声優時空って何気に最初期から存在するのに投稿頻度少ないので改善しようかなーとは思っているんですけど、如何せん声優ってお仕事を描写するのが難しくて……
まぁ、アニオタクリスちゃんを大々的に書けるのなんてここ位ですし、声優時空は声優時空でアイドル時空や実況者時空には無い要素ばかりですから、書いてると楽しんですよね。
それでは声優時空のお話をどうぞ。
どうも、声優をしている月読調です。いや、月読調ってわたししか居ないからこんな事考えても無意味なんだけどね。いや、ホントなんでこんな事急に考えたんだろう。
まぁいいや。わたしはまだ声優になってから日が浅くてまだ新人声優としてのレッテルは剥がれてないんだけど、幸運な事にお仕事はそこそこある。
だからわたしのスケジュールにはそこそこ忙しかったりする。だと言うのに装者としてのお仕事を強いてくる厄介な人っていうのはこちらの都合を一切考えずに厄介ごとを起こしてくれる。
明日は学校を休んで収録のお仕事があるんだけど、もう十一時を過ぎたこの時間帯に装者としての仕事が舞い込んできた。
どうやら錬金術師がアルカノイズと一緒に聖遺物の研究をしている研究所に攻撃してきたとか。幸いにも襲撃が起こってすぐにわたし達に出撃要請が来て、聖遺物が盗まれる前に到着できたんだけど……
「鉛玉の大バーゲン! 馬鹿に付けるナンチャラはねぇ! ドンパチ感謝祭さ踊れ! ロデオの時間さBaby!!」
「クリス先輩、そっちは人が居るかもしれません! 慎重に!」
「世の中へと文句をたれたけりゃ、的から卒業しな! 神様仏様、アタシ様が許せねぇってんだぁ!!」
切ちゃんと響さんが人員救助と聖遺物の確保のために研究所内部を走り回っているんだけど、どこに誰が居るか分からない以上、クリス先輩もガトリングとかは使えず大型拳銃でガンカタをして頑張ってくれている。
わたしもヨーヨーで頑張っているけど、予想以上にアルカノイズの数が多くてちまちまと削る事しかできない事にちょっとむしゃくしゃする。
けど、戦わないといけない。歯を食いしばりながらクリス先輩と背中を合わせてアルカノイズを何とか減らす。
「傷ごとエグって涙を誤魔化して、生きた背中でも! 支える事笑い合う事、上手クデキルンデスカ!?」
『調ちゃん、こっちで生存者は全員回収したよ!』
『こっちも聖遺物を回収したデス! ドカンと一発やっちまうデスよ!!』
『責任ならこっちに擦り付けろ!! 犯人を殺さない程度に吹き飛ばせ!!』
クリス先輩が歌いながら戦っている中、響さんと切ちゃんからどれだけぶっ飛ばしてれても構わないという言葉が聞こえてきて、同時に弦十郎さんから責任は任せろと許可をくれた。
これだから弦十郎さんは大人の鏡!
「了解! クリス先輩、合体技で!」
「慣れねぇ敬語でもどしゃぶる弾丸でも、ブチ込んでやるから!! 繋いだ手だけが紡いだ!」
クリス先輩の肩に乗ってアームドギアを展開。直後にわたしの肩に乗っかるように展開してきたミサイルにわたしのアームドギアをくっ付けてミサイルをデコレーション。そこを通るだけで万物を斬り裂く最高のミサイルが完成した。それをわたしが発射装置ごと腕に装着して左右に狙いをつける。
「笑顔達を守る強さを教えろぉぉぉぉ!!」
「全部吹っ飛べっ!!」
そのままミサイルを発射。ミサイルは高速で飛んでいって、しかもわたしの鋸で地面を叩いて軌道を修正、なんて事もしてのけるから、クリス先輩の遠隔操作でミサイルが一気にアルカノイズを殲滅。更にはアルカノイズに守られていた錬金術師も爆風で吹っ飛ばした。
錬金術師は吹き飛ばされた後のダメージを抱えながらも逃げようとするけど、それを見逃すわたし達じゃない。
「フリーズ」
「プチョヘンザだ。文句言いたかったら先に的から卒業しておくべきだったなぁ?」
クリス先輩の肩に乗ったままで移動してもらえば、クリス先輩が吹き飛ばして体勢を立て直そうとしていた錬金術師に拳銃の銃口を突き付けて、わたしもクリス先輩の肩に乗ったままアームドギアを展開して突きつける。
これには流石に錬金術師も観念したようで両手を上げた。文字通りプチョヘンザだね。
「っつかお前いつまでアタシの肩の上に乗ってんだよ」
「いや、なんか降りる機会見失っちゃって」
「んだそりゃ。まぁいいけどよ。あの馬鹿よか重くねぇ」
「女の子に体重の話は厳禁なのはクリス先輩がよく分かっているでしょう?」
「ごもっともだが、アタシとしてはプロフの体重でサバ読むのはアウトだと思うぞ。胸も体重も」
「プチョヘンザです」
「やめろマジでトゲが生えたヨーヨー突きつけんじゃねぇ」
「何かわたしが喜ぶことを言ってくれたら許します」
「ファンです」
「知ってます」
というか、所詮誰にもバレないんですから公開されてるプロフでサバ読んでもいいじゃないですか! どうせわたしが数センチ胸の大きさ偽っても気づく人なんていませんよ! それでも未来さんより小さいんですから!
そんなわたしの慟哭も意味なく、後始末にやってきた黒服さんが錬金術師の身柄を引き取ってくれて、わたし達はいつも通りヘリで本部に帰還する事に。ちなみにギアを解除してもクリス先輩に肩車してもらってたけど、あの人がわたしを降ろさなかったせいで思いっきりヘリの搭乗口の上の所に頭ぶつけたよ。
で、本部の方に戻ったんだけど、その頃にはもう日付が変わっていまして。
「みんな、すまんな。こちらとしてもこんな深夜に装者を呼び出す事は控えたいのだが……」
「少なくともわたし達は平気ですよ、師匠。調ちゃんがちょっと怪しいかな、程度で……」
「寝不足確定です」
一応LiNKERの体内洗浄とかしてデブリーフィングも終わらせて、さぁもうすぐで帰れるぞって頃には既に睡眠時間は三時間を切っていました。
後一時間で夜が明けるよ……明日は七時起きだよ……今から帰ったら普通に五時近くだよ……あっ、残り睡眠時間二時間じゃん。いや、別にわたしはいいんだけど。F.I.S時代にマムからもしも襲撃された際にしっかりと逃げて安全を確保できるようにって寝ずに三日くらいは動けるように訓練されたから。
「いや、ホントすまん。今度埋め合わせをする事は約束できるのだが、明日の事となるとこちらではどうにもならなくてな……すまんが、明日は頑張ってくれ。近い内に苦労を掛けた分の埋め合わせはさせてもらう」
「じゃあ、その時はその言葉に甘えさせてもらいます」
まぁ、訓練したとは言っても眠い物は眠いんだけどね。
でもSONGの人達はどれだけ疲れてても交代の人が出社してくるまで頑張ってるわけだから、わたし達が先に音を上げるわけにもいかないし。それに、まだ寝れるだけマシだからね。
ちなみに響さん達と切ちゃんは明日……というよりももう今日だけど、この後はこのまま学校に行ってもやれる事もやれないだろうからという事で公欠扱いで休みみたい。公欠とは言っても別に勉強しなくていいってわけじゃないからんだけどね。
という事でこの後は各々帰宅……という事にしたかったんだけど、流石に女の子をこんな時間に一人で帰す訳にもいかない、という事からSONGの黒服さん達に家まで送ってもらった。
「こんな夜遅くにありがとうございました」
「事故らないように気を付けるデス!」
「いえいえ。これぐらいやらないと普段守ってもらってる分の恩が返せませんから。それでは、自分はこれで」
黒服さんってサングラスかけてスーツ着ていかにもって感じの人だけど、基本的にみんな優しい人たちだから外見が怖いだけなんだよね。時々響さんとか翼さんがもうちょっと緩い服装でも、とか言ってるみたいなんだけど、流石に公的というか国営というか、国がお金を出して運営している組織だからそこら辺はしっかりしないとドヤされるんだってさ。
そんな黒服さん談義は置いておくとして、いつも通りエレベーターでわたし達の部屋がある階に移動していつも通り鍵を開けて着替えて歯を磨いてから就寝。で、しっかりと七時に目が覚めたんだけど……
「ね、ねむ……」
うるさく鳴り響く携帯を握りながら何とか目を覚ましたんだけど……予想以上にキツい。最近睡眠時間を数時間程度にして寝て起きる事をしてなかったからかな……眠って眠気が綺麗サッパリというよりかは、眠気のせいで更に意識朦朧とする上に逆に疲れた感じが……
でも、携帯のアラームを無視するわけにもいかずになんとか上半身を起こしてアラームを消した段階で寝落ちしないように立ってからアラームを止めて、寝間着から私服に着替える。
私服に着替えたら友里さんが迎えに来るまでの間に顔を洗ってご飯を軽く食べて歯を磨いて……そうこうしている間に徐々に目は覚めてきたけど、やっぱり眠いのは変わらず。切ちゃんの朝ご飯は……どうせ起きないだろうし作らなくていいかな。多分起きるとしたらお昼頃だろうし。
けどお昼はどうしよう。わたし、今日は夕方まで普通に収録があって帰ってこれるのって夜になるから……まぁ、いっか。どこかで食べてもらおう。クリス先輩とか多分外で食べるだろうし、とりあえず自分でお願いとだけお昼に言っておこっと。
トーストを食べて、コーヒー飲んで。まだボーっとして眠い頭を何とか叩き起こして震える携帯の画面を見れば、友里さんからそろそろ時間だから降りてきて、と連絡が。一言返事を返してから靴を履いて鞄を持って忘れ物が無いかを確認してから駐車場に行くと、見慣れた車が。顔を見せてわたしの事を確認してもらってから車に乗り込めば、そこでようやく一息。
「おはよう、調ちゃん。昨日……というかさっきは大変だったわね」
「おはようございます。大変でしたけど、やらないと誰かを助けられませんから」
「いい志ね。とりあえずこのまま現場に向かうから、調ちゃんは寝てていいわよ」
「いいんですか?」
「子供は大人に甘えておきなさいって事。そうね、大体一時間半くらいで現場だから、その間はゆっくりとしてて」
「それなら、お言葉に甘えてちょっと寝てます」
「えぇ。おやすみなさい」
さっきおはようをしたばかりなのにもうおやすみ。
でも眠いのは確かだから、ちょっと体を深く座席に預けて目を閉じれば、すぐに眠気がやってきて意識が遠のいた。
確か今日は一気に三話分くらい収録するから……――
「――ん。しら――ん。調ちゃん。起きて、現場に着いたわよ」
――……あれ?
あっ、もう外にスタジオが……
「んんっ……おはようございます……」
「おはよう。予定通りに現場に着いたから現場入りしちゃいましょ」
「はい……」
目を擦って何とか起きて。
行きの間ずっと寝れたから大分気分はよくなったけど、でもやっぱり眠気はあると言うか、普通に考えて三時間半程度しか寝れてないのに十分なわけがないから普通に眠いわけで。
でも、普通に寝れたしさっきよりも全然元気。よし、お仕事頑張ろう。
「それじゃあ私は調ちゃんの現場入りの後は本部に戻ってるから、何かあったら電話してね。六時過ぎには迎えに来るから」
「ありがとうございます。でも、なんだか送迎に時間を取らせちゃってちょっと申し訳ないです……」
「いいのよ。送迎がある日はその分だけ仕事しなくても……じゃなくって。ちょっと早めに帰って明日はちょっと遅めに出社できるから!」
一瞬社会人の闇を見た気がした。
でもこういう時はスルー安定だと言う事をわたしは知っているから、それなら役得ですね、なんて言って現場入りして、お世話になるプロデューサーさんや他の声優さんに挨拶してもう一度台本を読み直しながら残りの時間を待つ。
……あっ、この部分の読み方聞こうと思ってたんだった。聞いておかないと。
最近のアニメの技名とかって普通に読みにくいのが沢山あるから困っちゃうよね。覚えられないし。
ちなみに技名とか言ってるけど、今日わたしが収録するアニメはギャグアニメだよ。一応純レギュラーキャラです。やったね。
****
収録、無事に終わりました。ぶい。
ちょっと声の質と言うか高さと言うか、そんな感じの物を変えていたんだけど、その状態でずっと演技していたからかちょっと自分の声に違和感……
というかわたしが演じたキャラの子、天才キャラのはずなのに徐々に徐々に言動がアホっぽくなってIQの数値が最初は五百だったのに今日の終わりには五万まで上昇していたのはこう、大丈夫なのかな。天才キャラという名のお馬鹿キャラなんじゃ……いや、お馬鹿キャラだね、あれは。吹っ飛ばされて悲鳴を上げるシーンで、何度もっとギャグっぽく、とかもっとアホっぽく、とか言われた事か……
最終的にあんぎゃーって叫んだら何とかなったよ。リアルであんぎゃーって叫ぶ人いないよ。
まぁ、そこら辺の面白おかしさを楽しむのもアニメだからね。わたしのあんぎゃーで笑ってくれるならそれでいいよ。リアルJKのあんぎゃーだよ。笑えよ。
そんなお仕事事情はさておいて、他の声優さんへの挨拶を終わらせてから外に出てみると、そこにはあくびをしながら缶コーヒー片手に車にもたれかかりながら待っている友里さんが。
「友里さん」
「あっ、しら……じゃなくてここじゃ了子ちゃんね。お疲れ様、了子ちゃん。お仕事どうだった?」
「いつも通り、無事に終わりました。監督さんも新人でこれだけできるならセンスがいいって褒めてくれました」
「デビュー前に受けたレッスンが効いたのかしら?」
「十中八九そうですね」
弦十郎さんの映画式演技トレーニングと緒川さんwith翼さんの演技トレーニング。そのお陰で今のわたしがあります。あの期間はやっぱり辛かったけど、そのトレーニングとうたずきんっていう声優界でも屈指の難易度を誇るアフレコを経験したお陰で他の現場でのアフレコもなんとか乗り切れています。
いや、ホント歌いながら演技するうたずきんの難易度が異常で……政府の命令だったとはいえ、演技始めて一年経ってない人にやらせるもんじゃないよ、あれは。
ちなみにうたずきんに関してはこの間無事最終話までの収録が終わったよ。いやー、長いようで短かったうたずきんのアニメだったけど、何とかこれで終わり。ゲームの方は売り上げがいいらしく続いているから、そっちでの収録がまだまだあるんだけどね?
だからこの間収録お疲れ様の打ち上げに行ってきて、写真も撮ってSNSにアップしたし。その時の打ち上げ費用はいつも通りの事になったよ。いや、ホントなんでああなったんだろう。
「それじゃあ帰りましょうか……と、言いたい所だけど。この近くに美味しいレストランがあるって他の職員から聞いたのよ。もう私も上がりだし、一緒にどう?」
「是非とも」
「そうこなくっちゃ。って、そう言えば切歌ちゃんの方は……」
「コンビニで適当に済ませてもらいます」
「了子ちゃんって案外ドライな所あるわね」
「この前切ちゃんにはわたしの秘蔵プリンを食べられたので、その仕返しです。あのプリン、高かったのに……!!」
「食べ物の恨みは何とやら、って事かしら」
帰った時にプリンが冷蔵庫の中から忽然と消えていたあの時の恨み、忘れはしないよ……!!
という事でわたしは友里さんと一緒に食事へ。切ちゃんはどうやらお昼くらいに起きたようで、それについての返事は了解デス! だったけど、今のご飯食べてくるから切ちゃんはコンビニで済ませて、の連絡には裏切り者ぉ! って返ってきた。勿論わたしはプリンの恨みと一言だけ返事したけど、切ちゃんから返事が来ないです。まぁ、図星と言うか思い当たる節のせいで口を閉じざるを得なかったんだろうね。
「しかし、まさか了子って名前をちゃん付けで呼ぶ日が来るなんてね」
「え? 意外でしたか?」
で、切ちゃんとの会話を終わらせると、友里さんがそんな事を言いだした。
「えぇ。了子って名前の元がどこから来てるかっていうのは、聞いてるわよね?」
「はい。フィーネだった櫻井了子さんからと」
月読を変えて月詠に。名前を櫻井了子さんことフィーネから貰って了子。それがわたしの芸名、月詠了子。これを考えてくれたのは弦十郎さん。
あの人はわたしにフィーネの魂を宿していたのなら、了子くんの名前を使ってみるのはどうだ? なんて笑顔で聞いてきて。わたしはそれに頷いて、月詠了子という芸名を名乗る事になった。
「司令としては、了子さんの名前がマイナスの意味で使われ続ける事が嫌だったのよ。何年も苦楽を共にしてきた仲間だからこそ、了子って名前がルナアタック事件の黒幕として歴史に消えていくのは嫌で……だから、政府の我儘に溜め息を吐きながらも応えた月詠了子って声優を作り上げた。了子ちゃんの名前って言うのは、そんな男の意地でできた名前なのよ。だから、まさかそんな意地のお陰で了子さんの名前を調ちゃんが名乗って、了子って名前をちゃん付けで呼ぶなんて……って、ごめんなさいね。急に身内だけにしか分からないような話をしちゃって」
……フィーネは、当時の二課の人達を裏切ってカ・ディンギルを作っていた。そしてクリス先輩にイチイバルを与えて、ネフシュタンの鎧を隠し持って。それで、最後には裏切って月を壊そうとしたって、聞いた。
でも、友里さん達の中だと、そんな裏切りをしたフィーネの事なんて、どうでもいいみたい。
ただ、櫻井了子っていう正体がフィーネな女の人が居て、その人にはいっぱいお世話になって。そんなお世話になった人の名前がルナアタック事件の黒幕として事務的に処理され続けるのが、辛抱たまらなくて。
確かに裏では裏切るための手解きをしていたけど、それまでの間にしてくれた親切を、櫻井了子さんの良心をずっと信じ続けているんだと思う。
「……いえ。わたしも覚えておきます。櫻井了子さんがどれだけ凄い人だったかって」
「調ちゃん……ありがとう。それじゃあ、今日の晩御飯はお姉さんが奢っちゃうわよ」
「えっ、いや、悪いですから!」
「いいのよ、元々奢る予定だったし。こう見えてもお金はあるのよ? 任せておきなさい。というか、独身だからお金だけが溜まっていって……仕事もあるから使いきれずに徐々に徐々にお金が溜まっていって通帳を見るたびに嬉しいけど悲しい気持ちに……」
「わー!?」
結局この後は友里さんを慰めるために色々と口先を回しました。
いや、ほんと、良い人見つかりますから……ね? あと、晩御飯は美味しかったです、はい。
****
それから暫く。
うたずきんの最終回放映記念という事で、わたしは生放送にお呼ばれしました。結構長い事やっていたうたずきんだけど、これにて終わり。そのお陰でライブとかラジオとかを結構な頻度でできたんだけど、ライブについては最終回が終わったという事で最後の集大成に。ラジオは引き続き、という形になる。
で、この生放送は最終回記念ではあるんだけど、名目はラジオの出張生放送という名目で、主役ことわたしの他にラジオのメインパーソナリティー二人ともう二人のメインのキャストさんが出演するという結構凄い生放送。
という事で、リハも終わって台本渡されて。
こうやって台本見ると思い出すよね。台本が白紙だった事件からのわたしの初登場。
そして生放送だとお水落下事件……も、もう落とさないからね!
あっ、そう言えばこのうたずきんのフィギュア、結構完成度高いよね。どれどれ……
「いえーい! それでは始まりました……って、了子ちゃん? 本番始まってるよ?」
「え? あっ、あれ!? は、はい!」
い、いつの間に!?
「まぁ、私の方から本番前の合図はハンドサインでってさっき指示したから気づいてなくても当然なんだけど」
「ちょっ!? またわたし切り抜きで動画化しちゃうじゃないですか!」
「いいじゃんいいじゃん。愛されていけー?」
「求めている物と違いますから!!」
――はい。この後お察しの通りこの部分が切り抜きで動画にされました。ネットの人達はどうしてこんなにも人の失敗を面白がるの!? いや、音割れマリアBBとかで確かにわたしも笑っていたから素材の面白さというか、そんな感じの物は分かっているけども!! それでファンが増えるのは嬉しいけど、ちょっと求めているファンの増え方と違うと言うか――
「はい、じゃあ生放送の方やっていきましょう!」
まぁ、わたしのミスは一旦置いておいて、生放送の方がスタート。
今回は最終回記念なんだけど、ついでにゲームの方の情報も公開するらしく、既にわたし達の台本には今度の新イベントやら何やらの情報が。
それを話すのは番組の後半だから、暫くは声優さんたちと一緒に収録の裏で起きていたことを話したり、この日はこんなことがあったりとか、そういう思い出話を面白おかしく話す。
で、最終的にはゲームの情報とかも伝えて、ミニゲームみたいなことをして、わたし達がそれをクリアしたらゲーム内で貰えるアイテムが増えるよーって事をやったんだけど……
「次の問題は……タイの首都はどこでしょう!」
「えっ、タイの首都って……それを四人で書くんですよね?」
「そうだけど……あれ? タイの首都ってどこだっけ?」
「………………分かった!」
「え? 分かったって……あっ、なんか持ってる!?」
「ふせげふんげふん! 文明の利器だよ了子ちゃん!」
「ほら、タイの首都ってバーン! としてコクがある感じの……」
「あー! バーン! としてコクがある感じの!」
「ふ、不正なんてなかった!」
まぁ、こんな感じにふせ…………じゃなくて出演者同士の絆を確かめて!
「あっ、この問題難しい……監督さーん! 答え教えてー!」
「えっと、私が……よっしゃ分かったぁ!」
「これ不正じゃない! 不正じゃないから! 監督さんっていう出演者の力だから!!」
後はなんかチート使って!
無事全ミッション達成でアプリでのアイテム配布は最大数になりましたー! わーいわーい。
いや、誰がどう見ても不正だよ。
まぁ、それでも不正は無かったと言い続けるのがこの番組というかこの作品の生放送というか、視聴者さんもそれで楽しんでくれているから別にいっか、という事で。
「それじゃあ名残惜しいですが本日の生放送はここまで!」
「今度メインパーソナリティー二人で公開ラジオ収録とかやるからみんな来てねー」
こんな感じで生放送は無事に終了しました。
いやー、何と言うか……
凄い不正を見てしまった。
というのは置いておいて、やっぱり初主演作品が終わるって言うのはちょっと寂しい事で。ちょっとばかりしんみりとしちゃったりもしたけど、まぁこの後また打ち上げで焼肉に行って、無事領収書はいつもの所へと飛んでいきました。
なんというか……またうたずきんってやりそうだよね。OVAとか劇場版とかで。
よし、それじゃあうたずきんがまたやる事を祈って、わたしはいつでもうたずきんを演じれるように頑張ろうそうしよう!
****
ちなみに。
「うぅぅぅ……うたずきん終わっちまった……でもすっげぇいい話だったし最終回もよかった!! けどアタシはいつか復活してくれるってそう信じてる!! お祭りゲーへの参戦だったりライブの後で劇場版やOVAの制作決定の報告とか!! アタシは一人のファンとして待ち続ける!! だから今ある情報だけでもアタシに!! どうかアタシに生きる希望を恵んでくれ!!」
「いや、流石に秘匿義務とかあるので……」
「もうアタシ明日から何を生きがいにして生きて行きゃいいのか分かんねぇんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
クリス先輩がうたずきん最終回後に無事限界オタク化しました。
まぁ、一か月後くらいに発表されたうたずきんのライブ開催決定の報告を聞いて舞い踊ってたけどね。
偶には時間軸上最新の歌を使うんじゃなくて昔の歌で戦ったっていいじゃない? という事で今回のクリスちゃんが歌ったのはTRUST HEARTでした。今後ビッキーが戦う時に急に撃槍・ガングニールが流れたりマリアさんが戦う時に銀腕・アガートラームが流れるかも。
今回のお話はとうとううたずきん役が終了までのお話。いや、厳密には終了じゃないんですけど、ずっとうたずきんやるのも……という事でうたずきんはXVも終わった事ですし終わり、という形にしました。今後の声優時空ではうたずきん以外の声を担当する調ちゃんが見れるかと。
そういえばXVのアンソロを遅ればせながら購入したのですが、その途中の話で翼さんがステージに上がる時のペアでクリスちゃんと調ちゃんを指名していた描写で、頭の中にアイドル時空の事が出てきてしまいました。
アンソロで書かれたんですし、クリスちゃんを使ってアイドル時空のステージ上でBAYONET CHARGEを……とか考えていたりいなかったり。
それではまた次回、お会いしましょう。