蒼炎の勇者がダンジョンにいるのは間違っているだろうか   作:クッペ

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まーたFEHでキャラクター総選挙やってますね、やったばっかりやんけ!

どうせまた性能で人気が決まる糞投票なんでしょ?今回の総選挙でアイクが急に消えたのがいい証拠ですね……まあ暁のワユがこの前より順位上がってるのは良い事ですが。

総選挙に投票した皆様は誰に入れたのでしょうか?
自分は当然暁のワユにすべてをつぎ込んだ、と言いたいところですが最終日だけはランダムで投票した結果新暗黒竜のシーダに票が入りました。まあCV早見沙織だから全然構わないんですが


第十二話

 

 リヴィラの町の騒動から六日、『ロキ・ファミリア』の一行は現在37階層まで潜っている。

 37階層に到着してすぐ、休憩がてらリヴィラの町で起こった騒動についての会話が行われていた。

 

「ここまで来たが、今は何の手がかりも無し……か」

 

「犯人には逃げられたけど、暫くはおとなしくしているんじゃないかな?あれだけのモンスターを調教するのもそれ相応の時間がかかるだろうしね」

 

「モンスターの調教ってどうやってやっているんだ?」

 

「あれ?『怪物祭』を見に行ったんじゃなかったの?」

 

「あの時見たのは動物のモンスターが主だったからな。植物型のモンスターも同じなのか?それに、ここまで潜ってきてあの町で出てきたモンスターには一度も巡り合ってはいない」

 

「基本は同じなんじゃないかな?植物型のモンスターを調教している調教師を見たことが無いから何とも言えないけど」

 

「あの人が人を殺してまで手に入れたかったあの宝玉は一体何だったんでしょうか?」

 

「うーん、気になることはたくさんあるけど、今は手の打ちようがないね」

 

「そうだな」

 

 フィンに相槌を打ちアイズの方を見るリヴェリア。あの騒動の負けからアイズは何かを抱え込んでいる様に、周りとの会話を避けている印象がある。

 休息が終了ししばらく探索を続けると、大きなホールに出た。ホールに到着するや否や骸骨のようなモンスターがわらわらと湧き始める。

 各々が武器を構え戦闘態勢に入るが。

 

「私が行く」

 

 我先にとアイズが突貫してしまう。皆がその光景に呆けているとあっという間に湧き出てきたモンスターを倒しつくしてしまった。

 

「結局一人で倒しちゃったし」

 

「少しは苦戦してくれると可愛げがあるんだけどね」

 

 物足りないと言った表情を浮かべたままこちらに戻ってくるアイズ。彼女にしては珍しく表情を顔に出していた。

 

「お疲れー!ポーションいる?それともハイポーション?エリクサーかな?あっ!お腹すいちゃった?」

 

 ティオナが戻ってきたアイズに怒涛の質問攻めをしている。その質問攻めにアイズは眉一つ動かさない。

 

「フィン、リヴェリア。アイズはあれで良いのか?」

 

「あまり良いとは言い難いね。ここ最近の彼女は少し無茶をし過ぎだ」

 

「良い訳がないだろう。今回は無事だからよかったものの、ここまで深い階層で一人突貫するのは自殺行為でしかない」

 

 アイクにはまだダンジョンのモンスターのレベルがよく分かっていない。しかし一人で無茶をすると碌なことにならないのは、今までの経験上知っていた。

 最たる例はやはりグレイル、アイクの父親だろう。

 あの時の漆黒の騎士は女神の加護を受けた鎧を着ていたのと、彼の実力ではグレイル傭兵団総掛かりで挑んでも鎧袖一触されていただろうが、それでも一人で挑んだことは間違いだったと思っている。

 今回は良かったもののこれが続くようなら、遠からずアイズは命を落とすかもしれない、そう考えていた。

 

「これからどうする、フィン?」

 

「そろそろ帰ろっか。ロキに報告したいこともあるし。……食料も心許無くなってきた」

 

 アイクの方を見ながらフィンは呟く。もう少し潜れたかもしれないが、残りの食糧ではそう長くはもたない。その筆頭がアイクなのだが……

 

「分かった。お前たち、帰還するぞ」

 

「「「はーい」」」

 

 ただ一人、アイズは返事をしない。この時点でアイクは少し嫌な予感がしていた。

 

「フィン、リヴェリア。私一人だけ、もう少しだけ潜らせて。食料も要らないから。皆には迷惑はかけないから、お願い……」

 

「ちょっとアイズ……本気じゃないよね……?」

 

「深層に仲間を一人置いていくことなんてできないわ、危険よ」

 

「うーん、あんまり許可は出したくないけど、駄目って言っても聞かないんだろ?」

 

「……」

 

「はあ……だったら、リヴェリアとアイク。一緒に行ってくれるかい?」

 

「フィン!?」「団長!?」

 

「フィン、良いんだな?」

 

「ああ、君たちが一緒なら間違えは起こらないだろう」

 

「これは命令か?それとも……依頼か?」

 

「アイク、お前何を――」

 

「『ロキ・ファミリア』の冒険者アイクに対する命令か、『グレイル傭兵団団長』アイクに対する依頼か、どちらだ?」

 

「……依頼しよう、『グレイル傭兵団団長』アイク殿。アイズとリヴェリアを無事、連れて帰ってきてくれ」

 

「報酬は?」

 

「この先手に入る魔石の全てを報酬としよう。それで受けてくれるかい?」

 

「その依頼、受けよう」

 

* * * * * * * * * *

 

「アイク、さっきのは一体何のつもりだ?」

 

「何のつもりというのはどういうことだ?」

 

「なぜあのような回りくどい事をした?」

 

「どこまで潜るかは知らないが、アイズとリヴェリアなら恐らく二人でも問題ないだろう。それに俺は冒険者である前に傭兵だ。傭兵には傭兵としての誇りがある」

 

 それに、と続ける。

 

「親父から受け継いだたった二つのうちの一つだ。それは、世界が違っても変わらない」

 

 アイクの表情は真剣そのものだ。ここで文句を言うのは筋違いだろうとリヴェリアは判断し口をつぐんだ。

 

「二人とも、ごめん」

 

「気にするな、とは言えないな。そこまでして急に強くなりたいのは、あの敗北が原因か?」

 

「……」

 

「ま、いいだろう。これも依頼だ。報酬をもらっている以上、遂行せねばなるまい」

 

 アイクは先に歩いていく。アイズとリヴェリアもそれに倣う。

 少し歩いて行くと地面が急に揺れ出し、目の前が隆起した。隆起して来た岩の中から巨大なモンスターが現れる。

 

「階層主、迷宮の孤王、『ウダイオス』!」

 

 ウダイオスはレベル6相当。ここに居る三人が協力すれば難なく倒せる相手だが。

 

「アイク下がって、私が一人でやる」

 

 剣を抜いたアイズが単身ウダイオスに挑む。アイズは相手を油断なく見据え、いつでも戦闘に入っても問題ないように構えている。

 アイクはアイズの表情を見て剣を収め後ろに下がる。リヴェリアは少し不安そうにしているが、手を出すつもりはない様だ。

 

* * * * * * * * * *

 

 ウダイオスは拳を振り上げアイズに向けて殴りかかる。アイズはそれを後ろに飛んで躱し、動きが緩慢なウダイオス向けて特攻する。

 ウダイオスは再び空中にいるアイズに向けて拳を振るうが、空中で身を翻し躱したアイズはその勢いのままウダイオスに向けて剣を振るう。

 しかしアイズの攻撃はウダイオスには通じなかった。アイズの力と剣では、ウダイオスの耐久を突破するのは非常に困難を極める。

 

「『目覚めよ』!」

 

 アイズは魔法を発動し、その身に風を宿す。

 ウダイオスはアイズに拳を振るうが、魔法で強化されたアイズの動きを捉えることはできなかった。

 空中から風を利用して方向を転換、その勢いを利用して肩に剣を突き立てる。

 ウダイオスは悲鳴を上げ、剣を突き刺した右腕は崩壊した。

 好機と見たアイズはそのままウダイオスに突貫する。しかしウダイオスは地面から棘をはやす。

 とっさの判断でアイズはウダイオスの攻撃を躱し続ける。そしてウダイオスは地中から巨大な剣を抜いた。

 

「馬鹿な!ウダイオスが剣を!?避けろ、アイズ!」

 

 剣を構え、地面に叩きつけるウダイオス。ウダイオスが叩きつけた衝撃波はアイクのラグネルの比ではない。

 アイズは風を纏ったまま後退するが、ウダイオスが生み出した衝撃波の方が早い。

 衝撃波の余波はアイクたちの方にも流れて来た。アイクは咄嗟にリヴェリアを横抱き、いわゆるお姫様抱っこの態勢を取りウダイオスから距離を取る。

 

「離せ!何のつもりだ!?」

 

「あのままでは俺たちも危なかっただろ、それに、アイズはまだ戦える」

 

 衝撃波をもろに受けたアイズは少しの間蹲っていたが、咄嗟に起き上がり距離を取る。

 ウダイオスは地面から棘をはやす。アイズは咄嗟に回避するが回避した先にウダイオスの剣が迫っていた。

 自分の剣で受け空中に身を躍らせる。地面に着く直前に風を纏って衝撃を殺すが、完全に殺しきれてはいない。

 

「アイズ!」

 

 リヴェリアは思わずアイズの元へ駆け寄ろうとする。そのリヴェリアの肩をアイクが掴みリヴェリアを制止させる。

 

「放せ!これ以上は見ていられん!」

 

「お前が前に出たところで何ができる。お前は魔法使いだろ?少しは白兵戦もできるようだが、あれの前では無力だろう」

 

「それでも!それでも、アイズは助けなくてはならないだろ!」

 

「少し落ち着け、一人でやると言っているんだ。それに、本人はまだやる気のようだぞ」

 

「うるさい!私は!私は目の前で家族が失われるのは嫌なんだ……!」

 

「いい加減にしろ!」

 

「!?」

 

「過保護が過ぎる。あいつの成長を妨げるような真似はするな。それにこのような試練は、お前が通って来た道なのだろう?」

 

「……」

 

「ならば、止めることはできないだろ。安心しろ、本当にまずい状況になったら俺が助けに入る。あんなやつ、ゼルギウス将軍に比べたら屁でもないさ」

 

 アイズは剣を支えに立ち上がる。アイズの瞳はまだ死んではいない。




中途半端ですがここで

プロットがあるわけではありませんが、このままずるずると書き続けると5000~6000近く行きそうだったのでここで止めます
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