

 

ことりと凛が雄介を探して辺りを見渡す

 

「ねぇことりちゃんあれ」

 

「えっ?」

 

凛が指を指す方向に柱にもたれかかっている雄介を見つける。

 

「ゆーくん!」

 

「ゆーすけ!」

 

ことり達が雄介の元へと走っていくそしてその呼び掛けに雄介も2人の事を気付き

 

「ことりちゃんと凛ちゃん?」

 

意識が朦朧としている中雄介は2人の姿がだんだんわかるようになる。

 

「2人ともどうして?」

 

「そんな事よりゆーくん怪我が!」

 

雄介の状態を見てみると引き裂かれた傷が数ヶ所あり腹部は貫通され血が流れている。

 

「大丈夫だ・・・よこれくら・・い」

 

「大丈夫じゃないよ!今すぐ病院に!」

 

ことりが病院に連絡を取り凛は雄介の体を冷やさないため傘をさす。

 

「ゆーすけ死なないでよ・・・ねぇ!」

 

「りん・・・ちゃん」

 

雄介はそう言い意識が途切れる。

 

「ゆーすけ!」

 

「ゆーくん!」

 

2人の呼び掛けも聞こえず雄介は目を閉じた。

 

 

 

数時間後病院に運ばれた雄介は集中治療室へ運ばれることりと凛は椅子に座り雄介の無事を祈る。

 

「ことりちゃんゆーすけ・・・大丈夫かな?」

 

「大丈夫だよきっと」

 

そう話していると治療室と書いてあるランプが消えその中から椿が出てくる。

 

「椿先生!」

 

「ゆーすけは無事ですか!?」

 

2人が椿に詰めより驚く椿。

 

「おっおおぉう大丈夫だ奴のベルトの力のお陰で治療がすぐに終わった」

 

「そっか無事なんですね?」

 

「あぁここに運ばれた時にはもう腹部の傷は大胆ふさがっていたからな」

 

「あんなに大きな怪我だったのに」

 

「まぁなんだあいつももう意識が戻ってるし会ってくるか?」

 

「えっもう意識が?」

 

「あぁ治療中に目ぇ覚ましてびっくりしたわ」

 

「ゆーすけすごいにゃ」

 

「とりあえず部屋うつしかえるからちょっと待っててな」

 

そう言い椿は治療室へと戻って行った。

 

「ゆーくんとりあえず無事で良かったよ」

 

「うん本当に」

 

ことりと凛は安堵な表情をし椅子に座る。

 

「あっ君達とりあえず中野を移動させるから」

 

そう椿が言い担架で運ばれる雄介をことりと凛が一緒に向かう。

 

「ことりちゃん凛ちゃん」

 

「ゆーくん良かった」

 

「ゆーすけ」

 

2人の表情を見た雄介は何にも言えず腕で顔を隠す。

 

病室に着き担架からベッドに移動する雄介

 

「ありがとうございます椿さん」

 

「お礼はこの2人に言いな2人がお前を助けたんだからな」

 

そう言い椿は部屋を後にする。

 

「ことりちゃん、凛ちゃんその・・・何て言えばいいかその、ありがとう助けてくれて」

 

雄介はお礼を言ったと同時に

 

「ゆーすけ!」

 

「ゆーくん!」

 

2人に抱きつかれ戸惑う雄介

 

「えっ!?2人とも!?あの」

 

「本当に心配したんだから!バカゆーすけ!」

 

「本当だよゆーくんのバカ!」

 

2人は雄介の中で泣いていた以前の事件の事それに今回の事沢山心配を掛けて雄介は申し訳なさそうな表情になる。

 

「(俺はまたこの子達を・・・)」

 

雄介は2人が落ち着くまで抱きしめていた。

 

 

「2人共ごめんな俺・・・皆に会わせる顔ないのに」

 

ことりと凛が泣き止み雄介が2人の顔を見て謝る。

 

「ゆーくん・・・」

 

「でもゆーすけ凛達の所に戻って来てくれるよね?あの時の事は皆にちゃんと謝ればみんなだって」

 

凛の言葉に雄介は顔を横に振る。

 

「えっ?どうして」

 

「俺・・・戻れないよ皆を傷つけてそれにラブライブの予選も俺のせいで・・・だから」

 

「予選の事は関係ないよ!あれは未確認が来たから、だからあれはゆーすけのせいじゃないよ!」

 

「ううん結局は皆のライブを守れなかった俺の責任だしそれにあの時は本当に未確認を倒す事しか考えてなかったから周りの事はなにも見えなかったんだ」

 

「そんな・・・でもあの時ゆーすけが来なかったら皆未確認に殺されてたのかもしれないんだよ!だから!」

 

「凛ちゃん」

 

「っ」

 

「ごめんな」

 

「どうしても、どうしても凛達の所へ戻って来てくれないの?」

 

凛の言葉に雄介は顔を縦に振る。

 

「そんな・・・そんな事凛は絶対認めないよ!」

 

凛はそう言って勢いよく部屋を出ていった。

 

「ゆーくん」

 

「いいんだ今の俺じゃあ皆の笑顔を守れる自信がないんだ」

 

「ゆーくんどうして・・・どうして何もかも1人でせよいこもうとするの?」

 

「ことりちゃん」

 

「ねぇ私達そんなに頼りないかな確かにゆーくんのように戦う力はないよだけどねゆーくんの笑顔は私達が守りたいと思ってる」

 

「俺の・・・笑顔?」

 

「ゆーくんが私達の笑顔を守ってくれるように私達は私達なりにゆーくんの笑顔を守りたいだからライブで最高のパフォーマンスを見せてゆーくんを元気にしたい」

 

「何で?でもそれは」

 

「私達スクールアイドルはライブ会場にいる人達を喜ばせたいでもね前に穂乃果ちゃんが言ってたしでしょ?一番に見せたかったのはゆーくんだって」

 

「俺の・・・ために」

 

「うん」

 

「でも俺そんな資格あるのかな?皆を傷つけたこんな俺に」

 

「ゆーくん」

 

「いつも戦う時俺はμ'sの皆の笑顔があるから戦ってこれたんだでも今は変身する度に脳裏に浮かぶのは皆の悲しい姿しか写らないんだ」

 

「(やっぱりそれでゆーくん白いクウガにしかなれないんだね)」

 

「皆を傷つけた俺にμ'sの笑顔を守る資格なんてない!」

 

そう言う雄介にことりは雄介の手を取り自分の胸に当てる。

 

「っことりちゃん!?」

 

雄介は手を引っ込めようとするがことりはその手を離さない。

 

「ゆーくんわかる?私の鼓動」

 

「う、うん」

 

「これはねいつもゆーくんが戦う度に鼓動が早くなってでも今は落ち着いてるそれはゆーくんが今ここにいるから」

 

「ことり、ちゃん」

 

「ゆーくんが未確認と戦って大怪我した時いつも心臓が破裂しそうにドキドキするのでもこうやって近くにいて話して触れあってだから安心する」

 

ことりは雄介を抱き締める。

 

「ねぇ私ゆーくんがいないとこんなにも心が脆いんだよ

だから私達のそばにいてよ」

 

「みんなの・・・そばに?」

 

「うん、それとね寂しいのは私だけじゃないんだよ皆ゆーくんの帰りを待ってる」

 

「皆が?」

 

「うん、穂乃果ちゃんも海未ちゃんも凛ちゃん花陽ちゃん真姫ちゃん絵里ちゃん希ちゃんにこちゃんそして私みーんな待ってるだから帰って来てもう一度やり直そう?私達μ'sとそしてそのμ'sを支えてくれるゆーくんと」

 

「俺・・・は」

 

「ねぇゆーくんの気持ちを教えて?責任とかじゃないゆーくんの本音を」

 

ことりの言葉に雄介は涙を流し

 

「戻りたい!戻ってもう一度μ'sの皆と一緒にいたい!」

 

「うん・・・うん」

 

「そしてμ'sのライブを一番近くで見守りたい!」

 

ことりは雄介の頭を撫で

 

「じゃあもう大丈夫だよね?もう私達の前からいなくなったりしないよね?」

 

「うん必ず」

 

「じゃあ指切りしよ」

 

そう言いことりは小指を立てる。

 

「2回目の約束もう絶対に破らないでね」

 

「うん約束するよ」

 

そう言いって雄介はことりの小指を自分の小指を絡ませ約束をする。

 

 

 

病院の外のベンチで座っている凛。

 

「(どうしよ勢いよく飛び出しちゃったけどでも凛はゆーすけを)」

 

1人で悩み頭を掻いていると凛の背後からゆっくり近づく者がいる。

 

「(やっぱりもう一度ゆーすけの所に)」

 

凛は後ろにいる人物に気づかずその者は凛の背後にぴったりと近づきそして

 

「だーれだ?」

 

「にゃあぁぁ!?」

 

後ろから凛の胸をわしづかみし跳び跳ねる凛。

 

「ってゆーすけ!?」

 

後ろを振り向くと雄介がいてさらに驚く凛。

 

「ど、どうして?」

 

「どうしてってさっき凛ちゃんに悪い事したしまだいるかなーと思ったらベンチに座って考え事してたから驚かそうと」

 

「驚かそうとするなら普通胸は揉まないにゃそれにいつまで凛の胸触ってるの?」

 

凛はジト目で雄介を睨み雄介は

 

「っとごめんごめん」

 

雄介はパッと自分の手を凛から放す。

 

「それにしても意外だよなぁ昔の凛ちゃんだったら胸を触った瞬間ビンタが飛んでくるのに今回はそれはなかったから」

 

「それはゆーすけが特別だからだよ」ボソッ

 

「ん?何か言った?凛ちゃん」

 

「な、何でもない!とにかく不用意に凛の胸触るの禁止ね!」

 

「え~俺凛ちゃんのおっぱいさわり心地よくて好きなんだけどな~」

 

「な、な、なにいってるにゃー!」

 

そう言って雄介をポカポカ叩く凛。

 

「わわごめんごめんって」

 

「も~また凛ちゃんを困らせてたのゆーくん?」

 

ことりも雄介達の所に来て2人のやり取りを見て大体予想はできるようだ。

 

「いやいやこれはスキンシップで」

 

「どこがスキンシップにゃ!ゆーすけのエッチ!」

 

「もぅ凛ちゃんを困らせたら駄目だよゆーくん」

 

「ふぇ~い自重します」

 

「絶対嘘にゃ」

 

そう言って凛は雄介の顔を見て

 

「なんだかゆーすけが帰って来たみたいことりちゃんに叱られたの?」

 

「ん~まぁそんな所かなでもことりちゃんもおっぱい触らせてくらたし最高の気分」

 

「もう!ゆーくん台無し!」

 

でもっと雄介は続け

 

「お陰で目が覚めた2人のお陰だ」

 

「帰って来てくれるんだねゆーすけ」

 

「うん」

 

「じゃあ言わせて」

 

「ん?」

 

「あっ凛ちゃん私も」

 

そう言ってことりと凛は雄介の前に立ち

 

「「お帰りなさいゆーくん(ゆーすけ)」」

 

2人で左右の雄介手を握り最高の笑顔を見せる。

 

「うん・・・ただいま!」

 

雄介も今一番の笑顔を見せるそして空は暗い夜から太陽が登り青空が広がった。

 

 

 

翌日の早朝雄介が退院する準備をしている中携帯電話が鳴る。

 

「一条さんからだ・・・はいもしもし」

 

『中野か!未確認生命体が現れた・・・いけるか?』

 

「はい・・・行けます!」

 

雄介の返事に驚く一条。

 

『中野・・・お前』

 

「一条さん場所は!?」

 

『あ、あぁ場所はー』

 

一条から事件の現場を聞き雄介は病院を出る。

 

「あっことりちゃんに凛ちゃん」

 

雄介がバイクに乗り掛かろうとした時ちょうどことりと凛が雄介を迎えに来た。

 

「ゆーくんもしかして・・・未確認?」

 

「・・・うん連絡が来たんだ行かないと」

 

「ゆーすけまた怪我しないでね」

 

雄介は凛の頭を撫で

 

「大丈夫ちゃんと帰ってくるよ」

 

凛は頷き

 

「ゆーくん!約束したからね!絶対に帰ってきてね」

 

雄介はことりにサムズアップをしヘルメットを着けバイクに乗り走って行った。

 

「頑張ってゆーくんここで待ってるから」

 

 

 

一条に聞いた現場まで近くに来た頃銃声が鳴り響く。

 

「もう警察の人達が未確認と」

 

雄介は急いで向かうためバイクのスピードを上げる。

 

 

「射て!射て!」

 

警察達がネズモに向け発泡するが

 

「ソンナモノキクカ!」

 

ネズモは警察達に襲いかかり

 

「うわぁ!」

 

「た、助けて!」

 

次々にネズモの攻撃により倒れる警察達。

 

「オマエラヲコロシオレモモウイチドゲゲルニ!」

 

「い、いやー!」

 

次々と警察達を殺していき最後の1人になろうとした瞬間車を飛び越えネズモにバイクで体当たりをする。

 

「グギャア!?」

 

ネズモは倒れバイクが止まる。

 

「大丈夫ですか!?」

 

雄介はヘルメットを取り生き残った警察に話掛けるがどうやら気絶しているようだった。

 

「キサマァ」

 

ネズモはゆっくり立ち雄介を睨む。

 

「これ以上お前の好きにはさせない!」

 

雄介は自身の体からベルトを出現させ変身のポーズを取る。

 

「フッショセンシロシカナレナイオマエニコノオレガタオセルトオモウカ!?」

 

「なーんか大体予想できる事言ってる気がすんなぁ」

 

「シネェ!」

 

ネズモは雄介に目掛け走り出す。

 

「変身!」

 

雄介は掛け声と共にネズモに向かって行く。

 

「うぉりぃやぁ!」

 

雄介はネズモの攻撃を交わしネズモの顔に目掛け全力のパンチを食らわす。

 

「ギャアァ!」

 

雄介のパンチに吹き飛び壁に激突するネズモ。

 

「(ナッナンナンダヤツノコウゲキハ!?イママデトハクラベモノニ・・・ハッ!」

 

ネズモは顔を上げると目の前には今までの白いクウガではなく赤い姿をしたクウガが立っていた。

 

「アカイ・・・クウガ」

 

クウガは自分の姿を見て

 

「力が戻ってるこれなら・・・行ける!」

 

クウガはネズモに向かってジャンプしパンチを繰り出した。

 

「グッ!」

 

ネズモは咄嗟にガードするがクウガは力を緩めずそのまま押しきる。

 

「うおぉぉぉ!」

 

「ナッバカナ!」

 

ネズモのガードを崩しクウガはネズモの体に強烈の一撃を与える。

 

「ギャアァ!」

 

ネズモは衝撃で倒れ悶え苦しむ。

 

「クッモウスコシデ・・・モウスコシデオレノゲゲルガセイコウスルトコロダッタノニ!」

 

ネズモは血相を変えクウガに迫るだがネズモの攻撃を避けクウガはネズモの手を取り

 

「お前が発した''ゲゲル''って言葉そんなものの為に沢山の命を奪い」

 

クウガはネズモを引っ張りエルボーを食らわし

 

「グホッ!」

 

「その死んだ人達の中に沢山の人達が涙を流した!」

 

クウガはネズモの手を持ちながらぐるぐるとネズモを回し

 

「うおぉぉぉ!」

 

そして勢いよく投げ飛ばし

 

「だから必ず俺がお前達を止めて見せる!」

 

クウガは構え右足に炎が宿りジャンプする。

 

「マ、マテ!」

 

「うぉりぃやぁーーー!!」

 

クウガのマイティキックがネズモに直撃しネズモはさらに飛んでいきクウガは陸に着地し

 

「俺がクウガであるかぎり」

 

ドォーンっと空高くネズモが爆発しクウガはゆっくり立ち上がる。

 

「ふぅ」

 

クウガは爆発した空を見上げ1つの脅威が去り安堵のため息をもらす。

 

 

 

ことりと凛が病院の外のベンチで雄介の帰りを待っている中バイクの走る音が2人の耳に入り

 

「ことりちゃん!ゆーすけ帰って来た!」

 

「うん!」

 

ことりと凛は立ち雄介は2人の前でバイクを止めヘルメットを取りサムズアップを向けた。

 

「お帰りなさいゆーくん」

 

「お帰りゆーすけ」

 

ことりと凛もサムズアップし雄介に笑顔を向ける。

 

「うん、ただいま!」

 

するとことりと凛は雄介の手を持ち

 

「さぁゆーくん行こ」

 

「えっ行くってどこに?」

 

雄介は首を傾げ

 

「決まってんじゃん学校だよ!」

 

凛がニカっと笑い雄介の手を引っ張る

 

「あぁ!ちょちょわかった、わかったから引っ張んないでくれ~」

 

ことりと凛に引っ張られるように連れられ学校に向かうのであった。

 

 

 

雄介一同が学校に着きそのまま屋上へと向かう。

 

「屋上?皆練習してるのか?」

 

雄介がそう思っている内に屋上のドアの前に来ると

 

「みんなー!帰って来たにゃー!」

 

凛は勢いよくドアを開けるとμ'sの7人が並んで待っていた。

 

「みんな」

 

雄介が久しぶりに会うメンバーに少し俯く。

 

「なぁーに俯いてんのよあんたらしくない」

 

「にこ」

 

「ことりと凛が必ず連れ戻してくるって言ったんだから皆ここで待っていたのよ」

 

「そう・・・なのか」

 

「まだ責任を感じているのですね」

 

「まぁ・・・ね」

 

「確かにあの時の行いは目に余る物がありました・・・ですがその後も貴方はこの街を守る為に戦ってくれてただから私は貴方を誇りに思います」

 

「海未ちゃん」

 

「雄介・・・正直あの時の貴方は怖かったわでも最後まで信じている2人を見て私は思ったもう一度雄介を信じてもいいんじゃないかって、だから雄介もう一度私達の元へ来てくれないかしら」

 

「絵里」

 

「今回雄介君の行動次第でμ'sの運命は大きく変わっていたでもちゃんとうちらの元へと来てくれたちゅうことはうちらはもう一度やり直せるそうやろ?」

 

「希」

 

「雄介君が皆を傷つけた事は多分一生忘れられないと思う・・・でもそれ以上に私達は雄介君に助けられてきただから辛い事を一緒に乗り越えて行きたいと私は思う」

 

「かよちゃん」

 

「私は・・・今でもあなたを許せないわ大切な友達を傷つけたあなたを・・・でもそのせいで私は皆に八つ当たりをしてしまっただから一緒に謝りましょ雄介」

 

「真姫ちゃん」

 

「それに今ここに居られるのは貴方のお陰でもあるから本当は私も貴方には帰って来てほしいと思っていたわ」

 

「ちょっと真姫ここでツンデレかまさなくてもいいから」

 

「ちょっとにこちゃん!」

 

「聞いてよ雄介この子ここに連れてくるためにどんだけ時間かかったか」

 

「ちょっそれ言わなくてもいいから!」

 

にこと真姫があーだこーだ言って埒があかない状態で

 

「はいはい夫婦喧嘩はまた今度な」

 

「「誰が夫婦喧嘩よ!」」

 

2人の言葉がはもり一同が笑う。

 

「ねぇ雄介・・・一度すれ違ったらわかった事が1つだけあるんだ」

 

「穂乃果ちゃん?」

 

穂乃果は雄介の前に立ち。

 

「やっぱり私達雄介がいないと寂しいや」

 

穂乃果がニカッと笑い雄介も

 

「あぁ・・・俺も」

 

雄介は皆の顔を見て

 

「皆この間の事は本当にごめん!皆を傷つけライブも台無しにして・・・でも俺頑張るから!もう一度皆の居場所・・・そして皆の笑顔を守る為に!だからもう一度皆の側に居てくれる事を許して欲しい!」

 

雄介は頭を深々と下げると

 

「そんなの決まってんじゃん」

 

穂乃果が皆の顔を見て

 

「「お帰り雄介ゆーくん!ゆーすけ!雄介君!」」

 

皆は一斉に雄介に抱きつく

 

「うわぁっと・・・へへっただいま」

 

皆の笑顔と共に帰って来た雄介空も雨が上がり青空が広がっていく。

 

 

ー第10話 笑顔endー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回も超遅くなっちゃいましたがまだまだこれからも続き頑張って行きます!

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