ロクでなし魔術講師と携帯獣使い   作:ゲームの住人

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 こんにちは、ゲームの住人です。
 今回は少し短くなってしまいましたが、多分次の話は長めになります。
 では、8話目です。


会心の一撃

 グレン先生とフィーベルさんとの決闘騒動は、あっという間に学院中に知れ渡り、瞬く間にグレン先生の評判は地に落ちた。三日経った今では、先生が廊下を歩けば、周りにいた生徒や教師達は、ヒソヒソと先生の陰口を叩く。だが、グレン先生は周りの雰囲気を意にも介さず、自分のペースを貫き通していた。どんだけメンタル強いんだこの人。

 

 今では、クラスメイト達は完全にグレン先生を無視し、授業中に勝手に自習をするようになった。皆もともと魔術に対する関心が高いので、グレン先生の授業で時間を無駄にしたくないのだろう。ちなみにその時間、おれはゲームをしていた。今しているゲームはポケモンだ。おれは三ヶ月前から色違いのポケモンを出そうと頑張っていたのだが、一昨日(おととい)遂に念願の色違いを出す事に成功した。

 

 自分の部屋で歓喜の雄叫びを上げてからしまったと思ったが、幸い両親は仕事で家に居なかったので助かった。

 今はこの色違いのポケモンを鍛えているところだ。レベルが低いのでまだまだ弱いが、これから強くなっていく予定だ。

 

 おれが色違いを眺めながら三ヶ月の苦労を思い出している間に授業が終わったので、おれは育成の続きは夜にすることにして食堂に向かった。ちなみに、今日の学食は鶏肉を煮込んだやつと野菜を煮込んだやつだ。

 

 学食をトレイに乗せて席を探していると、異様な空間を見つけてしまった。

 

 食堂の端っこのテーブルにグレン先生が座っているのだが、先生の周りだけポッカリと穴が空いたかのように席が空いているのだ。

 

 最早いじめじゃんコレ!というかこんな状況でも平然としてるグレン先生のメンタルの強さが底知れないよ!?

 

 おれは流石に先生が可哀想に思えてしまったし、先生が嫌いなわけでもないのでそこに向かうことにする。

 おれが先生の近くの席に向かって行くのを周りの生徒達が驚いたように見てくるが気にせずに座り、こちらを意外そうに見つめる先生に話し掛ける。

 

「随分と嫌われちゃいましたね」

 

 先生は辺りを軽く見回し、なんでもなさそうにこう返した。

 

「まあな。お前はそうでもなさそうだけどな」

 

「おれは皆程魔術に真剣じゃありませんからね」

 

 そう答えると、先生は片眉を上げて興味深そうに質問してきた。

 

「ほう、ならなんで学院(ここ)に来たんだ?」

 

「魔術の仕組みが知りたかったんですよ。ただ単に使ってみたかったってのもありますけど」

 

 そう言うと、何故か先生が少しだけ眼を見開いた。

 

「…そうか。魔術の仕組みについて何かわかったか?」

 

「それがあんまり分からなかったんですよねー。何ていうか、教科書には魔術を起動させる呪文とかしか書かれてないので、どうしてその現象が起こるのかはさっぱりですよ………あ」

 

 もしかして魔術の仕組みが常識過ぎて教科書に載ってないだけなのかと最近は疑っていて、もしそれが本当だったらおれはバカの烙印を押されてしまうと考えたから他の人には聞かなかったのに、つい口を滑らせてしまった。

 

 実際おれの話を聞いたグレン先生は、おれを見てニヤニヤしているし、きっとおれの仮説は正しかったに違いない。

 内心で落ち込んでいると、グレン先生が口を開いた。

 

「コル、お前なかなか面白いな」

 

 終わった………。今絶対バカ認定されてしまった……。

 

「まあ、頑張ればその内分かるんじゃね?」

 

 そう言い残して、おれの心に会心の一撃を叩き込んだグレン先生は空になった食器を手に颯爽と去っていった。

 

 

 

 




 今回から少しずつポケモンの存在をチラつかせ始めますが、最初にどのポケモンを出すかがいまだに決められません。大体考えてはいるんですが……
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