彼女に出会った高校生活   作:ビタミンB

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お久しぶりです、作者です (約2ヶ月ぶり)

うん、もはや何も言うことはない……すいませんでした!!!!

それよりだいぶ前の話にはなるんですが、水着友希那が実装された時に死ぬ気でガチャったんですけど出なかったんですよ。それで、悩んだ結果データ消してリセマラしました\(^o^)/
4回目で引けるという神引きかまして幸せな気持ちになりました。
あ^〜友希那可愛い。

ということでどうぞ。



変わってしまったもの

 

 

 

 

 街灯が仄かに照らす住宅街に小さく影が伸びる。その足取りはどこか重く、静かに響く靴音と共に夜道に溶けるように消えていく。

 

 SMSが終わった。思ったよりもあっという間に、まるで数秒間の出来事だったかのように感じる今日が夜へ沈んでいく。行きの電車ではあれほど気合いを入れ、胸に確かな高揚感を抱いていた筈なのに、それも今では影も形もなくなっている。

 ふいに、肩にかけているバッグの重みに疲労を感じた。

 

「ただいま」

 

 声を出すが返事はない。お父さんもお母さんも今の時間はいるはずだ。リビングの電気をが電気がついているから、中でテレビを横目に話をしていて聞こえないのかもしれない。

 宙を漂った声はやがて静かな空気に飲み込まれ、それを合図に私は自室へと向かった。

 

「……」

 

 荷物を置き、流れるようにベッドに腰を下ろす。口をついて出たため息から、先ほど感じた疲労が増した気がした。

 

(今日の演奏……何故オーディエンスはいなくなってしまったの?)

 

 思い出すのは今日のこと。反響する音。滴る汗。虹に揺れるサイリウム。熱気を孕んだ会場の空気。そんな中、確かに会場の外へと足を進めて去っていくオーディエンスの姿がどうにも目に残っていた。

 

(なんで……)

 

 浮かんでくるのは純粋な疑問のみ。私たちは以前より確実に演奏は上手くなっているはず。それぞれが個人の課題を乗り越えようとしてる。練習中の集中力も悪くないし、あこ達も決して手を抜いているように見えない。修哉だって最近は特に頑張っているし、新しい事に挑戦してはRoseliaを支えてくれている。私たちが頑張れるのは修哉がいるから、というのも大きい。

 それに、バンド内の雰囲気も決して悪くない。技術面でも、結束面でも確実に上達しているはずなのに、何故……。

 

『皆さん緊張してましたか? 以前聴いた時と印象が違ったような……音が変わったように感じました』

 

 ふと、スタッフの言葉が思考を掠めた。ただ思いのまま、心から自然に出てきたであろうあの発言が、どうにも心に引っかかる。

 

「以前と……何が違うの……?」

 

 口に出してみても分からない。

 纏まらない思考を投げ出すように、視線を窓の外へと向けた。カーテンの隙間から見える隣の家の二階は暗く、人の気を感じさせない。

 

(リサ、まだ帰ってないのかしら)

 

 暫く外を眺めていたが、変化のない様子に視線を部屋の中へ戻す。ベッドに置かれた携帯電話もどこか寂しげに見え、倒れるように横になると私は静かに目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ○ ● ○ ●

 

 

 

 

 

 

 

 ガヤガヤと相変も変わらずな喧騒が耳へと届く。

 寝坊しそうになりながらも起床して、ご飯を食べ、家を出て、いつもと変わらず聞き流す程度に1日の授業をこなして今は放課後。欠伸交じりに昇降口で靴を履き替え外に出ると、強めの風が髪を揺らした。

 

「うぉお……寒いな」

 

 秋も中旬へと差し掛かり気温が低い日が続いてはいたが、今の風はなかなかのものだったと思う。大した防寒対策とかしてないからちょっと体震えたわ。鳥肌も立ってきた。

 

「おーい、修哉〜!」

 

 ちょうど校門を出る辺りで聞こえてきた声に振り返ると、リサが小走りでこちらへ向かって来ていた。

 

「お前なんでここにいんの? 他のみんなは?」

「ちょっと部活に顔出さないといけなかったから先に行ってもらったの。それより修哉は今からスタジオ行くんでしょ? 一緒に行こうよ」

「そういうことか。いいよ、行こうぜ」

 

 未だ頬を撫でる風のせいか、リサは少し足早に歩き出す。俺も同様に足を進めて隣についた。

 普段から屋上やバイト先で話している所為もあり俺たちの間に特に目立った会話はなく、ただ流れるような景色を眺める。しばらくして再び冷たい風が吹いた時、少し歩くペースを緩めてリサが口を開いた。

 

「うぅ〜……最近寒いね〜」

「分かる、寒波仕事しすぎだよな。そのせいで最近朝ベッドから出るのが超つらい」

「だよね! いや〜、なんか時間流れるのって早いな〜。ついこの前まで夏だったのに」

 

 頷きながら同意するリサをちら、と横目で見やると、俺同様に防寒対策意識のカケラもない姿が目に映った。

 いつも思うけど女子って足とか寒くないのかな。夏場ならまだしもこの時期スカート短くしてるのって軽く自殺行為だと思うんだけど。そのくせ「さむーい (笑)」とか平然と言っちゃうあたりアレだよね、もう理解の範疇超えてる。お前の方がよっぽど寒いわ。寒さ舐めんな。

 

「あ、そうだ。修哉に見せたいものがあるんだよね〜♪」

「ん? なに? あ、給料明細? いや助かるわ〜、俺先月のやつまだ貰ってなかったんだよね」

「全然違うよ……ってえぇ!? 修哉まだ貰ってないの!? アタシこの前店長から貰ったけどな」

「まじ? つーかそもそも最近店長に会ってないわ」

 

 ほんとなんなのあの店……。明細くれよ明細。この調子だとそのうち「あ、給料振り込むの忘れてた☆」とかぶち込まれそうなんだけど? 洒落にならん。

 まあ別になくて困るとかじゃないんだけどさ。リサが貰ってるってことは俺のシフトのタイミングが悪かったっていうだけの話なんだろうし。

 

「そんなことより! じゃーん、これ!」

 

 そう言ってリサがスクールバッグから取り出したのは、袋に包装されたクッキーだった。

 

「おー、作ってきたのか」

「うん! SMSの後でちょっと空気重くなっちゃうかなーって思って。ちなみに今回のは結構自信あるんだよね〜♪」

 

 動物の形や正方形など、様々な形のそれの一つを俺へと見せる。開いたスクールバッグの隙間からは他にも袋が見え、全員分が用意されているのが分かった。

 

(やっぱ気配り上手いな)

 

 空気が重くなるかもしれない、というのは俺も同意見だ。そこまで重度なものではないとしても、本調子とまではいかないだろう。

 そこに関して察知し、行動に移すのがリサらしいと思った。

 

 でも、どこか気になる所がある。どこだ、えっと────

 

「そうだ。お前氷川さんとクッキー作るって言ってなかった?」

 

 そう、この前のカフェテリアでリサは氷川さんと一緒にクッキーを作るという話をしていた。先程の口振りからするに、このクッキーはリサが一人で作ったものなのだろう。

 俺の問いかけに対しリサは「あはは……」と控えめに頬を掻きながら言葉を続けた。

 

「あー、紗夜だけじゃなんだけど……あのライブの後だからちょっと誘いづらくてさ。一人で自主練とか反省とかしてるだろうし」

「あー、確かに氷川さんならそうするね。もっと技術を向上させなければー、とか言って」

「あははっ、修哉全然似てない!」

「うるせえ! ……今の氷川さんには言わないでね……?」

「えー? どうしよっかな〜♪ あ、スタジオ着いた。もう練習始まってるかも知れないし急ごっか」

「ねえちょっと? リサさん? 言わないでよ? 絶対に言わないでくださいお願いします!!」

 

 その瞬間、俺は全てを理解した。

 あっ、これ絶対言うわ……と。ちくしょう……!

 

 紗夜だけじゃない、と言った事に若干疑問を覚えたが「まあなんでもいいか」と放り捨てる。

 笑いながら駆け足で進んでいくリサを、俺は後からいっそ清々しい顔で追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ● ○ ● ○

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……では、さっきの二つ前から」

 

 練習が始まって暫く経った。あの後スタジオ入りした俺たちは友希那に準備を促され、各自がセッティングや楽器の調整に移った。

 ノートさえあれば特に準備がいらない俺は、いつものようにみんなの手伝いへと回った。

 

 そんなこんなで練習が始まった訳だが──

 

「……」

「あこ? カウントお願い」

「……あ、は、はい……!」

 

 調子が悪い。

 はっとした様子でカウントを取り始める宇田川さんを見て、俺は手に持っていたシャーペンと床に置いた。

 心ここに在らずというか、何処かスッキリしない表情でドラムを叩いていく姿をただ眺める。その一因がSMSにあるということは考えるまでもなかった。

 

「……そろそろ終わりの時間ですね」

 

 演奏に一区切りがついたところで氷川さんが切り出した。

 ちら、と時計に目を向けてみると、いつもの練習終了時間の大体3分前くらいまで長針が迫っている。

 

「それぞれつまづいた箇所を次回までに必ずつぶしておくこと。それじゃあ、今日はここまで」

「「「お疲れ様でした」」」

「おつかれー」

「よーっし、じゃあ片付けよう」

 

 軽い返事とともにそれぞれが自分の楽器の片付け作業に移っていく。

 

(……と、その前に……)

 

 俺は宇田川さんに声をかけようと向き直る。しかし、視界に映った友希那の表情に踏み出しかけた足を止めた。

 

 軽く俯き、何か考え込んでいるような、でも答えが見つからないような、そんな顔。さらりと揺れた銀髪がスタジオの照明を受け止めて、その輝きを増している。ただ立っているだけで絵画さながらの美しさを醸し出すその姿に、俺は目を逸らせなかった。

 

「ゆーきな! お疲れっ! 友希那もクッキー食べない?」

 

 リサの声に意識を戻す。

 危ない危ない、このまま見続けてたら確実にバレるところだった。女子は視線に敏感って言うしな。別に友希那には嫌がられないとは思うけど、バレたら俺が恥ずかしいし。……嫌がられないよね? 嫌がられないと信じたい。

 

 軽く頭を振って思考を振り払うと、改めて俺はリサ達の会話へ耳を傾けた。

 

「今井さん、一緒にクッキーを作る約束をしていたのに……一人で作ってしまったの?」

「あはは〜……ごめんごめん。なんかほら、これはちょっと別っていうか?」

 

 申し訳なさそうな表情で氷川さんに謝るリサ。

 やっぱそうなるよね。女子って約束とか結構大事にするし。昔の氷川さんなら一緒につくる事は疎か、スタジオにクッキーを持ち込む事すら許さなそうだが、今のやり取りを見る限りやはり彼女は変わったのだろう。

 

「SMSではちょっと……うまくいかなかったけどさ、アタシ達もまだまだなんだなって改めてわかったし! これからも頑張っていこー! 的な?」

「そういうことでしたら、なおさらバンドメンバーの私も参加したかったというか……」

「まあまあ氷川さん、リサもリサなりに考えてやったっぽいし。次一緒に作ったらいいじゃん? 」

「本街さん……その通りですね。では今井さん、次に作る時は必ず誘ってくださいね?」

「紗夜……うん、おっけー! 絶対誘うね!」

 

 沈みかけた空気が元に戻ったことにそっと安堵の息を零す。だが、俺が最初に声をかけようとしていた宇田川さんの表情が未だ曇っている事に気付いた。

 

「うう……あこ、どうしてSMSがうまくいかなかったのか、未だに分からないんです……」

「うーん……アタシは、自分の技術がまだまだなのかなって思ったよ。うまくノレて演奏はできたけど、技術がさ……」

「技術的なブレがあるなら練習あるのみです。今井さん、付き合いますよ」

「ホント? ありがと紗夜〜」

 

 おぉう。いつの間にかリサと氷川さんで百合ワールドが展開されてるんだけど。あれ? この二人ってこんなに距離近かったっけ? なんか急接近してない? ゆるゆり? ゆるゆりなの?

 

「紗夜さんも、やっぱりあこ達が上手じゃなかったから、お客さんがいなくなっちゃったって思ってますか?」

 

 それでも、未だ納得がいかない表情で宇田川さんは言葉を続ける。

 

「そうね……一概にそれだけではない気もするのだけど……。ただ、技術を磨くことは損ではないはずだから、まずはそこを、ということかしら。他に改善すべき点はその中で見えてくると思うわ」

「わかるまでは……まずは練習、ということでしょうか……」

「そうですね。考える時間は必要ですが、考え続けて時間をつぶしてしまうのはもったいないですから」

 

 凛とした様子でそう言う氷川さんのおかげで、ようやく雰囲気が落ち着いたような気がした。宇田川さんを窺って見るも、先程のような表情はどこかへ消えている。結論を先延ばしにするような形にはなったが、一応納得はしているようだった。

 

「修哉さんはどう思いましたか? あの演奏を聴いてみて」

「そうだなぁ。俺も氷川さんと同意見かな。確かにリサはあのステージで一番ノってたし、氷川さんのギターはほぼ完璧だったと思う。宇田川さんだっていつもミスってたところ叩けてたよね? 白金さんも途中から体揺れるくらい緊張解けてたし、友希那は声の伸びとか凄かった。でもあれだけ観客がいなくなったってことは技術もあるのかもしれないけど、それだけじゃない何かがあるんだと思う」

 

 一通り感じたことを話すと、みんなが固まった。何か言われるかと思って俺も少し黙ってみるも、なぜか誰も動かない。

 

 唖☆然! 完璧な沈黙です! ここまで見事に黙られるの初めてで反応に困るんだけど? なに、なんなの? why? 誰か喋って、お願いだから喋って!

 

 一人悲しくなって脳内ハイテンション実況大会をしていると、ようやく氷川さんが口を開いた。

 

「……よく見ていますね、そんなに細かいところまで。オーディエンスがいなくなったとは言ってもかなり盛り上がっていたと思うんですが」

「普段から聞き慣れてるからじゃね? そりゃあ歓声とかも大きかったけど集中して聴いてたらそんなに気にならなかったし」

「……すごい、ですね……」

「アタシ、たまに修哉にすごい才能があるんじゃないかって思う時があるよ……」

「うん、あこも」

 

 突如、顔が熱を帯びて行く。完全に予想外。いきなり黙ったと思ったらまさかの特大高評価。

 少し恥ずかしくなって視線を斜めへ逸らすと、誤魔化すように問いかけた。

 

「で、この後どうするの?」

「あっ、顔赤くなってる」

「ほっとけ!」

「そうですね、みなさんはどうしますか?」

「うーん、一旦解散したら個人練でいいと思うな。アタシはもうちょっと残ろうと思う」

「なら私も残って今井さんの練習に付き合います」

「ならスタジオの時間延長しないと」

 

 そこで、ふと今までの会話に友希那が入ってきていない事に気がついた。それはリサも同様だったのか、軽くアイコンタクトを交わすと笑顔で友希那へ会話を振る。

 

「友希那はこの後どーする?」

「……今日はこのまま帰るわ」

 

 友希那はそこで一度言葉を切る。一拍おいて「それから、リサ」と続けると、真剣な顔で言葉を投げた。

 

「……もう、クッキーは作ってこなくていい。必要ないわ」

「……えっ?」

「友希那……さん……?」

「あ、あれ? ごめん、なんかアタシ、空気読めなかったかな?」

「……それじゃあ、私はこれで」

 

 周囲の反応など聞いていないかのように、自分の荷物をまとめて友希那はスタジオから出て行く。

 

「友希那さん……どうしたのかな?」

 

 そのといに答える声はなく、代わりに防音扉の重苦しい音が反響した。リサの手に持たれたクッキーは行き場をなくし、どこか寂しげに揺れている。

 

「ごめん、俺ちょっと行ってくる」

 

 どこかこの空気から逃げ出したいという気持ちもあったのかもしれない。また戻ってくる、という意思を込めて荷物をその場に置くと、俺は重い扉を開いて駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ○ ● ○ ●

 

 

 

 

 

 

 

「……寒いわね」

 

 冷えた風が頬を撫でる。日も傾き暗くなり始めた秋の夕暮れが、人気の少ないカフェテリアを夕に染めていた。どこか侘しさを感じる椅子や白い円形のテーブルを一瞥しながら、私はスタジオ内でのことを思い出していた。

 

 SMSが終わってからずっと考えていたこと。私たちに足りないものとは。私たちの、何が変わってしまったのか。ずっと考えてみても分からなかったことが、リサの行動で気付いた気がした。

 

 ──雰囲気。

 

 そう、私たちの雰囲気は過去と比べ物にならないくらい変わった。否、変わってしまった。特にその変化は修哉が来てから劇的だったように思う。私自身、自分がここまで変わるとは思ってもいなかった。

 修哉と出会って、遠足で距離が少し縮んで、看病をして、家に泊まって、おんぶされて逃げ回って、自分の気持ちに気付いて、一緒に合宿に行って、恋人になって。

 どれも以前の私では考えられないような出来事ばかりだ。それだけじゃなく、修哉はRoseliaというバンド内の関係性すら良好なものにしていった。

 

 ──だから、なのかもしれない。

 

 私たちは何かを失ってしまった。お父さんの無念を晴らす。そんな動機で歌を歌い続けていた私の信念は未だ微塵も揺らいでいない。でも、どこかでその想いを手放しかけていたとしたら。修哉がいれば、これからも修哉と一緒ならと、目標の過程に大きな価値を見出してしまっていたとしたら──。

 

「駄目ね……」

 

 いけない。修哉が悪いわけではないのだ。修哉がいることで得られるものは多いし、修哉じゃないと出来ないことが沢山ある。それに……私も修哉と一緒にいたい。でも、それでも──。

 

「おーい! 友希那ーっ!」

「……っ! 修哉。どうしたの?」

「ちょっと様子おかしかったからさ、どうしたのかなって思って。……あぁいや! 言いにくい話だったら全然いいんだけどさ。力になれるならなりたいって思っただけだから」

 

「一応……彼氏だし……」と小さく呟く修哉を見て、どこか気が緩んだ気がした。心なしか朱に染まって見える頬は、この夕日のせいではないだろう。

 

「ありがとう。……でも、大丈夫よ」

「そっか」

「ええ……じゃあ私は行くわ。また明日」

「うん、また明日」

 

 踵を返してスタジオから離れて行く。しばらく進んでから後ろを振り返ってみると、既に修哉はスタジオの中へと戻っていったようだった。

 

 沈む夕日に背を向けながら、訪れる夜の方へと足を進める。

 私たちは、変わった。変わりすぎてしまった。その心の中身が無意識の内に音に乗ってしまっているのだとしたら。そのせいで、FWFに辿り着けないのだとしたら……。

 

 

 

 

 

 

 私たちは、取り戻さないといけない。

 

 

 

 

 私たちの歌を。私たちの、張り詰めた想いを──。

 

 

 

 

 





久しぶりなのでどこか文が変な場所や誤字あったらすいませんm(_ _)m

ということでようやく本題に入りかけましたね。
執筆が止まっている間にやそれ以外にも感想をくれた方々、本当にありがとうございます。執筆意欲が急上昇しました。次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。

ではまた次回。
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