「みんな準備は出来ましたか?」
「ちょっちょっと待って!一花がまだ起きてない!」
「ちょっと!早く起きなさいよ!学校遅れるわよ!」
「う〜んあと、ごふ〜ん」
「一花ぁはやくはやく」
「はぁ、朝からドタバタです」
ーーーーー
以前の事件で大きな爆発と共に建物が崩壊し取り残された人を懸命に救助を行い。未確認生命体対策本部との活躍により未確認生命体第22号を撃破しクウガは今回の事件で世間からも認められ未確認生命体4号という名を新たに仮面ライダークウガへとその名が世間に広がった。
ーーーーー
「すごいじゃないですか雄介こんなにも大きくニュースに取り上げられてますよ」
海未が雄介に携帯を見せる。
「ん、まぁね…みんなのお陰だよ」
「世間からも認められ4号の名からクウガって名乗られるじゃありませんか」
「ねぇ海未ちゃん、この仮面ライダーってどういう意味?」
「これは、雄介がバイクに乗ってクウガの姿で戦うのですから仮面を被って戦うライダーだから仮面ライダーじゃないでしょうか?」
「ほぇ~海未ちゃんすごい」
海未と穂乃果が話し合ってる中、雄介はあまり会話には入って来なかった。それを見たことりが雄介に寄り。
「ゆーくん、どうしたの?浮かない顔して」
「ん?いや、仮面ライダーって名にちょっとね」
「気になるの?」
「いやまぁ一条さん達がこの名を付けてくたのは嬉しいんだけどこの名前、最初はショッカーって奴らから呼ばれた名前だからさちょっと複雑で」
「それ、前に話してくれた未確認生命体とは違う怪物達だよね?」
「あぁその奴らと戦う度に言われるんだ何でここに仮面ライダーが存在するのかって」
「そのショッカーって人達はゆーくんを見る度に言うんだよね?なら他にゆーくんと同じような人達がいるかもしれないね」
「…確かに」
雄介が考え込んでいるとHRの鐘がなる。
「おーし、お前達席につけー」
担任の先生が入って来る。
「まずHRを始める前にお前達に良い知らせがあるぞぉ。特に男性諸君」
先生がそう言いクラスがザワつく。
「よーし、入って来てー」
そう言い教室のドアが開き一人の女の子が入って来た。そして黒板の前に立ち。
「今日から転校してきた子だ自己紹介よろしくね」
「は、はい中野三玖と申します。よろしくお願いします」
紹介したと同時に雄介は席を立ち。
「あぁー!!!君は!」
雄介がそう言うと三玖は顔を傾げ。
「えっと、どこかで会いましたっけ?」
「えっ?ほらこの間デパートでっ!?」
そう言いった瞬間、海未に足を踏まれ雄介の耳に近づき。
「い"っ!?」
「あなたは何をしてるのですか!?」
「だってこの間の事件であの子に会ったんだ」
「それはあなたがクウガの姿の時でしょう!?彼女はあなたを知るはずがありません!」
「あ、そうだった」
コソコソと雄介と海未は話、雄介は申し訳なそうに頭をペコリと下げ。
「ごめんなさい。人違いでした」
「おいおい中野ぉナンパにしては早すぎるぞぉ〜」
先生の言葉にクラスの全員に笑われ雄介はそっと席に座る。
ーーーーー
1時間目の授業が終わりクラスのほとんど(男子)が三玖の所へと集まり質問攻めにあっていた。
「やっぱ、転校生って珍しいよね今の時期」
穂乃果がそう言うと雄介は頷き。
「確かになぁ〜顔も可愛いしおっぱいでかいし男子共が夢中になるのもわかるぜ」
うんうんっと頷いている雄介に海未は雄介の耳を引っ張り。
「ゆ・う・す・け!あの方にセクハラ行為は絶対にしないで下さいね!」
「いでっ!いでででで!わ、わかってるよ」
「全く信用できません」
「えぇ〜」
耳を擦り雄介は席を立ち。
「ゆーくんどうしたの?」
「ん?ちょっとトイレにね」
そう言って雄介はトイレに向かおうとすると。
「ご、ごめん!ちょっとトイレ!」
そう言って三玖は慌てて教室を出ていった。
「う〜ん、あんなに急ぐって事はよっぽど我慢してたって事か」
「デリカシーはないのですかあなたは。ほら次の授業が始まる前に行ってきて下さい」
「へ〜い」
雄介も教室を出てトイレに行こうとしたら。
「あっ」
三玖が壁に背をつけ座っていた。
「大丈夫?」
「ひゃっ!?」
いきなり声を掛けられ驚く三玖。
「ご、ごめん!驚かせちゃったかな?」
「い、いえ…あなたは朝の」
「あっあぁ!あの時はごめんね?怖らがせちゃったよね?」
「平気…人違いはよくある事だから」
「そっか…というか平気だった?すごい質問攻めだったけど」
「うん、それも平気。一度にいっぱい来られて驚いちゃったけど」
三玖は立ち上がり。
「心配してくれてありがとう。もうすぐ授業始まるから私、行くね?」
そう言って三玖は歩こうとした瞬間、足が躓き。
「きゃっ!」
「あぶない!」
雄介は咄嗟に三玖を支え何とか転倒は免れたが。
「あっ」
「っ///」
雄介の手が完全に三玖の胸を掴んでおり。
「あっと、ごめっ!」
離そうとした瞬間反動で三玖のポケットから携帯が落ち画面が開く。そこに写っていたのは。
「あれ?俺の写真?」
クウガの待ち受けだった。
「えっ?どういうっ」
三玖が言おうとした瞬間。
「あんた!そこで何してんのよ!」
そこには三玖とそっくりでツインテールの髪型をした女の子立っていて。
「えっ?おれっ!?」
「離れなさい!この変態!」
パァンッ!と鳴り響く音が廊下に広がった。
ーーーーー
「なるほど。その赤い手形はそう言う訳ですか」
頬擦る雄介にジト目で見る海未。
「言っとくけどわざとじゃないからね」
「はいはいわかりました」
「絶対信じてねぇ」
「それにしても驚いたよねぇ」
穂乃果がパンを食べながら答える。
「まさか五つ子だったとは」
そう今日、転校してきたのは三玖だけではなく他に四人の女の子が転校していたのだ。
「それにみんな顔が一緒」
「あぁ俺も驚いたよ最初見た時えっ?似てる子がいるって」
「私、五つ子って初めてみたよ」
「まぁほとんどの人が見たことないでしょ。それにしても全員可愛いし最高か!って」
「ゆーくん?」
ことりの怖い顔に雄介がたじろぐ。
「あ、あははぁことりちゃん顔が怖いちゅん」
雄介がそう言ってると携帯が鳴り出し。
「あーっと一条さんからだ。みんなごめんよぉー」
雄介はピューンっと逃げるように教室を出ていった。
「ゆーくんのバカ」
ーーーーー
「もしもし俺です」
『いきなりすまない。君に伝えたい事があってな』
「事件ですか?」
『あぁ最近、変異死体が続出していてな』
「変異死体?」
『あぁどうやら生きたまま血を吸われ絶命しまるで干からびたような状態で発見されているんだ』
「干からびてる…吸血鬼とかそんな未確認ですかね?」
「断定は出来ないがそれに近いだろう」
「…俺が昔、戦った未確認にも血を吸う奴はいましたけど」
『未確認生命体か…それともショッカーの可能性もあるかもしれない』
「…ですね」
『中野、まだ情報は少ないがまた何かあり次第連絡する』
「わかりました」
『それじゃあ』
一条との通話を終え雄介は教室に戻ろうとすると。
「今の会話、どういう意味?」
「えっ?」
突然声が聞こえ雄介は直ぐ様振り向く。そこには三玖がいた。
「えっ三玖ちゃん?」
「ごめん、盗み聞きするつもりはなかったんだけど聞こえちゃって」
「そ、そっかそっかまぁゲームの話だよゲームの話!さぁ教室に戻ろーっと」
雄介はそう言い教室に戻ろうとするが。
「待って!」
「うぇ?」
「あなたに聞きたい事があるの」
三玖はそう言って携帯の画面を見せる。
「さっきこの画像を見た時。俺の写真って言ってたよね?それどういう意味?」
「えっ?(つい咄嗟で言っちゃたかぁ俺のバカ)あぁ、えっと俺に似てかっこいいなぁって」
雄介は誤魔化そうとするが三玖はじっと雄介をみつめる。
「…うそ」
「えっ?」
三玖は後ろを向き。
「あなたが答えないならそれでいい…だけど絶対にあなたの正体暴いてみせるから」
三玖はそう言って教室に戻って行った。
ーーーーー
「でっ中野さんに疑われていると」
「…へい」
「バカですかあなたはもうちょっと周りを警戒しながら話しなさい」
「うわぁーん!海未ちゃんが怖いよぉことりちゃ〜ん」
雄介はことりに抱きつき。
「ゆ、ゆーくん///」
「どさくさに紛れてことりに抱きつかないで下さい」
ベシッと雄介の頭にチョップをする海未。
「とにかく!あなたはもう少し慎重に動いて下さい!」
「うぅ〜わかりました」
ーーーーー
ー放課後ー
今日はμ’sの練習は無くそれぞれ解散となり雄介も梓に頼まれた買い物へとスーパーに向かっていた。
「それにしても血を吸う未確認か。梓にも用心させないと」
雄介はそう言って走行していると急に目の前から女の人が現れた。
「うわっ!あぶねぇ!」
雄介は急ブレーキを掛けギリギリ手前の辺りで止められた。
「ちょっと!あぶないですよ!」
雄介がヘルメットを取りバイクから降りるとその女性は急に倒れた。
「うわっちょっと!」
雄介は女性を抱え。
「大丈夫ですか!?今、救急車を」
雄介が電話を掛けようとすると。
「ん?首筋の辺りに何か」
その女性の首筋には何か噛まれたような跡があった。
「まさか…一条さんが言ってた事件と同じ被害者か?」
雄介がそう言うと。
「あぁ、いたいた」
突然後ろから声が聞こえ振り向く。
「急に逃げたからびっくりしちゃったよ」
そこにはスーツを着た男性が杖を突きながら歩いてくる。
「坊やその女性は私の知り合いだ。こっちに寄越しなさい」
雄介は抱えている女性を見る。あきらかに顔色が悪いし血色もよくない。
「い、いやすぐに救急車を呼ばないと」
「いいから寄越しなさい」
「いや、だから」
「よこせと言ってるのがわらないのか!」
男性は声を荒げ雄介を殴り飛ばす。
「ぐわっ!」
雄介は転がり。男は女性を抱え。
「やっと食事の続きができる」
「な、なに?」
男は女性の首筋に口を近づけグワッと噛みついた。
「あ、あぁ」
すると女性はみるみる痩せ細っていく。
「っ!やめろ!」
雄介はそう言い男に飛びかかり男の顔を殴る。
「ぐはっ!」
男は横転し。雄介は女性の前に立つ。
「貴様ぁ俺の食事の邪魔をして生きて帰れると思うなよ」
「ここ最近、多くの女の人達が事件に巻き込まれているのはお前の仕業だったのか」
雄介は腹部からアークルを出現させ。
「正体を現せ!」
雄介は変身の構えを取り。
「"変身"!」
雄介は赤いクウガへと変身を遂げた。
「なにっ!?貴様は!」
男は驚き。
「そうか…貴様が噂の仮面ライダーか」
男はそう言い杖を投げ。
「ならばここで倒しておかないと厄介な事になるな!」
すると男は背中から大きな羽が生え体もみるみる変わっていく。
「それがお前の正体か」
「そうだ!私は偉大なるショッカーの改造人間!コウモリ男だ!」
コウモリ男は羽を広げクウガに突撃してくる。
「っ!」
クウガはそれを避け、体制を立て直しコウモリ男に向かってパンチを繰り出そうとするが。
「ふっ」
コウモリ男は飛びクウガのパンチを躱す。
「くそっ!」
「無駄だ私が空にいる限り君の攻撃は当たらない」
「っのやろう!」
クウガはバイクからグリップを取り出し助走をつけ。
「"超変身"!」
クウガは勢いよく飛び出し赤いクウガから青いクウガへと変わった。
「なに!?色が変わった!?」
コウモリ男は驚きクウガはその隙を付きロッドをコウモリ男の羽に当てる。
「ぐわぁああ!!!」
その攻撃によりコウモリ男は落下し地面に激突する。
「良し!これなら!」
クウガは着地した瞬間にもう一度ジャンプしロッドをコウモリ男に目掛け当てようするがコウモリ男はギリギリの所でクウガの攻撃を飛んで躱す。
「くそっ!あいつまだ飛べんのかよ」
「っ…今のは危なかった。こいつは予想以上に危険だ…くそっ!」
「っ!今度こそ!」
クウガはもう一度構え直す。
「くそっ!こうなったら!」
コウモリ男はそう言いって口を大きく開け。
「くらえ!」
コウモリ男の口から超音波が流れる。
「な、何だこれは!?」
凄まじい超音波にクウガは耳を抑える。
「ここは一時撤退だ。さらばだ仮面ライダー!」
コウモリ男はそう言い飛びだって行った。
「っ!くそっ!逃げたのかよ!」
まだ鳴り響く超音波にクウガは耳を抑え追い掛けようとするが体に力が入らない。
「くそっ!力が入らねぇ」
ようやく落ち着きクウガは立ち上げる。
「っう〜まだ耳鳴りがする。これ緑のクウガで喰らってたらもっとやばかったなぁ」
クウガはそう言い雄介の姿へと戻る。
「あいつ…ショッカーて言ってたな。まずは一条さんに報告をっ」
そう言いった瞬間。
カッシャ!っとシャッター音が聞こえた。
「えっ?」
音がした方に目線を送ると。
「やっぱり君だったんだね…中野雄介」
そこには三玖が立っていた。
ーーーーー
ー喫茶店ー
「えーっと三玖ちゃんはいつからあそこに?」
雄介が恐る恐る三玖に質問をすると。
「これ」
三玖はスマホを雄介に見せる。
『未確認生命体出現、場所✕✕✕』
「最近はネットで情報が流れるようになったから未確認の出現地とか」
三玖は雄介の顔を見て。
「クウガの居場所とかね」
「うっ」
雄介は頼んだ飲み物をガブ飲みし。
「えっと、三玖ちゃんはなんでクウガ…俺の事を知りたかったのかな?」
「その前にお礼を言わせて」
「お礼?」
「うん、以前デパートで助けてくれたでしょ?改めてあなたにお礼をしたかったの本当にありがとう」
「そ、そっか!そっか!いやぁ三玖ちゃんが無事で良かったよ、それに転校先が俺と同じ学校になるなんて運命かなぁ…ははっなんつって」
雄介は冗談交じりで言うが三玖は真剣な表情で雄介を見る。
「あの三玖ちゃん?」
「運命なら…本当に嬉しい」
「えっ?」
そう言いって三玖は雄介の手を握る。
「やっと会えた…私のヒーロー」
「…へっ?」
ーーーーー
ーその夜ー
雄介は机の上に携帯を置き正座をしていた。
ピロン♪
その音ともにドキッ!とする雄介。そして…。
ピロン♪ピロン♪ピロン♪ピロン♪ピロン♪
鳴り止まない音に頭を抱える。
「えっ?なに…あの子なに!?こわっ!」
そうさっきから鳴り止まない音は三玖からのLINEで雄介はずっと質問攻めになっていた。
「えっ?アイドルとかってこんな感じなの?なんか凄いわー」
他人事のように独り言を言っていると電話が鳴り始める。
「あっ…やべ」
雄介は即座に電話に出る。
「はい!もしもし」
『ねぇ…何で返事返してくれないの?』
「えと、ちょっと忙しくてねぇ〜」
『そっか、ごめん忙しいならすぐ切るけどちょっと聞きたい事があって』
「えっ?なに?」
『好きな食べ物教えて欲しい』
「…へっ?」
ーーーーー
ー翌日ー
雄介は学校に着き自分の教室に入ってると。
「おはよう、ゆーくん」
「おはよーことりちゃん」
互いに挨拶を返すとことりは鞄から弁当箱を取り出し。
「はい、ゆーくんこれ」
「えっ?いいの?」
「うん、自信作なんだ。ゆーくんに食べて欲しくて」
「おぉーサンキューことりちゃん。昼休みにいただくよ」
「うん♪」
すると三玖が教室に入って来ると雄介を見つけ一目散に雄介の元へと駆け寄り。
「おはよう。ユースケ」
「おはよー三玖ちゃん」
挨拶を交わすと三玖は鞄から包み箱のような物を取り出し。
「はい、ユースケ」
「えと…これは?」
「お弁当だよ?昨日聞いたでしょ?ユースケの好きな物」
「えっ俺のために?」
「う、うん///」
三玖は照れくさそうに返事をする。
「あっ、ありがとう大事に頂くよ」
雄介も照れくさそうに返事をすると。
「ゆーくん、ちょっと来て」
「えっことりちゃん?」
っとことりに腕を引っ張られ教室を出ていく2人。
「ちょっちょっと、どうしたのことりちゃん?」
雄介の言葉に返事をしないままことりは部室へとたどり着き中に入り鍵を閉める。
「えっーと…ことりちゃん?」
ことりは顔を伏せていて表情がわからない。
「ねぇ」
ことりの低い声色にビクッ!となる雄介。
「は、はい」
「ゆーくんはいつの間にあの子…中野さんと仲良くなったの?」
「そ、それはーまぁ色々あってね」
「色々って?」
「それは、お茶したり、連絡交換したりしたとかで仲良くなりまして」
「…へぇ」
「(こっっっわ!!!ことりちゃんどうしてこんなに怒ってるんだぁ?俺何かやっちゃったかなぁ)」
「ねぇ…ゆーくん」
「は、はひ!?」
ことりはゆっくりと雄介に近づき。
「私ね…ゆーくんが誰とでも仲良くなれるの凄いなぁって思うよ」
「あ、ありがとう」
「でもね」
ことりは雄介の目をジッと見つめ。
「ことりが”一番”じゃなきゃ嫌だからね」
ことりはそう言い部室を出ていった。
「…へっ?どうこと?」
雄介は意味がわからず頭に?マークを浮かべていた。
ーーーーー
ー昼休みー
雄介は屋上で隠れながら弁当(3つ)を食べていた。
「ふぅ流石に弁当3つは腹にくるなぁ」
雄介はお腹を擦りながら寝転がる。
「まぁ梓やことりちゃんの弁当は毎度の事ながら美味しいとして三玖ちゃんの弁当も美味かったなぁ…最近女子の間では料理が流行ってるのかなぁ?」
すると携帯が鳴り出し。
「あっ三玖ちゃんからだ」
雄介は恐る恐る着信に出る。
「もしもし」
『ユースケ今どこ?』
「えっーとトイレにいます(嘘)」
『えっと、ごめん後でまた掛け直すね』
そう言って電話を終え。
「ふぅー三玖ちゃんやことりちゃんには悪いけど今は隠れさせてもらうよ」
雄介は2人から迫られるのが怖くて隠れていた。
「とりあえず次の授業が始まるまで寝よーっと」
ーーーーー
お昼休みの中、2人の五つ子がコンビニの前に立っていた。
「二乃、四葉お待たせしました」
「いいけど、あんたそれ1人で食べるつもり?」
「えっ?そうですけど」
「…太るわよ」
「ふとっ!?」
「まぁまぁ五月は食べ盛りなんだよ」
「そうです!秋はお腹が空くんです!」
「はいはい、それじゃあ学校に戻るわよ」
3人は歩きながら話をする。
「それにしてもあの学校、学食早く込みすぎじゃない?すぐ席がうまるわ」
「それほど美味しいって事だよ」
「はぁ…まぁ何人か学校からさっきのコンビニまで歩いてくる学生は沢山いるけどここ毎日はきついかも、いっそのことお弁当でも作ろうかしら」
「あっお弁当と言えば朝、三玖がお弁当作ってたよ」
「へぇ〜あの子が珍しいわね」
「自分のお弁当でしょうか?」
「…まぁそれもあるかもだけど、ひょっとしたら好きな人に渡したとかあるかもしれないわ」
「えぇ!?あの三玖が!?」
「最近、なんか妙にそわそわしながら携帯いじってたりたまに嬉しそうに誰かと電話してたりしてたから可能性はあるわね」
「でも、転校したばかりなのですよ?そう簡単に好きな人できますかね?それもあの三玖がですよ?」
「まぁ確かにね…でもあの学校にもしクウガがいたらって考えると可能性はあるんじゃない?」
「いやいやそれは1番ありえないですよ」
「まっそれもそうね」
3人が話ながら学校に戻っていると。
「次はあの3人か」
っと謎の黒い影が不気味にそう言いい勢いよく3人に目掛け飛び出した。
ーーーーー
「ふぁ〜もうすぐ昼休み終わりかぁ〜はっや」
雄介がのびのびしていると携帯が鳴り出し。
「穂乃果ちゃんからだ」
雄介は電話に出る。
「もしも〜し」
『雄介!?今どこ!?』
「えっ?屋上だけど、どうしたの?」
『学校の近くにあるコンビニで未確認が出たの!しかも生徒が襲われてるって!』
「なに!?」
ーーーーー
「ほぅ人間のくせによく逃げるなぁ」
そう言い手についている血を舐め取る男。
「っ!」
「二乃!大丈夫ですか!?」
「二乃!」
四葉と五月は二乃を支え二乃は腕から血を流し痛みに耐えていた。
「だが、もう終わりだお前らの血を頂く」
そう言いって男は二乃達に近づく。
「…四葉、五月あんた達は逃げなさい」
「何を言ってるのですか!?」
「そうだよ!二乃を置いていけないよ!」
「3人ともここにいればあいつに殺されるわ…だから私が囮になるから早くあんた達は逃げて警察に連絡しなさい」
「でも、二乃」
「たまにはお姉ちゃんらしくしないとね…あんた達はかわいい妹なんだから」
二乃はそう言い立ち上がり。
「さぁ行きなさい!」
二乃の言葉と同時に男は飛び出した。
「二乃!」
「だめです!」
二乃はギュッと目を瞑るが痛みはなかった。恐る恐る目を開けると。
「大丈夫?」
二乃の前には男の体を抑えているクウガが立っていた。
「ク、クウガ?」
「君達は安全な場所へ直に警察も来る」
クウガはそう言い男を蹴り飛ばす。
「ぐっ!」
男はよろめき。
「さぁ今のうちに!」
「あ、ありがとうございます!」
「二乃、私に掴まって」
四葉は二乃をおんぶし3人はその場を立ち去った。
「これで大丈夫か」
「貴様ぁまた俺の邪魔を」
男は姿を変えコウモリ男となる。
「これ以上、被害を出すわけにはいかない…ここでお前を倒す!」
クウガとコウモリ男は身構えると同時にどちらも駆け出しお互いのパンチがぶつかり合った。
ーーーーー
「二乃、大丈夫?」
「えぇ大丈夫よ何とかね」
「でも出血がひどいです。早く保健室に」
五月達が学校に着くと一花と三玖が走ってくるのが見えた。
「二乃!大丈夫なの!?」
「怪我の具合は!?」
「大丈夫よ。大袈裟ね」
「とりあえず、保健室に急ぐよ」
5人が学校に入ると。
「三玖、あんたがクウガを好きになるのわかるわ」
「えっ?どうしたの突然」
「あんなの…ずるいわよ」
「…二乃(そっか二乃達を助けてくれたのユースケなんだ)」
三玖は後ろを向き。
「頑張ってユースケ」
ーーーーー
「(な、何なんだ…?何でこいつはこんなにも…)」
「おりぃやあ!」
ドスッ!
「(強いんだ!?)」
クウガのパンチにより吹き飛ぶコウモリ男。
「ガハッ!ハァハァ」
コウモリ男はよろめきながらも立ち上がり。
「(こいつの戦闘能力は以上だ…並大抵のショッカーでは勝てんぞ)」
クウガの圧倒的な強さによりたじろぐコウモリ男。
「終わりにしてやる」
クウガは構え。
「っ!」
コウモリ男は危険を察知し翼を広げ羽ばたいた。
「くそっ一時撤退だ!何か、何か打開策を!」
コウモリ男は飛び出そうとした瞬間。
「逃さないぞ」
クウガは青いクウガに変わりロッドをコウモリ男の羽に打ち付ける。
「なっ!?」
打ち付けられた所が勢いによりコウモリ男の翼は引きちぎられた。
「ぐきゃあぁぁぁぁ!!!」
翼からは大量の血が流れ悶え苦しむコウモリ男。
「その状態じゃあうまく飛べないだろ」
クウガはロッドを構え直し。
「止めだ」
クウガはジャンプしロッドをコウモリ男に目掛け突きつける。
「おりぃやあぁぁぁ!!!」
「く、くそっ!」
コウモリ男は寸前に口から超音波を発した。
「な、しまっ!?」
その超音波によりクウガはギリギリの所でコウモリ男に攻撃を避けられてしまう。
「くそっ!またかよ!」
クウガは耳を抑え何とか耐えきろうとするが。
「ぐっ…くっそ」
クウガは耐えきれず膝をついてしまう。
「い、今だ!」
コウモリ男は超音波を発しながら走って逃走した。
「まてっ…にが…すか」
クウガは追い掛けようとするが超音波により立ち上がる事が出来ないでいた。
ーーーーー
数分後。一条が現場に着きクウガの元へと駆け寄る。
「中野、大丈夫か」
「はい、何とか…あと一歩の所だったんですけど。奴の攻撃で逃がしてしまいました」
「そうか…とりあえず、君は休め後の事は俺に任せろ」
「すみません」
雄介はバイクに乗り学校へと戻って行った。
ーーーーー
雄介が学校に着きバイクから降りる。
「っまだ耳がキーンってするな」
雄介が学校の中に入り教室に入ると。
「雄介、大丈夫だった?」
穂乃果が雄介に駆け寄る。
「うん、まぁ俺は大丈夫なんだけど未確認逃がしちゃってさ…」
「そっか…でも雄介が無事で良かったよ」
「ありがとう」
雄介は1つ気になる事があり。
「ごめん、穂乃果ちゃん。ちょっと席外すよ」
「う、うん」
そう言って雄介は教室を出て保健室に向かう。
雄介が保健室の前に行くと三玖達、5姉妹が廊下を歩いていた。
雄介は慌てて身を隠す。
「とりあえず、二乃の怪我が軽症で良かったです」
「うん、あんなに血が出てたから私びっくりしちゃったよ」
「だから、言ったでしょ大した事ないって。全く四葉と五月は大袈裟なのよ」
「まぁでも3人共無事で良かったよ。学校の近くで未確認が襲われてる。それが二乃達って聞いてほんと心臓止まるかと思ったよ」
一花がそう言うと。
「…ほんとよね。正直、未確認生命体を目の当たりにして正直怖かったわ」
「えぇ私も」
「私もだよ」
「四葉、五月。助けてくれてありがとうね。あんた達がいなかったらと思うと正直あの未確認に殺されてたと思うわ」
「それはお互いさまですよ。二乃」
「そうだよ」
お互いがお互いを助け合い姉妹の絆を感じ取り雄介はそんな姉妹達を見て微笑んでいた。
「(とりあえず、あの子が大きな怪我じゃなくて安心だな)」
雄介はそう思い教室に戻って行った。
ーーーーー
ー放課後ー
雄介は部室に向かう為、廊下を歩いていると。
「ユースケ」
突然呼ばれ振り返る。
「おっ三玖ちゃん。どうしたの?」
「う、うん。一緒に帰ろうかなって思って」
「あっ…えっーと、これから部活があって…そのっごめんね」
雄介の返答に三玖は悲しそうな顔をして。
「そうなんだ…部活なら仕方ないよね。わかった…じゃあまた明日ね」
三玖は雄介に手を振り歩いて行った。
「う、うん…また明日」
雄介も手を振るがさっきの三玖の悲しそうな顔を見て。
「…っ〜〜〜みんなごめん!」
雄介は携帯を取り出し穂乃果に電話する。
『もしも〜し雄介どうしたの?』
「穂乃果ちゃんごめん!腹の調子が悪くてうんこが止まらないんだ!悪いけど今日の部活休むね!」
『えっ!ちょっ!雄介!?』
雄介は強引に通話を切り三玖の元へと走り。
「三玖ちゃん!」
雄介に呼ばれ三玖は振り返る。
「えっどうしたのユースケ?」
「えと…今日部活休みになったんだ…だから一緒に帰る?」
雄介の言葉に三玖は満面の笑顔をになり。
「うん!一緒に帰ろうユースケ!」
ーーーーー
「ほい、三玖ちゃん」
雄介は三玖にヘルメットを渡す。
「えっと、ユースケってバイクに乗って学校に来てるんだ」
「そうだよ。未確認が出た時いつでも現場に行けるようにね。まぁ先生には違う理由でバイク通学にしてもらってるけど」
雄介はバイクに跨る。
「ごめん、ユースケ。私バイクに乗った事がなくて」
どう乗ればいいかわらない三玖に。
「あっと、ごめんごめん。手を出して」
三玖が雄介の言う通り手を出すと雄介は三玖の手を取り。
「よっと」
雄介に引っ張られ三玖もバイクに跨る。
「これで大丈夫かな?」
「う、うん…ありがとう」
「よしっじゃあ、しっかり掴まってて」
三玖は雄介の言う通り。しっかりと雄介にしがみつく。
「おふっ」
「どうしたの?」
「い、いや、なんでもない」
今まで感じたことのない壮大な柔らかさに雄介はするが冷静を保つ。
「じゃ、じゃあ行こうか」
「うん」
バイクにエンジンを掛けゆっくりと走行して学校を後にする。
ーーーーー
バイクを走行中。三玖は雄介に語りかける。
「ねぇユースケ聞きたい事があるんだけど」
「んー?」
「ユースケの周りに沢山の女の子がいるけど。ユースケって彼女いるの?」
「彼女?いやっあの子達は幼馴染みで、それに俺、スクールアイドルのマネジャーやってるんだ。それが俺の部活かな」
「そうなんだ。彼女いないんだね」
「うん、残念ながらね。まぁ恋愛とか俺まだよくわからなくて。それに今は未確認生命体から皆を守るのが優先だから恋愛は当分お預けかな。まぁ彼女出来るかも怪しいけどねぇ」
「大丈夫だよユースケなら」
「えっ?」
「私が側にいるから」
「そっか。ありがとう三玖ちゃん」
嬉しそうに雄介は返すも三玖は頬膨らませる。
「絶対意味わかってない」
ーーーーー
三玖の住んでいるマンションに着いた雄介達。
「ほぇ〜三玖ちゃんの住んでいる所すごいなぁ」
そこは、お金持ちが住んでいるような凄く大きなマンションだった。
「うん、お父さんがお医者さんで私達ように買ってくれたんだ」
「す、すごいな」
三玖は雄介にヘルメットを渡し。
「今日はありがとうユースケ。また明日、学校でね」
「うん、また明日」
雄介は三玖からヘルメットを受け取り三玖に手を振りその場を後にした。
「また明日か」
三玖は嬉しそうに微笑み家に入ろうとした時。
「もし?」
「えっ?」
突然呼ばれ三玖は振り向いた瞬間。目の前が真っ黒に染まった。
ーーーーー
ー翌日ー
「おはよー」
雄介が今日に入り。いつものように幼馴染み3人の所へ寄る。
「おはよー雄介。お腹の調子はどう?」
「へっ?お腹?何のこと?」
「…」
雄介の返答に3人はジトッーっと雄介を見る。
「えっと…どうしたのかな?」
「やっぱりね」
「へっ?」
「ねぇゆーくん昨日お腹痛かったんだよね?」
「あっ…あっ!あぁ!そうそう!昨日ねマジでうんこ止まんなくて参っちゃたよハハッ」
「へぇそうなんですか。でも昨日偶然バイクで中野さんと2人で帰ってる所を見たって真姫が教えてくれましたよ」
「…あっお腹の調子が僕、早退しまーす」
雄介が一目散に教室から出ようとしたが3人に肩を掴まれ。
「どういう事かゆっくり聞かせてもらうからね…ゆーくん」
「ひっひっひぃーーーーー!!!」
ーーーーー
3人から”お話"をくらい机に項垂れる雄介。
「そういえば中野さんと言えばまだ今日来てないよね?」
穂乃果がそう言い雄介は顔を上げる。
「(そう言いえばそうだ…もうチャイムは鳴るし。遅刻?いや、三玖ちゃんに限ってそれはないか)」
そう考えているとチャイムが鳴り教室に先生が入って来る。
「みなさん、おはようございます。えぇ突然なのですが皆さんに悲しいお知らせがあります。中野三玖さんなのですが昨日から行方不明になり今も捜索中との事です」
先生の説明により教室がざわめき雄介は勢いよく立つ。
「先生、三玖ちゃんが行方不明になったのって何時からですか?」
「えっ…詳しい時間はわかりませんが警察の方からだと夕方からだと」
先生が話し終わると同時に雄介は教室を飛び出して行った。
「ちょっと中野さん!?」
雄介は廊下を走り一直線に他の姉妹がいる所へと走る。
「昨日の夕方だと俺と別れてすぐのはずだ…まさか!?」
雄介は携帯を取り出し一条に連絡を取る。
『中野か?どうした?』
「一条さん!昨日の夕方、女子高生が行方不明になっている事件って知ってますか!?」
『あぁ署からは聞いているが?』
「その後の事は!?」
『いや、まだ行方を調査中としか聞いてないが』
「そうですか…その女子高生俺の友達なんです」
『何だと!?確かに君の通っている学校の制服だったと聞いたが』
「俺、その子と一緒に帰ったんです。だから別れた後、その子は多分…」
『誘拐…か?』
「その可能性が高いかもしれないです。最悪未確認の可能性もあるかもしれません」
『今回の未確認は、女性ばかり狙う未確認だったな。確かに可能性は無くもないが』
「とりあえず俺その子の姉妹達に会ってきます。一条さんも何か分かり次第連絡をお願いできますか?」
『わかった』
雄介は通話を切り。他の姉妹達がいる教室に向かう。
その教室にたどり着き中に入る。
「…いない」
「ちょっと授業中ですよ?」
ここにいた先生にそう言われ。
「すみません。今日、中野五月さんは来てないですか?」
「えっえぇ今日はお休みだと聞きましたけど?」
「そうですか…ありがとうございます」
雄介はそう言い教室を後にし学校を出てバイクの所へと向かう。
「他の姉妹がいないとなると多分全員いない…あの子達の家に直接行ってみるしかないか」
ーーーーー
雄介は三玖の住んでいるマンションに着く。
「ここか」
雄介はバイクから降りそのマンションに向かおうとすると。マンションの中から五月が外に出てきた。
「あの子は確か…五月ちゃんだ」
雄介は即座に向かう。
「君!」
「えっ?えぇ私ですか?」
「君、中野五月さんだよね?」
「そうですけどあなたは?」
「俺は三玖ちゃんと同じクラスの中野雄介って言うんだ」
「中野雄介…あなたが」
「えっ?俺を知ってる?」
「えぇ最近、三玖が親しげにしている方がいると聞いていたので、それがあなたですね」
「あっあぁ多分ね」
「それで、何か御用ですか?」
「御用って…三玖ちゃんが行方不明になってるって聞いてここに来たんだ」
「…あなたに何の関係が?」
「昨日、三玖ちゃんと一緒に帰ったんだ。それでここに送ってそれから別れた後、三玖ちゃんは」
雄介の発言で五月は表情を変える。
「三玖!?あなた昨日三玖と一緒にいたのですか!?」
グイッと押し寄せる五月。その目元には赤く腫れた跡があった。
「…うん、ごめん。俺が最後まで家に送っていれば」
「…いえ、あなたのせいではありません。だから自分を責めないで下さい」
「何か…何か手掛かりとかは?三玖ちゃんが何か残していったとか?」
「…いえ、何も…電話も繋がらなければ三玖の痕跡すらも何もありません」
「…そうか」
「雄介さん…でしたっけ?三玖がいつも話している通り優しい方なんですね。こんなにも三玖を心配してくれてありがとうございます」
「いや、俺は…とりあえず俺、探してみるよ警察にも知り合いがいるから何かあり次第君達にも連絡する」
雄介はバイクに跨り。
「三玖ちゃんは必ず見つけ出して見せる。君達にもう悲しい思いはさせないから」
雄介はそう言いバイクにエンジンを掛け走っていった。
「何か…変わった子だね」
「…一花」
後ろから歩いてきて五月の隣に並ぶ。
「あんなにも必死でさ…私達が転校して間もないのに三玖だけじゃなく私達の事も心配してくれてる」
「…三玖が大事に想っている友人です。三玖が親しくなるのがわかります」
「…本当にそれだけかな?」
「えっ?」
「いや、何でもない。五月ちゃん中で待とう?必ず三玖は返ってくるから」
「一花、でも」
「大丈夫…だってほら、ここの街にはいるじゃん。三玖が大好きなヒーローがさ」
「…それって」
ーーーーー
雄介が三玖といった場所を頼りに街中走り回るがこれといって成果はなかった。
「くそっ!一体どうすればいいんだっ!」
雄介がヘルメットを取り焦りが見え始める。
「このままじゃ本当に見つからねぇ」
雄介がもう一度探そうとヘルメットを着けようとした時。
「何かお探しかな?」
突然声を掛けられ振り向く雄介。そこには以前戦ったコウモリ男の人間態がいた。
「おまえはっ!?」
雄介は即座にバイクから降り腹部からアークルを出現させる。
「おっと、いいのかなそのまま戦って」
「…どういう意味だ?」
「お探しの女の子の居場所…知りたくないのかい?」
「っ!?貴様が三玖ちゃんを!」
「ふふっ正攻法では君に勝てないと踏んでね。君の弱点を探していたんだよ…そしたら見つけたんだ君と一緒にいるあの子をね!」
「きさまぁ!」
雄介は赤いクウガに変身しコウモリ男に殴り掛かろうとするが。
「いいのかな?私を傷つけて!」
コウモリ男の言葉に寸止めでクウガは攻撃を止める。
「…おりこうだ。今からその三玖ちゃんに会わせてやる。だがわかるな?私を傷つようとしたら彼女の居場所を一切言わないと」
「…わかった」
クウガは変身を解き雄介の姿に戻る。
「ふふっこっちだ」
ーーーーー
コウモリ男に付いてきて着いた場所が今は使われていない廃工場だった。
「ここにいるよ…君の愛しき彼女は」
コウモリ男は電気を付けるとそこには縛られている三玖がいた。
「〜〜〜〜〜!!!」
口をテープで貼られ涙目で三玖は雄介に訴えかけていた。
「三玖ちゃん!」
雄介が駆け寄ろうとすると。
「おっと!」
コウモリ男は雄介に静止を促す。
「これ以上彼女に近づくな」
コウモリ男は雄介を止め三玖に近づく。そして三玖に付いているテープを取る。
「っ!ユースケ!逃げて!」
「三玖ちゃん、何を言って?」
「罠なのユースケを誘き寄せる…それで私は」
「彼女の言う通り。これは罠さ君を確実に倒せる為のね」
「何だと」
雄介は腹部からアークルを出現させ構えを取るが。
「…もし、変身したらこの女の喉元を切り裂く」
コウモリ男は三玖の喉元に指を当てる。
「っ!」
雄介は変身の動作を止める。
「懸命な判断だ」
コウモリ男は怪人態に変身し。
「戦ってもいいぞ。だがその状態でだ!」
コウモリ男は雄介に飛びかかり鋭い爪で雄介を攻撃する。
「ぐあっ!」
ブシュ!っと雄介の肩から血が吹き出す。
「まだだ」
コウモリ男は飛び回り雄介に近づく事にその爪で雄介に攻撃する。
「ぐあっ!」
「ユースケっ!!!」
コウモリ男は何度も何度も雄介を攻撃し攻撃する度に雄介の体から血が流れる。
コウモリ男の攻撃により雄介は倒れるがコウモリ男は雄介の胸ぐらを掴み。
「まだだよ仮面ライダー」
ボロボロの雄介に再度攻撃しようとした瞬間。
「やめて!私はどうなってもいい!だからこれ以上ユースケを傷つけないで」
三玖は涙を流し懸命に訴えるがコウモリ男には届かず。
「無駄だよ。私はこいつを殺す為に君を利用したんだ」
「そ、んな」
コウモリ男は雄介を掲げ。
「やめて」
「さぁ止めだ」
「やめてぇ!」
コウモリ男は雄介の間近で超音波を発する。
「うあぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!」
雄介の断末魔で三玖は涙を流すしかなかった。
ドサッと雄介は倒れ耳から血が流れピクリとも動かない雄介。
「終わりか…呆気なかったなぁ!」
コウモリ男は雄介を蹴り飛ばし雄介は壁にぶつかり積まれていた鉄パイプの下敷きになる。
「いや…いやあぁぁぁぁぁーーーーー!!!」
コウモリ男は人間態になり三玖に近づく。
「さて、邪魔者はいなくなったし。食事でも頂こうかな」
コウモリ男は三玖を拘束していた縄を取り抱き寄せる。
「いやっ!やめて!」
「いい体をしている。楽しめそうだ」
コウモリ男は口元をペロリと舐め。
コウモリ男は三玖の肩に勢いよく噛みつく。
「あっ!あぁぁぁぁぁぁ!!!」
「良い!良いよ!久々に聞いたなぁ女の断末魔!」
ゴクゴクと三玖は激痛に襲われながら血を吸われ意識が朦朧となる。
「プハッ」
コウモリ男はある程度吸い三玖から離れ。
「あ、あぁぁ」
朦朧としている意識の中、三玖はもう声を上げる力さえ残っていなかった。
「ふっこのまま血を吸い尽くすのもいいが」
コウモリ男は三玖の体を全身舐め回すように見て。
「こいつの体で遊ぶのも悪くないだろう」
そう言いコウモリ男はもう一度三玖を抱き寄せ。
「さぁ俺を楽しませてくれ」
三玖の口元に近づこうとした瞬間。
「おい」
「えっ?」
コウモリ男が振り向いた瞬間ガッ!とコウモリ男の頭を鷲掴みにし持ち上げる。
「これ以上…この子に触れるな」
何が起こったかわからないコウモリ男。そこには紫のクウガが怒りと共にギチギチとコウモリ男の頭を握り潰していく。
「そ、そんなお前まだ生きてっ!?」
コウモリ男が三玖を離した瞬間クウガは地面にコウモリ男の頭を叩きつけた。
「ぐあぁぁぁぁぁ!!!」
地面に叩きつけられ頭から血が吹き出しそしてクウガの握力により目から鼻から血が吹き出すコウモリ男。
「こ…れ…以上この子に…ちか…づく…な」
クウガは意識を朦朧としている中、しっかりとコウモリ男に殺意を向けていて。それはコウモリ男も感じ取っていた。
「ひっ!や、やめて!殺さないで!」
クウガの殺気に怯え恐怖しジタバタと暴れるコウモリ男。
クウガはタイタンソードをコウモリ男の顔を突きつけ。
「悪ぃな…何にも…聞こえねぇわ」
その瞬間コウモリ男の顔にタイタンソードを突き刺す。
ーーーーーーーーーー
「んっ」
あれから何時間がたったんだろう…。三玖は重い瞼を開け周りを見るそこには知らない部屋そして四人の姉妹達が涙を流していた。
「三玖!みくぅ!」
勢いよく抱きつく四葉。
「四葉、痛い」
「あぁっとごめん!」
バッと離れる四葉。
「ここは?」
「病院だよ。三玖が見つかって運ばれたって連絡が入ってすぐにみんなでここに来たんだよ」
「そっか…私」
スッと三玖は自分の肩に触れる。
「傷は大した事はないそうです。少し貧血で…先生の方はすぐに元気になるとおっしゃってましたよ」
「そっか」
三玖は襲われた事を思い出しそして目から涙がこぼれる。
「三玖!?どうしたのよ?まだどこか痛いの?」
二乃は三玖の肩に触れ心配する。
「違う…違うの」
「えっ?」
三玖は思い出す自分が捕まったせいで雄介が傷つきそして…。
「私のせいで…私のせいでユースケは!」
三玖は泣き崩れ。
「ごめんなさい!ごめんなさい!ユースケ!本当にごめんなさい!」
三玖の様子を見て姉妹達は顔を見合わせ。
「三玖。大丈夫だよ」
「えっ?」
一花がニコッと微笑み。
「何で三玖が無事なのか疑問に思わない?」
確かにそうだ。あの時ユースケは未確認にやられて私は未確認に襲われてから記憶がない。
「まさか」
「うん、助けてくれたんだよ。雄介君もといクウガがね」
ーーーーーーーーーー
ー数時間前ー
雄介から連絡があり一条達、警察官達が現場に着いた頃にはコウモリ男は既に倒され破片があちこちに散らばり。そして雄介は三玖を抱き抱え壁にもたれていた。
ーーーーーーーーーー
三玖は事情を聞き居ても立っても居られずベッドから降り。
「三玖!?駄目だよ!まだ安静に」
四葉の静止を二乃が止める。
「行かしてあげなさい」
「ありがとう」
三玖は微笑み。
「三玖、雄介君の病室303号室ですよ」
五月は三玖に病室番号を教え三玖は頷き病室を出る。
「ユースケ、ユースケ」
まだふらつく体を必死に動かし雄介の病室に向かう三玖。
「ここだ」
303号室。ここに雄介がいる。
「(…でもどうする会って…大丈夫?ごめんね?怪我大丈夫?助けてくれてありがとう?)」
三玖は思考を巡り出し病室のドアを開けるのを戸惑っている。
「だめ…ユースケに合わせる顔がない」
自分のせいであんなにも傷つけて合わす顔がないと三玖は思いドアの取っ手を離す。
「でも、ここで会わなきゃ絶対後悔する!」
三玖は意を決しドアの取っ手を取りドアを開ける。
「ユースケ!」
ドアを開けた三玖の光景にはあまりに絶句し声をだす事が出来なかった。
「あ〜ん、もぐもぐ…あっ〜美味しい看護婦さんもう一口!」
「もう、仕方ないですね」
そこには看護婦さんにご飯を食べさせてもらっている雄介の姿があった。
「ゆ、ユースケ?」
「えっあっ三玖ちゃん!?あっとこれは」
「あら彼女さん?なら後は彼女さんにお願いしますね」
看護婦さんはそそくさと病室を出て行くと同時に。
「ごゆっくり〜」
っと捨て台詞を言い去っていった。
「あっ看護婦さ〜ん」
雄介が手を伸ばし残念そうに項垂れる。
「…楽しそうだったねユースケ」
少し怒り気味の三玖に雄介はあたふたと焦り。
「違うんだ!決して看護婦さんが可愛くてそれであ〜んなんて要求とかした訳じゃなくて!」
雄介が言い訳していると三玖はふふっと笑い。
「三玖ちゃん?」
そして三玖は雄介に抱きついた。
「み、みくちゃん!?」
「ユースケごめんなさい。私のせいで酷い目にあわせて」
「…いや、元はと言えば俺が悪いんだ。俺があの未確認をすぐに倒していれば三玖ちゃんを危険な目に合わせずに済んだのに」
「そんな事!」
「でもっ三玖ちゃんが無事で良かった。それが1番だよ」
この人は何を言ってるんだろう?あんなに傷ついてあんなにも苦しい思いをさせて。それでも私の事を第一に思ってくれて。
「いや〜一時はどうなるかと思ったけど三玖ちゃんが元気になって良かった」
おかしいよ…普通は怒ってもいいのに。何でこんなにも優しいの?…おかしいよ…本当に…本当に…。
「それにしてもあれだよなぁ〜三玖ちゃんも入院なんでしょ?それならずっと一緒にいられるね」
それにこの溢れ出す気持ちは何だろう?もともとユースケの事は好きだった。でもそれはユースケがクウガであってヒーローだったから。でも今の気持ちは違う。
「ん?三玖ちゃん?」
この気持ちはクウガでもヒーローでもない。この人自身が…ユースケがすごく愛おしく思えてくる。
「そっか、そうなんだ。これが」
これが恋なんだ。
ーーーーーーーーーー
ー数日後ー
「ゆーくん、もう大丈夫なの?」
「うん!耳も全開に治ったし今日は部活に出られるよ」
「もう、あまり心配させないで下さいよ」
いつも通り3人の幼馴染みと登校中。学校の門の前に着くと。
「おはよっユースケ!」
三玖が校門の前に待っていた。
「あっおはよー三玖ちゃん」
雄介が手を振ると三玖は雄介に近づき。
「んっ」
チュッと三玖は雄介の唇と重ねる。
「…」
少しの沈黙。そして。
「えっえぇぇぇ!!!ゆーくん!!!!????」
「これはどういうことですかぁ!!!!????」
「わぉ!大胆!」
3人の幼馴染みが驚いてる中、雄介はずっと固まっている。
「ふふっこんなにも好きなんだもん…責任取ってよね」
三玖はそう言い学校の方へと走っていった。
固まる雄介の肩を揺さぶり3人の幼馴染みに質問攻めに会う雄介。この出来事は学校中にも広まり1日中(男子から)質問攻めにあった雄介がいたとか。
ー第25話 恋endー
いつもいつも遅れて本当に申し訳ありませんでした!