琴楓「私たちのデビューシングル、よろしくお願いします。あ、どうぞ」
茉歩心「よろしくお願いします!!私たちの応援も、よろしくお願いします!!」
私、萩原智花は、琴楓ちゃんと茉歩心ちゃんと一緒にユニットデビューした
私たちのデビューが決まったのは一週間前....
智花「え!ユニットデビューですか?!」
プロデューサー「はい。萩原さん、皆倉さん、そして蒼井さんの3人には、ユニットデビューしていただきたいと思います」
琴楓「ど、どうして私たちが?まだ、レッスンも少ししかしていないのに」
茉歩心「でもデビューだよ!凄くない?!私たち、ユニットでデビューするんだよ!!CDを出せるんだよ!!これってスゴイことだと思わない?!」
智花「はい!凄いです!この前、翔太君のステージを手伝ったばかりなのに...」
プロデューサー「そして、デビューに伴って、これからどんどん忙しくなります」
茉歩心「うへぇ~~どんどん忙しくなるのか~~でも頑張らないと!」
プロデューサー「はい。まず、一週間後にデビューシングルの販売、その翌日にはお渡し会があり、そして次の週にはミニライブがあります」
琴楓「ミニライブ....?」
プロデューサー「はい。その日のミニライブは『湯けむりゆうれい』との合同ミニライブになるので、メインは『湯けむりゆうれい』になりますが」
茉歩心「え?て事は、楓さんと、幸子ちゃんと、一緒のステージに出れるって事?」
プロデューサー「そうです。そしてもう一つ。皆さんにユニット名を考えると一緒に、曲の歌詞も考えてもらいたいんです」
茉歩心「ユニット名と曲の歌詞?」
智花「ユニット名を考えるのは分かりますけど、なんで曲の歌詞も考えるんですか?」
プロデューサー「実は、皆さんのイメージに合わせて曲を作るように頼んでいたのですが...その...皆さんの各々のイメージが違いすぎて、歌詞が難航しているんですよ」
茉歩心「各々のイメージ....」
私も各々のイメージが違うことは、良くわかっていた
琴楓ちゃんは、落ち着いたクールな感じで、茉歩心ちゃんは、すごくポジティブだからだ
私は....よく分からないけど
プロデューサー「曲の方は、既に完成していて、後は歌詞をつけるだけなんです。
みなさんにお願いしてもよろしいでしょうか?」
茉歩心「オッケー!!任せてよ!ねぇ!とももん!!ことはん!!」
琴楓「うん。....って、ことはん?!」
茉歩心「だってその方が呼びやすいでしょ?!」
私は、『とももん』ってあだ名を茉歩心ちゃんに付けられちゃった。でもちょっとうれしいかも
プロデューサー「では、来週までに。よろしくお願いします」
という訳で、私たちはデビューシングルの歌詞とユニット名を考えることにした
家に集まろうにも、それぞれの家が離れているので、カフェで考えることにした...