蒼炎の勇者がダンジョンにいるのは間違っているだろうか   作:クッペ

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やっぱり今季一番の神アニメはヴァイオレット・エヴァーガーデンだな

それ以外にありえん

ポプテピピック?クソアニメだろ?


第三十九話

 『イシュタル・ファミリア』の本拠、そこではワユと多数の『イシュタル・ファミリア』の眷属による戦いが行われていた。

 ただし、『イシュタル・ファミリア』が多数の意識不明者を出しているという結果だが。

 

「ハァハァ……あんた一体何者だい?この前の『戦争遊戯』を見たときは一人で『アポロン・ファミリア』の眷属を多数殺してはいたが、私たちはあのファミリアよりもレベルは高い……それなのにここまで一方的だなんて……」

 

「うちの大将一人の方がよっぽどここにいる全員よりも強い、あたしは大将に勝ったことが無いけど、あんたたちに負けてるようじゃ絶対大将には勝てないからね」

 

「……ベル・クラネルかい?」

 

「いいや、あれはまだまだこれから。それとは別」

 

 空中庭園へと続く渡り廊下で戦っていたワユたち、空中庭園で爆発が起こったかと思うと、天に昇る赤い光が見えた。

 それを見たアイシャはどこかほっとしたような表情を浮かべた。

 

「ふぅ……今回も、失敗か……」

 

「あれって『殺生石』が破壊でもされたの?」

 

「ああ、恐らくお前の仲間の誰かがその身を犠牲にしてな」

 

「へぇ、目的が潰えたにしては、随分と晴れやかな表情をしてるね」

 

「ああ、これでお前たちが春姫を浚ってくれたら満点だ」

 

「……最初からこれが目的?『殺生石』の傍から離れたのも、多数の眷属をこっちにおびき寄せて『殺生石』の警戒を緩めたのも、春姫を救い出すための手段?」

 

「……そうだ。あんな下らない事のために、あの子の命が失われるのは忍びない……だが私はイシュタル様には逆らえない。あの神の美しさにすっかり『魅了』されちゃったからね」

 

「ワユさん!」

 

 唐突にベルの声が渡り廊下に響いた。その声に反応し、後ろを振り返るワユとアイシャ。

 

「ベル、お疲れ様……命は?」

 

「それが……魔力暴発で『殺生石』を破壊したんですけど、それ以降姿が見えなくて――」

 

「空中庭園から落ちたんじゃないかい?魔力暴発の爆風で自分が吹き飛ばされても不思議じゃない」

 

「貴女は先ほどの……」

 

「良いからお仲間を追いかけなよ、もう私があんたたちを足止めする理由はないんだ」

 

「一緒に来る?」

 

「遠慮しておく」

 

「そっか。ベル、命を探しに行くよ」

 

 ベルは頷き、二人は空中庭園に向かう。二人は空中庭園をぐるりと見まわすが、命の姿は見えないため、空中庭園から飛び降りた。

 空中庭園を飛び降り、着地したところで大柄な男がその場で倒れている女性に何やら液体を振りかけていた。その液体を振りかけられた女性は、その身に浴びた傷をみるみると再生させていった。

 

「命さん!?」

 

 ベルが倒れていた少女に駆け寄ろうとしたところでワユがそれを制した。そして代わりにワユが大柄な男と命の傍へと近づく。

 

「久しぶり、えっと……オッタルさん、だっけ?」

 

「む?お前は、この間の宴の時の……」

 

「命の治療してくれたの?ありがと」

 

「ただの気紛れだ、それよりも神イシュタルはどこにいる?」

 

 ワユは下りて来た『イシュタル・ファミリア』の本拠を指さし、オッタルはそれを確認すると「助かった」と礼を言った。

 

「ところで、このいざこざを起こしているのは『フレイヤ・ファミリア』なの?」

 

「ああ、神イシュタルはあの方の逆鱗に触れてしまった。神イシュタルは今日下界から去ることになるだろう」

 

「あたしの協力は?」

 

「必要ない、それよりも巻き込まれないためにもここで倒れている奴を持って早くここから離れろ」

 

「分かったよ、今度こそ戦おうね」

 

「ふっ……まあいいだろう」

 

 ワユは命を背負い、ベルの方へと歩みを進める。オッタルは対照的に『イシュタル・ファミリア』の本拠の方へと歩みを進める。目を凝らすと、入り口付近にはすでに『フレイヤ・ファミリア』の眷属であろう者たちが次々と集まっていた。

 ワユたちは歓楽街の出口の方へと向かって小走りで向かっていた。歓楽街の入口の所には見知った顔がいくつか見える。

 

「ベル!」「ベル様!ワユ様も!」

 

 そこにいたのはヴェルフ、リリ、他には『タケミカヅチ・ファミリア』のものだが、ワユは『タケミカヅチ・ファミリア』の者たちとは面識がなかったため、それが誰かかは分からなかった。

 

「命!」

 

 大柄な男性と、前髪で顔を隠した少女がワユが背負った命の方へと歩みを進めて来た。

 

「大丈夫、命は無事。ところでどちら様?」

 

「ああ、済まない。『タケミカヅチ・ファミリア』団長の桜花だ」

 

「千草です……」

 

「あたしはワユ。命は大丈夫、治療は住んでるからゆっくり休めばそのうち目を覚ますよ」

 

 ほっとした様子で胸を撫で下ろす千草と桜花。そして彼らはもう一つの気になることをワユへと尋ねた。

 

「『殺生石』はどうなったのだ?それと、春姫は……?」

 

「『殺生石』は命が壊したよ。春姫は、頼りになる護衛が付いてるから心配しなくてもいいよ」

 

「頼りになる護衛……?」

 

「放っておけばそのうち帰ってくるんじゃないかな?二人揃って、もしくは春姫一人かも知れないけど」

 

* * * * * * * * * *

 

 春姫を背負ったアイクは『イシュタル・ファミリア』の本拠へと到着した。ただし正門から入るのではなく、空中庭園に直接乗り込んだのだが。

 辺りを見回すと二人のアマゾネスが座り込んでいた。春姫は渡り廊下の方を見やると、突然走り出しアイクはそれを追いかける。

 

「アイシャさん!」

 

 アイシャと呼ばれたアマゾネスは春姫の呼びかけに対して目を見開いた。春姫はそのままアイシャに抱き着き、嗚咽を漏らした。

 

「ぐすっ……ア、イシャ、さん……ご無事で、良かったです……!」

 

「春姫、何でここにいるんだい?それとあんたは……」

 

「あんた、白い髪をした少年とかに心当たりはないか?三人でここに乗り込んで来た筈なんだが」

 

「あの三人はもうここにはいないよ。もう歓楽街からも出てるんじゃないかい?」

 

「でしたら、アイシャさんも一緒に逃げましょう?この方がきっと逃がしてくれます」

 

 春姫はアイクの方へと振り返り、懇願するような表情を浮かべる。アイクとしてはどちらでもよいのだが、依頼とあっては報酬によっては受けない理由はない。

 

「後で金をとるからな」

 

「ありがとうございます!」

 

「それよりも、早く歓楽街から逃げたほうがいい。フリュネが追いかけてきているというのもあるが、それよりもここは戦場になるぞ」

 

「あのヒキガエルが……それよりも戦場になるって?」

 

「恐らくフレイヤ本人、或いは『フレイヤ・ファミリア』が攻め込んできている。既に各所では小規模とはいえ戦闘が起こっているようだ。逃げるなら急ぐぞ。あんたは動けるのか?」

 

「……一応、でも飛び降りて無事かどうかは分からないけどね」

 

 それを聞くと、アイクは春姫とアイシャを纏めて方へと担ぎ、空中庭園の方へと駆け出す。そのまま勢いを緩めずに空中庭園を飛び降りた。

 肩に担いだ春姫が絶叫しているが、今はそれを気にしている場合ではない。一番手っ取り早く、尚且つ確実に逃げ切る方法なのだから仕方がない。

 アイクが地面に着地すると、春姫はゼェゼェと息を吐き、アイシャの方はクスクスと笑っていた。

 

「何だい春姫、男に触れられて気絶しないとは成長したじゃないか?」

 

 アイシャから茶化されるが、顔を真っ赤にしてあたふたとしながらも、春姫は毅然と答える。

 

「い、いえ、その……この御方は安心できるというか……」

 

 二人が話しているのもお構いなしに、アイクは二人を下ろし、歓楽街の出口の方へと歩き出す。振り返り、着いてこないのかどうかを確認する。

 アイシャと春姫は二人で顔を見合わせ、クスリと笑うとアイクと共に歓楽街の出口の穂へと歩き出した。

 

* * * * * * * * * *

 

 後日談、『イシュタル・ファミリア』が経営する歓楽街は『フレイヤ・ファミリア』によって滅茶苦茶にされ、さらに神イシュタルはそのいざこざに巻き込まれて天界へと強制送還されたという発表がギルドから通達された。

 アイクと春姫を追ってきたフリュネは『イシュタル・ファミリア』の本拠に乗り込んだが、先に乗り込んでいた『フレイヤ・ファミリア』のばったりと会ってしまい、その後交戦せざるを得ない状況に陥った。何でも、『フレイヤ・ファミリア』の前でフレイヤを馬鹿にしたといううわさが飛び交っている。

 その戦闘の影響で、フリュネは男性がトラウマになってしまい、宿に引きこもっているそうだ。

 『フレイヤ・ファミリア』は今回の戦闘でギルド側から多大なペナルティを負ったようだが、フレイヤ本人はどこ吹く風と全く気にしていない。

 主神を失ったことによって事実上の解散となった『イシュタル・ファミリア』。眷属たちは現在自分たちを受け入れてくれるファミリアを探しているか、無所属の状態を楽しんでいるかという状況だ。そしてイシュタルがいなくなったことによって、イシュタルに『魅了』されていた眷属や冒険者たちも正気を取り戻したようだ。

 そして現在、『ヘスティア・ファミリア』の本拠の前では『タケミカヅチ・ファミリア』の眷属、主神であるタケミカヅチ、そして歓楽街から戻って来た春姫を彼らは出迎えていた。

 

「春姫ちゃん!」「春姫……すまなかった。お前がこのような状況になっているというのに、俺たちは何もできなかった」

 

「いいえ、桜花様。春姫はまた皆様に会えて幸せでございます」

 

「春姫ちゃん、あのね、私話したいことがいっぱい、いっぱい溜まってるの。だからね……」

 

「はい、千草様。必ずお伺いさせていただきます」

 

「ところで、誰がここまで春姫を連れて来たんだ?後ろにいるアマゾネスのあんたは満身創痍じゃないか」

 

「そう言えば、あの青年はどこに行ったんだい?」

 

「あれ……?そう言えば、見当たりませんね」

 

「……ワユさん、アイクさんどこに行ったんでしょうか?」

 

「大将?会おうと思えばいつでも会えるよ。今はここにはいないけど、所属先は知ってるし、ほぼ毎日会いに行ってるからね」

 

「それで、春姫。お前はどっちのファミリアに所属するんだ?俺の方は、結構貧乏で苦しいが、それはヘスティアの所も変わらない……というか借金がある分、ヘスティアの方が厳しいんじゃないか?」

 

「タケ!借金のことは黙っておいてくれよ!」

 

「……『ヘスティア・ファミリア』の方でよろしいでしょうか、ヘスティア様?」

 

「何故だい?自分で言うのもなんだけど、僕のファミリアは結構財政上厳しいぜ?」

 

「ワユ殿といればあの御方といつでも会えますし、春姫を最初に見つけて下さったクラネル様には感謝しています。あの御方と合わせていただいたことも、その恩を少しでも返したいのです」

 

「まぁ君が良いなら反対はしないけど、本当にいいのかい?」

 

「はい、これから末永くよろしくお願いします」

 

 森の陰で気配を消しながらその様子を窺っていたアイクは、春姫の最後の一言を聞き、その場を後にして『黄昏の館』へと歩き出した。

 深夜と言える時間、そんな時間に帰ったアイクに待っていたのはリヴェリアからの説教だった。夜遅くに帰って来たことと、身体に着いた香水の匂いを嗅ぎ取りどこに行っていたのか問い詰めたリヴェリア。

 アイクは今までにに有ったことを話さざるを得なくなり、説教は日が上る直前まで続いた。

 だがアイクがこの間買ったペンダントはちゃっかりと首から垂らしていた。




FEHの新しいキャラ?と言うかコスプレ?のあれを見た感想

ごめんなさい、内田真礼で兎のコスプレで心がぴょんぴょんするあれを思い浮かべてしまった俺を許してください

それととうとう覚醒if以外でFEHのコスプレの被害者が出てしまったか……あの被害者は覚醒ifだけで止めておいてほしかったです

シーダとリンの花嫁は許容します、花嫁衣裳の場合はエンディングで着てる描写こそありませんが結婚したり、ウェディングドレスがめっちゃ綺麗だったって言われてるからセフセフ
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