ちょっと過去に戻りたい   作:黒彼

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最近ホグミスをしている作者です(^▽^)/
いやー、ハリポタ熱を再熱させてしまいネタが沢山浮かんできますな!(器用じゃないから書けないけど!)
………実際魔法が使えるなら、何しようかなぁ。


ちょっと童心に帰ってみた

ヤァヤァ、お待ちかねのお時間。クラウディアの出番だよ。

今回の任務で、俺は神田の方に付くことにしたよ!

だってさ、今回の任務の目玉って仲の悪い奴と共同作業()するっていうことの他に、アレンが成長するってところなはずなんだよね。

その成長を邪魔しちゃうとね…後々影響が出ちゃうなんて嫌だし。

ということで神田と行動した方が得なので、アレンとは一旦お別れです!

神田とイノセンスの人形があるところまで跳び、レベル1のAKUMAを次々と(神田が)倒していく。俺は結界装置(タリズマン)の解除コードを探索部隊から聞き出して、すぐにコードを打ち込んで中にいた二人…ララとグゾルを抱え、アレンに助言をしてから神田と共にこの場を離れる。

 

「このまま逃げ切りたいと願うが…もしかしたら少年が負け、私たちを追ってくるかもしれない。どこか隠れる場所を知らないか?」

「…!地下通路があるわ」

「地下通路?」

「この町には強い日差しから逃れる為の地下住居があるの。迷路みたいに入り組んでて知らずに入ると迷うけれど出口の一つに谷を抜けて海岸線に出られるのがある。あのAKUMAという化け物は空を飛ぶ…地下に隠れた方がいいよ」

「…」

 

神田がララの言葉を聞いて考え込む。

あのAKUMAの特性が分からない状態で地下に行ってこちらが不利にならないか。

瞬時にこちらが有利でいる方法を算出しようとする神田の姿に、毎回感心する。

一旦止まろうと声を掛け、物陰に隠れると

 

――ジリリリリン!

 

と、ゴーレムに通信が入った。

 

「トマか。そっちはどうなった?」

『別の廃屋から伺っておりましたが、先程激しい衝撃があってウォーカー殿の安否は不明です』

 

…動向を探る為だと分かってるけど、アレンを心配しているような言い方にツンデレか!?ってツッコみたくなる。

神田はな、ツンデレなんじゃってくらい言葉と行動が合ってないんだよ!イケメンのツンデレってどこの恋愛ゲームの主要キャラだよ。

 

『あ、今AKUMAだけ屋内から出てきました。ゴーレムを襲っています』

「分かった。今、俺のゴーレムを案内に向かわせるからティムだけ連れてこっちに来い。長居は危険だ。今はティムキャンピーの特殊機能が必要だ」

『はい』

 

少し失望したように言った神田は通信を切る。

だからツンデレか!?ツンデレなのか!!?(大事な事なので二回言いました)

 

「さて…それじゃ地下に入るが道は知っているんだろうな?」

「知って…いる」

「グゾル…」

「私は…ここに500年いる。知らぬ道はない」

 

そう言いながら、グゾルは深く被っていた帽子を取り、隠れていた彼の顔が露になる。

現れたその顔は…酷く歪んでおり、大きいできもののいくつかが顔の半分を占めており右目は半分、左目は完全に潰れてしまっている。その左目の瞼の上に切り傷のようなものがあるので親か村の誰かに虐待みたいなことをされたのだろう。皮膚もあまりよろしくない色をしている。ララが言った通り、グゾルはもう…長くないのだろう。

私達が彼の顔を凝視しているのを見て、彼は少し悲しそうに笑う。

 

「くくく…醜いだろう」

「お前が人形か?話せるとは驚きだな」

「そうだ…お前達は私の心臓を奪いに来たのだろう」

「出来れば今すぐ頂きたい」

「!!」

「でかい人形のまま運ぶのは手間がかかる」

「まぁ、そうだな。だが、」

「ち、地下の道はグゾルしか知らない!グゾルがいないと迷うだけだよ!!」

 

おっとぉ?遮られてしまったぜ!

まぁ、彼が殺されそうになっていて気が気じゃないんだろう。

彼の前に立ち、守るように腕を広げ、ララは殺さないでと訴える。

 

「お前は何なんだ?」

「私は…グゾルの…」

「人間に捨てられていた子供…だ!!ゲホ…私が…拾ったから側に…置いでいだ…!!!ゲホッ…ゲホッ」

「グ、グゾル…っ」

「………」

 

神田も何か思う所があるんだろう。

だが、もう既に何人もの探索部隊が殺されており、(私は知っているが)アレンの様子が分からない今、こちらの手札はエクソシスト2に探索部隊1。余裕そうに見えるが私達は装備型でしかもリナリーのように身に着ける物ではない為に、出来る限り身軽でいないとAKUMAを倒すことが出来ない。一人が一人抱えるとしても片手では戦況が不利になる可能性もある。

だから神田が出すだろう答えは…。

 

「神田殿」

「!…悪いがこちらも引き下がれん。あのAKUMAにお前の心臓を奪われる訳にはいかないんだ。今は良いが最後には必ず心臓を貰う。…巻き込んですまない」

「「…」」

 

神田は言ってすぐにトマ(偽物)の元に向かった。私も二人を連れ、そちらに向かう。

ここからは本気で対処しなければならない。神田の命を削らない為にも…!

でも、その前に。

 

「…君達は嘘をついているね。人形は少女の方だろう?」

「「!?」」

「人形は咳き込んだりしない。咳というのは喉に入った異物を出すための生理現象なのだから人形がするわけがないのだ。それに彼の顔。人形は快楽人形と報告が挙がっている。快楽を求めるのに男で少し歪んでしまっている人形を造るとは思えない。造るとしたらそう…愛らしい少女が良いだろう。そして肌。この町は寂れてしまいあまり衛生環境がよろしくない。なのに育ち盛りの彼女は健康的で、人形が不健康そうだなんて可笑しいだろう?そのことから纏めると…そこの少女が人形である。どうだ?間違っているか?」

「…あぁ、そうだ。やはり騙されないか」

「…お願い、もっとグゾルと一緒にいたいの!後、少し!少しでいいから…!」

「…ハァ」

「「っ…」」

 

二人が諦めと懇願と悲しみを混ぜたような目で俺を見てくる。

何だか勘違いをしているなと感じ、溜息を吐いてしまった。が、それに二人がビクリと震える。怖がらせてしまったようだ。ごめんね。

 

「私がいつ、すぐに奪うと言った?」

「えっ」

「私は今すぐにでもとは考えていない」

「で、でも、さっきの人は」

「神田は本当は優しい奴なんだ。だが、現状を考えるとそうも言ってられないからああ言っただけだ。…しかし今の現状を打破出来たなら、何日かの期間を与え、心の準備を整えてから、ということも出来る」

「「!」」

 

少し二人の顔に希望が見えた。

まぁ、そうだろう。もしかすると最期まで共に居たいという願いが叶うかもしれないのだから。

だけど、

 

「だが、本当に出来るかは分からない。現在、私達は戦争中の身で若干、不利な状況にいる。実際、今も敵と交戦をしているしな。その心臓の核であるイノセンスは私たちの仲間を増やす核だから上から早く奪ってしまえと言われるかもしれない。私も擁護するが、却下されるかもしれない。だから今、後悔が残らないようにしてくれ」

「ありがとう!それでも、嬉しい…!」

「ありがとう…!グッ……ゲホッ!」

 

グゾルは咳込み、涙目になっているが涙目の理由は苦しいだけではないだろう。ララの表情も明るい。

あぁ、綺麗な関係だな、と思う。

互いを愛し合い、思い合い、気遣い合っている。なんと純粋な関係なんだろうか。

こんな関係を、私は****―――…。

 

―――――……?俺は今何を考えた?

 

「…この場から逃げられるかい?」

「え?えぇ、近くに隠し通路があるわ」

「今すぐ離れなさい。…さっき合流したアイツはAKUMAだ」

「「!?」」

「気配が違う。禍々しい、殺人鬼のような気配だ。君達を守る者がいないのは心苦しいが、私達で敵うのか分からない未知の相手だからここから離れて、安全なところにいて欲しい。必ず、倒してみせる」

「…分かったわ」

 

本当は原作を知ってるからなんだけどな。でも知ってるからか、アイツから禍々しい空気を感じる。

何だろう。羊の皮を被った狼?かな?無害ですって顔をしてるけど獲物がよそ見をしているところで大きな口を開けて涎を流してる獣のような雰囲気を感じる。

このままララ達は私達から離れ、原作通りに進む。無駄な怪我を、神田に負わせたくない。

いつアイツの化けの皮が剥がれてもいいように、俺はイノセンスを掴んだ。

 

 

アレンSIDE

「お!?おぉおおおおおおおお~~~~!??」

突然の奇声をお許しください。

今の僕の状況は著しくマズイです。

レベル2のAKUMAとあの後交戦した。

瓦礫で視界を妨げ、不意を突いてAKUMAを爪で切り裂いて倒したかと思ったらそれは偽物で。その隙をつかれ、僕はAKUMAに背後を取られてしまった。その時にAKUMAに自分の体とイノセンスをコピーされて、ディアが言っていた”能力”はコレかと今更理解するが既に遅く、僕はそのままAKUMAに押し負けた。

その後、何とか立ち上がり、AKUMAを追おうと左腕を見ればひび割れが数か所。コムイのあの治療を思い出して悲観していたらどこからか軋むような音が聞こえ、何だろうと辺りを見渡そうとしたら足元が崩れ、只今落下中なんだけど…。

どうしよう!?落ちてるよ!落下してるよ!!

このままだと死んじゃうよ!どうしよう!どうすればいい!?

戦う前に沢山の人を守るって誓ったじゃん!早くも死亡フラグ立ってんじゃん!いや、その決意がフラグだった…?(混乱中)

とにかくヤバい!

何か掴めるものは!?真っ暗で見えない!

落ちる速度を下げる!?そんな能力は無い!

華麗に着地!?出来るかぁ!!!

もう”絶体絶命”の文字しか頭に浮かばない。

――あぁ、もっとエクソシストとして働きたかったし、ご飯を一杯食べたかったなぁ…。

 

ガキン!

 

「ほっ?」

 

アレンは、何かに引っ掛かったようだ!

不意に言葉が頭に流れたがそれをスルーする。

イノセンスの爪が何かに引っ掛かり、落下が止まったようだ。

 

「ほほほほほ~~~っ」

 

奇声を上げるのを許して欲しい。

それ程安心したんだ。

 

「何だ、ここ?町の地下にこんな広い空洞があったのか…うわあっつ!!」

 

その安心が仇となり、僕は結局落下した。

瓦礫の上に落ちたから腰やら背中が痛い。

若干涙目になりながらも横を見るとどこかに繋がる道があった。

もしかしたら神田達と合流出来るかもしれない!と息を巻いて、僕は道を進んだ。

そして進んだ先に現れた分かれ道。どうしようかと迷うけど、そんな時間はないと己の勘を信じて右に進んだ。

その後また分かれ道があったのでそこを右に、次は左に、次は右…。

 

~しばらくお待ちください~

 

 

「ど、どうしよう…迷った」

 

現在、当初の道と程遠い通路にて、僕は愕然とする。

ここ絶対排気口だよ。どうやって僕は排気口に入ったんだ!?

むやみやたらに動くんじゃなかった!ここ凄い迷路だよ!

こんなところで迷子になってる場合じゃないのに!!

 

「ティムキャンピーがいてくれたらなぁ…」

 

……リ……………ガリ……

 

「ん?何だろうこの音…」

 

ガリ……リ……ガリガ…

 

何かが近づいてる?

もしかして、AKUMAか…!?

 

ガリガリガリガリガリガリ ボコンッ!!

 

石の壁を貫いて現れたのは黄色い羽根を持った球体…ティムキャンピーだった!!

良かった!来てくれた!

これで何とかなる!ありがとうティム!

何だかティムに急かされるように案内されながら進むと、声が段々と聞こえてきた。

 

「…厄招来(やくしょうらい)!」

 

神田の技を放つ掛け声が聞こえる。

通路の先には()がいる。けど、左目が反応していない。

ということは…!

 

僕は急いでイノセンスを発動し、神田の攻撃を受けて()を庇う。

()は僕を見て安心したように僕の名前を呼んだ後、倒れた。

 

「君は…?」

「モヤシ!!」

「神田…」

 

呼ばれ、振り返ると怒っている神田と少し驚いているディアとトマがいた。

 

「どういうつもりだテメェ…!!何でAKUMAを庇いやがった!!」

「…神田。僕にはAKUMAを見分けられる”目”があるんです。この人はAKUMAじゃない!」

 

よく()を観察する。ふと顔に切れ目があるのを見つけた。

()を破くと現れたのはトマの顔だった!

 

「トマ!!?」

「何…っ」

「そっちのトマがAKUMAだ、神田!!!」

 

途端にトマの口が裂け、腕が先程交戦していたAKUMAのものに変わる。

神田達の後ろにいたAKUMAが拳を振り上げる。

あぁ、殴られる!!

 

 

 

ドン!!

「ゲェッ!?」

 

壁に叩きつけられ、痛みによる呻き声を上げる。

でも、声の主は神田のものでもディアのものでもなく……AKUMAのものだった。

 

「全く…。そんなナメクジのような遅さで私達に不意を食らわせようとは…嘗められたものだな」

 

手に持っている本の角に付いた汚れを掃うディア。

……何が起きた?

神田も急な状況変化に混乱しているのか固まっている。

 

「え、えぇ――!?何が起こったんですか!?」

「ん?見えなかったのか?本のこの部分でAKUMAを殴った。それだけだ」

 

(´・ω・)エー、みたいな顔をして殴った場所を指しているけど、そうじゃない!そうじゃないんですよ!

 

「よく反応出来ましたね!?」

「少年がAKUMAじゃないと言っただろう?それならAKUMAは後ろの奴だけではないか。それに案外反応出来るくらいには鈍間だった」

「鈍間!?アレで!?」

 

嘘でしょう!?急な強襲で向こうが有利だったはずなのに、それより早く動いたんですか!?嘘でしょう!?(二回目)

ていうか、本でAKUMAを吹っ飛ばした!?神田から、ディアのイノセンスは”本”だって聞いてたけど、僕が想像していた用途と全然違う!

鈍器だ!鈍器扱いだ!

 

「…!おい、ディア!何でまだその使い方をやってるんだ!いい加減やめろと言ってるだろう!!」

 

神田が我に返り、彼女に怒鳴る。

成程、本来の使い方じゃないのか。良かった!

 

「これが一番、扱いやすいんだ。しょうがないだろう」

 

あ、駄目だ。彼女自身が(物理)思考の人だ。

 

「別に良いだろう?特に支障はない」

「だからっ…!」

「体術を得意とする私が大人しく交戦する方が無理がある。…正直、殴った方が早い」

「」

 

言う言葉を失った神田はハクハクと口を動かした後、頭を掻きむしった。

何故だろう。神田とは色々と意見が合わないけど、この時は多分同じことを思ってると思う。

 

そうじゃないだろう…!と。

 

「お、お前ら私を無視するんじゃ「フンッ」フゲェッ!?」

「まだか?」

ゴンッ

「ギャアッ!!」

 

「もっとか?」

ゴゴンッ

「痛いっ!!」

 

「欲しがるな…」

ゴンッ ベキッ!

「や、止めっ!」

 

「……ふっ、ふはははははははははははは!」

ガンッ ドゴッ ベキッ ゴンゴンゴンゴンゴンゴンッ

「あ、イタッ、ちょ、…もう止めて――――――!!

 

その後、AKUMAはディアを怖がって逃げた。目の辺りが光っていたから多分泣いたんだと思う。AKUMAって泣くんだと現実逃避をした。

”まぁ、イノセンスがあるのだからまた現れるだろう”と彼女は言い、とりあえず追わずにイノセンスと合流をするべきだと提案した。トマが重傷だし、AKUMAの情報を交換し対策を考える為に僕らは彼女の提案に賛成した。決して彼女を恐れたわけではない。決して。

 

 

 

ただ、彼女を怒らせないと再び心に誓っただけです。

 




感想で有り難い助言を頂いたので急遽、主人公のスペックに解決(物理)を足してみました。
ただし、現実で本当に解決(物理)はしてはいけませんよ。
許されるのはそう…二次元だけ!!
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