捻くれた少年と寂しがり屋の少女   作:ローリング・ビートル

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Your eyes #3

 それから数日後……。

 やたら賑わっている廊下には新しい生徒会メンバーの名前と役職が貼り出されていた。

 

 生徒会長・雪ノ下雪乃

 副会長・由比ヶ浜結衣

 生徒会書記・一色いろは

 生徒会庶務・比企谷八幡

 

「どうしてこうなるかね……」

「あはは……ま、まあ、いいじゃん。皆仲良く当選って事で……」

「そうですよぉ、先輩。終わり良ければ全て良しっていうじゃないですか」

「いや、そもそも何でお前がちゃっかり当選しちゃってんの?これってお前を当選させない為の依頼だったんじゃねえの?」

「え?だってほら……皆さんとなら楽できそう……楽しくやれそうですし、内申点……皆さんがやるのに、私だけやらないのも後味悪いというか~」

「…………」

 

 この子、本音が隠しきれてない。てか、隠す気ないよね……まあ、別にいいけど。

 

「あの、比企谷君。本当にいいの?当初の予定とはだいぶ違う結果になってるけれど…」

「ああー……まあ、これはこれでいいと思う。そもそも資質でいえば、お前がやるのが適任だからな」

「でも、せんぱぁい。なんで一年の私が役付きで、先輩が庶務なんですか?」

「ん?まあ、あれだ……色々雑務に追われそうなんでな」

「はあ、よくわかんないですけど」

 

 結局、他に候補者が集まることもなく、それならもうこのメンバーでということになり、このような結果になった。

 すると、由比ヶ浜がぽつりと呟いた。

 

「奉仕部のほうはどうなるのかな?」

「……別に、そのままにしとけばいいんじゃねえの?毎日生徒会活動やるわけじゃないし」

「そだね。ゆきのんの紅茶飲めなくなるのやだもんね」

「それが理由なのかしら……まあ、いいけど」

「あ、それじゃあ私も奉仕部参加しま~す」

「お前、サッカー部あるだろ」

「たまにですよ、たまに」

 

 ……とまあ、こんな風によくわからんが、さらに騒がしくなりそうな展開になった。

 

 *******

 

「♪~~」

「希ちゃん、ご機嫌だね~」

「ええ、それに何というか……綺麗になった気がします」

「にゃ~」

 

 ことりちゃん達から声をかけられ、自分がにやけていた事に気づく。よかったぁ、いい方向に受け取ってもらって。でも、気をつけんといかんね。

 

「の~ぞ~み~」

 

 こんな風に絡まれちゃうから。

 

「はぁ……今夜はウォッカで一杯やりたい気分だわ」

「はいはい。まだ未成年だからやめようね。よしよし」

 

 元生徒会長の危険発言を宥めながら、優しく鮮やかな金髪を撫でた。

 理由はまあ……想像つくだろうから伏せておきます。

 とにかくウチがやるべきことは、エリチの名誉のために、ボロが出ないようにフォローすること。もう手遅れの可能性が非常に高いけれど。

 

「はぁ……恋をして、終わりを告げ、願うことは……」

「はい、ストップ。それよりにこっちは?」

「たしか、穂乃果達と……いえ、はじめてのおつかいかしら」

 

 これはボケているのだろうか?それともバグっているのだろうか?どちらかわからないからツッコミづらい。いや、そもそもウチはボケて魅力を発揮するキャラだから、そこ取らないで。

 すると、廊下の向こう側から、穂乃果ちゃんとにこっちがドタバタと走ってきた。

 

「みんなー!次の会場決まったよ!」

「あら、どこかしら?」

 

 一瞬で切り替わったその表情は、もう既に立ち直っていると告げている気がした。

 ……さすがエリチやね。

 

「あと希。後でお泊まりの時の事、詳しく」

「え?」

 

 とりあえず、誰から聞いたかだけ後で取り調べしておかなきゃ。

 

 

 

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