月読調の華麗なる日常   作:黄金馬鹿

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シンフォギアライダー調ちゃん出ませんでした。そしてストーリーもまだ読めていませぬ。バイトと学校が忙しいんや……!! でもマキオンをやる時間と、新作として投稿したオリジナル作品の執筆時間だけはあるという。

そろそろXDの楽曲のCD出ないかなぁと期待してるんですが……やっぱりビッキーの曲まで出揃ってからなんですかねぇ。焦らされて焦らされて仕方がない。

今日までグラブル全然回れなかったからゼノウォフ剣を今日中に無凸を三本集めなきゃなぁと思いながら更新。あと、各話の閲覧数を見たらヤンデレの二本はぶっちぎりで、課金もかなり伸びてきているのを見てちょっと笑いました。お前らヤンデレと課金好きだなぁ!!


月読調の華麗なる欲望

 とある日。わたし達はとある寂れた研究所へと調査のために立ち寄った。なんでも、とある日に突然ノイズに襲撃された研究所らしく、バビロニアの宝物庫が閉じられた今でも、万が一を想定してわたし達装者が、中で研究されていた聖遺物の回収をすべく、任務としてそこへと立ち寄った。

 立ち寄ったのはわたし、翼さん、響さんの三人。いつか並行世界に一緒に行った組み合わせだけど、予定が空いているのがわたし達しか居なかったというのがこの三人で組んだ理由。他のみんなは適材適所でほかの場所に出向いています。

 

「でも、ノイズが出てくるわけないよね。居たといても苦戦はしないと思うし」

「それはそうだな。だが、件の聖遺物が暴走する可能性もある。気は引き締めておけ」

「聖遺物の暴走に関しては、防ぎようもないですからね……」

 

 バイ、どこぞの剣のせいで閉鎖空間に閉じ込められたわたし。

 でも……この研究所、聖遺物を研究していたにしてはちょっと小さいかも。でも、極秘裏に研究していたのならこの広さも別段珍しくないのかな? SONGも、F.I.Sも、何気にかなり大きい研究機関ではあったわけだし。

 さてさて。研究所内部の捜索はわたし達の独断に任せるとの事だったのでわたし達は思い思いにあっち行ったりこっち行ったりしている訳だけど……これ、見つかるのかなぁ? あまり大きくないとはいえ、やっぱり色んな部屋があるわけだし。あと、廊下の片隅に盛ってある炭が怖いです。

 

「じゃあ次はここだね」

「早く見つかればいいのだが……」

 

 もう何十分もシンフォギアを纏って歩いては捜索してを繰り返してきたから、響さんも翼さんも、ちょっと飽きているというかなんというか。でもわたしも飽きているからあまり人の事は言えないかな。

 さて、この部屋は一体何があるのかなっと……あれ? なんか壁際の、ケーブルの繋がったショーケースみたいな物に何かこう……ボタン? クイズ番組とかで使われるようなボタン、としか言いようがないボタンがそこには収められていた。も、もしかしてあれが聖遺物とか……? そんな訳……

 

『あ、聖遺物の反応がありますね。何か変なものとかありませんか?』

 

 と、通信でエルフナインが告げてきた。

 いやぁ……あるにはあるんだけど……これ、どうやって説明しよう。

 

 

****

 

 

 結局わたし達はあるがままを説明してそのボタンを拝借してきた。ちなみに、近くの机に説明書みたいなのも置いてあったからそれも拾ってきた。それ以外には聖遺物の反応もなかったから帰ってきたんだけど……このボタンが聖遺物って言われてもなぁって。

 わたし達は、拝借してきた説明書も一通り読んでみたんだけど……いやぁ、ちょっとこれは流石になんというか。シンフォギアっていう非日常に触れてきたわたし達でも、ちょっと信じられないかなって。

 

「……つまり、このボタンは通称、ロストテクノロジー。詳細名は無く、古代に滅んだらしい文明の物の再現品、と。それには聖遺物も使われていて、それが反応した。そして、このボタンを押しながら願い事を口にすると、何かしらを代償にして、その願いを叶える……ですか」

「何とも信じがたいな」

 

 わたし達の見つけてきた聖遺物……聖遺物? はどうやら説明書によればかなりの力を持っているらしく、風鳴司令も、エルフナインもかなり持て余している感じだった。やはり、これを政府に預ける気にもならず、かと言ってSONGで保管する事も危険が及ぶ。

 だって、願い事が叶うんだよ? そんな物を保有している国、機関なんて絶対に狙われるに決まっている。

 だけど、これが偽物という可能性も十分にある。だって、聖遺物に説明書とか聞いたことないし。だからこれを拾ってきたわたし達に加えて他の装者全員、あとエルフナインと風鳴司令の九人でこのボタンを囲んで頭を捻らせていた。

 そんな中。

 

「じゃあ、一度だけボクが使ってみます。それで信憑性の有無も変わりますからね」

「え? え、エルフナイン?」

 

 と言ってエルフナインはボタンをとっとと手に取って願い事を口にしながらボタンを押した。え、いや、急すぎない? 皆も反応できてないし。

 

「えっと、モン○ターエナジー二十四本入りの段ボールが十個欲しいです」

 

 え、エルフナイン!? なんでそんな物が十個も欲しいの!?

 

「いやぁ、研究漬けだとしょっちゅうお世話になってるので……」

「寝たまえ、エルフナイン君!! というか、休みは与えているだろう!?」

「休みの日も研究です!」

「どうしよう。エルフナインちゃん、完全にワーカホリックだよ」

「いや、趣味と仕事が奇跡的なまでにベストマッチしているとも……」

 

 流石の風鳴司令もエナジードリンク漬けという事は知らなかったらしくてかなり驚いていた。

 ちなみに、エルフナインの定時は夜の六時くらいで、週休も完全二日制らしい。でも、風鳴司令自身、エルフナインはここ、SONG本部兼潜水艦に住んでいるからその後も研究していた事を知らなかったとか。多分、明日から誰かしらの職員が無理矢理エルフナインを部屋に押し込めるんじゃないかな。

 で、ボタンを押したエルフナインだけど……あれ? 何も起きない?

 何かが落ちてくる音とかもないし……ん? あ、エルフナインの後ろ。

 

「はい? あ、本当に出てきましたね。どうやら本物みたいです」

 

 エルフナインは早速段ボールを開けて中のエナジードリンクを一本飲んだ。いや、早いってば。っていうか、エルフナインが躊躇なくエナジードリンクを飲む光景はちょっとだけ見たくなかったかも。

 でも、このボタンが本物だということは……つまり。

 

「叔父さま」

「うむ。これは俺達の間で秘密裏に破壊しよう。あまりにも危険だ」

 

 うん。これは本当に危険。

 だって、何かしらの代償を払うだけで本当に願い事が叶うんだもん。そんな物を保管して、もしも敵に奪われでもしたら……うん、想像もしたくないね。

 フィーネだったら、月の破壊だろうし、ウェル博士なら現実の改変だろうし。キャロルみたいなのに渡したら地球分解ビーム撃たれるだろうし。パヴァリアも月の破壊だし、アダムはもうこの世が地獄化するだろうし。だから、破壊するのが一番。こんな物は存在しないほうがいいんだけど……だけど……

 その、ね? やっぱり人間っていうものは欲望がある訳で。

 

「……ねぇ、師匠」

「……なんだ」

「……わたし達も、一回だけ使っちゃいませんか?」

 

 こうなる。

 いや、だって……ね? こんな物を目の当たりにしちゃったら一回でもいいから使いたくなっちゃうよ。

 使いたくなっちゃうけど……

 

「いや、駄目だ。代償がどんな物かわからない以上、これを使わせるわけには……」

「あ、寿命みたいです。説明書の端に小さく書いてありました」

 

 じゅ、寿命……!?

 つ、つまり……その。アレだよね。

 使えば使う分だけ早死にするって事だよね? じゃあエルフナインは……!!

 

「減った寿命は体のどこかに出るみたいですね。えっと……あ、腕にありました」

 

 まさか、あれだけで何十年とか寿命が減っちゃったりは……

 

「……三日ですね。どうやら願い事のスケールと減る寿命は同じくらいらしいです」

「あまり大きすぎない願いなら自己責任で許可する。俺はもう絶版となった映画のDVD十本セットだ」

 

 そして風鳴司令が折れてボタンを押した。ついでにわたし達も自己責任で許可された。まぁ、如何にOTONAと言っても、人間だから、多少はね?

 でも、自己責任でって言ったのに、自分のお給料で解決できちゃいそうな願い事にするだけ、この人はかなり自制心強いと思う。そして風鳴司令は出てきたDVDを抱えると、段ボールを十個も抱えて大変そうなエルフナインと一緒に、凄くいい笑顔で部屋から出て行った。多分、映画を自分の部屋に保管しに行ったんだと思う。最後までわたし達を見届けないのは、多分信用しているからだと思う。わたし達なら、そんな大それた願いはしないだろうって。

 思ってるんだろうけど……

 

「……ふむ。ならば、ここはこの中の誰よりも装者として先輩であるこの私が、一番に押させてもらおう」

「待ちなさい。ここは年功序列。つまり私からよ」

「いえ、ここはステゴロで決めませんか?」

「いや、射的でいいだろ」

「だったらここは一番の黒歴史を言った人からでいいと思うデス!!」

「切ちゃんの優勝待ったなしだから駄目だよ」

「わたしは何番目でもいいかなぁ」

 

 まぁ、こうやって誰が最初にボタンを押すかで争いが起こるよね。常識人のわたしは、もう願い事も決まっているし特に急ぐ必要もないからジッとしてるけど。未来さんもそれは同じみたいで、何番目でもいいとの事。

 え? 未来さんなら響さんの貞操でも奪いそうだって? もうこの人達出来てるからそんな事願わなくても奪って奪われての関係だよ。それに、この人あんまり物欲無いみたいだし。わたしは、一応欲しいものがあるから押したいけど、なんかいきなり殺伐としたあの空間の中に混ざりこむのは……ねぇ?

 うーん……でも、あのままじゃ多分殴り合いの喧嘩になるだろうし。

 

「なら適当にわたしから」

『あっ!!?』

 

 まぁ、誰からでも押せるようにわたしが最初に押してみよう。じゃないと、あの人たち殴り合ってでも最初にボタンを押す人を決めそうだし。

 

「最高級の調理器具一式と包丁一式」

 

 ぽちっと。

 実は、今持ってる調理器具や包丁、結構ボロボロだったから新しいのが欲しかったんだよね。で、こんな機会に恵まれたんだし、折角だから最高級の物をもらおうかなと。うーん、値段と削られる寿命が比例するんなら、結構削られそうではあるけど……どうなんだろう。

 音もたてずに瞬間移動するようにわたしの前に現れた箱を、一応隅に寄せてから、わたしは削られた寿命を確認するために体のあちこちを確認した。あれ? 書いてない……?

 

「おでこに書いてあるデスよ?」

 

 お、おでこ……?

 えっと、適当に携帯で自撮りの要領で……あ、見えた見えた。

 え?

 

「じゅ、十五夜……」

 

 な、なんか微妙……もしかしてこの箱の中身も案外微妙なんじゃ……?

 って思ったけど、いざ中身を確認してみると、中の調理器具はわたしが動画や写真の中でしか見たことがないような。そんな有名で、高価な新品の調理器具が沢山敷き詰められていた。プロの人でも持ってる人が少ないような、そのレベルの高級品が沢山。

 これなら、今まで出来なかったお料理もできるかな? いっぱい作って切ちゃんに食べてもらわなきゃ。

 で、わたしがボタンを押した結果、このボタンを心の奥底で疑っていた皆に一切の迷いが無くなった。その結果、未来さんを除く皆の視線がボタンへと行った。ちなみに未来さんはわたしの調理器具一式を見て一緒に何が作れるかを考えていた。やっぱりこの人、同性愛者って事と、元RIKUJOU選手って事を除けば普通に常識人だよね。

 

「次は私よ! マイターンッ!!」

 

 で、その間にマリアがボタンを奪い取った。

 さて、マリアはどんな願いを叶えるのかな。

 

「私の将来の、運命の相手を教えなさいッ!!」

 

 マリア!?

 

「もう日本の番組で彼氏居ない歴=年齢で弄られたり一生結婚出来なさそうって弄られたりするのはもうウンザリなのよ!! こんな機会なのよ!? こんなのもう教えてもらうしかないじゃない!!」

 

 マリア……

 

「あ、紙が落ちてきたわね。ふっ、これで私も人生の勝者に……」

 

 あれ?

 マリアが手元に落ちてきた紙を見て固まった。それを覗き込んだ翼さんがその紙に書かれていた内容を口にした。

 

「『検索した結果、該当する人物が存在しませんでした』……ぷっ、くくっ……!!」

 

 思わず翼さんが口を押えて笑う。

 マリア、ごめん。これは流石にわたしも笑う。

 

「うううううううろろろろろろたええええええええ――」

「取り敢えず、壊れたマリアは端に寄せておこう」

 

 笑いをこらえながら翼さんがマリアを部屋の隅に移動させる。マリアは壊れたオーディオのように同じ言葉を震えながら連呼していた。どうやら、一生結婚できないかもしれないという無慈悲な宣言に心をやられてしまったみたい。でも、こんなのネタすぎるって。

 きっと、運命の相手じゃなくても、いい人と結婚できる可能性は存在していると信じて、マリアは放置しよう。あれに何をしても、もう無駄だと思う。

 さて、次は……あれ? ボタンがもう無い?

 

「ごはん&ごはん!!」

 

 あ、響さんがいつの間にかボタンをかっさらってた。

 で、叶えたい願いは……ごはん&ごはん? なんともまぁ、響さんらしい願い事……で、その結果は。

 

「……ねぇ、未来。炊いてない生のお米が出てきたんだけど」

「い、家でたくさん炊こうね、響」

 

 どうやら文字通りごはん&ごはんが出てきたらしい。スーパーでよく見る二キロくらいのお米の袋が二つ、響さんの足元に積みあがっていた。ギャグかな?

 響さんがこう……何とも言えない顔で未来さんの方を見ていたけど、響さんはその表情のまま未来さんの手でそっと端に寄せられた。響さんは自分の好物が出てくるって思いこんでいたっぽいけど、現実は違った。ちなみに、削れた寿命は3s。つまりは三秒らしい。いや、それ削れたって範囲に入るのかな?

 で、あと願いを叶えたい上に誰よりも早く叶えたい強欲な人は三人。

 

「雪音、暁。ここは先輩である私に順番を譲るべきではないか?」

「何言ってんすか。ここは常識人であるアタシが……」

「それだったらあたしの方がまだ常識人デス……!」

 

 もう何というか……醜いよね。ここまで欲望丸出しだと。この光景を風鳴司令や緒川さんが見たら何ていうだろう。

 でも、流石にこれ以上好き勝手させると何かしら問題が発生しかねないので、わたしから一つ名案を繰り出す。

 

「じゃあ、もう三人同時に押せばいいじゃないですか」

 

 そこまで喧嘩するんなら、もう三人同時に押してしまえば誰が先かとかもなくなるし。

 

「三人同時……? ふむ、確かにそれなら」

「まだマシな結果になるっちゃなるな」

「血が流れずに済むデス」

 

 どうやらわたしの言葉に三人の思考は賛同してくれたらしく、それならまだ結果はマシだと言って頷いた。そして、そのままボタンへと向き合って、そっと指をかけた。なんだか嫌な予感がするなぁ。

 

「行くぞ」

「三人同時だ!」

「少しのズレも許さないデスよ!」

 

 なんでこう、我先にとやりたがってたのかはよく分からないけど……なんでだろう。こういう時、ギャグ漫画とかだとこんな感じの三人は大抵犠牲になってたような……

 

「古今東西の名刀の全てをここに!!」

「アタシ自身をもっと素直に……!」

「手紙の存在を無かった事に……!」

 

 なんか翼さんだけ欲望が大きすぎません!? んでもって他二人は結構切実というか何というか……特にクリス先輩はそういう所も可愛いんですから気にしなくていいのに! あと切ちゃんは諦めよう!? 誰も口になんてしないから、ね!!

 そんなわたしの言葉も空しいかな。三人の言葉と同時に押されたボタンはそのまま光を発して……

 

 

****

 

 

 ……光が収まった時、立っていたのはクリス先輩だけだった。

 

「……あれ?」

 

 クリス先輩自身、まさか自分だけが立っているとは思わなかったのだろう。そして、クリス先輩の足元には、大量の刀に囲まれた状態の翼さんと、満足そうな顔をした切ちゃんが倒れていた。その顔には、翼さんは∞、切ちゃんは一万と大きく書かれていた。

 うん、その……欲望が大きすぎたんだねとしか。

 ちなみに、クリス先輩の顔には大きく五十って書かれている。クリス先輩の性格矯正ってそこまで寿命削るレベルだったの……!!?

 で、その惨状を見たクリス先輩は……

 

「……今日が無かったことになれ」

 

 って言ってボタンを押した。

 うん、多分だけど。その使い方が一番皆のためになるんじゃないかなって。わたしはそう思いました。




ちょっと最後らへんが適当だったかなと反省。あとマリアさん推しの方々には申し訳ない。その内マリアさん主役の回とか書くかもだから。何気に全員分の主役回は書こうとしてるから。

今回の元ネタはギャラクシーエンジェルA(三期)の第二十六話『押しまくり☆おしるこ』からでした。わかった人いるかな?

ギャラクシーエンジェルって言ったら数珠つなぎやピュルリクが有名ですけど、それ以外にも面白いエピソードは沢山あるのでオススメです。ちなみに、今回の話は、最初はピュルリクをやる予定でしたが、流石に無理でした。わからない人は、ギャラクシーエンジェルを見よう(宣伝)

さて、グラブルしなきゃ。あと、セレナの謹慎はそろそろ解こうかなと。どっちにしろネタが無きゃ出てきませんが。

ZIKAI WA MITEI
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