1つの病室の中でμ'sメンバーが集まりことりと凛が1つのベッドにしがみついている誰かがそこで眠っており2人は決して離れようとはしない。
「ことり、凛そろそろ行きますよ」
「嫌だ!絶対に嫌!」
「凛ちゃん」
「嫌だ!絶対に離れない!」
巌なに凛はそこを離れようとせずそこにしがみついておりその上ことりはずっと黙ったままだ。
「ことりちゃんほら立たんと」
「い、い・・・やだ」
「こんな事したって雄介君はもう・・・」
「っゆーくんは死んでない!生きてる!生きてるよ!」
「ことりあなたっ」
「ゆーくんが私を・・・私達を置いて・・・っう、うわあぁぁぁぁ!!!」
「ぐすっひっぐ、うわぁぁぁぁん!!」
ことりも凛も膝をつき感情が抑えられず泣いてしまう。
「どうして?どうしてなの雄介ぇどうして眠ってるの?」
「ほ、穂乃果ちゃん?」
穂乃果はゆっくり雄介が眠っているベッドへと近づき
「どうして死んじゃったの!?ねぇ!雄介ぇ!」
誰もがこんな事態にはなるとは想像出来なかった皆の支えだった中野雄介はベッドの上で眠ったままで決してその瞼を開くことはなかった。
ー数日前ー
ラブライブ予選が終わり結果を待つμ'sメンバー達。
「そろそろよね?」
「うん、き、緊張するよぉ」
「大丈夫よ私達は背一杯やったもの必ず突破してるわ」
「絵里の言うとおりよ絶対に大丈夫!」
「真姫ちゃん・・・うん、そうやね」
「き、来ました!」
パソコンの画面が予選の合否を表す。
「け、結果は?」
マウスを操作し下にスクロールする。
「音乃木坂学院スクールアイドルμ's・・・とっ・・・ぱっ」
「突破?と言うことは?」
「凛達合格したんだにゃ!」
「「「いやったぁーーーーー!!!」」」
μ'sのメンバーは喜びと共にそれぞれ伝えたい人達の元へと走るクラスメイト家族そして・・・
「やったわよ穂乃果」
『うん見たよおめでとう・・・そして、ありがとう』
μ'sのリーダー穂乃果にも伝わった。
それは音乃木坂学院全てに伝わり皆歓喜の声をあげた。
「おめでとう!」
「これからも応援するねラブライブ頑張って!」
背一杯やってきた努力が実りμ'sの新たなステージが幕を上げる。
「いやぁすごいわね今日の学校の盛り上がり」
「スクールアイドルの一大イベントやからね」
「ほんと感激です!」
「でも・・・ここからが難題よ」
「そうですね予選を勝ち上がったと言うことは・・・」
「私達AーRISEと」
その言葉に皆が黙り混んでしまうすると部室のドアが開き
「お待たせーみんな」
「ゆーすけ!」
凛はいち早く雄介の元へと駆け寄る。
「どこ行ってたのですか?学校サボって」
「サボってないよ!前バイクにくっついた未確認飛行物体の事を調べてたの」
「それで、どうだったのゆーくん?」
「いやぁあれからバラバラになっちゃってどうしようもないんだこれが」
雄介は困ったように頭を掻く。
「ねっねっゆーすけ凛達合格したんだよラブライブ予選」
「うん見たよごめんね一緒に見れなくて、でもおめでとう」
そう言って凛の頭を撫でていると
「それで次の事で悩んでいたのよ」
「次の事?」
「次のライブにはAーRISEとぶつかる」
「そっかAーRISEと・・・でもさ皆のリーダーは何て言うと思う?」
「穂乃果ですか?うーん」
「''大丈夫だよ必ずだって皆がいるから''って俺は言うと思う」
雄介が言うように穂乃果が居たら言いそうな言葉だ。
「確かに穂乃果なら言いそうね」
「そうだよね今回だって皆が居てくれたから突破したんだもん次のライブだって皆と一緒なら絶対に負けないにゃ!」
「その意気だ!」
雄介はサムズアップをする。
「それに次のライブまでには時間があるしその間には穂乃果も退院すると思うから」
「今度こそ全員で挑めるって訳ね」
「そういう事ね」
「よぉーし次のライブに向けて頑張るにゃー!」
「「「おー!!!」」」
ー夜 中野家ー
「ただいまー」
「お帰りお兄ちゃん」
梓が玄関まで迎えにくる。
「先、お風呂にするそれともご飯?」
「んー梓!」
パァンとスリッパで頭を叩かれ
「もう!何言ってんのお兄ちゃん!」
雄介は叩かれた頭を抑え悶絶し
「イテテじょ、冗談だよ」
「バカっ!」
そう言って梓はリビングへと戻って行ってしまった。
「もぅ本気で叩かなくても」
雄介もリビングへと行きテレビの電源を付ける。
「お兄ちゃんがバカな事言うからでしょ!」
「そこまで怒んなくても・・・まったく昔はおにいちゃ~んって甘えん坊だったのに最近は怖くなったなぁ」
「お に い ちゃ ん何て?」
梓はフライパンを持ちジリジリと雄介に近づいてくる。
「ご、ごごごごごごめんなさい!今でもラブリーキュートな可愛い妹ですはい!」
「もう!バカな事言ってるとご飯抜きにするからね!」
「うぅ~怒るとほんと怖いんだから~」
雄介はテレビのリモコンを操作しチャンネルを変えていると
『えぇ今入った情報ですと襲われた被害者は数十名病院に運ばれたものの運ばれた直後には亡くなれていたそうです』
「まさか未確認か?」
「どうしたのお兄ちゃん?」
「いや、今のニュース多分未確認の仕業だと思うんだけど」
「また出たんだ未確認生命体」
深夜暗い路地裏を通るOLの女性社員帰りが遅くなり近道でも考えたのであろうだがそんな女性を1人の男性が道を阻み
「これで19人」
その男は女性の肩を掴み無理矢理女性の唇を自身の唇を合わせる。
「うぐっげほっ!げほっ!」
女性は突然苦しみだし倒れ男性はその女性を見て微笑み暗い路地裏を歩いていった。
ー翌日ー
『これで被害が19名・・・だがまだ奴の足取りを掴めていない』
「やっぱり未確認の仕業ですかね?」
『あぁ椿に聞いたんだが運ばれた被害者はもうすでに体がボロボロになり崩れ去った例もあるらしい間違いなく未確認の仕業だろう』
「体がボロボロに・・・奴の能力でしょうか?」
『おそらくな・・・もし君が未確認と対峙する時は用心した方がいいだろう』
「わかりました、ありがとうございます」
『あぁまた何かわかり次第連絡する』
「はい!」
雄介は通信を切り部室へと向かう。
「おっまったせー」
「あら雄介」
雄介は部室に入ると真姫しかおらず
「あれ?他の皆は?」
「ことりと花陽なら衣装の素材を買いに行って海未は作詞を後のメンバーは上で練習」
「んで真姫ちゃんは曲作りと」
「そういう事ね」
「わかった邪魔しちゃあ悪いし俺も屋上に行くよ」
「りょーかい」
雄介は部室を出て屋上へと向かって行った。
一方ことぱなチームは買い出しを終え学校に戻り途中。
「大丈夫花陽ちゃん?重くない?」
「だ、大丈夫です!」
大きな袋を2つほど持つことりと花陽9人分の衣装の材料を持っているので結構重い。
「花陽ちゃんちょっとあそこのベンチで休もっか?」
「う、うんわかった」
2人はベンチに着き荷物を下ろし座る。
「ふぅやっぱり重いねぇ」
「うん、手に袋の跡ついちゃった」
「あ、ほんとだ!ふふっ」
「あ、ことりちゃん笑ったぁ」
「ふふっごめんごめんほら私もついてるし」
「ほんとだ」
2人は互いに笑いあい
「なんか変な感じだねほんと平和って感じなのに未確認生命体は存在して今でも・・・」
「・・・でも、この平和が少しでも続いてるのってやっぱり雄介君が頑張ってるお陰だよね!」
「そうだね、ゆーくんが皆を守ってくれてる事で今の私達があるんだよね」
「うん、でも今でも信じられないなぁあの雄介君が変身して戦うなんて・・・もう何回も見てるのに」
「ほんとだね、いつもは皆と遊んだりちょっかい出してえっちな事もするけど戦いの時になると皆の事を必死に守って戦ってくれる皆の笑顔を守る為に」
ことりはベンチから立ち
「行こっか花陽ちゃん!なんだか皆に会いたくなっちゃった」
「うん!私も」
そう言って学校に戻ろうと歩き出す2人すると1人の会社員が歩きながら電話をしていてもう1人の大きな帽子をかぶった男性がすれ違い際に
「なっ!何をするんだ!」
その大声にことりと花陽は気付きそちらを向く。
「やめろっ!」
会社員の男性は帽子をかぶった男に両肩掴まれ振りほどこうとするが力が強くそのまま会社員の男性の口をその男がふさぐ。
「うっげほっうえぇぇぇ!!!」
男性は悶え苦しみ口から泡をふき倒れる。
「これで25人」
男は自身に付けているブレスレットのような物をカチャっと動かす
「ねぇことりちゃんあれって」
「う、うんゆーくんに」
ことりと花陽はすぐにその場から離れ物陰に隠れ
「ゆーくんお願い出て」
ことりは雄介に電話を掛ける・・・だがその電話をした事がこれから起こる事にことりは後悔してしまうことになるとは想像もつかなかった。
雄介の携帯が成りことりから着信が来ており
「もしもしことりちゃんどうした?」
『もしもしゆーくん今さっき男の人が襲われて倒れちゃったの!多分未確認生命体だと思う』
『何っ!?ことりちゃん達は大丈夫?」
『うんすぐに離れたから大丈夫私達は無事だよ』
「良かった、とりあえずすぐに向かうから待ってて!』
『うん、わかった』
雄介は通信を切り
「ごめん皆ちょっと行ってくる」
「聞こえたわ会話からしてことり達は無事なのね?」
「あぁ」
「わかった気をつけて雄介」
「あぁ!」
「ゆーすけ!」
「うん?どうした凛ちゃん?」
「無事に帰って来てよね約束だよ?」
「大丈夫!すぐに帰ってくるから」
雄介はサムズアップをし走っていった。
「大丈夫よ凛、雄介はちゃんと帰ってくるわ」
「・・・うん、そうだね!」
「大丈夫やよ凛ちゃんが大好きな雄介君は負けないって」
「うん・・・って希ちゃんさらっと何言ってるにゃ!」
「うちは間違えたこと言ってないよ~」
「もう希ちゃん!」
っと希と凛の追いかけっこが始まり
「始まっちゃったわよ」
「まぁまぁ希も凛を元気付けたいんでしょ」
「まぁ不安だからね雄介の事となると」
「そうねぇ・・・」
ことりの電話を受け聞いた場所に着いた雄介。
「あっ!」
雄介は倒れている人がいることに気付き近寄る。
「大丈夫ですか!?」
雄介が男の人の上半身を起こそうとするがボロボロと男の体は崩れ去った。
「くそっ一条さんに聞いた通り未確認の能力か何かか?」
雄介は辺りを見渡すが未確認らしい人物は居らずとりあえずことりに連絡を取る。
「もしもしことりちゃん?」
『ゆーくん?今どこ?』
「今さっきことりちゃんから聞いた現場に着いたけど未確認らしい奴はいないな」
『わかった、とりあえずそんなに遠くないし私達もそこに向かうね』
「いや、俺の方から行くよまだ未確認もうろついてると思うし」
『ん、わかった気をつけて来てね』
「りょーかい」
雄介はバイクに股がりエンジンを掛け走行し一条に通信を入れる。
「一条さん、聞こえますか?俺です」
『どうした?』
「さっき未確認が出たと連絡があってそこに向かったんですが1人亡くなってて未確認の姿はなかったです」
『なんだって・・・まさか今回の』
「はい、一条さんが言ってたように体がボロボロになって崩れ去る現象が」
『・・・わかった俺もすぐに向って調べてみる君も何かあったら連絡してくれ』
「わかりました」
雄介は通信を切りことり達のいる所に向かう。
数分後ことり達のいる所に雄介が到着する。
「ゆーくん!」
「お待たせ、2人共」
雄介はバイクから降り2人に近づく。
「とりあえず一条さんに連絡して調べてもらう事になったから俺達は学校に戻ろう」
「うん」
「・・・っ!?」
ことりと雄介が話している中花陽が急に怯えだしそれに気付く雄介。
「どうしたかよちゃん?」
花陽は震える手で指を差し
「雄介君!うしろぉ!」
大声で言い咄嗟に雄介は後ろを向くと大きな帽子をかぶった男が3人に近づいてくる。
「あ、あの人さっき男の人を襲った・・・」
「何っ!?」
雄介はことりと花陽を後ろに下げる。
「次の獲物は・・・君たちだよ」
そう言ってニヤっと薄気味笑う男は自分の唇を撫でゆっくりと歩いてくる。
「2人共下がってて!」
「う、うん」
「わかった!」
ことりと花陽は咄嗟に走り物影へと隠れ雄介の様子を見る。
「・・・っ!」
雄介はアマダムを出現させ変身の構えを取る。
「''変身''!」
そしてその掛け声と共に雄介の姿から赤いクウガへと変身を遂げる。
「クウガ!?」
クウガは構え一気にその男へと詰めより強烈のパンチをその男の腹部に叩きつける。
「ぐふっ!!」
男は近くのフェンスにぶつかりその衝撃で姿を変える。
「ク、クウガ」
男はキノコに酷似した未確認生命体メ・ギノガ・デに変化し身構えクウガも構える。
「ふっ!」
先に攻めたのはクウガでパンチを繰り出すがギノガはそれを避ける反撃しようと近づくがクウガはジャンプし後ろに着々した瞬間ギノガの背中にキックをする。
「ぐぁっ!」
「うぉりぃやぁ!」
怯んだ所をギノガの顔にパンチを入れる。
「くっあっ」
ギノガは痛みで顔を抑えよろけながら立つ。
「ふっ!」
クウガは構えギノガに迫る。
「くっ!」
「はっ!」
クウガのパンチをガードするがクウガはギノガの手を抑え背負い投げし地面に叩きつける。
「ぎゃあ!」
クウガは倒れているギノガをキックしギノガは吹き飛び壁に激突する。
「ゆ、許さないクウガァ」
ギノガはずるずると立ちクウガを睨む。
「く、・・・?」
ギノガは気付く物陰に隠れていることり達を見て変身しているから分からないであろうが口が歪むほど微笑んでいた。
「コウカイシナヨクウガ」
「なに?」
ギノガはそう言いことり達の方へと飛ぶ。
「きゃあ!?」
「っあいつことりちゃん達を!」
クウガも直ぐ様追いかけるだがそれこそ奴の狙い
「ヒッカカッタネクウガ!」
ギノガは直ぐ様振り向きクウガの体を全力で抑え
「なにっ!?」
そしてそのままギノガの口から霧のような物を出しクウガの口を覆う。
「ぐっぐわぁぁぁぁぁ!!??」
ギノガはクウガを離しギノガもダメージが大きく膝をつく。
「あ、あぁぁぁぁ!!!!」
「ゆーくん!?」
「雄介君!?」
苦しむクウガに2人は近付き
「はぁはぁこれでクウガは・・・」
ギノガはそう言いよろよろと立ちそこから離れていく。
「ぐぁぁぁぁ!!!」
クウガは自分の喉を抑え苦しみ赤いクウガから白いクウガへと変化する。
「ゆーくん!ゆーくんしっかりしてぇ!」
「雄介君!」
そしてクウガの変身が解かれ雄介の姿に戻る雄介は苦しみ唇が変色し口から泡を吹く。
「は、早く病院に!」
すると黒いパトカーがその場に止まり
「中野雄介?・・・一体何があったんですか!?」
一条が車から降り雄介達の所へと走ってくる。
「一条さん!雄介君が!雄介君がぁ」
「中野!?おいしっかりしろ!おい!」
一条の呼び掛けも反応せず雄介はただ苦しむ。
「くっ」
一条は椿に連絡を取り
『もしもし』
「椿か!今病院か!?」
『そうだが一体どうした?』
「中野雄介が未確認との戦いで倒れた至急救急車を」
『何だって!?わかったすぐに手配する!』
「頼む」
一条は通信を切り雄介の方へと向く。
「ゆーくん・・・ねぇゆーくん!」
苦しむ雄介をことりはただ抱きしめ呼び掛ける事しか出来なかった。
μ'sのメンバーが練習中絵里の電話が鳴り
「っと皆ごめんね」
絵里は携帯を取り花陽から通信が来ており。
「もしもし花陽?」
『絵里ちゃん!今すぐ!今すぐ病院に来て!』
「ちょっちょっと落ち着いて花陽一体どうしたのよ?」
『雄介君が・・・倒れたの』
「えっ・・・雄介が?」
『すごく苦しそうにしてて反応もしてくれないの!このままじゃ雄介君が死・・・』
「縁起でもないこと言わないの!ねぇ花陽今どのような状況か教えて」
『う、うん今ことりちゃんと救急車に乗って関東医大病院に向かってるのだから皆にも伝えようと』
「わかったわ今から私達もそこに向かうわ・・・いい花陽絶対に希望を捨てちゃダメよ雄介絶対大丈夫だから」
『うん・・・ありがと』
「じゃあ切るわね」
絵里は花陽との通話を切り皆の方へ向く。
「皆いいかしら」
「どうしたんえりち?」
「誰からの電話にゃ?」
「花陽から連絡が来て雄介が・・・雄介が未確認生命体との戦いで倒れたらしいのだから今病院に向かってる」
「えっ?ゆーすけが倒れたって・・・」
「雄介の奴は大丈夫なの?」
「今の所わからないわだから海未と真姫にも声を掛けて今から皆で病院に向かいましょう」
「わかったうちが真姫ちゃんと海未ちゃんに声掛けてくるわ」
「お願い」
そう言って希は走って2人の元へと向かう。
「ちょっちょっと凛!」
そんな中倒れそうになる凛をにこが支える。
「ゆーすけが・・・た、おれ・・・」
「凛!しっかりしなさい雄介がそんな簡単にくたばるわけないでしょ!あいつは皆を悲しませる事は絶対にしないはずよ!」
「にこの言うとおりよ!雄介は私達の所に帰ってくるそう約束しただから絶対に大丈夫よ!だからしっかりして!」
「うん、ごめん絵里ちゃんにこちゃん」
「んっじゃあ準備して私達も病院に向かいましょう」
一方救急車に運ばれた雄介達は関東医大病院に着く。
ガラガラガっと担架で運ばれる雄介そこに椿が現れ
「容態は!?」
「例の毒物の物と思われますのでどのような症状が起こるかわかりません!」
「っ・・・とにかく部屋に運ぶぞ!急いで!」
そう言って雄介は集中治療室へ運ばれた。
「ことりちゃん」
花陽はことりを支え椅子に座らせる。
「ゆーくん・・・ゆーくん」
ことりはずっとうつむき小声で雄介の名を呼んでいた。
「雄介君なら大丈夫だよ!ねっ!ことりちゃん」
花陽が励ましても今のことりには何も聞こえていなかった。
数十分後絵里達が到着し花陽に連絡を入れ雄介のいる集中治療室の前に集合する。
「ことり!花陽!雄介は!?」
「まだ治療中だよ」
「そう・・・」
「ことり?どうしたのですか?」
ずっとうつむいていることりに海未が気付き肩を擦る。
「ゆーくん・・・ゆーくん」
「・・・ことり」
「雄介君が倒れてからずっとこの状態で・・・返事もしてくれないの」
「ことり、雄介は絶対に大丈夫ですよだから信じてまちましょう」
すると病室のランプが消え椿が現れる。
「椿先生!ゆーすけは!?」
「皆・・・とりあえず落ち着いて聞いてくれ今中野の状態を話すと未確認にやられた毒素に対抗する為に人間の数倍の白血球を増やし毒素に対抗しているおそらく中野の中にある石がそうさせてるんだろう」
「助かるんですか?雄介は?」
「正直何とも言えないさっき奴のレントゲン写真も撮ったが奴の中にある石が今まで見たことのない状態をしている」
「そんな・・・ゆーすけが・・・」
「だが、希望は捨てないで欲しい君たちを悲しませるような男じゃない事は皆が一番知ってるだろ?」
そう言って渋々頷くμ's達。
「・・・すまないが少し席を外すよ」
そう言って椿は場所を移動し一条に連絡を取る。
「・・・一条か」
『どうだった検査の方は?』
「中野の友達にも話したが正直どうなるか解らん中野の中にある石が毒素に抵抗しているが奴の石が今までにない変化をしていてな・・・」
『そうか・・・また何か分かり次第連絡をくれ』
そう言って一条との通話を終え調査に戻りある物を見つ調査員に渡す。
「これを科警研の榎田さんに調べて貰ってくれ」
「どうした一条?」
杉田が一条の持っている物に気付く。
「えぇここにくる前に第14号に襲われた被害者の物です」
そう言いって見せたのは眼鏡そこにはすこしだが粒子のような物が付着していた。
「よし、俺が榎田の所に届けてくる」
「すみませんよろしくお願いします」
そう言い杉田は物を受け取り車で科警研へと向かって行った。
雄介が病室の中に入って2時間が立つここに入院している穂乃果にも伝え海未に車椅子を押してもらいやって来る。
「雄介・・・大丈夫だよね?」
「えぇ雄介の事ですものすぐに元気になるでしょう」
「うん・・・そうだよね」
穂乃果達が病室の前にやって来る雄介が寝ている病室の前で他の皆がずっと祈りながら見ている。
だが雄介は苦しそうに表情を歪めその姿を見るたびに皆の心を締め付けていく。
「雄介・・・すごく苦しそう」
穂乃果が病室の外から雄介の事を伺っていると
「私の・・・せいなんだ」
「えっ?」
突然のことりの発言に皆が驚く。
「私を庇ってゆーくんは未確認に」
「・・・ことりちゃん・・・」
「そ、そんなことりちゃんのせいだけじゃないよ!私のせいだってある!」
花陽もそう言い立ち上がる。
「ちょっと落ち着きなさい!今自分を責めてもしょうがないでしょ!」
「絵里ちゃん」
「今は雄介が無事に戻ってくる事を祈りましょ?大丈夫よ雄介は絶対に戻ってくるわ」
「ありがと絵里ちゃん」
「ことりもねっ?」
「・・・うん、ありがとう」
そう言って2人を落ち着かせる。
一方一条達警察官は雄介とギノガが戦っていた現場を調査し榎田から連絡を受け取りギノガの毒を調べ上げギノガの体組織も分かり一条はその事を踏まえギノガの犯行現場を割り出していた。
「(榎田さんの情報からすれば奴の行動範囲は絞られる)」
一条が見渡していたのは町中にあるエアコンの室外機。
「桜井さん少しいいですか?」
「はい?」
一条は同じ未確認生命体対策本部の警察官である桜井に今回の未確認生命体の犯行を伝えある箇所にいくつかの接点がある。
「という事は奴は熱い場所でしか犯行を行ってないない事になりますね」
「えぇだからエアコンの室外機が多い場所から徹底的に警戒を強めましょう」
「わかりました!」
そう言い一条達は未確認対策の為動き出す。
一方暗い路地裏そこでは痛みに耐えているかのように自分の体を抑え座り込んでいるギノガそこにバルバが現れる。
「時間がないぞ・・・やはり''メ''ではクウガに勝てないか」
そう言われギノガは不敵に笑う。
「ふふっそのクウガが僕の力でもうすぐ死ぬんだよ
そうすればもっとリントを楽に殺せるしもっと楽しくなるはずだよ」
そう言いギノガはずるずると歩き出していった。
「ぐっ!」
ギノガの言うとおり雄介の体は毒に蝕まれ苦痛の声をあげる。
「ゆうすけぇ」
そんな苦しそうな雄介を見ているμ'sメンバーそして病院の廊下を走ってくる足音が聞こえる。
「・・・梓」
「はぁ!はぁ!う、海未ちゃんお兄ちゃんは?」
海未から連絡を受け梓も急いで病院に向かっていたのである。
「今治療中です、ですが・・・」
梓はドアの窓から雄介を見る。
「お兄ちゃん」
「椿先生から聞いた話ですが未確認生命体にやられた毒が雄介の体に回り今雄介のお腹の中にあるアマダムが抵抗しているようです」
「じゃあお兄ちゃんは助かるの!?」
「それはまだ・・・わかりません」
「そんな・・・お兄ちゃん」
梓も祈るかのように手をぎゅっと掴み目もぎゅっと閉じる。
「ここにも被害者が」
一条達警察官が外の警備を強め辺りを捜査しているがギノガに先を越され被害者が多くなっている。
「どの場所も室外機がある場所では犯行しているんですがこの無数の場所では」
「確かにそうですね・・・ですが次の犠牲者が出るのを抑える為行きましょう」
「一条さん・・・了解です!」
桜井はそう言い自分が乗っているパトカーに乗り次の犯行が行われそうな場所に向かった。
一条も後に続こうとした時近くの警察官達が
「そう言いえば4号も現れないよな」
「あぁ確かにそうだな」
その会話が聞こえ一瞬立ち止まる。
「・・・中野・・・」
「ぐっ!ぐぁっ!」
「!」
突然の雄介の急変に気付いた看護師が心電計を見て直ぐ様椿に連絡を取る。
「椿先生!患者が急変です!」
直ぐ様椿が来て雄介の容態を見ようとした瞬間
ピー・・・
っと心電計の音が聞こえそれは雄介の心臓が止まった事を示してしまった。
「!?皆準備して!例の毒物による物だ!」
椿はそう言い他の看護師達を集め雄介の蘇生術に掛かる。
「馬鹿野郎!お前絶対死なせねぇぞ!」
椿は雄介に心臓マッサージをし看護師達に電気心臓マッサージの準備を進めてもらっていた。
「椿先生!準備出来ました!」
「よし!皆離れて!」
雄介の心臓に電気を与えるが効果はなく
「駄目だもう一度準備して!」
「はい!」
「なぁお前が死んだらどうなる?お前を想ってくれているあの子達を残して・・・なぁ!なかのぉ!」
椿の必死の呼び掛けにも雄介の瞳は閉じたままだった。
「ふっ!ふっ!ふっ!」
あれから何度も繰り返し繰り返し心臓マッサージを続けそれでも雄介の心臓は動かず他の看護師達は椿を見て
「先生・・・」
そう呼び掛けるだが椿は心臓マッサージを止めず続ける雄介が目を覚ます事を信じて・・・だが
「先生・・・もう」
「・・・っ」
椿は手を止めライトで雄介の目を開け見る。
そして・・・
「皆ありがとう後の事は俺がやる」
そう言って看護師達は頭を下げ集中治療室から出ていった。
「・・・」
椿も何も言わず雄介を見る変わり果てた中野雄介を・・・
椿が集中治療室から出て一目散に梓が駆け寄る。
「椿先生!お兄ちゃん、お兄ちゃんは!?」
「・・・」
「椿先生!」
「・・・午後20時45分死亡を確認した」
「そん・・・な・・・」
梓は膝をガクッと落とし倒れそうになる。
「梓!」
海未は咄嗟に駆け寄り梓を支える。
「梓!大丈夫ですか!?」
何も返答がなく梓は気を失っていた。
「皆すまない俺の力不足で中野を助ける事が出来なかった・・・」
「そんな椿先生のせいじゃ」
花陽がそういいかけた時凛が走って集中治療室の中へ入る。
「凛ちゃん!」
「凛!」
突然の事に皆驚き後を追いかける。
「ゆーすけぇねぇゆーすけぇ」
皆が見た光景は凛が泣きながら雄介を揺さぶっている所だった。
「ねぇ起きてよいつもみたいに笑ってよぉ何で寝てるのぉ?」
「・・・」
「ゆーすけぇ約束したじゃんまたデートするってその時にはさ一杯遊んでたまにはえっちな事もしても許すからさだから目ぇ覚ましてよぉゆーすけぇ!」
凛の必死の呼び掛けも反応せず皆雄介の死を理解できずただ何も言えなかった。
「ゆー・・・くん」
ことりがゆっくり雄介の元へ近づき
「ゆーくん起きてよぉ」
雄介の肩を揺すり
「ゆーくん嫌だよぉ死んじゃやだよぉ・・・ことりをおいてかないでよぉ!!!」
うわぁぁぁぁ!!!っとことりも涙を流し膝をつく。
・・・それから2時間経ち
「ことり、凛そろそろいきますよ」
「嫌だ!絶対に嫌!」
「凛ちゃん」
「嫌だ!絶対に離れない!」
凛は雄介から離れようとせず
「ことりちゃんもほら立たんと」
「い、い・・・やだ」
「そんな事したって雄介君はもう・・・」
「っゆーくんは死んでない!生きてる!生きてるよ!」
「ことりあなたっ」
「ゆーくんが私を・・・私達を置いて・・・っう、うわあぁぁぁぁ!!!」
「ぐすっひっぐ、うわぁぁぁぁん!!」
2人が雄介にしがみつき穂乃果も
「どうして?どうしてなの雄介ぇどうして眠ってるの?」
「ほ、穂乃果ちゃん?」
穂乃果は車椅子を自分で動かし雄介に近づき
「どうして死んじゃったの!?ねぇ!雄介ぇ!」
その穂乃果の声も雄介に届かず雄介は眠り続けたままであった・・・。
中野 雄介16歳 戦士クウガここに永眠る・・・。
ー第14話 喪失endー
第14話がこういう結末だけどまだまだ続きますよ!