元の姿→白面の者
人の姿→基本は斗和子
狐の姿→キュウコン
的な感じで妄想しています!
丸くなったお狐様の日常回
※残酷な表現があります
△月<日
レーティングゲームは予定通り主たちが勝った。
しかし、戦いの中で気になることがいくつかあった。
一つが、何故悪魔どもは羽根があるのに空中戦をしないのかだ。移動には使うようだが、戦いで使っていた悪魔は数匹しか居なかった。もしかしたら私の尾のように、本来の使い方ではなく何かしらの能力を持っているのかもしれない。
もう一つが、あの奇声をあげ自転車をこいでいた雄の悪魔だ。戦いの中で何度か力が増していた。あれからは悪魔だけでなく、別の臭いもしていたのでそれが原因なのかもしれない。うまく使えばそれなりに使い物になるかもしれないので、調べてみることにする。
最後に、服を破壊されただけで脱落していた悪魔がいたことだ。服など戦いでは邪魔でしかないというのに、あのような反応を見せるとは理解できない。もしかしたら、町で見かけた化生のように服自体に何かしらの力があるのか? 今度白音の服を剥ぎ取り調べることにする。
悪魔どもの遊戯が終わってからが私の遊戯の時だ。
鳥が遊戯に負け、消沈して屋敷へと戻ってきた。そんな鳥の背中に寄りかかり、あの日から傍に放っておいた私の三本目の尾の化生、斗和子が耳元で囁く。慰めるように。憐れむように。嘲笑うように。
――――次の機会がある――――それまでに力をつければいい。
服を着くずし、白く透き通るような肌をさらして黒く長い髪を揺らしながら、色香をもちいて外へと連れ出す。
疑うこともなく、追いかけて来て縋るように覆いかぶさる。
素敵な夜の舞台は出来上がり、役者が踊る愉快な喜劇の幕上げのときだ。
一回目――。尾で胸を一突きにしてコロシタ。
呆けた顔が堪らなく愛おしい。
十回目――。首を絞めてコロシタ。
甘い音色が心地よい。
四十回目――。四肢を引き裂きコロシタ。
赤い雫が滴る音に震えた。
「何故こんなことをする」
と、泣き叫ぶ。
そんなものは決まっている。
お前ごときが触れてはならぬ者に手を出そうとした。それ故に・・・・・・。
――――ただ、我の目に留まったからだ。
八十回目――。潰し肉片にしてコロシタ。
まるで脳髄が焼けてしまうかのように愉快だ。
百六十回目――。手足の先から焼きコロシタ。
反応がなくなった。つまらぬ。
飽きた。
力なく倒れた鳥に、耳元で優しく微笑み囁く。
「また踊りましょう」
去るときに、婢妖を使い鳥以外の館に居た悪魔全員の記憶から、斗和子の存在を消しておいた。これでこの後も、さぞかし楽しいこととなるだろう。
鳥の涙は傷を癒す効果があるようで、大量に手に入ったからしばらくは主たちも安泰だ。さっそく渡しておいた。あと、九重と白音にも。
少なくなれば、また取りに行けばいい。悪魔どもを滅ぼす日が来ても、鳥どもは生かしておくとしよう。
△月・日
妹様が九重から離れない。主は主でさっそく餌付けを始めている。
思っていたよりも早く馴染んだな。やはりこの家の住人は毛並みに弱い。案外白音も、主たちだけでなく、父上様や母上様にも気に入られるのかもしれない。
今度猫の姿で目の前に放り出してみることにしよう。
△月>日
結構な枚数にまで貯まっているチラシを使い、白音を呼び出した。
合宿期間中のことを詳しく聞き、今後の鍛錬の方針を決めるためだ。
主と妹様は、鍛錬というより実戦経験を積ませる方針でよい。今は実戦で武器に慣れることが大事だろう。九重はまず基本からだ。火を自在に操れるようになってもらう。しかし、問題は白音だ。仙術で身体を強化して殴るだけでは、そう遠くないうちに頭打ちになるだろう。武器を使うか、術を主体にするかして一芸を身につけさせねばならない。一つ白音に扱えるであろう物を知っているが、アレを教えるにはいささか抵抗がある。習うか習わないかは白音に委ねよう。
それと、あの悪魔の雄からした臭いは竜だったようだ。それなりに名の知れた竜だったらしいが、今は籠手に封じられているそうだ。竜は昔滅ぼされ封じられているというのに、使われることをよしとしているらしい。かつて実体を持たなかった私は、自らの意思で自由に動き回り恐怖と憎悪を喰らい楽しむためだけに肉体を作った。なので、その竜が現状で何故満足しているのかがわからない。聞くのもいいかもしれない。
宿主の悪魔の腕を千切れば聞けるだろうか?
あと、白音の服を全て剥ぎ取り調べたが、普通の服に魔力を編みこんだものだった。一通り調べ終わった後、服を返そうとしたらいつの間にか白音は居なくなっていた。おそらく、妹様に連れて行かれたのだろう。
母上様と九重と共にお菓子を作っていたら、妹様がフリフリの衣装を着た白音と共に現れた。その後、母上様と妹様が九重も巻き込んで二人の着せ替えを楽しんでいた。
私も着るべきだったか?
△月^日
九重に町を案内して欲しいとせがまれ、いつものチラシを使い白音に町を案内させた。
白音の案内は・・・・・・ずいぶんと偏っていた。見事にお菓子やスイーツの店ばかりだった。まあ、九重も満足そうだったのでよしとする。
それにしても、この町の人間どもは耳と尻尾を出したままの九重を見ても、まったく恐れを抱いていなかった。むしろ、デザートをおまけしてもらっていた。そして、それを笑顔で頬張る九重。化生の居場所が少なくなった原因を垣間見た。やはり人間は侮れない。
△月!日
そろそろあの問題に着手しなくてはならない。
天照のような陽の存在が複数で攻めて来たときに、今の私では押し切られるかもしれない。かつての力を取り戻さねば。
天使のような聖の属性であれば問題は無い。あれは眩しいだけで、その光が強いほど陰もまた暗さを増すだけだ。
婢妖で世界を調べていたときに喰らった分と、この間の京都で喰らった分でだいぶ戻してはきたが、まだ足りない。
冥界で悪魔と堕天使どもを陽動し、その恐怖を喰らうか?
しかし、それだけでは時間もかかりすぎる。何か大災害でも起きてくれればいいのだが・・・・・・。
居た。ちょうどいいのが居たではないか。
竜は争いを引き寄せると聞いていたのを思い出した。これは使えるかもしれない。さっそくあの悪魔とその周辺を調べることにしよう。
あの悪魔を悪魔どもの英雄に仕立て上げ、十分に実ったら悪魔どもの前で惨たらしく滅ぼすのもよい。美味な恐怖と憎悪を生んでくれるだろう。
だが、あの悪魔は主と友人の関係にある。追試仲間というやつらしい。仲たがいしたら実行に移そう。
それと、効率よく負の感情を集める手段があればよいのだが・・・・・・。
これもちょうどいいのが居たな。
さらにもう一匹居たのを思い出した。婢妖を放ち、さっそく探し出すとしよう。見つけ出したら黒炎どもに持ってこさせればよいか。
悲報:天使じゃやはり無理でした&主人公が狐様にロックオンされる。
あと、個人的にライザーって結構好きなキャラなので、復帰させてあげたいなと思ってます。(女癖は確実に治ってます)