古代の戦士と9人の女神達   作:クウガに心奪われた男

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悪に染められた世界、唯一の希望を失くした女神達…彼女達に待ち受けるのは絶望か…それとも…。


番外編 再会 中編

小さな民家。そこで食事の準備をする一人の女性。

 

「よし、出来た」

 

女性はテーブルに食事を並べ。

 

「ユースケ出来たよ」

 

そう女性が呼ぶと襖が開き。

 

「ありがと三玖、風呂の準備も出来たからいつでも入れるよ」

 

「うん、ありがとう」

 

三玖は微笑み雄介はテーブルの前に座る。

 

「それじゃあ、いただきます」

 

雄介と三玖は手を合わせ食べ始める。

 

「うん!おいしいよこの大根さすが三玖だなぁ」

 

大根の味噌汁を飲み雄介は絶賛する。

 

「褒め過ぎだよ、でもありがと」

 

三玖は照れながらも雄介に礼を言う。

 

その後も2人で談笑しながら食事を取りあっという間に食べ終わった。

 

「食器は俺が洗っとくから三玖は先にお風呂に入ってきなよ」

 

「えっいいの?」

 

「うん、ゆっくり浸かっておいで」

 

「ありがと、じゃあ先に入ってくるね」

 

三玖はそう言い部屋を後にし雄介は食器を持ち台所に向かい食器を洗い始める。

 

三玖は脱衣所に入り衣服を脱ぎ風呂に浸かる。

 

「ふぅ、温かい」

 

脱衣所のドアが開く音が聞こえ。

 

「みくー。着替え置いとくから」

 

突然の雄介の声にちょっとビックリするも。

 

「う、うん、ありがとーユースケ」

 

雄介が脱衣所から出る音が聞こえ三玖は口まで湯船に浸かり。

 

「…誘えばよかったかな?」

 

三玖はふと口走り顔を真っ赤にし顔をブンブンと振る。

 

「な、なに言ってるの私!?」

 

三玖はザバンッ!と湯船から出て。

 

「早く洗って出よう」

 

三玖はそそくさと体を洗う。

 

ーーーーー

 

三玖がお風呂から出て部屋に戻るともう布団が敷いてあった、

 

「あっ三玖お帰りー布団敷いたからいつでも寝れるよ」

 

「うん、ユースケも入ってきて洗濯物は私がやっとくから」

 

「ん、わかった」

 

雄介はそう言いい部屋を後にした。

 

ーーーーー

 

雄介がお風呂から上がり部屋に戻る。

 

「…ねぇ三玖」

 

「なにユースケ?」

 

雄介が頭をタオルで拭きながら。

 

「そろそろ食材が切れる頃でしょ?明日俺が街に出て調達してくるよ」

 

雄介の言葉に三玖はガッ!と雄介の手を掴み。

 

「それはダメ!」

 

「み、みく?」

 

「街は危険だし食材の調達なら私が行くよ」

 

「で、でもいつも三玖に行ってもらってるし」

 

「いつも私が行ってるから大丈夫なの、ユースケはここで待っててお願い」

 

三玖が涙目で訴え雄介は渋々頷くしかなかった。

 

ーーーーー

 

電気を消し2人共敷いた布団に潜り。

 

「おやすみユースケ」

 

「おやすみ三玖」

 

2人が眠った少し経った頃。

 

「うっ、うっうっうっ」

 

雄介が突然苦しみ出し。

 

「うあぁぁぁぁ!!!!」

 

雄介が自分の首を掴み苦しみだす。

 

「ユースケ!」

 

三玖は飛び起き雄介を抱きしめる。

 

「大丈夫!大丈夫だから!」

 

ぎゅっと雄介の頭を優しく抱きしめ。

 

「私が側にいる…だから大丈夫だよ」

 

雄介の頭を優しく撫でぎゅっと抱きしめる三玖。

 

「あっ…あっあっあっ」

 

雄介は徐々に落ち着きを取り戻し。

 

「…守れなくて…ごめん」

 

雄介はそう言いすぅすぅと眠りに入った。

 

「…ユースケ」

 

夜になるも必ずこの繰り返しだった。雄介がショッカーに敗れた時からずっと。

 

ーーーーー

 

雄介がショッカーに敗れたと聞いた時、三玖は家族の制止を顧みず雄介を探し回った。

世界がショッカーがどう言おうと三玖だけはクウガの死を受け入れなかった。

そして雄介探して1週間が経った頃海辺に横たわる人物がいた。

 

「ユー…スケ?」

 

三玖は駆け寄るとそこにいたのは紛れもなく雄介だった。

 

「ユースケ!ねぇユースケ!」

 

三玖が呼び掛けるも返事はなかった。

 

「そんな…ユースケ!」

 

三玖が雄介を抱きしめると。

 

「…っ」

 

少し息遣いが聞こえバッと雄介の顔を見ると。

 

「…っ…うっ」

 

雄介はゆっくりと目を開く。

 

「ユースケ!?大丈夫!?私だよ!わかる!?」

 

三玖が必死に呼び掛け雄介は目を見開き。

 

「ここは?」

 

「ユースケ!良かった!生きてたんだね!ユースケ!」

 

三玖はぎゅっと雄介を抱きしめるも。

 

「…きみは…だれ?」

 

雄介の言葉に三玖は息を呑む。

 

「何も、覚えてないの?」

 

「…」

 

雄介はゆっくり頷く。

 

「…まさか自分の事も?」

 

それも雄介は頷き。三玖は涙を流す。自分の関係の事今までの事を全て忘れた事へのショック…だけど。

 

「(ユースケはクウガの事も)」

 

だが三玖は思ってしまった。これ以上雄介が戦わずに済むと。

 

「ごめんね?、いきなりびっくりしちゃったよね。私の名前は三玖…中野三玖」

 

「なかの…みく?」

 

「そう、あなたは中野雄介」

 

雄介は自分に指を指し。

 

「なかの…ゆ…すけ?」

 

「そうだよ。そして私達はともっ」

 

友達と言いかけた三玖。だが三玖は言葉を止め。

 

「ううん、私達は家族だよ」

 

「か、ぞく?」

 

「うん、迎えに来るのが遅くなってごめんね?ユースケ」

 

三玖はぎゅっと雄介を抱きしめた。

 

「…あたたかい」

 

雄介はそう言い三玖を抱きしめる。

 

ーーーーー

 

 

『そうですか、中野君は見つかったのですね』

 

三玖は五月と連絡を取り。

 

「うん、だけど記憶が無くなってて自分の事も…クウガの事も」

 

『そんなっ!?』

 

「だから私がユースケを支えたい。一緒にいてあげたい」

 

『なっ!?じゃあ三玖は日本に残ると言うことですか!?』

 

「…そうなるね」

 

『駄目です!中野君の捜索でさえ皆が反対したんですよ!?それを押し切って現状に至る訳ですが、ここに残るなんて家族の皆が許すと思いますか!?』

 

「…それでも私はユースケを放っておけない」

 

『…なら中野君を連れて帰ってくる事は?』

 

「それも出来ない。もしユースケがショッカーに見つかって生きてるとわかったら家族の皆にも危害が及ぶ。だからユースケを皆の所には連れていけない」

 

『…三玖は中野君と一生を添い遂げるつもりですか?』

 

「…私はユースケの事が好きだから」

 

『もし記憶が戻って中野君の気持ちが三玖に向かなくてもですか?』

 

「…うん」

 

『…三玖、私はあなたと離れたくありません。大切な家族なんです!お願いです!戻って来てください!』

 

「…ごめんね五月…みんなにも迷惑掛ける…本当にごめんね」

 

三玖は携帯を耳から離し。

 

「さよなら」

 

その言葉と共に通話を終えた。

 

「ちょっ!?三玖!三玖!」

 

五月は叫び泣き崩れ膝を着く。

 

「五月ちゃんどうしたの!?」

 

五月の大きな声が聞こえ心配に駆け寄ってきた一花達。

 

「三玖が!三玖がぁ!」

 

「落ち着きなさい!一体どうしたのよ!?」

 

五月はさっきまでの経緯を話す。

 

「…そんな、三玖が帰ってこない?」

 

四葉が膝を崩し。

 

「…男と駆け落ちなんてそんなのドラマだけよ!探しに行くわよ!スマホのGPSで追えるでしょ!」

 

二乃が捜索しようとすると一花がスマホの前に手を置き。

 

「…よそう二乃」

 

「ちょっと何言ってるのよ一花、三玖が心配じゃないの!?」

 

「…心配にきまってるじゃん大事な妹だよ?」

 

「じゃあ何で邪魔するのよ!?」

 

「三玖の覚悟を無駄にするの!?」

 

一花の言葉に驚き。

 

「三玖は雄介君と一緒にいるって決めたの!私達がどう言おうとあの子の意思は変わらない!曲げない!それが三玖なの!」

 

「で、でも」

 

「三玖は本当に雄介君の事が大好きなんだよ。高校の時からずっと。雄介君の捜索だって私達の制止を振り切って探しに行ったでしょ?それほど雄介君の事を想ってるんだよ」

 

「それでも私は…三玖と離れ離れになりたくないのよ」

 

二乃も涙を流し崩れ去る。

 

「こんな世界になっても愛してる人と一緒にいたい。そんな三玖を私は誇りに思う」

 

一花は二乃を抱きしめ。

 

「ごめんね、だけど私達が出来る事は三玖の幸せを願う事だよ」

 

一花も涙を流し強く抱きしめる。

 

ーーーーー

 

家族との縁を事実上切ってしまった三玖。

 

「もう、後戻りは出来ない」

 

三玖は持っていたスマホを投げ捨て。

 

「…行こユースケ」

 

三玖は雄介の手を握る。

 

「…うん」

 

雄介も微笑み2人一緒に歩いて行った。

 

ーーーーー

 

そして今に至り三玖と雄介は一緒に暮らしている。

 

「やっと落ち着いたね」

 

雄介の寝息が落ち着き胸を撫で下ろし三玖はそのまま雄介の布団に入り。

 

「大丈夫だから私がずっと一緒にいるからねユースケ」

 

三玖はそう言い雄介を抱きしめ眠りに着いた。

 

ーーーーー

 

「じゃあ行ってくるね」

 

玄関前で三玖は振り向き雄介に告げる。

 

「うん、気をつけて」

 

三玖は微笑み玄関を出て扉を閉める。

 

「よぉし畑の様子見に行くかぁ」

 

雄介も準備をし外に出る。

 

ーーーーー

 

ーショッカー本部ー

 

カシャン、カシャン、っと銃に球を入れ的を目掛け発砲する一人の女性。

 

ダンッ!ダンッ!ダンッ!と全ての球が真ん中に命中する。

 

「ふぅ」

 

女性が銃を下ろすと同時に拍手が鳴り響く。

 

「…なんの用だガニコウモリ」

 

「いやぁ見事だよテスタロッサ全て真ん中に命中だ」

 

「見せ物じゃないんだ」

 

フェイトは銃を仕舞いその場を後にしようとすると。

 

「まぁ待てよ。褒めてたぜ、あのゾル大佐がお前の働きを」

 

「…」

 

「さすが選ばれしショッカーの幹部だな。これからも頼むぜショッカーの為に…いや、お前は愛する女の為にか」

 

ガニコウモリはそう言いその場を後にした。

 

「…愛する女の為に…か」

 

フェイトは自分の手を見据え呟く。

 

「…そうだ、なのはを護る為なら私はどんな事でもっ」

 

フェイトがそう言うと以前、子供達を誘拐した時の事がフラッシュバックのように流れ出し。

 

「くっ!」

 

頭を支え思い出さないようにするも子供達の悲鳴が頭の中で鳴り響く。

 

「…私は、もう後戻りは出来ないんだ」

 

フェイトはそう呟きそう場を後にした。

 

ーーーーー

 

ー音ノ木坂学院ー

 

以前の事件で完全に孤立になってしまった海未。

 

「…当然の事をしてしまった訳ですが。正直辛いですね」

 

子供達を見捨て、大切な友達も泣かせてしまった。

 

「…皆を悲しませ子供達を見捨ててしまった…皆を守るといいながら私は…どうしたらいいんですかね?…雄介」

 

今はこの場にいない雄介に問いかける海未。

 

するとドアが開き。

 

「…海未ちゃん…いる?」

 

そこには、ことりが海未を尋ね入って来た。

 

「…ことり、よくここがわかりましたね」

 

「海未ちゃんが考え事する時は必ずここだから」

 

ことりがそう言い松葉杖を頼りに海未の元へと向かう。

 

海未はことりに近づき手を取り空いてる席に座らせる。

 

「ありがとう」

 

「まさか、ことりが尋ねて来るなんて…もう縁を切られたかと思いましたよ」

 

「…海未ちゃんは大切な親友だよ?そう簡単に縁なんて切れないよ」

 

ことりの言葉に海未は泣きそうになる。

 

「…ですが、私は」

 

「…私達を守る為に決断したんだよね?…たとえ許されないと分かっていても」

 

「…」

 

「あの時はごめんね?海未ちゃんを責めたりして…一番辛いのは海未ちゃんのはずなのに」

 

「…私は」

 

「…こんな目が見えない私を連れて行けばよかったのに」

 

「っことり!」

 

「ごめんね、でも思っちゃうの目が見えない私は皆の足手まといになってる…だからこんな私を早く見捨ててくれれば皆は少し楽になるのかなって」

 

「そんな事思っちゃいけません!いいですかことり!誰もあなたの事を足手まといなんて思っていません!だって皆ことりの事を支え生きてるじゃないですか!それに雄介だってっ」

 

不意に出てしまった雄介という名。海未は口を閉じてしまった。

 

「…ゆーくんがこんな私を見てどう思うかな?がっかりするよね皆頑張って戦ってるのに私だけ守られているだけなんて」

 

「…ことり、幼馴染でもあなたが一番、雄介の近くにいたんですからわかるはずです。雄介は絶対にそんな事は思わない」

 

「…海未ちゃん」

 

「あなたが一番信じている人を信じなくてどうするんですか?だって今でも信じているんでしょ?雄介の事」

 

「…うん」

 

「なら待ちましょうよ何年でも何十年でも、あのバカが帰って来るのを」

 

「うん、ありがとう海未ちゃん」

 

久しぶりに見たことりの笑顔。雄介あなたを待ち続けている人はこうして頑張って生きているのです。だから早く帰って来てください。

 

ーーーーー

 

雄介が洗濯物を外に干そうとした時、テーブルに三玖が使っている財布を見つけた。

 

「これ三玖の…どうしよう財布がないと何も買えないよね」

 

雄介が悩み考え込む。

 

「でも、街は危ないって言ってたしなぁ…でも、それは三玖も同じだよね」

 

雄介はそう自分に言い聞かせ。

 

「よし!三玖を探しに行こう!それと一緒に買い物すれば怖くないよね」

 

雄介は支度をし初めて記憶のない状態で外に出た。

 

ーーーーー

 

「あっお財布」

 

三玖も財布を忘れた事に気付き。

 

「一回戻らなきゃ」

 

三玖が引き返そうとした瞬間。

 

ドォォン!!!

 

大きなビルが倒れていくのが見えた。

 

「っ!まさかショッカー!?」

 

三玖は直ぐ様身を隠せるような所に移動し辺りを見渡す。

 

「ショッカー!?」

 

そこには大勢の子供がショッカーに捕まっていた。

 

「な、なんで子供だけを?」

 

嫌がる子供をよそに着々とショッカーは子供だけを攫い大きなトラックに詰め込む。子供達の悲鳴に三玖は耳を塞ぐしかなかった。

 

「(早く!早く行って!)」

 

三玖はただただショッカーが立ち去る事を願う事しか出来なかった。

 

ーーーーー

 

雄介が外に出て少し歩いた頃。

 

「街ってこっちであってるのかなぁ?ヤバい迷子になりそう」

 

雄介は初めて出る外に迷子になりかけ。

 

「やっぱ戻った方がいいかな?三玖も多分、財布がないって気付くだろうし」

 

雄介が少し涙目になり引き返そうとすると、遠くから雄介に目掛け誰かが走って来るのが見えた。

 

「はぁッ!はぁッ!はぁッ!」

 

その人物は雄介に近づくとガシッ!と雄介にしがみつき強い力で雄介の服を掴む。

 

「おっ!とっどうしたの?」

 

雄介も突然の事に驚きながらもその人物に尋ねる。

 

「…たす…けて」

 

「えっ?」

 

「お願い!助けて!」

 

その人物、少年は顔を上げ涙にくしゃくしゃになりながらも雄介に助けを求める。

 

「い、一体どうしたの!?」

 

尋常ではない事を察し雄介はかがみ少年に目を合わせる。

 

「い、妹がショッカーに」

 

「ショッカー?」

 

「妹がショッカーに攫われたんだ!」

 

妹がショッカーに攫われた。そう少年が雄介に告げる。

 

「ご、ごめんショッカーって何?」

 

雄介が少年に言うと少年は雄介の胸ぐらを掴み。

 

「ショッカーだよ!?今、この街をめちゃくちゃにしてるやつらじゃないか!知らないの!?」

 

少年の怒声にたじろぎながらも雄介は思った。

 

「(三玖が危ないって言ってたのってショッカーの事だったのか)」

 

雄介は少年の手を握り。

 

「そのショッカー?ってのが君の妹を攫ったの?」

 

「う、うん…妹が逃げ遅れてそのまま捕まったんだ」

 

少年は涙を流し拳を握りしめ。

 

「何も…何も出来なかった!ただただ怖くて妹が攫われていくのを見てることしか出来なかった!」

 

「…」

 

「だけど、だけど助けたい!たった一人の家族なんだ!」

 

少年の言葉に雄介の頭が響く。

 

「(な、なんだ?…いま、なにか)」

 

雄介は頭を抑え。

 

「(妹…何か引っかかる…何なんだこれは?)」

 

自分の中の違和感が広がり考え込む。

 

「お兄さん?大丈夫?」

 

突然喋らなくなった雄介に少年は心配になり。

 

「あっごめん、ちょっとね」

 

「…やっぱり怖いよね…ごめん、お兄さん無理言って」

 

少年は雄介が怖がっていると思い申し訳なさそうに頭を下げ。

 

「僕一人で何とかしてみるよ。ごめんねお兄さん」

 

少年が立ち去ろうとすると雄介は少年の腕を掴み。

 

「待って!そいつら危ないんだろ!?君一人で何とかなるのか?」

 

「っだけど妹はもっと危ない目に遭うかもしれない…なら僕が助けに行かないと!」

 

また雄介の頭が響く。

 

「(お兄ちゃん)」

 

雄介の頭の中に語り掛ける誰か…姿がボヤついてよく見えないが雄介は何か懐かしく感じた。

 

「(…この違和感の正体はわからない。だけど、この子を、この子の妹を助けないと絶対後悔する)」

 

雄介は意思を固め。

 

「…わかった。そのショッカーってのから君の妹を救い出そう」

 

「えっ?い、いいの?…でもあいつらめちゃくちゃ怖いし」

 

「(そんなに危ない奴らなのか…でも、三玖も出掛けるてるし危ないかもしれない。すぐに行かないと)」

 

雄介は少年にサムズアップをし。

 

「大丈夫!俺が絶対助けるから!」

 

雄介の言葉に少年は少し明るさを取り戻し。

 

「うん!」

 

そう言うと少年は雄介の手を引っ張り。

 

「こっちだよ!あいつらまだそんな遠くに行ってないはず」

 

少年は雄介を引っ張りながら走っていく。

 

「う、うん」

 

雄介は疑問に思った。

 

「(俺、なんで大丈夫なんか…それに)」

 

雄介はサムズアップをした手を見て。

 

「(なんか、自然と出たんだよな)」

 

ーーーーー

 

少年に案内され付いていくとショッカー戦闘員が辺りをまだ見回っていた。

 

「…あれがショッカー」

 

雄介は初めてみるショッカーに震えていた。

 

「あ、あそこに」

 

少年が指差す所に大勢の子供達が縛られ座らされていた。

 

「…なんであそこに留まっているんだ?」

 

雄介が疑問に思っていると少年が雄介の服を引っ張り。

 

「僕が囮になる。だからお兄さんはその隙にみんなを助けて」

 

「な!?そんな危ない事!」

 

「でも、それしかないよ!お願い!協力して」

 

少年の気迫に押され雄介は渋々頷くしかなかった。

 

「ありがとう。お兄さん」

 

「⋯だけど、囮になるのは俺だ」

 

「えっ?」

 

「俺が囮になって君があそこにいる皆を助けるんだ」

 

「お、お兄さん」

 

「出来る?」

 

「⋯わ、わかった」

 

「よし、一緒にみんなを救い出そう」

 

雄介が拳を前に出し少年も頷き雄介と拳を合わせた。

 

「囮は3人か」

 

雄介がしゃがみ様子を伺い。

 

「そういえばお兄さんの名前聞いてなかったね」

 

「ん?あっそっか。俺は雄介」

 

「僕の名前はたかし」

 

「たかし君、気を付けて」

 

「うん、お兄さんも」

 

雄介は微笑み足元にある石ころを手に取り。

 

「(いけっ!)」

 

思いっ切りなげショッカー戦闘員の頭に当てる。

 

「イッ!?」

 

ショッカー戦闘員は頭を抑え周りを見ると。

 

「おい!こっちだっ!」

 

雄介はショッカー戦闘員に叫び思いっ切り走る。

 

「イーッ!イーッ!」

 

ショッカー戦闘員は3人共、雄介を追いかけ。

 

「(よし!3人こっちに来たな!)」

 

雄介は全速力で走り。ショッカー戦闘員を突き放す。

 

「お、おれってこんなに足はやいんだ?」

 

自分でも驚くようにグングンとショッカー戦闘員から走り抜ける。

 

「お兄さん、すごい」

 

たかしは感心しながらも捕まっている子供達の所に駆け寄り。

 

「ヒカリ助けに来た!みんなももう大丈夫だよ」

 

「お、おにいちゃん!?」

 

持ってきたハサミでロープを切る。

 

「よし、これで」

 

全員のロープを切り終わり。

 

「おにいちゃん!」

 

たかしに抱きつくヒカリ。

 

「すぐにここから逃げよう!またあいつらが戻ってくる」

 

たかしが全員にそう言うと全速力でみんなが走り出すと。

 

「どこにいくんだ?」

 

突然、地面から手が伸びだし、たかしの足を掴む。

 

「えっ!?えっ!?」

 

たかしは驚きもがくもその手は離さず。

 

「度胸のあるガキだな。俺達ショッカーに逆らうとは」

 

地面から顔を出しニヤッと笑う怪人。

 

「うっ!うわぁぁぁぁぁあ!!!」

 

たかしはガンガンとその怪人の頭を蹴るも怯みもせず怪人は地面から這い出て。

 

「…首領からは新鮮なガキを連れてくるよう言われたが、まぁ一匹ぐらい良いだろ」

 

怪人はたかしの頭を抑え。

 

「うぐっ!ヒ、ヒカリ…みんなにげろぉーーー!!!」

 

たかしが全員に叫び掛けるも。

 

「うるせぇなぁ」

 

怪人はたかしの首を掴み持ち上げ。

 

「うぐっぐっ!」

 

「いただきます」

 

怪人は大きな口を開け、たかしの頭を丸飲みし食いちぎった。

 

「おにっ!?おにぃちゃあぁぁぁぁん!!!」

 

たかしの首から大量の血が噴き出し辺りは血の海となった。

 

「お前らもこうなりたくなければ大人しくするんだな」

 

ーーーーー

 

ドローンから監視していたフェイトがこの一部始終を見て。

 

「モグラ男の奴!一体何してるんだっ!」

 

ガンッ!とテーブルを叩き直ぐ様受信機を取り出しモグラ男に連絡を取る。

 

『何だテスタロッサ』

 

「子供達は無傷で連れて来るはずだっ!貴様一体何を考えている!」

 

『ガキの一匹や二匹変わらんだろ』 

 

「ふざけるなっ!ショッカーの命令に背くか!」

 

『うるせぇなぁガキならまだ沢山いる食った分取り戻せばいいだろ』

 

モグラ男はそう言い通信を切った。

 

「モグラ男!くそっ!」

 

フェイトは通信機を投げモニター見る。

 

「こうなれば私がっ…えっ?」

 

フェイトが見るモニターの向こうには今はいるはずのない。いやいてはいけない人物が映し出されていた。

 

「…雄介…さん?」

 

ーーーーー

 

ヒカリの悲鳴が聞こえ雄介は振り向き。

 

「今の悲鳴…まさかっ!?」

 

雄介はすぐに元いた場所に走り戻って行くと。

 

「はぁはぁはぁ」

 

「なんだ…まだネズミがいたのか、しかもガキじゃねぇし」

 

モグラ怪人は雄介に気付き口元を拭う。

 

「お前…それ」

 

モグラ怪人が手に持っているのは頭がないたかしの姿だった。

 

「あぁ?こいつか」

 

モグラ怪人はたかしの体を投げ捨て。

 

「俺達ショッカーに歯向かった罰だ」

 

モグラ怪人はニヤリと笑い周囲の子供達泣き叫び一人の女の子

は放心状態だった。涙を流しその血をかぶった女の子が。

 

「おにぃ…ちゃん」

 

雄介の怒りが一気に込み上げ。

 

「なにがっ」

 

「あっ?」

 

「なにがショッカーだっ!クソ野郎がぁーーー!」

 

雄介はモグラ男に向かい殴りに掛かるも。モグラ男は微動だにもせず雄介のパンチを顔面に受ける。

 

「ふっ所詮は人間…この程度か」

 

モグラ男は雄介の腕を掴み。

 

「お前もショッカーに歯向かった罰だ」

 

雄介の腕をミシミシと握りしめ。

 

「ぐあぁぁぁぁ」

 

強烈な力で雄介は膝を着き。

 

「死ね」

 

モグラ男は雄介の腹部に目掛けパンチをし。

 

「ぐふっ!?」

 

ボキボキバキッと体から聞いたことのないような音がし雄介は吹き飛び。

 

「うあぁぁあああ!!!」

 

ガンッ!と壁に激突しそのまま地面に倒れ込む。

 

「ガハッ!ゴホッ!」

 

口から大量の血を吐き出し雄介は苦しむ。

 

「ほう、まだ生きてたかしぶとい奴だ」

 

モグラ男は笑みを浮かべ。

 

「まぁその体じゃあ永くは持たないだろう」

 

モグラ男はショッカー戦闘員を呼び出し。

 

「ガキ共を縛れ、本部に戻るぞ」

 

再び子供達はロープに縛られヒカリも放心状態のまま縛られた。

 

「(く、…くっ…そっ)」

 

薄れていく意識の中、雄介は血と共に涙を流す。

 

「(おれは…助けられないのか?こいつらから子供達を)」

 

体から溢れ出す痛み口から流れ出す鉄の味そして鼓動が少しずつ小さくなっていくのがわかる。

 

「(死ぬのか?おれは…ごめん、たかし君…ご…めん)」

 

雄介が瞳を閉じた瞬間。

 

『ゆーくん!』

 

誰かが必死で雄介を呼ぶ声がした。だけど顔がよく見えなかった…だけど。

 

「(なんだ?…だれか、おれをよんでいる?)」

 

『ゆーくん』

 

聞いた事があるような声。何もかもが懐かしい感じがしていた。

 

「(だれ…なんだ?)」

 

雄介がゆっくりと手を差し伸べるとその子は笑顔になり。

 

『ゆーくん…良かった』

 

雄介はその手を掴むとその子は微笑み。

 

『ゆーくん、久しぶりだね』

 

「え…?きみ、どこかで?」

 

雄介が問い出すとその子は悲しい顔になり。

 

『…そっか、ゆーくんはまだ』

 

「きみは、一体…だれなんだ?」

 

雄介がその子に問い出すとその子は顔を上げ。

 

『ねぇゆーくん…生きたい?それとも、戦いたい?』

 

彼女の質問の意味がわからなかった。

 

「たたかう?」

 

彼女は頷き。

 

『あなたには力がある。邪悪な者と戦う力が。だけどそれは過酷な選択』

 

彼女はスッと雄介の腹部に触れると先程の痛みが和らいでいった。

 

「痛みが!?」

 

『あなたの中に眠る力…生きると願えばその力を少し使い生きる事が出来る』

 

彼女は雄介の頬に手を添え。

 

『これからはあなた次第、だけど私はあなたに幸せになって欲しいあなたを待ってる人達の為にも』

 

彼女はそう言い雄介を見据える。雄介は彼女の手に触れ。

 

「ありがとう…だけど生き残るだけじゃ意味がないんだ。戦う力が俺にあるなら、あのショッカー達から皆を守りたい」

 

雄介は彼女にそう言うと彼女は少し悲しげな表情になり。

 

『ゆーくんならそう言うと思った』

 

彼女は少し微笑み再び雄介の腹部に手を添え。

 

『…私はいつもあなたを想ってるから。ずっとこれからも』

 

そう言うと彼女は光だしその光に包み込まれ雄介は今までの全ての事を思い出す。

 

「これは?」

 

グロンギとの戦い。そしてショッカーとの戦い。そして自分が戦士クウガである事を。そして…9人の大切な人達の事を。

 

「…」

 

雄介は目が覚めると体の痛みがなくなりスッと立ち上がる。

 

「…そうか、俺、俺は!」

 

グッと拳を握り雄介は駆け出す。

 

ーーーーー

 

まだ移動途中だったショッカー達を見つけ。

 

「待て!」

 

雄介の声にショッカー達が振り向く。雄介はショッカーの前に立ち塞がり。

 

「っお前、まだ生きていたのか?」

 

モグラ男は雄介を見て疑問に思う。

 

「(いや、だが待てあんな死にそうだった奴がなぜこんなにピンピンしてやがる…それに体の傷が消えてる?)」

 

「思い出した…全てを、みんなの事を…それに、皆の平和を笑顔を奪うお前達の事も!」

 

「なに寝ぼけた事を言ってやがる。やれ戦闘員共!」

 

「イーッ!」

 

モグラ男は戦闘員に命令し一斉に雄介に飛びかかる。

 

雄介は表情を変え腹部に手をかざすと腹部からアークルが出現する。

 

「なに!?」

 

そして雄介も駆け出し戦闘員にパンチをし直撃を受けた戦闘員は吹き飛び爆散する。

 

「なっ!?」

 

モグラ男は驚き雄介をみると雄介の腕は変化していた。

 

「まさか…おまえは!?」

 

再び戦闘員が雄介に攻撃を仕掛けるが雄介は戦闘員を倒していくその中で雄介の体はどんどん変化し、そして。

 

「おりぃやあ!」

 

最後の戦闘員を倒すと雄介の体は完全に変化し。

 

「バカな…ありえないっ!何故、なぜ生きているんだクウガ!」

 

そこに立っていたのは赤い姿をした戦士クウガだった。

 

「バカな!クウガは倒したはずだと報告を受けたぞ!なぜお前がっ!」

 

モグラ男は動揺し後退る。

 

「思い出したんだ何もかも。俺がクウガって事も!」

 

クウガは拳を握りしめモグラ男に近づく。

 

「くっ!(データによるとクウガの戦闘力は遥かに俺を凌ぐ。まともにやれば勝ち目はない!ここは逃げるしか!)」

 

モグラ男は地面に逃げようとしたがクウガは咄嗟にモグラ男の足を掴み地面から引きずり出す。

 

「ぐっくそっ!」

 

クウガに掴まれジタバタと動くモグラ男。

 

「覚悟しろ」

 

クウガはモグラ男に目掛け強烈なパンチを腹部に喰らわす。

 

「ぐっ…こっ…!!!」

 

バキッバキッバキッとモグラ男から音が鳴りそのまま吹き飛び壁に激突する。

 

「ガハッ!ゴホッ!ゴホッ!」

 

モグラ男から口から大量の血が噴き出し腹部を抑える。

 

「(な、なんて力だっ!改造人間である俺がこんなにもダメージをっ!)」

 

モグラ男が痛みに悶えている中、クウガはゆっくり近づきモグラ男の頭を掴み壁に押し当てる。

 

「ぐをっ!」

 

「…聞きたい事がある。子供達を攫う目的は何だ?」

 

「し、知らない!俺はただ命令に従っただけだ!」

 

「ふざけるな!何も知らない訳ないだろっ!」

 

「本当だよ!本当に知らないんだ!」

 

「…」

 

モグラ男は嘘をついてるようには見えなかった。本当に命令に従っただけなのだろうか?とクウガは思い始める。

 

「な、なぁ見逃してくれよ…ガキ共も自由にするからさ。頼むよ」

 

「…」

 

「お、お前の攻撃で体がイカれちまった。俺に戦う意思はない。だ、だからさ」

 

モグラ男は必死に頼み込む姿を見てクウガは後ろを振り向く。

そこには兄を失ったヒカリの姿。兄の突然の死でヒカリは泣くことも叫ぶ事もなかった。ただ目にはもう光がなかった。

 

「…そうやって命乞いをした人達を何人殺してきた?」

 

「えっ?」

 

「目の前にいる家族を何人奪ってきた?」

 

クウガはモグラ男の頭を離した瞬間、一瞬で右足が炎に包まれモグラ男の顔に目掛けマイティキックを直撃させる。

 

「…俺は決してお前達を許さない」

 

クウガは足を上げるとそこには首から頭がないモグラ男が力なく倒れた。

 

クウガは雄介の姿に戻り直ぐにヒカリの元へと駆け寄る。

 

「…ごめん君のお兄ちゃんを助けてあげられなくて」

 

雄介はそっとヒカリを抱きしめる。

 

「おにいちゃん?」

 

ヒカリは目の前の現状を再び認識し目に涙が浮かぶ。

 

「わたしの…わたしのせいでおにぃちゃんが…おにぃちゃんがぁ!!!」

 

「君のせいじゃない」

 

「でもっ!でもぉ!」

 

「確かに辛い!辛いけど!たかし君の覚悟を君が受け止めて欲しい!」

 

「かくご?」

 

「君を必死に救おうと、あのショッカーに立ち向かったんだ…だからその勇気あるたかし君の覚悟を君がちゃんと受け止めて欲しいんだ」

 

雄介の言葉にヒカリは泣き止み。

 

「だから自分を責めないでくれ。たかし君の為にも」

 

「…」

 

ーーーーー

 

ーショッカー本部 モニター室ー

 

ガタンッと椅子から勢いよく立ち上がりモニターを消すフェイト。

 

「…まさか雄介さんが」

 

勢いよく扉を開けフェイトは考えながらある所へ向かう。

 

「(なぜだ…雄介さんは確実にあの時に…それにもし私達がショッカーに加担してる事が分かったら)」

 

フェイトは医務室の前に立ち扉を開ける。

 

「テスタロッサ様、何かございましたか?」

 

研究員のショッカーがフェイトに尋ね。

 

「…二人だけで話がしたい。席をはずしてくれないか?」

 

「…承知致しました」

 

フェイトの命令で研究員達がその部屋から出て行く。

 

「…」

 

フェイトは奥に進み、そこにはもう一つ扉があった。

 

「…なのは、入るよ」

 

フェイトはそう言い扉を開ける。そこには大きなベットがあり、なのはの姿があった。

 

「フェイトちゃん」

 

「なのは」

 

フェイトはなのはを抱きしめなのはも抱きしめる。

 

「どう体の調子は?」

 

「うん、順調だよ。もうすぐ産まれるみたい」

 

そう言いなのは自分のお腹を撫でる。

 

「そう、良かった」

 

フェイトが微笑むと、なのははフェイトの頬に手を触れ。

 

「フェイトちゃんどうしたの?元気ないみたいだけど何かあった?」

 

なのはにそう言われ、なのはには敵わないなと思うフェイト。

 

「(言うべきか?雄介さんの事…だけど)」

 

フェイトが悩んでいると、なのは微笑み。

 

「フェイトちゃん、辛い事も嬉しい事も一緒にって決めたよね?」

 

「なのは」

 

「何があったか教えて?」

 

フェイトは覚悟を決め口を開く。

 

「…クウガが生きていた」

 

「…えっ?」

 

「雄介さんが生きていたんだ」

 

フェイトの言葉に、なのはは動揺し。

 

「そんな…でも雄介さんは」

 

「ドラスとの戦いで命を落としたはずだった。でも確実に見たんだ雄介さんが生きていてクウガに変身する所を」

 

フェイトが嘘を付いてるとは思わない。それ以前にフェイトは、なのはに嘘を付いたことはない。本当の事だと、なのはは思い。

 

「…なら、私達は雄介さんと敵同士になっちゃうのかな?」

 

「…」

 

「本当なら嬉しい事なのに私達はもう人の道を外してる」

 

なのはは自分のお腹を撫で。

 

「この子の事を知ったら、雄介さんどうするかな?ショッカーの技術で生まれたこの子を倒しに来るのかな?」

 

なのはが涙を流すと。

 

「そんな事はさせない」

 

フェイトは、なのはの手を握り。

 

「たとえ雄介さんが相手でも絶対に、なのはとお腹の子を私が守ってみせる!」

 

「フェイトちゃん」

 

「だから、なのはは心配しなくていいよ?なのはは自分とお腹の子の事を今は想ってて」

 

フェイトはそう言い微笑み、なのはを安心させる。

 

「ありがとう…フェイトちゃん」

 

「うん、なのは」

 

なのはとフェイトは口づけを交わし。

 

「じゃあ、また後で来るから、なのはは安静にね?」

 

「うん、ありがとう」

 

「じゃ」

 

フェイトは扉を開け部屋を後にした。なのはは自分の手をギュッと掴み。

 

「…フェイトちゃんっ!ごめんね!ごめんね!私のせいで!ごめんなさい」

 

涙を流し謝罪した。

 

ーーーーー

 

雄介とヒカリそして捕まった子達は亡くなったたかしの亡骸を土に埋め。

 

「じゃあ、みんな」

 

雄介と一緒に手を合わせる。

 

「…じゃあ行こうか」

 

子供達は頷き歩いていく。ただヒカリだけは動かずいた。

 

「…ヒカリちゃん」

 

雄介はヒカリの横に立ち。

 

「この戦いが終わったらちゃんとした墓を立てよう。そしてちゃんとお参りしよう」

 

「…うん」

 

「だから今は行こう。生きる為に」

 

雄介は手を差し伸べヒカリは雄介の手を取る。

 

「さてと、この子達をどうしようか」

 

数十人の子供達。今、住んでいる家に連れていくのはさすがに狭すぎる。

 

「…音ノ木坂に行くか?…だけどあそこも今どうなってるか」

 

雄介が行方不明になってから何年も経っている。音ノ木坂も無事かどうかわからない雄介。

 

「…それに、ことりちゃん達も」

 

ドラスに敗北し雄介がいない間に現状、μ’sの皆も無事か分からない雄介。

 

「とにかく、今はこの事を三玖に話そう」

 

雄介は子供達を連れ今、住んでいる家に向かう。

 

ーーーーー

 

ショッカー達が子供達を連れ遠くに行ったのを確認し三玖は一度家に戻った。

 

「何だったの?何で子供達を」

 

三玖が考えながら家に向かうと家の灯りが点いていて。

 

「…良かった。ユースケ」

 

とにかくユースケが家にいる事にホッとし三玖が家のドアの近くに行くと数人の子供の達の姿が見えた。

 

「(子供!?まさか食料を)」

 

飢えた子供達が食料を探しに来たのだと思い込み三玖は駆け寄ると子供達に囲まれた雄介の姿があった。

 

「ユースケ」

 

「あっお帰り三玖」

 

雄介は笑顔で返し三玖に駆け寄る。

 

「ユースケ、この子達は?」

 

「ん?あぁショッカーに捕まってた子達だ。とりあえず家に連れてきた」

 

雄介の言葉に三玖は疑問を持つ。

 

「ショッカーって…ユースケ、家を出たの?」

 

「うん、三玖が財布を忘れていったから届けようとしたらまぁこんな感じに」

 

雄介はあえてたかしの事は触れなかった。

 

「何で!?あれだけ家から出ないでって言ったじゃん!」

 

「ご、ごめん、だけどこの子達を放っておけなくて」

 

「だけど!ユースケの命も危ないんだよ!?ユースケがいなくなったら私!…私」

 

崩れ去り泣き出す三玖に雄介は抱きしめ。

 

「心配させてごめん…それに思い出したんだ」

 

思い出した。この言葉にハッとなり顔を上げる三玖。

 

「おもい…だしたって?」

 

「…今までの事、全部。ショッカーの事も俺がクウガって事も」

 

ドクンッ!と鼓動が鳴り響く三玖。記憶が戻って嬉しい反面どこか心の中で戻ってほしくないという気持ちが混ざり。

 

「…また戦うの?」

 

「…これ以上奴らの好きにはさせないつもりだ」

 

ぐっと涙を堪える三玖。現状ショッカーの侵略が世界に広まってる中、雄介の力は絶対に必要だった。

 

「わたっわたし…は」

 

言葉が詰まる三玖。戦って欲しくない。これからもここでずっと一緒に暮らそうという言葉が出せなかった。

 

「三玖」

 

雄介は三玖を呼び三玖は顔を上げる。

 

「不安にさせてごめん。三玖の気持ちわかってるつもりだ。だけど俺は戦う。みんなの…三玖の笑顔を守る為に」

 

雄介は三玖に告げ微笑む。

 

「…じゃあ約束して」

 

「約束?」

 

「これからもずっと私の側にいて」

 

三玖の真剣な眼差しに雄介は。

 

「当たり前じゃないか。ずっと一緒だ」

 

雄介がそう告げると三玖は微笑み。

 

「ありがとう。ユースケ」

 

ーーーーー

 

ー音ノ木坂学院ー

 

カシャンッと銃の装備を整える海未。

 

「(いつまでこんな事…いや、死ぬまでか)」

 

海未はそう思い黙々と装備を整える中、教室のドアが開くと真姫が尋ねてきた。

 

「海未、少しいい?」

 

「…何かありました?」

 

「あなたにもこの情報は耳に入れた方がいいと思ってね」

 

真姫がそう言い海未が振り向くと。

 

「ショッカーの怪人が何者かにやられたそうよ」

 

「…ただの廃棄処分じゃないですか?」

 

「いいえ、確かに争った後の現場だと情報が来てるわ」

 

海未は少し考え。

 

「…何が言いたいのです?」

 

「…わかるでしょ?私が何が言いたいのか」

 

海未は立ち真姫の所まで近づき。

 

「…真姫、そんな小さな希望を抱くのはやめさい」

 

海未がそう言い教室を出る。

 

「…っわかってるわよ、それくらい」

 

真姫はグッと拳を握る。

 

ーーーーー

 

ー雄介と三玖が暮らす民家ー

 

保護した子供達は眠りについた後、雄介は三玖の方へ向き。

 

「明日の朝、音ノ木坂に向かうと思う。あそこなら知り合いの人達が居るはずだし」

 

雄介がそう言いと三玖は雄介に近づき雄介の隣に座る。

 

「ユースケ」

 

トンッと三玖は雄介の肩に頭を乗せる。

 

「…三玖?」

 

「さっき言ってくれたよね?ずっと一緒だって」

 

「…うん」

 

「なら私の気持ちも、もうわかるでしょ?」

 

三玖は雄介に抱きつき。

 

「ユースケの事が好き…愛してる」

 

三玖の嘘偽りのない真剣な告白に雄介は。

 

「…俺は」

 

頭の中でよぎる幼馴染のあの子の顔が。

 

「…あの子の事、考えてる?」

 

三玖にそう言いわれ顔を引きつる雄介。

 

「やっぱり、ユースケにとってあの子は特別なんだね」

 

「特別…か、そうかもしれない。だけど三玖も俺にとって特別だ」

 

「ユースケ」

 

「三玖の気持ち凄く嬉しい。だけど今はその答えに答えられない。それが、あの子の場合でも」

 

「…」

 

三玖はそっと雄介から離れ。

 

「…そっか、いつかその答え聞かせて欲しいな」

 

三玖が微笑むと。

 

「…約束する」

 

雄介は小指を三玖の方に向け三玖も小指を雄介の指に絡ませ。

 

「うん」

 

二人は約束を交わし、そして夜が更けていった。

 

ーーーーー

 

ー翌日ー

 

雄介と三玖、それに昨日保護した子供達は音ノ木坂に向かう為歩き出す。

 

「みんな、今から行く所は君達を保護してくれる場所だ。そこに着くまで俺から離れないでくれ」

 

雄介は歩きながら子供達に伝える。

 

「ねぇお兄さん」

 

クイクイッと袖を引っ張るヒカリ。

 

「うん?どうした?」

 

「大丈夫かな?またショッカー現れるかな?」

 

移動途中ショッカーと出くわす可能性も高い。ここから音ノ木坂学院まで結構距離がある。

 

「大丈夫だよ。たとえショッカーが現れても俺が君達を守るから」

 

雄介はヒカリにサムズアップをしヒカリは笑顔になり頷く。

 

「さすがユースケだね」

 

「ん?」

 

「やっぱり心強いなぁって思って」

 

「そ、そうかな///」

 

「…この子達を絶対に守ろうねユースケ」

 

「うん!」

 

ーーーーー

 

30分くらい歩いた頃、ようやく音ノ木坂学院が見えてきた。

 

「(もう少しだ…なんとかショッカーと出くわす事はなかったけど)」

 

ドォォン!!!

 

雄介達が歩いていると音ノ木坂学院の近くで爆発音が鳴り響いた。

 

「な、何だいまの爆発音は!?」

 

「音ノ木坂の近く!?」

 

さっきの爆発音で子供達は怖がり怯える。

 

「…三玖。ここの茂みで子供達と一緒に隠れててくれ」

 

「ユースケは!?」

 

「音ノ木坂に行ってみる。今の爆発音からすると音ノ木坂の近くでショッカーが現れたかもしれない」

 

「…ユースケ」

 

心配する三玖に雄介はサムズアップをし。

 

「大丈夫!すぐに迎えにくるから」

 

雄介はそう言うと三玖は頷き。

 

「…わかった。気を付けてねユースケ」

 

「うん!」

 

雄介が頷くとすぐに駆け出し音ノ木坂学院に向かった。

 

ーーーーー

 

ダ!ダ!ダ!ダ!ダ!ダ!ダ!

 

ショッカーがまたも音ノ木坂学院に攻め込みレジスタンスの人達

と戦闘になっていた。

 

「っバカな!?なぜ!?」

 

田中が応戦してるとショッカーの怪人が姿を現し。

 

「まだガキが残ってるのはわかってる。すぐに差し出せ!」

 

カメレオンに酷使した怪人が戦闘員に指示を出し音ノ木坂に攻め込む。

 

「何でバレたの!?」

 

「かよちん!とにかく今はこいつらを!」

 

凛が銃で応戦し。

 

「かよちんはすぐに穂乃果ちゃん達に伝えて!」

 

「わ、わかった!」

 

花陽が駆け出すとカメレオン男が花陽の前に立ち塞がり。

 

「きゃぁああ!!!」

 

「かよちん!?」

 

「ガキ共を差し出せ。そうすれば命だけは助けてやる」

 

「っふざけるな!」

 

凛は花陽の前に立ちカメレオン男に銃を向け。

 

「これ以上お前達の好きにさせてたまるか!」

 

ダンッ!ダンッ!っと銃の放つ凛。だがカメレオン男は姿を消し。

 

「えっ?どこに?」

 

『威勢のいい女だ…そんなに死にたいようだな』

 

どこからか声が聞こえるが辺りを見渡すも奴の姿はない。

 

「ど、どこに!?」

 

警戒する束の間ガッ!と凛の首が掴まれ。

 

「ぐっ!?」

 

「さぁ処刑の時間だ」

 

徐々に姿を現しカメレオン男は凛を持ち上げる。

 

「ぐあぁぁぁぁ!!!」

 

「凛ちゃん!」

 

花陽が銃を撃つもカメレオン男に効かず。

 

「そこで見てるがいい…こいつが息絶える瞬間を」

 

「やめてっ!やめてぇ!」

 

ただただ銃を連射するもカメレオン男には効かず徐々に腕の力を込め凛の首を絞める。

 

「かよ…ちん…」

 

「凛ちゃん…凛ちゃん…いやっいやぁ!」

 

何もする事が出来ず花陽は涙を流す事しか出来なかった。親友が目の前で殺される。何も出来ない花陽は泣く事しか出来なかった。

 

「死ね」

 

花陽が恐怖で目を閉じた瞬間。ドコッ!とカメレオン男の脇腹に衝撃が走る。

 

「なっ!?」

 

カメレオン男は何が起きたか分からず吹き飛ばされたと同時に凛を離す。

 

そしてガッ!と落ちそうになった凛を抱き止める。

 

「ゲボッ!ゲボッ!ゴホッ!」

 

凛も何が起きたか分からず突然解放された事に驚いていた。

 

「うそ…でしょ?なんで?」

 

花陽が目を大きくしながら言い凛も徐々に目を開けると。

 

「…えっ?」

 

目の前の光景が信じられなかった。

 

「ゆう、すけ…くん?」

 

目の前には信じられない光景が目の当たりにした花陽。そこには死んだと思われた友人が立っていたのだから。

 

「ゆー…すけ?」

 

凛も朧げであるが雄介の姿を確認し。

 

「うん、久しぶり」

 

雄介は凛を降ろしまだ信じられないと疑う2人。

 

「本当に…雄介君…なの?」

 

「うん、正真正銘、中野雄介だよ」

 

雄介は凛と花陽の頭を撫でる。間違いないあの頃から変わらない雄介だ…凛は雄介に抱きつき。

 

「ゆーすけ!ゆーすけ!ゆーすけぇ!」

 

ギュッと強く抱きしめ雄介の胸の中で泣く。

 

「…ごめん、遅くなっちゃたな」

 

「本当だよ!バカ!バカ!バカ!」

 

ドン!ドン!っと雄介の胸を叩く凛。そんな凛の頭を優しく撫でる雄介。

 

「かよちゃん」

 

雄介は花陽の頭を寄せ頭を撫でる。

 

「雄介…君」

 

「本当にごめん」

 

花陽と凛がギュッと雄介に抱きつき涙を流す。2人が泣いているとカメレオン男が起きて来る。

 

「貴様ぁ!俺をコケにするとはいい度胸だなぁ!」

 

「二人とも」

 

雄介は凛と花陽を後ろに下げ。

 

「ここは俺が何とかする。2人は逃げて」

 

雄介がそう言うと一歩前に立ち腹部に手をかざしアークルを出現させる。

 

「!?っそれは!まさか!?」

 

カメレオン男が驚いてる束の間、雄介は変身の構えを取り。

 

「"変身!"」

 

その掛け声と共に雄介の体は変化し赤いクウガへと変身を遂げる。

 

「まさか…生きていたのか?」

 

「行くぞ!」

 

クウガはカメレオン男の懐に入り。

 

ドコッ!とカメレオン男の腹部に強烈なパンチを喰らわせる。

 

「ぐえっ!?」

 

カメレオン男が苦しんでる束の間、クウガは攻撃を止めずカメレオン男の体にパンチの連打を喰らわす。

 

「うおりぃやぁ!」

 

クウガの掛け声と共にカメレオン男の顔にパンチを喰らわしカメレオン男は吹き飛ぶ。

 

「ぐえっ!」

 

壁に激突し横転するカメレオン男。クウガは即座に構えを取りマイティキックの構えを取る。

 

「ま、まずいっ!?」

 

カメレオン男は危険を察知し透明になり姿を消す。

 

「!消えた!?」

 

姿を消し見失ったクウガに。

 

「雄介君!」

 

突然、花陽に呼ばれ振り向くと銃が投げられ。

 

パシッ!と掴み取る。

 

「使って!」

 

「!そうか!サンキューかよちゃん!」

 

クウガは構え。

 

「"超変身!"」

 

その掛け声と共にクウガは緑のクウガへと超変身する。そして銃はペガサスボウガンに変わりクウガはペガサスボウガンの尾を引き。

 

「はぁ!はぁ!はぁ!」

 

逃げるカメレオン男を捉え。

 

「そこかっ!」

 

クウガはペガサスボウガンの引き金を引きブラストペガサスが炸裂する。

 

ドンッ!とカメレオン男の胸に命中し。

 

「な!…ぜ?」

 

自分がなぜ攻撃されたとわからずにカメレオン男は爆散する。

 

ドォォンーーー!!!

 

カメレオン男を倒した事を確認しクウガは赤いクウガへと変わる。

 

「ふぅ」

 

クウガは拳銃を見つめ。

 

「…やっぱりこれは、あの子達に似合わないな」

 

クウガは凛と花陽の前に行き。

 

「2人は学校に戻って、後は俺が何とかするから」

 

「ゆーすけは!?」

 

「あっちでまだ戦っている人達がいる。そっちに向かうよ」

 

「…わかった。気を付けて」

 

花陽と凛は学校の中へと戻り。クウガは戦闘中の場所へと駆け出した。

 

ーーーーー

 

「くそっ!もう持たん!」

 

ショッカー戦闘員が次々と押し寄せ苦戦する田中達。

 

「イーッ!」

 

一人の戦闘員が田中に覆い被さり。

 

「しまっ!?」

 

戦闘員が田中を抑えナイフを振りかざす。

 

「(ここまでか)」

 

振り下ろされた瞬間、田中は目を閉じるがいつまで経っても痛みは来なかった。恐る恐る目を開けると。

 

「イッ!?イッー!?」

 

戦闘員の手を抑える謎の人物。

 

「ふっ!」

 

ドゴッ!と戦闘員の顔にパンチが当たり吹き飛ぶ戦闘員。

 

「き、君は?」

 

「遅くなりました。田中さん」

 

見上げるとそこには、ここにいるばずのない人物がいて驚く田中。

 

「…4号…中野君…なのか?」

 

「はい」

 

クウガは田中にサムズアップをし応える。

 

「…まさか、本当に?」

 

今でも信じられないと思う田中だが状況が状況でクウガは即座に構え。

 

「田中さん、奴らの狙いは子供です。他の人達も攻撃を止め学校の中に戻り守りを堅くして下さい」

 

クウガはそう言い。

 

「ここは俺が食い止めます!」

 

「…わかった。頼む!」

 

田中の通信でレジスタンスの皆は直ぐに学校に向かい田中もクウガに頷き学校に向かう。

 

ーーーーー

 

「雄介が戻って来た!?」

 

花陽と凛がμ’sメンバーに報告し皆が驚く中、真姫が口を開く。

 

「嘘でしょ?なんで?」

 

「本当だよ!凛もかよちんもゆーすけに助けられたんだ!」

 

「…凛達が嘘をつくとは思わないけど、にわかには信じられないわね」

 

「でも、雄介君が戻って来たという事は戦況も大幅に代わる!そうやろえりち!」

 

「えぇとても喜ばしい事だわ。とにかく今は残っている子供達を守らないと」

 

皆が雄介の帰還を喜んでいる中、海未はずっと黙っていた。

 

海未は歩き出し、海未がドアの方へ向かう。

 

「海未どこに?」

 

絵里が言葉を掛け海未はドアの前に止まり。

 

「…凛達が言ってる事なら本当に雄介が戻って来たのでしょう。ですが自分の目で確かめなければ、にわかに信じられません」

 

ガラガラッとドアを開け。

 

「外の様子を見てきます。それと、雄介が戻って来た事はまだことりには話さないで下さい」

 

そう言いドアを閉め海未は出口に向かい歩き出した。

 

向かう途中、田中と遭遇し。

 

「園田君!中野君が!中野君が戻って来たぞ!」

 

田中も海未に報告し。

 

「聞いています」

 

そう言い出口に向かう海未。

 

「待つんだ園田君!外では中野君が戦闘中だ!」

 

田中の制止も聞かずに海未は歩くのを止めない。

 

外のドアから見える姿、紛れもなく雄介が変身するクウガの姿が海未の目の前にいた。

 

「…本当に生きていたんですね。雄介」

 

ーーーーー

 

「おりぃやぁ!」

 

最後の戦闘員を倒しクウガは辺りを見て安全が確認され安堵のする。

 

「よし…ここら辺にいる奴らは全員倒したな。三玖達を迎えに行かないと」

 

クウガが歩き出すと。

 

「雄介!」

 

大声で呼ばれ振り向くクウガ。

 

「…海未ちゃん?」

 

海未が黙々と歩きクウガに近づく。

 

「海未ちゃん。君も無事でっ」

 

言葉を最後まで言われないまま海未は助走し勢いよくクウガに突進し。

 

「ぐっ!?」

 

クウガが倒れた瞬間、海未が跨り銃をクウガの頭に突きつける。

 

「…海未ちゃん?」

 

「…本当に雄介なら変身を解いて下さい」

 

「俺は雄介だっ」

 

「変身を解けっ!さもなくば撃つ!」

 

海未の目が本気だとわかりクウガは変身を解き雄介の姿に戻る。

 

「…本当に雄介なのですね」

 

海未の手が震える。目の前に死んだと思った幼馴染がいるのだから。

 

「…信じてくれるか?」

 

「…なぜ、4年も姿を現さなかったのですか?」

 

「…それは」

 

「あなたがいない間、沢山の命消え、沢山の人達が傷つきました」

 

海未はガチガチッと銃口を雄介から離さず話し続ける。

 

「…ことりもあなたのせいで」

 

「ことりちゃん!?ことりちゃんに何かあったのか!?」

 

雄介がバッと起き上がろうとした瞬間。

 

バンッと銃口が鳴り響き。その音と共にμ’sのメンバー達も外に出てきた。

 

「海未ちゃん?」

 

頬から流れる血。海未が撃った銃は雄介の頬を掠める。

 

「…何かあったかですって?それをあなたが言うのですか!」

 

海未は雄介の胸ぐらを掴み雄介を殴る。

 

「うっ!」

 

「あなたのせいでことりはっ!」

 

海未は雄介を殴り。

 

「海未ちゃんやめて!」

 

穂乃果と凛が海未を抑え止めさせる。

 

「っ!このっ離しなさい!離せ!」

 

「海未!」

 

パンッ!と絵里が頬を叩き海未は見上げ。

 

「少し冷静になりなさい!こんな事をして、ことりを傷つけてるのは自分だとまだわからないの!?」

 

「わた…わたしは」

 

「この4年間ことりは誰よりも雄介の帰りを待っていた。そんな雄介を傷つけて、あなたはもっとことりを傷つけたいの!?」

 

絵里の怒声に海未は黙り込む。

 

「…穂乃果、凛、海未をお願い」

 

穂乃果と凛は頷き学校の中へと入って行った。

 

「…絵里」

 

「…雄介、ごめんなさい。せっかくあなたが戻って来たのに」

 

「いや、いいんだ」

 

雄介が立ち上がり口に付いた血を手で拭う。

 

「…俺がみんなを、ことりちゃんを守れなかったのは事実だから」

 

「雄介」

 

「…聞かせてくれ、ことりちゃんに何があったのか」

 

「それはっ」

 

「それは、あなた自身の目で確かめる事ね」

 

真姫が雄介の前に立ち。

 

「真姫ちゃん」

 

「正直、感動の再会といきたいけど、そうは言ってられないのよ」

 

真姫は学校の方に向かい。

 

「…あなたは遅すぎた」

 

そう言い歩き出して行った。

 

「気にせんといてな」

 

希が雄介の横に立ち。

 

「…希」

 

「この現状だから皆、参ってる。だけどウチは雄介君が戻って来てくれて嬉しいよ」

 

雄介に微笑む希。その横には花陽とにこもいて。

 

「そうだよ。雄介君」

 

「海未の事は私達に任せて、あんたは、ことりと会って来なさい。話はそれからよ」

 

「かよちゃん、にこ」

 

「雄介、ことりと再会した時、あんたの事だから一生自分を責め続けると思う。だけど忘れないで、ことりの笑顔を取り戻せるのは雄介。あんただけよ」

 

にこはそう言い絵里と希と花陽の背中をポンッと押し。

 

「戻るわよ。後は頼むわね」

 

そう言って、絵里達も学校に戻って行った。

 

「…ことりちゃん」

 

ーーーーー

 

雄介は三玖達を迎えに行った後、田中達と今度の事を話し合い雄介は、穂乃果のいる部屋の前に立っていた。

 

「…」

 

コンコンッとノックをし。

 

「はい?」

 

「…俺」

 

「…いいよ、入って」

 

雄介はドアを開けると穂乃果は懐かしそうに微笑み。

 

「…おかえり、雄介」

 

「穂乃果ちゃん」

 

おかえり…その言葉がどれほど雄介の胸に響いたか鼻の奥がツンとし。

 

「(やばい、泣きそうだ…みんなが本当に無事で良かった)」

 

雄介はグッと堪え。

 

「ただいま」

 

そう答えると穂乃果は雄介の元へと駆け寄り。ジッと雄介をマジマジと見て。

 

「…うん、夢でも幻でもない本物の雄介だ」

 

穂乃果はニカッと笑い。

 

「うん、本物の中野雄介だよ」

 

そう答えると穂乃果は雄介に抱きつき。グッと額を雄介の胸に押しつけ。

 

「…雄介がいなくなってから凄く大変だった」

 

「…」

 

「沢山の人が亡くなった。家族、友達、みんなショッカーに奪われた」

 

「…」

 

「こんな事、いつまで続くんだろうとずっと苦しかった。雄介がいてくれたらってずっと思った」

 

穂乃果の頬から涙が流れる。ずっと苦しい思いをしショッカーと戦っていたのだろう。そんな穂乃果を雄介はギュッと抱きしめ。

 

「…辛い思いをさせてごめん。今さら戻って来ても遅いのはわかってる。だけど今度こそ皆を守ってみせる」

 

「…うん」

 

穂乃果は、ゆっくりと雄介から離れ。

 

「…雄介、ことりちゃんとは会った?」

 

「いや、まだだけど…さっき海未ちゃんが言ってた事が気になって」

 

“あなたのせいでことりはっ!“

 

「一体どういう事なんだ?ことりちゃん身に何かあったのか?しかも俺のせいって」

 

雄介は穂乃果に聞いてみるが穂乃果は口ごもり。

 

「…私からは言えない、直接ことりちゃんと会って自分の目で確かめて」

 

穂乃果はドアの方に向かい。

 

「案内するよ、ことりちゃんの所に」

 

ーーーーー

 

雄介は穂乃果の後に着いて行きその間、会話はなかった。

 

「…ここだよ」

 

ある教室の前に止まり穂乃果はノックする。

 

「ことりちゃん、穂乃果だよ」

 

「穂乃果ちゃん?」

 

ドア越しに聞こえた声、変わらない優しい声だった。

 

「どうしたの?何かあった?」

 

「うん…合わせたい人がいてね」

 

穂乃果は雄介の背中を押し。

 

「…雄介、先に言っとく」

 

「?」

 

「何を見ても絶対に自分を責めないで」

 

その言葉と共に穂乃果は教室のドアを開ける。

 

そこには4年前から変わらない幼馴染みの姿。ただ唯一違うのはこちらを見てもことりは目を閉じたままだった。

 

「穂乃果ちゃん合わせたい人って?」

 

ことりは穂乃果に声を掛け穂乃果はことりの方に向かい。

 

「(どういう事だ?何でことりちゃんはずっと目を閉じたまま何だ?)」

 

穂乃果はことりの手を取り一緒に雄介の方へと一歩ずつ歩いて来る。そして雄介の前に立ち。

 

「ことりちゃん、この手を取って」

 

穂乃果は雄介の手を取り、ことりの手と重ねる。

 

「誰の手か分かる?」

 

ことりは雄介の手を優しく握る。手の感触だけでわかる。小さい頃から繋いでいた手。

 

「…嘘でしょ?」

 

ツーッとことりの目から涙が流れ。

 

「ゆー…くん?」

 

いるはずがない、だけどずっと待ち続けた人が目の前にいる。

 

「ことり…ちゃん」

 

雄介も恐る恐る、ことりの名を呼ぶ。

 

「ゆーくん…ゆーくん!ゆーくん!ゆーくん!!!」

 

ギュッとことりは雄介に抱きつき。

 

「うわぁぁぁぁぁあん!!!ゆーくん!ゆーくん!」

 

雄介の胸でずっと雄介の名を叫び続けることり。だが雄介はことりを抱きしめ返す事が出来なかった。

 

「…ことりちゃん、もしかして目が」

 

雄介は穂乃果に聞き頷く。

 

「そう…今のことりちゃんは目が見えてない」

 

「なん…で?」

 

「…それは」

 

穂乃果は雄介に応えようとした時ことりが顔を横に振り。

 

「待って穂乃果ちゃん、いいの自分から言うから」

 

以外だった。まさかことり自ら答えようとする事に穂乃果は驚き。

 

「ゆーくん、私の目が見えなくなったのは、ゆーくんがいなくなった時」

 

「いなくなった時って、俺がショッカーにやられた時か?」

 

「…あの時、ゆーくんの事が心配で私もすぐにゆーくんの後を付いていったの。そして、ゆーくんと怪人の爆発に巻き込まれて目が見えなくなったの」

 

ことりの話を聞き雄介の膝が崩れる。ことりの目の光を奪ってしまった。どんな経緯があろうと、戦闘に巻き込んだ事は変わらないと雄介は自分を責める。

 

「そんな…俺のせいじゃないか…俺の」

 

雄介は涙を流す。皆を守れず、そして大切な人の目の光さえも奪ってしまった。

 

「…俺は、どう償えばいいんだ…どうっ」

 

落ち込む雄介に穂乃果が声を掛けようとするが。

 

「ゆーくん」

 

落ち込む雄介にことりが名を呼び。

 

「え?」

 

ことりは閉じていた目をゆっくり開ける。あの頃と変わらない、ことりの瞳だった。

 

「今の私は目を開いても、ゆーくんの事が見えてない。だけどねゆーくんはここにいるってはっきりわかるの」

 

「ことりちゃん」

 

ことりはギュッと雄介に抱きしめ。

 

「ゆーくん、ギュッてして」

 

「…うん」

 

ことりに言われた通り抱きしめる。

 

「うん…たとえ見えなくても、ゆーくんの匂いや雰囲気でゆーくんってはっきりわかる」

 

ことりは笑顔でそう言い。

 

「幼馴染みの特権かな」

 

ことりの言葉に雄介はグッとことりを抱き寄せ。

 

「わっ!?」

 

「守れなくてごめん!傷つけてごめん!こんなにも長く待たせて…本当にごめん!」

 

涙を流し謝罪する雄介。そんな雄介の頭を撫でことりは。

 

「謝らないで…ただ、ゆーくんから欲しい言葉はその言葉じゃないの」

 

「え?」

 

雄介は顔を上げると、ことりは微笑み。

 

「おかえりなさい。ゆーくん」

 

そうか…ことりちゃんはずっと俺を待ち続けて…ことりちゃんは今ただ一言、この言葉が欲しかったんだ。

 

「…ただいま、ことりちゃん」

 

ーーーーー

 

ことりと話した後、一旦部屋を後にし雄介は絵里達と合流する。

 

「…そう、ことりとは話せたのね」

 

「あぁ…みんなも改めて、ごめん!それと、ただいま!」

 

雄介の言葉にお互いがお互いに顔を合わせ。

 

「「…おかえりなさい。雄介(君)」」

 

みんなと微笑み雄介は一歩、歩み。

 

「…ただいま、海未ちゃん」

 

「…」

 

海未からの返事がない。4年も待たせてしまったのだ。それにことりの件もあり簡単には許してくれないだろう。

 

「…海未ちゃん、俺は」

 

スッと海未が立ち。トンッと雄介の胸に拳を当てる。

 

「…私はあなたが許せない」

 

「…うん」

 

「…みんなを置きざりにして、ことりも傷つけて」

 

「…うん」

 

「そんな、あなたを許せないのに、無事に帰って来た事が嬉しい私がいる」

 

海未は雄介に抱きつき。

 

「遅いんですよバカ!」

 

ドンッ!と雄介の胸を叩く。何度も、何度も。

 

「うん、ごめん」

 

「本当に!本当に!遅すぎるんですよ…あなたは」

 

「…沢山、みんなに迷惑を掛けた。沢山傷つけた」

 

雄介は海未をギュッと抱き寄せ。

 

「だから今度こそ君達を守ってみせる!ショッカーにも絶対に負けない」

 

「…約束ですよ」

 

海未は顔を上げ微笑む。雄介も微笑みサムズアップをする。

 

ーーーーー

 

ーショッカー本部ー

 

カツンッカツンッと靴音を鳴らしフェイトはある場所に向かう。

 

「死神博士、いるか?」

 

ドアの前に立ち声を掛ける。

 

「…何用だ?テスタロッサ」

 

死神博士はドアのロックを開け、フェイトを中に入れる。

 

「頼みたい事がある…私を改造してくれ」

 

「…自ら改造人間に志願するか…何が君の心境を変えた?」

 

「…お前も知っての通り、クウガが生きていた。これがどういう意味か分かるだろ?」

 

「…ショッカーの最大の脅威が生きていた。あの時倒していたと思ってたがな」

 

死神博士は席を立ち。フェイトにある物を差し出す。

 

「…これは?」

 

それは、ベルトのバックルに酷使していた物だった。

 

「ショッカーも時代が進んでね。改造手術を受けなくとも、これを付ければ改造人間と同等、いやそれ以上の力が手に入るだろう」

 

フェイトはそのバックルを受け取り。

 

「それは、仮面ライダーをベースに作った物、いわばショッカー特製のライダーだ」

 

「…代償は?」

 

「まだ、使用者はいない。君がその第一号だ」

 

「…実験体って事か」

 

「…やめるか?普通に改造手術を受けるのもいいぞ」

 

「いや、これでいい。恩に着る」

 

フェイトはドアの方へと向かう。

 

「期待してるよ」

 

死神博士は嘲笑うかのように言い。フェイトは部屋を出る。

 

「…っ!」

 

フェイトはすぐに歩き出し、ある部屋へと向かう。

 

「…」

 

その部屋の前に立つ。そこは、なのはがいる部屋。ドア越しにフェイトは誓う。

 

「(なのは、君の…君達の幸せを守る為なら、私はこの力を使い雄介さんを倒す。誰にも私達の邪魔はさせない)」

 

ーーーーー

 

ー音ノ木坂学院ー

 

「そう、話せたんだね皆と」

 

三玖と雄介は学校の屋上に来て座り話をしていた。

 

「…うん、俺のせいで皆に迷惑掛けたけど、ちゃんと話せて良かったよ」

 

「…そっか」

 

雄介は三玖の方に顔を向け。

 

「三玖は、…」

 

「えっ?」

 

「三玖は、その…姉妹の皆と会いたくないか?」

 

三玖は雄介から顔を逸らす。話題にしたくない事だとわかっていても雄介は聞かずにはいられなかった。

 

「…ユースケと一緒に生きたい。そう言って家族とはそれっきり…会いたいと言えばすごく会いたい。けど私は」

 

記憶を失い、そんな雄介を守る為に家族との別れを決めた。その時の三玖の覚悟は相当な物だったのだろう。

 

「三玖、ごめん…俺のせいで」

 

「…謝らないで、決めたのは私だから」

 

寂しげな表情で微笑む三玖。そんな三玖の想いも聞き、雄介はまだ答えを渋っている。

 

「三玖、俺は…」

 

そう、言葉を続けようとした時、街の方から大きな爆発音が鳴り響いた。

 

「今の…?」

 

「三玖!すぐに中へ戻るんだ!」

 

そしてすぐに雄介の通信機が鳴り響いた。

 

「田中さん!」

 

『街の方にショッカーが現れたと通報が入った!直ちに現場に急行だ!』

 

「わかりました!」

 

田中との通話を終え雄介はすぐに階段を駆け降り外に出ようとすると。

 

「雄介!」

 

穂乃果に呼び止められ雄介は振り向く。

 

「待って!時間は取らせないから付いてきて」

 

穂乃果は走り雄介も追いかける。そして奥の先に見えたのはシートがかぶさっていた何かだった。

 

「穂乃果ちゃん、これは?」

 

「雄介にはこれが必要でしょ?」

 

穂乃果はシートをめくり出てきたのは。

 

「ビートチェイサー」

 

目の前に現れたのは、あの頃から変わらない新品同様の状態で保管されていたBTCS2000だった。

 

「…雄介がいなくってからもメンテはちゃんとしてたんだ」

 

穂乃果は奥の箱からグリップを取り出しビートチェイサーに挿す。

 

ブォォォォン!

 

エンジンが起動し穂乃果は雄介にヘルメットを渡す。

 

「頑張って!」

 

雄介は穂乃果からヘルメットを受け取りバイクに跨がる。

 

「行ってくる!」

 

雄介はヘルメットを被りバイザーを降ろしバイクを発進させる。

 

見送る穂乃果、どんどん小さくなっていく雄介にぐっと拳を握り。

 

「気を付けてね。雄介」

 

ーーーーー

 

雄介は田中に指定された現場に着いた。そこには田中達とショッカー戦闘員との戦闘が行われていた。

 

雄介はバイクから降り腹部に手をかざしアークルを出現させる。

 

「“変身“!」

 

その掛け声と共に雄介は赤いクウガへと変身を遂げた。

 

「イーッ!」

 

「うわぁぁぁ!!!」

 

ショッカー戦闘員に襲われそうになる隊員、だが間一髪の所で。

 

「うおりぃやぁ!」

 

クウガが戦闘員に攻撃をし隊員は無事だった。

 

「よ、4号!」

 

「中野君!」

 

田中がクウガに駆け寄り。

 

「遅くなってすみません」

 

クウガは構え。周囲を見渡す。

 

「俺が前に出ます。田中さん達は後ろから援護をお願いします」

 

「…あぁ、頼む」

 

田中は隊員達に指示をだし後方から援護の構えを取る。

 

「っ!」

 

クウガは直ぐ様、戦闘員達に向かって行った。

 

「すごい、やっぱり4号がいると戦力差が段違いだ」

 

次々と戦闘員達は倒され隊員は喜んでいたものの。

 

「(…中野君、帰って来て早々、君を戦わせてすまない。本当はあの子達と共に)」

 

田中がそう思っている内に戦闘員は全員倒されていた。

 

「やった!我々の勝利だ!」

 

隊員達が喜んでいたがクウガは疑問に思っていた。

 

「(戦闘員だけ?…そんな事があるのか?)」

 

そう思っているとクウガの足元に銃弾が飛び交う。

 

「っ!?何だ!?」

 

「さすがですね」

 

声が聞こえる方に顔を向けると。

 

「君は」

 

黒い漆黒の姿をしマントをなびかせクウガの前に立つ金色の髪をした女性。

 

「お久しぶりです…雄介さん」

 

赤い瞳がクウガを見据える。

 

「フェイトちゃん…なのか?」

 

クウガが問うと田中がフェイトに銃を向け。

 

「貴様ぁ!」

 

今にも撃ちそうな田中をクウガは田中の銃を掴み。

 

「待って下さい!あの子は俺の知り合いなんです!」

 

田中は驚いた顔はしたが。

 

「っ!だが奴はショッカーの幹部なんだぞ!」

 

「えっ?」

 

「奴はショッカーの幹部を名乗り、子供達を攫った!」

 

田中の言葉にクウガはフェイトの方を向き。

 

「…本当なのか?フェイトちゃん」

 

「…その方が言ってるのは事実です」

 

「嘘だ、何でショッカーなんかに」

 

クウガはフェイトに詰め寄り。

 

「ショッカーがどんな奴らか知ってるだろ!」

 

「…大切な人を守る為」

 

「えっ?」

 

「大切な人を守る為だったら私は悪魔に魂を売らうとも守ると誓った」

 

フェイトは懐からドライバーを取り出す。

 

「大切な人って、なのはちゃんの事か?」

 

フェイトはそれを腰に巻き付ける。

 

「なんだ、それは?」

 

「大切な人を守る為、ショッカーの脅威を排除する」

 

フェイトは1枚のカードを取り出し。ベルトにスライドさせる。

 

「“変身“!」

 

『DARK KNIGHT』

 

黒い漆黒の煙が包み込む。そして姿を現しクウガの前に立ちはだかるのは漆黒の仮面に手に持つのは長き剣、マントをなびかせ、剣をクウガに向ける漆黒の騎士。

 

「その姿は?」

 

「…名は、仮面ライダーダークナイト」

 

ダークナイトは構えクウガに迫る。

 

「行くぞ!クウガ!」

 

 

ー番外編 再開 endー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




だいぶ投稿に時間を掛けて本当にすみません。
これからもちゃんと投稿していきますのでよろしくお願いします。
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