どうも、ガチャを回せなくて現在進行形で絶望のどん底、これ以上堕ちるところはないってレベルで地を這っている作者です()
Roselia推し、ひいては友希那推しのみなさん、イベント走ってますか? 一応自分は1200位ほどまで辿り着いたんですが、上には上がいてまたもや絶望してます。
ってことで本編どうぞ(唐突)
「はぁっ、はあっ……!」
街灯が薄暗く照らす路地を2つの影が走り抜ける。薄っすら顔を覗かせる月明かりを背に、その影はタッタッタッと軽快な音を鳴らした。
長い髪を揺らしながら先頭を進む少女は、あくまで余裕、とでも言いたそうな速度で風を切る。
対して、その後ろを千鳥足ながらに追いかける存在は口から呻き声を漏らしていた。
「リサっ、リサぁ! お前早すぎっ……早スギィ!!」
他でもない、俺だった。
「修哉が遅いんだよ!? なんでそんなにフラフラしてるのさ」
「馬鹿お前、俺の帰宅部根性舐めんなよっ? はぁっ、スーパーマンのお前とは格が違うんだよ!」
「情けないぞ男子〜?」
「くっ……」
小さく風が吹き抜ける耳元に、ある雑音と共に荒い呼吸の音が届く。辺りに反響して遅れてやってくる足音に追いかけられながら、俺たちは一直線に駆け足で道を進んでいた。
客足が落ち着いてきたため早めにバイトを上がれた俺とリサは、無駄口を叩きながらもスタジオを目指していた。
文句を垂れ流す俺に文句を返しつつも、ちゃっかりスピードを緩めてくれているリサに心の中で感謝をする。てんで体力のない俺にとって、その気遣いは本気でありがたかった。
しばらくそのまま足を動かし続けると、見慣れたカフェテリアが見えてくる。明かりが灯るその空間に立ち止まると、ため息とともに疲れを吐き出した。
「はぁ、はぁ……あー、疲れた! もう一年間くらい走りたくねぇ……」
「やっと着いたね〜。練習、もう終わっちゃったかな?」
「分からん。時間的にはギリギリだと思うけど」
「それなら早く入ろっか! 修哉、大丈夫?」
「おう…なんとか」
「よしっ、じゃあ行こー!」
「お前元気すぎだろ……」
自動ドアを通り抜けて重苦しい扉の前に立つ。中から音が漏れ出ていない事から、俺は既に練習が終わってしまっていると予想する。
関係ないと言わんばかりにリサはそのまま扉を開けると、明るい声で飛び込んだ。
「みんな〜、おっまたせ〜!」
「どーもどーも、ご無沙汰してます本街でーす」
「リサ!」
「今井さん!」
「今井さん…!」
「リサ姉! あ、あと修哉さんも!」
「ねぇ、その毎回俺だけついでみたいな感じやめてね?そろそろ本気で傷つくから」
いや、まだ今回はマシか。ここでみんながみんな「リサ! やっと来たわね!」みたいになってたら完全に俺がただの空気と化していた。それこそ透けて消えて無くなるレベル。
ばっと向けられた視線を受け止めてスタジオに入る。
「早めにバイト終わったから急いで来たよ! もう練習終わっちゃった?」
「ええ、ついさっき……」
「そっか〜、残念。 修哉が走った意味無かったね〜?」
「怒っていい? ねぇ俺そろそろ怒っていいよね?」
「あははっ、冗談だよ冗談♪ 」
「お前が言うと冗談に聞こえな…って何この状況!? 色々ヤバいんだけど」
そう言った視線の先には絡まったコードとシールド、それから白い液体が床に広がっていた。まさか如何わしい液体……ではないですよね、うん。本当なにこれ。どうしたのRoselia。
「うわ、本当だ! 何こぼしたの!? シールドもマイクケーブルもぐちゃぐちゃだし…」
「そ…それはホットミルクで……」
「あぁ、ホットミルクか。なら良かった」
「良くないからね!? とりあえず話は後で聞くから、みんな片付けるよ!」
リサの声にそれぞれが返事をして片付けが始まる。だが中々動き出せないメンバーを見て、まずリサがスクールバッグからタオルを取り出した。
「よーし、まずはこぼれたホットミルクを拭かなきゃね! 友希那、これ使って」
「タオル……いつも持ち歩いているの?」
「そうそう、ダンス部でよく汗かくからいつも持ってるんだよね〜♪ ……あっ、これはきれいなヤツだから安心して!」
「ちょっとストップリサ! わざわざそんないいタオル使わないでもいいよ。……これを見ろ!」
そう言って俺もスクールバッグを漁る。目当ての物を中から取り出すと、手を高く上げてそれを見せつけた。
途端に集まるみんなの視線。それを感じた俺は、某未来から来た万能ロボットの如き口調で声を上げた。
「ぞうきん〜」
「雑巾!? なんでそんなの持ち歩いてるのさ……」
「のび◯くん、君ってやつは……んんっ、まぁ冗談はここまでにして、いつもみんな演奏中にかく汗とか床に落ちてるからさ? 雑巾掛けしようかなーって思って買っといたやつ。好きに使っちゃってくれ」
冗談交じりに紡いだ言葉は、「それどころじゃない」と言わんばかりの鋭い視線の雨によって遮られた。
くそっ、最後までやらせてくれてもいいじゃないか。メンタルが足りねぇ。メンタルを持ってこい!
「ありがと! じゃあアタシと友希那で床拭くね!」
「了解」
雑巾を渡し終えた俺は振り返って、氷川さん達に視線を向ける。
「氷川さんはあの濡れた機材とかケーブルとかを拭いてくれ。はいこれ雑巾」
「わ、分かりました!」
「白金さんはとりあえず散らばってるマイクスタンドとか楽器を端の方に寄せて貰えない? とりあえず周辺だけでもスッキリさせとこう」
「は……はい……!」
2人がそれぞれの作業を始めたのを見届けると、1人残った宇田川さんに声かけた。ココアの上で転んだのか、スカートは白く濡れている。
うっわそれ最悪だろ。しかも結構染みちゃってるし。近くに拭くものが無かったんだろうなぁ。
「リサー、ごめん、ハンカチ持ってない? 宇田川さんのスカート拭くのに使いたいんだけど」
「持ってるよ〜。はいこれ」
「汚しちゃうけどごめん」
苦笑い交じりに一言断りを入れて、それを受け取る。こらそこ、雑巾は持ってるクセにハンカチ持ってないのかとか言わない。
「って事で宇田川さん、とりあえずこれでスカート拭いて。ただし擦っちゃダメだから。上から叩くように水気取って、ちゃんと水洗いしてきてくれ。多少においは残ると思うけど、うちの制服って普通に洗濯できるから」
「うん……修哉さん、ありがと……」
「お礼ならリサに言ってくれ」
しょんぼりしているとも安心しているとも取れる表情で、宇田川さんはスタジオを出ていく。重い扉が閉まる音が響くと、俺も雑巾を取って氷川さんの加勢に向かった。
「本街さん……ありがとうございます」
「ここぞという時に長所を発揮する系男子だからな、俺は。今のうちに印象良くしとこうと思って」
「ふふ、今はそれが頼もしいですね」
「……う、うん?」
いつものおふざけを入れたつもりだったが、氷川さんから返ってくる反応は柔らかい。それがなんだかむず痒くて、俺は気をそらすようにコードの水気を拭き取る動作に集中した。
「ふぅ、きれいに片付いたね!」
床を拭き終えたリサが立ち上がり、ため息とともに声を漏らした。
ほぼ同じタイミングでケーブルを拭き終えた俺と氷川さんもそれに習って立ち上がる。
「今井さんと本街さんが来てからすぐに片付いたわ……」
「指示が…的確でした…」
「リサ姉、修哉さん、ありがと〜! 濡れちゃったところきれいになったよ!」
「助かったわ……」
俺とリサに向かって放たれる感謝の言葉を浴びながら、俺は内心で首を傾げる。
「……なぁリサ、なんだったのこれ」
「さ、さぁ…? アタシも何がなんだか」
ひっそりと言葉を交わす俺たちに、変わらず視線は注がれる。それに気づいたリサはふっと笑顔を浮かべると思い出したように話し始めた。
「あ、そうそう、みんなにお土産あるんだー♪ ね、修哉」
「あー、忘れてた。『急にシフト入ったお礼』ってお菓子とか色々貰ってきたんだよ。みんなで分けて食べようぜ」
「飴とかポテトチップスとか、いろいろあるからね〜」
スタジオの端に置かれた袋の中に入った大量の菓子類を指差す。
確かに感謝の気持ちとしてくれるのはいいんたが店長、さすがに多すぎ。これ持ってガサガサ音立てながら走った俺の気持ち考えて。確実に足引っ張ってたからね。
「……リサ姉〜! ずっと待ってたんだよ〜!」
「わわっ! どうしたのさあこ、急に抱きついてきて」
「リサ姉の顔見たら安心したよう……」
「あはは、そんな大げさな〜……」
小さく笑うリサとは逆に、みんなは真剣な顔で口を噤んだ。やはり何かおかしいと感じた俺は、特に何を言うまでもなく黙って見守る。
それはリサも同じなようで、少し驚きながらも言葉を返していた。
「なんだか、やけに熱い視線を感じるんだけど……」
逆に俺は視線すら感じないんですが……なんてツッコミを心の中で入れてみるも、リサへと向かう視線に変化はない。
空気を読んで静かにその場を離れると、ひっそりと残りの機材を片付け始める。確かにケーブル類の汚れは拭き取ったが、それ以前の問題、白金さんが臨時的に移動させた機材を元の位置に戻す必要があった。
いつもやっている動作のため素早く片付けをこなしていく。
背後にいるみんなは、なにやらそわそわしながらリサに言葉を投げていた。詳細は聞き取れないが、側から見ていて暖かい光景に変わりはない。
「やっぱり……やっぱり、Roseliaにはリサ姉がいないとダメなんだよーーー!!」
一通りさっぱりさせた後、元の位置に戻ろうと踵を返した俺の耳に宇田川さんの声が飛び込んでくる。何があったのかと困惑したが、それを言われた張本人のリサ自身も状況を飲み込めていないようだった。
「な、何? どうしたのみんな。宇田川さんも」
「あこ、リサ姉と話したいから今すぐファミレスに行きたいっ!! 友希那さん、いいですよね?」
「そしてスルーか」
「……いいわ。行きましょう」
「うん、それはいいけど…友希那がファミレスに乗り気なんて珍しいね?」
「詳しくはファミレスに移動してから説明するわ」
それだけ言って湊さんはリサから視線を俺に移す。交差する視線は真剣味を帯びていて、自然と背筋が伸びるのを感じた。スルーとか言ってる場合じゃない。
「修哉も構わないわね?」
「イ、イエス、マム!」
「なぜそんなに畏まってるのかしら…」
「なんだか修哉さんっぽいですね〜!」
「安心……します……」
「宇田川さんの中で俺ってどんな印象なの…?」
返ってくるのは明らかにいつもと違う反応。リサが困惑する理由が分かり、なんとなく落ち着かない気分になった。
「ねぇ、何言われるのか怖いんだけど。見てよこの笑顔。数瞬後に『ドッキリ成功! あなたはもう脱退よ』とか言い出してもおかしくなさそうじゃね?」
「さ、流石にそれはないと思うけど……。今日のバイトも一応断りは入れたわけだし……うーん、分かんない」
どっちにしろ行くしかないという判断になり、自分たちの荷物をまとめる。
その間も2人でヒソヒソと話し合いながら、元どおりになったスタジオを後にしてファミレスへと歩き出したのだった。
● ○ ● ○
「さて、何頼もっかな〜」
「とりあえずドリンクバーでいいんじゃない?」
「そうだね。じゃあドリンクバー6つと…みんなは何頼む?」
「あっ、じゃああこはこの『特盛超お得ポテト』にしよっ!」
「すごいメニュー置いてるなこの店」
初めて聞いたぞそんなメニュー。しかもでかでかと『大人気料理!』なんて見出しまでつけられている。
でも、確かここに熱烈なポテトファンが一人いたな。もしかしたら氷川さんがいる限りこの商品無くならないんじゃないだろうか。ほら、一人で食い荒らす的な。
「じゃあとりあえずはそれでいいかな? すいませーん、ドリンクバー6つと特盛超お得ポテト1つお願いします!」
手際よくリサが注文を入れると、それに合わせて席を立つ。続いてリサも席を立つと、みんなに希望を取り始めた。
「みんな何飲む? 俺持ってくるけど」
「私はホットコーヒーにするわ」
「あこはオレンジジュースで!」
「あ……じゃあ私もオレンジジュースで……」
「私はなんでも構いません。本街さんに任せます」
「了解。ホットコーヒーとオレンジジュース2つ、本街スペシャル1つね。ちょっと待っててくれ」
「待ってください! なんですかその不穏な名前の飲み物は! ……普通にオレンジジュースでお願いします」
「最初からそう言えばいいものを」
氷川さんをからいながら、リサと共に真っ直ぐドリンクバーの機械へと進む。分担して飲み物を持ちながら席へ戻ると、コトッと音を立ててグラスをテーブルに置いた。
「はい、氷川さんのオレンジジュースと湊さんのホットコーヒーね。あとこれ砂糖、もりもりのマシマシで持ってきたよ。確かこのくらいだったよね?」
「……っ、ええ。ありがとう」
相変わらずいっぱい使うよなぁ、砂糖。まあそこが普段とのギャップで可愛いんだけど。あ、今ちょっと口元緩んだ。
妙に嬉しそうな湊さんに僅かな疑問を覚えるも、続いてきたリサが宇田川さん達にジュースを渡す声でかき消される。
改めての席に座り直すと、思い出したように口を開いた。
「…で、今日のアレはなんだったの? すごい気になるんだけど」
「それそれ。アタシも気になる。みんな疲れた顔してるけど、どうしたの?」
「いろいろあって大変だったのよ……。あこ、代表して話してあげて」
「はい! それがね────」
宇田川さんが大まかな経緯を説明し始める。話は俺とリサが校門前で別れた場面から始まり、練習中、休憩時間のカフェ、その後のスタジオ惨状へと続いていった。
そして、その話の全貌と共にみんなの態度の変化の正体を掴んだ俺たちはというと────
「あっはっは〜! そんなことがあったの!? その場にいたかったわ〜」
「なんだよそんなことだったのか〜。いやー不安になって損したわー。あー面白い」
当然のように腹を抱えて笑っていた。
「あなたたち、そんなに笑わなくても…」
「そうだよっ!あこたち大変だったんだからね!」
「いやでも……ふふ、氷川さんがいちごのソフトって……」
「それのどこが面白いんですか! 私だってアイスくらい食べます」
「うん、冗談。それくらいさすがに分かるよ」
「っ、あなたという人は…!」
「てへぺろ」
舌を出して思いっきりふざける。さっきまで密かに暗い話をされるんじゃないかと懸念していた身からすると、こんな拍子抜けするような内容に対してどこか安心感を覚えていた。だからだろうか、今は自分でも分かるくらいに機嫌が良かった。
「もうっ、みんなアタシがいないとダメなんだからー♪」
「そうだよっ! 次に同じようなことしたら怒るんだからねっ! リサ姉がいなくなったら……あこ……あこ……」
「大丈夫だって、アタシはいなくならないから! 今回は急に抜けちゃってごめんね?」
「うん……」
話を聞いた時は笑っていたが、こうも真面目になるとどうもその気も湧いてこない。今の俺はそっとグラスの中身をすすりながら、話に耳を傾けていた。
みんなが話す内容にそれぞれに共通しているのが『リサへの感謝』。それは今日に限定した事ではなく、普段からの思いも全て。
ふと冷静になって思い返して見ると確かに気持ちは理解できる。
笑顔が絶えないリサのことだ。本人は気づいていないんだろうが、精神面で一番Roseliaをサポートしているのは間違いなく彼女で、今日の欠員できっとみんなはそれを大きく理解した。
もとよりそこまでお喋り好きではないバンドなんだ。練習中なら尚更で、だからこそ普段の喧騒が失われた時に寂しさを感じる。予想でしかない考えだが、俺なら多分そう感じるだろう。
「あっ、リサ姉ちょっと泣いてる〜!」
宇田川さんの声にはっとなると、顔を上げてリサを見る。すると、そこには確かに涙が目の縁を彩っていた。
俺は静かに席を立つと、空になったグラス持ってその場を離れる。あまり俺がいていい雰囲気ではないだろう。女子には女子の、RoseliaにはRoseliaの空気があるのだ。
俺はしばらくドリンクバーの機械を眺めながら時間を潰し、頃合いを見て席に戻る。注ぎ直された飲料に目を向けると、湊さんが口を開いた。
「長かったわね」
「ちょっと何飲もうか迷ったんだよ。ほら、ドリンクバーだし」
「ふふ、そうね。迷ったなら仕方ないわ」
一通り落ち着いたのかリサの涙は引いていて、穏やかな空気が漂っていた。
「修哉」
「ん? なに?」
「その……リサだけじゃなくて、あなたにも伝えようと思って。いつもありがとう」
「……っ、ど、どういたしまして?」
「私からも。いつも本街さんがいるおかげでとても助かっているんです。次回からは休むことが無いようにお願いします」
「あこも! 修哉さんにはいつもいてほしいです!」
「わたしも……です……」
「り、了解……」
な、何この褒め殺し? リサだけじゃなかったの?
ちら、と横目でリサを見ると、湊さんの方を眺めて優しく微笑んでいた。
「あなたはあまり自覚が無いようだけど、Roseliaにとってもうあなたはなくてはならない存在なの。だから、また今回のようなことがあってはバンド全体が困るわ。……あと、私も」
「────」
恥ずかしそうに逸らされた瞳に、僅かに傾く輪郭に、流れるように滑る銀髪に、全てに目線が奪われてしまい浮かぶ言葉が出てこない。ただ金魚のように口をパクパクさせながら、曖昧に視線を漂わせることしか出来なかった。
(なるほど、リサはこれを喰らってたのか……)
これは確かに恥ずかしい。そして、確かに泣きそうになる。
「うん、次からは気をつけるよ。絶対参加するようにするから」
「お願いするわ。第一、あなたは過去にも一度休んでいるでしょう?」
「あれは風邪だから仕方ないだろ……いや、体調管理も気をつけるけど」
湊さんからお願いされたなら、断るわけにはいかないだろう。
なんならまたお見舞いに来てほしい。というか家に遊びに来てほしいなー、なんて思いながら、俺はふっと小さく笑った。
「お待たせ致しました〜。特盛超お得ポテトになりまーす」
「おっ、きたきた〜♪」
「それじゃあ……いただきます!」
「「「「「いただきます!」」」」」
一斉にポテトの山に手が伸びる。
会話に花を咲かせるテーブルには、いつもと変わらない笑顔が浮かぶ。
冗談交じりに話を繰り広げながら、俺たちは時間を忘れて笑いあっていた。
「それで、湊さんが転んだって場面の話詳しく」
「あこ、話したら……分かるわね?」
「宇田川さん、話してくれるよね?」
「あっ……あこはどうすればいいんですかーーーー!!!!」
ということで後編でした。
予定では前話を投稿した次の日に更新するつもりだったんですが、内容的な問題で少し遅れが出てしまいました()
少し長くなってしまいましたが許してください。悪気はないんです。
またイベント走りながらちらっと書いてひょこっと投稿すると思うので、その時はよろしくお願いします。
ではまた次回!!