古代の戦士と9人の女神達   作:クウガに心奪われた男

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謎の怪人ショッカーとの戦いに勝利した雄介。東京へと戻りまたもや謎な事が起きてしまう。


第22話 家族

静岡県から帰ってきた雄介。今日もμ'sの練習で屋上で彼女達の練習風景を見ながらドリンクを用意していた。

 

「よし、9人分あるな。休憩になるまでってっ…おっ?」

 

すると雄介の携帯が鳴り出し画面を見る。

 

「フェイトちゃんから?…はい、もしもし」

 

『あっ雄介さん今、大丈夫でしょうか?』

 

「うん大丈夫だよ、何かあった?」

 

『はい、すみません雄介さん直接話したいので今日会えますか?』

 

「えっ?うん、大丈夫だけど」

 

『ありがとうございます。では駅のカフェの近くで待っていますね』

 

「了解、じゃあまた後で」

 

『はい、失礼します』

 

そうして通話を終え携帯をしまうと同時に目の前に凛が顔を覗き込んでいた。

 

「うおっ!?凛ちゃん!どったの?」

 

「ゆーすけ、誰からの電話にゃ?」

 

「えっと…友だちだよ」

 

「ふーん、ゆーすけ静岡から帰ってきてからオトモダチ沢山できてるよね」

 

「えーっと、何のことかにゃ?」

 

「とぼけても無駄にゃ!前、廊下で電話してた時、千歌ちゃんって言葉が聞こえたし、この前は、なのはちゃんやフェイトちゃんって聞こえたにゃ!」

 

「…凛ちゃん、もしかして妬いてる?」

 

「にゃ!?」

 

「あーそっかそっか凛ちゃん妬いてくれてるのか〜可愛いなぁ」

 

雄介は凛の頭を撫でると。

 

「にゃっ///にゃっ///ゆ、ゆーすけのばかぁ!」

 

パァン!っと甲高い音が屋上に鳴り響く。

 

凛は走って屋上から出ていき。雄介は左頬を抑え。

 

「なんか…この感じ懐かしい気がする」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

フェイトからの連絡を受け雄介は待ち合わせた場所へとたどり着く。

 

「フェイトちゃん」

 

雄介が呼び。フェイトは気づき頭を下げる。

 

「すみません、突然お呼び立てして」

 

「ううん、大丈夫だよ。とりあえず寒いし中に入ろうか?」

 

「はい」

 

雄介とフェイトは店に入り席に座る。

 

「とりあえず何か飲もうか…フェイトちゃん何がいい?」

 

「えっと、じゃあココアで」

 

「りょーかい、じゃあ俺も」

 

雄介は店員に注文し終えると。

 

「んで、どったの?なのはちゃんと何かあった?」

 

「いえ、なのはとは別に…いや、あったと言うべきでしょうか」

 

雄介が頭を傾げると注文したココアが届きテーブルに置かれる。

 

「その様子だとケンカとかじゃなさそうだね」

 

雄介がココアを一口飲むと。

 

「あの、非常に言い難いのですが…。」

 

「うん」

 

「えっと…子供ができまして」

 

「うん、子供ね」

 

一瞬の静寂そして…。

 

「…ブフッ!」

 

フェイトの爆弾発言に雄介はココアを吹いてしまう。

 

「ゲホッ!ゲホっ!」

 

「あぁ!大丈夫ですか!?」

 

「こ、こ、こどもぉ!?」

 

「ゆ、雄介さん!声が大きいです!」

 

「いや、でもフェイトちゃんもなのはちゃんもまだ小学生だし…いや待てよ今、時代が進んでるから女の子同士でも子供を産むのは可能なのか?…」

 

「雄介さんストップ!ストップです!」

 

「あぁ!ごめん、でももう子供を産んだなんてフェイトちゃん頑張ったね。なのはちゃんも出産して今は赤ちゃんのお世話かな」

 

「…雄介さん、セクハラですよそれ」

 

「ごめんごめん、冗談だけど。ほんとに?」

 

「はい…実際は、なのはが産んだ訳じゃなく突然現れたんです」

 

「現れた?」

 

「はい、先日なんですが私となのはが学校の帰宅中になのはの家の前で女の子が立っていて私達を見た瞬間。なのはママ、フェイトママって駆け寄って来たのです」

 

「お、おおおぅそれは突然だなぁその子に見覚えは?」

 

「ありません。最初はなのはの親戚の子かな?とか思ってたんですが、なのはも見覚えはないと言っていたので」

 

「その子が冗談で言ってる可能性もあるし…でも見覚えはないとなると…う〜んわからん」

 

雄介が考えていると。フェイトの携帯から着信音が鳴る。

 

「あっなのはから、すみません雄介さんちょっと出てきますね」

 

「わかった」

 

そう言いフェイトは店を出る。

 

「にしても子供かぁ…なのはママ、フェイトママか」

 

雄介が考え混んでいると。

 

「お待たせしました」

 

「ん、なのはちゃん何だって?」

 

「いや、その子が私に会いたがってグズってるから来てほしいってハハッ」

 

「そっか…なら行かなきゃだね」

 

雄介は立ち注文票を取る。

 

「あぁ!雄介さんいいですよ!私が払います!」

 

「な〜に言ってんの。高校生が小学生に奢られる訳にはいかないっしょここは俺が払うよ」

 

「うぅ〜ありがとうございます。ごちそうさまです」

 

雄介は会計を終え店を出る。

 

「あっそう言えばまだその子の名前聞いてなかったね。それに歳も」

 

「はい、名前は高町ヴィヴィオ4歳です」

 

「高町ヴィヴィオか…ますます謎だなぁ」

 

「そうだ雄介さん、今週の土曜日空いてますか?」

 

「えっ?うん、μ'sの練習を終えてからだから午後からなら」

 

「わかりました。ならまたここで待ち合わせしませんか?なのはとヴィヴィオを連れてくるので」

 

「わかった。じゃあ今週の土曜日で」

 

「はい、それではまた」

 

そう言いフェイトと別れ雄介は自分の家へと向かった。

 

ーーーーーーーーーー

 

ー土曜日ー

 

雄介はμ'sの練習を見ていながらフェイトとなのはの子供の事を考えていた。

 

「(突然現れたって言ってたけど一体どこから来たんだ?その子はフェイトちゃんとなのはちゃんを知ってたみたいだけど)」

 

雄介が考えている内にμ'sの皆は休憩に入った。

 

「はい、真姫ちゃん」

 

「ありがと」

 

雄介は皆に飲み物を渡し真姫に渡した所で雄介は真姫の隣に座り。

 

「なによ?」

 

「なぁ真姫ちゃん聞きたい事があるんだけど」

 

「なぁに?変な事聞いたら引っぱたくわよ」

 

「女の子同士って子供産める?」

 

「…正直、真面目なのかふざけてるのか微妙だから困るわね」

 

「真面目だよ〜」

 

「はぁ…産めるわよ。まぁ色々大変だけどね」

 

「やっぱそうだよなぁ」

 

「どうしたのよ?いきなりこんな質問して」

 

「いやぁ俺の知り合いの子達がね色々あって」

 

「はぁ…あなたまた変な事に首突っ込んだんじゃないでしょうね?」

 

「いんや大丈夫だよ」

 

「ほんとかしら?」

 

雄介と真姫が話している内に絵里が声を掛け練習を再開する。

 

ーーーーーーーーー

 

ー午後ー

 

μ'sの練習を終え雄介は待ち合わせをした店に向かう。

 

「っとさすがに早ずきたかな?」

 

雄介はバイクを停め店に入ろうとすると。

 

「雄介さん!お待たせしました」

 

フェイトとなのはの姿が見え雄介は手を振る。

 

「やぁフェイトちゃん、なのはちゃんも久しぶり」

 

「お久しぶりです雄介さん」

 

「所で例の子は?」

 

雄介が辺りを見渡すが2人しかおらずなのはが後ろを向き。

 

「ほら、ヴィヴィオ出て来て雄介さんに挨拶しなきゃ」

 

するとなのはの後ろからひょっこりと顔を覗かせ雄介を見る。

 

「こ、こんにちわ…た、たかまちヴィヴィオです」

 

顔を覗かせたその子は金色の髪にリボンを着けそして目の色が左右対象で右目は青で左目は赤色になっていた。

 

「(この子がヴィヴィオ…目の色が左右違くてそれにどことなくフェイトちゃんとなのはちゃんの雰囲気を感じる)」

 

「こんにちわ、とりあえず寒いし中に入ろうか?」

 

店の中に入りそれぞれ頼みたい物を注文し料理を待つ中、雄介はヴィヴィオを見て。

 

「ヴィヴィオちゃん」

 

「は、はい」

 

「ごめんねいきなり、少しヴィヴィオちゃんに聞きたい事があるんだ」

 

「ききたいこと?」

 

「うん、突然だけどヴィヴィオちゃんはどこから来たのかな?」

 

「えと…気付いたらなのはママのお家にいてママ達が帰ってきたらママ達小さくなっていたの」

 

「小さくなっていた…ならヴィヴィオちゃんの知っているママ達は大人なのかな?」

 

「うん」

 

ヴィヴィオの返答にフェイトとなのはを見る。

 

「雄介さん少しいいですか?」

 

フェイトが席を立ち雄介は頷く。

 

「フェイトママ?」

 

「ごめんね、ヴィヴィオちょっとなのはママと待っててね」

 

そう言って雄介とフェイトは店を出る。

 

「…フェイトちゃん、もしかしてだけどヴィヴィオちゃんは未来からきた子なのかな?」

 

「信じ難いですけど私達が聞いた時も同じ事を言っていました」

 

「要するに未来から来たフェイトちゃんとなのはちゃんの本当の子供なのか」

 

「でも未来なんて…話がすごく飛んでます」

 

「だよなぁ…未確認生命体が現れる今の時代でもある意味結構非現実だけど未来はなぁ」

 

「とにかくもう少しヴィヴィオと一緒にいて様子を見てみます」

 

「わかった。とりあえず戻ろうか」

 

「はい」

 

店に戻りその後、運ばれた料理を食べ終え雄介達は店を出た。

 

その後、色んな店へと周り買い物を終え今は街を歩いている。

 

「ふぅいっぱい買ったなぁ」

 

「そうですね。ほとんどヴィヴィオのですけど」

 

手に持っているのはヴィヴィオの服。何着か買って雄介はその荷物持ちである。

 

「それにしてもなのはちゃん凄く嬉しそうだねヴィヴィオちゃんとあんなにはしゃいじゃって」

 

「そうですね…ヴィヴィオが来てからすごい喜んでます」

 

「それは、フェイトちゃんとの子供だからじゃないかな?」

 

「えっ?」

 

「嬉しいんだよ。未来でちゃんとフェイトちゃんとなのはちゃんの間に子供を授かっているのは」

 

「そうですね…私にとっても1つの夢でしたから」

 

「夢?」

 

「なのはと一緒に幸せな家庭を作る…それがもし子供がいたならもっと幸せになるだろうなぁって」

 

「そっか…良かったねフェイトちゃん」

 

「はい」

 

雄介達が歩いていると。

 

「ようやく見つけましたよ…ヴィヴィオ」

 

なのはとヴィヴィオの前に謎の男が現れる。

 

「なのはママ」

 

ヴィヴィオは怯えだしなのはの後ろに隠れる。

 

「(ヴィヴィオちゃんの名前を!?あいつは)」

 

雄介は咄嗟になのは達の前に出てその男を睨む。

 

「あんた何者だ…なぜヴィヴィオちゃんの名前を」

 

「さぁ帰ろうヴィヴィオ…君のママ達が待ってるよ」

 

「おい!質問に答えっ!」

 

雄介がその男の肩を掴んだ瞬間その男の口から衝撃波のような物が出て雄介に直撃する。

 

「がっ!?」

 

雄介はそのまま吹き飛び店のガラスを突き破り倒れる。

 

「雄介さぁん!」

 

「きゃあぁぁぁぁぁ!!!」

 

この騒動に街はパニック状態になり辺りの人達は逃げ惑う。

 

「くっなのは!ヴィヴィオ!」

 

フェイトがなのは達の前に出て守るように手を広げる。

 

「ん?どこかで見た顔かと思いきやなるほど幼い頃のあなた達でしたか」

 

「なっ!?お前は何を言っているんだ?」

 

「いえ、すみませんこちらの話です。だがわかりませんねぇなぜここにこの子を送り込んだのか」

 

「だから…一体なんの話をしているんだ!」

 

「何って…君達の話をしているんですよ。フェイト・テスタロッサ・ハラオウン」

 

「なっ!?私の名前を」

 

「もちろん知っていますよ。高町なのはもね」

 

「わ、私の名前も?」

 

「えぇだって君達はすごく有名な人達ですから」

 

男は笑みを浮かべなのは達に近寄より手を伸ばそうとした瞬間。

 

「その話…俺にも詳しく聞かせてもらいたいな」

 

そこに現れたのはすでに変身を遂げていたクウガだった。クウガはその男の手を取り力を込める。

 

「な、貴様は!?」

 

ガッ!っと手を振り払い男は後退る。

 

「悪いがこの子達には指一本触れさせねぇぞ」

 

クウガは身構える。

 

「なぜだ…なぜ仮面ライダーが存在する!?」

 

仮面ライダーの発言にクウガは引っかかる。

 

「その言葉は以前ショッカーって奴から聞いた…もしかしてお前もショッカーか?」

 

「ここに仮面ライダーがいる事も驚きだが、まさかショッカーの事もご存知とはね」

 

男はクウガを睨み。

 

「そうか…彼女達がヴィヴィオをここに送り込んだのは君という存在がいるからか」

 

「?どういう意味だ」

 

「すまないが、こちらも時間がなくてね…すぐにヴィヴィオを回収させてもらう!」

 

男は勢いよく飛び身体を変化させ虎に酷似した怪人へと変身し薙刀のような武器を持ちクウガに目掛け振り下ろした。

 

「ぐっ!」

 

クウガは両手をクロスしてガードし。

 

「フェイトちゃん!2人を連れて逃げるんだ!」

 

クウガは手で薙刀を弾きフェイトに呼び掛ける。

 

「わかりました!なのは!ヴィヴィオ!」

 

フェイトは2人の手を取りすかさずその場を離れる。

 

「よし」

 

「変わりませんねぇ!」

 

「なに?」

 

虎の怪人は薙刀で斬りかかろうとするが。

 

「‘‘超変身‘‘!」

 

クウガは青い姿へと変えその攻撃をジャンプし避ける。

 

「姿を変える事もできるのか」

 

クウガは着地し落っていた木の枝を取り振り向く。

 

「聞かせろお前らの事、ヴィヴィオちゃんの事…それにあの子達の事もだ」

 

木の枝からドラゴンロッドに変わり構える。

 

「ふっ…まぁいいでしょう」

 

虎の怪人は薙刀を持ち直しクウガに迫る。

 

「くっ!」

 

虎の怪人は薙刀を振り降ろしクウガはロッドでガードする。

 

「私の名はジャガー…そして人間でありながら人間達を裏切り、追放された哀れな2人の物語を!」

 

「なに!?」

 

ジャガーの攻撃は続く。

 

「人間を裏切るだと!?」

 

「そう!彼女達はショッカーに加担し我々に協力したんだ!」

 

「そんなはず…ねぇだろ!」

 

受け流していた攻撃をクウガはロッドで弾きジャガーに目掛けロッドを振り降ろすがジャガーは避けクウガから間を開ける。

 

「あの子達がお前らなんかに!」

 

「ヴィヴィオの存在だよ!」

 

「なに?」

 

ジャガーは薙刀を肩に置き。

 

「彼女達はヴィヴィオという存在を守る為に我々ショッカーに協力しているんだ」

 

「なんなんだ…ヴィヴィオちゃんは一体何者なんだ!」

 

「ショッカーが生み出した最高傑作さ」

 

「なん…だと?」

 

「君から見てどことなくヴィヴィオはあの2人に似ている所があるだろぅ?」

 

「(確かに…似ている所はあるが)」

 

「そう…ヴィヴィオはあの2人の細胞から生み出された成長する改造人間なのさ」

 

「な…に?」

 

「普通の人間のように成長するが…ヴィヴィオは改造人間、成長するたび力を増しそして!…最高の怪人へと姿を変えるのさ」

 

「怪人にだと?」

 

「そうだ!怪人へと変わったヴィヴィオは人を襲い沢山の獲物を殺しまくるだろう!そんなヴィヴィオを匿っているのは、あの2人だ!だから追放されたのさ」

 

「そんな…バカな」

 

「お前も仮面ライダーならばその意味がわかるだろぅ?」

 

ジャガーが話している間にジャガーの体が透けていき。

 

「おっと、どうやら時間みたいだ…じゃあまた来るから待っててねヴィヴィオ」

 

ジャガーはそう言い残し姿が消えた。

 

「ヴィヴィオちゃんがショッカーの改造人間だと?」

 

「雄介さん」

 

突然呼ばれクウガはすぐに振り向く。

 

「フェイト…ちゃん」

 

「今の話、全て聞きました…ヴィヴィオの事、私達の事」

 

「なのはちゃんとヴィヴィオちゃんは?」

 

「先に家に帰るよう言っていたので、なのは達には聞かれてません」

 

「そうか」

 

フェイトはずっと顔を伏せたまま表情がわからず雄介もどのように言葉を掛けたらいいかわからなかった。

 

「フェイトちゃ」

 

「雄介さん今日はありがとうございました…それでは」

 

声を掛けようとしたがフェイトは歩いていき去って行ってしまった。

 

「どうすればいいんだ…俺は」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

ー翌日ー

 

「フェイトちゃんおはよう!」

 

いつもの待ち合わせでなのはを待っていたフェイト。

 

「おはよう。なのは」

 

「?フェイトちゃん何か元気ないね?何かあった?」

 

「いや、大丈夫だよ」

 

「そっか良かった。昨日は大変だったよね私達の事知ってる未確認生命体が出るしヴィヴィオの事も」

 

ヴィヴィオの名前にドクンッ!と胸を打つフェイト。

 

「でも雄介さんが追い払ってくれて良かった」

 

「ねぇ、なのは。ヴィヴィオはあれからどんな感じ?」

 

「えっ?うん少し怯えてたけどお家に帰ってきて少し経ったらいつも通り元気になったよ」

 

「…そう」

 

「フェイトちゃんにも会いたいって言ってたよ」

 

「…うん、そうだね私も会いたいな」

 

そして、なのは達は学校に着き。同時刻に雄介も学校に着いていた。

 

「フェイトちゃんどうするんだろう…やっぱり、なのはちゃんに話すのかな?」

 

連絡するか迷うも雄介はスマホを閉じる。

 

「ショッカーの改造人間…それもフェイトちゃん達が協力し生み出されたか…正直言えるわけねぇよな」

 

雄介が悩んでいると。穂乃果達も教室に入ってきた。

 

「雄介おっはよー!」

 

「おはようございます」

 

「おはよーゆーくん」

 

雄介は手を振り。

 

「おーす3人とも。今日も可愛いね」

 

「雄介に褒められても何も出ないよー」

 

「どうしたのですか雄介?何か元気がないような」

 

「いや、昨日エロゲーを夜までやっててね、それで寝不足気味ってとこかな」

 

「…ゆーくん、今から梓ちゃんに電話するね」

 

「やめてください。お願いします本当に」

 

「もう!本当にえっちなんだからゆーくんは!」

 

「えへへへ、ごめんごめん」

 

雄介は窓の外を見て。

 

「(さて、どうしたものかな)」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ー私立聖祥大附属小学校ー

 

授業中、黒板に目をやりながらもフェイトはヴィヴィオの事を考えていた。

 

「(やっぱり、なのはに…いや、本当の事を言ったらなのはが悲しむ。だけど、どうしたら)」

 

フェイトは頭を抱え悩んでいる所をなのはは見逃さなかった。

 

「(やっぱりフェイトちゃん、朝からおかしい…すごく悩んでいるみたい)」

 

なのはがフェイトに目を向けていると。

 

ドォォン!!!

 

「な、なに!?」

 

「爆発!?」

 

突然、校舎の下から爆発音が聞こえクラスの皆が窓から顔を覗く。

 

下から黒い煙が漂い火が覆われていた。

 

「皆さん!落ち着いて下さい!今から避難を!」

 

クラスの担任が避難誘導をしようとした矢先に。

 

ドォォン!!!

 

2回目の爆発音が聞こえた。

 

「今度は2階の方から」

 

爆発に気を取られていると後ろの方から。

 

「イーッ!」

 

全身黒タイツを着ている人物が教室に入ってきた。

 

「な、なんですか!?あなた達は!」

 

クラスの担任がそう言うと。

 

「イーッ!」

 

黒タイツは担任の腹部にナイフのような物を刺した。

 

「ぐ、ぐふっ」

 

ドサッと倒れこんでしまった先生。

 

「き、きゃあぁぁぁぁぁ!!!」

 

クラスは大パニックになり逃げようとするが黒タイツに囲まれてしまっていた。

 

ーーーーーーーーーーー

 

休憩時間。雄介が穂乃果達と話していると。携帯が鳴り出す。

 

「一条さんから?」

 

電話に出ると。

 

『中野雄介!事件だ!』

 

「どこですか!?」

 

『私立聖祥大附属小学校に未確認生命体とは異なる新たな謎の敵が現れた!』

 

「そこって、なのはちゃん達が通ってる学校…まさか!」

 

『お、おい!中野!』

 

強引に通話を切り席を立つ雄介。

 

「悪い!敵が現れた。海未ちゃん先生には適当に話しておいてくれ!」

 

「わかりました気をつけて!」

 

「無事に帰って来てね!ゆーくん!」

 

「約束だよ雄介!」

 

「あぁ!」

 

雄介はすぐに飛び出しバイクに股がる。

 

「(まさかまたヴィヴィオちゃんを…いや考えるのは後だ!)」

 

雄介は直ぐさま学校に向かった。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「なのは!こっちへ!」

 

フェイトはなのはの手を掴み黒タイツから逃げていく。

 

「(あの人達、昨日現れた人と同じベルトのマークをしていた。と言う事は、この人達もショッカー)」

 

フェイトが考えながら走っていると。

 

「フェイトちゃん!前!」

 

なのはの呼び掛けにハッ!となり前を見ると昨日現れた男が立っていた。

 

「あなたは!」

 

「いやぁ昨日ぶりだねテスタロッサ君」

 

「やっぱり、これはショッカーの仕業」

 

「ご名答。そろそろヴィヴィオを連れて行かなくちゃいけなくてね。まぁ強行手段ってとこかな」

 

「ヴィヴィオを連れていくなら、他の人達は関係ないはずだ…なぜこんな酷い事を!」

 

「君達の通うここを襲えば手っ取り早くヴィヴィオを差し出すと思ってね。ほら、今きみが言った関係のない人達が襲われたらさすがに渡すと思ってね」

 

「ふざけないでください!」

 

「なのは?」

 

フェイトの前に出て、なのははジャガーに言う。

 

「関係のない人達を巻き込んで…ヴィヴィオを差し出すって…あなたの目的は一体なんなんですか!?」

 

「おや?テスタロッサ君に聞いてないのかい?」

 

「えっ?」

 

ジャガーはフェイトを見て嘲笑うかのように。

 

「やれやれなら教えてあげようヴィヴィオは我々の」

 

まさか…。

 

「言うな…」

 

なのはの前で…。

 

「ショッカーが作り出した…」

 

やめてくれ…。

 

「言うな!」

 

なのはの笑顔が…。

 

「れっきとした改造人間なんだよ!!!」

 

消えてしまう…。

 

「…えっ?」

 

ジャガーの言葉にガクンッ!と膝から付きなのはは倒れそうになる。

 

「なのは!?」

 

フェイトはなのはの肩を掴み支える。

 

「あ、それともう一つ…ヴィヴィオは」

 

「…やめろ」

 

「君達の」

 

「やめろーーーーー!!!」

 

バリィィィン!!!

 

フェイトの叫びと共にガラスからショッカー戦闘員が吹き飛んできた。

 

「なっ!?」

 

ジャガーは後退りボロボロのショッカー戦闘員が倒れていた。

 

「ったく変な格好の奴がいきなり突然襲って来てびっくりしたぜ」

 

その声にフェイトは目を大きく開く。

 

バッ!と窓からその人物が現れフェイト達の前に立つ。

 

「遅れてごめん、フェイトちゃんなのはちゃん」

 

「雄介さん」

 

フェイトは安堵の笑みを浮かべる。

 

「ちっ!またお前か…」

 

「そのセリフそっくりそのまま返してやる。くそ野郎が」

 

雄介はなのはの方に目を向ける。

 

「フェイトちゃん…なのはちゃんは?」

 

「…ヴィヴィオの事を聞いてショックを受けたみたいで」

 

「…そうか」

 

雄介はジャガーを睨み。

 

「学校にいる人達を襲い…彼女達を傷つけたおまえ達は、絶対に許さねぇ!」

 

雄介は腹部からアークルを出現させ変身の構えを取り。

 

「‘‘変身‘‘!」

 

その掛け声と共に赤いクウガへと変身を遂げた。

 

「やはりその姿。お前があの英雄様か」

 

「なに!?」

 

ジャガーは怪人態へと変化し。

 

「うぉらぁ!」

 

薙刀でクウガに目掛け振り降ろす。

 

「くっ!」

 

クウガは咄嗟に青いクウガへと変わりフェイトとなのはを抱えその攻撃を避ける。

 

「なんの事だ!?英雄って」

 

「お前と戦った後調べたのさ。お前の事を!」

 

ジャガーは薙刀を横に振るいクウガは落ちていたほうきをドラゴンロッドに変えガードする。

 

「ぐっ…」

 

「今、我らが君臨している世界に仮面ライダーは存在しない。だが数十年前、未確認生命体グロンギから世界を守った英雄がいた…それがお前だクウガ!」

 

ガキンッ!と武器がぶつかり合い反動でクウガとジャガーは後退る。

 

「調べるまでお前の存在は認識されていなかった。だが複数のショッカーがお前と接触した事がある。そして最初に接触したのが蜘蛛男だった」

 

「(蜘蛛男…静岡にいたあいつか)」

 

「そいつ戦闘や複数のデータが残っておりお前という存在を調べあげたのさ!」

 

ジャガーはジャンプし薙刀を振るう。クウガはロッドでガードするがジャガーの力が強く膝をついてしまう。

 

「ぐっ…く…そっ」

 

「だからテスタロッサ達は過去のお前に頼り助けを乞うている…哀れなもんだなぁ!仮に過去のお前に助けられても裏切り者は裏切り者なんだからよぉ!」

 

ハハハハッ!っと笑うジャガーに。

 

「笑うな」

 

「なに?」

 

「彼女達を笑うんじゃねぇ!」

 

クウガは紫のクウガに超変身し。

 

「うおぉぉぉぉ!!!」

 

ジャガーの薙刀を振り払い。

 

「未来の彼女達の想いはまだわからない…だがな!ここにいる彼女達を悲しませてんじゃねぇよ!」

 

クウガは金の力を開放しライジングタイタンへと姿を変えジャガーにソードを斬りつける。

 

「ぐっ…ぐわぁぁぁぁぁ!!!」

 

ジャガーは横転し変身解除され人間態の姿に戻る。

 

「くっくそっ!」

 

「終わりだ!」

 

クウガは再び斬りかかろうとしたがジャガーの体が透けていく。

 

「なに!?」

 

「ふぅ…時間だ。ヴィヴィオは回収出来なかったが成果はあった」

 

ジャガーはなのは達を見て笑い。

 

「待て!逃げんのか!」

 

「テスタロッサ達がどんな答えを出すか…楽しみだ」

 

ジャガーはそう言い残し消えていった。

 

「待て!待てよ!逃げんな…逃げんなーーーーーー!!!」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ー数時間後ー

 

警察や救急隊員達が駆けつけ学校の悲惨な状況を目の当たりし救助している中。雄介はフェイトとなのはを学校の近くにある公園に来ていた。

 

「俺の知り合いの刑事さんには事情を話したからとりあえずは時間は取れるよ」

 

雄介はフェイトとなのはには話し合いが必要だろうと一時だけだが事情聴取を一条に頼んで抜けさせてもらった。

 

「…フェイトちゃんは知ってたの?ヴィヴィオの事」

 

「…うん」

 

「…なんで言わなかったの?」

 

「それは…」

 

なのはの表情を伺おうとするがなのははフェイトと目を合わせようとしなかった。

 

「…それは、なのはが悲しむと思って」

 

「そうだね…悲しいよ。だけどね」

 

今度は目を合わせてくれた。だがなのはの目には怒りに満ちていて。

 

「フェイトちゃんが何も話してくれなかった事がすごく悲しいよ!」

 

「っ!」

 

「フェイトちゃんはヴィヴィオがショッカーの改造人間だから!?敵が作った改造人間だから黙ってたの!?」

 

「違う!未来の私達はヴィヴィオという存在の為にショッカーに加担して人間を裏切っている…その事をなのは知られたくなかったんだ」

 

「なに…それ?」

 

「私達は子供が欲しい為だけにショッカーに入り人類を裏切った…そんな事知られたくないに決まってるじゃないか!」

 

「…」

 

「私は何言われてもいい…だけどなのはは、なのはが傷つけられるのは耐えられない」

 

「フェイトちゃんそれ本気で言ってるの?」

 

「…」

 

「私だけ助かればフェイトちゃんは幸せなの?…ヴィヴィオはどうでもいいの?」

 

「…正直、ヴィヴィオを未来に帰すのが私は…いいと思う」

 

フェイトの言葉になのはは無言でフェイトに近づき。

 

パァン!

 

「…っ」

 

叩かれた?…なのはに?。

 

「ヴィヴィオがショッカーの改造人間だから何?私達がショッカーに加担してるからって何?。それでも私はヴィヴィオのママだから!」

 

「っ!?」

 

「フェイトちゃんとできた大切な命だから私は絶対にあの子を守りたい!ショッカーだからって!改造人間だからって!そんなの関係ないよ!」

 

「でも!それで人類の敵になるなんて」

 

「私達の娘を守る為なら!…私は…人類の敵になったていい…。」

 

「なのは!」

 

「フェイトちゃん、確かにフェイトちゃんの言うことが正しいと思う…でもね私はあの子を絶対に見捨てない。フェイトちゃんがあの子を敵と見ているなら…」

 

なのはは悲しみに満ちている顔を向け。

 

「私達…お別れしよう?」

 

「な、なのは?…な、何を?」

 

「フェイトちゃんの事は大好きだし愛してる…だけど大切な娘を見捨てる事は出来ないから…だから…ごめんね」

 

なのははそう言い残し立ち去ろうとする。

 

「な、なのっ」

 

手を伸ばそうとするがフェイトは立ち止まり伸ばしていた手を下げてしまう。

 

「なのはちゃん」

 

なのはの前に雄介が立ち。

 

「ごめんなさい雄介…」

 

「…他の道はないのか?」

 

「はい…これが私が選んだ道です」

 

雄介は道を開け。

 

「わかった…でもヴィヴィオちゃんの事は警察に全てを話すよ?それでいい?」

 

「はい…大丈夫です」

 

なのはは頭を下げお礼をしその場を後にした。

 

「…フェイトちゃん」

 

雄介はフェイトの所に駆け寄る。

 

「…雄介さんはどう思います?…私、間違ってますか?」

 

「正直わからない、どっちが正しくてどっちが正しくないのか…ごめん頼りなくて」

 

「いえ…なのはは未来と言えど私達の娘を守るって言ってたんです。なのはらしいと言えばなのはらしいのですが」

 

フェイトはギュッと拳を握りしめ。

 

「私にはそんな覚悟なんてない!」

 

「…フェイトちゃん」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ー翌日ー

 

雄介は事件の全てを一条に話し。

 

「そうか…信じ難い事だが現に起こっている事だからな…それで君はどうしたい?」

 

「俺は…なのはちゃんと同じ気持ちです。ヴィヴィオちゃんを守りたい」

 

「ショッカーという組織が作り出した改造人間でもか?」

 

「それでもあの子は誰も傷つけていない…とてもいい子なんです」

 

「だが、成長するにつれあの子は巨悪な怪人へと成り果てるんだろう?」

 

「…もし、もしあの子が怪人へとなり人類の敵と成り果てたなら…その時は俺がこの手で倒します」

 

雄介はギュッと拳を握りしめ。

 

「たとえあの子達に恨まれようとも」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

ー高町家ー

 

なのはの部屋でヴィヴィオは遊んでいると。

 

「ねぇなのはママ」

 

突然、なのはに声を掛け。

 

「ん?どうしたのヴィヴィオ」

 

「フェイトママとはいつ会えるの?」

 

「っ!」

 

「…なのはママ?」

 

「う、うん!そうだね近いうちに」

 

「やったぁ!はやくフェイトママに会いたいなぁ」

 

すると家のインターホンが鳴り。

 

「ん?もしかしてフェイトママかな?」

 

ヴィヴィオは立ち上がりなのはの部屋を出て玄関へと向かった。

 

「ま、待って!ヴィヴィオ!」

 

なのはの静止を聞かずに玄関のドアを開ける。

 

「フェイトママ!」

 

だが、そこにいたのは。

 

「やっなのはちゃん、ヴィヴィオちゃん」

 

雄介だった。

 

「雄介さん」

 

「この間のお兄さん?」

 

「そうだよーごめんねフェイトママじゃなくって」

 

そう言いヴィヴィオの頭を撫でる雄介。

 

「雄介さん何か?」

 

「そんな怖い顔しないでよ。大丈夫なのはちゃんと少し話したいだけだから」

 

なのははヴィヴィオに近寄り。

 

「ねぇヴィヴィオ。ママ達ちょっとお話しなきゃいけないからお部屋で待っててくれる?」

 

「え?うん!わかった!」

 

そう言ってヴィヴィオは部屋に戻って行った。

 

「素直でいい子だなぁ」

 

「雄介さんここじゃなんですし上がってください」

 

「ん、わかった。お邪魔します」

 

なのは達はリビングへと向かい。

 

「ここに座って待ってて下さい。今、お茶淹れますから」

 

「ありがとう」

 

なのはに言われた通り雄介は席に着き。

 

「なのはちゃん。お母さん達は?」

 

「今、喫茶店のお仕事で全員いないですよ」

 

「そっか」

 

なのはが飲み物とお菓子を用意し。

 

「どうぞ」

 

雄介に差し出した。

 

「ありがとう。ごめんね何か気を遣わせちゃって」

 

「気にしないで下さい」

 

なのはも雄介の向かい座り。

 

「それで…お話というのは?」

 

「直球だなぁ…まぁなのはちゃんが思っている通りヴィヴィオちゃんの事だ」

 

雄介は一口お茶啜り。

 

「ヴィヴィオちゃんの事だけどごく一部と言っても俺の知り合いの刑事にしか話していないんだが」

 

雄介は真剣な表情になり。

 

「単刀直入に言う…ヴィヴィオちゃんの身柄を俺に預けてほしい」

 

「警察にじゃなく雄介さんにですか?」

 

「あぁ」

 

「なぜ?」

 

「俺もヴィヴィオちゃんを守りたいからだ」

 

雄介の言葉に無言の間が続き。

 

「…雄介さんが嘘をつくとは思えないですけど。どうして?」

 

「俺はあの子が人を傷つけるなんてどうしても思えないんだ勝手な憶測だけどな…でも、それでも俺はあの子の笑顔を信じたい」

 

「でもあの子はショッカーの改造人間何ですよ?いつか暴れ出すかもしれない」

 

「それを覚悟でなのはちゃんはヴィヴィオちゃんと一緒にいるんだろ?」

 

「っ」

 

「それに、またヴィヴィオちゃんを狙いに奴らが攻めてくるかもしれない。その時にまた他の人達が襲われるかもしれない」

 

「だから雄介さんの近くにヴィヴィオを?」

 

「そうだ、いつでも守れるようにな」

 

「…雄介さんのご厚意には感謝します。だけどお断りさせていただきます」

 

「…なぜ?」

 

「雄介さんを皆の敵にさせたくないからです」

 

雄介は何も言わずなのはの言葉を待った。

 

「雄介さんはここにいる人達を守っているヒーローそれを私のワガママで皆の敵にしたくないんです」

 

「…ヒーローか」

 

「フェイトちゃんが言うように敵にヴィヴィオを帰せばここは安全になる。だけど未来に帰って行ったヴィヴィオは人類の敵に見られ必ず軽蔑される」

 

なのはは涙を流し。

 

「そんなの…そんなの私は耐えられない!私自身が産んだ訳じゃないけどそれでも私とフェイトちゃんの娘だから!だから!私はあの子のそばに居てあげたい」

 

雄介はなのはの話を聞き。

 

「なのはちゃん…俺は別にヒーローでも何でもないよ…ただ身近の大切な人達を守りたいと思ってるから俺は戦っているんだ」

 

雄介はなのはの頭を撫で。

 

「だから、なのはちゃんやフェイトちゃんそれにヴィヴィオちゃんを守りたいんだ」

 

「ゆうすけ…さん」

 

「なのはちゃん、俺を信じてくれないか?例え皆がヴィヴィオちゃんを敵と言っても俺はそれでも守る」

 

「ほんとうに?」

 

「もちろん!」

 

雄介はサムズアップをする。

 

「わたしとフェイトちゃんの子を守ってくれる?」

 

「…必ず…約束だ」

 

「ありがとう…雄介さん」

 

なのはの顔に少し笑顔が戻った。

 

「だけど…もう1つだけ約束いいかな?」

 

「え?」

 

「もし、ヴィヴィオちゃんが完全に怪人化し人を襲う事があれば、その時は…俺はヴィヴィオちゃんを倒す」

 

「…」

 

「ごめん、だけどそれだけは避けられない。その時は俺を恨んでくれても構わない」

 

「いえ…それで大丈夫です。その時は雄介さんにお任せします」

 

「…わかった」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

雄介は玄関の前に立ち。

 

「じゃあ…明日の17時くらいに来るから」

 

「はい、わかりました」

 

「あっそれともう1つ。フェイトちゃんともう一度話して欲しいんだ」

 

「…フェイトちゃんと」

 

「フェイトちゃんだって本当はヴィヴィオちゃんの事大切に思ってるはずだし、それに…なのはちゃんだって本当は納得してないんだろ」

 

「…はい」

 

「なら、ヴィヴィオちゃんを迎えにくる前にもう一度3人で会ってみればいいんじゃない?ヴィヴィオちゃんだってフェイトちゃんに会いたがってたみたいだし」

 

「そう…ですね」

 

「お互いもう一度話会ってそれで二人の本当の気持ちを聞いたらいいんじゃないかな?」

 

「はい…ありがとうございます雄介さん」

 

雄介は手を振り高町家を後にする。

 

なのはは、雄介を見送った後。携帯を取り出し。

 

電話を掛ける。少しのコールの後。

 

ガチャ。

 

『…なのは?』

 

「フェイトちゃん突然ごめんね…今、大丈夫?」

 

『…大丈夫だよ。どうしたの?』

 

「明日、会えるかな?…ヴィヴィオと一緒に」

 

少しの無言の後。

 

『…会って…いいの?私は…ヴィヴィオにひどい事を』

 

「会って欲しい。大切なお話があるから」

 

『…わかった』

 

「ありがとう…フェイトちゃん」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

ー翌日ー

 

土曜日だったので学校は休み。フェイトはなのは達に会う2時間前に目を覚ました。

 

「ふぅ…あまり眠れなかったな」

 

クシャッと髪を掻きフェイトは起き洗面台へと向かった。

 

「…ひどいな…目に隈が出来てる」

 

歯ブラシを取り歯を磨き顔を洗う。

 

「何でだろう…なのはとヴィヴィオに会うのにすごい緊張してる」

 

フェイトは自分の部屋に戻り髪をブラシでとかし服装を整え。

 

「ふぅ…」

 

パァン!っと両手で自分の頬を叩き。

 

「…行こう」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

待ち合わせの公園。フェイトは待ち合わせ時間の20分前に来た。

 

「少し早かったかな」

 

フェイトはベンチに座り。なのは達を待つ。

 

『正直、ヴィヴィオを未来に帰すのが私は…いいと思う』

 

フェイトは以前、自分が言った言葉に後悔をしていた。

 

「…最低だ、ヴィヴィオを未来に帰したとしてヴィヴィオの安全はどこにある?なんで自分の事しか考えられなかったんだ私は!?」

 

フェイトは以前、なのはに叩かれた頬を擦り。

 

「これじゃあ、なのはに叩かれるのも当然だな」

 

すると…。

 

「フェイトママー!」

 

フェイトを呼ぶ声にハッ!となり。

 

「…ヴィヴィオ」

 

嬉しそうに走って来るヴィヴィオに目元が熱くなるフェイト。

 

フェイトにたどり着きギュッと抱きつくヴィヴィオ。

 

「…もう、走ってきたらあぶないよヴィヴィオ」

 

「だってフェイトママに会うの久しぶりなんだもん!」

 

嬉しそうにヴィヴィオは言いフェイトもギュッと抱きしめる。

 

「…フェイトちゃん」

 

そしてフェイトを呼ぶ声に顔を上げそこには最愛の人がいた。

 

「…なのは」

 

昨日の事があってかお互い中々話せない状況でいた。

 

「どうしたの?なのはママ?フェイトママ?」

 

ヴィヴィオはお互いの顔を見てニコって笑い。

 

「はい!なのはママもギュー!」

 

フェイトの手を引っ張りヴィヴィオを挟み込むようにフェイトとなのはを抱きしめるようにした。

 

「わわっ!ヴィヴィオ!?」

 

「ほら!わたし達、仲良し家族だよ!」

 

「「…ヴィヴィオ」」

 

「あのね!大きいママ達もねやってくれるの!ギューッて!そしてね最後にフェイトママが言ってくれるの!」

 

「私?」

 

「うん!何があっても私達は絶対に離れないずっと一緒だよって」

 

ヴィヴィオの言葉にフェイトの目元が熱くなり。

 

「ごめん…ヴィヴィオ…なのは…私が間違ってた…必ず…必ず!君達を守る!どんな事が待ち受けようとも絶対に!私の家族は私が守る!」

 

フェイトはより強くヴィヴィオとなのはを抱きしめる。

 

「うぅ〜痛いよ~フェイトママ」

 

「ふふっヴィヴィオ。もうちょっとだけこうさせてあげよう?フェイトママ寂しがり屋だから」

 

「うん!わかった!」

 

泣いているフェイトによしよしと頭を撫でるヴィヴィオ。

 

数分後。落ち着いたフェイトはベンチに座りヴィヴィオが公園で遊んでいる所をなのはと一緒に見ている。

 

「あんなにはしゃいじゃって…かわいい」

 

「ふふ…フェイトちゃんったら親ばか」

 

「娘が可愛いのは当然です」

 

「ふふっ、そうだね」

 

少しの沈黙の後。

 

「…ごめん、なのは。この間は」

 

「ううん、私こそきつく言ってごめんね?」

 

「いや、なのはは謝る必要はないよ。私はヴィヴィオを…見捨てようとしたんだから」

 

「…フェイトちゃん」

 

「でも、もう大丈夫。守るよ必ず」

 

「うん…あ、あのねフェイトちゃん」

 

「うん?」

 

なのはがもじもじしだし首を傾げるフェイト。

 

「この間言った言葉…お別れするって言葉取り消していいかな?」

 

「え?う、うん!それはもちろんだよ!」

 

「私やっぱりフェイトちゃんと一緒じゃないとだめだから」

 

「私もだよ…私もなのは…なのはとヴィヴィオがいないとこんなにも脆いんだから」

 

フェイトはなのはを抱きしめ。

 

「愛してるよ…なのは」

 

「私も、愛してるフェイトちゃん」

 

なのはとフェイトが見つめあいゆっくりと顔が近くなっていき。

 

「あー!フェイトママとなのはママチューするー!」

 

「ほんとだー!ラブラブだねぇ」

 

ビクッ!とフェイトとなのはの顔が離れ真っ赤な顔で振り向くと。

 

ニヤニヤしたヴィヴィオと雄介がいた。

 

「ゆ、ゆうすけさん!?いつからそこに!?」

 

フェイトがあわあわと慌てだし。

 

「いやぁなのはちゃんの家に向かう途中フェイトちゃん達が見えたからさぁ」

 

雄介はニマニマとにやけ。

 

「いやぁ良かったね仲直りできて」

 

「も、もう!からかわないでください!」

 

「うぅ〜すごく恥ずかしい」

 

なのはは顔を真っ赤にし手で顔を隠す。

 

「まぁ本当に良かったよ君達3人が一緒になってくれて」

 

「はい…ありがとうございます雄介さん」

 

雄介はヴィヴィオの方に向き。

 

「ヴィヴィオちゃん」

 

「なぁに?」

 

雄介はしゃがみヴィヴィオと同じ目線になり。

 

「昨日さ、なのはママと話してヴィヴィオちゃんをしばらく俺の家に当分の間お泊まりするよう話したんだ」

 

「え?おにいさんのお家に?どうして?」

 

ヴィヴィオは持っていたウサギのぬいぐるみをギュッと抱きしめる。

 

「うん…今、ヴィヴィオちゃんを狙う悪い奴らがヴィヴィオちゃんを探し回っているんだ…だから」

 

「悪い人って、この前に来たあの悪い人?」

 

「そう…もし、ヴィヴィオちゃんが狙われて近くにいるなのはママやフェイトママが危ない目にあったら大変だから少しでも安全な場所にいようってわけ…駄目かな?」

 

ヴィヴィオはなのはとフェイトを見て。

 

「…うん、わかったママ達が怪我したら嫌だからヴィヴィオおにいさんのお家に行く」

 

雄介はヴィヴィオの頭を撫で。

 

「ありがとう、ヴィヴィオちゃん」

 

雄介はフェイトの方を向き。

 

「ごめん、フェイトちゃん勝手に話を進めて…でも今はこれしかヴィヴィオちゃんを守る方法が思いつかないんだ」

 

「いえ、雄介さんが近くにいるなら安心ですしそれに、なのはと決めた事なんですよね?」

 

「あぁ、そうだ」

 

「なら大丈夫です」

 

フェイトはヴィヴィオに近づき。

 

「ヴィヴィオ…ごめんねそばにいてあげられなくて」

 

「ううん、ヴィヴィオ平気だよ。でも悪い人がいなくなったらヴィヴィオの事迎えに来てくれる?」

 

「もちろん、すぐに迎えに行くよ」

 

「じゃあ約束!」

 

ヴィヴィオは小指を立てる。

 

「うん、約束」

 

フェイトはヴィヴィオの小指と自分の小指を繋ぐ。

 

「待って、私も」

 

なのはも一緒に繋ぎ。

 

「「指切りげんまん嘘ついたらはりせんぼんのーます!指きった!」」

 

フェイト達は約束をかわしフェイトはなのはとヴィヴィオを一緒に抱き寄せ。

 

「必ず平和になったら一緒に暮らそう…私達3人で」

 

「これも、約束だね」

 

フェイト達が微笑みあっている中、雄介は改めて決意を固める。

 

「(この子たち家族は必ず俺が守る…絶対バラバラになんかさせないぞショッカー!)」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

雄介達はなのはの家に向かいヴィヴィオの荷物等をまとめる中。

 

「あの…雄介さん」

 

「ん?どうしたのなのはちゃん?」

 

「未来の私達って本当にショッカーに加担してるんでしょうか?」

 

「…それは」

 

「平気で人を傷つけるような人達の所に私達は…」

 

「ストップ、なのはちゃんよそうその話は」

 

「ごめんなさい…はいヴィヴィオの荷物ここにまとめたので」

 

「うん」

 

雄介はヴィヴィオの荷物を受け取る。

 

「なのはちゃん…未来はどうなっているかわからないけど今のヴィヴィオちゃんを見る限り未来の君達は人を傷つけるような事はしてないと思う」

 

「そう…なんですかね」

 

「じゃなきゃヴィヴィオちゃんはあんなに可愛い笑顔を見せないさ」

 

「っ」

 

「君達がヴィヴィオちゃんを守っているように未来の君達もヴィヴィオちゃんをちゃんと守っているはずだよ」

 

「雄介さん…ありがとうございます」

 

雄介はなのはにサムズアップをする。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

荷物をまとめ終え外に出る。

 

「ヴィヴィオちゃん、ちょいとごめんよ」

 

ひょいっとヴィヴィオを持ち上げバイクの後ろ側に乗せる。

 

「それじゃあ、なのはちゃんフェイトちゃん。ヴィヴィオちゃんをお預かりします」

 

「はい、ヴィヴィオをよろしくお願いします」

 

「りょーかい」

 

「なのはママ、フェイトママいってきます」

 

ヴィヴィオはなのは達に手を振る。

 

「うん、いってらしゃいヴィヴィオ」

 

「体に気をつけるんだよ」

 

「うん!」

 

「それじゃあ、行くね」

 

雄介はヘルメットのバイザーを降ろしエンジンを吹かせそのままゆっくりと走行していく。

 

「いっちゃったね」

 

「大丈夫…すぐに会えるよ」

 

フェイトはなのはの手を握る。

 

「うん、ありがとうフェイトちゃん」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「ふぅ~」

 

雄介はバイクを停め。

 

「着いたよ。ここが俺の家」

 

「おにいさんのお家?」

 

「そっ」

 

雄介はバイクから降りヴィヴィオを持ち上げ地面に下ろす。

 

「さっ行こっか」

 

雄介はヴィヴィオと手を繋ぎ玄関前に立つ。

 

「ただいま〜」

 

雄介の声に気付いたのか奥から足音が聞こえ。

 

「お兄ちゃんお帰りなさい。あっこの子が昨日言ってた」

 

「た、たかまちヴィヴィオです。おせわになります」

 

ペコッと頭を下げ挨拶をするヴィヴィオ。

 

「はじめまして私は中野梓、そこにいるお兄ちゃんの妹です。よろしくねヴィヴィオちゃん」

 

梓も挨拶を交わし。

 

「さっここじゃなんだし上がって上がって」

 

雄介が但し。

 

「おじゃまします」

 

ヴィヴィオは雄介の家に上がる。

 

雄介はヴィヴィオに案内をしリビングソファに座らせる。

 

「ちょっとここで待っててね。今、飲み物持ってくるから」

 

梓はそう言いヴィヴィオの荷物を預かりキッチンの方へと向かった。

 

ヴィヴィオは辺りをキョロキョロし。

 

「どうしたヴィヴィオちゃん?落ち着かない?」

 

「あの、おにいさんのママ達は?」

 

「ん?あーっここにはいなくて。今はアメリカにいるんだ」

 

「そうなんだ…寂しくないの?」

 

「まぁ時々寂しくはなるけど、ここには梓がいるしそれに俺には沢山の友達がいるから」

 

「そっか、ヴィヴィオも大きくなったら沢山友達できたらうれしいな」

 

ヴィヴィオの大きくなったらという言葉に雄介の心臓はドクンっ!と打つ。

 

『成長すれば凶悪な怪人となる!』

 

ショッカーの言葉が脳裏によぎり険しい顔つきになった雄介。

 

「おにいさんどうしたの?どこかくるしいの?」

 

ヴィヴィオが雄介を心配し。

 

「ん?大丈夫だよ。ヴィヴィオちゃんは大きくなったら必ずお友達がいっぱい出来るさ」

 

雄介はヴィヴィオの頭を撫でサムズアップをする。

 

「うん!すっごく楽しみ!」

 

すると荷物を置いた梓が来て。

 

「ヴィヴィオちゃんお腹すかない?」

 

「うん!おなかすいた!」

 

「じゃあこっちにおいで」

 

ヴィヴィオは梓に連れられテーブルに置いてある料理の数々を見て。

 

「すごぉ〜い!これおねえさんが作ったの?」

 

「そうだよ。いっぱい作ったからじゃんじゃん食べてね」

 

「うわぁーい!」

 

皆が椅子に座り。

 

「それじゃあ」

 

皆が手を合わせて。

 

「「いただきます」」

 

ヴィヴィオがハンバーグを口にし。

 

「おいしい!」

 

「よかった、お口に合って」

 

「うん!なのはママの作ったハンバーグと同じくらいおいしいよ!」

 

雄介は微笑み。

 

「そっか…なのはちゃんも料理が上手なんだね」

 

「うん!ヴィヴィオなのはママの作るお料理だいすき!」

 

その後もヴィヴィオは食べ続け。

 

「ごちそうさまでした!」

 

「はい、お粗末さまでした。そうだヴィヴィオちゃん。お風呂湧いたから一緒に入ろうか?」

 

「うん!はいる〜」

 

「じゃあ俺は食器を片付けておくよ」

 

「ありがとう、お兄ちゃん」

 

「ゆっくり浸かっておいで」

 

「うん、じゃあ行こうかヴィヴィオちゃん」

 

梓はヴィヴィオと手を繋ぎお風呂場へと向かう。

 

ーーーーー

 

雄介は一通り食器を洗い終えると。

 

「よし、洗い物終わり後は」

 

テーブルでも拭こうかとリビングへ向かうと。

 

「あれ?ヴィヴィオちゃんのぬいぐるみ」

 

ソファに置いてあるぬいぐるみを見つけると。

 

「ぬいぐるみのチャックの隙間に何か挟んである?」

 

雄介はぬいぐるみのチャックを降ろすと封筒が出てきた。

 

「これは」

 

裏には雄介宛てと書かれており封筒を開けると中から数枚の手紙が入っていた。

 

「まさか、これは」

 

差出人はフェイトからだった。

 

『雄介さんへ…突然の手紙に驚かれると思いますが私は未来からこの手紙を送ったフェイトです。』

 

「やっぱり…未来のフェイトちゃんから」

 

雄介は続きを見る。

 

『正直、ここで未来の事を書くのはいけないと思うのですが、雄介さんに現状を知って欲しくこの手紙を綴らせていただきます。』

 

雄介はゴクッと唾を飲み込む。

 

『今の私達がいる未来から15年前、雄介さんは全ての未確認生命体との戦いに終止符を打ち平和の世界が訪れました。ですが代償に雄介さんはその未確認生命体との戦いから姿を消し今もなお行方不明のままであります。』

 

「俺は、未確認との戦いに勝ったのか?…でも何で姿を消したんだ?」

 

『雄介さん、いやクウガは皆の英雄となり世界の伝説となりました。…ですが、その3年後ショッカーという組織が現れ私達人間を襲い始めて来たのです。』

 

「ショッカーは俺がいなくなった事を見越して襲いはじめたのか?」

 

『ショッカーに抵抗を試みたものの、到底太刀打ち出来るわけなく、あっという間にショッカーは世界を征服してしまい、ショッカーの手に堕ちたのです。そしてショッカーは複数の人間を捕えショッカーの改造人間の道具となりショッカーは人間達を管理し始めたのです。』

 

雄介は拳をテーブルに叩きつけ。

 

「ふざけんなよ…俺がいない事をいいことに好き放題やりやがって!」

 

『それから7年後、なのはと私が19歳の頃なのはに異変が起き倒れた事を聞いたのです。』

 

「…まさか」

 

『なのはのお腹の中に…赤ちゃんがいました。それはショッカーの技術が進みたとえ同性同士でも赤ちゃんが作れるという事を知り私達はその技術を利用し子を授かりました。私達は喜びました。ですが喜んだ束の間ショッカーがなのはのお腹の赤ちゃんの事を知り私達に脅迫し、もしその赤ん坊を産みたければショッカーに加担し忠義を誓うか、もし断れば赤ん坊諸共私達を殺すと言い最初は私だけが犠牲となり、なのは達を逃がそうとしました。ですが、なのはがそれを拒否し私達はショッカーに加担しました。』

 

「…なのはちゃん」

 

『その後、無事なのはは出産に成功しヴィヴィオという名を付け新たな命を授かりました。』

 

「なのはちゃん…良かった」

 

『ですが、ヴィヴィオが生まれた事を知りすぐにショッカーはヴィヴィオに改造手術を受けさせようと迫り、私となのははヴィヴィオ連れショッカーを抜け出し小さな村へと逃げひっそりと隠れ生活をしていました。最初はショッカーに加担していた私達を白い目でみる人達は沢山いて受け入れてくれる人はいなかったけど4年月日が経ちヴィヴィオは4才になりヴィヴィオが皆に歩み寄り笑顔を届けてくれてヴィヴィオや私達をも村の人達が向かい受けてくれたのです。』

 

「そうか…フェイトちゃん達はちゃんと幸せに暮らせていたんじゃないか」

 

『でも、その生活も長くは続かずショッカーがヴィヴィオを見つけ再びショッカーの改造人間にしようと迫り私達はヴィヴィオ連れショッカーが作った転送装置で今、雄介さん達がいる時代にヴィヴィオを送ったのです。』

 

「じゃあ、この手紙によるとヴィヴィオちゃんは改造手術を受けてなく大きくなっても怪人になる事はないんじゃないか?」

 

『その後、転送装置を使った事が知られそちらにショッカーが現れ雄介さん達に大変ご迷惑をお掛けした事をどうかお許しください。それと、誠に勝手ながら私達の娘、ヴィヴィオを守っていただけませんか!?ショッカーに加担し沢山の人達を傷つけた私ですが、たった一人の大切な娘なんです!どうかお願いします!雄介さんの力が必要なんです。ヴィヴィオとなのはの笑顔を守って下さい…フェイト・テスタロッサ・ハラオウン』

 

そこで手紙に綴らていた文書が終わっており最後には1枚の写真が入っていた。

 

「…守るよ、必ず…君達の笑顔を!」

 

ーーーーー

 

翌朝、雄介は、なのはの家に行きその手紙をなのはとフェイトに見せ写真もなのは達に渡した。

 

「手紙に書いてある通りヴィヴィオちゃんは普通の人間だ…怪人になんかならないよ」

 

「じゃあショッカーがあんなにしつこくヴィヴィオを攫いに来た理由は」

 

「ヴィヴィオちゃんを連れ去り改造手術を施すためだろう」

 

雄介とフェイトが話している中、なのはが涙を流しており。

 

「良かった…良かった…ヴィヴィオはちゃんと幸せに暮らせていたんだね」

 

「…なのは」

 

フェイトはギュッとなのはを抱きしめる。

 

「その写真が証拠だよ」

 

写真にはフェイトとなのは、それにヴィヴィオが笑顔で写っている写真だった。

 

「手紙に書いてある通り必ず君達は俺が守る。未来のフェイトちゃんとの約束だ」

 

フェイトは頭を下げ。

 

「お願いします。雄介さん」

 

雄介はサムズアップをしようとした瞬間、携帯がなり電話に出ると。

 

『中野雄介!事件だ!ショッカーという者達が街で暴れ緊急事態にある!至急現場に来れるか!?』

 

「わかりました、すぐ向かいます」

 

雄介は通話を終え。

 

「じゃあ、フェイトちゃん、なのはちゃん行ってくる」

 

「ショッカー…ですか?」

 

「うん、奴らと決着つけてくるよ」

 

フェイトとなのはは立ち雄介の手を取り。

 

「「お気をつけて」」

 

フェイトとなのはの真っ直ぐな瞳に雄介はこくんと頷き。

 

「いってきます」

 

雄介はそう言い部屋を後にした。

 

ーーーーーー

 

一方その頃、ショッカーの軍勢が街に攻めて警察は防戦一方だった。

 

「くっ!なんて数だ!」

 

杉田は銃に弾を装填し次々とショッカーの戦闘員を銃で倒していくが。

 

「数が多すぎる!弾が持たないぞ!」

 

一条も一緒で弾がもう少しで尽きそうになっていた。

 

「くっ!ショッカーこれほどとは」

 

そして狼怪人のジャガーはメガホンを取り出し。

 

「さっさとヴィヴィオを渡せばぁ!我らショッカーは引く!だからさっさとヴィヴィオを出せぇ!差し出さなければ全員皆殺しだぁ!」

 

ジャガーは薙刀で警察達を切り刻んでいく。

 

「くっ!中野!」

 

するとブォン!っと音が聞こえ次々とショッカーの戦闘員が吹き飛ばされていくのが見える。

 

 

「何だ?」

 

ジャガーは目を凝らし警察達も振り向き。

 

「待ちわびたぜ4号!」

 

「来てくれたか中野」

 

警察達が安堵しジャガーが舌打ちをする。

 

「来たか…英雄!」

 

クウガはゴウラムをトライチェイサーと融合させトライゴウラムに乗り次々とショッカー戦闘員をなぎ倒していった。

 

「4号に続け!このまま押し切るぞ!」

 

杉田の言葉に警察達は次々とショッカー戦闘員を撃ち倒しどんどん数が減っていく。

 

「英雄ぅーーー!!!」

 

ジャガーは薙刀を振り降ろしクウガはトライチェイサーのグリップを抜き青いクウガへと変わり。

 

「うおぉぉぉぉ!!!」

 

クウガはジャンプしガキン!っとロッドと薙刀がぶつかり響き合う。

 

クウガとジャガーは同時に着地し。

 

「英雄…まだわからないのか。あんな怪物を庇ってなんの意味がある?…お前も人類の敵になるのか?」

 

「怪物を庇うつもりもないし人類の敵になるつもりもねぇよ」

 

「何だと?」

 

「お前の言ってる事はでたらめだ!ヴィヴィオちゃんは手術を受けてないし彼女達も人類を裏切ってねぇ!」

 

「貴様っ!なぜそれを…」

 

「ヴィヴィオちゃんを手に入れたいが為に未来の彼女達に沢山辛い思いをさせ、ここにいる彼女達をお前は泣かせた!」

 

クウガは飛び出しロッド振り降ろす。ジャガーは薙刀でそれを受け切るが。

 

「お前の…お前達のやった事は絶対に許さねぇ!お前らショッカーは俺が1人残らずぶっ潰す!」

 

クウガはそのまま力でゴリ押しジャガーを吹き飛ばした。

 

「ぐあぁぁ!!!」

 

ジャガーは壁に激突しその反動で壁が崩れていく。

 

「(何だ奴の力は…なぜこれほどまで)」

 

クウガは攻撃の手を緩める事なくジャガーにロッドを突きつけるが。ジャガーもそれを躱し薙刀をクウガ方に向け斬ろうとするがクウガもロッドでガードし一気に詰め寄り一回転しロッドをジャガーに打ち込む。

 

「ぐほあぁぁぁ!!!!」

 

ロッドの打ち込みによりジャガーはよろけ口から吐血する。

 

「ふっー!ふっー!」

 

ジャガーは腹を抑えクウガを睨む。

 

「ショッカーの行為が許されないならフェイト達も同じだろぅ!奴らもショッカーに加担し人間を殺してきたんだろうが!」

 

「…確かに一時は裏切ったかもしんねぇだけどなそんな彼女達を受け入れてくれる人達はいる!それを実現させたのがヴィヴィオちゃんだ!」

 

「クソがっ!おめでたい奴らだ人類を裏切った裏切者のくせによぉ!」

 

ジャガーは飛び出しクウガに斬りかからうとする。

 

「その裏切った行為も全ては大切な娘を守る意志だ!そんな彼女達の覚悟をお前がとやかく言うじゃねぇ!」

 

クウガは力を込め金の力を解放し青い金のクウガ、ライジングドラゴンへと変わりロッドに刃先が伸びそのままジャガーの腹部を突き刺し。

 

「うおぉぉぉぉ!!!」

 

クウガはそのまま回転し突き刺しているジャガーをなぎ飛ばし。

 

「おりぃやぁぁぁぁぁーーーーー!!!」

 

ジャンプしロッドを振り降ろしジャガーに一撃を加えた。

 

「がっがはっ!!!」

 

クウガの攻撃を喰らいそのまま地面に落下する。

 

「ぐっぐふっ!」

 

クウガは着地しゆっくりとジャガーに近寄り。

 

「ヴィッ…ヴィヴィオはショッカーの科学で作り出した物…それをショッカーの道具として扱って何が悪い」

 

「…なのはちゃんがお腹を痛めて産んだ大切な娘なんだ。道具なんかじゃない…正真正銘フェイトちゃんとなのはちゃんの子供だ!」

 

「ふっ…家族か、くだらん」

 

「くだらなくなんかねぇよ…お前達にはない大切な絆だ」

 

「ふっ…戯言を俺が死んでもショッカーはヴィヴィオを狙い続けるだろう…ヴィヴィオが未来に戻った時が楽しみだ」

 

ピシピシッとジャガーのベルトがヒビ割れ…ドォーン!!!っと爆発しジャガーは跡形もなく消えた。

 

「させねぇよ…俺が絶対に」

 

ーーーーー

 

ショッカーの驚異が去り雄介は、なのはとフェイトに連絡を取りフェイト達は雄介の家に向かった。

 

玄関前に待っていたフェイト達。

 

「お待たせ」

 

雄介はヴィヴィオと一緒に玄関に出て。

 

「行っておいでママ達が待ってる」

 

「うん、ありがとうおにいさん!」

 

ヴィヴィオは小走りでフェイトとなのはの元へと駆け寄り。

 

「「お帰りヴィヴィオ」」

 

「ただいま!ママ!」

 

フェイトとなのはに抱きつくヴィヴィオ。そしてしっかりと抱きしめるフェイトとなのは。

 

「雄介さん、この度は本当にありがとうございました」

 

深々とフェイトは頭を下げ。

 

「本当に…何とお礼をしたらいいか」

 

なのはも頭を下げ何かお礼へと考えていたら。

 

「いや、お礼ならもう貰ったよ」

 

「え?」

 

「君達、家族の笑顔だよ」

 

なのはとフェイトは顔を見合わせ。

 

「「はい!」」

 

満面の笑顔で返事をした。

 

「そうだヴィヴィオこれ」

 

「なぁに?」

 

フェイトはヴィヴィオに写真を渡し。

 

「大きいママ達とヴィヴィオの写真これをヴィヴィオに返すね」

 

「…これ」

 

ヴィヴィオは写真を受け取り。

 

「ママ…会いたい」

 

ギュッと写真を抱きしめる。

 

するとヴィヴィオの体が光だした。

 

「な、何だ!?」

 

「まさか…ヴィヴィオ」

 

「未来に?」

 

「けど何で?急に」

 

慌てる雄介。だけどフェイトとなのはは分かるような気がしていた。

 

「多分、ヴィヴィオが大きい私達に会いたいと願ったからだと思います」

 

「でも!…いいの?急な別れで」

 

「はい…寂しくないと言ったら嘘になりますけど私達は繋がってますから」

 

どんどんヴィヴィオの体が透けていき。

 

「ママ、ヴィヴィオ何だか怖いよ」

 

怖がるヴィヴィオをフェイトとなのはが抱きしめ。

 

「大丈夫、ヴィヴィオは大きいママ達の所に帰るんだよ」

 

「うん、だから心配ないよ」

 

「そうなの?…でも小さいママ達とはもう会えないの?」

 

「うーん、どうだろ…でもねいつか必ず会えるよ」

 

「ふふっそうだね、じゃあ約束」

 

フェイトとなのははヴィヴィオの両手に小指を絡め。

 

「フェイトママとなのはママは絶対にヴィヴィオに会いに行く…だから待っててくれるヴィヴィオ?」

 

ヴィヴィオは交互の顔を見て。

 

「うん、ヴィヴィオまってる!」

 

雄介はヴィヴィオの前に立ち。

 

「ヴィヴィオちゃん、もし怖い人達が現れたら俺を呼んでくれ…必ず君たちを守るから」

 

「うん!わかった!約束ねおにいさん!」

 

「うん、約束」

 

ヴィヴィオは満面な笑顔で。

 

「なのはママ、フェイトママ、大きいママ達も小さいママ達もどっちもヴィヴィオの大切なママ…私を守ってくれてありがとう、大好きだよ!」

 

「バイバイ、ヴィヴィオ」

 

「必ずまた会えるからね!」

 

「うん!ヴィヴィオずっと待ってるからね!」

 

ヴィヴィオの最後の言葉と共にヴィヴィオの体は完全に消えヴィヴィオは未来に帰って行った。

 

「…いっちゃったな」

 

「はい…なんか、夢でも見てた感じでした」

 

「うん、本当に夢のよう」

 

フェイトとなのはは涙を流しお互いを抱きしめる。

 

「フェイトちゃん、なのはちゃん未来はどうなるかわからないこれからどうなるかは俺達次第になるかもね。ひょっとしたら未来が大きく変わるかもしれない」

 

「そうですね…でも」

 

「私達の未来は1つだけ変わりませんよ」

 

「ん?」

 

「「必ずヴィヴィオと家族になること!」」

 

「あぁ…そうだね」

 

ーーーーー

 

スゥーッと体の感覚が戻ったヴィヴィオはゆっくりと目を開ける。

 

「ここは?」

 

「ヴィヴィオ!」

 

「ヴィヴィオ!」

 

ヴィヴィオの呼ぶ声に反応し振り向くと。

 

「なのはママ!フェイトママ!」

 

ヴィヴィオはすぐにフェイト達に駆け寄り抱きしめる。

 

「お帰りなさいヴィヴィオ」

 

「ごめんね、ヴィヴィオを一人にさせて」

 

「ううん!一人じゃないよ!小さいなのはママとフェイトママに会えたよ!ここにいるママ達と一緒ですごく優しかった!」

 

「じゃあ無事に過去へ行けたんだね」

 

「良かった無事で」

 

「うん!後、怖い人達が現れたけど変身するおにいさんがヴィヴィオ達を助けてくれたんだよ」

 

「変身するおにいさん…雄介さんの事だね」

 

「雄介さん…守ってくれたんだね私達家族を」

 

すると突然爆発音がなり警報が鳴り響く。

 

「ショッカーがまた攻めてきたんだ!なのは!ヴィヴィオ!行こう!」

 

「うん!ヴィヴィオしっかりつかまって!」

 

なのははヴィヴィオを持ち上げフェイトは辺りを見渡す。

 

「ママ?おにいさんが助けに来てくれないの?」

 

ヴィヴィオの言葉になのはは言葉が詰まる。

 

「ここにはおにいさんはいないんだ」

 

「でも約束してくれたよ?ヴィヴィオ達を絶対に守るって」

 

「ヴィヴィオ…」

 

すると。

 

イーッ!イーッ!

 

「見つかった!」

 

「そんな!」

 

「くっ!私が囮になる!だからなのははヴィヴィオと一緒に逃げるんだ!」

 

「だめだよフェイトちゃん!」

 

「でも!」

 

ショッカーの手がフェイト達に迫る。

 

「ヴィヴィオは信じてる!おにいさんは絶対に助けに来てくれる!」

 

ヴィヴィオは祈るように手をギュッと握る。

 

「きて…ゆうすけおにいさぁぁぁぁぁぁん!!!」

 

するとブォンッ!とバイクの音が鳴り響き謎の男がショッカーの戦闘員達を振り払う。

 

「…まさか」

 

「ゆう…すけさん?」

 

その男はヘルメットで顔が見えないがヴィヴィオにはわかった。

 

「来てくれたんだね、おにいさん」

 

その男は腹部からアークルを出現させ。

 

「15年前の約束を果たしに来た」

 

男はバイクから降り。

 

「‘‘変身‘‘!」

 

そこにいたのは15年前と同じ。いつも私達を優しく笑顔を守ってくれた戦士…クウガだった。

 

 

ー第22話 家族endー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




大変長らくお待たせして申し訳ありませんでした!
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