ドクター・カオス謹製、フルダイブ型VRゲームに皆はテスターとしてゲーム内に入る。
『極楽大作戦』という一風変わったタイトルの後、個々にチュートリアルが表示される。
既に、ゲーム機に個人の身体情報などが登録されており、後は簡単な性格診断などを行って、それらの情報の元、ゲームキャラクターが決められるとある。姿は本人のままだが、衣装や装備などはゲームキャラクターに沿ったものになるとある。
ゲーム内容は、どうやら現実の100年前を舞台にしたオカルトファンタジーの様だ。
謎解きやサバイバル、戦闘、経営や学園生活、日常系などなど、色々と楽しめるとあった。
そして……、チュートリアルを終えた順番に皆はとある場所に転移される。
そこは古めかしいビルの広々とした事務所……。
「……ここはどこだ?」
達也は周囲を見渡すと……
「達也君?ぷっ!なにその恰好!!」
エリカの声が達也の後ろから聞こえる。
達也はエリカの声に振り返ると、エリカは達也を見てゲラゲラと笑っていた。
「ぷぷぷぷっ、バンダナに黄色のTシャツとジージャン、ジーパンって、まるで横島みたいよ!!ぷぷぷぷぷっ!似合って……ぷぷぷぷっ、似合ってるわよ達也君!!」
「なっ!?何だこの格好は?」
達也は自分の恰好を確認するかのように見ると、エリカの言う通り、横島の私服姿そっくりな恰好になっていたのだ!
そこに、皆が次々と転移してきた。
「達也!ぷっ!横島かよ!もう我慢できねーーー、わっはははははっ!」
「ぷくくくくっ、達也……似合ってるよ。ぷくっ!」
「ほ、ほんとですね。うふふふっ、ほんと横島さんみたいですね。ふふっ」
横島そっくりな恰好をした達也を見て、レオと幹比古、美月は爆笑していた。
「達也さん、横島さんみたいで、カッコいい!」
「達也さんは、どんな服を着ても素敵ですね」
雫とほのかの評価はエリカたちと180度異なっていた。
雫は横島補正が入り、かっこよく見えた。
ほのかは、達也だったら何でもかっこよく見える。
「えっ?お兄様が横島さんに?お兄様……それ程横島さんを慕っていたのですね……深雪は負けません」
深雪は何だか分からない新たな決意を燃やしていた。
次に……
「エリカもその恰好はどうかと思うぜ」
「エリカ、なんてはしたない恰好なんだよ!」
「エリカちゃん、水着だと思えば大丈夫。可愛いわ」
今のエリカの姿にレオは指摘し、幹比古は顔を赤らめそっぽを向き、美月はフォローする。
「え!?なによーーっこの格好!!」
エリカは自分の姿を見て、思わずお腹を隠そうとする。
エリカの恰好はへそ出しルックに片方が太もも丸出しのピチピチのジーパンと露出が多い恰好だったのだ。
しかも、何故か尻から犬の尻尾が生えていた。
「尻尾かわいい」
雫は目をキラキラさせエリカを見て頷いていた。
「そ、それをいうなら深雪はどうなのよ!!もう痴女じゃないの!!」
エリカはもじもじしながら、深雪を指す。
「え?きゃーーーっ!そのこれはその!見ないでください!」
深雪はエリカに指摘されて初めて、自分の姿を見て、皆に背中を向け体を縮める。
そう深雪の恰好は、ひと昔前のボディコンスーツだったのだ。パンツが見えるぐらいの裾しかなく、胸元はがっつり開いていた。
「………」
「………」
幹比古とレオは顔をそらし赤くする。
「深雪……水着だと思えば大丈夫よ」
ほのかは美月の様にフォローするが……
「深雪、後ろからパンツ見えてる」
雫は後ろを向いてかがんで縮こまってる深雪にとどめを刺す。
深雪は半泣きで走り出し逃げるが……パンツがもろ見えである。