古代の戦士と9人の女神達   作:クウガに心奪われた男

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未確認生命体の行動がどんどん激化し雄介はもっと強くならないと心に思う。だがその思いも裏腹に桜子からμ'sに告げられた言葉は思いもよらない自体に...。


第19話 強化

時間は放課後。

 

μ'sの練習が始まろうとした時ドアからノック音が響く。

 

「?どうぞ」

 

ガチャッとドアが開けられ桜子が皆に顔を覗かせる。

 

「桜子先生?どうしたのですか?」

 

海未が尋ねると。

 

「雄介君いる?」

 

「いえ、雄介は病院に用事があってそちらに行っていますが」

 

「...そう」

 

「雄介に何かあったのですか?」

 

「うん...それにここにいる皆にも話さなきゃいけない事があって」

 

「「えっ?」」

 

「皆ついて来てくれる?」

 

桜子にそう言われμ'sメンバーは皆、桜子について行く。

 

教室に入り桜子はパソコンの画面を彼女達に見せる。

 

「私が古代の文字を調べてるのはわかってると思うけど調べていくうちにとても奇妙な碑文が書いてあってね」

 

パソコンを操作しそれを彼女達に見せる。

 

「これなんだけど」

 

そこに映し出された画面の文字は奇妙な碑文それに嫌な予感をさせるような言葉が書かれたあった。

 

「...なんですかこれ?」

 

「雄介君...クウガに関連する事で書かれてあった碑文。だけど今までとは何か違うような気がしてね」

 

「聖なる泉涸れ果てし時 凄まじき戦士雷の如く出で 太陽は闇に葬られん...どういう事かしら?」

 

「凄まじき戦士ってクウガの事ですよね?」

 

「うん」

 

「でも、太陽は闇に葬られるって...」

 

「あの、この聖なる泉涸れ果てし時とはどういう意味ですか?」

 

「...聖なる泉って言うのはリントの人達が優しい心想いやる心を表したんだと思う」

 

「じゃあ、それが涸れるって事は...」

 

「ゆーくんが悪いクウガになるって事?」

 

ことりの言葉に皆が押し黙る。

 

「...そんなの間違いにゃ!ゆーすけはこれまでだって凛達や他の人達の為にクウガの力で守って来たんだよ!?それが悪の戦士になるなんて」

 

「でも、この碑文からすると雄介君の心次第で悪の戦士になりかねないって事やろ?」

 

「っ!?」

 

「雄介が優しい心を失えばこの戦士になってしまう...凄まじき戦士に」

 

皆が押し黙り沈黙が続く。

 

そこで思い出したかのように真姫が口にする。

 

「そう言えば雄介って今、体からビリビリするような感覚があるって…もしかしてこれと関係あるのかしら?」

 

「そうだとしたら雄介君は凄まじき戦士になりかけてるって事やろか?」

 

「雄介が未確認に抱いている感情が怒りと憎しみならこの姿になってもおかしくないわね」

 

「…絵里ちゃん、それは違うよ」

 

絵里の発言に穂乃果は顔を横に振る。

 

「穂乃果…どうして?」

 

「雄介は怒りや憎しみなんかで戦ってるんじゃない、確かに怒る時もあったけどそれ以上に雄介は私達の笑顔の為に戦ってくれてるんだよ」

 

穂乃果は皆を見て。

 

「そうでしょ?みんな」

 

穂乃果の言葉に皆が顔を合わせあい頷く。

 

「確かにそうですね穂乃果の言うとおりです」

 

「雄介君は憎しみの心なんかに負けたりなんてしません!」

 

「…だけど油断は出来ないわよ雄介も戦いの場にいるんだしいつその感情に押し負けてもおかしくないわ」

 

「にこの言うとおり…だからこそこの事を雄介に伝えましょ?」

 

皆が頷き合う中ことりだけが不安のままでいた。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

今は使われていない廃墟その中に未確認生命体グロンギ達が集まっていた。

 

「‘‘メ‘‘だけで残ったのはガリマだけになったな」

 

バルバがそう言い。

 

「もうすぐゲリ・ザギバス・ゲゲルが始まる。俺達‘‘ゴ‘‘だけのゲゲルが」

 

一人の男がそう言いガリマを挑発する。

 

「私もすぐに加わる…それに」

 

ガリマはその男に刃を突き付け。

 

「今回は‘‘ゴ‘‘のやり方で楽しませてもらう」

 

そう言ってガリマは姿を消した。

 

「ふっ…せいぜい頑張る事だ」

 

ーーーーーーーーーー

 

ー関東医大病院ー

 

椿秀一が書類の整理をしている所コンコンッと控えめなノック音がドア越しから聞こえる。

 

「どうぞ」

 

「失礼します」

 

ドアを開けその人物が中に入る。

 

「待ってたよ、えっーと…南ことりちゃんだっけ?」

 

「はい、すいませんお忙しい中」

 

「いや、大丈夫だよ。それより電話の用件の事だよね?」

 

「はい、ゆーくんの事で」

 

ことりは椅子に座り用件を話す。

 

「椿さんもゆーくんから聞いてると思うんですけど最近体からビリビリするような感覚があるって」

 

「あぁ、聞いてるよあいつは何か強くなる前触れのような感じがするって言ってたね」

 

「…強くなるだけで済むんでしょうか?」

 

「えっ?」

 

「強くなってそれでクウガの力に翻弄されてゆーくんがゆーくん自身を見失ったりする事ってありませんよね?」

 

「…どうしてそんな事を?」

 

「っ!?それは…」

 

不安な様子のことりを椿は安心させるかのように微笑み。

 

「大丈夫、アマダムには変化は見られないしそれにどんな事があってもあいつはあいつ君達がよく知る中野雄介でしょ?」

 

「…はい」

 

 

ことりは病院を出て駅に向かう。

 

「(椿さんはあぁ言ってたけど、やっぱり不安だよ)」

 

ことりがそう思い込んでいると電車が来るアナウンスが鳴る。

 

『御茶ノ水駅ー御茶ノ水駅到着です。』

 

ことりはその電車に乗り空いてる席に座り少しした後、電車は動き次の駅に向かって行った。

 

ー数十分後ー

 

目的地に着きことりが電車を降り自分の家に向かって行った頃。

 

「ん?あれっことりちゃんか?」

 

ちょうど雄介も自分の家に向かう所だった。

 

「気付いてないな…よ~し」

 

雄介は忍び足でことりに近づき。

 

「こーっとっりちゃん!」

 

雄介はそう言いことりの胸をわしっと後ろから掴む。

 

「ぴっ!?」

 

「おっ可愛い反応d」

 

そう言い掛けた瞬間パァン!っと甲高い音が鳴り響いた。

 

 

「ふんっ!」

 

「いやーっほんとごめんね、ほらことりちゃん最近元気なかったからさ」

 

「それでゆーくんは胸を揉むんだ?本当にエッチな人だね」

 

そう言ってことりはずんずんと雄介から距離を置く。

 

「(やっべぇな相当怒ってるなこりゃ)」

 

「まったく心配して損だよ」

 

ことりがボソッとそう言い雄介は首を傾げる。

 

「ん?ことりちゃん何か言った?」

 

そう言いうとことりは雄介の方に向き‼️

 

「ゆーくん、最近体の調子はどう?」

 

「えっ体の調子?まぁいつも通り普通だけど」

 

「クウガになってビリビリするって現象まだあるんでしょ?」

 

「うん、ここ最近ずっとかな…どうして?」

 

「本当に何ともないの?」

 

「うん…あのビリビリはよく分からないけど、なんか強くなるような感じがするんだよね」

 

「そう…なんだ」

 

「ことりちゃんどうしてビリビリの事そんなに気になってんだ?…もしかして桜子先生がその事で解読出来たとか?」

 

「っ!?」

 

雄介の言葉にことりは言葉を詰まらせる。

 

「ことりちゃん?」

 

「ううん!何でもないよ!ただゆーくんの体大丈夫かなぁって思っただけだから」

 

「…そっか、それなら俺は大丈夫だから」

 

雄介はそう言いサムズアップをする。

 

「うん…じゃあ、ゆーくんまた明日ね」

 

「えっ?あっもう家に着いたのか」

 

話してる間にことりの家に着いていた。

 

「じゃあ、また明日」

 

雄介もそう言い歩いていった。

 

ことりは家のドアを開け中に入る。

 

「…言えるわけないよ…ゆーくんがゆーくんじゃなくなるなんて」

 

ことりは思い出していた。あの屋上でライブをした時ことりは、はっきりと見ていたクウガが未確認生命体を倒した時、明らかに目の色が黒かったことに。

 

「ゆーくん…嫌だよ…ゆーくん」

 

ことりはしゃがみ込みただ雄介の事を想っていた。

 

 

ー翌日ー

 

「おはよーっす」

 

教室に入り挨拶をすると。

 

「あっ…おはようございます雄介」

 

「おはよう…雄介」

 

明らかに元気のない穂乃果と海未が返事をした。

 

「あれっ?どうした2人とも元気ないぞ?」

 

雄介の言葉に2人は顔を合わせ。

 

「大丈夫ですよ」

 

「うん、いつも通りだよ私達」

 

「そう?ならいいんだけど」

 

雄介は2人に疑問を抱きながらも席に着く。

 

その後、ことりは勿論、凛達一年生、三年生の絵里達も様子が変で雄介は首を傾げる。

 

そして放課後になり。

 

「なーんか元気ないんだよなぁ皆…どうしたんだろ?」

 

雄介は疑問を抱きつつも部室に入る。

 

「おわっつ」

 

中に入るとさらに重たい空気が流れ出していた。

 

「おーい皆大丈夫か?」

 

「だ、大丈夫よ…さぁ雄介も来たことだし練習しましょうか?」

 

「そうやね」

 

そう言うと皆が練習の支度を始める。

 

「ねぇ雄介にあの事言わないの?」

 

「私は嫌よあんたが聞きなさいよ」

 

にこと真姫がこそこそと話しているのを雄介が見て。

 

「ん?何、デートのプランでも立ててるのお二人さん」

 

突然の雄介の発言に。

 

「んな!?バカな事いってんじゃないわよ!」

 

「そうよ!これだけ皆が心配してるなかっ!…。」

 

真姫がハッ!と途中で口を閉じる。

 

「えっ?心配って…」

 

そう雄介が訪ねようとすると。

 

~♪♪~

 

雄介の携帯が鳴り出す。

 

「ん?一条さんから…はい、もしもし?」

 

『中野、事件だ!第19号が人間態から姿を変え大きな武器なような物で次々と人を切り殺してるらしい!』

 

「はい、はい!わかりました!すぐに向かいます!」

 

雄介が通話を終え。

 

「ごめん皆、行ってくる!」

 

そう言って雄介が部室から出ようとすると。

 

「っ!」

 

ガシッ!と雄介の腕をことりが掴む。

 

「こ、ことりちゃん?」

 

何かに怯えた表情…そんな風に雄介は見えた。

 

「ことりちゃん大丈夫か?」

 

ハッ!とことりは雄介の腕を離し一歩下がる。

 

「ごめんね、ゆーくん…気をつけてね?」

 

「う、うん…じゃあ行ってくるよ」

 

そう言いって雄介は走って行ってしまった。

 

「ことり…大丈夫ですか?」

 

「うん、大丈夫だよ」

 

「でも、あの事はちゃんと雄介に話さないと駄目よね」

 

「気がすすまないけどね…」

 

「…ゆーくん」

 

ーーーーーーーーーー

 

数十分後、一条から報告を受けた通りの場所に着いた雄介。

 

「ここらへんだよな?」

 

雄介は地下駐車場の場所へと入り中を見渡す。

 

すると…。

 

ドサッ!と音が聞こえ雄介はバイクから降りその音の方へと向かう。

 

「っ!?あれは!」

 

雄介の目線その先には倒れている親子であろう大人と子供…だが。

 

「くっ!…何て酷いことを」

 

その親子には切断されたかのように首から上が繋がっていなかった。

 

雄介は直ぐ様一条に連絡を取る。

 

「一条さん、俺です現場の近くに来たら被害者がいてその…亡くなっていました。救急車の手配をお願いします」

 

『わかった、こっちも現場の調査が終わり次第そちらに向かう』

 

「わかりました、とりあえず俺はもう少しこの付近を調べてみます」

 

雄介は一条との通話を終え辺りを探っていると、ヒールで歩く音が辺りに響き雄介はその音を頼りに近づいていくすると。

 

「あ、あれは!?」

 

一条から報告があった武器を持っている女、今は人間態だが明らかに未確認生命体だと雄介は確信し。

 

「待て!」

 

雄介が大声でその方向に叫ぶとその女は振り向く。

 

「っ!」

 

雄介は腹部からアークルを出現させ。

 

「‘‘変身!!‘‘」

 

その叫びと共に赤いクウガへと変身を遂げた。

 

「クウガ!…お前を倒すのはこのゴ・ガリマ・バだ」

 

そう言いガリマも人間態から怪人態に姿を変えクウガに襲いかかる。

 

ガリマの斬撃をクウガは紙一重で避け反撃の隙を伺うが。

 

「くっ!攻撃が早すぎて反撃ができねぇ!」

 

ガリマが横斬りをしクウガは避けるが壁に追い込まれる。

 

「しまっ!?」

 

「ふん!」

 

ガリマは持ち手でクウガの首を捉える。」

 

「ぐっ、あっ」

 

クウガはそのガリマの手を凪ぎ払いガリマにパンチを喰らわす。

 

「くっ…はぁっ!」

 

ガリマはよろけながらも咄嗟に反撃に出るが。

 

「おりぃやあ!」

 

クウガは咄嗟にキックを決めガリマの腹部に直撃した。

 

「が、はっ!」

 

ガリマはよろけクウガはその隙に青いクウガへとなりジャンプをしバイクの元へと着地する。

 

「ふっ!」

 

バイクからグリップを抜き。

 

「‘‘超変身!!‘‘」

 

クウガは紫のクウガへと変わった。

 

「いくぞ!」

 

グリップはタイタンソードへと変化しガリマに斬りかかるが。

 

ガキィィン!!っとガリマも武器で対抗し鍔合いが起きる。

 

「くっ!」

 

クウガはガリマの武器をはね除けブンッ!と攻撃しようとするがガリマは一歩引きそれを避けガリマも攻撃しようとするがクウガはソードでガードする。

 

2人の攻防が続きガキィィン!っと2人の武器がぶつかる音が鳴り響きクウガとガリマは両者間合いを取る。

 

クウガはソードを持ち直した瞬間。

 

バリバリッ!と突然腕から放電が流れる。

 

「!?」

 

突然の放電に驚いたクウガ、その隙を見てガリマは一気にクウガに迫る。

 

「しまっ!」

 

クウガは咄嗟にソードで受けようとするがガキィィン!っとガリマの攻撃によりソードが手から弾き跳ばされてしまった。

 

「はぁっ!」

 

ガリマは武器を振りかざしクウガに攻撃しようとするがクウガは咄嗟に両腕でガードする。

 

「くっ…!」

 

ガリマの力によりクウガは押し負け膝を着いてしまう。

 

その時!

 

駐車場の入り口からゴウラムが飛んできてガリマに体当たりをする。

 

「くっ!」

 

その攻撃によりガリマは吹き飛び地面に転がる。

 

『大丈夫ですか?』

 

「ゴウラム…よし!」

 

クウガはグリップを拾いトライチェイサーに挿し込みそれと同時にゴウラムはトライチェイサーと合体する。

 

「なに!?」

 

ガリマが起き上がり身構える。

 

ブゥン!ブゥン!とグリップをひねりクウガは一気に駆け出しガリマに突っ込む。

 

ドォンッ!っとゴウラムの角がガリマに直撃しガリマは再び吹き飛ぶ。

 

「くっ!あっ」

 

ガリマはよろけながらも立ち上がり。

 

「はぁっ!」

 

トライゴウラムで出来た紋章をかき消した。

 

「なにっ!?くっ!」

 

クウガは再度攻撃しようと試みるが。

 

「これは!?」

 

ゴウラムの色が変化しまたバラバラに石化してしまった。

 

「なっ!?くっ!」

 

クウガは石化したゴウラムに気を取られ気付いた頃にはすでにガリマは逃走していた。

 

「中野!」

 

突然名前を呼ばれクウガは振り向く。

 

「一条さん」

 

クウガは雄介の姿に戻る。

 

「第19号は!?」

 

「すいません、逃がしてしまいました」

 

一条はトライチェイサーの周りの破片に気付く。

 

「ゴウラムでも駄目だったのか」

 

「はい、すごく強くて…でも、あのビリビリの出るタイミングが段々わかってきたんで何とかそれを上手く使えるようになれば大きな力になると思うんです」

 

「そうか…とりあえずゴウラムの事は榎田さんに頼んでおく」

 

「はい…よろしくお願いします」

 

雄介はバイクに股がりエンジンをかける。

 

「じゃあ俺、学校に戻るので何かあったら連絡下さい」

 

「あぁ、わかった」

 

「それじゃあ」

 

雄介はヘルメットのバイザーを下げ走って行った。。

 

ーーーーーーーーーー

 

ーμ's練習中ー

 

休憩時間、ことりはフェンスの近くに寄りかかり雄介の帰りを待つ。

 

すると。

 

「あっゆーくん!」

 

学校の校門をバイクで通りかかる雄介を見つけ。

 

「皆、ごめんね!」

 

ことりはそう言い屋上から駆け足で出ていった。

 

「あっ!ことり!」

 

ーーーーー

 

雄介がバイクから降り屋上へ向かう為歩き出すと。

 

「ゆーくん!」

 

大きな声で雄介の名前を呼び走ってくることり。

 

「ことりちゃん?どうしたってっ!うわぁっ!?」

 

突然ことりに抱きつかれ驚く雄介。

 

「どどどどど、どうしたのことりちゃん!?何かあったか!?」

 

「・・・」

 

「ことりちゃん?」

 

ことりから返事はなくただ雄介を抱きしめていた。

 

「ことりちゃん!」

 

すると奥から大きな声で凛が走ってくる。

 

「抜け駆けはずるいにゃ!凛も凛も!」

 

そう言って凛も雄介に抱きついた。

 

「おおおぅ!…俺、モテ期到来してんの?」

 

雄介はそう言いことりと凛の頭を撫でる。

 

「全く、2人して…雄介、今すぐそのいやらしい手をどきなさい」

 

後からやって来たμ'sメンバー達。

 

「えぇ!?俺が悪いのぉ?」

 

「ふぅ…とりあえず2人が…特にことりがそんな状態の理由話すから部室に行くわよ」

 

にこの言葉にことりは振り向き。

 

「にこちゃん!?それは…」

 

「遅かれ早かれいずれ雄介に話さなきゃいけないでしょ?だったら早めに言った方がいいでしょ?…雄介の為にもね」

 

にこの言葉にことりは渋々雄介から離れる。

 

「一体なんのこと話してんだ?」

 

ーーーーーーーーーー

 

雄介とμ'sメンバーが部室に入りにこがパソコンを起動する。

 

「雄介、今からあんたに見せるもの…それは、あんた自身が一番知らなきゃいけないことそしてこれからどう自分自身に向き合うかちゃんと考えなさいよ」

 

「さっきからなんの話してんだ?」

 

にこはパソコンの画面を開き桜子に見せてもらったあの碑文を雄介に見せた。

 

「これは、桜子先生にコピーしてもらったもの…クウガ…あんたの事が書かれているわ」

 

雄介はその碑文を一通り見る。

 

「…どういう意味だ?これ」

 

「簡単に説明するとあんたは憎しみに心を委ねるとクウガが闇に支配される…つまり」

 

次の言葉を絵里が続ける。

 

「雄介が雄介じゃなくなるって事よ」

 

「俺が俺じゃなくなる?」

 

雄介はその碑文をまじまじと見る。

 

「その聖なる泉が涸れ果てるって所、そこはあなたの心を表しているわそれが涸れるって事は…」

 

「…憎しみに心を委ね今までとは違うクウガになるって事なのか?」

 

「ねぇ雄介あなた今、体から放電のような物が流れてるんでしょ?それと何か関係あるの?」

 

「えっ?いやぁそれは体から出てる物でこれに書かれているのとは違うと思うけど」

 

どう言えばいいかなーなんて雄介が悩んでいると。

 

「…ねぇゆーくん、ゆーくんはどんな想いで戦ってるの?」

 

突然のことりの質問に雄介はことりの方向を見る。

 

「えっ?どんな想いでって…」

 

「お願い…答えて」

 

ことりは雄介の目を真っ直ぐ捉え話す。

 

「…みんなが笑顔でいられる毎日になるように想って戦ってるよ」

 

「未確認生命体が憎いって思わない?」

 

「それは、思うさ…だけどそれ以上に俺は皆の笑顔を見たいから」

 

雄介はそう言いサムズアップをする。

 

「そっか…なら大丈夫だね」

 

「ことり!?」

 

海未はまだ納得してない様子だが、ことりの返答に。

 

「海未ちゃん、ゆーくん自身が言うんだから大丈夫だよ」

 

ことりは雄介の事を見て。

 

「憎しみなんかに負けたりしない」

 

ことりの言葉に皆がことりを見て。

 

「…ふぅまぁ幼馴染みが言うんだから間違いないわね」

 

「ふふっそうやね」

 

穂乃果が雄介の前に立ち。

 

「雄介…みんな信じてる、だから」

 

トンッと雄介の胸に拳を置き。

 

「負けないでね」

 

「おう!」

 

雄介は新たな誓いをμ'sと立てる皆の笑顔を守る為に。

 

ーーーーー

 

ー未確認対策本部ー

 

今回の未確認に襲われた被害者達の遺品を一条は調べていた。

 

「…これは」

 

杉田も部屋に入ってきて一条が何かに気付いたかのように見え。

 

「どうかしたのか?」

 

「えぇ、被害者の内、御茶ノ水駅の切符と大半の人がこれを所持していまして」

 

「ポケットティッシュ…しかも同じ店の?」

 

「えぇ、その近くに何か奴らの殺人の糸口が見えるかもしれません」

 

「よし!行ってみるか」

 

「はい!」

 

一条と杉田はその店の場所に向かった。

 

ーーーーーーーー

 

ー科警研ー

 

雄介はある事を試そうと科警研に来ていた。

 

「う〜ん、そういう事に使うとなると…あっ!あの部屋!」

 

「お!いい部屋あります?」

 

「うん!ばっちし!ついて来て」

 

榎田に付いていき雄介はガラス張りの部屋に入らされる。

 

「ここなら、多少の事なら壊れないから思う存分やっていいよ」

 

「ありがとうございます!」

 

雄介はそう言い腹部からアークルを出現させる。

 

「''変身!''」

 

雄介は紫のクウガに変身しトライアクセラーをタイタンソードに変える。

 

「ふぅ、よし!」

 

ーーーーーーーーーー

 

一条達はポケットティッシュを配られていた店に到着し事情聴取を掛けていた。

 

「すいませんが、このポケットティッシュここで配られていたと思われるのですが」

 

「あっはい、そうですねバイトを雇って」

 

「時間はどれくらいかわかりますか?」

 

「えーっと、午前は10時から12時、午後からは13時から15時あたりですかね?」

 

「わかりました、ありがとうございます」

 

「ありがとうございます」

 

一条達は聴き込みを終え歩きだす。

 

「どういう事だ?」

 

「この時間帯でこの御茶ノ水駅の電車に乗っている乗客が殺されている…だがどうやって未確認はそれを追跡しているのか」

 

「奴らのゲームと何か関係があるのか?」

 

「おそらくそうでしょう…とりあえず本庁に連絡し昨日と今日、御茶ノ水駅に乗った人達に呼び掛けましょう」

 

ーーーーー

 

ー科警研ー

 

榎田はガラス越しの部屋からクウガの姿を見ていた。今まで見たことのない姿をしたクウガを。

 

「これが…中野くんの新しい姿」

 

そしてクウガから雄介の姿に戻り。

 

「榎田さん!やりました!どうもありがとうございました!」

 

「うん、頑張ってきて」

 

ーーーーーーーーーー

 

雄介が科警研に行ってから数時間、μ'sの練習が終わり皆帰りの支度をする。

 

一年生、二年生、三年生と別れ別々の道を歩く。

 

「そう言えば、ことりちゃん昨日の夕方、早くに帰って行ったけど一体どうしたの?」

 

「あっうん、ゆーくんのビリビリの事が気になってね」

 

「そうだったんだ」

 

「そう言えば雄介も慌ててどこに行ったのでしょう?」

 

ーーーーーーーーーー

 

ー関東医大病院ー

 

椿が病院の中を歩いてる中、テレビが置かれている所にふと目がいく。

 

『えーっお伝えした通り昨日と今日、御茶ノ水駅を乗車した人達はなるべく外出を控え未確認生命体から身を守るよう徹底してください』

 

「御茶ノ水駅…まずい!」

 

ーーーーーーーーーー

 

雄介がトライチェイサーにグリップを付け科警研から出ようとした瞬間携帯が鳴り出す。

 

「椿さん?…はい、もしもし」

 

『中野!お前の友達に南ちゃんっていたろ!?』

 

「ことりちゃんの事ですか?」

 

『その子に今、連絡できるか!?」

 

「大丈夫ですけど…一体どうしたんですか?」

 

『その子が今、未確認に狙われている可能性が高いんだ!』

 

「えっ…?」

 

ーーーーーーーーーー

 

ことり達が帰宅中、ことりの携帯が鳴り出す。

 

「ん?ゆーくんからだ」

 

「何かあったのでしょうか?」

 

画面をタッチし耳元に当てる。

 

「もしもし?ゆーくんどうしたの?」

 

『ことりちゃん!今どこにいる!?』

 

「えっ?今、外で家に帰る途中なんだけど?」

 

『なんだって…ことりちゃん今すぐ居場所を教えてくれ!直ぐに向かうから!』

 

「えっ?どうしたの?ゆーくん」

 

するとことり達の前に武器を持ったガリマが姿を現す。

 

「ねぇあの人なんか持ってるよ?」

 

海未は一瞬に背中から冷や汗が流れ瞬時に穂乃果とことりの手を取り。

 

「2人とも走りますよ!」

 

引っ張るように走り出していった。

 

「はっ!はっ!う、海未ちゃん一体どうしたの!?」

 

穂乃果の言葉を無視しことりから携帯を取り。

 

「雄介!未確認生命体が!」  

 

『なんだって!?もうそこに!』

 

「さっきの会話から少し聞こえました…ことりが狙われているって事ですか?」

 

『あぁ、今回の未確認は昨日、今日、御茶ノ水駅の電車に乗った人達が標的にされている』

 

「御茶ノ水駅…ことり昨日御茶ノ水駅の電車に乗りましたか?」

 

「う、うん昨日、関東医大病院に行ったとき」

 

「…雄介!今すぐ居場所を!」

 

海未は後ろを見て。

 

「このままじゃ追い付かれる!」

 

海未達は道の角を曲がり広場に出る。

 

「隠れる場所が」

 

海未は階段がある場所を見つけ直ぐ様そこに昇る。そして柱の物陰に隠れ様子を伺う。

 

「今のところは大丈夫そうですね」

 

「海未ちゃん何でことりちゃんが狙われてるの?」

 

「さっき話した通り御茶ノ水駅に乗った電車に乗りその標的が殺害されている。偶然ことりも乗ってしまったのですよ」

 

「そんな…でも、何でことりちゃんの居場所が」

 

「…あくまで推測ですが、その電車に乗った人達を何かしらのマーキングをしことりの居場所突き止めたのだと思います」

 

様子を伺いながら海未が説明してると。

 

「…2人共、私を置いて逃げて」

 

「ことりちゃん!?」

 

「何をバカな事を言ってるのですか!ことり!」

 

「でも、このままじゃ見つかって殺されちゃう…だから穂乃果ちゃん達だけでも」

 

海未はガシッとことりの肩を掴む。

 

「いいですか?よく聞いて下さいことり。私達はあなたを見捨てて逃げたりなんか絶対にしません!」

 

「でも!」

 

「仮に私や穂乃果が狙われていたらあなたは見捨てますか?」

 

「そんな事しないよ!」

 

その言葉にハッとなることり。

 

「皆、同じ気持ちなんだよことりちゃん。誰も見捨てたりなんかしないだから私達が絶対に守るよ!」

 

穂乃果の言葉に海未も頷く。

 

「穂乃果ちゃん、海未ちゃん…ありがとう」

 

そう話しているとガシャン!っと音を立てて海未達の前にガリマが現れる。

 

「見つけたぞ」

 

「くっ!穂乃果!ことり!」

 

直ぐ様2人を連れて逃げようとするが。 

 

「ハッ!」

 

ガリマは回り込み

 

平手で海未を叩き。

 

「うっ」

 

ゴツッ!と海未は柱に頭を打ち気を失う。

 

「海未ちゃん!」

 

海未に駆け寄ろうとするがガリマがその場をふさぎ2人の目の前に立つ。

 

「あ、あぁぁぁぁ」

 

2人は恐怖で声が出ずガリマは武器をことりに目掛け突き付け。

 

「これで…50人目!」

 

ガリマは武器を持ち上げ振り下ろそうとした瞬間。

 

「きゃあぁぁぁ!!!」

 

「ことりちゃん!」

 

穂乃果はことりに覆い被さるように自分を盾にし目をつぶるが。

 

ガキィィン!っと金属と金属がぶつかり合った音がし恐る恐る目を開けると。

 

ガリマの武器を紫のクウガがタイタンソードで受け止めていた。

 

「ゆーくん!」

 

「雄介!」

 

クウガはソードでガリマの釜をなぎ払いガリマ一歩下がり間合いを取る。

 

「2人共、大丈夫か?」

 

「う、うん大丈夫でも海未ちゃんが」

 

クウガは海未の方を見る。

 

「う、う…ん」

 

「(良かった、気を失ってるだけみたいだ)」

 

クウガは穂乃果達の方を見て。

 

「穂乃果ちゃん、ことりちゃん俺が奴を引き付けている内に海未ちゃんを連れてここから離れるんだ」

 

クウガはそう言いソードを持ち直しガリマに迫り一気に斬りかかる。

 

「く!」

 

クウガの攻撃をガリマは釜で受け止め。

 

「今だ!2人共!」

 

「う、うん、ことりちゃん!」

 

「う、うん!」

 

穂乃果とことりは海未を持ち上げ海未の腕を肩に回しその場から離れる。

 

クウガが3人がその場を離れるのを確認し。

 

「よしっ」

 

ガキィィン!と金属音が鳴り響きクウガとガリマは両者下がる。

 

穂乃果達は物影に隠れクウガの戦闘を伺う。

 

「すごい戦いだね」

 

「あの未確認生命体、強そうだよね…ゆーくん大丈夫かな?」

 

「雄介なら大丈夫だよきっと!」

 

「う、うん!そうだよね」

 

クウガとガリマの武器と武器がぶつかり合い火花が飛び散る。

 

「ハァ!」

 

「くっ!」

 

ガリマは釜を振り下ろしクウガはソードで受け止めるが。

 

ガードしたその隙にガリマはクウガに蹴りをいれクウガはよろけ。

 

「ハァ!」

 

「うあっ!」

 

ガリマの釜がクウガの首筋を狙うがクウガはギリギリに避けるがクウガの肩のアーマーが切り落とされる。

 

「ぐっ…」

 

「ハァ!」

 

ガリマの攻撃は休めることなくクウガに襲いかかる。

 

「ゆーくん!」

 

「ことりちゃん!駄目だよ!」

 

クウガが劣勢になりつつあり心配になったことりはクウガに駆け寄ろうとする。

 

「穂乃果ちゃん!でも!」

 

「辛いけど、苦しいけど、でも私達が雄介を信じないと!」

 

「ゆーくん…」

 

「ぐあっ!」

 

クウガは壁に追い込まれガリマは釜をクウガに目掛け振り下ろすがクウガもソードで受け止め鍔づりあいが起きる。

 

「終わりだクウガ!」

 

「くっ…まだだ!」

 

クウガは叫んだと同時に腕から放電が流れ出す。

 

「!?」

 

ガリマはそれに驚き一瞬の隙を突きクウガはガリマにパンチを喰らわす。

 

「ぐあっ!」

 

ガリマは吹き飛び倒れる。

 

クウガの放電は続き体全体に流れ出す。

 

「いける…はあっ!」

 

クウガの叫びと共に放電が強くなり紫のクウガの体が銀色から紫に変わりラインが金色に変わり手の甲に地割れの古代文字が浮かび出しタイタンソードも放電の力により長く鋭い形に変化した。

 

「な、何なんだその姿は?」

 

ガリマの目の前にいるのは今まで見たことのないクウガ、金の紫のクウガが誕生した。

 

クウガは強化したタイタンソードを構える。

 

「くっ…はぁーっ!」

 

ガリマも釜を構えクウガに向かい斬りかかるが。

 

「おりぃやあ!」

 

クウガがソードを振るいガリマの釜が真っ二つに斬れる。

 

「!バカな!?」

 

「ふっ…」

 

クウガはソードを持ち直し。

 

「おりぃやあーーー!!!」

 

ガリマに突き刺した。

 

「ぐっ!?ぐうぅぅぅぅ!!あぁぁぁぁ!!!」

 

ガリマに封印エネルギーが流れベルトに到達し盛大に爆発する。

 

「…ふぅ」

 

クウガは強化した自分の体を見る。

 

「これが新しいクウガの力」

 

戦いを終え穂乃果とことりはクウガに近づく。

 

「ゆーくん、その…大丈夫?」

 

「えっ?うん、大丈夫だよ」

 

「それにしても凄い変わったねぇ?本当に紫一色だよ」

 

「ほんとほんと剣なんてほらこんなに長く」

 

クウガがソードを見せると突然アークルがバチバチといいだし。

 

「おっ?あれっ?」

 

突然、通常の紫のクウガに戻ってしまった。

 

「いきなり戻った…この力長くは続かないのかなぁ?」

 

クウガが疑問に思っていると。

 

「でも、ゆーくんが無事で良かったよ」

 

「あっうん」

 

「あっ!」

 

すると突然、穂乃果が大きな声を出し。

 

「どうした穂乃果ちゃん?」

 

「海未ちゃん!気絶したままだった」

 

「あぁ!そうだ早く病院に!」

 

「うん!雄介もことりちゃんも手伝って」

 

慌てふためく2人を見てクスッと微笑むことり。

 

「(ゆーくんがゆーくんのままで良かった。いつも通りのゆーくんで)」

 

 

ーーーーーー

 

翌日、病院までお姫様抱っこで運んで行った所を色んな人に見られ噂になり海未の機嫌が直るまで数時間かかったとか。

 

 

ー第19話 強化endー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




大変遅くなり申し訳ありませんでした。何だかんだでやっと金の力までいけたのでこれからも頑張って書き続けます。
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