車椅子の少女と番剣   作:太陽が嫌い

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name ルツ・アークライト
獲物 日本刀とナイフ
容姿 黒い髪、赤い目、身長 163(15歳時)
好きなもの メヌエット、甘いもの
嫌いなもの めんどくさいこと



留学と出会い

結局押し切られて、留学することになってしまった。どういう心境の変化なのか、メヌエットがあんなことを言えるようになっていたとは驚きだ。ただ、家に引きこもっているから大丈夫だと思うが、また前のようになると困るので、ルーシー先生に何かあったら途中で帰ることを条件にした。行くときに、メヌエットには「あなたの力では解決できないものがあるかもしれません。その時は、私に連絡すること。それと、何かしら、日本で得て戻ってきなさい」と言われてしまったので、適当にやって帰ることもできなくなってしまった。

 

 

★★★★

 

 

此処が、東京武偵高か・・・

レインボーブリッジ南方に浮かぶ南北およそ2キロメートル・東西500メートルの人工浮島に設立された、武偵を育成する総合教育機関。一般教育の他に武偵の活動に関わる専門科目を履修でき、学園や民間からの依頼を受けてそれをこなすことも授業の一環とされている。

校則により校内での拳銃・刀剣の携帯が義務付けられており、制服は男女共に防弾繊維を使用した『防弾制服』である。進級に必要な単位は授業の他に、学園に寄せられる依頼をこなすことで獲得できる。

パンプレットを読む限りは、イギリスと似たようなものだな。

よし行くか・・・。

 

 

「えーっと、ここか」

 

教務科(マスターズ)の前に着く。

 

「あなたが転校生ですね?私は、高天原 ゆとりです。」

 

「ルツ・アークライトです。よろしくお願いします」

 

ほわほわとした笑顔を振りまきながら挨拶したこの女性、ぱっと見は温厚そうだが、相当やばそうな気配がする。

 

「私は、探偵科を担当していて、あなたのクラスの担任です。よろしくお願いしますね」

 

「こちらこそ」

 

「では、教室に行きましょうか」

 

 

 

「おい、キンジ今日は留学生が来るって話だぜ」

 

「ああ、朝からみんな騒いでるな」

 

「しかも、イギリスからの留学生」

 

「これは、男か女か気になるところだ」

 

「別に、気にならねーよ」

 

出来れば女子であってほしくないのだ。

 

「そういえば、聞いたぜ。そいつ、狙った相手を80回連続、かつ武偵法の範囲内で全員捕まえ、その間1度も犯罪者を逃がしたことがないって話だ」

 

「それは、とんでもないな」

 

驚いた。俺たちと同い年でそんなことができる奴がいるとは・・・。

そんな会話をしていると、ドアが開いた。先生とともに黒い髪に赤い目をした163cm前後の少年が入ってきた。

 

 

★★★★

 

「は~い。おはようございます。今日は、留学生の紹介です」

 

「ロンドンの武偵高から来ましたルツ・アークライトです。武偵ランクはS、強襲科です。3か月と短い間ですがよろしくお願いします」

 

 一言で、簡潔に告げる。

 それを受けて、クラスがざわめいた。どよめきが手に取るように伝わってくる。

やはり、Sランクというのは特殊らしい。

 

「ルツ君は、年は15歳で皆さんより年下ですが、飛び級を使って高校にいます。」

 

「はい、は~い。質問~。ルー君は、狙った相手を80回連続全員捕まえてその間1度も犯罪者を逃がしたことがないって話だけど本当ですか~?」

 

聞き覚えのある声に驚いた・・・何で、ここにいるんだ。峰理子・・・リュパン四世

 

「ああ、本当だ。と言っても一人で捕まえたわけではないからな」

 

ここは、様子を見よう・・・

 

「へー。でも、ルー君強いんだね~」

 

「・・・ルー君呼びは固定なのか?」

 

「そうだよ~」

 

『この後屋上に来い』。瞬き信号で言ってきた。・・・初日からめんどくさくなりそうだ。

 

 

★★★★

 

 

 

「それで、何でお前がここにいるんだ?」

 

「こっちのセリフだ。いきなり、イ・ウーから離れて、どこに行っていたんだ?」

 

「外せない用事があっただけだ。それにしても・・・大した演技だな」

 

「こっちの理子もあっちの理子も同じだよ~」

 

「・・・イ・ウーの件でいるんだろう?。俺らは、初対面ってことでいいんだな」

 

お互い干渉しないことがお互いのためだ。

 

「うん、それでいい」

 

それにしても女ってのは怖いな。

 

★★★★

 

「初めまして、ルツ君。僕は、不知火。強襲科のBランクだ。よろしく」

 

やけにフレンドリーな男が話しかけてきた。

 

「こちらこそよろしく」

 

「遠山君以外のSランクの人と会うのは初めてで興味があったんだ。少し付き合ってくれないか?」

 

「いいぞ」

 

「ありがとう」

 

 

何故か、あれよあれよという間に戦う流れになってしまった。それ自体は良い。だが、・・・ギャラリーが多い。

 

「留学生と不知火だってよ」

 

「SランクとBランクか~」

 

「Sランクの実力見せてもらおうじゃないか」

 

野次馬の多さに絶句だ・・・。

 

 

「おおし、お前ら、手を抜いたら殺すからな。わかってるな」

 

そんなことを言っているのは強襲科の担当教師、蘭豹。

長いポニーテールの女で、香港の「貴蘭(ガグイランフィ)」というマフィアのボスの愛娘。かつて香港で無敵の武偵と恐れられた女傑ではあるものの、その凶暴さゆえに香港に出入り禁止となっており、各地の武偵高をクビになりながら転々としている。

そんな経歴の女を教師にしておく、武偵って・・・クレイジーだな。

 

そんなことを考えていると、怒鳴られる。

 

「何や、アークライト。文句があるんか?」

 

「ないです・・・」

 

「それじゃあ行くで。ルールは簡単先に一撃当てたほうの勝ち、いいな」

 

 

ハァ~。めんどくさいと思いながら、抜刀した。

 




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