月読調の華麗なる日常   作:黄金馬鹿

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最初に言っておく

後悔も反省もしていない


月読調の華麗なる雪祭り

 つい昨日のこと。

 わたし達の住む場所では雪が降った。それは豪雪も豪雪で交通機関もマヒしちゃうほどで、冬休み真っ只中のわたしをお部屋の炬燵に封印するには持って来いな天気だった。切ちゃんは呑気に積もるといいデス、なんて言ってるけどわたしの心は憂鬱だった。だって明日お買い物に行こうとしたのにこんな雪が降ったら絶対にお買い物に行くの疲れるし面倒だから。

 溜め息を吐きながら風鳴司令から送られてきたおミカンを食べる。炬燵と言ったらミカンだろう! って言いながら送ってくれたミカンだけど、これすっごい美味しい。コタツムリ化がはかどるはかどる……

 まぁそんな訳で昨日は結構な雪が降った。そして翌日。つまりは今日、わたしの予想通りに雪がものすごい積もった。一メートル、とかじゃないけど三十センチ? 十分な量降った雪に大人の人たちは溜め息、子供ははしゃぐ。その中間はどっちかな感じ。で、わたしは溜め息を吐く方だったんだけど……

 

「それじゃあ、第一回! 『ドキッ! 装者だらけのチキチキ雪祭り! ポロリは無いよ』を開始しますッ!!」

 

 えーっと、はい。切ちゃんに朝っぱらから叩き起こされて無理矢理着替えさせられて外に連れ出された結果、既に集まっていた響さんを初めとした装者組とグレ響さん含めた平行世界装者組、それからエルフナインがわたし達が来たのを確認して、そんな事を宣言した。ちなみに宣言は響さん。

 いや、その、わたし家で引きこもっていたいんですけど。寒いし。

 

「諦めろ」

 

 あ、クリス先輩どうも。クリス先輩も響さんに叩き起こされてここに連れてこられたんですか? それはまぁ……ご愁傷さまです。

 ちなみにこの中はいつも通りの人が大多数だけどわたし、クリス先輩、グレ響さんがかなり不機嫌。というか乗り気じゃない。わたしとクリス先輩は言わずもがな、寝ている所を叩き起こされてこんな所に連れてこられたから。で、グレ響さんはクリス先輩を呼びに行くついでに平行世界に行って未来さんが攫ってきたらしい。あっちでは雪が降っていなかったらしくて雪が積もっている外に出るには軽装とも言える服装にマフラーと手袋を着けただけの状態だ。

 

「……キレそう」

 

 あ、はい。心中お察しします。

 でも逃げようとしても未来さんからは逃げられないので諦めているご様子。

 はぁ……寒い。おこたに入ってこたつむりしていたい。あとグレ響さんはひっきりなしに帰りたいって呟いている。あ、わたし結構厚着してきたのでコート使います? え、胸の部分がキツイから無理?

 もげろ。もげてしまえその胸部装甲。

 

「ではルール説明! 今回の大会はより完成度の高い雪像を作ったチームの勝利となります! チームは一チームだけ三人でそれ以外は二人の計五チームで争います! 作ったものを師匠達に見せて一番評価が高かったチームの勝利! ちなみに妨害もギアの使用もあり!!」

 

 それ絶対にエルフナインが割を食う……あっ、なんかエルフナインが凶悪な兵器持ってる。よく分からないけど絶対に火炎放射器とかそこら辺の街中で使っちゃいけないであろう兵器を持ってる。

 ちなみにここはSONGの敷地内だから装者が全力で暴れても問題ありません。なんて権力の無駄使い……

 まぁそんな無駄使いによって開催される雪祭りはどうやらスポンサー的なのが居るらしくて優勝者には風鳴司令オススメのDVD十本セットを進呈だとか。

 ……ごめんなさい、あまり魅力を感じません。それはクリス先輩とグレ響さんも同じみたいです。

 

「では制限時間は三時間!!」

「長いです響さん」

「ではチーム決め開始! 制限時間は五分!」

「いや聞いてくださいってば」

 

 駄目だ聞いちゃくれない。

 はぁ……どうします、クリス先輩、グレ響さん。

 

「どうするも何も……適当にやるしかなくねぇか?」

「同感……早く帰りたい」

「じゃあわたし達で組んで適当にやりましょう。わたしも寒くて……」

 

 そういう訳でわたし達三人が組むことになった。ここには計十一人居るから唯一の三人チーム。

 で、決まったチームはまず響さん&未来さんの黄金ペア。次に翼さんと奏さんのツヴァイウイングペア。もう雪像作らないで歌っててください。サイリウム振らせてください。で、次はマリア&セレナの姉妹ペア。セレナが何かやらかす気がしてならない。で、最後に切ちゃん&エルフナインペア。まぁ言っちゃなんだけど余り物? 本当はグレ響さんが響さんと未来さんの所に行ってわたしと切ちゃん、クリス先輩とエルフナインが一番しっくり来るんだろうけど……まぁ、わたし、クリス先輩、グレ響さんで組んじゃったし仕方ない。

 そういう訳でひびみく、ツヴァイウイング、カデンツァヴナ姉妹、特攻野郎A(余り物)チーム、やる気ない勢って感じで組むことになりました。いや、切ちゃんとエルフナイン、チーム名どうにかならなかったの? っていうか余り物の自覚あり?

 

「では開始ィ!」

 

 そんな響さんの声で皆が一斉に雪像を作り始める。

 で、わたし達はだけど。

 

「どーします?」

「雪だるま作って後は暇してようぜ」

「賛成」

 

 と、いう訳でわたし達は大きめの雪だるまを作ってお茶を濁すことにした。

 まぁサクサクっと雪だるまを作るところを一応お届け。

 まず動くのはグレ響さん。ガングニールを纏って適当な雪をこねくり回してから球体を作る。

 で、次はわたし。雪の上だと通常のギアじゃちょっと動きにくいからクリスマス型のギアを纏って電鋸片手にきゅいいいいん。荒かった形を完全な球体にする。こういう細かい作業は得意。っていうかクリスマス型のギアあったかいからこのままギア纏っておこう。え? グレ響さんもクリスマス型になりたい? えっと、これは心象が関係してまして……あ、出来ました? 流石です。

 で、最後にクリス先輩。

 

「なんかアタシだけやってる事簡単だな……」

 

 出来上がった二つの球体をミサイルで上手い具合に持ち上げてから落としてドッキング。そして両手にガトリング持たせて顔をわたしのルンバ……じゃなくてヨーヨーで適当に掘ったりして作ればはい完成。巨大雪だるまクリス先輩風味。

 三人ともクリスマス型のギアを纏って温かくなりながら一番普通のコスプレっぽいわたしが適当に出歩いて自販機であったかい物買ってきてから座っている二人にも渡す。

 あー美味しい。

 ……なんか予想以上に簡単に出来ちゃったな。もうちょっと時間かかるかなぁって思ってたんだけど……やっぱギアを使うとこうなっちゃうかぁ。あとこんな簡単にこういう事出来るのは……風鳴司令とかかな?

 まぁ早めに終わってよかった。クリスマスギアもあったかいし後は雑談して待つだけ……でもいいんだけど、やっぱり他のペアが何してるのかは気になる。野次馬根性とも言うけど妨害ありって言ってたし妨害と称して見学しに行く程度いいよね?

 

「ちょっと他のペア見てきますね」

「あ、アタシも行くわ。暇だし」

「わたしも。存外暇」

 

 えっと、じゃあまずはツヴァイウイングのお二人から。

 翼さんってそういうの不得意そうなイメージあるけど……出来ているのかな? 奏さんはなんでもそつなくこなす感じがするから特に何も感じないけど。

 で、やってきまいたツヴァイウイングブース。

 

「ん? 月読達じゃないか。どうしたんだ?」

「煽りに来たっすよ、先輩」

「そうか。まぁゆっくりと見ていくといい」

 

 そう言ってクリスマスギアの翼さんは自慢げに今作っている雪像を見せてきた。

 おぉ、二人が作っているのは鳥の雪像。それも、まだ作り始めて一時間も経っていないのに中々完成度が高い。ツヴァイウイングだから羽の生えた物を作ろうとしたのかな?

 翼さんが大雑把に雪を固めた物を剣で削ってから奏さんが器用に槍を使って細かい部分を整えている。時々槍をドリルみたいに回転させてから削ったりもしているからかなり表面も綺麗で素直に凄いとしか言いようがない。グレ響さんも小さく凄いって呟いているし。

 なんというか、やっぱりツヴァイウイングは凄いなぁって。

 

「じゃ、アタシ等他のペア見てくるんで」

「そうか。ちなみに雪音のはどれだ?」

「あの雪だるまッス」

「おぉ、あれか。なんだ、可愛いじゃないか」

「っつかデケェなおい」

 

 うん。それは同感。だってあの雪だるま、全長十メートル近くはあるから。

 パワーは装者一の響さんに負けないグレ響さん、カットと削りはお任せありのわたし、装飾品は任せろなクリス先輩だからついついあれだけ大きいの作っちゃった。

 まぁそういう訳でわたし達は次のペア……マリアとセレナの元へ。

 なんかセレナから嫌な予感したんだよね……なんかこう、明らかにやっちゃいけないものをやってしまいそうな……

 いつもはマリアがストッパーになるけどセレナが絡んだ瞬間にマリアってポンコツを超えたシスコンにジョブチェンジするからなぁ……とっても心配。それはクリス先輩も同じようで顔色が渋い。対してグレ響さんはセレナとはあまり話したことがないから首を傾げている。

 はてさて、一体マリアとセレナはどうなって……

 

「マリア姉さん、そっちの玉もうちょっと離して」

「こうかしら?」

「うん、そうそう。後はこの棒を真ん中に置いて……」

 

 えっ。

 えっ……と。

 その、えっと、あの……あれって……あの、アレ? アレだよね?

 お、男の人の……その……

 

「五期飛ぶゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」

 

 な、ナイスシュートですクリス先輩! クリス先輩が玉を一つ蹴っ飛ばしてくれないとR-18というか放送禁止というか色々とマズい事態になっていました!!

 っていうか五期ってなに。

 

「く、クリス!? 一体何を……」

「それはこっちのセリフだ! お前等ナニ作ってんの!? 何でナニ作ってんだよ頭湧いてんの!!?」

「雪音さん、これはナニじゃなくてネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲だよ」

「んな兵器あるかボケェッ!! なに公共の場でチ(ピー)コ作ってんの!? 馬鹿なの!? 何なの!? 死ぬのお前ら!!?」

「狼狽えるなッ! クリス、これはネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲よ。チ(ピー)コじゃないわ」

「だからんな兵器見たことも聞いたこともねえんだよ!! っつか名前にアームストロングが二回入っている卑猥で猥褻物の権化みたいな大砲なんて知らんわボケ共ッ!!」

 

 なんというか……予想が当たったよ……

 っていうか何なの、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲って……もう訳わかんないよ。あとグレ響さんが予想以上にピュアだったのか顔真っ赤にして固まってる。わたしも多分顔真っ赤だろうけど……

 セレナってばどこでこんな知識を……っていうかなんでこんなの作ろうとしたの。あとマリアはせめてこういう時くらいは働いてよ。ドヤ顔して放送禁止用語言わずに妹止めてよ二十一歳。あとクリス先輩もあまり放送禁止用語連呼しないでください……聞いてるこっちが恥ずかしいです。ってセレナがさっき蹴っ飛ばした玉をまた作ってきた。もう勘弁してよ。

 

「おいおい、なにしてんだお前ら」

 

 あ、奏さん!?

 よ、よかった。奏さんならこの姉妹に何かしらの……

 

「おっ、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃねぇか。完成度たけーなオイ」

「奏さんんんんんんんんん!!?」

 

 なんで奏さんまでふざけるの!? なんなの、この姉妹と打ち合わせでもしてたの? なんで普段ストッパーになりそうな人が笑顔でボケに回ってんの!? ほらグレ響さんがあり得ないものを見た感じの目で固まってるから!!

 

「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲……かつて江戸城の天守閣を吹き飛ばした黒船が積んできたと言われる悪夢の兵器。まさかそれの雪像を作るとはな」

「え、何? わたし達の国、あんなくだらない猥褻物で開国させられたんですか?」

 

 あんなので開国する国なんて滅んでしまえばいいのに……

 っていうか本当に何なの、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲って。もしかしてわたし達の世界には存在しないだけで奏さん達の世界には存在してるの? あの卑猥大砲。

 そんな世界滅んでしまえばいいのに……っていうかもっとツッコミを……まともな人をくださいお願いします。この姉妹もこの人ももう手遅れなんです……

 

「奏、どうしたんだ。何か気になるものでもあったか?」

 

 つ、翼さん!

 翼さんならあの姉妹に制裁の鉄槌を……

 

「ん? これはネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲ではないか。完成度たけーなオイ」

 

 ちょっとこの人平行世界にぶちこんできていいですか!!?

 

「別名「走る雷」。バルカン半島の悪夢である火の七日間を引き起こした後それを拡大させた悪魔の兵器だ」

 

 もうバルカン半島滅んじゃえよ。っていうかさっきと話違うし。

 え? わたし達が知らないだけでネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲って実在するの? 歴史の教科書にもそんな事一切書かれてないんだけど?

 駄目だこのツヴァイウイング……もう手遅れだ……

 

「なんだかこっちは楽しそうですね」

「なにかあったデス?」

 

 あ、エルフナインと切ちゃんまで……

 いや、でもわたし達の中では常識人枠に入るエルフナインと自称だけど常識人の切ちゃんならこれを見てわたし達と同じような事に……

 

「あ、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲ですね。完成度たけーなオイ」

「本当にネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲デス。完成度たけーなオイ」

「完成度高くねぇよ!! お前ら雪に埋もれて死んじゃえばーか!! ばーか!!」

 

 はっ、つい口が悪く……

 っていうか何で二人とも知ってるの。なんでそんな覚えていられるの。ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲なんて。

 それに切ちゃんは何処でそんな知識身に着けたの。わたし今まで生きてきて一回も聞いたことないんだけど、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲なんて。

 

「ムー大陸が沈む際に共に封印された禁忌の兵器ですね」

「そして、惑星アハトと惑星ベイトの戦争中、惑星ベイトの勝利に貢献したメリッサ砲とは裏腹に倉庫に埋もれて時代の陰に消えていった悲しい大砲デス」

 

 知らないよそんな話! っていうか何で禁忌の兵器が宇宙戦争で倉庫に埋もれてるの!? っていうか宇宙とか出てきた時点でもう創作じゃん! もう訳分かんないよ!!

 なにこれ、もしかしてわたし達が異常なの? この卑猥物を卑猥物として認識しちゃったわたし達の方が異常なの?

 いや、そんな事はない。装者きっての常識人であるわたしとグレてるけど響さんよりは常識人よりなグレ響さんがこっち側なんだ。だからわたしが異常なんじゃない! クリス先輩もさっきからあのアホ姉妹と口喧嘩してるしそうに違いない!!

 でも、あとこの場でこの異常に気が付いてくれそうな人は未来さんと響さんだけ……どうしよう、割と絶望しか感じない。

 

「皆集まって何してるの?」

 

 とか思ってたら未来さんが来た。

 み、未来さんは普段グラビティレズだけどこっち側ですよね? ですよね?

 

「あ、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃない。完成度たけーなオイ」

 

 ガッデム。

 

「旧日本軍の抵抗に嫌気がさしたアメリカ軍が日本軍を蹴散らすために秘密裏に開発していた最強最悪の兵器ね。それをこんな完成度高く作るなんて」

 

 知らねーよそんな話。

 もう頭痛くなってきた……クリス先輩、もう変にツッコムの止めましょう。この人達後で風鳴司令に怒られればいいんですよ。

 

「それもそうか……」

 

 なんというか……もう今日だけで一年分疲れた気がする……

 ほら、グレ響さん。いつまでも驚きで硬直しないでください。

 

「ちなみに切歌ちゃん達は何作ってるの?」

「あたし達ですか? あたし達はあの……」

 

 そう言って切ちゃんが指さした方にはなんか立ってた。

 そう、立ってた。

 片足で、両手を左右に広げて空を仰いだ状態で、なんか見たことのある……というか今現在わたしの隣にいる人が雪像になってあそこで……

 

「クリス先輩の裸婦雪像デス」

「挨拶無用のガトリングううぅぅぅぅぅぅッ!!」

 

 立っていたのはクリス先輩の裸婦像だった。それもポーズは何故か片足立ちして空を仰いだ状態で両手を広げているポーズ。しかも顔は何かを悟ったような感じで神々しいというか何というか。

 しかも胸も下半身も完全再現しているのかあれに色を塗ったらそっくりそのままクリス先輩になるレベルで凄い出来だった。だったけど……まぁそんなものをクリス先輩が許すわけもなくギアを纏ったままだからガトリングを召喚してそのまま乱射。明らかに五メートル以上はあったであろう雪像をガトリングで粉砕した。

 

「あぁ、クリス先輩がの裸婦像が!!?」

「ぶっ殺すぞテメェ!!?」

 

 うん、これはキレても仕方ないよ。わたしも同じことされたら流石に問答無用で雪像粉砕するから。

 顔を赤くしてエルフナインと切ちゃんにガトリングを突きつけるクリス先輩。対して二人はにやにやしたまま両手を上げるだけ。あの二人、絶対に反省していない。

 

「あ、二人も裸婦像なんだ」

「え? 未来さん、もって……」

「わたしも同じような感じなの」

 

 そう言って未来さんは自分の陣営の方を指さした。そこには……

 

「響とあっちの響の裸婦雪像」

 

 あのクリス先輩の裸婦像と同じような格好をした響さんとグレ響さんの裸婦像が……

 

「最速で最短に真っすぐに一直線にぶっ壊すぅぅぅぅぅぅぅ!!」

「させない! 閃光ッ!」

「ぎゃああああああああああ!!?」

「グレ響さぁぁぁぁぁぁぁん!!」

 

 いつものスクラップフィストでぶっ飛んでいった響さんが迎撃された!!

 あとよく見れば響さんが縛られて猿轡噛まされた状態で転がされている……多分あれ、未来さんが一人で制作したんだろうなぁ。呆れるというべきかなんというべきか……

 

「マリア姉さん、今こそが妨害の時だよ!」

「えぇ、分かっているわ。くらいなさい、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲をッ!!」

 

 とか思ってたらアホ姉妹が動いた!?

 セレナが玉を二つ持って響さんの裸婦像へ突撃。マリアが棒を持ってグレ響さんの裸婦像へ突撃。未来さんが反応する暇なく動いた二人はそのまままんまと響さん達の裸婦像の前に出る。

 

「ハァっ!!」

「卑猥な物で壊される裸婦像をそのまま見守るといいわ!!」

 

 マリア、今自分達の作ったものを卑猥だって認めたよね!? さっきまで認めていなかったのに認めたよね!?

 アホ姉妹はそのまま裸婦像へ玉二つと棒をぶつけて裸婦像を破壊。そのまま裸婦像二つは地面に落ちて砕けて散った。それを見ていた響さんとグレ響さんはよしっ、と頷き、未来さんは……ひえっ。

 滅茶苦茶怖い。殺意に満ち溢れている。

 

「ブッ血KILL」

 

 そのまま始まるアホ姉妹とグラビティレズの戦闘。そして……

 

「どさくさに紛れて汚物は消毒です!!」

「あっ、アタシ等の最高傑作が!?」

「流石に許さぬぞエルフナインッ!!」

「もうあたし等に失う物など何もないのデス!!」

 

 どさくさに紛れて始まる特攻野郎AチームVS怒れるツヴァイウイングのバトル。

 あーもう滅茶苦茶だよ。

 

「……帰るか」

「そですね」

「帰っておこた入りたい……」

「あ、わたしの部屋に来ます? ありますよ」

「行く」

「ならアタシも」

 

 そして結局わたし達はこれ以上付き合っていられないので三人でわたしの部屋に来ておこたに入ってのんびりと一日を過ごしました。

 ちなみに、その後全員共倒れしたらしくて唯一残っていたわたし達の雪像が優勝。そのまま風鳴司令のおすすめ映画DVD十本はわたし達の元に届けられた。いくつか三人でそのまま見ました。

 ……結局ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲って何だったんだろう。




元ネタはまたまた銀魂。みんな大好きネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲。

取り敢えずチーム常識人にセクハラしたかっただけ。ではまた次回。
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