その事件がきっかけに雄介の戦いが激化していく。
第20号を倒した数日後。雄介は一条から連絡が入りある県に調査に向かってくれないかと言われた。
その調査とは、そう県である学校の生徒が謎の失踪事件が複数起きているという内容だった。
雄介は最初なぜ自分が?と思っていたが。ある証言によると謎の巨大生物が人をさらって空を飛んでいると言う情報が流れ未確認生命体の仕業なんじゃないかと推測された。
雄介は了承したが一条はある調査で一緒に同行できず以前、長野で勤めていた部下である亀山という警察官が同行するという話らしい。
雄介は最後にどこに向かえばいいのかと尋ね。一条は答えた。
静岡県 沼津市 浦の星女学院。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
雄介は一条から連絡を受けたその県に向かいバイクを走らせること数時間。待ち合わせの場所に到着しバイクを停めると。1台のパトカーが停まっていた。
そしてパトカーのドアから1人の警察官が出てくる。
「始めまして。未確認対策本部から命を受け今回の調査に加わる長野県警の亀山鶴丸と申します。あなたが中野雄介さんですか?」
「はい、中野雄介です。今回はよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします。突然ですが中野さん今回の事件の事一条さんからどれくらい聞いてますか?」
「えーっと、浦の星っていう女子校の生徒が次々と行方不明になっているって事ぐらいですね」
「やはり、僕と同じですね…じゃあ巨大な生物が人をさらっているって事とかも?」
「はい、聞いてます。それが未確認生命体の仕業なんじゃないかと一条さんが言っていました」
「そうですね。それじゃあ今から聴き込みに行きましょうか」
「浦の星にですか?」
「えぇどんな些細な事でも分かれば少しでも有力になるはずです」
「わかりました。行きましょう!」
雄介と亀山はバイクとパトカーにエンジンを掛け浦の星に向かう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー浦の星女学院ー
学校は放課後の時間になり部活に向かう生徒やそのまま帰る生徒もいる。そして1人の少女が学校の門を出ようとした瞬間。
「おーい!千歌ちゃーん!」
「あっ…よーちゃん」
千歌ちゃんと呼ばれたその少女は振り向き手を振りながら走ってくる少女に同じく手を振り替えした。
「千歌ちゃん、今日もお家の手伝い?」
「…うん、そうなんだ」
「そっかぁ…千歌ちゃんに水泳部の練習見てもらいたかったんだけどなぁ」
「ごめんね、今度見に行くから」
「ほんと!?約束だよ!」
「うん…約束」
「あっそれとね千歌ちゃん」
曜が千歌に何か言うおうとした時。
「おーい渡辺さーん!練習始まるよぉー!」
水泳部の部員が曜を呼びに来ていた。
「よーちゃん呼ばれてるよ?」
「あっうん、千歌ちゃんごめんね行ってくるね」
「うん、いってらっしゃい頑張ってね」
曜はニコッと笑い水泳部の方へと向かって行った。
千歌は振り向き帰ろうとしたら学校に1台パトカーがある事に気付いた。
「警察?行方不明事件の事かな?」
千歌は疑問に思うも特に気にする事なく学校を出ていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
千歌が自分の家の近くある海辺に来て砂浜に座る。
「また、よーちゃんに嘘ついちゃったな」
さっき曜に言われた家の手伝いがある。そう答えたがそれは嘘で曜から離れる口実に過ぎなかった。
「こんなんじゃ駄目だよね私」
千歌と曜は幼馴染みで小さい頃からの大親友な関係だが、曜は器用で何でもそつなくこなす言わゆる天才で水泳部のエースとまで言われている。千歌はそんな曜を後ろから見る事しか出来ず最初、曜に水泳部に来ないかと誘われたが断った。
「でも普通怪獣の私に何か出来る事なんてあるのかな?」
千歌はそう言い自分の家へと戻って行った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー夜ー
雄介と亀山が調査を終え今日泊まる宿へと到着した。
「やっぱり、情報はあまり得られませんでしたね」
「ですね…巨大生物も噂なんじゃないかと言われてますし」
「そうですね、とりあえず中に入りましょうか?」
「あっはい、ここが今日から泊まる十千万って所なんですね?」
「はい、とても有名な所なんですよ」
「へぇ~」
雄介と亀山は入り口を通りると。
「いらっしゃいませー、ご予約の方でしょうか?」
カウンターにいた女性が亀山に尋ねる。
「はい、予約した亀山です」
「亀山さん…亀山さん…あっ2名で予約されてますね。それではお部屋にご案内いたしますのでお荷物をお待ち下さい」
雄介と亀山は女性の指示通り荷物を持ち部屋に案内された。
「ここが、お二人のお部屋でございます」
案内された部屋の中は2人には十分大きすぎるほどの広さだった。
「それでは、お時間になったらお食事をお持ちいたしますので、それではごゆっくり」
女性はそう言い襖をゆっくり閉めた。
「ふぅ中野さん、僕はさっそくお風呂に行きますが中野さんはどうします?」
「あっじゃあ俺もっ」
そう言い掛けた時、雄介の携帯が鳴りスマホを取り出す。
「あー俺は後で入ります」
「そうですか、じゃあお先に」
亀山はそう言い部屋を後にし雄介はスマホの画面をスライドさせる。
「はい、もしもし」
『あっ!お兄ちゃん、もうそっちに着いたの?』
電話の相手は梓からだった。
「うん、もう旅館に着いた所だよ」
『そっか、どれくらいで帰ってこれそう?』
「えっ?(もう、そんな話?いくらなんでも早いな)」
『お兄ちゃん?』
「えっ?あっあぁ梓はそんなにお兄ちゃんに早く帰って来て欲しいのかぁ本当にかわいんだからぁ」
『…』
「ん?梓?」
『お兄ちゃん、帰って来たら覚えててね』
そしてブツッ!と電話切られてしまった。
「…これは、怒らせちゃったかなぁ」
雄介は頭をかきながらスマホを置き銭湯に向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
入浴を終え食事が運ばれる時間になり雄介と亀山は今回の事件で話し合っていた所、襖の向こうから声が聞こえた。
「失礼します」
襖が開けられ。
「お食事をお持ちいたしました」
そこに入ってきた女の子、さっきの女性とは違い雄介と年は近く見えた。
「(高校生か?…いや待てこの制服!)」
エプロンの隙間から見えた制服…それは。
「すみません、ひょっとして浦の星女学院の生徒ですか?」
雄介がそう尋ねると。
「あっはい浦の星の2年生、高海千歌といいます」
彼女がそう答えると。雄介と亀山が顔を見合わせ。
「すみません、突然なんですが我々は今、浦の星女学院で起こっている事件でここに調査で来たのですが」
亀山は警察手帳を見せ。
「なにかお気付きな事はございませんか?些細な事でもいいんです」
千歌は考えるが。
「すみません、私は失踪事件としか…学校の噂では神隠しとか聞いてないです」
「そっか…今日、聞き込みした時と同じ感じだな」
「すみません、お役に立てず」
「いや、いいんです。こっちこそお仕事の最中にすみません」
千歌は頭を下げ部屋を後にした。
「やっぱり、張り込みで学校の様子をみるしかないんじゃないんですか?」
「そうですね…明日から張り込み調査に行きましょうか」
雄介と亀山が明日の事を話し合い時間が過ぎていった。
ー深夜ー
雄介は眠りから目を覚まし部屋を出る。
「うぅ〜トイレ、トイレ」
すると、どこからか聞いたような音楽が聞こえる。
「この歌…」
雄介はその音楽が聞こえる方へと足を運ぶ。
雄介はその音楽が流れている部屋に着き襖を開け。
「やっぱりμ'sの曲だ」
「わっ!?」
突然の声にビクンッ!と飛び跳ねる千歌がいた。
「あっごめんね、驚かせて」
「ほんとですよ…びっくりしちゃいました」
たどり着いた場所そこは千歌の部屋だった。
「それと中野さんですよね?…女の子の部屋にノックもせず開けるなんてちょっとひじょーしきですよ?」
「あはは、ごめんごめん。μ'sの歌が聞こえたからさ」
「えっ?中野さんμ'sの事、知ってるんですか」
「まぁね、俺そのμ'sの子達と一緒の学校通ってるし」
雄介がそう答えると千歌は目を輝かせて。
「中野さん!その話もっと詳しく!」
「お、おおぉぅ」
雄介はμ'sの事それと自分がマネージャーである事を千歌に話した。
「ほぇ〜中野さんって高坂穂乃果ちゃん達と幼なじみなんですね」
「うん、それで幼なじみトリオで最初のμ'sを結成したんだ」
「それがあのSTARTDash3人verなんですね!?」
「そうそう!高海さん詳しいねぇ」
「もっちろん!μ'sの大ファンですから!」
「嬉しいな遠い県でもファンがいてくれて」
「えへへ、あっもっともっと聞かせて下さい!」
「いいよ…そう言えばさ高海さんって高校2年だよね?」
「ほぇ?そうですけど?」
「そっか、じゃあ俺と同い年だからさ敬語はなしにしない?」
「えっ?中野さんがよければ」
「よし!じゃあ名前もさ下の名前で呼ぼうよ、俺は中野雄介。雄介って呼んでくれ千歌ちゃん!」
千歌は嬉しそうな顔になり。
「うん!よろしくね!ゆうすけ君!」
ーーーーーーー
ー翌日ー
「中野さん…中野さん!」
「ふぁ…」
亀山に揺さぶられ起きる雄介。
「おはようございます。亀山さん」
「おはようございますじゃないですよぉ。もうとっくに起きる時間ですよ」
亀山にそう言われ雄介は時計を見る。
「…8時50分、す、すいません!完全に寝坊しました!」
「とりあえず、支度をして学校に向かいましょう。朝食なら途中のコンビニで買って行きましょう」
「はぃ…ほんとすいません」
雄介は支度を始め。準備が整い旅館を後にする。
ー浦の星女学院ー
授業の一時間目が終わった頃、千歌は同じクラスメイトで友達の桜内梨子と昨日、雄介との会話で盛り上がっていた。
「それでね!それでね!」
話している途中、トイレから戻ってきた曜が千歌と梨子が会話している所を見て曜も駆け寄る。
「千歌ちゃん!梨子ちゃん!何の話しているの?」
「あっ!よーちゃん!昨日ね家に泊まりに来た人が面白い人で!」
千歌が話そうとすると。
「渡辺さーん!」
廊下から曜を呼ぶ人が。
「あっ水泳部の先輩だ。ごめん千歌ちゃん!ちょっと行ってくるね!」
「あっよーちゃん」
そう言って曜はその先輩の所へと行ってしまった。
「曜ちゃん相変わらず忙しそうね」
「うん…そうだね」
「水泳部のエースだもんね」
梨子がそう言うと千歌は悲しそうな顔をしていた。
「大丈夫よ。曜ちゃんすぐに戻ってくるから、そんな悲しそうな顔しないで?」
「…うん」
ーーーーーーーーーーー
一方その頃。雄介と亀山が学校に着き張り込みを開始していた。
「それにしても、こんな真っ昼間から現れますかねぇ?」
「油断は出来ません。中野さん!しっかり見張っててくださいね!」
「了解です」
雄介は買ってきたサンドイッチを食べながら学校を見張る。
ーーーーーーーーーーー
もうすぐ二時間目が始まる頃、教室に戻る一年生。黒澤ルビィと国木田花丸そして津島善子。
「よしこちゃんがおトイレ長いからもうすぐ二時間目が始まっちゃうずら!」
「だってしょうがないでしょ!昨日アイス食べすぎたのよ!それによしこ言うなー!」
「えへへ、よしこちゃんルビィもアイス好きだから食べすぎちゃうんだよねぇ」
「そうよ!アレは人を惑わす危険な食べ物よ!この堕天使ヨハネもその魅惑には勝てなかったわ!」
「はいはい、そんな事言ってないで急ぐずらよー」
「ずら丸が冷たい!」
3人が教室に向かう中、ルビィは足元になにか引っかかるような感じがした。
「ん?なんだろ?」
「どうしたのルビィちゃん?」
花丸が振り向いたその瞬間。ルビィの姿はなかった。
「…え?」
その直後上の階からバリーン!!!とガラスが割れる強烈な音が鳴り響く。
「きゃあぁぁぁぁぁ!!!!!」
その悲鳴は学校の外から聞こえ。花丸と善子が窓の外を見ると。
「ルビィちゃん!?」
「ルビィ!?」
ルビィは何かに巻きつかれているかのような状態であり、その横には人ではない者がルビィを捕らえていた。
「助けて!おねーちゃあぁぁぁーーー!!!」
その悲鳴が雄介達にも聞こえ上を見上げた瞬間。その生物とルビィが連れ去られている瞬間を目撃した。
「亀山さん!」
「まさかさっきのが!?本当に未確認生命体なのか!?」
「とにかく奴を追いましょう!」
雄介はバイクにエンジンをかけ一気に発進する。亀山も雄介に続き未確認を追いかける。
その生物は建物を転々と掛け飛び回るかのように移動している。
「くっ!奴のスピードが早い!」
『どうします?』
無線で亀山からの声が聞こえ雄介はある提案をする。
「亀山さん、俺に銃を貸して下さい」
『銃ですか!?』
「はい、緑のクウガの矢で奴とあの子を引き剥がします!」
『!?そんな事したらあの子がそのまま落下しちゃいますよ!』
「大丈夫です!とにかく今は俺を信じてください!」
『…わかりました!』
雄介はスピードを緩め、亀山は車の窓を開け雄介に拳銃を渡す。
受け取った雄介はスピードを上げ。変身の構えをとる。
「‘‘変身‘‘!」
雄介は青いクウガへと変身を遂げ、高い建物へとジャンプする。
「っ!」
着地しクウガは拳銃を構え。
「‘‘超変身‘‘!」
青いクウガから緑のクウガへと変わる。
「…」
クウガは五感を研ぎ澄ませペガサスボウガンの尾を引っ張り、狙いを定めルビィを縛っているその糸を持っているその未確認の手をクウガは狙う。
そして…。
「っ!そこだ!」
クウガはボウガンを発射させ見事に未確認の手にボウガンの矢が直撃する。
「!?」
未確認の手が弾け飛びルビィもそのまま落下してしまう。
「きゃあぁぁぁぁぁ!!!」
「くっ!‘‘超変身‘‘!!!」
クウガは青いクウガへと変わり、そのまま一気にジャンプし落下しているルビィをキャッチする。
「ピギィ!?」
ルビィは何が起きたか分からない内に地上へと着地していた。
「大丈夫?」
「へ?…あの、もしかして4号さん?」
クウガはルビィを降ろし、そのまま頭を撫でる。
「無事で良かった」
そして亀山も到着し。
「中野さん!」
「亀山さん!この子をよろしくお願いします!」
「は、はい!」
亀山はルビィをパトカーに乗せる。
「後は俺が!」
「はい、気をつけて!」
そう言い亀山はパトカーを走らせて行った。
「よし」
クウガが振り返ると糸状な物が飛んで来たがクウガはそれを避ける。
そして、その未確認は糸をつたって降りてくる。
「貴様、よくも俺の食事を…何者だ!」
その未確認は顔を上げると驚いたような表情をしていた。
「!?な、なんで、なんでこの世界に仮面ライダーがいるんだ!?」
未確認の意味不明な言葉にクウガは疑問を抱く。
「仮面ライダー?」
「この世界にも現れたのか!ライダーめ!」
「さっきから意味わかんねぇ事いいやがって!お前の目的は何だ!?あの学校にいる生徒達を狙う事が今回のゲームのルールなのか!」
「ゲーム?何の事だ?」
「なに?」
「あそこにいる女どもは俺の食事になる者と俺の子を増やす為の道具にすぎない」
「子を増やす…?どういう事だ?」
「女どもに俺の種を植え付け産ませる。あの年頃の女がちょうどいいからな」
ニヤッとその未確認は笑い。それを見たクウガは拳を握る。
「じゃあ、お前が攫った女の子達は…?」
「あぁ俺の子が今頃、元気に育ってるよ女の腹の中でっ」
未確認が言い切る前にクウガは赤いクウガに変わりその未確認を殴り飛ばす。
「ぐはっ!!!」
その勢いに未確認は弾け飛び壁に激突する。
「(な、何だ!?色が変わった!?こんなライダー見たことないぞ!?)」
未確認が驚いているとクウガはゆっくり近づく。
「今まで、色んな未確認と戦ってきたが、お前みたいな胸糞わりぃ奴は初めてだ」
クウガは拳を握りしめ。
「お前だけは…お前だけは絶対に許さねぇ!」
クウガはさらに追撃をしようとしたが未確認が糸を吐きクウガのパンチを避ける。
「貴様さっきから、未確認未確認と…俺は偉大なるショッカーの怪人蜘蛛男だ!」
蜘蛛男は口から毒針をクウガに目掛け放つがクウガはそれを避ける。
「ショッカー?何だそれは?」
「貴様、ライダーのくせにショッカーも知らないのか?」
「くっ!ショッカーだのライダーだの意味不明な事ばっか言いやがって!」
クウガは駆け出し蜘蛛男目掛け攻撃を仕掛けるが紙一重の所で蜘蛛男は躱わす。
「くっ!おりぃやぁ!」
ブンッ!とキックをするが蜘蛛男はジャンプして躱し逆にキックを喰らわせられる。
「ぐわっ!」
ズサッ!とクウガは攻撃を耐えきるが蜘蛛男は口から糸を吐きクウガの体を巻き付ける。
「くっ!しまっ!」
巻き付けた糸を持ち蜘蛛男は勢いよく回し。
「おらぁ!」
そのままクウガを投げ飛ばした。
「うわぁぁぁぁーーーーー!!!!!」
クウガは建物中のガラスを突き破り中に激突してしまった。
「ふっ…その程度がライダー!」
蜘蛛男がそう叫ぶと建物中からクウガは助走をつけ。
「おりぃやぁぁぁぁーーーーー!!!!!」
蜘蛛男目掛けマイティキックを炸裂した。
「まずい!」
蜘蛛男は口から糸を出し周りを糸で囲い防御を固めるが。
「だぁぁぁぁーーーーー!!!」
クウガのマイティキックがその糸を貫通し蜘蛛男の体に直撃する。
「ぐわぁぁぁぁーーーーー!!!!!」
蜘蛛男は吹き飛び壁に激突する。クウガは着地し蜘蛛男の様子を伺う。
「ガハッ!」
蜘蛛男が口から血を吐き出すが決定打にはならなかった。
「くそっ!駄目だったか!」
クウガは構えると。
「くそっ!こいつは予想以上だ!」
蜘蛛男はそう言い口から大量の糸を出す。
「くそっ何だ!?」
クウガは糸を払いのけるが目の前にいた蜘蛛男の姿が消えていた。
「まさか…逃げたのか?」
クウガは辺り一面を見渡すが蜘蛛男の姿はなかった。
「奴は他の未確認とは違う…一体何者なんだ?」
ーーーーーーーーーーー
雄介が学校に戻り亀山と合流する。
「亀山さん!」
「中野さん!未確認生命体はどうなりましたか?」
「すみません、逃してしまいました」
「そうですか…」
「ですが、今回の未確認…何か変なんです」
「変?…とは」
「今までの未確認はゲームのルールで人を襲っていたんですが、今回の未確認はここにいる学校の生徒を攫い自分の食事、もしくは子を増やす道具と言っていたんです」
「子を増やす道具とは?」
「彼女達に自分の子供を産ませ増やす意味だそうです」
「何ですって!?」
「後、その未確認、意味不明な言葉を口にしたんです」
「どんな事ですか?」
「その未確認、自分の事は偉大なるショッカーだとか。後、俺の事は仮面ライダーだとか言ってましたね」
「ショッカー…仮面ライダーですか」
「はい」
「確かにそれは謎ですね」
亀山は少し考え。
「とにかく今は捕まった生徒達を救出するのが先ですね。これ以上被害が大きくならない内にそのショッカーの未確認を見つけなくては」
「そうですね」
ー浦の星女学院ー
「ねぇさっきの騒ぎうちの1年生が未確認生命体に捕まって連れて行かれたらしいよ」
「えぇ!?それ本当!?」
さっきの騒動がクラスの噂になっており千歌達の所にも耳に入る。
「やっぱり未確認生命体の仕業だったんだね」
「東京に限らずここにも現れるなんて」
千歌と梨子が話している中、曜が携帯で何かを見ている。
「よーちゃん何見てるの?」
「んー?その事、もうネットに載ってるよ。捕まった子は無事だったみたい」
「えっ?もうネットに載ってるの!?」
「でも、どうやって助かったのかしら?」
「どうやら未確認生命体第4号が助けてくれたらしいよ」
「4号って、あの4号!?」
「まさか、東京から来てくれたのかしら?」
「どうだろ?」
千歌達が話していると突然、担任の先生が入ってくる。
「皆さん、突然ですが今から学校は休校になる事になりました」
先生の言葉にクラスメイト全員がざわつく。
「皆さんも知っている通り、未確認生命体が現れ生徒を襲う事件が先程あったので、皆さんにはこれから下校して頂き自宅待機としていただきます」
それから先生の言われた通りに支度し準備を済ませ学校にいる生徒全員が一斉下校となった。
千歌達が歩いていると所々に警察官が各場所に配置している所によると本当に只事ではないと千歌は思った。
「本当に警戒しているんだね」
「そうね実感わかないよ」
千歌と梨子が話している中、曜はずっと黙ったままだった。
「よーちゃんどうかした?」
曜の様子が気になり千歌は話し掛ける。
「えっ?あっ何でもないよ」
「そう?」
ーーーーーーーー
ー十千万ー
「ただいまー」
千歌が帰宅するとこの家の長女で千歌の姉である志麻が出迎えてくれた。
「おかえり千歌ちゃん…学校の方は大丈夫だった?」
「うん、何とか…攫われた子も無事みたいだし」
「そう、良かった。あっそれとね千歌ちゃん昨日から泊まっている亀山さんという方が千歌ちゃんにお話あるみたいなの」
「(亀山さん…という事は、ゆうすけ君も一緒の所か)」
「うん、わかった。着替えたら行くよ」
千歌はそう言い自分の部屋へと戻り着替えを済ませ雄介達のいる部屋へと向かう。
「すみません高海千歌です。今、入っても大丈夫でしょうか?」
「どうぞ」
部屋の奥から声が聞こえ千歌は襖を開ける。
「失礼します」
「高海さんすみません。突然お呼び出ししてしまって」
「いえ、大丈夫ですよ」
「おかえり千歌ちゃん」
「ただいま、ゆうすけ君」
千歌と雄介のやりとりに亀山が目をパチクリさせ。
「えと…お二人はもう仲良しに?」
「はい、昨日夜から」
「昨日の夜?…はっ!中野さん!今日寝坊したのは昨日、高海さんといかがわしい事を!?」
「えっ!?いやっ!千歌ちゃんとは俺の通っている学校のアイドルの事で話が盛り上がって仲良くなっただけで、いやらしい事は何も!」
「そうですよ!何もありません!」
「そうですか?ならいいのですが…とっすみません話がそれてしまいましたね。高海さんをお呼びした訳なんですが、今回の未確認生命体の目的、どうやら浦の星女学院の生徒全員が標的だとわかりました」
「えっ全員なんですか?」
雄介が頷き。
「うん、全員…奴は学校に通っている生徒全員を食事または子を増やす道具として見てる」
「子を増やすって?」
「…言いにくいんだけど、奴は捕まえた子達に奴の子供を産ませるらしい」
「なに…それ」
「今回、捕まりそうになった黒澤さんは食事だと中野さんから聞きました」
「って言うことはもし助からなかったら、あの1年生の子は食べられてたって事?」
「そういう事になるな」
千歌は苦虫を噛み潰したような表情になり。
「最低だよ、その未確認」
「だから千歌ちゃんも用心して、できるだけ外には出ないでほしい」
「学校も当分は休校になると思われますので」
「…わかりました」
千歌は話を聞いた後、部屋を出ていき雄介と亀山の2人となる。
「…亀山さん」
「なんですか?」
「正直、俺このまま奴が大人しくするとは思えないんですよ」
「そうですね…より警戒も強めた方がいいでしょう」
「はい」
ーーーーーーーーーーー
ー夜ー
千歌は自室のベッドに横たわりスマホのラインを開く。
ー千歌ー
∠∠∠よーちゃん今、大丈夫?
千歌は曜にラインを送る。
しばらくして。
ー曜ー
∠∠∠大丈夫だよ。どうしたの?
ー千歌ー
∠∠∠この間話したと思うけどさっき家に泊まりに来ている警察の人が言ってたの当分学校休校になるかもだって。
ー曜ー
∠∠∠そうなんだ…。まぁあんな事があったからね。
ー千歌ー
∠∠∠よーちゃんも当分部活休みなのかな?
ー曜ー
∠∠∠学校が休校ってなると、そうなるかもね。
ー千歌ー
∠∠∠そっか…あのね、よーちゃん…よければなんだけど、明日会えたりしないかな?
ー曜ー
∠∠∠えっ?でも、大丈夫かな?
ー千歌ー
∠∠∠ちょっとだけ!ちょっとだけでいいから!お願い!
ー曜ー
∠∠∠…わかった。他ならぬ千歌ちゃんの頼みだもんね。
ー千歌ー
∠∠∠ありがとう!よーちゃん!
ー曜ー
∠∠∠でも、どうする?どっちかの家に集まるとか?
ー千歌ー
∠∠∠海に行こうよ!久々によーちゃんと海に行きたい!
ー曜ー
∠∠∠えっ?海!?でも外は…。
ー千歌ー
∠∠∠ほんのちょっとだけだから…お願い!
ー曜ー
∠∠∠…わかった。海、行こっか。
ー千歌ー
∠∠∠ありがとう!よーちゃん!時間はまた後で知らせるから。
ー曜ー
∠∠∠了解であります!
ー千歌ー
∠∠∠それじゃあ、また明日。おやすみよーちゃん。
ー曜ー
∠∠∠うん、また明日。おやすみ千歌ちゃん
千歌は曜とのやり取りを終えスマホを充電器に挿す。
「たのしみだなぁ〜久々によーちゃんと遊べるもんね」
千歌はそう言い自分の部屋を出てトイレへと向かう。
「ふぅ」
千歌はトイレから出て自室に戻ろうとしたら偶然、雄介と出くわす。
「あっ千歌ちゃん」
「ゆうすけ君、もう寝るとこ?」
「もうちょっとしたらね」
「そうだ!ゆうすけ君!昨日のお話の続きしようよ!」
「えっ続き?…まぁいいけど」
「ありがと!じゃあさっそく行こ!」
「りょーかい」
雄介は千歌に連れられ千歌の自室へと向かう。
ーーーーーーーーーー
一通り千歌と話した後、雄介は飾られているコルクボードに目が行った。
「千歌ちゃん、あそこに貼っている写真。千歌ちゃんともう1人の子が沢山写ってる写真があるね」
「あっうん、幼なじみの渡辺よーちゃんって言うんだ」
「へぇ〜今でも同じ学校に通っているの?」
「うん、一緒だよ」
「そうなんだ」
「よーちゃんはね、学年問わず人気者なんだ。部活の水泳ではいつも大会で優勝しちゃうし、勉強も出来るし皆のヒーローって感じ」
「すごいな、千歌ちゃんにとっても嬉しいんじゃない?曜ちゃんが人気者って」
「…あはは、そうだね」
「千歌ちゃん?」
「あっごめん、ゆうすけ君そろそろ時間だし寝よっか」
「あっあぁわかった。おやすみ千歌ちゃん」
「おやすみ、ゆうすけ君」
雄介は部屋を出た後、疑問に思った。
「(千歌ちゃん、あの時一瞬寂しそうな顔してたな)」
ーーーーーーーーーー
ー翌日ー
今日は土曜日。元々学校が休みな為、千歌はひと目も気にせず出掛ける準備を済ませすぐに家を出て曜との待ち合わせの場所へと向かった。
千歌は、今日電話で待ち合わせした場所まで向かうと、そこには曜がすでに到着していた。
「よーちゃん、お待たせ早いね」
「うん、千歌ちゃんと会うのが楽しみだから早く来ちゃった」
曜の言葉に千歌はドキンッ!と胸を打つ。
「千歌ちゃん?」
「あっあはは!ごめん!ごめん!ちょっとぼーっとしちゃってた」
「大丈夫?」
「大丈夫だよ、ほらよーちゃん行こ!」
千歌は曜の手を握り一緒に歩きだす。
約束した海へと着き曜と千歌は砂浜に座り2人で話し合った。
千歌にとっては久々の2人での会話。とても小さな事でもすごく楽しく会話が弾んだ。
会話が一区切りつき曜は千歌の顔を見る。
「よーちゃん?どうしたの?」
「千歌ちゃん私ね…高校卒業したら東京の大学に行くんだ」
「…え?」
「私さ小さい頃からパパに憧れて船の船長になるのが夢だったでしょ?それを叶えたくって」
それに…。っと続けて言うとした時、千歌は頭を下げていて表情が見えなかった。
「千歌ちゃん?」
「…して」
「えっ?」
「どうして、よーちゃんは私を一人にするの?」
千歌の思い掛けない言葉に曜は言葉つまる。
「ずっと…ずっとよーちゃんの側にいたいのに!」
「ち、千歌ちゃん?」
「どうしてよーちゃんは私をいつも置いて行くの!?」
「千歌ちゃん、私は千歌ちゃんを置いていったりなんか…」
「してるよ!学校の時も部活でいつも私の側にいてくれない!一緒に話している時も他の子が呼んだらすぐにそっちに向かっていく…私が!私がどれだけ寂しかったかよーちゃんにはわからないでしょ!」
「っ!」
「それに今度は東京の大学?…もう、わけわかんないよ…よーちゃんは私の事なんてなにも見てくれない」
「そんな事っ!」
「なにも聞きたくない!もう何処にでも行けばいいじゃん!私はもう我慢したくない…寂しい思いなんてしたくない…それなら私は!私は!よーちゃんの事なんて…もう知らないんだから!」
「ちかちゃっ…」
曜がそう言い掛けたと同時に千歌は走り去って行った。
ーーーーーーーーーー
千歌は走る涙を流しながら。
「(バカ!私のバカ!何で、よーちゃんを傷つけるような事!…サイテーだよ)」
千歌は走り疲れその場に座る。
「ただ本当に寂しい…だけどよーちゃんを傷つけるような事言うなんて…ほんとバカチカだよ」
千歌が頭を伏せ泣いていると。
「見つけた」
「えっ?」
そこには人間とは程遠い生き物が千歌の前に立っていた。
「お前はどっちにしようかなぁ?」
ーーーーーーーーーー
「…千歌ちゃん」
千歌が走り去った後、追いかける気力もなく落ち込みながら歩いている曜。
「私は千歌ちゃんを悲しませていたなんて…なんで気づいてあげられなかったんだろう」
曜の目から涙が溢れ出してくる。
「千歌ちゃんの笑顔が私の元気の源なのにその千歌ちゃんを悲しませていたなんて…ほんとバカ曜だ」
曜がそう言っていると。
きゃあぁぁぁぁぁ!!!!!
「!!!?」
突然の叫び声…けど確かにその声は聞き覚えがある。
「千歌ちゃん?」
曜はとっさに声が聞こえ方に全力で走って行った。
「まさか!千歌ちゃんが!?」
そうでない事を祈りつつ全力で走る曜。
だが、その祈う事なく曜は残酷な現実に打ちのめされる。
「助けて!!誰かぁ!!!」
その叫びと共に千歌は怪物に連れ去られて行ってしまった。
「ちかゃっ…ちかちゃーーーーーん!!!!!」
ーーーーーーーーーー
亀山がパトロール中、一本の無線が入る。
「なんですって!?了解しました!すぐに向います!」
ほどなくして、別のルートを走っている雄介にも亀山から無線が入った。
「そんな!?千歌ちゃんが!?」
『えぇ、捕まったのはつい先程らしいのですが』
「先程…て言う事はまだ間に合う可能性があるって事ですね!?」
『えっ中野さん!?』
「捕まった場所、近い場所ならまだ間に合うはずです!亀山さん何か情報はありませんか!?」
『えっえぇ高海さんは友人と海に行き別れた際に捕まったと聞きましたが』
「海…なら、そこをたどれば!」
『中野さん!私も行きます!無茶だけは…って中野さん!?』
亀山が全て言う前に雄介は通信を切っていた。
ーーーーーーーーーー
雄介が亀山から聞いた海の近くへと着き辺りを見渡すが千歌の姿はない。
「この近くにはいないか…なら!」
雄介はアークルを出現させ。
「‘‘変身‘‘!」
その掛け声と共に雄介は緑のクウガへと変身を遂げた。
クウガは耳をすませ辺りを集中する。
ーって!…ーすけて!
「(声…しかも、この声は!)」
助けて!
「千歌ちゃん!」
クウガは赤い姿へと変わりバイクを走らせる。
「まだ近くにいる!今、助けにいくから千歌ちゃん!」
千歌はずっと助けを叫んでいる中、蜘蛛男は千歌の口を抑え。
「いい加減黙ってもらおうか」
蜘蛛男は口から針のような物を出し千歌の首元にそれを突き刺す。
「うっ!?…」
千歌は刺された途端気絶してしまう。
「お前が気がついた時には餌かそれとも道具か…たのしみだなぁ」
蜘蛛男がそう言うと。
「見つけたぞ!」
その声に反応し下を見る。
「またか!仮面ライダー!」
クウガは蜘蛛男に追いつきさらにバイクのスピードを上げる。
「その子を返してもらう!」
クウガは青いクウガへと変わりジャンプし蜘蛛男の足にしがみつく。
「くっ!貴様ぁ!」
糸を出して移動していた蜘蛛男はバランスを崩しそのまま地面へと急降下していく。
「くっ千歌ちゃん!」
クウガは千歌を蜘蛛男から奪いクウガは自分のを方に抱き寄せ地面の方に背を向け落下に備えた。
「ぐあっ!」
「ぐっ!」
2人同時に落ち蜘蛛男はすぐに立ち上がりクウガは自らクッション代わりになり千歌を落下から守った。
「千歌ちゃん無事か!?千歌ちゃん!」
クウガはすぐさま千歌の様子を伺うが反応はなかった。
「反応がない…お前、千歌ちゃんに何をした!!」
「ただ眠らせただけさ、俺の巣に帰ったらどう利用するかはまだ考えてないんだがね」
クウガはそっと千歌を寝かせ。
「俺がさせると思うか?」
クウガは身構え蜘蛛男も身構える。
そして…。
「うおぉぉぉぉぉ!!!」
「があぁぁぁぁぁ!!!」
2人同時に飛び出し攻撃を仕掛ける。
クウガは蜘蛛男にキックを入れようとするが蜘蛛男はそれを躱しクウガに蜘蛛の糸を体に縛り付ける。
「くっ!」
「うおぉぉぉぉぉ!!!」
蜘蛛男は糸を持ちグルグルと回し。
「死ねぇ!」
そのまま投げ飛ばし。
「うわぁぁぁぁ!!!」
ガッシャアァァァァァァァン!!!
大きなガラスの音と共にクウガは建物の奥へと投げ飛ばされてしまった。
「くっ」
クウガはすぐさま立ち上がるが蜘蛛男の糸の針がクウガに目掛け投げ飛ばしてくる。
「まずい!」
クウガはその針を走りながら避け建物の中に落ちていた棒を拾い上げドラゴンロッドへと変化させる。
「っ!」
クウガは目掛けてくる針をドラゴンロッドで払い除けジャンプし蜘蛛男へと目掛けロッドを叩きつける。
「ぐおっ!?」
「っ!」
クウガはすぐさまロッドを持ち直し蜘蛛男にロッドの攻撃を繰り返す。
「ぐっ…貴様ぁ!」
蜘蛛男はクウガの腕に糸を飛ばし腕を巻き着ける。
「なっ!?」
「ふん!」
一瞬の隙に蜘蛛男はクウガの腹部に蹴りを入れた。
「ぐあっ!」
クウガは倒れ蜘蛛男は再度針を投げ飛ばすがクウガはギリギリに避けジャンプし距離を取る。
「はぁはぁ」
「っ!(危なかった…だけど奴も結構ダメージがあるみたいだ…なら!)」
クウガは腕に力を入れ。
「‘‘超変身‘‘!」
その叫びと共に巻き付いている糸を引きちぎり赤いクウガへと変わった。
「(赤いクウガの金の力で!)」
クウガはマイティキックの体制に入り力を入れるが一瞬ゾクッ!とクウガの背筋が凍った。
「(なんだ!?…一瞬)」
そう思い込んでいると。
「がら空きだ!」
蜘蛛男は口から糸を出し高密度の針を作り剣のように持つ。
「なっしまっ!?」
クウガの一瞬の隙により蜘蛛男の斬撃を喰らってしまう。
「ぐあっ!!!」
体を切りつけられ怯んでしまったその瞬間。
「死ねぇ!!!」
蜘蛛男はその針を投げ。
「っ!」
クウガの肩に突き刺さってしまった。
「うわぁぁぁぁーーー!!!」
投げ飛ばされた衝撃により針が建物に刺さり吊るされている状態になってしまった。
「ふん…運良く急所は避けたようだがその出血じゃあ時間の問題だなぁ」
蜘蛛男は寝ている千歌を持ち上げ。
「そのまま苦しみながら死ぬがいい」
そう言い蜘蛛男は千歌を連れ去って行ってしまった。
「くっくっそぉ…」
クウガは苦しみながら刺さった針を掴み。
「ぐっぐわぁぁぁぁ!!!」
力を入れ刺さった針を抜き始める。
「ぐっぐうぅぅぅぅ!!!」
肩から流れる血が溢れて。
「うわぁぁぁぁ!!!」
最後まで抜き取るとブシュッ!!!っと血が溢れ出しクウガはその場で倒れるが。
「ち、ちかちゃ…」
最後の力を振り絞るが赤いクウガから白い姿へと変わりそこで意識が途切れた。
ーーーーーーーーー
「…っん」
雄介は目を覚まし目の前には白い天井が見える。
「ここは…」
雄介がそう言うとドアが開き誰かが入ってくる。
「中野さん!目が覚めましたか!」
亀山が雄介の元へと駆け寄る。
「亀山さん…おれ」
「僕が現場に着いた頃には中野さんが倒れていてすごい焦りましたよ!中野さんすごい出血で倒れていたんですから」
「そうか…おれ」
そして雄介はハッ!と気付き。
「亀山さん!俺が倒れてからどれくらい経ちました!?」
「丸一日です。でも、もう起き上がれるくらい回復したんですね」
「丸一日…」
「中野さん?」
雄介は勢いよくベッドから立ち上がろうとする。
「中野さん何をしようとしてるんですか!?」
「千歌ちゃんが奴に捕まったままなんです!早く助けに!?っ!」
ズキン!っと痛む肩に雄介は顔を歪ませる。
「中野さん!いくら回復が早いとは言えまだ完全には治っていないんです。だから安静に」
「でも千歌ちゃんが!」
そう雄介が答えると同時にドアからノック音が聞こえ。
「すみません今、大丈夫でしょうか?」
おそるおそるドアを開けそう答える人物。
「君は確か…」
雄介には見覚えがあった。千歌の部屋に飾られている写真に写っている子とそっくりだったから。
「渡辺曜といいます」
「彼女が通報してくれた方です。そして高海さんの幼なじみだとか」
「あの…千歌ちゃんは?」
曜が恐る恐る尋ねると。
「ごめん…千歌ちゃんは未確認に」
雄介がそう答えると。
「私のせいだ」
「えっ?」
「私が千歌ちゃんと離れたばっかりに!」
「それは!」
「それは違う…千歌ちゃんが連れ去られてしまったのは俺のせいだ」
「中野さん!?」
「でも!」
「俺が負けてしまったから!…千歌ちゃんは奴に」
雄介が答えると曜が疑問に持つ。
「負けてしまったってどういう事ですか?」
曜がそう尋ねると亀山が頭を抱え。
「もう、この際ですから答えますね。今ここにいる方が未確認生命体と戦っている人物、未確認生命体第4号なんです」
亀山がそう答えると曜が驚いたような表情になり。
「えっ!?じゃあこの街に4号がいたって言う話も」
「今回の事件を追い僕と中野さんが来たんです」
「そう、だったんですか」
曜が全てを把握し雄介が答える。
「曜ちゃんだったかな?今回君の大事な友達を助けられなくてごめん!だけど必ずもう一度、奴と戦って今度は必ず千歌ちゃんを助ける!」
雄介の言葉に曜が下を向き。
「私も…千歌ちゃんに会って伝えたい事があるんです…だからお願いです私も千歌ちゃんを助けるお手伝いをさせて下さい!」
「曜ちゃん」
「そんな一般人の方を巻き込ませられません!」
亀山はそう言うが曜の表情は覚悟に満ちた表情だった。
「亀山さん…俺は賛成です」
「中野さん!?何を!」
「彼女は本気です。大切な人を助けたい…その意思が強い以上彼女の気持ちを大事にしたいんです」
「中野さん」
「もし何かあったら俺が全力で守ります!」
「わかりました…でも、一条さんには秘密ですよ?」
「了解!」
雄介はそう言い曜にサムズアップをした。
ーーーーーーーーーーーー
「それじゃあママ行ってきます」
曜はそう言って家を出た。
「うん、間に合いそう」
曜はある方角へと向かい走り出す。
しばらくし目的地についた曜。
「よぉし!じゃあ練習しますか!」
曜はそう言い学校のプールへと向かう。
「…あの女1人か…くくっ」
そう不気味に笑う影が曜の元へと猛スピードで向かって行く。
ドンッ!っと曜の前に勢いよく着地し。
「えっ!?ば、バケモノ!?」
「さぁお前はどっちにしようかな?」
蜘蛛男は口から糸を出し曜の体に巻き付ける。
「い、いやぁぁぁぁぁぁ!!!」
グルグルに巻かれた曜は蜘蛛男に攫われてしまった。
「ふっあのライダーがいなければ容易いもんだな」
蜘蛛男はそう言い去って行った。
ーーーーーーーーー
「中野さん、渡辺さんのGPSに動きがありました」
「了解です。すぐさま奴を追いかけましょう!」
そして曜のGPSを頼りに後を追跡する雄介達。
そしてしばらくし通信を頼りに追ってきた雄介達。そして…。
「渡辺さんの動きが止まった!」
「って事は奴のアジトに着いたってことか」
「あっ中野さん!あれ!」
亀山が指を指す方向に目をやると移動する蜘蛛男の姿が見えた。
「奴は次の人を攫いにまた移動したのか」
「中野さんチャンスですよ今なら未確認のアジトに奴はいません」
「ですね、急ぎましょう!」
目的地近くに到着し雄介と亀山は歩きながら移動する。
「中野さん、どうやらここみたいですね」
「はい…立派な家に住んでるんだな奴は」
雄介達が目にした物とは人が住んでいるような見た目をしている一軒家だった。
「…行きますか」
「はい」
雄介はその家のドアノブを回し中に入る。
「カギつけてないんか」
「それにしても外見とは裏腹に中はすごく汚いですね」
「確かに…亀山さんGPSの方は?」
「はい、このまま真っ直ぐです」
雄介達はGPSが反応する所まで歩いて行くが。
「ここのようですけど」
「一体どういう事だ?」
GPSは確かに反応している。だがそこには曜の姿はなかった。
「…まさか」
亀山が突然、床を叩いて回る。
「亀山さん?どうしたんですか」
「テレビで見たことあるんです。こうやって床を叩くとその1枚が浮かびあがって地下の階段が出てくるとか」
「まっさかぁそんなうまくは」
ガコンッと1枚の床が開く。
「…」
「…」
「うそーん」
亀山はその床を開き。
「本当に地下に続けているようですよ」
「本当にありましたね」
雄介達はその階段を下りていき下までたどり着く。
「これは」
「一体何でしょう?」
雄介の目の前には大きな繭で作られた物が何十個かあった。
「!まさか」
雄介はその繭を手で思いっきり破る。すると…。
「曜ちゃん!?」
繭の中から曜が現れ雄介は直ぐに引き出す。
「曜ちゃん!しっかりするんだ!曜ちゃん!」
雄介の呼び掛けにより曜はゆっくり目を開ける。
「あれ?私」
「曜ちゃん、良かった」
「中野君、私…はっ!」
曜は完全に覚醒し辺りを見渡す。
「私、未確認に捕まってそれから記憶が」
「曜ちゃんのおかけだ。曜ちゃんが持っているGPSのおかけで奴のいるここにたどり着けた」
「そっか…そうだ!千歌ちゃん!千歌ちゃんは!?」
「いや、まだだ。とりあえずこの繭の中にいる人達を助け出すそこに千歌ちゃんもいるかもしれない」
「わ、わかった」
雄介達は一つ一つの繭を破り捕まった人達を開放するが千歌の姿はなかった。
「なんで千歌ちゃんがいないんだ」
「千歌ちゃん」
雄介は亀山の方を向き。
「亀山さん、とりあえず応援をお願いします。今、ここに眠っている人達をここから出しましょう」
「わかりました」
亀山は応援を要求する為一旦外に出て行った。
「曜ちゃん、まだ見ていない所もあるから隈なく探そう」
「う、うん。わかった」
雄介達は移動を始め辺りを隈なく探す。
「くっ一体どこに」
雄介は一瞬最悪の場合を考えていた。
「(奴は食べるか子を産ませるか、どちらかだったなら最悪の場合は)」
すると奥から曜の声が聞こえる。
「中野君!ここに扉が!」
「何!?」
雄介は急いで向かい大きな扉を目の前にする。
「これは普通じゃないな」
「でも行かなきゃだよね?」
「あぁ」
雄介はその扉を開け中を確かめる。すると。
「千歌ちゃん!」
「えっ千歌ちゃん!?」
曜は直ぐに走り出し千歌の元へと急ぐ。
ブチッ!
「?」
一瞬何かが切れた音がしたが曜は構うことなく千歌の元へと急ぐ。
「千歌ちゃん」
「なんだ、これは」
千歌は大きなカプセルに入れられていた。それはさっきの繭と同様、何十個もあった。
「ねぇ中野君、あの子」
「えっ?」
曜が指差す方向には千歌同様カプセルに入れられた子。だが明らかに腹部が大きく膨れ上がっていた。
「まさか、ここは!?」
そう蜘蛛男が保管している自分の子を増殖させる為の部屋だった。
「千歌ちゃんは!?」
雄介はすぐに千歌の方を見るが腹部は膨れてはいなかった。
「とりあえず大丈夫そうだけど、早くここから出してあげないと」
雄介は辺りを見渡しカプセルの近くにボタンがあった。
「開に閉…わかりやすいな」
雄介は閉のボタンを押すとカプセルの中の水がなくなりドアが開く。
「千歌ちゃん!?」
曜は直ぐに千歌を抱き寄せ呼び掛ける。
「千歌ちゃん!目を覚まして!千歌ちゃん!」
曜の呼び掛けに千歌はゆっくりと目を開ける。
「んぅ…よー…ちゃん?」
「千歌ちゃん!?千歌ちゃん!」
曜は千歌を抱きしめる。
「わたし…何があったんだっけ?」
「千歌ちゃんは未確認に連れ去られたけど私達が助けにきたからもう大丈夫だよ」
「そっか…わたし」
千歌は雄介にも気付き。
「ゆうすけ君も助けに来てくれたの?」
「あぁ…もう大丈夫だからね」
「うん、ありがとう…よーちゃん、ゆうすけ君」
千歌は安堵すると、ある事に気づいてしまう。
「………あれ?わたし何で裸…って!?ゆうすけ君!こっち見ないで!///」
「あっ!ごめん!」
そう言って雄介は自分の羽織っている上着を曜に渡し。
「とりあえずこれで」
曜が千歌に渡す。
「あっありがと///」
「いえいえ」
そして雄介は辺りを見渡し。
「とりあえずここにいる人達を全員このカプセルから出して亀山さんに連絡しよう」
「うん、わかった千歌ちゃんはここで休んでて」
「うん、ありがと」
そして雄介と曜は次々とカプセルの中にいる人達を出し。
「とりあえずこれで全員だな」
「うん、そうだね」
「良し、それじゃあ亀山さんに連絡を」
雄介が亀山に連絡をしようとした瞬間。背後から針のような物が雄介に目掛け飛んでくるのを曜が見つけ。
「中野君!後ろ!」
「っ!」
曜の呼び掛けに雄介はとっさに後ろを振り向き。飛んでくる針を足で蹴飛ばした。
「これは、まさか」
雄介が上を見上げると。
「貴様ぁよくも俺の巣を荒らしてくれたなぁ!!!」
蜘蛛男の姿がそこにあった。
「もう戻って来やがったのか!」
蜘蛛男は壁から地面に着地し。
「ここには俺の糸が無数に張り巡らせている。侵入者が入れば直ぐにわかるんだよ!」
その言葉に曜が気付いた。
「まさか、さっき切れた音がしたのは糸だったの?」
「それで奴は戻って来たのか」
蜘蛛男は口から糸を出し鋭く鋭利のような物に変えていく。
「ここまで荒らしたんだ…貴様にはここで死んでもらうぞ!仮面ライダー!」
蜘蛛男は飛びかかり雄介に斬りかかるが雄介はそれを避け蜘蛛男の腕を掴む。
「くっ…曜ちゃん!今のうちにここから逃げるんだ!」
雄介はそう言い曜の方を見て。
「中野君!?」
「今、ここにいる人達を助けられるのは曜ちゃんだけだ!上に行って亀山さんに連絡を!」
「っわかった!」
「頼んだぞ…‘‘変身‘‘!」
雄介は叫び赤いクウガへと変身を遂げる。
「えっ!?へっ!?ゆうすけ君が4号!?」
「千歌ちゃん今はここから出よう。そして亀山さんに今の状況を伝えなきゃ」
「う、うん…わかった!」
曜はクウガに頷き。千歌をお姫様抱っこし走っていく。
「曜ちゃん恥ずかしっ///じゃなかった…ゆうすけ君頑張って!」
「あぁ!」
クウガは蜘蛛男を蹴り間合いを取る。
「貴様を殺し、さっきのガキ共をもう一度捕え今度こそ我らショッカーの道具として扱ってやる」
「そんな事させるかよ!」
クウガは一気に詰めよりパンチを繰り出すが蜘蛛男は糸の剣でガードし腕を弾き剣を振り下ろすがクウガはギリギリの所で躱す。
「(くっここだと捕まった人達に巻き添えを喰うかもしれない何とか奴を地上に出さないと)」
クウガはさっきカプセルから出した人達を気にしていると。
「何をよそ見している!」
「くそっ!‘‘超変身‘‘!」
蜘蛛男は剣を振り下ろすがクウガは紫の姿に変わり咄嗟に両腕でガードし。
「うぉりぃやぁ!」
クウガは蜘蛛男の腹部にパンチを入れる。
「ぐふっ!」
殴られた衝撃により蜘蛛男は剣を手放しクウガはそれを取りタイタンソードへと変える。
「(くそっ!どうする!?)」
クウガが考えている中、突然クウガを呼ぶ声が聞こえた。
「中野さん!」
それは亀山が応援を呼び駆けつけてくれた警察官が来てくれた。
「亀山さん!」
「渡辺さんから今の状況を聞き応援に駆けつけました!」
「亀山さん!そこに倒れている行方不明者の人達を救助して下さい!」
「ここにいる全員…わかりました!」
蜘蛛男は血相を変え亀山達、警察官に襲いかかる。
「させるか!人間がぁ!」
クウガは蜘蛛男をタイタンソードで斬り伏せる。
「ぐあぁ!」
「亀山さん!今です!」
「わかりました!全員!退避!」
警察官は行方不明者の人達を次々と担ぎ現場から遠ざかる。
「くそぉ人間如きがぁ!」
「これがお前にはない人間の力だ!」
「ふざけるなぁ!」
蜘蛛男はクウガに飛びかかるがタイタンソードでガードし腕を払いのけタイタンソードで斬り伏せる。
「ぐあぁぁぁ!!!」
「お前の野暮もここまでだ!」
クウガは構え。
「‘‘超変身‘‘!」
紫から赤のクウガへと変わり。キックの構えを取る。
「ふっ!」
足に炎が宿り全速力で掛けぬけジャンプし。
「うぉりぃやぁーーーーー!!!」
マイティキックを繰り出すも。
「があぁぁぁぁぁ!!!」
蜘蛛男は咄嗟に飛び上がりキックを避ける。
「残念だったなぁ!」
「っ!まだだ!」
クウガは体を回し壁に寄りかかり壁を蹴るそして…。
バリバリバリ!!!
体に放電がかかり赤い金のクウガ。ライジングマイティへと覚醒を遂げた。
右足にアンクレットが付き蜘蛛男に目掛け。
「うぉりぃやぁーーーーーーーーーー!!!」
「なっ!?」
ライジングマイティキックが蜘蛛男に直撃する。
「うおぉぉぉぉぉ!!!」
「ぐあぁぁぁーーーーーーーーーー!!!」
壁をめり込み貫通しそして…。
「うぉりぃやぁーーーーー!!!」
「くっ!このままでは済まさんぞ!この記録はショッカーへと通じている!必ずやショッカーの手がお前にふりかかるだろう!」
地上まで貫通し蜘蛛男は遥か雲の上まで飛ばされた。
「っ!」
クウガは着地し上を見上げる。
そして数秒後、空に大きな爆発が鳴り響き蜘蛛男は散った。
「…」
クウガは赤いクウガへと戻る。
「(この力は…)」
「ゆうすけくーん!」
クウガを呼ぶ声に反応し振り向く。
「千歌ちゃん」
「ゆうすけ君、大丈夫?どっか怪我とかしてない?」
「うん…大丈夫だよ」
そして亀山と曜も駆け寄り。
「中野君、良かった無事みたいだね」
「ようやく終わりましたね。この事件も」
「いや…この事件が解決してもまだ奴らの魔の手がおさまるとは思えない」
「え?」
「ショッカー…一体何者なんだ?」
ーーーーーーーーーー
ー翌日ー
今回の事件を解決し雄介と亀山が宿を出る為、荷物を整理していた所。
「ゆうすけ君」
「千歌ちゃん?どうした?」
「ちょっといい?」
千歌に手招きされ雄介は千歌の方に向かう。
「どったの?」
「う、うん今回の事で改めてお礼がしたくって」
「いや、お礼なんて…千歌ちゃんが無事で良かったよ病院に行って何も異常がなかったし」
「ううん、今この命があるのもゆうすけ君のおかげだし感謝してもしきれないよ」
「それは、俺だけじゃないよ亀山さんや、曜ちゃんだって千歌ちゃんを助ける為に勇気をふり絞って未確認に立ち向かったんだから」
「うん、みんなにはすごい感謝してる」
「なら、千歌ちゃんの笑顔を見れるだけで俺は満足だよ」
雄介はそう言いサムズアップをする。
「うん、ありがとうゆうすけ君」
ーーーーーーーーーー
そして雄介と亀山が支度を終え宿を出ると。
「ゆうすけ君!本当にありがとう今度は事件とかじゃなくて普通に友達としてこっちに遊びに来てね!」
「…うん、必ずまた来るよ」
「約束だよ!」
雄介はサムズアップをし、ヘルメットのバイザーを下げバイクで走り去って行った。
「ばいばい、ゆうすけ君」
「行っちゃったね」
「えっ!?よーちゃんいつの間に!?」
「今、ちょうど来たところ。私も改めてお礼したかったなぁ」
「大丈夫、必ずまた会えるよ」
「…ねぇ千歌ちゃん。前話した大学の件だけど」
「あっ…あの時はごめんね!わたし一方的に」
「違うんだ、最後まで言わなかった私が悪いんだ」
「最後まで?」
「千歌ちゃん…一緒に東京で暮らしませんか?」
「…えっ?えぇ!?」
「私のワガママだけど私、千歌ちゃんとずっといたい!だけど船の船長も諦められないんだ。だから私は両方を選びたい」
「えと、あの」
「ごめんね、いきなりこんな事言って…だけど私は本気だよ」
「…クスッよーちゃんってばこれじゃあプロポーズみたいだよ」
「ウェ!?私そういう意味じゃ!?…いやそういう意味にもなるか。千歌ちゃんとずっと一緒にいたいから」
「ふふっワガママだなぁ…良いよ」
「えっ!?良いの!?」
「その変わりちゃんと幸せにしてね?よーちゃん」
「うん必ず幸せにするよ」
そう言って千歌と曜はぎゅっと手を握った。
ーーーーーーーーーー
雄介が走行中ふと頭をよぎる。
「(そういえば千歌ちゃんと曜ちゃんって付き合ってるのかなぁ?なのはちゃんとフェイトちゃんみたいないい感じだったし)」
雄介がそう考えていると通信が入る。
「あれ?ことりちゃんからだ」
『あっやっと繋がった。ゆーくんいつ帰ってこれる?』
「今、帰ってる途中だよ」
『良かった。みんな寂しいって言ってるから早く帰ってきてね』
「りょーかい」
『じゃあ、また後で』
ことりとの通信を終え。
「じゃあ可愛いスクールアイドル達の元へ中野雄介いざ参りますか!」
雄介はそう言い走り去って行く。
「中野さん!制限速度守ってくださぁーい!」
ーーーーーーーー
ー???ー
『蜘蛛男が殺されたらしい』
『誰に?』
『奴の脳内のデータを調べると戦っている者は仮面ライダーと似ている』
『仮面ライダー?まだ実在していたの?』
『あぁまた計画を練り直さないとな』
『仮面ライダー…まだ我々に驚異をもたらす存在がいるとはね』
『仮面ライダー…クウガか』
ー第21話 異変endー
第20話から7ヶ月…。遅くなって申し訳ありません。
どんどん更新が遅くなっているのですが。
この物語は必ず完結まで書くのでこれからもよろしくお願いします。