達也は、痴女丸出しのボディコンスーツ姿の深雪を、この古びた事務所にある衝立の後ろに隠れさせた。
普段毅然とした態度の深雪だが、余りの恥ずかしさに半泣き状態だ。
ある意味ビキニよりも恥ずかしいだろう。
なぜ、深雪がこんな格好に?
ここはドクター・カオスが制作したフルダイブ型VRゲームのβテスト版の中だ。
100年前の東京を舞台とした、オカルト・ホラーバトルゲームだ。
タイトルは『極楽大作戦』
事前登録した身体情報と性格診断により、各キャラに振り分けられるシステムだ。
顔や体は本人の身体情報により正確に再現されているが、振り分けられた各キャラの服装やらは固定されるのだ。
βテスト版では自分で好きなキャラを選べない仕様となっているが、これは後々変更されるだろう。……たぶん。
深雪の姿は、痴女丸出しの薄紫のボディコンスーツ。
裾も超短いため、もちろん角度によってパンツ丸見えで、胸元はかなり押っ広げになっている。
そして、精霊石のネックレスに、ピアス、そんで、赤のハイヒールと。
2096年のこの時代にあるまじき姿なのだ。
正直、夜の接待業でもこんな姿の女性は居ないだろう。
深雪が羞恥心のあまり、半泣きで隠れてしまうのも無理もない。
「こんな格好で外を歩けません。お兄様」
勿論このキャラ設定の元となっているのは、あの美神令子だ。
但し、キャラ設定だけで、美神令子とはアナウンスされていない。
ゲーム上の表記は飽くまでも、事前登録したミユキ名で表記されている。
そして、達也の姿は、頭にはバンダナ、黄色いTシャツにジージャン、ジーパン、スニーカー、100年前からしてひと昔前のオタク風の恰好だ。
勿論、キャラ設定元は横島忠夫だ。
「なぜ俺が、横島のような恰好を……」
エリカの姿は、へそ出しタンクトップに、片方太もも丸出しの裾が無いジーパン姿に、お尻にはプリティな犬シッポ。
この服装でも、この時代ではかなりきわどい部類だ。
勿論、キャラ設定元犬塚シロ。
「ちょっと、はずかしいけど、深雪より随分ましね。どうせゲームの中だし、いっか」
他の面々は……
ほのかは、純白な白装束に赤い袴の巫女さん姿。
胸が大きなほのかには多少窮屈そうであるが、それが逆に妙に色っぽい。
しかも、何故か宙に浮いていて、若干青白い。
勿論、キャラ設定は氷室キヌ、しかも幽霊時代のおキヌちゃんだ。
「巫女さんの恰好ですね。ちょっと新鮮。達也さん、似合ってますか?」
雫は、一般の女子高か女子中の秋春用のニットベストを着た制服姿。
髪型がナインテールとボリュームがある。
華奢で幼顔の雫がこの服装では、中学生に見える事間違いなし。
勿論、キャラ設定元はタマモだ。
「………わたし、美月の恰好が良かった」
美月は、ローズブラックの重厚なコート姿に、アンテナが付いたカチューシャ。
この姿の美月はちょっと違和感があるが、胸部はだいたいこんなものだろう。
勿論、キャラ設定元はマリアだ。
「これ、マリアさんが着てるコートに似てますね。でも、ほのかさんの姿が良かったかな、まるで氷室絹様みたいで、うらやましい」
幹比古は、胸には十字架を下げ、丸眼鏡の欧米聖職者の格好だ。
「柴田さん似合ってるね。僕は神父かな?このゲーム、オカルトバトルってあったから、エクソシストってところかな?光井さんは巫女さんで、職業はわかるんだけど、他の皆はなんの職業(ジョブ)なのかな?」
レオは、空手の道着を着ていた。
「ぷっ、達也の奴、まるで横島だな!俺は格闘家ってところか?俺好みだな」
これはメドーサの手下だった頃の初期の伊達雪之丞の姿だ。
服装は初期デフォルトの姿で、レベルを上げる事により、服装も変える事が出来る仕様だ。
そうこのドクター・カオスが制作したフルダイブ型VRゲームは100年前の実在したゴーストスイーパー達を題材にしたゲームだった。
但し、現代に100年前の世界分離以前の真実の記憶や記録がないため、架空の設定と思われるだろう。
果たして彼らは、ゲームを攻略できるのか?
レオが一番悩みました。
今も悩んでます。
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