その頃、雄介は...。
第14号の事件一条達警察官それと未確認生命体第4号もといクウガの活躍により事件は解決に至った。
その数日後、今日はμ'sの練習も休みで雄介はある物を探しに街に出ていた。
「あった、あったぁ~」
雄介は書店を巡りある物を買っていた。
それは...。
「百合娘!たのしみだったんだよなぁ早く帰って読もーっと」
百合娘...それは女の子と女の子が恋を描くストーリーが凝縮している言わば百合雑誌である。
なぜ雄介が百合というジャンルにはまったかと言うと。
ネットにある小説を見てそのストーリーに感動しそれで爆発的に興味を持ってしまったのである。
「ただいまぁ!」
店から出て速攻で帰って来た雄介。
家の中はシンとしており。
「とまぁ今日は梓が友達の家に行ってるからっと」
そう言い自分の部屋に戻り買ってきた本を袋から出す。
「おほほほっさぁ読むぞぉ!」
これから雄介の百合読書ターイムが始まったのである。
ーーーーーーー
翌日
以前襲われた校舎が大方復旧し今日から学校再開である。
雄介はバイクに股がりエンジンを作動させる。
「お兄ちゃん気をつけてね?」
「うん、じゃあ行ってくる」
梓に見送られ雄介は学校へと向かう。
ーーーーーーー
学校に到着しバイクを止め降りると。
「ゆーくん!おはよう!」
「おはよ!雄介!」
「お早うございます雄介、今日は寝坊せずちゃんとこれましたね」
ことほのうみの3人がちょうど登校してきた。
「おはよう3人とも」
雄介も挨拶を返し一緒に教室に向かう。
「・・・」
雄介は3人の後を追うように歩き考え込む。
「(この3人の中で女の子同士で付き合ってる子はいないのであろうか?)」
「...どうしたのですか?雄介さっきからジッーと私達を見て」
視線に気付いた海未がそう言い。
「ん?いや!今日も3人とも可愛いなぁって」
雄介の発言に3人とも顔を染め。
「いきなり何を言い出すのですか!?恥ずかしい
!」
「ほんと、いきなりだよ///」
「もう、ゆーくんったら///」
「はははっ(まぁさすがにないかぁ)」
雄介達は教室に着き自分達の席に座り。
先生が来るまで話し込んでいた。
チャイムが鳴り先生が入って来て授業を始める前に以前起こったの事件の事そして亡くなった人達の事を話す。
先生が話を終え授業が再開する。
ーーーーーーー
放課後
μ'sの皆は練習の為部室に集まり今日の練習メニューを組んでいた。
一方雄介は。
「(おぉこのSS面白そう!)」
雄介は携帯で小説(百合)を読んでいて。
「雄介?何を読んでいるのですか?」
そんな雄介に気付きひょいっと顔を覗かせる海未。
「い、いやぁちょっとね」
雄介は咄嗟に携帯を隠し海未は不審な目で雄介を見て。
「また、破廉恥な物を見ているのですね?」
「ち、違うよ!」
「まったくちゃんと雄介も参加してくださいよ」
「へーい」
そんなこんなでμ'sの練習が始まり雄介も彼女達の練習を見ていた。
「はい!少し休憩ね、しっかり水分を補給してね?」
「「はーい」」
小休憩が入り皆が座り水分を取る。
「ん~」
「どうしたの?ゆーくん」
「いや、いつも思うんだけど真姫ちゃんとにこって絶対休憩取るとき2人になるよね」
「うん、とっても仲良しなんだね!」
「(これは、もしかして...よし!)」
雄介は2人に近づき。
「まーきちゃん」
「どうしたのよ雄介?」
「ねぇ真姫ちゃんってにこと付き合ってるの?」
雄介の発言に周りは凍りつき、にこは飲んでいた飲み物をブフッと吹き出した。
「な、な、な、何を言い出すのよ!いきなり!」
「そうよ!ぬぁんで真姫なんかと!」
「ちゃんとそれどういう意味よ!」
「ふん!このにこにーが真姫なんかと釣り合う訳ないって意味よ」
「それだったら私だってにこちゃん何かと付き合うなんてごめんよ!」
「ちょっとにこ何かとはどういう意味よ!」
2人がヒートアップし雄介がおさめようと2人の輪に入るが。
「ちょっと落ち着こ2人とも」
「元はと言えば雄介が変な事言うから!」
「そうよ!一体どういうつもり!」
「い、いやぁ~2人ともいつも仲良いから」
「それで付き合ってるって見えるなら希と絵里だってそうでしょ!」
「そうよ!花陽と凛だって!」
2人がどんどんヒートアップし手に負えない雄介。
「なんかうちらにも飛び火が飛んできたなぁ」
「ハラショー...」
「り、凛はかよちんの事大好きだけど凛が好きなのは...」
「凛ちゃん大丈夫わかってるから」
すると雄介の携帯が鳴り出し。
「ちょ、ちょっとごめん!」
雄介は携帯に出て。
「はい、もしもし?」
『中野!未確認生命体が出現した!』
「はい、はい、分かりました!直ぐに向かいます!」
雄介は通話を終え。
「ごめん、ちょっと行ってくる!」
「わかったわ...けど帰ってきたら話の続きだからね?」
「だから無事に帰ってきなさいよ?」
「りょーかい!」
雄介はそう言い未確認のいる現場へと急行していった。
ーーーーーーー
未確認が出る数十分前。
午後16時、小学生が下校する時間帯。
その1つである学校。私立聖 大附属小学校の校門に寄り添い待っている小学生が1人。
「お待たせーっ!なのは!」
すると学校の玄関から出て走って向かってくる金髪でツインテールの女の子。
「フェイトちゃん!」
フェイトと呼ばれたその女の子は校門で待っていた女の子の手を握り。
「ごめんね、なのは少し遅くなって」
なのはと呼ばれたクルミ色で短めなツインテールをしている女の子。
「ううんフェイトちゃん人気者だから仕方ないよ」
「そんな事ないと思うんだけどなぁ...はやて達は?」
「アリサちゃんとすずかちゃんはお稽古。はやてちゃんは用事だって」
「そっか...なら今日は、なのはを独り占めして良いって事だね?」
「もう!フェイトちゃん!///」
「あははっごめんごめん、さぁ帰ろっか?」
「うん!」
2人は手を繋いで歩き始めて行った。
「ねぇなのは今度のお休みの日空いてる?」
「えっ?うん特に用事はないよ」
「じゃあさどこか出掛けない?」
「うん!いいよ」
「やった!なのはとデートだ!」
「もう、フェイトちゃん大袈裟だよ」
なのはが苦笑いをしフェイトは照れ隠しに頭を掻く。
なのはとフェイトが歩いている途中。何人かが慌てふてめいてこちらに走ってくる。
「どうしたんだろう?」
なのはが不思議がりフェイトは、なのはを抱き寄せ人が走ってきた奥の方を見る。するとフェイトが見えたその先には...。
「ゲゲルゾバギギグス」
そう言ってこちらに向かってくるゴキブリに酷似した未確認生命体メ・ゴリギ・バが人々を襲っていた。
「未確認生命体!?」
「フェ、フェイトちゃん」
「なのは!とりあえず安全な場所に逃げよう!」
フェイトはなのはの手を取りその場から遠ざかる。
「(未確認生命体...ニュースでしか見たことないけどあれが...)」
フェイトは考えてながら走り込みなのはが疲れている事に気づかなかった。
「はぁ!はぁ!ふぇ、フェイトちゃん!」
「あっ!ごめんなのは!」
フェイトは走るのを止めなのはが膝を着き息を整える。
「ごめんなのは...無理させちゃって」
「ううん、私が運動苦手なのが悪いから」
フェイトはなのはを休ませるよう座らせ辺りを見渡す。
「とりあえず大丈夫かな?」
「フェイトちゃんもしかしてあれが未確認生命体?」
「うん、初めて見るけど多分そうだと思う」
「私もだよ」
フェイトはなのはの額の汗をハンカチで拭き取り。
「なのはもう少ししたらここから離れるけど大丈夫?」
「うん大丈夫だよ...ごめんね迷惑かけて」
「大丈夫だよ...なのはが気にする必要はない」
フェイトがなのはの頭を撫で。
「私が必ずなのはを守るから」
「フェイトちゃん...ありがとう///」
なのはは立ちフェイトも立ち上がりこの場を離れようとする。
「なのはもしまたキツくなったら言ってね?」
「うん、わかった」
フェイトはなのはの手を取りなのはのペースに合わせるようゆっくり走って行った。
「(大丈夫、大丈夫、今の所未確認生命体の姿はない)」
「フェイトちゃんもう未確認生命体いなくなったのかな?」
「どうだろう?別の場所に移動したとか?」
フェイトは少し安心し走るのを止め歩きに変えた。
「このまま家の方に向かえばきっと安全だよ」
「うん!」
フェイトはなのはの笑顔を見て安堵しそのまま進んで行くと...。
「がっあぁぁぁぁ」
フェイトが見えたその先には首が絞められた男性そして。
「これで...10人め」
ボキッ!と音を鳴らし男性の首を絞めていた者は離しその男性はそのまま崩れ落ちるかのように倒れる。
「き、きゃあぁぁぁぁ!!!」
「っなのは!こっちに!」
フェイトは直ぐ様振り向き走り出そうとした瞬間。
「ボセゼジュグビビレザ」
フェイトの目の前にはゴリギが立っていた。
「いつの間に!?」
ゴリギはフェイトを弾き飛ばす。
「うあっ!」
「フェイトちゃん!」
フェイトが地面に転がりなのはが駆け寄ろうとした瞬間。
「ラズザゴラガバサザ」
ゴリギがなのはの手を取り首に手を掛ける。
「うっ!」
「なのはぁ!」
フェイトは咄嗟に立ち上がりゴリギの手をつかむ。
「離せ!離せ!離せぇ!」
叩いても噛んでもビクともしないゴリギそして...。
「じゃ、まだ」
ゴリギはフェイトの頭を掴みそのまま投げ飛ばす。
「うっあっ!」
ゴツッ!と頭から地面に激突し頭から血を流し意識が朦朧とするフェイト。
「(駄目だここで意識を失ったら...なのはは絶対に私が守らないと)」
フェイトは意識が朦朧とする中手を伸ばし。
「(なのはを絶対に失っちゃいけないんだ...私の大切な人を)」
「あっ...フェ...イト...ちゃん」
「なの..は」
フェイトは立ち上がろうとする...だが...。
「(立て!立て!立て!なのはが殺されてしまう!)」
体の力が入らず立ち上がる事は出来なかった。
「くっ...そっ...」
「(お願いだ神様でも誰でもいい...私はどうなってもいいからなのはを...なのはを...)」
「なの...はを助け...て下さ...い」
フェイトの願いその想いが通じたのかブゥン!と音が聞こえそして!
「うぉりぃやぁ!」
その叫びと共にドカッ!と音が聞こえ。
「グァッ!」
ゴリギは倒れなのはは解放される。
「げほっ!げほっ!げほっ!」
ゴリギは立ち上がり。
「ビイガラ!」
ゴリギは身構える。
「ったく小学生の女の子狙うなんてとんでもねぇ未確認だな」
フェイトは朦朧とする中誰かが目の前立っていて誰かが助けに来てくれたと認識した。
「2人とも大丈夫か?」
「はい、私は大丈夫だけどフェイトちゃんが」
「...わかった君はあの子の側に」
なのはの声も聞こえ安堵するフェイト。
「後は俺が!」
その人は腹部に手をかざしそこからベルトのような物が現れ。
「''変身!''」
その掛け声と共にその人の体は赤い姿に変わっていった。
それの姿はニュースでよく見る未確認生命体と戦う未確認生命体第4号だと知りフェイトの意識はそこで途切れてしまう。
「クウガ!?」
「いくぞ!」
クウガはゴリギに突っ込み腰を屈めエルボーを喰らわし怯んだ瞬間を回し蹴りで吹き飛ばす。
「グァッ!」
「うおぉぉぉぉ!!」
クウガはゴリギにパンチを仕掛けるがゴリギは交わし空振りクウガの手を抑え蹴りを数回喰らわす。
「ぐっくそっ!」
クウガはゴリギの蹴りをガードしそのまま抑えられていた手を逆にゴリギの腕を掴み背負い投げを喰らわす。
「ギャッ!」
地面に叩きつけクウガはパンチを喰らわそうとするが。
ゴツッ!っと地面に拳が当たり。
「何!?」
瞬時にゴリギはクウガの背後に回る。
「くっ!いつの間に!?」
ゴリギはそのままクウガをホールドし締め付ける。
「ぐあぁぁっ!!」
ギチギチと音がし締め付けられるクウガ。
「このっ!」
クウガは頭部を振りゴリギの頭に当て。
「ガッ!?」
怯んだ瞬間肘で数度攻撃しホールドが解かれた瞬時クウガはゴリギを蹴り飛ばす。
「グァッ!」
ゴリギとの距離ができクウガはキックの構えを取った瞬時。
バチバチバチ!っと電流のような物が足に流れ。
「な、なんだ!?」
突然の事にクウガは驚きそちらに意識が行き。
「クッ...」
ゴリギはその隙にその場から逃走した。
「おい!ちょっと待て!」
ゴリギの速さに追い付けず見失ってしまうクウガ。
「くそっ!一体何だったんだ?」
原因が分からずクウガはさっき襲われた2人の方を向く。
「2人とも大丈夫か!?」
「フェイトちゃん!フェイトちゃん!」
なのはがフェイトの事を呼び掛けるが頭から血を流し反応しないでいた。
「頭から血が...直ぐに救急車を」
なのは目から涙が流れ。
「私のせいでフェイトちゃんが...」
クウガは雄介の姿に戻り。
「大丈夫だよ直ぐに救急車が来るから」
雄介はなのはの頭を撫で。
「...はい」
そう言ってなのははフェイトの頭を自分の膝に乗せハンカチで出血場所を抑える。
「(...この子達もしかして...って!そんな事考えてる場合じゃなかった!早く救急車を!)」
雄介が病院に連絡し救急車を手配する。
「.....あれが今のクウガか...楽しめそうだな」
ーーーーーーー
数十分後、関東医大病院に到着した雄介達。
フェイトは集中治療室に運ばれ雄介達はフェイトが無事である事を祈っていた。
「フェイトちゃんお願い無事でいて!」
なのははぎゅっと手を合わせフェイトの治療を待っている。
雄介はなのはの隣に座り。
「大丈夫だよ絶対に」
「えっ?」
「君がそう信じれば必ず帰ってくる...だから絶対に大丈夫」
「...はい、ありがとう、ございます」
それから1時間後治療室のランプが消え。
ガチャっと医師がドアから出てくる。
「あのっ!フェイトちゃんは!?」
「大丈夫ですよ脳に異常は見られませんでしたし切れた傷口は縫ったのでもう少ししたら目が覚めると思います」
「そうですか...良かったぁ」
「良かったね」
「はい、ありがとうございます!」
なのはは頭を下げ雄介に礼をする。
それからフェイトは病室に移動されなのはと雄介もフェイトが目を覚ますのを待つ。
「あの...先ほどは助けて頂いてありがとうございます」
「えっいやいやいや君達が無事で良かったよ」
「まさかあなたが4号だったなんて...宜しければお名前聞いてもいいですか?」
「えっ?あぁ俺は中野雄介」
「私は高町なのはっていいます雄介さん私とフェイトちゃんを助けて頂いて本当にありがとうございます」
「いやぁ当然の事をしたまでだから」
すると突然、雄介の携帯が鳴り確認すると海未からの着信が来てた。
「やっべ!海未ちゃんからだ!ごめんなのはちゃんちょと外に出るね」
「あっはい、大丈夫です」
雄介はそう言い病室から出ていった。
なのははフェイトの方に向き手を握る。
「フェイトちゃん...」
「(ここは...どこだろ?何か暖かい...なのは...なのはは?そうだ!未確認生命体がなのはを!なのはを助けなきゃ!なのはは私にとって大切な!...)」
するとフェイトの瞼が薄く開くと天井が見え。
「(天井が白いここは?...どこなんだろ?あれ?なのは?)」
目を積むってフェイトの手を握るなのは。
「なの...は」
フェイトの声が聞こえなのはは瞬時に反応し。
「フェイト...ちゃん?」
「うん、なのは」
フェイトが目を覚ましなのはは大粒の涙を流し。
「フェイトちゃん!」
ぎゅっとフェイトに抱きつく。
「フェイトちゃん!フェイトちゃん!フェイトちゃん!」
「なのは...無事だったんだね...本当に良かった」
「それはこっちのセリフだよ!本当に良かった!」
フェイトは優しくなのはの頭を撫で。
「なのは...1つ聞いていい?私達はどうやって助かったの?」
「うん...雄介さ...第4号がね助けてくれたの」
「第4号ってあの未確認生命体の?」
「うん、そうなの!」
「(じゃああの時見えた赤い姿をした人って4号だったんだ)」
記憶はおぼろ気だが微かにフェイトの記憶にはクウガの姿があった。
「でも本当になのはが無事で良かったよ」
「だからそれはこっちのセリっんっ!?///」
なのはが言い掛ける前にフェイトはなのはの唇を塞ぐ。
「ちょっフェイトちゃ!...だめ!...ん!///」
「ごめん、なのは我慢出来なくて」
なのはの静止を聞かず続けるフェイト。
すると...。
「いやぁ参ったよ海未ちゃんったらすんごいガミガミ言うんだからオカンじゃあるまい...し」
タイミング悪く雄介が戻って来てその光景を目の当たりにし。
「ん!?ぷはっ!フェイトちゃん!ストップ!ストップ!」
「えっ?ちょっ!って...えっ!?あなたは?」
突然入って来た人物に驚くフェイト。
「えっ?いやぁそのぉ...あっ!すいません部屋間違えまして...どうぞ!どうぞ!続けて続けて」
「もう!雄介さん!」
なのはが雄介の事を呼びフェイトは首を傾げる。
「なのは?この人の事知ってるの?」
「う、うんこの人が私達を助けてくれた4号さん...」
「えっ!?4号!?この人が!?」
「ど、どうも」
雄介がへこへこと頭を下げる。
「えっ...と、よく状況がつかめないんだけど...」
「うん、最初から話すね」
なのはが今まで起きた事をフェイトに話し。
「そうだったんだ...中野さんなのはを助けてくれてありがとうございます」
「いや、俺だけじゃない君の頑張りもあったよ君が粘っていたからなのはちゃんを助け出せたんだ」
「うん!フェイトちゃんありがとう」
「うん...なのは本当に良かった」
フェイトはなのはの頭を撫でる。
「...ちょっといいかな?」
「はい?」
「君達は付き合ってるの?」
ボンっとなのはが耳まで顔が真っ赤になり。
「えと!その!私とフェイトちゃんは!」
「いえ私となのはは付き合っていませんよ」
「えっそうなの?」
「だってもうなのはは私のお嫁さんだしその域を越えてますよ」
「あっなるほどぉ」
フェイトの発言にもっと顔が赤くなり。
「もう!フェイトちゃんのバカァ!///」
ーーーーーーー
ー翌日ー
昨日の事件から1日が経ち雄介は授業が終わるとそそくさ荷物を片付ける。
「雄介?どうしたの?そんな急いで」
「うん、これから用事あってさ穂乃果ちゃん!海未ちゃんに今日部活に行けないって言っといてー!」
雄介はそう言ってダッシュで教室を出ていった。
「うん、いいけどまた海未ちゃんに怒られるよー」
ダダダダっと廊下走り曲がり角を曲がった瞬間。
「ちょっと雄介!廊下は走らないの!」
「ごめん絵里!急いでるから!」
「もう!雄介!」
「ごめん!百合の花達が俺を待ってるから!」
雄介はそう言い学校を出ていった。
「百合?何訳のわからない事言ってるのよあの子は」
「うおぉぉぉぉ!!!」
雄介はダッシュでバイクに乗りそのままなのはがいる学校にまでかっ飛ばして行った。
ーーーーーーー
ー小学校校門前ー
なのはは校門の前に立ちある人物を待っていた。
「なのはちゃんこんな所でどないしたん?」
「はやてちゃん...うん、ちょっと待ち合わせしてて」
なのはの友人であるはやては首を傾げているとバイクの走ってくる音が近づいてくるのがわかる。
するとそのバイクはキキーッとブレーキを踏みなのは達の前に止まる。
「お待たせなのはちゃん」
ヘルメットのバイザーを上げなのはを呼ぶ雄介。
「えっ!?なのはちゃんの知り合い!?」
いきなりなのはの名を呼び驚くはやて。
「うん、雄介さんっていうの私を迎えに来てくれたんだ」
なのはは雄介からヘルメットを受け取り後ろに乗る。
「えっと...なのはちゃんの従兄とか?」
はやての発言になのはは。
「違うよ、この人は」
「初めまして中野雄介っていいます。なのはちゃんとは昨日知り合って友達になったんだ」
「八神はやてです。そうだったんですか...でもなんで迎えに?」
「これからフェイトちゃんのお見舞いに行くから」
「あっそうやったんですね?ってかフェイトちゃんの事も知ってはるんですね?」
「昨日、雄介さんが未確認生命体から私達を救ってくれたんだ」
「えっ!?そうなんか!?」
「うん、おっとそろそろ時間がなのはちゃん」
「あっ!そうやった!ごめんなのはちゃん私とした事が」
「べ、別に謝らなくてもいいよ、それじゃあ雄介さん」
「オーケーじゃあそろそろ行こうか?」
「はい、はやてちゃんそれじゃあ」
「うん、フェイトちゃんに宜しく私も明日にはお見舞いに行くよ」
「わかったフェイトちゃんに言っとく」
「うん、あっなのはちゃんフェイトちゃんとイチャイチャするのはええけどくれぐれもチュー止まりな?」
「もう!はやてちゃんのバカ!///」
そう言ってはやてとは別れフェイトのいる病院に向かった。
ーーーーーーー
ー関東医大病院ー
日が夕暮れになる頃フェイトはベッドに腰を掛け本を読んでいた。
コンコンっと控えめな音がドアから聞こえ。
「フェイトちゃんなのはだよ入っていい?」
「なのは、うん大丈夫だよ」
するとドアが開かれなのはと雄介が病室に入る。
「なのは今日もお見舞いに来てくれてありがとう雄介さんも」
「うん、フェイトちゃん元気そうで良かったよ」
「もう何ともないし退院してもいいんだけどね」
「駄目だよちゃんと検査して先生のお許しを貰えるまで入院してなきゃ」
「ふふっごめんごめん」
フェイトとなのはの会話を見て雄介は。
「2人とも本当に夫婦みたいなだなぁフェイトちゃんが夫でなのはちゃんが妻かな?」
「ゆ、雄介さん///」
「ふふっそう言って貰えると嬉しいです」
「もう、フェイトちゃんまで///...私お花の水変えてくるね」
なのはは照れ隠しに花瓶を持ち病室を出た。
「可愛いなぁあんなに照れちゃって」
「そうですね...本当になのはが無事で良かったですあの子の笑顔が見れて本当に良かった」
「本当に大好きなんだねなのはちゃんの事」
「...えぇなのはは私を救ってくれた恩人なんです」
「えっ?」
「私には昔、母と姉がいたんです。とても仲がよくて自慢の家族でした...でもある日2人共交通事故にあって亡くなったんです。私を残して...」
「そんな事が...」
「それから親戚の人に預けられ今でもそこに暮らしてるんですけど、あの頃の私は心を閉ざし誰とも触れ合おうとしなかった」
「...」
「でもそんなある日なのはが私に声を掛けてくれたんです私と友達になろうって...最初は彼女にも心を閉ざし話さなかったんですけど彼女が積極的に私と関わりあいそんな彼女と一緒にいると私もだんだん楽しくなってそれから彼女と友達になり新しい私を始められたんです」
「そうだったのか」
「なのはが私を救ってくれた。なら私もなのはを守れるよう強くなろうと今は空手や合気道を習い始めたんです」
「マジか...すごいな」
「でも昨日の事で痛感しました。未確認生命体の前では私は無力でなのはを守れなかった」
フェイトはぎゅっと拳を握り。
「私も力が欲しい...なのはを守る為の力が」
「...フェイトちゃん俺も誰かを守りたいその一心で力を得た。でもね大切なのはその力だけじゃないよ」
「えっ?」
「君はちゃんと持ってるじゃないかなのはちゃんを笑顔に出来るその力が」
「それって!?」
「君の笑顔だよ...君の笑顔があるからなのはちゃんも今心から笑っていられるんだ」
雄介はニコッとフェイトに微笑む。
「フェイトちゃんが苦しければなのはちゃんも苦しいフェイトちゃんが笑顔でいればなのはちゃんも笑顔でいられるんだ」
雄介はサムズアップを向け。
「だってなのはちゃんもフェイトちゃんが大好きだから」
「雄介さん...」
フェイトも微笑み。
「はい...ありがとうございます」
「うん!...それにしてもなのはちゃん遅いなぁどうしたんだろ?」
「そうですねぇ」
雄介とフェイトが疑問に思っていた頃なのははドア越しに聞いてて耳まで顔が真っ赤になってたとか...。
ーーーーーーー
数日後
フェイトは退院し今日は休日。とある噴水公園でフェイトは椅子に座り飲み物を飲んでいた。
「フェイトちゃーん!」
すると奥から手を振りながら走ってくるなのはが見えて。
「ごめんね、待たせちゃったかな?」
「ううん、私も今来たところだから」
「もう、フェイトちゃんはいつもそう言うんだから」
「ふふっほんとだよ」
フェイトはむくれるなのはの頬をつつき。
「さぁ行こっかなのは」
フェイトはなのはに手を差し出し。
「うん!フェイトちゃん!」
なのはも満面な笑顔でその手を握った。
一方その頃...。
「なのはちゃんとフェイトちゃん今頃どうしてんだろうなぁ?」
雄介はなのは達のデートを妄想しつつにやけている。
「ちょっとどうしたのよ雄介?ずっとニヤニヤしてるんだけど?」
「何かいい事でもあったんやない?」
にこと希がひそひそと話していてそんな雄介が気になりことりが尋ねる。
「ゆーくんどうしたの?何かいいことあった?」
「う~ん、ちょっとねぇ~」
「ことりが話し掛けてもあの反応...何かあるわね」
「真姫ちゃんどういうこと?」
「あの浮かれよう...もしかして彼女が出来たとか?」
「えぇ!?ゆーすけに彼女ぉ!?」
「ちょ、ちょっと凛ちゃん声がでかいよぉ」
「だ、だってぇ」
その会話を聞いていた穂乃果が雄介の元へ行き。
「ねぇ雄介、雄介って彼女いるの?」
穂乃果の発言に皆が驚き。
「いやぁ違うよぉでへっでへ」
不敵な笑みを浮かべる雄介。
「なぁんだ」
「「ほっ」」
その返答にメンバーの2人が胸を撫で下ろす。
「まぁ雄介が変な事になってるけどとりあえずラストスパート行くわよみんな!」
「「「はい!!」」」
絵里の号令で皆が位置に着き練習が始まる。
「でへっでへっ」
ーーーーーーー
その頃なのはとフェイトはデートを楽しんでいた。
映画館、ショッピングそしてゲームセンター一通り回って今は商店街を歩いていた。
「なのはお腹空かない?」
「うん、お腹ぺこぺこだよ」
「わかったじゃあどこかのお店に入ろうか」
そう話ているとフェイトとなのはが歩いているその横にぶつぶつと小さな声で喋っている人物が横切った。
「や...つのいうと...おりここでゲゲルをさい...かいする」
そしてその男は立ち止まり。
「うおぉぉぉぉ!!!」
雄叫びを上げそこにいる人達に視線を向けさせ。
そしてその男は異様な姿に変化する。
「!?あいつはこの間の!?」
そうフェイト達を襲った未確認生命体ゴリギが再びフェイト達の前に現れたのだ。
「きゃあぁぁぁぁ!!!」
「うわぁぁぁぁ!!!」
突然の未確認生命体の出現に皆がパニックになり逃げまどう。
「くっ!なのは!」
フェイトはなのはの手を握り駆け出す。
「雄介さんに連絡を!」
ーーーーーーー
「はぁ...気になるなぁ」
雄介がバイクで走行中突然電話が鳴り。
「うぉっ!」
キキーッとブレーキを踏み。
「ん?フェイトちゃんからだ...はいもしもし」
『雄介さん!未確認が!未確認生命体が現れました!』
「何だって!?フェイトちゃん今何処に!?」
「東京駅近くの商店街です!今そこになのはと」
「わかった!今からすぐに向かうから!」
雄介はそう言いアクセルを全開にしなのは達の元へと向かった。
「なのは!こっちに!」
フェイトは商店街を出ようと走るが。
「うっ!」
ゴリギに殺られたのであろう男性の死体がフェイト達の前に転がり回る。
「っ!」
フェイトはなのはを抱き寄せ死体から目を離させる。
「フェイトちゃん...私」
「大丈夫...絶対になのはを守るから」
フェイトはゴリギを睨む未だに逃げ惑う人達を無差別に殺し辺りは血の海だった。
そしてゴリギはフェイト達を目につけ。
「これ...で50人...め」
ゴリギはフェイト達を目掛け迫ってくる。
「くっ!」
「きゃっ!」
フェイトはなのはを引き寄せゴリギの攻撃をギリギリかわす。
「バビ?」
「ふーっふーっ」
一撃目を交わしフェイトはなのはを後ろに下げる。
「フェイトちゃん」
「大丈夫だからねなのは」
ゴリギは身構え足に力を入れる。
「キシャア!」
「(来る!)」
ゴリギはフェイトに目掛けパンチを繰り出すがフェイトはギリギリにその攻撃を避け頬がかすり血が流れる。
「(危ない所だった...あんなの一撃でも喰らったら...)」
フェイトはゴリギから距離を取り身構える。
「(とにかく雄介さんが来るまで時間稼ぎをしないと)」
「こざか...しいリントだ」
ゴリギはグンッ!とフェイトとの距離をつめる。
「なっ!?はやっ!」
ゴリギはブンッ!と手を降りかざしフェイトは咄嗟にガードをするが...。
ボキッ!
「うわぁぁぁぁ!!!」
「フェイトちゃん!?」
ゴリギの攻撃に耐えきれずフェイトはガードをした左腕を折られてしまった。
「あぐぅぅぅぅぅ」
フェイトは激痛に耐えきれず地面に倒れてしまう。
「ドゾレザ」
「フェイトちゃん!」
なのはは走ってフェイトの所に駆け寄ろうとする。
「駄目だ!なのは!」
ゴリギはなのはの方を見てグンッ!となのはの方へ突っ込みなのはに攻撃を仕掛けようとする。
「きゃあぁぁぁぁ!!」
「なのはぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
なのはは咄嗟に目を閉じる。だがいつまでたっても痛みを感じない恐る恐る目を開けると。
「ぐっ...きさま」
「よく頑張ったな2人共もう大丈夫だ」
なのはの目の前には赤い姿をしたクウガがゴリギを抑えていた。
「おりぃやぁ!」
「ゴアっ!」
ドスッとゴリギにキックを当てゴリギを吹き飛ばし店の中まで飛んでいった。
「雄介さん!フェイトちゃんが!」
「えっ!?」
フェイトの方を見るとフェイトは腕を抑え痛みに耐えていた。
「私は大丈夫です...それよりなのはを」
クウガはフェイトの所へと行き。
「フェイトちゃん無理しなくてもいい...君は頑張りすぎだ」
クウガはフェイトを抱えなのはの所まで戻る。
「なのはちゃん、フェイトちゃんの事を見ててくれないか?」
クウガはフェイトをそっと降ろしなのはの膝に頭を乗せる。
「待っててすぐ終わらせてくるから」
「はい、雄介さん頑張って下さい」
クウガはサムズアップをしゴリギの所へと走っていく。
店の奥からヨロヨロとゴリギが出来て。
「ぐっ...クウガ」
「待たせたなゴキブリ野郎あの子達を傷つけ傷つけさせようとしたお前の罪は重いぜ」
「ボソグ!」
ゴリギはクウガに突っ込むがクウガはジャンプして1回転し避ける。
「ふっ!」
着地した瞬間クウガはゴリギの顔面に回し蹴りをし着地した瞬時に体を捻らせもう一度ゴリギの顔面に回し蹴りを喰らわす。
「ゴアっ!」
ドサッとゴリギが倒れる。
「がぁっ!」
ゴリギは瞬時に立ちクウガにパンチを当てようとするがクウガはゴリギのパンチを受け止め。
「バビ!?」
「あの子達のデートを邪魔するお邪魔虫はここで退場させてもらうぜ!」
クウガはゴリギの腕を引っ張り自分に引き寄せクウガはゴリギの顔面に強烈な一撃を与える。
「ゴバァっ!」
クウガのパンチに吹き飛びゴリギはダウンする。
クウガはその隙にキックの構えを取り。
「ふっ!」
クウガはゴリギに目掛け走っていく。
ダンッと地面を蹴りクウガは飛び空中で1回転をし。
「うおりぃやぁーー!!!」
ゴリギはヨロヨロと立ち逃げようとするがクウガのマイティキックがゴリギの背中を捉える。
「ゴバァ!!!」
クウガのキックが直撃しゴリギは倒れクウガは着地する。
「グ...ゴセパ...ゴセパァ!アァァァァァァ!!!」
ゴリギは雄叫びを上げると同時にベルトにヒビが到達しドオーン!!と音を立て爆発する。
「ふぅ」
クウガは立ちなのはの所へと向かう。
「終わったよ...なのはちゃん、フェイトちゃん」
「雄介さん...ありがとうございます」
「うん、フェイトちゃん本当によく頑張った」
クウガはフェイトを抱えよう腕を伸ばし。
「とりあえず病院に...」
そういい掛けた瞬間ドォーン!と地響きがクウガ達の後ろから鳴った。
「な、なんだ?」
クウガは後ろを向き煙が舞いその中からパチパチと拍手のような音がした。
「いやぁ流石だよクウガ」
煙が晴れその中からバンダナを巻いた大柄な男が立っていた。
「''メ''の者を意図も容易く殺せるなんて昔のクウガより強いんじゃないか?」
「(何者なんだ奴は?...それにクウガを知ってる?)」
クウガは身構え。
「お前...未確認生命体か!?」
「あぁ...この時代では俺達はそう呼ばれているらしいな」
「...ずいぶん日本語がペラペラだな勉強でもしてきたか?」
クウガはなのはとフェイトに目を向けここから逃げるよう合図を図る。
「この国の言葉なんて簡単さ...それよりもクウガ俺はお前と戦いにここに来た」
「なに?」
「だからこんな大舞台をセットしてやったんじゃないか」
そう言ってその男は一気にクウガ達の後ろに行き。
「なに!?」
立てられている建物をキックしその一撃で建物が崩壊し商店街の出口を塞ぐ。
「通路が!」
「むん!」
その男は飛び反対側も同じように建物を壊し通路を塞いだ。
「くっ...こんなことをして一体何が目的だ!」
「言っただろう俺はお前と戦いたいと...だがそれだけじゃつまらんだから1つゲゲルをしようと思ってな」
「なんだと?」
「ここにいるリント達を賭け俺と勝負しろ」
「なに!?」
「簡単な話さお前が勝てばリント達は解放されるがお前が負けたら...ここにいるリント達は皆殺しにする」
この言葉にここにいる人達全員がどよめきを起こす。
「くそっ!人質って事かよ!」
「そう言い事だ」
クウガはなのはとフェイトの方に向き。
「なのはちゃん、フェイトちゃんもう一度戦わなきゃいけなくなった」
「雄介さん...」
「フェイトちゃん...腕痛むかもしれないけど今ここにいる人達の中でなのはちゃんを守れるのは君だけだ」
「...はい」
「俺は...君達2人を...それにここにいる人達を絶対に守る!だからなのはちゃんの事は頼んだよ?」
クウガは2人にサムズアップをする。
「必ず...命に変えてもなのはを守ります!」
「うん」
クウガは一歩踏み出し。
「雄介さん!...私は何も出来ないけど...あなたを応援する事しか出来ないけど...でも頑張って下さい!」
なのはの言葉に大きく頷きクウガは前えと進んでいく。
「気をつけてください雄介さん」
クウガは立ち止まりその男を睨む。
「絶対に負けらんねぇ!」
「いい目だ...殺気が満ち溢れている。それでこそこの戦いにふさわしい」
その男は態勢を変え自身に力を入れる。
「むん!」
その声と共に男は姿を変えバファッローに酷似した姿に変わった。
「さぁ...見せてくれクウガ!このゴ・バベル・ダにお前の強さを!」
「いくぞ!」
クウガは駆け出しダンッと足に力を込めバベルに強烈のパンチを当てる。
「ぐっ...」
「うおぉぉぉぉ!」
クウガは攻撃の手を休める事なくバベルにパンチの連打を喰らわす。
「うおりぃやぁー!」
ドコッ!と最後にバベルの腹部にパンチを入れバベルは二歩ほど下がる。
「はぁ、はぁ」
「いいパンチだ...これなら沢山の獲物を殺せるだろう」
「なにぃ!」
クウガは駆け出しもう一度攻撃を仕掛けようとする。
「だが...本当のパンチは」
クウガの拳が当たる寸前バベルはクウガの拳を払いのけ。
「こうするんだ!」
ドコッ!とバベルのパンチがクウガの腹部に直撃し。
「がっ!?」
その攻撃でクウガは吹き飛び地面に倒れてしまう。
「ぐっ...がっ」
クウガは腹部を抑えるがそこから血が流れていた。
「(なんてパンチだ!たった一撃でこんな)」
クウガは立とうとするがガクッと膝をつく。
「くっ...そっ!」
「終わりか?」
「まだだ!」
クウガは立ち上がりみたび攻撃を仕掛ける。
「そうこなくては!」
なのはとフェイトはクウガ達の戦いを見て思っていたあまりにも絶望な状況であると。
「ぐわっ!」
「むん!」
「ごはっ!」
一撃、一撃喰らうたびにクウガから血が流れ彼女達には刺激が強すぎた。
「フェイトちゃん...雄介さんが」
「大丈夫...雄介さんなら」
「でも!」
「あの人は大丈夫」
なのはの事を抱きしめ落ち着かせる。だがなのはも気付いていたフェイトも震えていると。
「ぐわっ!」
ドシャっと地面に倒れさらなる追い討ちを仕掛けるべく迫るバベル。
「まずい!」
クウガは咄嗟に赤いクウガから紫のクウガに変わりその体で防御に入るが。
「むん!」
「がっ!?」
その鋼の体を持ってしてもバベルには無意味だった。
「そんな...紫のクウガでも」
「むん!」
「ぐわっ!」
クウガはバベルに蹴られ地面に転がる。
「つ...ぅ」
クウガの体にはバベルの拳の跡がついておりへこんでいた。
「うおぉぉぉぉ!」
「(っ!このままじゃやられる!)」
クウガは赤い姿に戻り。
「うおりぃやぁー!」
クウガは咄嗟にマイティキックをバベルに決め着地する。
「はぁ!はぁ!はぁ!」
クウガは地面に両手を着く。
「これで決まらなかったら」
クウガはゆっくりと顔を上げバベルの様子を見る。
「...今のはいいキックだった」
クウガの着けた紋章がみるみる消えバベルは何事もなかったように歩いてくる。
「くっ...そっ!」
「ではこちらからもいくぞ!」
バベルは迫ってくる。クウガは咄嗟にガード態勢に入るが。
「むん!」
バベルの強烈な一撃によりクウガのガードが敗れクウガは吹き飛び店のガラス窓を突き破り店の奥底へまで飛ばされた。
「雄介さぁん!」
なのはが雄介の元へと駆け寄ろうとする。
「駄目だなのは!」
「離してフェイトちゃん!雄介さんが!」
「危険すぎる!近くに未確認生命体がいるだよ!?」
「でも雄介さんが!」
「君は雄介さんに迷惑をかけたいのか!?」
フェイトの怒号によりビクッとなりなのはは押し黙ってしまう。
「もし雄介さんに所に行きなのはが未確認にでも捕まったら雄介さんはもっと振りな状況になってしまう。君はそれでもいいのか?」
「...ごめんなさいフェイトちゃん」
「...私もごめん大声だして...私はなのはを絶対に守るって雄介さんと約束したから、だから君を危険な目に合わせたくないんだ」
フェイトはぎゅっとなのはを抱きしめる。
バベルはゆっくりとクウガの方に近づき歩いてくる。すると店の奥から物音が聞こえ。
「ぐっ...はぁ!はぁ!」
クウガがヨロヨロと歩いてきて。
「限界だな」
「だ、誰が」
クウガは拳を握り立ち向かおうとするがガクッと膝をつく。
「まだ立ち向かう気力はあるのかクウガ?」
「っ...当たり前だ!」
クウガはバベルに向かっていく。だが...。
「ぐわっ!」
「がっ!」
あまりにも力の差があり周囲の人からみたら悲惨だった。
殴られる度に血が吹き出し辺りはクウガの血で覆われていた。
「もう、私見てられない」
「お、俺も」
他の人達もクウガの戦いに目をそらす。
すると空の方からヘリコプターのような音が。
『こちら空の上空から中継しています。商店街の出口が何者かに閉ざされその中の状況を見てみると未確認生命体が争っている状況です。警察官達も商店街の周囲を囲み均衡状況です。』
「ぐはっ!」
クウガは倒れ仰向けになる。バベルは空にいるヘリコプターに気付き。
「あれは?...そうかあれで俺達を写しているのか」
バベルはヘリコプターの方を向き。
「聞けリント共!今俺達は決闘をしている!もし邪魔をする事があればここにいるリント全員を皆殺しにする。」
バベルの発言に中継を見ていた一条警察官達。
「な、なんだって!?」
「決闘だと!?ふざけやがって!」
「杉田さん、あの未確認と戦ってるの4号ですよね?もし4号が負けてしまったら」
「...あそこにいる人達全員が殺されるってことだろ」
「そんな!今すぐにでも突入を!」
「馬鹿野郎!いいか桜井もし俺達が突入なんかしたらあそこにいる人達は直ぐに殺されるだろう...言わば人質って事だ」
「そんな...じゃあ俺達何も出来ないんすか?」
「...4号を信じるしかないだろ」
杉田が壁を叩き一条も拳を握り締める。
「...中野!」
一方練習を終え帰宅したことりは衣装作りをしていた頃。
「ん?あっ海未ちゃんから電話だ」
ことりはスマホを手に取り通話ボタンを押す。
「もしもし海未ちゃんどうしたの?」
『ことり!大変です!雄介が!』
「えっ?」
『今すぐテレビを付けて下さい!』
ことりは直ぐ様下に行き居間のテレビのある場所へ。
「ことり大変な事になってるわよ」
居間にはことりの母が居てテレビを見ていた。そこに映っていたのは。
「...ゆーくん」
そこに映っていたのはボロボロになりながらも戦い続けていたクウガが映っていた。
「うわっ!」
バベルに攻撃を受け後ずさるクウガ。
「ぐうぅぅぅ!」
クウガは倒れる事なくバベルに立ち向かう。だが一歩一歩歩く度に血がボタボタと流れている。
「もう、終わりだクウガ」
「まだ...終わっちゃいねぇ!俺は...負ける訳にはいかねぇんだよ!」
「ならば...この一撃で終わりにしてやろう」
バベルは拳を握り構える。
「くっ...うおぉぉぉぉ!」
クウガは走りバベルに突っ込む。
「悔やむがいい自分の力の無さに」
クウガはバベルにパンチをしようとするがそれを避けられクウガの懐に入り。
「むぅん!」
バベルの拳がクウガの腹部に直撃しパァンっとクウガの体から血が弾き飛ぶ。
「がっ.......はっ」
クウガはその一撃で膝を着きゆっくりと倒れていく。
「眠れ...現代のクウガよ」
ドシャッと倒れクウガから雄介の姿に戻ってしまう。
「雄介さ...ん?」
雄介の腹部から血が流れピクリとも動かなかった。
「いやあぁぁぁぁぁぁ!!!」
テレビに映し出された映像それは血だらけの雄介その映像を見たことりが脳裏に浮かんで来たのが以前ギノガによって死に追いやられた雄介の姿だった。
「おい、あれ」
「4号ってまだ子供じゃないか」
テレビを見ていた大半の人達が雄介の姿に驚き。
「どうして中野君が...」
ことりの母も驚きその後ろでガタンッと物音がし。
「ことり?...ことり!?しっかりしなさい!ことり!」
ことりはショックに耐えきれず倒れてしまう。
それは...他の場所にも起きていた。
「おにぃ...ちゃん?」
梓もテレビを見ていて居てもたってもいられなく。
「っ!」
気付けば家を飛び出していた。
「お姉ちゃん雄介君が...」
「...大丈夫だよ」
「でも!あの血の量!」
「大丈夫...雄介は絶対大丈夫だから」
穂乃果の唇は震えている。今でも叫びだしたい気持ちを抑え我慢する雄介の事を信じて。
ーーーーーーー
「雄介さん!雄介さぁん!」
なのはが必死に呼び掛けるも雄介は目を閉じたまま動かなかった。
「クウガ...少しは楽しめたぞ。だがお前の負けを意味しこれからゲゲルを開始する」
バベルはなのはや他の人達の方を向き歩き出す。
「こ、殺される」
「いやあぁぁぁぁぁぁ死にたくないぃぃぃ!!!」
そこには今にも殺されそうな人達がテレビに映し出され警察官達にも緊張が走る。
「くそっ!あいつあそこにいる人達も手を掛けるつもりだ!」
「杉田さん!早く突入を!」
「だが、この閉ざされた道を通るには上しか」
すると杉田達の後ろから大きな声が聞こえる。
「お兄ちゃん!」
1人走ってくる少女その女の子は涙を浮かべそう呼んでいた。
「梓さん!?」
梓を2人の警察官が止める。
「君何を考えているんだ!あそこには未確認生命体がいるんだぞ!」
「あそこには私のお兄ちゃんがいます!もう...もう!お兄ちゃんを私から奪わないで」
「お兄さんって...あそこにいる民間人の誰か?」
「梓さん」
梓はその声にハッと顔をあげ一条が2人の警察官に手を離してあげるよう指示する。
「一条さん知り合いなんですか?」
「...あそこにいる4号の...妹さんなんだ」
「「「「!?」」」」
「まさか...4号の?」
「一条さん!行かして下さい!お兄ちゃんを!お兄ちゃんを!助けないと!」
「わかっています...だからその役目は我々に任せてくれませんか?」
「一条さん」
「必ず助けます!」
すると1人の警察官が一条の元にやって来て。
「一条さん大変です!現場に動きが!」
一条はすぐに映像を見る。
『ぐっ...くっ』
そこにはボロボロになりながらも立とうとする雄介の姿が映し出されていた。
「...中野」
「お兄ちゃん!」
ーーーーーー
「...雄介さん」
バベルが雄介の気配に気付き振り向く。
「ほぅ...まだ立てる力が残っているのか?」
雄介は立ち上がるがすでにもう限界が来ていた。
「...負ける訳にはいかねぇんだ」
ゴフッ!と血を吐き雄介は膝をつく。
「貴様を動かすその執念は何だ?なぜそこまでして立ち上がる?」
「約束...したから」
雄介はなのはとフェイトの方を見る。
「あの子達を守るって約束したから」
雄介は立ちおぼつかない足取りでバベルに向かう。
「雄介さん...もういい...もうやめて」
「なのは」
「もうこれ以上無理しないで下さい!これ以上戦ったら雄介さん本当に...」
なのはは涙を流し雄介に訴える。だが雄介は立ち止まる事なく。
「なのはちゃん...大丈夫だよ」
雄介は立ち止まりなのはに微笑む。
「今は君を悲しませてしまってるけど...必ず君の...君達の笑顔を守ってみせる」
雄介の目は真っ直ぐバベルを捉え戦意が満ちていた。
「約束したんだ...この子達の笑顔...妹の笑顔...そして9人の女の子達の笑顔を!」
雄介はバッ!と変身の構えを取り。
「俺には帰りを待ってくれている子達がいる...その約束を...その笑顔を守る為に!俺は何度でも立ち上がる!だから見ててくれ俺の...''変身''!」
雄介の叫びと共に雄介の体は赤いクウガへと変身を遂げた。
「ふん...貴様が何度立ち上がろうと同じ事だ次の一撃で終わりにしてやる」
バベルは先ほどと同じ構えを取りクウガもキックの構えを取る。
「(これが最後の一撃...みんな俺に力を貸してくれ)」
クウガは足裏に炎を宿す。
「俺の全てをこの一撃に!」
するとクウガの体からビリビリッ!と稲妻のような物が走りクウガの右足に全て収束する。
「行くぞ!クウガァ!」
「うおぉぉぉぉ!!!」
両者全力で向かっていく。
「むぅん!!!」
「おりぃやぁぁぁぁぁ!!!」
両者のパンチとキックがぶつかり合う。
「おおぉぉぉ!!!」
「あぁぁぁぁぁぁ!!!」
両者一歩も譲らず。
「(な、何だこの力は!?さっきまでとはまるで別人!?)」
「うおぉぉぉぉあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「くっ!バカな!?この俺が押されっ!」
僅かにクウガの力がバベルを押し始め。
「うぉりぃやぁぁぁっっっ!!」
クウガのキックがバベルの拳を弾きバベルの体にクウガのキックが炸裂する。
「ぐっぐわぁぁぁぁ!!!」
バベルは吹き飛びドゴォッ!と壁にめり込む。
ダンッ!とクウガは着地し。
「はぁ!はぁ!はぁ!」
そのまま膝をつく。
バベルはめり込んだ壁から出てきて。
「はぁ!はぁ!...むぅん!」
バベルはクウガが付けた紋章を力でねじ消した。
「あれでも駄目なの?」
「...いや」
バベルは膝を着き息が上がる。
「まさか...これ程とは...流石だクウガ」
バベルにも相当なダメージを与えており喋るのがやっとだった。
「さっきの力...まだ未完成と見た。ふっ...また楽しみが増えたよクウガ」
バベルはヨロヨロと立ち。
「今日は俺の負けにしといてやる。だが次会うときはその力を我が物にし全力で殺し合うぞ!」
バベルはそう言い残しジャンプし去って行った。
「...」
クウガはバベルが去った後。糸が切れたように倒れ雄介の姿に戻る。
「雄介さん!」
なのはとフェイトが駆け寄り雄介の頭をなのはは膝に乗せる。
「雄介さん...こんなに傷だらけなのに」
「雄介さんゆっくり休んで下さい...私達が側にいますから」
なのはは雄介の頭を優しく撫でる。
雄介は心地良さそうに穏やかな笑みを浮かべ眠っていた。
ーーーーーー
数日後。
「あの~そろそろ俺退院してもいいんじゃ...」
「ダメ!あんなに酷い怪我してたんだよ!もう少しここで安静してなさい!」
梓がリンゴの皮を剥きながら怒鳴りつける。
「うぅ~こわっ」
「何か言った?」
「いえ!何も!」
「もう!私そろそろ行くけどちゃんと安静にしてご飯食べてちゃんと寝ててね!いい!?」
「わかりますた」
「じゃあまた明日来るからじゃあねお兄ちゃん」
梓が雄介の病室から出て雄介は梓が剥いてくれたリンゴを食べる。
「はぁ、段々母さんに似てきたなぁ梓」
すると控えめなノックがドア越しに聞こえる。
「どうぞー」
「「失礼しまぁす」」
「やぁなのはちゃん、フェイトちゃん」
なのはとフェイトが雄介のお見舞い来た。
「どうですか?体の方は」
「うん、もう退院してもいいくらいなんだけど梓が許してくれなくてねぇ」
「あれだけの怪我したんです。心配もしますよ」
「まぁ梓や他の子達にも心配かけたからなぁ」
雄介はフェイトの手を見て。
「フェイトちゃんは大丈夫か?腕の方は」
「はい、少し時間は掛かるけど順調に回復に向かってます」
「そっか、良かった」
雄介が微笑むと。
「雄介さん今回の事本当にありがとうございました。何度も私達を救ってくれて感謝してもしきれないです。だから私に何か出来る事はありませんか?お礼がしたいんです何でも言ってください」
「いやっ別にお礼なんてっ...いやっじゃあ1つだけお願いしてもいいかな?」
「はい!なんでしょうか?」
雄介が視線をある場所に向ける。
「これからもずっとその手を離さず笑顔でいられるそんな未来を2人で歩んでほしい」
雄介は2人にそう言いサムズアップをしフェイトとなのはは目を合わせ。
「「はい!」」
満面な笑顔で2人はそう答える。
そこには2人が繋がれた手から綺麗な百合の花が咲いてるように見えた。
ー第17話 百合endー
今回の話はなのフェイが大好きなのでコラボレーションしました。