ガンダムビルドファイターズ バトルフィールド   作:運命の女神 ノルン

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はぁ、相澤だ。
今回は兄貴のせいでめちゃくちゃだ。
それはそうと今回はゲストキャラが登場、例のロリコン紳士だ。
後はヒロイン候補その1も登場するぞ
良ければ楽しんで読んでくれ。
最近またOOの映画を見たせいでブレイブ熱も上がってきた。
次回からまたブレイブを使うからよろしく。


永遠の蒼

 

『守下!1.5リヴァイブ!行く!』

フィールドの端から、継ぎ接ぎだらけの1.5がこちらへ向かってくる。

「小池は前で牽制、俺はスキを伺う、プランbって作戦で」

『了解、そのプランbって小学生の缶けりいらいか?』

ガンプラバトルにおいて、タッグ戦に重要なのは役割分担だと俺は思う。

小池の回避能力、そしてあの動体視力。

どちらが前に出るべきかは一目瞭然だろう。

『射程範囲内に捉えた、牽制する!』

インパルスが高エネルギービームライフルを連射する。

正に当てることが目的ではなく相手に回避、防御を用いる攻撃。

「なるべく地面へ近づけるようにしてくれ!」

兄貴の1.5は微動だにもしなかった、ただただ真っ直ぐ、こちらへ迫る。

 

右手でコントロールパネルを操作し、ビームサーベルを選択。

スラスターを全開にし、正面から仕掛ける。

「相手がトランザムする前にキメる!」

EXAMSystem。stand-by。

BDのツインアイが緑から赤へ切り替わり、スラスターから発せられた炎が白から赤へと変色していった。

EXAMは機体性能を格段に上げるがSystem終了後、各関節部に多大なるダメージを追う。ものはの剣と言う言葉が一番合うSystemだ。

『上と下から追い込む!』

上昇と迎撃を同時に行い、1.5の視線がインパルスを捉えるように行動する。

『シールドファング』

リアアーマーから飛び出たそれは小池の攻撃を1つ1つガードしていく。

 

俺のBDは1.5へ向け飛翔し、突き刺す構えを取った。

(今の兄貴なら…)

『……』

真下からの突きに対し、1.5はこちら側を向こうともしない。

(…?!)

機体が紅く輝き、瞬時に回避し右腕を掴まれる。

(やばい!)

右腕を掴まれたまま、メインカメラにかかと落としが入る。

ギィィンとフレームが歪むような音が聞こえてくる。

兄貴の1.5はかかと落としをした足を振り上げ、腹部にヤクザキックを食らわせる。

ポキッ…

(嫌な音が聞こえた)

右腕が肩の関節ごと外れ、地面へたたき落とされる。

『相澤ぁ!』

「兄貴に近づくな!」

地面スレスレでスラスターを全開にし、損傷を最小限へ抑える。

(だから嫌なんだ、兄貴とのバトルは…)

自分が楽しいプレイ、それだけを求めたあいつの戦い方。それはどれだけのファイターを傷つけたのか。

考えたくもない。

『相澤が持ち機体じゃないにしても一方的にやられるって…』

「しかもあれ本気じゃねぇ…本気なら最初の一撃で終わってた」

1.5はBD2の腕を投げ捨て、こちらに目をやる。

『終わり?』

癇に障る。

「小池、バトルは経験とは言ったけど経験以前の問題だ、今回は終わりにしよう」

『え?!まだ俺満足して』

「いいから!」

いつもにもなく、叫んでしまった。

『…わかったよ』

「兄貴、リタイアだ」

『了解~』

 

『Battle Ended』

 

 

「ふぅ~久しぶりにバトルしたけどやっぱり楽しいね〜」

苦しめられる相手の身になれ

「兄貴の自己中バトルには苦しめられるよ」

「僕が楽しければそれでいい、相手がどうなろうと」

「えぇー、俺は不完全燃焼なんすけど」

「辞めとけ、初心者とその他1にトランザム使うような大人気ないやつだ」

ガンプラがいくつあっても足りない。と言いたげだ。

「そんな事言わないでよ~」

チャリンチャリン

「いらっしゃいませ!木曜日は緑の機体が安いよ!」

すかさず営業スマイルに戻り、入口へ向かう。

「ほんと変わってるな、お前の兄貴」

「コロコロ態度変えすぎなんだよね」

一応手伝い中なのでエプロンを付け、お客様の元へ向かう。

お客様はどうやら小学3.4年生と言った所の幼女だった。

兄貴1人で事足りると思いきや、入口からベルがなり、客がもう1人入店したようだ

「兄貴、俺こっち接客するからもう片方を」

「ん〜、了解~」

防止を深くかぶっているので顔は見えないが

ピンク色の可愛い財布を握りしめ、HGUC「ザクⅡF2型」を眺めていた

「お客様、どんなプラモデルをお探しで?」

「……あ、あのう…」

どうやら照れているようだ。

ガンプラが世界レベルで注目される中、やはり女性のビルダーやファイターは少なく、ここまで小さい少女となると、やはり照れくさいようだ。

1度屈み、目線を合わせると頬を赤く染め、軽く涙目が伺えた。

「大丈夫ですよ、欲しいプラモデルがあるのでしたらこちらで用意するので」

「あぁ!君は先程の幼…少女ではないか!」

後から大きな声で主張する主は誰じゃ。

後ろを振り向くと、目の周り全体が隠れるようなサングラス、クワトロ大尉か

あからさまに怪しいマスク。暖かくなってきた時期だというのにコートを羽織り、蒼いハットを被り、右手を腰に、左手を口に置いた謎のお兄さんがつったていた。

「お客様、他のお客様のご迷惑になるのでお静かにお願いします」

「す、すまない」

「えーっと、この娘のお知り合いでしょうか?」

「いいや、私は先程この娘がガンプラバトルを行っていたのを見ただけだ、あちら側に認識はなければ面識すらない」

先程から少女を見る目が恐ろしい、今にもこの店のガンプラを買い占め、その全てのガンプラを渡さんとばかりの目だ。

「なるほど、お客様、お名前を押して頂けますか?」

「私か?私の名は永乃 蒼!通り名は蒼き撃墜王だ!」

さっきっから思ってたけど、少し痛々しいな。

…ん?

「蒼き撃墜王ってあの隣町で騒がれてる…?」

「その蒼き撃墜王かはわからんが隣町からは来ている!」

えぇ…確か1対50を30分で全て撃墜し、無傷だったと言う伝説がある人が…

「こんな人だったのか…」

「あ、あのう…ごめんなさい…」

「…あ、申し訳ありません お探しのプラモが見つかりましたか?」

「い、いえ…この子を直して欲しくて…」

財布の裏に隠れて見えなかったが、どうやらAGE-1ノーマルを、素組みしたガンプラのようだ。

………左腕の肘と右足の付け根が折れていて、よく見るとVアンテナも欠けていた。

「…これはガンプラバトルをしたんだね?」

永乃さんが少女の隣に座り込み、AGE-1を眺めてそう言う。

「は、はい…」

普通、落とした結果こうなる事が多いが、ガンプラバトルという事を1発で言い当て、優しい笑みを浮かべながらAGE-1を撫でる。

「いいガンプラだ、思いが詰まってる 少し借りてもいいかな?直せるかもしれない」

「…?」

少女がこちらを伺う

「大丈夫ですよ、このお兄さんはガンプラ作るの上手い人らしいから」

いくつかの作品をネットで見た事がある。

それはビルダーとしての遊び子を忘れず、ファイターとしても一級品とまで扱われたガンプラだ。

信頼もあつい。

「作成室を貸して頂けますか?店長」

「大丈夫だよ~、AGE-1の関節パーツは置いておいたから〜」

「少女よ、名前を教えていただけるかな?」

「……今野…咲です」

「いい名前だ、可憐な印象を受ける」

「一応監視役で僕も作成室入るから店番よろしく〜」

別れ際、兄貴から「彼はロリコン紳士なんだ、少女が悲しんでたら手を差し伸べずにいられない人なんだよ」と告げられ、反応に普通に困った。

「はぁ、小池〜バーフェクトパックのアイディア足りてる?」

手持ち無沙汰になった俺は、小池の元へ向かい、パーフェクトパックについて案を出していた。

 

 

1時間後

「やけに長いなって思ったら塗装までしてたのね」

アイディアを話尽くし、またもや手持ち無沙汰になった俺は作成室内へ入った所、パーツを分別され、紅とピンクで塗装されたAGE-1と何処と無くドッズライフルに似たアサルトライフルがパーツのすぐ横に置いてあった。

「僕が乾くまで管理するから、乾いたら家まで配達するよ〜」

「その時は私も同行し…いや、私にはやることがあるのだった」

「例のアレかな?僕も話は聞いたけど介入する気にはなれないなぁ」

「私も介入する気は毛頭ない、ただタチの悪い噂がガンプラに影響するのも事実だ」

何の話だ?

「見て見て!私のガンダム!可愛い色になったよ!」

「あぁ、可愛いカラーリングですね」

素直に笑顔を向け、帽子越しの咲ちゃんの頭を撫でる。

「でしょでしょ!」

先程までの涙目とはうってかわり、笑顔が溌剌とした、元気のいい少女となり

AGE-1のように見違えたように見えた。

(懐かしい、俺もオーバーフラッグを初めて塗装した時、こんな感じだったっけ)

「気になっていましたけど、このライフルは?」

「あぁ!それは私が自作したスーパードッズライフルだよ」

…え?

「今ここで…ですか?」

「このくらいならしょっちゅうやっている、寧ろシリンダーを作っているビルダーに比べたら楽な方だろう」

…やはり只者ではないようだ。

「触っても?」

「それはもう私のでは無い、咲ちゃんに聞くと良い」

目線を咲ちゃんへ向ける。

「いいよ!」

まだ塗装がされていないため、プラ板やマスキングで仮止めされているがツインドッズキャノンを主体にバレルを短くし、スコープ、フォアグリップを取り付け取り扱いの良さそうな武器になっている。

「下手にフルモードの様なパワー変更がない方がいいと思ってね、フルオートとセミオートを変えられる設定…として扱いやすくなっているはずだ」

これがビルダーとしての蒼い撃墜王…

溢れるアイディア、そしてそれを現実にする知識と経験。

いつか戦いたい、が今の俺では勝てないであろう。

「あ!そういえば私は用があるのだった!店長!また来る!ではさらばだ!」

凄いスピードでニッパーやヤスリ等の道具をバックに詰め、一瞬にして店内から出ていった。

「ありがとうございました~また起こし下さいませ〜」

時計を見るともう6時を回っていた。

このまま咲ちゃんを一人で帰すわけにも行かないし、一緒に帰るか

「えーっと咲ちゃん、もう夜になるし送っていこうか?」

「え?でもお兄ちゃんに迷惑かかるから…」

すげぇ今時の子にしては人間出来てる。兄貴より出来てる。

「ふぁぁぁぁ、眠い」

「大丈夫だよ、それよりも2日くらいAGE-1と離れ離れだけど大丈夫?」

「うん!おじさん達がちゃんと預かっておくって!」

「おじさんって~僕まだ20だよ〜」

「じゃ、兄貴、咲ちゃん送っていくから先帰るよ」

あい〜と欠伸を書きながら適当に返事をした兄貴はレジの横に座り、コーヒーを飲んでいた。

「小池、帰るぞ」

「おう、こっちは準備できてるぞ」

「じゃ、行こっか咲ちゃん」

「うん!またね!おじさん!」

「またのお越しを~」

 

 

 

「道はどっち?」

「こっち!」

左を指さし、道路側を歩き真ん中に咲ちゃん、その横に小池という陣営になった。

注 横歩きはやめましょう

「そういえばそこの少女は?」

「あぁ、この娘は今野 咲ちゃん、うちのお客様だよ」

「ふーん、よろしくな、咲ちゃん」

「よろしく!おにーちゃん!」

「あ、俺の名前言ってなかった」

「名乗り忘れってるなら俺が紹介しよう、そこにいるお兄ちゃんの名前は相澤 龍、通称マスターブシドウ 俺は普通の小池 克人」

「…?マスターブシドウ?」

「こいつが勝手に付けただけだ、普通に龍でいいよ」

「龍兄ちゃんに克人兄ちゃん!えへへ…」

……この娘は兄弟がいないのだろうか、先程から兄ちゃんと主張が激しい。

「咲ちゃんは兄弟とかいるのかな」

「んーん!いない、一人っ子なんだー、だから今お兄ちゃんみたいな人ができたから嬉しい!」

永乃 さんが聞いたら喜びのあまり叫びそうだ

「……小池は確か妹がいたな」

「え?あぁ一応な」

歳をとるにつれて、仲が悪くなってきたと前に聞いたが、まだ仲が悪いままのようだ。

「いいなー、寂しくなさそう!」

「1人の方が気楽だよ、妹なんてうるさいだけ…」

「………そんな事ないと私は思うよ、いつも1人だと色々考えちゃうもん…」

(え?!)

咲ちゃんの表情が一転する。まるで最初会った時の様な表情が伺える。

まずい事になった。

この歳で少女を泣かせる訳には行かない。

「確かに妹がいなかったら寂しかったかもしれない、喧嘩する相手がいないってのは少し、いや、かなりさみしいわ」

「今の録音したから妹に聞かせる」

「お前ェ!ふざけるな!!」

「ぷっふふふふふ…」

よし、どうやら笑ってくれたようだ。

 

しばらく話しながら歩いている内、咲ちゃんの家が見えてきたらしい。

「あ、家だよ!」

『えぇ……』

小池と声がハモる。何故なら。

「お嬢!よくぞ無事で!」

「あぁん?!テメェらうちのお嬢になんもしてへんやろうなぉ!」

極道の家だった。

「お兄ちゃん達にひどい事言わないで!私のガンプラを褒めてくれた人だよ!」

「へ、へい!」

「すんまへん…お嬢」

すげぇ、極道のおっさんを一言で収めた…

「じゃ、じゃ俺達はこの辺で」

「咲ちゃん、ガンプラは必ず届けるから、家に心配かけないようにね」

「うん!またねー!!」

咲ちゃんはいいけど家の人とは会いたくない。

「すげー家だったな」

「あぁ、全くだ」

素直であんないい娘が極道の娘って…

あぁ、こんなマンガ昔読んだな。

その後、特に会話はなく分かれ道まできたところで

「じゃ、相澤また明日」

「おう、また明日な」

ハイタッチを交わし、家へと向かった。

 




やっほー!今野 咲だよ!
お兄ちゃんとおじさん達のおかげで私のガンプラが可愛くなった!
これなら友達にも勝てるかな…?
次回また私が登場するらしいから新しくなったAGE-1を見てね!
次回「私のガンプラ!」バトルスタンバイ!
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