季節は秋。そろそろ冬になりそうな時期に学生達も進路を決める時期が近くなってくる。
そしてここに今、希望校の表紙とにらめっこしてる女の子。高坂穂乃果の妹、高坂雪穂が悩んでいた。
「はぁどうしようかなぁ」
「雪穂ーそろそろ移動しないと先生に怒られちゃうよー」
なかなか来ない雪穂を亜里沙が迎えに来て。
「亜里沙…うん、ちょっと待って」
雪穂が悩んでいるその紙を亜里沙が覗き。
「雪穂まだ出してなかったの?」
「うん」
「私や梓達はもう出し終わったよ?」
「だって亜里沙と梓って第一志望って音乃木坂でしょ?」
「うん!」
「梓は、まぁ理由はわかるけど亜里沙は何で?」
「私?私ね…μ'sに入りたいの!」
「えっ?μ'sに…」
「うん!だから絶対に音乃木坂に行くんだ!」
「亜里沙…」
ーーーーーーーーーーーー
一方、音乃木坂では。
「雄介!あなたって人は!今日という今日は許しませんよ!」
「だからぁ!わざとじゃないっていってるでしょ!」
「問答無用です!覚悟しなさい!」
そして雄介と海未のおいかけっこが始まった。
「ゆーくんまた何かやっちゃったの?」
「うん、さっき真姫ちゃんから聞いたんだけど…」
それは雄介達が学校につく前の話に遡る。
「はぁ、サイアク」
今日、真姫が登校中最初は青空だったがどんどん雲が暗くなりどしゃ降りの雨が降ってきた。
「こんなことならちゃんと天気予報みればよかったわ」
真姫はまだ誰も来ていない部室で制服を脱ぎ。少しでも乾かそうと干していた。
「とりあえず、着替えなくちゃ」
っと真姫が鞄から体操服に着替えようとした瞬間。
「いやぁ参った参った昨日部室に百合姫(雑誌)を置いていくなんて俺のうっかりさん☆」
ガチャっとドアを開け雄介が入ってくると。
「…」
「…」
二人とも目が合い沈黙。
そして…。
「あっ真姫ちゃんおはよう、今日‘‘は‘‘赤くてエロい下着なんだね」
「………はぁっ!?//////////////////////」
そして今の状況となる。
「今日‘‘は‘‘!ってどういう意味ですか!?返答次第ではあなたを警察に突き出します!」
「だからそれは言葉の綾だってぇ!」
「信じられません!正直に答えなさい!」
「ヒイィィィィ!!!」
っとずっと雄介と海未のおいかけっこが続いており。
「まぁこんな状況かな」
「あ~それは、ゆーくんが悪いねぇ」
ーーーーーーーーー
場所は変わりそこは薄暗い地下の底そこに奇妙な集団が集まる。
「集まったな」
口を開いたのがバラのタトゥの女バルバ。
「始めるぞ。ゲリザギバスゲゲルを」
バルバの言葉に眼鏡を掛けた男がバルバに近づきある物を渡す。
「30時間で300人…か」
バルバは指に着いている指輪でベルトに挿し込む。
そして男は頷き飛びだって行った。
ーーーーーー
音乃木坂学院 放課後
「みんな集まったわね。じゃあ練習…といきたいんだけど」
「生憎の雨やね」
窓の外を見る限り朝と変わらずどしゃ降りの雨だ。
「あっそうだ真姫ちゃん制服乾いたよ」
「ありがとう花陽」
花陽から制服を受け取る真姫。
「今日はどうする?こんな天気じゃ屋上は使えないし」
「それなら私は作詞を進めたいのですが、よろしいですか?」
「私も衣装の方を進めたいな」
「そうね…ことりと海未は衣装と作詞、後の皆は歌の練習でどうかしら穂乃果?」
「うん!それでいいと思うよ!」
「決まりね。それじゃあ真姫任せていいかしら?」
「えぇ、行きましょ」
ことりと海未は別に後の皆は音楽室に向かった。
「じゃあ俺も音楽室に」
雄介が椅子から立とうとすると。
~♪~
「もしもし?」
『中野か今、大丈夫か?』
「はい、大丈夫ですけど…まさか事件ですか?」
『いや、まだ確定ではないんだが街に設置している監視カメラに奇妙な物が写り混んでいてな』
「奇妙な物?」
『あぁ、その事で一度会いたいんだが大丈夫か?』
「わかりました。場所は…噴水公園の…はい、はい、わかりました。じゃあこれから向かいます」
雄介は通話を終え絵里の元へと駆け寄る。
「ごめん絵里、一条さんから連絡でこれから行かなきゃならなくなった」
「一条さんからって…未確認生命体?」
「まだ確定じゃないけど、これからそれを調べてくるよ」
「そう…ここ一ヶ月、未確認生命体が現れなかったけど。まさかまた」
「多分な…とりあえず行ってくる。皆もまた」
雄介はそう言い部室を出ていった。
「…未確認生命体が急に姿を見せなくなったらまた急に現れるの?…勘弁してほしいわ」
「そうやねぇ…もし本当に未確認生命体絡みやったらまた雄介君の負担を増やしてしまう」
「大丈夫かなぁ?ビリビリの力を自分の物にした!って雄介君言ってたけど正直まだ心配だよ」
「心配にゃ…」
暗い雰囲気の中、にこは凛の頭にポンッ!と手を置き。
「なーに辛気くさい顔してんのよあんた達、もし未確認生命体が現れたらそりゃあ雄介は戦うわよ。でもそれを支えるって決めたのが私達でしょ?なら私達は私達なりに頑張らなくちゃそうでしょ?」
「にこ…そうよね、私達が支えるって決めたんだもの私達も頑張らなきゃ」
「にこちゃんのくせにいいこと言うじゃない」
「くせには余計よ!」
ーーーーーー
雄介は一条と待ち合わせの噴水公園のある場所に到着した。
「すまんな急に呼び出して」
「いえ、大丈夫です。それで一条さん見せたいものって?」
「あぁこれなんだが」
一条はスマホを雄介に見せある映像が映し出される。
そこには黒い影が一瞬で通り過ぎる映像だった。
「ほんの一瞬だったけど、でもあまりにも」
「あぁでか過ぎる推定2mはあるだろう」
「鳥にしては不自然だしやっぱり…」
「あぁ…未確認生命体に間違いないだろう」
「でも、何で一ヶ月も姿を現さなかったのに急に出てきたんだろう?」
「あぁそれにまだ被害は出ていないがこの映像を見る限り奴らが仕掛けてくるのは時間の問題だろう…我々警察も強化を固めるが君もいつでも動けるよう待機しててくれ」
「わかりました。じゃあその時にまた連絡下さい」
ーーーーーーーーー
μ'sの練習を終え穂乃果達は校門を出ようとした時。
「お姉ちゃん♪」
校門前からひょっこっと出てきた亜里沙がいた。
「亜里沙!?どうしたの?」
「お姉ちゃんを待ってたの今日はお買い物に行く日でしょ?」
「あっそうだったわね…ごめんね亜里沙、お姉ちゃん忘れてたわ」
「ううん、大丈夫だよ」
「ごめんね皆、そういうわけだからここでお別れね」
「ううん、大丈夫だよ。絵里ちゃんまた明日ね」
「えぇまた明日」
そう言い絵里は亜里沙と手を繋ぎ歩いて行った。
「本当に仲いいわね、絵里達」
「でも、にこちゃん家の妹達とも仲いいでしょ?」
「うちはまだチビ達だからねぇ~いつ反抗期が来るかわからないわ」
「にこちゃん家は大丈夫だと思うなぁ家の雪穂なんて反抗期まっしぐらだし」
「それは、あなたがだらしないからですよ穂乃果」
「あぁ!海未ちゃんがいじわるな事言うー!」
「本当の事を言ったまでです」
「まぁまぁふたりとも」
「そろそろウチらも帰ろうか?日がくれる前に」
「そうね」
そう言い他のメンバー達も自分の家へと向かう。
絵里達も買い物を終え家に帰宅している途中で亜里沙が絵里に今日、進路希望の用紙を提出した事を伝えた。
「あら、亜里沙は音乃木坂を受けてくれるなんて…嬉しいわ」
「うん!私ね音乃木坂に受かって絶対μ'sに入るんだ!」
「えっ?」
亜里沙の言葉に絵里は硬直する。
「お姉ちゃん?どうしたの?」
「えっあっごめんね大丈夫よ?そっか…なら一杯勉強頑張らなくちゃね?」
「うん!」
亜里沙は満面な笑みで答える。
そんな中、絵里は思う卒業した後のμ'sは一体どうするのか?と。
「卒業…か」
ーーーーーーーーー
ー翌日 放課後ー
普段通りμ'sのメンバー達が練習をしている中、絵里はずっと考えていた。
μ'sの今後を。
「えりちどうしたん?今日なんか上の空やで?」
休憩中、希が絵里に話しかけ絵里は希に打ち明ける。
「卒業の後のμ'sか…確かに気になるね」
「そう…普通のアイドルならメンバーを変え歌い続けると思うけど…あの子達はどうするかしらね?」
「…なら、聞いてみようか?穂乃果ちゃん達に」
希はそう言い。
「はーい皆、少し集まってくれるかなー」
「ちょっ希!?」
「遅かれ早かれこの壁はぶち当たるものや…なら早めに聞いてもバチは当たらんよ」
にしし、と希はいたずらっぽい顔で絵里に言う。
「全く…希には敵わないわ」
「どうしたの希ちゃん?」
穂乃果達が集まり希は絵里に顔を向け。
「ほら、えりち」
「もう、わかったわよ」
絵里が立ち皆に視線を向ける。
「ごめんね、休憩中に…少し聞きたい事があって」
「聞きたい事?」
穂乃果が返答し絵里は少し間を置き。
「私達3年生は来年で卒業する…それでその後のμ'sをどうするのか気になってね」
「絵里ちゃん達が卒業した後のμ's…正直考えてなかったな」
「今がすごく楽しいから凛も正直…」
皆が言葉に詰まらせていると。
「続けなさいよ」
そう言ったのは、にこだった。
「卒業するのは当たり前、でも新しいメンバーが加わってμ'sという名を残していくの…その方が卒業した私達も嬉しいから」
にこの言葉に賛同する者もいるだろう…だが。
「それで…いいのかな?」
「花陽?」
「確かにアイドルは先輩からそのグループの名を継いで活動していくけど私達は」
「花陽の言いたいことわかるわ…この9人だからこそμ'sなんだもの私達だけのものにしたい」
「真姫…あんた」
「ごめん、にこちゃん…にこちゃんの言うこともわかるけど私は」
「そう…なら穂乃果達はどう?…続けるか?それとも私達が卒業したと同時に…μ'sを終わりにするか?」
にこは穂乃果達に問いかける。
「そう、だね正直まだわからないよ」
「私もですね」
「正直、私も…ゆーくんはどう思う?」
今まで黙っていた雄介がことりに問いかけられる。
「…俺は答えられない…μ'sを続けるか否かは残っている穂乃果ちゃん達が答えを出さないと意味がないと思うから」
「ゆーくん」
「ごめんね、でもこれが今、俺が出せる精一杯の答えだ」
ーーーーーーーーー
下校時間が来て皆、帰る準備をする。
「…」
「…」
皆、練習を終えた辺りから考えていた。このまま続けるか否か。
支度を終えそれぞれの家に向かう。
家が近い雄介とことりは一緒に帰り今日の事を話す。
「やっぱり難しいよな…大事なことだし」
「うん…にこちゃんの言うことも大事だと思うけど真姫ちゃんの言うこともわかるの」
「違うメンバーを入れ続けるとなればそれが本当にμ'sと言えるのか…か」
「私は今のメンバーが大好き、だけど終わりにしてμ'sが無くなるのも嫌だな」
雄介とことりが話している中。
「うっ!?」
っと目の前の歩行者が糸が切れたように倒れる。
「…?大丈夫ですか?」
雄介はその人を揺するが返答がなく。そして。
ドサッ!ドサッ!と続けて歩行者が次々と倒れていった。
「(何だ…これ一体…まさか!?)」
雄介は咄嗟にことりの手を掴み建物のある場所に隠れる。
「ゆーくん!これって!」
「多分、未確認だ、それに多分上から攻撃している!」
雄介はスマホを取り出し一条に連絡を取る。
「一条さん!中野です!未確認生命体が現れました!」
『何だって!?場所は!』
「まだ姿は確認出来てませんが多分上から攻撃しているだと思われます!」
『わかった!我々も直ちに出動する!』
「俺もできる限りやってみます!」
雄介は通話を終えことりの肩を掴み。
「ことりちゃん俺、今から外に出て様子を見てくるけどことりちゃんは警察の人達がくるまでここで避難してて」
「う、うん!気をつけてね!ゆーくん」
雄介は頷き即座に立ち腹部に手をかざし構えを取り。
「‘‘変身‘‘!!」
その掛け声と共に雄介の体は青いクウガへと変身を遂げ高く飛び上がる。
屋上に着地しクウガは辺りを確認するが姿は見当たらず。
「やっぱり空の上から…なら!」
クウガは構えを取り姿を変えようとするが。
ガキンッ!と突然空の上から攻撃され超変身を妨害される。
「くっ!」
さして次々と上から攻撃されクウガは走り回る。
「駄目だ緑のクウガになれない!」
クウガが攻撃を避けている中、パトカーの音が聞こえ始める。
「一条さん達が到着したのか…」
クウガは一旦、下まで降り一条のパトカーを目で探す。
黒いパトカーを見つけ、そして一条もクウガの存在に気付く。
「中野、一体どうしたんだ?」
「一条さん!上から攻撃されています!車から出ず俺に銃を貸してください!」
「何!?わかった!」
一条は車の窓を開け銃をクウガの方に投げる。
クウガはそれを受け取り再び屋上までジャンプする。
一条は杉田に通信を掛ける。
「杉田さん!一条です!今、上空で未確認生命体の攻撃を受けている状態です!ですので車から出ず他の班にも待機命令を!」
『なにぃ!?わかった!他の班にも伝えておく!』
クウガは再び屋上に戻りもう一度構えを取り。
「‘‘超変身!‘‘」
その掛け声と共に青いクウガから緑のクウガへと変身を遂げた。
「っ!」
緑のクウガへとなり銃からペガサスボウガンに変わりその尾を引き辺りを見回す。
そして…。
バサッバサッバサッ!
羽の音が聞こえクウガはその方向へとボウガンを向ける。
だが…。
バシュッ!っと空から攻撃が来てクウガはそれを避ける。
「くっ!このままじゃ」
クウガはもう一度ボウガンを向け、そして体に放電が流れ金の緑のクウガへと変わる。
より一層、耳と目が強化されボウガンも変形する。
「そこか!」
クウガが敵の位置を確認しいざ放とうとした瞬間。
ブシュッ!っとクウガの腕に未確認の攻撃が貫通する。
「うっ!?ぐぅ」
クウガはその攻撃で膝を突き腕からボウガンを落とす。
「くっそっ!」
クウガはもう一度ボウガンを握るが未確認の攻撃が何回も続き撃てない状態でいる。
そんな中でもクウガは未確認の方向へとボウガンを向け。
「うおぉぉぉぉぉ!!!」
力を振り絞りボウガンを放つ。
「!?」
未確認もその攻撃に気付き一回目の攻撃を避けるが強化されたペガサスボウガンの矢からは三発撃っていてその後の二発がその未確認の翼へと直撃する。
「ぐぅぅぅぅぅぅ!!!」
翼から紋章が現れてその未確認は自ら自分の翼をもぎ取り爆発を免れた。
「はぁはぁはぁ」
クウガは緑の限界を超え白いクウガへと変わっていたが敵の攻撃が来ない事を確認し安堵のため息をついた。
戦闘後、一条が駆けつけ雄介の元へと近づく。
「大丈夫か中野?怪我が」
「いえ、大丈夫です。段々治ってきてますし…でも」
「?どうした」
「一条さん、すいません…多分、奴を倒してないと思います」
「確かに爆発はしてなかったが…」
「撃ち落としたとは思うんですが…多分、まだ生きていると思います」
「…わかった。とりあえず未確認の事は我々に任せ君は少し休むといい」
「…わかりました」
雄介は一条の指示を受けエレベーターで下まで降り外に出る。
「ゆーくん!」
ことりは雄介を見つけ駆け寄る。
「大丈夫!?腕抑えているけど?」
腕を抑えている雄介を見て心配する。
「大丈夫だよ、ほら段々治ってきてるし」
雄介はことりに傷口を見せことりは怪訝な顔をし。
「ゆーくん、こっち来て」
「えっ?何で?」
「早く!」
「は、はい!」
ことりは雄介を近くのベンチに座らせ鞄から包帯等を取り出す。
「ゆーくん、じっとしててね」
「う、うん」
ことりは雄介の傷口を消毒し包帯を腕に巻く。
「ことりちゃん、俺の体は直ぐに治るから別にやらなくても」
雄介の言葉にことりは包帯を巻く手を止める。
「…ないで」
「えっ?」
「そんな事言わないでよ」
雄介は怒った顔をしたことりに驚く。
「ゆーくんだって私達と同じ人間なんだよ?確かにクウガの力で体は変化してると思うけど、それでもゆーくんは人間なの!だからもっと自分を大切にしてよ…」
「ことりちゃん」
そう言って、ことりは包帯を巻いていく。
「(ことりちゃんはまだ俺の事を人間って思ってくれてるんだな…)」
雄介は微笑み。
「ありがとう…ことりちゃん」
ーーーーーーーーーー
ー翌日ー
皆はHRが始まる前に一度、部室に集まっていた。
「そう…やっぱり未確認生命体は出現したのね」
昨日の事を皆に話、一同がざわつく。
「あぁ…それも上から攻撃してくるから正直今回の奴はかなり厄介なんだ」
「でも、まぁことりも雄介も無事で良かったわ」
「でも、未確認が活動した事がわかった以上、みんな外に出る事は控えてくれ。それにいつ攻撃してくるかわからないから当分の間は屋上での練習は控えるようにしてほしい」
「そうね…雄介の言うとおりそうしましょうか」
学校の鐘が鳴り皆がそれぞれの教室に戻っている中。
「…これから、また未確認生命体が人々を襲い始めるのかな?」
「花陽…多分、いえ確実にそうでしょうね」
「それで、ゆーすけの負担もまた増えていくんだよね…」
凛が立ち止まり花陽と真姫が振り向く。
「凛、嫌だな…また辛い事が沢山起きるんだよね?」
「凛ちゃん」
「…そうね、雄介の新しい力だって正直まだ不安だし」
「これから、どうなっちゃうんだろ?」
ーーーーーーーーーー
ー昼休みー
昼休みになり絵里達は一緒に昼食を取る。
「…えりち」
「ん?どうしたの希?」
「今、話す事やないんやろうけど、μ'sの事でな」
「μ'sの事…以前、私達が卒業したら続けるか否かって事?」
「うん、前はうやむやになったけど正直、穂乃果ちゃん達だけに答えを出させるのはちょっときついかもしれないんや」
「どういう事?」
「今、未確認生命体の出現でさらに雄介君のあの碑文の事だって一応はみんな納得はしてるけど正直不安やし皆、相当参ってると思う…それでμ'sの今後について考えていくのはちょっと負担が多いかもしれん」
「確かに希の言うとおりね…でも、どうしたら…」
キーンコーンカーンコーン
そうこう話していると昼休みの終わるチャイムが鳴り。
「この事は、また放課後話しましょ?」
「うん…わかった」
希はそう言い自分の席へと戻って行った。
ー放課後ー
放課後になり皆、部室へと集まる。
「みんな、練習を始める前に以前話したμ'sを続けるか否かをやっぱり皆で決めたいと思うの」
絵里の発言に皆が顔を見合わせる。
「どうして突然そのような事を?」
海未が質問し希が答える。
「今回の未確認生命体の出現、それに…」
希は雄介を見て。
「雄介君の事も」
「へっ?」
雄介はなんの事か分からず変な声を出す。
「一度、皆で話合うべきやと思うんや…これからのμ'sの事も」
皆が顔を見合せ沈黙する。
だが、最初に口を開いたのはにこだった。
「以前、真姫や花陽が言ってたわよね?私達が抜けたμ'sはμ'sと呼べるのかって…」
「…えぇ」
「う、うん」
「…正直、私も思うわアイドルには必ず卒業がある、そして次の子達に継いでもらいグループを継続していく…それが普通だと思っていた」
にこは皆を見て。
「気持ちはすごくわかる…だけどμ'sというグループが無くなるのはもっと苦しい」
「にこちゃん」
「ごめん、これが私の答えよ」
にこの答えに皆も同じ気持ちだ。誰もμ'sを失いたくない思いは皆の心の中にある。
「にこちゃんの気持ちすごく分かるよ」
花陽が口を開け答える。
「だけど、ごめんね…これは私のワガママなんだけどμ'sは私達だけの物にしたい」
「私達だけの?」
「うん、誰のものでもないこの9人だけの物にしたいの」
花陽の答えに希が涙を流す。
「ふふっ…花陽ちゃんの言うとおりや」
「希?」
「うちがどんな思いでこのグループにこの名をつけたのか自分自身が忘れてるなんてほんとサイテーやな」
希が顔を上げ答える。
「この9人だからこそなんよ…この9人だからこそこの名をつけた」
希が涙をふく。
「それ以上それ以下でもないんよ」
希の言葉に皆は微笑む。
「決まりだな…μ'sはこの9人」
雄介の言葉に穂乃果は頷き。
「うん、絵里ちゃん達の卒業と同時にμ'sは…おしまいにするよ」
ーーーーーーーーーー
その後、これからの目標そして雄介の事も話そうとしたが雄介自身が大丈夫の一点張りで今日は解散となっなりそれぞれの自宅へと帰宅し絵里も自分の家へと着きドアを開けたら亜里沙が出迎えに来てくれた。
「お帰りなさい!お姉ちゃん」
「ただいま、亜里沙」
絵里は自室へと入り着替えを済ませ夕食の準備に取り掛かかる。
「お姉ちゃん!私も手伝うよ」
「えぇありがとう」
2人で夕食を作っている中、亜里沙が今日の出来事を話そうとする。
「お姉ちゃん!私ね今日μ'sの歌たくさん練習したんだよ!」
「えっ?」
「今度ね雪穂とダンスの練習もするの!」
亜里沙が楽しそうに話している中、絵里は迷っていた。今日みんなと決めた事それを亜里沙に話すかどうかを。
「お姉ちゃん?…どうしたのボーッとしてるみたいだけど」
亜里沙の言葉にハッとなり我に帰る絵里。
「お姉ちゃん?」
絵里は悩んだ…今日の事を言ってしまえば必ず悲しむだろう…だけど絵里は覚悟を決める。
「亜里沙…お姉ちゃん今から亜里沙に大事な話があるの…聞いてくれる?」
「う、うん」
「じつわね…」
絵里は全てを話した。μ'sが自分達9人だけにしたい事、卒業と同時にμ'sは終わりにする事を。
「だから…ごめんね亜里沙」
絵里の言葉に返事をしない亜里沙。
「……ぃ、ゃ」
「えっ?」
「そんなの嫌だ!」
「あ、ありさ?」
亜里沙の突然の怒声に驚く絵里。
「私は!μ'sに憧れて!μ'sに入りたくて!音の木坂に受かる為にいっぱい勉強して!ダンスや歌もいっぱい練習して!それなのに!…それなのに」
「亜里沙…」
「お姉ちゃんだって応援してくれたのに!」
「そ、それは…」
「お姉ちゃんの嘘つき!お姉ちゃんなんて大ッッ嫌い!」
「亜里沙!」
亜里沙はそう言い走りだし家を飛び出した。
「亜里沙!待ちなさい!」
絵里も家を出て辺りを見渡すが、もう夜なので辺りは真っ暗だ。
「亜里沙!」
絵里はそれでも辺りを探し続ける。
「亜里沙ー!一体どこに行ったの?」
かれこれ30分ほど探したが亜里沙は見つけられず絵里は焦り始める。
「まずいわ…もし誰かに連れ去られたり最悪、未確認生命体に襲われたりしたら…」
絵里は急いで雄介に電話を掛ける。
『もしもし、どうした?』
「雄介!ごめん!いきなりだけど!」
絵里は雄介に全てを話す。
『…わかった、警察には?』
「まだ話してないわ」
『そうか…なら俺が探してみるよ。絵里はもう暗いし家に戻った方がいい』
「いえ!私も!」
『いや、いつ未確認生命体が現れるかわからないし、今回の未確認は空から襲ってくるから逃げようがない…もし襲われたりしたら本当に終わりだ』
「っ…でも」
『絵里、俺を信じてくれ必ず亜里沙ちゃんを見つけるから』
「わかったわ…雄介いきなりのお願いでごめんなさい。亜里沙をお願いします」
『了解!』
そう言い絵里達は通話を終える。
「亜里沙、無事でいて!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
絵里からの連絡を受け雄介はバイクを走らせながら辺りを見渡す。
「どこにいるんだ?亜里沙ちゃん」
雄介が神田明神付近にバイクを停め階段を掛け昇る。
「やっぱり、そう簡単に見つからないか」
神田明神の辺りを見渡すが亜里沙はおらずバイクの元へと戻ろうとしたら。
「ぅっ…ぐすっ」
微かだが泣いてるような声が聞こえた。
「まさか…」
雄介は裏の方へと走ると亜里沙がしゃがみ込んで泣いていた。
「亜里沙ちゃん」
雄介の声に亜里沙が気付く。
「雄介…さん?」
雄介が亜里沙の近くに行きその隣にしゃがむ。
「良かった無事で。絵里が心配してたよ?」
「ごめんなさい」
亜里沙は涙を拭き答える。
「お姉ちゃんから聞きましたよね?」
「…うん」
「わかっています。μ'sの皆さんが決めた事なのに、お姉ちゃんに当たって家を飛び出して」
「うん」
「それでも私、μ'sが大好きだから…μ'sと一緒に歌いたかった」
「…寂しくなるよね。μ'sが終わっちゃうのは」
「はい」
「俺も寂しいよ。俺だけじゃないμ'sの皆も寂しいんだ。でも彼女達が決めた事なんだ」
雄介は立ち上がり。
「μ'sはこの9人だからこそμ'sだと。それを大事にしたい…それが彼女達の答えなんだ」
「…はい」
「でも、スクールアイドルはμ'sだけじゃない無限にあるんだ。亜里沙ちゃん他の道もあるんじゃないか?」
雄介は亜里沙の手を取りゆっくり立ち上がせる。
「その答えを君自身で見つけてほしい」
「雄介さん」
雄介は亜里沙にサムズアップをする。
ーーーーーーーーーー
雄介達が階段を降りバイクの元へと向かうと通信が入る。
『中野雄介、聞こえるか!』
「俺です!」
『たった今、情報が入り監視カメラの一部に奴の姿を捉えた。その場所にすぐ向かえるか!』
「わかりました!すぐに向かいます!それと一条さん、また銃を貸して貰えませんか!?」
『わかった!』
通信を終え雄介はバイクに乗る。
「亜里沙ちゃん、ちょっと待っててね直ぐに戻ってくるから」
「はい、気をつけて下さいね」
雄介は頷きバイクを走らせ現場に急行する。
ーーーーーーーーーー
知らさせた場所に雄介は向かい反対車線に一条がやって来る。
「一条さん!」
「中野!」
一条は胸元から拳銃を取り窓から腕を出し雄介はその銃を受け取る。
「‘変身‘!」
雄介はその掛け声と共に緑のクウガへと変身を遂げる。
「聞こえる…奴の翼の音が!」
その音と同時に上から攻撃が降ってくる。
「くっ!」
クウガはギリギリにかわしバイクからジャンプし一気に金の力を解放する。
「今度こそ息の根を止めてやるぞクウガ!」
ブウロはそう言い再びクウガに攻撃を仕掛ける。
「はっ!」
クウガは強化された超感覚でローリングしてその攻撃をかわしライジングペガサスボウガンの尾を引っ張る。
「ふっ!」
そしてボウガンを解き放つ。
バシュン!バシュン!バシュン!
「なっ!?」
三発の矢がブウロの体に命中した。
「ぐぅぅぅぅぅあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
封印の紋章がブウロのベルトに到達し空中で大爆発を起こした。
「ふぅ」
クウガは空を見上げる中ボウガンを下ろした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
事件が解決し雄介は絵里の自宅へと向かい玄関のチャイムを鳴らす。
「雄介!?亜里沙は!?」
勢いよく扉を開け雄介に問いただす。
「大丈夫だよ、ほら」
雄介の後ろから亜里沙が姿を現す。
「お姉ちゃん?」
「亜里沙!良かった!無事で本当に!」
「ごめんなさいお姉ちゃん迷惑かけて」
「いいの私も悪かったわ」
絵里と亜里沙が抱きしめ合う中。亜里沙は心に決めた事を絵里に話す。
「お姉ちゃん私ねスクールアイドルやりたい」
「亜里沙?」
「でも、私がやるスクールアイドルはμ'sじゃない大好きなμ'sには私はいない」
「亜里沙…」
「だから、私は私なりのハラショーなスクールアイドルを作っていきたいと思う。だからお姉ちゃん…私の事応援してくれる?」
「えぇ…えぇ!勿論よ!応援するわ!これからもずっとね!」
「ありがとう!お姉ちゃん!」
2人の笑顔が戻り雄介は微笑みそっとその場なら離れる。
「良かったな絵里。頑張れよ亜里沙ちゃん」
雄介はそう言いバイクに乗り走りだして行った。
ー第20話 選択endー
気がつけば7ヶ月以上放置状態。…本当に申し訳ないです。
不定期てすが、これからも頑張って書き続けますのでどうかよろしくお願いします。