μ'sのラストライブとなる舞台・秋葉原には、全国からスクールアイドルが集まっていた。
まだライブ当日ではないが、あちこちに出店が出ていて、あの賑やかな司会者がリポートしていた。
「なんかすごい祭りになってますね。てか、わざわざ全国から集めたんですか?」
「穂乃果ちゃんがスクールアイドルのお祭りにしようって言うから、皆であちこち行ってきたよ」
「行動力ぱねぇ……」
「八幡君もやん。まさか本当にボランティアやってくれるとは思ってたけど……」
「思ってたんですか……」
「でも、友達をつれてきてくれたのは予想外やったね」
希さんの視線の先には、出店の売り子をやっている由比ヶ浜や一色。奥でお米スムージーを作っている雪ノ下がいた。
「いや、あれは自己申告と言いますか……」
生徒会メンバーやらその他のメンバーは、前日になっていきなり連絡してきた。今回は学校は何も関係ないので、特に言わなかったのだが……。
ちなみに材木座はあまりの女子の多さに圧倒されたのか、出店の奥でひたすら裏作業に徹していた。まあ、かなり助かっていてありがたいのだが……。
「いい友達ばかりやねえ」
「…………そっすね」
「あら、今日は捻デレ控えめやね」
「そんな塩分みたいな扱いされても……」
「ほらほら、お二人さん?まだ作業は残ってるわよ」
「エ、エリチ……背後からいきなり現れんでよ」
「ずっといたわよ」
「盗み聞きされとったんやね」
「いえ、堂々と聞いていたわ」
「堂々としてれば聞いてていいわけやないよ」
「さあ、それはさておき私達は立ち位置の確認をしておかないと」
強引にスルーしている感じはするが、こういう時の絢瀬さんの表情は頼れる年上の女性で、たまにおかしく見えるのは気のせいなんだと思える。
「じゃあ、俺も作業に戻るんで。二人も頑張ってください」
「が、頑張ってなんて……そんな、いけないわ比企谷君、あなたには希がいるじゃない……」
「…………」
前言撤回。やはりこの人はどこかがおかしい。
「エ・リ・チ♪」
「はい」
「……他のメンバー集まってますよ。行かなくていいんですか?」
「それもそうやね。じゃあ八幡君、また後で」
「比企谷君、今日は来てくれてありがとう」
「ええ」
こちらにひらひらと手を振り、駆け出した二人を見送ると、さっきまで出店の近くにいた戸塚がいないことに気づく。
あれ?さっきまでそこにいた気がするんだが……。
とりあえず俺も戻るか。
そう思い、出店の裏側に行くとそこには……
「あ……」
「……は?」
スクールアイドルの衣装を着た戸塚と、その姿を見て満面の笑みを浮かべる南さんと優木さんがいた。
え、何?どういう状況?
戸塚が可愛いという現状以外、理解できずにいると、戸塚は恥ずかしそうに身をよじった。
「は、八幡……見ないで。あと忘れて」
「…………」
俺はすぐ後ろを向き、脳内のフォルダに永久保存しておいた
後から聞いた話によると、戸塚を見て、どうにも我慢できなくなったらしい。
……ったく、グッジョブ!