月読調の華麗なる日常   作:黄金馬鹿

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今回はネタ切れしたのでバラドル時空でお茶濁し。とうとうタイトルもバラドルに汚染されちまったよ……

とりあえず話的には、リクエストにあったパイ投げと、自分が先日経験したモノを使ったドッキリ編となります。いや、アレは地獄だったね、うん……

それではどうぞ。


月読調の華麗なるバラドル

 一歩一歩、あの人が近づいてくるのが分かる。

 息を殺して、この曲がり角で身を潜める。

 チャンスは一瞬……この一瞬を逃したら、もう勝機は無い。

 だけど、やるしかない。わたしが踏み越えてきた人たちの無念を背負ってわたしはここに居るんだ。だから、絶対に失敗するわけにはいかない!!

 あと三歩……二歩……一歩………………

 今ッ!!

 

「貰いました!!」

「なっ!? まずっ――」

 

 全力で!!

 右手に持った皿に盛られたパイを!!

 クリス先輩の綺麗な顔面に叩き付けるッ!!

 

「勝ったッ!!」

 

 べちゃっ。

 そんな音と共にわたしの右手には確かにその感触が。パイ、という割にはクリーム十割でできたパイを誰かの顔面に叩き付ける感触が伝わった。

 そして目視でも確認するけど、間違いない。わたしのパイはクリス先輩の綺麗な顔面に叩き付けられている。

 ラスト二人になった新人アイドル対抗のパイ投げ合戦。既に双方残弾一だったからこその攻防。それを制したのはこのわたし!! わたしとクリス先輩はチームで報酬の宣伝時間はもう貰っていたけど、この戦いはバトルロワイヤル。どっちかは絶対にパイを顔面に塗りたくられた状態でそれをしなきゃならない。

 けど、わたしはそれを回避した! クリス先輩がバラドルで、わたしはアイドル!! これが今、決定づけられ……

 

ふぁけんな(ざけんな)

 

 あ、あれ?

 あの、クリス先輩? そのパイを持ってない左手でなんでわたしの肩を掴んだんですか?

 そのままなんでパイを構えるんですか?

 あの、勝負付きましたよ? わたしの勝ちですよ?

 こんな可愛い後輩の顔面にパイを塗りたくるつもりですか? 二人で一緒にバラドルの烙印を押される気ですか? というかルール無視ですよ?

 だからまずその手を離しましょう? ここはしっかりと勝ち負けで差を付け――

 

『………………』

 

 ……べちゃっと顔面にパイを叩き込まれました。

 そのあとめっちゃ顔を押さえつけられて顔面にパイを押しつけられた状態で皿を動かされ塗りたくられました。だからわたしも思いっきりクリス先輩の頭を掴んで更にパイを顔面に押しつけて塗りたくりました。

 身長がね、殆ど変わらないからね、互いに腕が届いちゃうからね。こんな事できちゃうんですよ。

 

 

****

 

 

『という事で、わたしとクリス先輩の学校の先輩後輩で組んだユニット『雪月』の1stシングルは来月末に発売予定です』

『それと、アタシ達のインタビュー記事が乗ってる雑誌も来週に発売だから買ってくれよな』

「何と言いますか……調とクリス先輩、体張りすぎデスよね?」

「ふふ……緒川さんの手にかかればわたしもクリス先輩も平等にバラドルだよ……」

 

 あの日の収録が終わって暫く。切ちゃんがあの日収録した番組を見て、何とも言えない表情を浮かべながらこっちを見てきた。わたしは何も言い返せずに苦しい言葉を返すだけ。

 はい、あの日、普通にパイは思いっきり顔面にくらって二人して顔面真っ白の状態で宣伝をする羽目になりました。折角ユニット組んで一発目の仕事なのにね。どうしてこうなっちゃったんだか。

 新ユニット、雪月の宣伝のチャンスという事で新人アイドル達を蹴落として無事宣伝タイムをもぎ取ったわたし達だけど、最終的にその有様は人様にお見せするには笑いを誘う形になっちゃって……悪あがきしたクリス先輩許すまじ。

 あの後髪にこびりついたパイを落とすの大変だったんだからね……

 

「で、これがさっき言ってた調とクリス先輩のCDとインタビューが載ってる雑誌デスか?」

「うん。試供品というか、サンプルと言うか。ここら辺は芸能人の特権って感じかな」

「おぉ~! じゃあちょっと部屋でCD聞きながら雑誌読んでるデスよ!」

「分かった。あと、こういうのはあんまり誰かに広めないでね?」

「分かっとるデスよ!」

 

 あと、さっきのパイ投げのVTRはまだ続きがあって、互いにパイを叩き付けたはいいんだけど、そのままクリームと皿のせいで息ができないのにも関わらず互いに意地になって全力でパイを押しつけてたせいか、途中でスタッフさんが仲裁に入ったんだけど……よくも邪魔してくれたなってイラッときちゃって、互いに全く同時に皿を顔から離して止めてくれたスタッフさんの顔面に二人でまだ持ってた皿を叩き付けたりして大惨事になりました。

 勿論スタッフさんには謝ったよ? ただ、番組のプロデューサーさんは面白かったからヨシ! って言ってたし、スタッフさんもなんかご褒美です。とか言ってたし。

 ……あの局の人達、色々と大丈夫? 特にスタッフさん。あれわたし達に説教の一つしてもよかったんだよ……?

 とりあえずエゴサして評判見ようかなっと。

 えっと……

 

「なになに? アイドルの顔に叩き付けられたパイを顔に叩き付けられるとかご褒美? 関節キスじゃん? 最初の頃の清楚な感じはどこにいったのか? じゃかあしいわ」

 

 ネットには変態しかいないの? いや、いないんだった。

 ただ、最後の人の清楚な感じっていうのは……ごめんなさい、もうわたしは緒川さんの手によってバラドルとして汚されちゃいました……もう終身名誉バラドルです……

 とりあえず、SNSにわたしが出る番組が放送されたって事と、見てくれた人はありがとうございました、って一言だけ書き込んで、おゆはんを作るためにおさんどん。わたしが料理をよくするって事を聞いてCMに使ってくれた企業さんから送ってもらったシチューを今日は作るよ。本当に沢山もらったから二日に一回はシチューにしないと賞味期限がちょっと怪しいかもなんだよね。

 まぁ、美味しいからいいけど。切ちゃんもシチューの頻度多くて喜んでるし。

 とりあえず具材とか切って煮込んでいる間にちょっと携帯を確認。

 あっ、クリス先輩も呟いてる。リプしとこっと。

 えっと……

 

『負け犬先輩のせいで顔面白粉状態だったんで今度責任もってご飯奢ってもらいますから』

 

 よし、これでいいや。

 さて、料理の続きっと……ん? クリス先輩からのリプの返信が。

 

『ココ〇チの十辛限定な』

『今度喧嘩しましょうか』

『上等』

 

 明日の訓練で思いっきり轢き潰してやる。

 

 

****

 

 

 はい、という事で翌日の訓練終わり。

 

「月読調と風鳴翼の疾双ラジオ」

「ウィズ雪音クリス~」

 

 訓練後にちょっと大変だけど今日はラジオの収録です。相方はこの番組じゃもうレギュラーになっちゃったクリス先輩。でも本来のレギュラーである翼さんは今日ご欠席。今海外だってさ。

 

「はい、始まりました月読調と風鳴翼の疾双ラジオ、ウィズ雪音クリス。本日のパーソナリティーはわたしこと月読調と?」

「雪音クリスだ。っつか、本当にこれでいいのか? センパイもう一ヵ月くらいラジオ欠席してっけど」

「あの人も忙しい人ですから。わたし達みたいな新人アイドルとは違って」

「まぁアタシ等も芸歴短い割には、だけどな。センパイとマリアの効果で」

「そうですねぇ。わたしはマネージャーからスカウトされてから早数か月。クリス先輩は……あれ? いつアイドルデビューしたんでしたっけ?」

「いや、アタシも分からん。なんか気が付いたら小滝興産のアイドルになってたんだよ。多分センパイにここに拉致られたのが全てのスタートだな。どうしてこうなった……」

「でもクリス先輩、案外アイドル活動楽しんでません?」

「否定はしねぇよ」

 

 うん、本当にクリス先輩って気が付いたらアイドルになってたよね。

 最初はここに拉致られて来たんだけど、それからここでのパーソナリティーを偶にやるようになって、それから雑誌のモデルとかもやるようになって、気が付いたらテレビ番組に出演し始めて、気が付いたら立派にアイドルやってる。

 お陰で学校の方でも今まで以上に人気が出てきたんだとか。可愛いもんね、クリス先輩。気持ちはわかるよ。

 

「まぁ、一時期なんやかんやあってお仕事をちょっと多めに休んじゃったので、これからはもっと頑張らないといけませんね」

「そうだな。本当になんやかんやあったからな……なんやかんやな……」

 

 主にパヴァリアとシェム・ハの事を指します。

 あの時は本当に裏方の人達の情報操作が無かったらヤバかったと思う。翼さんとマリアのライブもあんなことになって、それからパヴァリア残党との揉め事からVS神様だもん。クリス先輩なんて高速道路で撃ち合いしてたし、わたしも病院に全力ダッシュで入り込んだりしてたし。

 しかも世界蛇なんて輩も来たし平行世界に行って怪獣と戦ったり色んな戦いを繰り広げたもんだからもう大変。

 えっ、この一年充実しすぎ……? というか明らかに一年で起こるようなイベントじゃないよね、これ。過労死するよ? いいの? いや、しないけど。そこら辺SONGがしっかりと管理してくれてるから。しないけど。

 

「まぁ、そのなんやかんやはプライベートなので置いておくとしまして」

「ん、そうだな」

「わたしとクリス先輩の共通の話題と言ったら、アレですよ。この間の番組でのパイ投げ」

「あぁ、あれな。さっきその件でバトってきたろ」

「そうですけど。でも、わたし、まだ納得してませんからね? あれわたしの勝ちだったじゃないですか。なのにどうしてわたしの顔面にパイ叩き付けたんですか」

「そりゃお前、アレだよ。道ずれ」

「控えめに言ってファック」

「おいアイドル」

「バラドルですよ」

「認めちまったかぁ……」

 

 認めるしかないでしょう。これ以上否定してもそれがネタとして定着するだけですよ。

 緒川さんのせいでわたしの清楚系アイドルとしての道は閉ざされました。いや、翼さんと一緒に組まされた時点でもう確定していたのかな……

 あっ、ファックって言っちゃったけど、これ収録だし、そこら辺の失言カバー用コンプラピー音は全部編集で何とかしてくれるからわたし達は何の遠慮もなく失言できるよ。やったね。いや、そんなにしたらイメージ壊れるからしないけど……

 あれ? バラドルだからそこら辺ノーダメなんじゃ……? わたしは訝しんだ。

 

「まぁ、お前くらいキャラが濃い奴ならバラドルが丁度いいだろ。いい判断だったと思うぜ?」

「それを言うんだったらクリス先輩の初手バラドル路線は最高のスタートだったと思いますよ? お陰で最初からへっぽこ新人ロリ巨乳バラドルとして売れてるじゃないですか」

「おっ? 戦争すっか?」

「先輩ぞ? 我芸歴先輩ぞ? 敬え」

「死ね」

「超速球のストレート暴言止めません? 泣きそう死ね」

「お前が死ね」

 

 こんな調子ですけど普通に普段から仲いいですからね? あくまでもこれはバラドルとしての路線に踏み込んでしまったわたし達の仕方ないド突き合いですから。

 だから思いっきり互いに胸倉掴み合ってるけど大丈夫。この後クリス先輩の普段見えない場所に痣作るかもしれないけど大丈夫!!

 やったるぞおらぁん!!

 あっ、なんかスタッフさんの方から……えっと、そろそろオープニングトーク終わり?

 はーい。

 

「さて。じゃあそろそろオープニングも終わりにして本編行きましょうか」

「お前のせいで脱線しちまったな」

「うるさいです。あと、今日は番組の終わりにわたし達が新しく組んだユニット『雪月』からのプレゼントもあるので最後まで楽しんでいってくださいね」

「んじゃ、今日も今日とてメインパーソナリティー欠席してるラジオこと疾双ラジオウィズ雪音クリス」

『は~じま~るよ~』

 

 と、言う事でこっからが本番です。

 プレゼントってなんぞ? と言われると、それはまぁお約束と言いますか。わたし達の生サイン付きデビューシングルをプレゼント、ってやつ。身内とかに普通にササっと書いてあげるようなやつだけど、それでもファンの人からしたら凄く嬉しいだろうし、今後プレ値付くかもしれないからね。

 こういう所でも頑張っていくのです。

 

 

****

 

 

 ラジオ収録ももう慣れた物、という事であの日のラジオは普通に終わり、収録後は普通にクリス先輩とご飯食べに行きました。で、ラジオ収録終わりにご飯食べに来ました、なんて雪月の告知用のアカウントでわたしが二人で撮った写真を貼って、二人で美味しいご飯を食べて帰りました。

 で、明日も仕事だし、という事で帰って早めに寝て、それからアイドルやってから今度は訓練して帰って寝て、学校行ってお仕事行って寝て、というのがわたしのルーチン。こうやって書くと全然休みが無いと思われるかもしれないけど、そこら辺は緒川さんの手腕によって普通にプライベートの時間を確保できてるから、結構休めているんだよね。

 まぁ、翼さんやマリアレベルになると、流石に休みも少なくなるみたいだけど。

 でも、今日は偶々翼さんと休みが被ったから、帰国していた翼さんと一緒にお出掛け。

 

「そうか、雪音もバラドルとして最近は頑張っているのか」

「わたしもクリス先輩も、バラドルは不服ではありますけどね……」

 

 最初はアイドルとして緒川さんのスカウトを受けたのに、いつの間にかバラドルとして活動し始めている。それに不服かそうじゃないかと言われたら普通に不服なんだけど、緒川さんの取ってくる仕事がバラドル多めだから、結果的にバラドルになってしまったというか……

 いや、別にバラエティでも面白いリアクションとか繰り返さなかったら清楚枠保てるんだけど、わたし達装者がそもそもそういう面白いリアクションしがちだから結果的に……ね?

 溜め息しか出ないよ。でも、そのお陰で知名度は上がってきてるし、ファンの人も増えてきているから何とも言えないんだけど……

 

「そうだ、月読。今日の食事は寿司でいいか?」

「えっ、お寿司いいんですか?」

「あぁ。偶には後輩にいい寿司を奢ってやろうと思ってな」

 

 流石翼さん、太っ腹。

 今日は適当なファミレスで一緒にお昼を、って思ってたんだけど、お寿司を食べさせてもらえるんならわたしはどこにでもついて行きますよ。

 という事で、ちょっとショッピングをしてから翼さんと一緒にお寿司屋へ。

 流石に回転寿司だけど、一皿110円の所じゃなくて、一皿ちょっとお高めのお寿司屋さん。こんな所に来るのなんてすっごい久しぶりかも。

 

「さっ、何でも食べてくれ。私のお勧めはネギトロだが」

「そうなんですか? ならネギトロ頼みます」

 

 お客さんも少なかったからかなりスムーズに椅子に座れた。だからまずは、翼さんのオススメらしいネギトロの軍艦をチョイス。暫く翼さんと駄弁りながら待っていると、わたし達の座っているテーブル席宛にと、わたしの頼んだネギトロの軍艦と、翼さんの頼んだ普通のアジの寿司が。

 

「それじゃあ、いただきます」

「あぁ、存分に食べてくれ。存分に、な」

 

 ん? なんかちょっと翼さんの言葉に含みが?

 いや、気のせいか。それじゃ、いただきますっと。

 うん、おいし…………ん?

 あれ? なんか噛んだ瞬間にネギトロじゃない違う物の感触が……あっ、ちょっと待って。

 

「ん゛ん゛っ!!?」

「ふっ、ふふふふ……」

「あ゛っ……!!? う゛っ、えぁっ!!? ごふっ!!」

 

 ちょっ、まっ、これっ、ネギトロ、間、わさびがっ!!?

 

「み、みじゅ……!! ちゅばしゃさ……う゛え゛っ!!?」

「あはははははは!! 綺麗に引っかかったな月読!! それは番組が用意した激辛わさび寿司だ!!」

 

 な、なにしてくれてんだこの青色ぉ!!

 あっ、ちょっ、鼻が……っていうか飲み込めない!! 飲み込もうとすると体が拒否して咳が!! 嗚咽がぁ!!

 いや、でも出すわけには……女子力があるわたしが出すわけには……!!

 み、水……!! 水で流し込んで……!!

 

「っ……!! ぁっ……!!」

 

 い、息が……息ができない……!! 吸おうとするとわさびの辛さと胃が本来受け入れられない物を受け入れたせいで思いっきり動いて何か出そうになる……!!

 

「はっ……ぁー……げっふっ!? ごふっ、ごほう゛ぇ゛っ!!?」

 

 や、やっと息ができたと思ったらこれだよ……!!

 いや、落ち着こう。落ち着こう……吐かなければ全部大丈夫……大丈夫だから……

 何度か咳き込んで吐きかけたけど、落ち着いた。よし、落ち着いた……顔が酷い事になってるけど大丈夫……とりあえずお手拭きで口周りとかは拭いておいて……

 

「…………翼さん」

「ふふっ、ははははは!! ははっ……はぁー……あ、やっと落ち着いたか? 月読?」

 

 この人、わたしが苦しんでいるのを見てずっと笑ってたよね。

 ドチクショウ。

 

「ぶん殴っていいですか? っつかぶん殴ります」

「まぁまぁ、落ち着け月読。これはドッキリだ」

 

 ドッキリぃ?

 

「ほら、あっちの席の人、カメラ持ってるだろ? これは某番組のドッキリでな、わたしが提案した、普段は大人しそうな雰囲気なお前に激辛わさび寿司を食べさせたらどんなリアクションをするのか、というドッキリなんだ」

 

 な、なんて悍ましいドッキリを仕掛けてるんだこの人……!!

 

「どうだ? 美味かったか?」

「死んでください」

「直球だなオイ」

 

 そりゃああんなもん食べさせられて美味しかったか? なんて言われたらこんな暴言も出てくるよ。

 未だに口の中なんかピリピリするし……胃もなんか今まで体験した事無い動き方しているし……というかこの人貴重な休みの日に何をしでかしてくれてんの。

 

「まぁ、いい。ここからは普通に食事をしようじゃないか。ドッキリとは言え悪かったな。今日のこの後の支払いは全部私……というか番組で請け負うから気にせずに食べてくれ。もうわさび寿司はないから」

「それぐらいしてもらわないと割りに合いませんよ……っていうかこのネギトロ軍艦、どうしたら……」

「わさびだけ取って醤油にちょっとずつ溶かしておけ。そうしたら害はない」

 

 と、言いながら翼さんがアジの寿司を口に運んだ。

 ったく、この人は本当に…………あれ? なんか翼さんの様子が。

 

「あっ、ちょっと待て……これ、あっ、いや、その……嘘だろ? まさかそういうドッキリか? そりゃあ月読だけにやっても尺が足りぬしな。何故落とし穴じゃなくてこっちを、と思ったが……あっやばっ」

 

 え? 何がヤバいって?

 

「う゛っ!!? ごぶっ!!? げっ……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!? う゛ぉえ゛ッ!!?」

 

 えっ、急に何。怖い怖い怖い……って、あれ?

 なんかこの反応、ついさっきしたような……ちょ、ちょっと待って。一旦翼さんのもう一貫のアジチェック! ……う、うわっ。

 

「何このたっぷりわさび……」

「お、がわ゛さ゛ん゛!! だま゛じだな゛ぁ゛!!? う゛ぅっ!!?」

「そりゃあこんな風にもなる……っていうか、わたしもこんなの食べさせられたんだ…………まぁ、いいじゃないですか翼さん。人の痛みを知って人は強くなるんですよぷぷぷ」

「づぐよ゛み゛ィ゛!!」

 

 あーあー、美人さんなのに涙と鼻水と唾液で酷い事に。

 おもしろっ。

 ――ちなみにそれから暫く経った後にわたしはこの番組に風月ノ疾双名義で出演させてもらって、翼さんからのドッキリを仕掛けられた側と番組からのドッキリを仕掛けられた側としてコメントした後、やっぱり翼さんは許せなかったので思いっきりチョークを極めました。




という事でパイ投げは、叩き付けた後に痛み分けエンド。そして色々とあってから、最終的には翼さんのドッキリによってわさび寿司の刑。&翼さんが番組からのドッキリによってわさび寿司。
そしてサラッと決まっている調ちゃん&クリス先輩のユニット。ユニット名は二人の名字の最初を取って雪月に。というか翼さんからの拉致から始まったクリスちゃんのバラドル道ェ……緒川さんも策士よのう。

実は先日、わさび寿司食べたんですよ。ロシアンで見事引っかかりまして。
あのね、アレ無理。飲めない。息できないし胃がわさび寿司の侵入を拒むから嗚咽が酷いんですよ。水も多分口に含んだ瞬間吹き出すのが目に見えたんで自分はトイレに直行しました。

割と激辛わさび寿司は洒落にならないから、みんなもおふざけで友達に食べさせないようにね! わさび寿司を食べた人からの助言だよ!! 多分アレをロシアンとかじゃないのに食べさせたら割と友達無くすよ!!


で、投稿していない間にマジで色々とありましたね……奏セレナ393のイグナイトだったり、公式でのIF調ちゃんの登場だったり、LOST SONG編の公開とOPでの白ガングニールロリマリアさんだったり……とりあえずIF調ちゃん可愛い。自分はなんか武装がガザCっぽいんでガザCらべちゃんとか言ってますけど。
公式からのIF調登場を受けての、今後のグレ調の扱いですが、ここでは調の可能性の一つとしてこれからも登場し続けます。

IF調ちゃんのセリフがなんかすっげーセンシティブに感じるゾ、と思っていたり思っていなかったりすることを暴露して、今回はお別れです。
一応更新してない間、色々と書いていまして、バンドリキャラ……というかパスパレキャラが世界超えてきちゃう話やもう一度なのはコラボとしてマテリアル娘&三食団子でちょっとした話をやろうかと思ってそれぞれちょっとずつ書いています。次回はこのどっちかになるかも?

それではそれでは。
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