ガンダムビルドファイターズ バトルフィールド 作:運命の女神 ノルン
疲れた…ヴァレンタイン1人だった…
っと作者が嘆いてたよ〜
作者が人の判別つきやすいように特徴のある話し方を考えてるらしい〜僕はほぼここ担当だからあんまり関係ないけどね〜
一応挨拶をしておこうと思い、4人組の少女達の前に立つとどこか見た事のある後ろ姿の娘がいた。
あのツインテは…
「それで?咲が連れてきたその年う…」
こちらに振り向く途中で気づいたようだ。
………やっぱりこの娘かぁ…………
「小池ぇぇぇぇぇぇぇ!」
「ひやぁ!どうしたの龍兄ちゃん!」
少し離れた小池に声を届かせるために大きな声ではっきりと叫んだ。
「え?!なに?!」
こちらへ駆け足で向かう小池。
永乃さんに至っては何故か真っ白になっている。
「なんだよ、相澤 今更交代しろとかいわ…」
何を隠そう、そのいじめっ子のリーダー格が我が盟友の妹、小池 真由ちゃんだった。
「お兄…克人!なんでここに!」
「いや、ショッピングモールのフードコートの真ん中に設置されたガンプラバトルシステムなんだから誰でも通るし、俺もやってるから…今日は咲ちゃんがいじめられてるって聞いて来ただけだけど」
ウッと苦い顔を浮かべ、咲ちゃんを睨みつける小池妹。
「一応、咲ちゃんの名誉の為に言っておくが俺達は助けてくれともいじめを辞めさせてくれと頼まれてない、ただの俺達の自己満足に過ぎん」
「こいつの言う通りだ」
「ふ、ふーん で、この事を知った克人は私を叱る?それとも母に告げ口でもする?」
「するかばーか、ただいじめはやめてもらうぞ」
「いじめ?咲が勝手に私達と仲良くなりたいって言って、仲良くなりたかったらバトルで勝たないとだめって言っただけよ」
………
呆れ返っていると小池が少しキレ気味に
「あ、そっか 咲ちゃん、こんなガキと遊ぶ必要は無いよ、もっと別の友達を探した方がいい」
「でも…まゆちゃんはクラスで一番ガンダムが好きって聞いて…仲良くなりたくて…」
(例え今戦って勝ったとして、恐らくいじめ、もしくははぶりは無くならない)
でもガンダムが好きって気持ち…か
好きなものを虐めに使っている自覚はあるのか?いや、重要なのはそこじゃないか。
「小池妹、ガンダムが好きという気持ちに嘘偽りはないな?」
「は?好きに決まってるじゃない、ただガンプラバトルはただの遊び、ゲームよ」
(やっぱりか)
こいつもガンプラバトルが楽しめてないんだな…
「わかった、なら小池妹と友人方、さっきの約束の通り バトルして勝った時はいじめとはぶり辞めてもらうぞ」
「お、おい相澤、お前もわかってるだろ」
わかってるさっきも考えてた。
「大丈夫だ、こいつらにもガンプラバトルの楽しさを教えてやる」
「ふーん、いいわよ?そこまで大口を叩くってことは自信があるんでしょうし?」
「あぁ、期待してくれ」
「龍兄ちゃん?」
「咲ちゃん、もし負けてもこのバトル 楽しんでやろうな」
「うん!」
『Please Set Your GPBase』
三日ぶりの出撃だ、よろしくなブレイブ
『Please Set Your GUNPLA』
変形した状態でセットし、俺は…私は。
『Mars』
あの人に切り替わる。
これは…火星か…
「相澤 龍!出させていただく!」
『今野 咲!ガンダムAGE-1!でます!』
火星ステージは主に大きなデブリ帯があり、機動性を生かせられないステージとなっている。
(だが、私のブレイブは!)
『咲!私の上に乗れ!』
『お、お兄ちゃん?』
咲は指示に従い、ブレイブの肩関節に捕まる、機体重量が上がり、少し推進力が下がるが、ここのバトルフィールドは定期的に市大会が開かれ、30人がサバイバルバトルできるほどの大きさを誇る。
その中で相手の機体を探すのは至難の業だ。
ならばすることは1つ!
『捕まっていろ!ブレイブ!フルブラスト!』
デブリ帯の中で細かい軌道変更、マニューバを繰り返しフィールドの中央へまで向かう。
『わあああああああ!』
画面越しとは言え、かなりのスリルを味わえる。右へ左へ、上へ下へ。
デブリ位置を把握し、どう軌道修正を行えば最短で中央へ向かえるか。
反射だけでコントロールする。
「す、すごい…」
「……あの少年の操作技術はどこから来ているんだ?」
「あ、回復したんすね永乃さん」
「私の事はどうでもいい、あのデブリ帯を機体面積、機体重量、それらを全て考慮し的確に回避する思考と反射、まるで超兵のアレルヤのようじゃないか」
「俺からしたらシャアの真似をするグラハムにしか見えませんよ、あのガンプラを見ているとそうとしか…」
大型モニターには放出されたGN粒子が滑らかな曲線や角張った線を作りながら高速移動するブレイブが映る。
「そうだとしても、私のプルスツヴァイでもあそこまでの変態機動は無理だ、デブリ帯にメガ粒子砲を打ち込んでそのまま真っ直ぐ突っ切る方が早い、何より合理的でもある ブレイブのトライパニッシャーならばそれも出来よう」
「多分、それはつまらないからだと思います、あいつは自分が楽しいと思った事を続けたり、行動するんですよ」
「…………」
(つまらない…か…)
「モニター越しでもわかりますよ、あいつがどんな顔して操縦してるか」
どうせ満面の笑みだろ?と小池は最後に付け足した。
『きゃぁぁぁぁぁ!ぶーーつーーかーーるーーー!!!』
「グラハムスペシャル!」
巨大なデブリに激突スレスレで変形を解除し、ハイパーマニューバで急停止を行う。
『ふぇ?!ぶつかってない?!』
「私のブレイブならば当然だ、咲の機体に損傷は?」
『ないよ!凄い!あんなスピードだったのにどこもぶつけてない!』
「ならばよし、では索敵を始めるぞ、咲は背後の警戒を」
『うん!わかった!』
確実に相手より早く中心部へ到着した。
ここならばどこから攻められようと逃げ道は作れる。
『そういえば龍兄ちゃんって左利きなの?』
(ん?)
「私は生まれつき左利きだ、ガンプラも全て左利き使用にしている」
『かっこいいね!』
「ありがとう、周りからは疎まれてばかりだがね」
そんな雑談をしているとレーダーに反応が出る。
「咲!」
『え?わぁ!』
咲のAGE-1の前に入り、GNフィールドを選択。
粒子の膜が張られ黄色の巨大なビームから私達の機体を守る。
「この粒子量…長距離型か?」
『り、龍兄ちゃん!今の何?!』
「恐らく、あちらの先制攻撃だろう、こちらの場所がバレている…ということか」
『違くて!さっき咲達を守ったの!』
「あぁ、それはッ」
またレーダーから反応があり、長距離射撃が的確に私達を狙う。
再度GNフィールドを形成し、状況を確認する。
「咲、1度先程の巨大なデブリまで戻る、付いてこい!」
『わかった!』
運が良かったのか3度目の射撃は無く、デブリの裏まで避難できた。
「…恐らく取り巻きの少女の二人による射撃、ビーム色と威力からハイパーメガ粒子砲の可能性があるな…」
『あんな凄いビーム連続で撃てるのかな?』
「パワーリソース、言わば電池があればある程度の連射は可能だろう、だがあの威力となると1機分は使用されると考える」
『じゃ、今なら二人動けないって事?』
「その可能性が高い」
『今なら2対2で勝てる見込みがありそう!』
「安心しろ、私がいる限り負けはしないさ」
『うん!』
「では、奇襲を仕掛けよう」
『もう!何やってるのよ!いつもならあれで終わるのにやられないじゃない!』
『えぇ〜そう言われてもひかりの索敵ポイントはあってたし~…』
『私の射撃も外れた訳じゃない、あの威力を防ぐなんて…年の差ってやつ?』
『ひかりもりんもリチャージされるまで動けないよ〜だからまゆとひっちゃんが時間稼ぎしないと〜』
『……ひっちゃんはやめて…』
『わかったわよ、回復したら連絡して、行くわよひっちゃん』
『…だから…ひっちゃんは…』
「先程の射撃ポイントは把握してある、そこへは真っ直ぐ向かわず、少々迂回して後ろを取る」
『うん、わかったけど…私にやれるのかな…』
「なんだ?今更怖気付いたか?大丈夫だ、その機体と咲ならば…」
ブレイブのマニピュレーター(手)でAGE-1の頭を軽く撫でて励ます。
昔兄貴にやられた時、意外と嬉しかった事のひとつだ。
『頑張る!頑張るよ!』
「そうだその意気だ、では掴まりたまえ」
変形をし、肩関節を掴み、ブレイブの足に絡まるように胴体を入れる。
『しゅっぱーつ!』
射撃ポイントまでの距離はそこまで遠くはなく、少し進むとレーダーに2つの反応。
全く動きがないところを見るとこの2機は先程の長距離射撃を行った2機だろう。
(先に落としておくか?いや罠の可能性が高いか)
「薮を突く、咲 ドッズアサルトライフルでレーダーに映る2機を狙えるか?」
『うーん…初めて使うから当たるかはわからない…でもやってみる!』
「頑張れ」
AGE-1はリアアーマーに取り付けられたドッズアサルトライフルを両手で構え、慎重に銃身を調整する。
ドッズライフルの特徴は貫通力の高さである。
シールドで防いだ所がそのまま貫通するなんて話はよく聞く。
それに付け加えて連射式になったドッズアサルトライフル、蒼の撃墜王が作り上げた武器なのだから威力は抜群のはずだ。
『ppppppppp』
(下からから接近警報?!)
「ハワード!ダリル!」
足の裏にセットされた強化サーベル(右 ハワード 左 ダリル)を展開し急接近する機体を迎え撃つ。
ハワードとダリルを交差する形で相手のサーベルを止め、機体を確認する。
「……この機体…ゼイドラの改造機か…?」
ゼイドラの成型色よりより紅く、ワインレッドの様なカラーリング、そして全体的に小さい装飾のような元を取り付けた外見。
『そう、これこそクイーンゼイドラよ!』
この声…!
「まさか…先程の小池妹とはな…アストレイやストライク系で来ると思えばまさかゼイドラとは…」
まさかこの少女…
「君はゼハードガレットが好きなのだな?」
『な?!なんでわかるのよ!』
「やはりか…乙女座の私にかかればこの程度容易くわかる」
『小池少年、本当なのか?』
『いいえ、双子座です』
「いい機体だ、その年齢でそこまで作り上げられたのもキャラクター愛というものか、それともそれほどガンプラが好きなのか」
『さっきっからぶつぶつと!』
「おそらくは後者だ!」
GNドライブの出力を上げ、力押しを図る。
『甘い!』
それに対し正面から強化サーベルを受け切る。
「なんと?!パワーで負けるか?!ならば!」
一度距離を離す直前に脚部GN魚雷を打ち込み、入れ違いざまに咲が前に出る。
ビームダガーを上段に構えたAGE-1はGN魚雷を躱したクイーンゼイドラに切りかかる。
(あの距離の魚雷を交すか…いい腕だ!)
「咲!ここは頼んだ!もう1機を探す!」
『了解!』
変形しクイーンゼイドラの背後を通る。
『行かせるか!』
クイーンゼイドラの胸部がほのかにひかり
ビームバスターの態勢に入りこちらを向く。
『今は私を見て!』
そこに咲がドッズサブライフルで牽制し上手くカバーに入る。
『クッ!邪魔ァ!』
(恐らくもう1機も支援型と考えるのが妥当だ、前衛に1機に対し、それをカバーできるだけの支援…そしてそのカバーに入る為の配置)
「私はそのデブリと見た!」
目の前に浮遊する丁度機体が1機分隠れる程のデブリにトライパニッシャーを撃ち込む。
威力を絞った為、貫通はしないものの微かにクレーターができ、レーダーを確認する。
「…そこではなかったのか?」
レーダーに反応がなく、姿も見えない。
『僕はここですよ!』
背後から反応が唐突に現れ、真っ黒に塗装されたブリッツがグレイプニールを射出する。
「反応が遅れた!」
グレイプニールはドレイクハウリングの銃身部分を掴み、そのまま引き寄せられる。
「くっ!」
咄嗟に変形を解除し、応戦できる体制をとる。
だが時既に遅かったか、ゼロ距離まで接近させられ、攻守システムトリケロスの銃身がコックピット部分に突き当たる。
グレイプニールが解かれる。
『この距離なら!』
ビームが収縮、普通ならここで終わっている。
「あえて言わせてもらおう!」
ビームが発射される0.5秒ほどの間、それ程の時間があれば十分だった。
「グラハム回避であると!」
1セコンドTRANS-AMを行い、左に回転し回避する。
『え?!』
回転した慣性を活かし、GNサーベルを逆手に構え、攻守システムトリケロスに突き刺す。
『盾を貫通した?!』
そのまま引き抜き、一度距離を取る。
「兄貴のゼロ距離射撃を躱せるようになるまで5年かかったけど…まさか役立つとは…」
兄貴は昔からゼロ距離射撃癖があり、あの手この手でゼロ距離射撃を行う。
『僕のブリッツが…』
(思った以上に精神ダメージのようだ)
あのスキだらけのガンダムを見ると…ダメだ!
「抱きしめたいなぁ!ガンダム!」
自分を抑えきれない我慢ができない男、グラハム・エーカーなら当たり前だろう。
右腕が動かないブリッツに組み付き、デブリに押し当てる。
「まさに…眠り姫だ!」
小学生相手のガンプラに馬乗りになり、動けないようにメインカメラと左腕を押さえつけた変態がそこのいた。
『ヒッ!』
傍から見たらやはりただの変態だった。
その頃、咲の戦闘は
『いい加減!落ちて!』
「私は!落ちない!」
ビームバスターを連射するクイーンゼイドラは何処か落ち着きのないように見える。
それ程負けたくないのだ。
彼の様に勝ち進みたい、ぜハードガレットの様に。
「私はまゆちゃんと話したい!ガンダムの事も!ガンダム以外も!」
両手でドッズサブライフル、ドッズアサルトライフルを連射する。
当たりはするものの、決め手にはならず 擦り傷や凹み程度しか装甲を削れない。
「そして!一緒に楽しくガンプラバトルがしたい!」
『私は負けたくない!負けるなんてゼハートが望む訳ない!』
ゼイドラガンをソードモードに切り替え、AGE-1の胴体向けて切りかかる。
回避行動を取るAGE-1、だがソードの先端部分が腹部に掠れる。
焦げあとがコックピット下にでき、塗装が少し剥がれる。
「あぁ!!」
(おじさん達がやってくれたのに…)
『次は外さない…ガンプラが壊されたくなかったら離脱しなさい!』
「なんでそこまで!」
勝ちにこだわるのか、思い返せばフェアじゃない戦いばかり仕掛け、先程の奇襲も作戦と言ってしまえば聞こえはいいがただの後からの闇討ちである。
「私は逃げない…まゆちゃんと仲良くなりたいから!」
『私は!仲良しごっこなんか!』
この時、間の悪い男が現れる。
『その辺にしてもらおう…』
「龍兄ちゃん?」
ブリッツの後ろ首を掴み、オーバーフラッグカラーのブレイブがこちらへ向かう。
『さっきっから!邪魔しないで!』
『彼女から君が勝ちにこだわる理由を聞いた、正直感服したよ』
『…ごめん、襲われそうになって…聞かれた時断れなくて…』
(龍兄ちゃん?)
『私とて武人だ、少々手荒な真似もする、だが 小池妹!君の理念を突き通すならばそれは1体1の果し合い出なければならない!』
『な、何を?!』
『ゼハートガレットは自分の理念、思想、理想を最後まで求め、突き通した男だ!今の君はまるで余裕がなく、ただ勝ちだけを求めている…フランを犠牲にした時のゼハートのようだ』
「………少し、わかる気がする…」
『…ガンプラバトルは楽しく、お互いにどちらのガンプラが強いか、凄いか、それぞれの思いが交差する、場所でもある、勝ちだけがすべててはないよ』
彼のようになりたいと言う思い、それは痛いほどわかる、そして勝ちたいという気持ちもわかる、ただそれだけではつまらないであろう?
『わ、私は…あの人みたいに…勝ち進みたい…』
『ならば対等に戦う事だ、こんな卑怯な戦いはやめるのだな…』
「私はいつでも相手するよ!だってまゆちゃんと戦うの楽しいもん!」
『咲はガンプラバトルの楽しさに気づいたようで何よりだ』
そうだ、友と競い、争い、全てがガンプラとファイターで決まる。
だからガンプラバトルは止められない。
『わかったわ…なら咲!タイマンよ!』
「うん!」
『今時の子はタイマンという言葉を普通に使うのか…』
………ブリッツを使ってたコエナシ ヒナだよ…
みんなひっちゃんって呼んでくる…あの子だよ…
次回も少しバトルがあるらしいよ……
あの変態の人…次は倒したいよ…
じゃ、また………